DRAW:１５３ 裁きの答案返却　作：人喰い

(153)





剛田【LP 6000】
(モンスター)
『ゴブリンエリート部隊』[ATK 3200]@『デーモンの斧』
伏せ:2
手札:1

和也【LP 8000】
(モンスター)
『覚醒戦士 クーフーリン』[ATK 3450]
『ジェネティック・ワーウルフ』[ATK 2000]
伏せ:2
手札:0


真和【LP 4000】
(モンスター)
『ブンボーグ００３』[ATK 1000]
『ブンボーグ００２』[ATK 500]
(魔法)
『ブンボーグ００５』[♦︎10]
『ブンボーグ００６』[♦︎1]
伏せ:0
手札:3


◉TURN０３◉



真和「今こそ見せようーーーペンデュラム召喚！！！」


真和の宣言と共に、手札から１体のモンスターが光と共に現れる。


真和「……現れろ…！！『ブンボーグ００９』！！！」


『ブンボーグ００９』☆９[ATK 500→1000]


和也「……ペンデュラム……召喚……！？」

剛田「…手札から召喚権を使わずに最上級モンスターを召喚しやがった…ッ…！！」

和也(…けど、また元々の攻撃力が500の低攻撃力モンスター……？ 一体どんな効果を持ってるんだ……ッ…！？)


真和「……更に、場の『ブンボーグ００２を対象に、手札から魔法カード『機械複製術』を発動ッ！」


《機械複製術/Machine Duplication》
通常魔法
(1)：自分フィールドの攻撃力５００以下の機械族モンスター１体を対象として発動できる。
デッキからその表側表示モンスターの同名モンスターを２体まで特殊召喚する。


和也「……ッッ…！ あのカードは……っ…！！」

真和「…デッキから２体の００２を特殊召喚！！」

剛田「……！！」

真和「そして、００２の効果により、自身以外の機械族モンスターの攻撃力が上昇する」


『ブンボーグ００２』[ATK 1500]
『ブンボーグ００２』[ATK 1500]
『ブンボーグ００２』[ATK 1500]
『ブンボーグ００３』[ATK 2000]
『ブンボーグ００９』[ATK 2000]


真和「……あぁ…っ…！ なんて美しい数字の並びなんだ……っ…！！ 我ながら惚れ惚れしてしまうよ…ッッ…！！」


和也「…ほんの僅かだった攻撃力が……どんどん加算されて…！」

剛田「…っだが！ それでもまだ俺たちのモンスターには届いちゃいねぇ！！」


真和「……そう焦るな。
ーーー２体の００２が特殊召喚に成功した時、それぞれの効果発動！ デッキから２体の『ブンボーグ００５』を手札に加える」[手札 3]


真和「ーーーそして、ブンボーグ００９の効果を発動…ッッ！！」


《ブンボーグ００９
ゼロゼロナイン
/Deskbot 009》 †
効果モンスター
星９/地属性/機械族/攻 500/守 500
(1)：１ターンに１度、自分メインフェイズ１に発動できる。
このカードの攻撃力は相手ターン終了時まで、「ブンボーグ００９」以外の
自分フィールドの「ブンボーグ」モンスターの攻撃力の合計分アップする。
この効果を発動するターン、このカードしか攻撃できない。
(2)：このカードが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(3)：このカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに自分フィールドの「ブンボーグ」カード１枚を破壊できる。


真和「場のブンボーグモンスターの攻撃力を００９に集約させる…！！」


和也「…！？」

剛田「何だと……！？」


真和「…まだ終わりではないーーーその効果にチェーンして、００３の効果を発動！！ 場の『ブンボーグ』カード１枚につき５００の攻撃力を、００９の攻撃力に加算するッッ！！ 更にーーー」


真和「ーーーその効果にチェーンして…ッ！ 手札から速攻魔法『サモンチェーン』を発動ッ！！」


《サモンチェーン/Chain Summoning》 †
速攻魔法
(1)：同一チェーン上で複数回同名カードの効果が発動していない場合、
そのチェーン３以降に発動できる。
このターン自分は通常召喚を３回まで行う事ができる。


和也「…サモンチェーン…だと……ッ…！？」


真和「ーーー逆順処理により、まずはサモンチェーンの効果で、このターン合計３回の召喚権を得た。
その後００３の効果が適用。場のブンボーグカードの数は７枚……よって００９の攻撃力は３５００上昇…！」


『ブンボーグ００９』[ATK 2000→5500]


真和「……そして最後に、００９の効果…！
場のブンボーグの攻撃力を００９へ集約させる…ッ！！」


『ブンボーグ００２』[ATK 1500]
『ブンボーグ００２』[ATK 1500]
『ブンボーグ００２』[ATK 1500]
『ブンボーグ００３』[ATK 2000]
↓↓↓
[ATK 6500]
↓↓↓
『ブンボーグ００９』[ATK 5500→13000]
















◉遊戯王 Ph.X◉
ーーーDRAW:１５３ーーー
《裁きの答案返却》















和也「……！！！ 攻撃力……ッッ……13000…ッッ！！？」

剛田「……畜生…ッッ！！ バケモノか…ッ…！！ アイツは……！！」


真和「ーーーしかしこの効果を発動するターン、００９しか攻撃する事はできない」


和也「……！」

和也（それなら…！ どちらか一方のライフは残る…！ 次のターン…！ 俺たちどちらかに次のターンさえくれば…ッ！）


真和「…何か勘違いしているようだが、決闘はこのターンで決着するーーー００３をリリースし、『ブンボーグ００５』をアドバンス召喚！！」[ATK 500→2000]


