DRAW４８ 竜騎アームズーレヴァテイン　作：人喰い

ーーー☆１フィールドーーー




◉TURN:０２


明日人【LP 4800】
場:なし
伏せ:1枚
手札:なし


竜貴【LP 8000】
場:『ドラグニティアームズーミスティル』[攻3000]@『アキュリス』『ブランディストック』『ドラグニティの神槍』
伏せ:なし
手札:なし



竜貴「俺はこれでターンエンドだ」




◉TURN:０３◉






ーーー“魂(ソウル)”が宿ってないぜ、お前のデッキ。




明日人(……だから、なんだってんだよ……！！)


明日人「……俺のターン！ ドロー！」【手札:1枚】



竜貴「…神槍を宿したミスティルは罠の効果を受けない。お前が伏せカードを守ったって意味なかったんだ」




明日人「……勝手に決めんな！！ 伏せカードオープン！『リビングデッドの呼び声』！！」



竜貴「…なにっ…？ あいつが守ったのはリビングデッドか…ッ！」




明日人「…あなたには負けない…！！ 俺のデッキを馬鹿にしたあなたには！
蘇れ！『ローンファイア・ブロッサム』！！」[攻 500]



明日人「ローンファイアの効果発動！ 自身をリリースし、デッキから『桜姫 タレイア』を特殊召喚！！」[攻 2800]


明日人「タレイアは自身のこうかにより、自分の場の植物族モンスター1体につき、攻撃力が100アップする！」


タレイア[攻 2800→2900]



竜貴「だがまだミスティルには届かない！」


明日人「…俺はカードを1枚伏せてターンエンド！」


竜貴「…伏せ、カードか…っ（だがドラグニティの神槍の効果でミスティルは罠の効果を受けない。速攻魔法か、さっきのリビングデッドのようなサポートカードか…？）」



明日人【LP4800】
場:タレイア[攻 2900]
罠:リビングデッド(対象なし)
伏せ:1枚
手札:なし


竜貴【LP 8000】
場:ミスティル[攻 3000]
@アキュリス
@ブランディストック
@ドラグニティの神槍
伏せ:なし
手札:なし



◉TURN:０４◉



竜貴「俺のターン、ドローッ！」【手札:1枚】


竜貴「……バトルだ！ ミスティルでタレイアを攻撃！！
〝神滅のミストルテイン〟！！」



ミスティルの細剣がタレイアへと襲いかかる。
だが明日人の眼は死んでいない。どこか遠くの勝利を見ている、そんな眼だ。



明日人「…そこだぁ！ この瞬間、伏せカードオープン！『砂利ケーン』！！」



竜貴「…なに…！？」



《砂利ケーン》
通常罠 自分及び相手フィールド上に存在する 魔法・罠カードを１枚ずつ選択して発動する。 選択したカードを持ち主の手札に戻す。



明日人「…この効果で、俺の場のリビングデッドと、あなたの場のドラグニティの神槍を手札へ！」



竜貴「…何！ 神槍が外れたミスティルは攻撃力が元に…っ」


ミスティル[攻 3000→2400]


