第164話：絆が紡いだ道　作：光芒

「綺麗……あれが、スターダストなの？ あたしも……あんなふうになれるかな」

　レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトは驚きと羨望が混じったような感想を漏らす。

「綾香サン！」

　エヴァは未知の領域にまで到達した仲間を称賛する。

（人間と精霊が共に理解し合うことでここまでの力を出すことができるのですね……）

　ラグナ・ゼロは人間と精霊の可能性に感銘を受けている。三者三様の感想がこぼれ落ちる中、眠っている遊希の身体を抱きしめるエヴァの手に自然と力が入った。今はまだ意識を失っているが、この輝きを誰よりも待ち望んでいたのは遊希なのかもしれない、とエヴァは思っていた。

「遊希サン……綾香サン、凄くカッコいいデスヨ」


　漆黒の空を割り、天空から光と共に綾香のフィールドに舞い降りたのは6枚の巨大な翼を持った白く美しいドラゴンであった。
　神々しいその光はあらゆる闇を祓い、世界を光に満たす。神の名を宿すそのドラゴンこそが閃珖竜 スターダストの力を最大限にまで高めたものであり、真の姿ともいえるもの。それが“聖珖神竜 スターダスト・シフル”であった。


※聖珖神竜 スターダスト・シフル
シンクロ・効果モンスター
星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
Sモンスターのチューナー＋チューナー以外のSモンスター2体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1)：自分フィールドのカードはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
(2)：1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。その効果を無効にし、フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(3)：墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のレベル8以下の「スターダスト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。


「聖珖神竜 スターダスト・シフル……？ まさか、星乃 綾香の精霊がここまでの力を……！？」
―――綾香だけの力ではない！ 彼女と、彼女の精霊であるスターダスト、そして彼女を想う者たちの力が……スターダストの真の姿を目覚めさせた！！
「そう、みんなの力があったから！ スターダスト・シフルは目覚めた！ その力をあなたにも教えてあげる！！ 行くよ、シフル！！」
―――うん！

　スターダスト・シフルが雄々しくも気高い咆哮を上げる。攻撃力はかつて格上の精霊であった時空竜のそれを大きく上回っていた。

「バトル！ 聖珖神竜 スターダスト・シフルでNo.107 銀河眼の時空竜を攻撃！！―――“超新星撃（シューティング・ノヴァ・ブラスト）”！！」

聖珖神竜 スターダスト・シフル ATK4000 VS No.107 銀河眼の時空竜 ATK3000

遊望 LP1850→850

「がっ……あああっっ！！！」
―――……遊望！！

　スターダスト・シフルの攻撃は圧倒的な威力であった。スターダストやスターダスト・クロニクルの時の精霊の力は時空竜には遠く及ばなかったが、そんな彼を今は完全に凌駕していたのだ。
　超新星が宇宙空間に生まれ落ちた時の如く一撃は時空竜の身体を貫き、遊望の身体を大きく吹き飛ばした。錐揉み状に吹っ飛ばされた遊望は数回で転がって岩壁へとその身を打ち付ける。あまりの衝撃に呼吸が乱れ、彼女の口の中には生暖かい感触と鉄の味が広がった。

「っ……オのれ……！！」

　ふらふらと立ち上がる遊望。その表情は憎悪に満ち溢れていた。

「ちょっと、あんた……その姿は」

　遊望の姿を見た綾香は絶句した。遊望の身体は左半身がどす黒く変色していたのである。それはまるでホラー映画に出てくるゾンビや戦争映画に出てくる爆弾で吹き飛ばされた兵隊のように皮膚が剥がれ落ち、神経が露出しているかのような凄惨な姿だった。
　そんな姿になり、言語が不明瞭となりながらも遊望の眼は綾香とスターダストを見据えており、彼女のデュエリストとしての闘志は燃え尽きていなかった。