《ブンボーグ００５
ゼロゼロファイブ
/Deskbot 005》 †
ペンデュラム・効果モンスター
星５/地属性/機械族/攻 500/守 500
【Ｐスケール：青１０/赤１０】
(1)：自分は「ブンボーグ」モンスターしかＰ召喚できない。
この効果は無効化されない。
【モンスター効果】
「ブンボーグ００５」の(3)のモンスター効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
フィールドの魔法・罠カード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2)：このカードの攻撃力は、
自分のエクストラデッキの表側表示の「ブンボーグ」モンスターの数×５００アップする。
(3)：このカードがＰゾーンで破壊された場合、
自分の墓地の「ブンボーグ」モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。


真和「００５が召喚に成功した時、効果発動。
剛田、君の場の『デーモンの斧』を破壊する」


剛田「…ぐ…っ…！ そんな…！！」

『ゴブリンエリート部隊』[ATK 3200→2200]

真和「更に、００２をリリースし、もう１体の００５をアドバンス召喚…！」


『ブンボーグ００２』[ATK 1500→1000]
『ブンボーグ００２』[ATK 1500→1000]
『ブンボーグ００５』[ATK →2000→1500]
『ブンボーグ００５』[ATK 500→1500]
『ブンボーグ００９』[ATK 13000→12500]


真和「そしてその効果により、新田、君の伏せカードを破壊させてもらう」


和也「…くそ…！ 『奈落の落とし穴』が…！」

和也（…どの道このターンは『レッドリブート』効果で罠を発動できねぇからあんまり影響はねぇか…！）


真和「ーーーこれで僕の場には、レベル５のモンスターが２体……」

剛田「……？ 何を言ってんだ……っ…！？」


真和「…２体のブンボーグ００５でーーーオーバーレイ！！ エクシーズ召喚！！」


剛田「…っ！？」

和也「…エクシーズ……召喚…！？」

和也（なんだよ…！？ 意味ワカンねぇよ…！ さっきのペンデュラム召喚と言い…！ くそっ…！！）


真和「ーーー現れろ…！ ランク５…『シャーク・フォートレス』！！」[ATK 2400]


《シャーク・フォートレス/Shark Fortress》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク５/闇属性/魚族/攻2400/守1800
レベル５モンスター×２
(1)：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(2)：１ターンに１度、このカードのＸ素材を１つ取り除き、
自分フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは１度のバトルフェイズ中に２回攻撃できる。


真和「…シャーク・フォートレスの効果発動…！！ X素材を一つ使い……、ブンボーグ００９に2回攻撃の効果を付与する！！」


和也「…なん…だと…ッ…！？」

剛田「…それじゃあ…！！ 俺たち二人共……ッッ…！！」


真和「ーーー…そうだ…。お前たち二人も、そこで無様に倒れ伏す警官共と同じく倒れることとなる…！！ バトルフェイズ！！」


和也「…くそ…っ…！ ここまでか……ッ…！」

真和「ブンボーグ００９の攻撃…ッッ！！」


『ブンボーグ００９』[ATK 12500]


剛田「…宮本ォ…！！ ムカつく野郎だと思ってたけど……、お前の授業………割と好きだったんだぜ…？」

真和「………」

和也「……俺もだ…ッッ！！ なのに……何でだよ……ッ…！！？ 何で終焉の焔なんかに居るんだよ…！！ なんで学校を攻撃したりしてんだよ……ッッ！？ なんでなんだよーーーッッ」



和也・剛田「ーーー“先生”ッッ！！！」



真和「………」



真和は無言のまま眉を潜めーーー


真和「ーーー授業は終わりだ。
起立、礼ーーー着席」


そして淡々とした口調で号令をかけると、無情にも００９の持つ鋏を模した剣が二人に振り落とされた。






和也【LP 8000→0】

剛田【LP 6000→0】




◉Winner◉
-宮本真和-






和也「………っ……」


剛田「……ッ………」



真和「………」


立ち込める煙の中、真和は右手中指で眼鏡の位置を修正すると、踵を返し校舎へと足を進める。


真和「……予定外の戦闘だったが、これくらいのイレギュラーは想定済みだ。
ーーーさて」



真和「ーーーこの学校に眠る“精霊のカード”の元へ向かうとしよう」









＊＊＊






【Side 明日人】


〜黒髭中学校・理科室〜


理科室の窓から外へショートカットするべく理科室に入った明日人と栗須だったが、何故か窓は開かず、更に入ってきた扉すらも開かなくなり閉じ込められてしまったのだった。

そしてそんな彼らの前に立ち塞がったのはーーー




人体模型「ケケケけくキけケケかけけケけケケけケーーーッッ！！！
デュエル、デュエルダッッ！！」


明日人「…嘘だろ……っ…！」

栗須「…じ、じじ…人体模型が……！！！」


明日人・栗須「ｼｬﾍﾞｯﾀｧｧｧｱｧｧｧｯｯ!‼︎」


人体模型「…デュエルダッッ…！ 二人纏めて、かかって来イ…ッッ！！ ケケ、ケ…！！」


明日人「…こうなったらやるしかねーか…！！ おい栗須！！ 速攻でカタつけるぞ！！」

栗須「…わ、わかってらぁ！！」



人体模型「…ケケ…、ケケケ…！！！」


栗須「来い！ ぶっ壊してやる！」


明日人【LP 8000】[手札 5]

栗須【LP 8000】[手札 5]


人体模型【LP 8000】[手札 5]



「「ーーー決闘！！！」」





To Be Continued…






《次回予告》




「次回、『遊戯王Ph.X』
DRAW:１５４ 理科室の攻防」






＊タイトルは予告なく変更になる場合があります。ご了承ください(廿V廿,,)乙