明日人「…バトルはこのまま続行！ 返り討ちだ！ タレイアッ！
〝桜花繚乱〟！！」




竜貴（……なかなか、やるじゃん）


タレイアの生み出した無数の桜花が、ミスティルの身体を貼りつくように包み、弾けた。



竜貴「………っ！」【LP 8000→7500】



竜貴「…やられちまったなぁ、俺はこれでターンエンドだ」



明日人（……まただ、あの余裕そうな表情……っ！）



竜貴【LP 7500】
場:なし
伏せ:なし
手札:2枚


明日人【LP 4800】
場:タレイア[攻 2900]
伏せ:なし
手札:1枚



◉TURN:０５◉



明日人「俺の、ターン！！ ドロー！」【手札:2枚】


明日人「ーーータレイアでダイレクトアタック！！
〝桜花繚乱〟！！」



先ほどミスティルを破壊した無数の桜花が、今度は竜騎に向かい襲いかかる。



竜貴「…ぐぅぅううッ！！」【LP 7500→4600】



竜貴「…はーっ、はーっ！ 」



明日人「……どうだ！」



竜貴「…はははっ！ やるじゃねーか、お前」



明日人「……“お前”じゃない、倉川 明日人です」



竜貴「……そうか、明日人か……覚えておくぜ」


明日人「……！」





竜貴「ーーー俺の……ターーンッッ！！！」















遊戯王 Ph.X DRAW:４８
《竜騎アームズーレヴァテイン》















ーーー☆２フィールドーーー






◉TURN:０５◉



火群【LP 4200】
場:ガルドニクス[攻 2700]
伏せ:なし
手札:3枚


和也【LP 6400】
場:ジェネティックワーウルフ[攻 2000]
伏せ:2枚
手札:1枚




火群「ーーーガルドニクスでジェネティックワーウルフを攻撃！
〝バーニング・イレイザー〟！！」


ガルドニクス
[攻 2700]
ーーーVSーーー
[攻 2000]
ジェネティックワーウルフ



和也「…食らうかよ！ 伏せカードオープン！ 強制脱出装置！ この効果で、ガルドニクスを手札に戻す！」



火群「…く…っ！」


和也「…ガルドニクスは破壊したら厄介だからな…！ 手札に戻させて貰った…！
さっさと片付けてやる…！」


火群「……っ？ …カードを1枚伏せてターンエンド…！」





和泉「…火群くん……さっきから何度も攻めに出てるけど罠でうまくいなされちゃってる…っ」


千愛『大型モンスターのニクスが決め手の市瀬火群のデッキは破壊効果には強いけど、除外やバウンスにはことごとく弱い…』







和也「俺のターン！ ドロー！」【手札:2枚】



和也「………」



火群「……明日人のデュエルが気になんのか…？」


和也「…まーな」





火群「………っざけんな」



和也「……っ？」




火群「…ふざけんなッ！！ 今戦ってる相手は誰だ！ 明日人じゃねぇ、俺だろ！
目の前の問題から目ぇ逸らすんじゃねぇえっ！！」



和也「………何だと…っ？」





〜〜〜



？？（…お前はただ目の前の問題から目を逸らしているだけだ。そんな様では、まともな大人になれんぞ）



〜〜〜



和也「…どいつもこいつも…！ 説教ばっか垂れやがって……！」



火群「………！」



和也「…おかげで目ぇ覚めたわ。まずはお前を全力でぶっ倒す！」



火群「…こいよ…！ （…なんて気迫だ…！！ もしかしたら、こいつのデュエリストとしての才能はとてつもないものなんじゃ……！？）」






和也「ーー俺は、『死霊騎士 デスカリバー・ナイト』を召喚！」[攻 1900]



火群「ーーーっ！（…まずいッ！）」




和也「…2体のモンスターでダイレクトアタック！ くらえゃぁああっっ！！」



ジェネティック・ワーウルフ[攻 2000]

死霊騎士 デスカリバー・ナイト[攻 1900]



ワーウルフの拳と死霊騎士の斬撃が火群に襲いかかる。



火群「…っくぅうぅう……！」【LP 4200→300】



火群「……っなんかよ、焦ってんじゃねぇのか？ 」



和也「…チッ、気にいらねぇ…。俺はこれでターンエンドだ」



和也（…だが俺の場には、自身をリリースしモンスター効果を強制的に無効化するデスカリバーナイトと、奈落の落とし穴が伏せてある…、隙はねぇ！）





◉TURN:０６◉



火群「…俺の……ターーン！！
ドローッ！！」【手札:4枚】



バチィッ！



和也「…なんだ…！？（今、あいつの指先に、火花が散ったように見えたんだが…？）」



火群「…俺は魔法カード、『トレード・イン』を発動！ 手札のガルドニクスを墓地へ送り、2枚ドロー！」【手札:4枚】



火群「（…よし、この手札なら…！）フィールド魔法『炎王の孤島』…発動！」



和也「…フィールド魔法…？」



火群「この効果で、手札の炎属性・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する！
ーーー現れろ！ 全てを魅了する妖炎の翼！ 『ネフティスの鳳凰神』！」[攻 2400]



和也「ーーーチィィ！ 無駄だ！ 伏せカードオープン！ 『奈落の落とし穴』！ この効果でネフティスを破壊して除外だァ！」



火群「……やっぱ焦ってんじゃねーか…。
ーーー手札から速攻魔法、発動！！
『炎王炎環』！！」



和也「…なにっ…！？」


火群「この効果で、俺の場のネフティスを破壊し、墓地の炎属性モンスター1体を特殊召喚する！
ーーー墓地より現れろ！ 死しても蘇る不滅の翼！『炎王神獣 ガルドニクス』！！」