「フ……フフ……やはり、やはりこの時ガ……」
―――遊望、お前は……
「えエ、時空竜。私もワかっていまシたよ……あなタに新しい命ヲ貰えたケド……所詮そレはかりそめノ命、かリソめの身体だッて事をネ……」
―――すまない……すまない……

　変わり果てた姿になりながらも全てを達観したかのように話す遊望に謝罪の言葉を重ねるだけの時空竜。この光景に誰よりも言いしれない不安を覚えていたのは他ならぬ綾香だった。

「ねえ、なんで。なんでなの？ なんでそうまでして戦うの？」
「……理由なドない。お姉さまヲ……遊希お姉サまを……守るためなラ！ 私ハナんだってやル。例え再ビ浄土に還リ、地獄に落とさレても！！」

　遊望の鬼気迫る叫びに綾香は何も言い返すことはできなかった。遊望は何故そうまでしてこのデュエルに臨むのか。何故全身がボロボロになってもなおそこまで遊希のことを求めるのか。綾香には彼女の気持ちなど全くわからなかったし、スターダスト・シフルをシンクロ召喚してデュエルの主導権を握ったにのも関わらず、綾香の胸騒ぎが収まることがなかった。

「……バトルフェイズを終了。私はこれで……ターンエンドよ」

　スターダスト・シフルの一撃で遊望の擁する銀河眼の時空竜を打ち破った。しかしそれ以上の決定打を与えることができず、綾香は遊望にそのままターンを渡した。


遊望　LP850　手札0枚
デッキ：22　モンスター：0　魔法・罠：0　墓地：16　除外：3
綾香　LP700　手札2枚
デッキ：15　モンスター：1（聖珖神竜 スターダスト・シフル）魔法・罠：0　墓地：19　除外：5


☆TURN15


「フ……フフ……私のターン、ドロー！！」

　デッキからカードをドローする瞬間、カードを引く遊望の右手が一瞬漆黒のオーラのように包まれたように見えた。綾香には遊望が何のカードをドローしたのかがわかった。この局面で最も引いてほしくないカードだった。

「アハハァ、アハハァ……引いチャった……私がドローしタカードは―――RUM-七皇の剣―――！！」

　RUM-七皇の剣。そのカードの脅威はこの場にいる誰もが知っていた。

「っ！！」
「通常のドローでドローシたこのカードヲ公開し続ケることでこノカードはメインフェイズ1の開始時ニ発動できる！ 自分のエクストラデッキまたハ墓地カラ「No.101からNo.107」まデのいずレかをカードの名前に含ムモンスターを特殊召喚スル！ 冥府ノ底より蘇れ！ No.107 銀河眼の時空竜！！」

　地面を突き破って銀河眼の時空竜が飛翔する。天高く舞い上がった時空竜の身体には空に浮かぶ七つ星の力が降り注いでいき、時空竜の身体は1つの星となって暗黒の渦へと消えていく。

「そしてこノ効果で特殊召喚したモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築！ 時ヲ司る銀河の竜よ、今真の力を解キ放て！！ ランクアップ・カオス・エクシーズ・チェンジ！！」





―――混沌の世界に七つの星輝く時。我に命与えし者、真の姿を解き放つ！ 逆巻く銀河を貫きて、時の力溢れる世界より飛来せよ！ 永遠を超える龍の星―――！！





―――顕現せよ！！―――





―――CNo.107 超銀河眼の時空龍―――！！




　かつて遊希を葬った黄金の龍が綾香の前に立ちはだかった。恐ろしいほどの重圧感が綾香の身体にのしかかる。スターダスト・シフルを付き従えていてもなおそのまま崩れ落ちてしまいそうになる圧倒的な力を感じた。