ニクス『キィァァアアァアアア！！！』[攻 2700]




和也「…！ しまったッ…！」




火群「…いくぜぇぇ！ こいつでダメ押しだ！ 魔法発動！『真炎の爆発』！
この効果で、俺の墓地に存在する守備力200の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する！
現れろ！ 俺のモンスター達！」



フレムベル・ヘルドッグ[攻 1900]

炎王獣 バロン[攻 1800]

炎王獣 キリン[攻 1000]



和也「ーーーッ！」


火群「だがこの効果で呼び出したモンスターはエンドフェイズ時に除外される」



和也「諸刃の剣って訳か…！」




火群「そーゆーこと！ バトルだ！ ガルドニクスでジェネティック・ワーウルフを攻撃！
焼き尽くせ！〝バーニング・イレイザー〟！！」



ガルドニクス
[攻 2700]
ーーーVSーーー
[攻 2000]
ワーウルフ


ガルドニクスの放った熱線はワーウルフに直撃し、一瞬で灰と化してしまった。



和也「…ぐっ…！」【LP 6000→5300】



火群「続いてフレムベル・ヘルドッグでデスカリバー・ナイトを攻撃！〝フレア・ヘルバイト〟！」



フレムベル・ヘルドッグ
[攻 1900]
ーーーVSーーー
[攻 1900]
デスカリバー・ナイト



和也「…同士討ちか…！」



火群「…それは、どうかな？
伏せカードオープン！ 永続罠『幻獣の角』！ このカードは発動後装備カードとなり、自分の獣族又は獣戦士族に装備できる！ ヘルドッグに装備して攻撃力800アップ！！」


ヘルドッグ[攻 1900→2700]


和也「…まじかよ…ッ」



ヘルドッグの牙が死霊騎士の剣を弾き、装備した幻獣の角が無防備となった死霊騎士を貫いた。


和也「…ぐぁぁあっ！」【LP 5300→4500】



火群「ーーーフレムベル・ヘルドッグがバトルでモンスターを破壊した場合、デッキから守備力200の炎属性モンスター1体を呼び出す！ 現れろ！ 炎王獣 ヤクシャ！」



炎王獣 ヤクシャ[攻 1800]

炎王獣 バロン[攻 1800]

炎王獣 キリン[攻 1000]