「超銀河眼の時空龍……！！」
「超時空龍の効果ヲ発動！！ このカードのオーバーレイユニットヲ1つ取り除き、このカード以外のカードの効果を全て無効化し、相手はコのターンの終了時マでフィールド上ノカードの効果を発動すルことはできない！！」
「その効果にチェーンして聖珖神竜 スターダスト・シフルの効果を発動するわ！ 1ターンに1度、モンスターの効果の発動を無効にして破壊するわ！“珖波動反撃（ソニック・シャイン・リバース）！！”」

　スターダスト・シフルの身体が光を放ち、超時空龍の黄金の輝きを消し去ろうとする。しかし、そんなスターダスト・シフルの光が突然何者かの力によって打ち消される。

「スターダスト！？」
「無駄無駄無駄ァ！ スターダスト・シフルの効果にチェーンして墓地のブレイクスルー・スキルノ効果を発動スる！！」

チェーン3（遊望）：ブレイクスルー・スキル→聖珖神竜 スターダスト・シフル
チェーン2（綾香）：聖珖神竜 スターダスト・シフル→CNo.107 超銀河眼の時空龍
チェーン1（遊望）：CNo.107 超銀河眼の時空龍

「このカードを墓地かラ除外し、フィールドのモンスター1体の効果ヲ無効にすル！ よってスターダスト・シフルの効果は発動さセない！！」
「ツインツイスターの効果で破壊されていたブレイクスルー・スキルが……」
「スターダスト・シフルの効果ガ無効化さレたことニより、超時空龍の効果は問題なく発動デきる！ 全てを支配せよ―――“タイム・タイラント”―――！！」

　超時空龍の身体から発せられた強大な力により、全てが支配されるような感覚に全身が陥る。あの時遊希が感じた力というものはこういうものなのか、と当事者になって初めてわかるような奇妙で恐ろしい力。
　時を支配するというその名に違わぬ力により、綾香のフィールドのカードは全てその力を失ってしまった。綾香が全身全霊の想いを込めて覚醒させたスターダスト・シフルのものも例外なく。

―――っ……なんて……力。
（スターダスト！！）
―――天都 遊望の意志と超時空龍の力が共鳴している……これでは……

　スターダスト・シフルには自身を含むフィールドの全てのカードに1度だけ破壊耐性を与える効果がある。そのため仮に超時空龍のようにスターダスト・シフルの攻撃力を上回るモンスターによって攻撃を受けても一度だけではあるが、破壊を防ぐことができたのだ。だが、その効果も失われてしまった今、スターダスト・シフルを守る力はもうない。

「スターダスト・シフルは輝キを失った。星が光ヲ失った後ハ……消え堕チるだけ。バトル！！ CNo.107 超銀河眼の時空龍で聖珖神竜 スターダスト・シフルを攻撃！！」

　超時空龍の3つの首に光が集まっていく。遊望の感情の昂りもあってか、その威力は以前遊希を倒した時よりも強くなっているのが誰の眼にもわかった。


「消え去れ……ェ！！“アルティメット・タキオン・スパイラル”！！」


CNo.107 超銀河眼の時空龍 ATK4500 VS 聖珖神竜 スターダスト・シフル ATK4000

―――綾香っ！！

　超時空龍の攻撃に備えてスターダストは咄嗟にバリアを貼る。たとえ圧倒的な力の前にあっさり破られてしまったとしてもそのバリアがあれば綾香だけはなんとか守り切れるかもしれない、と感じたからであった。
　それでも綾香に盾となるようにバリアを展開したため、スターダスト自身を守る壁はないにも等しいし、何よりスターダスト自身が綾香の壁となっていた。

「スターダスト！！ 駄目っ―――！！」

　激しい光の中にスターダストの身体が消えていく。

―――あああっ！！―――……ごめ……んね。綾香……―――

　スターダストの声が聞こえなくなると同時に精霊の一撃が綾香の身体を襲った。

「綾香サン！！」

　スターダストの遺したバリアのおかげて綾香はその場から吹き飛ばされることはなかったものの、身体そして精神が受けた衝撃は相当なものであった。仮に精霊の力で目覚めていなければ自分もスターダストと共に光となって消滅していたかもしれない一撃。全身がボロボロになりながらも綾香はその場に立ち続けていた。

綾香 LP700→200

「バトルフェイズ、終了。私ハ……これでターンエンド。倒レず立ち続けていることは褒めテアげる。でも、もうおしまい」


遊望　LP850　手札0枚
デッキ：21　モンスター：1（CNo.107 超銀河眼の時空龍）魔法・罠：0　墓地：17　除外：4
綾香　LP200　手札2枚
デッキ：15　モンスター：0　魔法・罠：0　墓地：20　除外：5


☆TURN16


　デュエルはライフが残っている限り負けることはない。しかし、それはデュエリストが心身ともに健康である場合である。

「綾香サン！ しっかりしてくだサイ！ ライフはまだ……！」
「うん……だいじょうぶだよ……私の……ター……」

　綾香は心配するエヴァに対して笑顔を見せて答えるが、その顔はもはや笑顔と呼べるものではなかった。デッキの一番上のカードをドローしようとするが、カードに手をかけるも引くことができない。
　スターダストを短期間でスターダスト・クロニクル、そしてスターダスト・シフルに進化させた綾香であったが、精霊を急速進化させたその代償として、彼女の体力そして精神力を大きく奪っていた。

（あれ……カード……ひけない……めがかすむ…こえが……でな……）
―――綾香！ おい綾香！

　力を使い果たしたスターダストに代わって光子竜が綾香の名を呼び続ける。しかし、今の光子竜の言葉は綾香の耳には届いていなかった。ぐらりと大きく、綾香の身体が揺れた。

（あれ……まだ、まだ……デュエルは……おわってないのに……なん……）

　彼女の中に残るまだ倒れるわけにはいかない、という意志が崩れ落ちそうな身体を支える。立てた指先でゆらゆらと揺れるやじろべえのように揺れながら綾香は必死に自分と戦っていた。
　しかし、精霊と共にあり続け、遊希や遊望との激しいデュエルを立て続けに行った心と身体の摩耗はか弱い少女が支え切れるものではなかった。

（ごめん……ゆうき……わたし……もう……）
「綾香サ―――！！」

　綾香の身体が崩れ落ちるその瞬間。綾香は暖かいものに抱き抱えられた。

（え……っ……）











「……無理し過ぎよ。あんた」

　潤んだその眼にぼやけて映るのは。ずっと、ずっと会いたかった友の顔だった。

「……ゆう……き……」
「綾香。あなたのデュエル……熱く伝わってきた。あとは、私が引き受ける。だから、ゆっくり休んで？」

　遊希は綾香の身体を包み込むように優しく抱きしめると、綾香の左腕からデュエルディスクを外し、自分の右腕へと付け替えた。

―――久しぶりだな。全く、こんなに長い間離れて
（ええ、本当に。またあんたの憎まれ口を聞きながらデュエルしなきゃいけないなんて最悪よ）
―――……よかった。お前はいつもの遊希だ

　虚空を見つめながらにっこりと、いつものような不敵な笑みを浮かべる遊希。目覚めた彼女の双眸は対峙する狂戦士と化した妹の姿を捉える。

「遊望」
「何のつモりですか？ お姉……サマ？」
「見ればわかるでしょう？ 私がこのデュエルを引き継ぐ」
「……ご自分ガ何をおッしゃられてるかワかリますか？……デュエルを引き継ぐとイうことは今ノ星乃 綾香の状態を引き継グというコと。ライフも、フィールドも、デッキもそのまま」
「ええ、わかってるわ。この状態からデュエルを再開する」
「……お姉さま、とンダ物好きですネ。ですが、そんナところが愛おしくてたまらない。いイデしょう、お受けしマスよ」

　遊望の了解を得たことで、綾香に代わり遊希が綾香のデッキでデュエルをすることとなった。しかし、ライフが初期通りの8000かつ自分のデッキならともかく残りライフ200の状態で綾香のデッキを使ってデュエルをするということは決して簡単なことではない。