和也「………ッ」


火群「………」



和也「………わーっったっつの、そんな無言で見つめんなって。
ーーーさっさとかかってこいよ」



火群「……いけぇーっ！ 炎王獣達！！」



火群の号令と共に、3体の炎王獣が和也を3方向から攻め立てる。
先陣を切ったのはバロン。バロンの斬撃が和也を襲う。



和也「……っぐふぁ…っ！（…チッ…、とことんいけすかねぇぜ…っ）」【LP 4500→2700】



続けてヤクシャの蹴りが炸裂する。


和也「…がぁぁっ…！！（……なのに…、なんでだよ…！！）」【LP 2700→900】



最後にキリンが角を構え和也に向かい突進を繰り出した。その鋭い一角は和也の頬をかすめ、通り過ぎていった



和也「………ッ！（……こいつのデュエルには、“何か”を変える、そんな力があるような気がすんだよ……！）」【LP 900→0】




winner☆市瀬 火群☆




火群「……勝った…っ」




和也「………あいつに負けた時と、同じ感じだ」


火群「……？」


和也「…明日人に負けた時も、なんかこうよぉ、一瞬頭が真っ白んなって……。
でもその後すぐに、俺も負けてらんねぇって思うんだよ」


火群「………そんならさ、次もまたやろうぜ。なんなら学校とかでもさ」


和也「……あぁ、次こそ負けねーぞ」




そんな会話を交わしながらデュエルフィールドを離れようとした火群の元に、先ほどまで姿の見えなかった和泉が駆けつける。





和泉「ーーー火群くん大変！ 倉川くんが……！」


火群「……え？」


和也「………！？」





ーーー☆１フィールドーーー




明日人【LP 3300】



竜貴【LP 4600】







竜貴「ーーーブランディストックを装備したアームズーレヴァテインの追加攻撃！！
ーーー打ち貫け！〝害ヲ成ス焼滅のレーヴァテイン〟！！」





明日人「ーーーッッ！！！」





『ドラグニティアームズーレヴァテイン』[攻 3400]@ドラグニティの神槍



レヴァテインが神槍と神剣を掲げると、熱風を纏う一つの剣ーーー『レーヴァテイン』と成り明日人に向かい勢い良く突進していく。




火群「ーーークラーースッッ！」


明日人「…火群……ッ！？」




火群が呼びかけた刹那、レーヴァテインが明日人の腹部を貫いた。





明日人「ーーーッが…ッッふ…ッ！」【LP 3300→0】




winner☆東雲 竜貴☆






明日人「……ッ…！ 負け、た…？」ｶﾞｸｯ



火群「ーーークラース！！」



再び明日人に呼びかけ駆けつける火群を足を、竜貴の場のドラゴンの眼光が止める。




火群「ーーーッ！（…うご、けねぇ…！）」





竜貴は、そんな状態の火群をじっくり見つめた後表情を緩め、火群と初めて言葉を交わした時のような軽いノリで言った。




竜貴「やっぱりお前が勝ち残ったか市瀬 火群！！
俺と“こいつ”がーーーお前と“そいつ”の相手になるぜ」












To Be Continued…









〜おまけ〜



. . 人人人.人人人.人人人.人人人.
＜教えて！ スッキーせんせー！＞
. . Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y



◉このコーナーは、読者のみんな(少数)から寄せられた質問(多分無い)に、『美 好先生(以下スッキー先生)』が一刀両断！ 快刀乱麻の回答をしていくコーナーだ！
質問が無い場合は、キャラ紹介や自問自答をしていく痛々しいコーナーになるから気をつけな！(ドン☆)
＊質問をいただいた時点で、本SSに載せる事を承諾したものと見做します。あらかじめご了承ください。
匿名希望の場合は言ってくださいね！



質問待ってるぜ！！(切実)






好「さて……と(≖ω≖`)今日紹介するのは……？」



ドドド,ドドド,ドドド…


栗須「さぁーーっ！ やぁっと俺の出番が回ってキタz(□ワ□ )


好「本日はここまでだ(≖ω≖`)次回もお楽しみに」


栗須「って待てよ！ 明日人に負けてしばらく出番無さそうなんだからせめてキャラ紹介だけでもさせてくれよ！(□-□;)


好「…全く、ワガママな生徒だな(≖ω≖`)


栗須「頼みますよー！ 超絶美人で料理もできて巨乳で優しいみんなのアイドルスッキー先生ぇぇええ(□ω□;)



好「………(≖ω≖`)



好「………そこまで言うなら(//_//,,)



栗須（あれ…？ この人ちょろいぞ…？）





『古宮 栗須(こみや くりす』＊DRAW:４８現在
・年齢:14歳
・誕生日:3月12日
・身長:158cm/体重:51kg
・外見:短髪(茶)、眼鏡
・使用デッキ
『風属性』
・主な使用カード
『始祖神鳥 シムルグ』
『神鳥 シムルグ』
『魔封じの芳香』
『砂塵の大竜巻』

・火群が剛田をデュエルで倒したと聞いて、実力を確かめに火群の前に現れた決闘者。
使用デッキは、『シムルグ』主体の風属性デッキ。だが明日人とのデュエルで『魔封じの芳香』を使用していた事から、バウンスを多用する『アロマコントロール』色が強いデッキとなっている。
典型的な猪突猛進タイプの決闘者だが、デュエルとなるとトリッキーな戦術を駆使して戦う。罠カードでは『砂塵の大竜巻』を愛用している様で、相手の魔法罠カードを破壊しながら2つ目の効果でカードを伏せ『神鳥シムルグ』の効果を最大限に発揮したり、『魔封じの芳香』下においてはエンドサイクの要領で相手が伏せる事を余儀無くされた魔法カードを破壊しつつ、安全に自分の使う魔法カードを伏せて次のターンで即時に使用したりと、非常にうまく使いこなしている。
そんな彼だが、噛ませになってしまう場面が多いので、今後活躍できる場はあるのだろうか…？








《次回予告》




ぶつかり合う“竜騎”と“不死鳥”。
精霊を宿した決闘者たちは、何を想い、何の為に上を目指すのかーーー




次回、『遊戯王Ph.X』
DRAW:４９ 秘められし力、竜鳥激突！




和泉「二人とも…っ大会への出場権利はもう手に入ったも同然なのに…、一体何が二人をそこまで強く動かしているのーーー？」