（光子竜、このデュエル勝つ。勝つしかないよ）
―――ああ、だがここからどうする？
（……どうしましょうか）
―――……何も考えてないのか？
（うん。でも、勝てる）
―――確証は？
（ない）
―――……らしくないな。だが、面白い。このドローで決めてみせろ！
「私のターン、ドロー！！」

　遊希がデッキから綾香が引くはずだったカードをドローした。運命とはどこまでも不思議なものである。

「私は手札から魔法カード、死者蘇生を発動するわ！」
「死者蘇生……スターダスト・シフルはシンクロ召喚でシか特殊召喚でキナい……雑魚モンスター1体蘇生したところで……！」
「……このモンスターを見ても雑魚呼ばわりできるのかしら？ 墓地より蘇りなさい！」

　綾香の墓地から飛翔したのは竜星でもスターダスト系列のモンスターでもなかった。





―――銀河眼の光子竜！！―――





「銀河眼の光子竜……！？ いつの間に……！」

　遊望は思い出した。綾香が戦闘やシンクロ召喚などを介さずに墓地にカードを送っていたタイミングを。

「最初の調律、もしくはジェット・シンクロン……この2つのうちのいずれかで墓地に……」
「更に墓地の聖珖神竜 スターダスト・シフルの効果を発動する。 このカードをゲームから除外し、墓地の「スターダスト」1体をフィールドに特殊召喚する！ 舞い上がれ！ 閃珖竜 スターダスト！！」

　聖なる珖を放つ白き神竜は星屑を纏って転生する。墓地よりスターダストが遊希の下へと舞い戻った。

（閃珖竜 スターダスト。初めまして……かしら？）
―――天都 遊希……綾香の大好きな人。
（だい！？……あの子ったら……あのさ、私は本来のマスターじゃない。だけどこのデュエルだけでいい。私に力を貸して）
―――綾香の仲間は私の仲間。私にできることがあるなら……なんだって……

　光子竜とスターダスト。2体の精霊がフィールドに揃った瞬間、遊希の身体に2つの数字のような光が宿ったように見えた。

「っ……マサか、光子竜の効果デ超時空龍を除外シてスターダストで……！」
「……確かに勝つならそれが確実かもしれない。でも、そのやり方じゃダメなのよ。このデュエルに本当の意味で勝つためには決められた道を進まなければならない」
「決められた……道？」
「そう。綾香が、スターダストが、エヴァが、スカーライトが、みんなが繋いでくれた道！―――想いが、絆が紡いだ道を……私は往く！！」


　遊希の身体には力が満ち溢れていた。その力は青いオーラとなり遊希を包み込み、全てを照らす。遊希の中に残されていた最後の希望が具現化した。


「行くわ！ 私は―――レベル8の銀河眼の光子竜と閃珖竜 スターダストで―――オーバーレイ！！」
「精霊2体で……オーバーレイ！？」
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築！ エクシーズ召喚！！」

　遊希の手には刻印が刻まれた剣のようなものが現れ、遊希はそれは思い切り地面へと突き刺した。その剣を中心に精霊たちの鼓動が、遊希と綾香の友情が、皆の絆によって生じた力が集まり、新たなる命となって産声を上げた。











―――私の中に燃える意志よ！ 友を、仲間を想う絆よ！ 今その力を1つとし、光の竜に眠りし真の姿を呼び覚ます！―――










―――希望をその胸に抱いて咆哮し、飛翔せよ！！―――





















―――銀河究極竜！！ “No.62！！”―――

























―――“銀河眼の光子竜皇（ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン）！！”―――















　天都 遊希の強い意志が。星乃 綾香の友を想う心が。エヴァ・ジムリア、陽川 千夏、月宮 詩織―――彼女たちの絆が。銀河眼の光子竜を更なる境地へと導いた。