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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第124話:対峙する竜と龍

第124話:対峙する竜と龍 作:光芒




「メインフェイズ1を終えてバトルフェイズに移行するわ。銀河眼の光子竜でアモルファージ-イリテュムを攻撃! “破滅のフォトン・ストリーム”!!」

銀河眼の光子竜 ATK3000 VS アモルファージ-イリテュム ATK2750

遊望 LP8000→7750

 先制したのは遊希だった。それでもダメージはわずか250であるため、遊望からしてみればかすり傷程度のダメージであり、基本攻撃力の高い青眼デッキからしてみればこの程度のダメージなど倍にして返すことも容易だった。

「アモルファージ-イリテュムはペンデュラムモンスターです。ペンデュラムモンスターは破壊されると墓地ではなくエクストラデッキに送られます」
「でも青と赤のペンデュラムスケールにペンデュラムモンスターをセッティングすれば何度でも特殊召喚ができるんでしょう?」
「ええ、確かに。でも私のデッキにはペンデュラムモンスターはこのアモルファージ-イリテュム1枚しか入っていません。なのでこのカードはお役御免と言うわけですね」

 それを聞いて遊希はほっと胸を撫で下ろす。遊望のデッキは青眼の白龍のようにエクストラデッキに依存せずとも高火力のモンスターを召喚できるのだが、遊希のデッキはメインデッキに入るモンスターは光子竜以外はっきり言って攻撃力は微妙なレベルである。
 それを補うべく、シンクロ召喚やエクシーズ召喚を駆使して強力なモンスターを特殊召喚するのが彼女の戦法であるため、アモルファージ-イリテュムや虚無空間のような特殊召喚封じのカードには滅法弱いという弱点があった。

「攻撃表示のモンスターは光子竜のみ。よっとバトルフェイズを終了する」
「……ではメインフェイズ2に私は青眼の精霊龍の効果を発動します」
「精霊龍の効果?」
「精霊龍の第3の効果。自身をリリースすることで、光属性・ドラゴン族のシンクロモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できます。精霊龍をリリースして“蒼眼の銀龍(そうがんのぎんりゅう)を特殊召喚します」

 精霊龍の身体が透明になって天空へと昇っていく。その精霊龍が飛び去った場所には精霊龍の代わりに銀色の身体を持ったドラゴンが鎮座していた。


※蒼眼の銀龍(そうがんのぎんりゅう)
シンクロ・効果モンスター
星9/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
チューナー+チューナー以外の通常モンスター1体以上
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分フィールドのドラゴン族モンスターは次のターンの終了時まで、効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):自分スタンバイフェイズ毎に自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。


「蒼眼の銀龍が特殊召喚に成功した場合に1つ目の効果が発動。自分フィールドのドラゴン族モンスターは次のターンの終了時まで効果の対象にならず、効果では破壊されません」
「……私はこれでターンエンドよ」
「ターン終了時に精霊龍の効果で特殊召喚したモンスターは破壊されます。しかし……」
「銀龍は自身の効果で破壊を免れる、か」

 この瞬間、遊希は自分のプレイングミスを悔いた。仮にハイパー・ギャラクシーで精霊龍をリリースしていれば銀龍の特殊召喚を許すことはなかった。
 あの場面において攻撃力の最も高い青眼の白龍をリリースすることも間違ってはいないのだが、“ソウル・チャージ”のような大多数のモンスターを同時に特殊召喚できるカードや墓地発動のカードの効果を封殺できる精霊龍をあっさりリリースするということまでは予想できなかった。
 遊望も伊達に遊希の妹ではなく、状況に応じて時に慎重に、時に大胆な動きができるデュエリストなのだ。それを失念していたことにまだ頭に血が上っているんだろうな、と遊希はその判断を悔やみながら自分の頭を軽く小突いた。


遊望 LP7750 手札3枚
デッキ:31 モンスター:1(蒼眼の銀龍)魔法・罠:0 墓地:8 除外:0
遊希 LP8000 手札1枚
デッキ:34 モンスター:3(銀河眼の光子竜、銀河の雷光竜、銀河悪魔)魔法・罠:0 墓地:4 除外:0


☆TURN03


「では私のターン、ドロー。アモルファージ-イリテュムのロックをあっさり突破されるとは予想外でした。さすが私のお姉さま。妹として誇らしいです」
「それはどうも。でも今のあんたに褒められても何も嬉しくないわ」
「そんな素直なところも大好きです。では私も反撃に移らせて頂きます。フィールドの蒼眼の銀龍の効果を発動します! 自分のスタンバイフェイズごとに墓地の通常モンスター1体を特殊召喚します。蘇りなさい、青眼の白龍」

 銀龍の力によって地面を突き破り青眼の白龍が飛翔する。効果こそ持たないが、青眼の白龍はドラゴン族と通常モンスターを対象にした豊富なサポートカードの恩恵を受けることが可能でありかつその攻撃力は3000。通常モンスター最強の攻撃力を持ったモンスターだけに遊希としてはできるだけフィールドに残したくなかったモンスターである。

「せっかく除去したモンスターがあっさり蘇生させられるなんて……どんな気分ですか、お姉さま?」
「最高に最悪な気分よ」
「そうでしょうね。でもこの局面での最悪という表現は誤っています。私は墓地の太古の白石の効果を発動。このカードをゲームから除外し、墓地の「ブルーアイズ」1体を手札に加えます」
「墓地のブルーアイズ……まさか」
「はい。私が手札に戻すのは青眼の亜白龍。そして私の手札の青眼の白龍をお姉さまに見せることで、青眼の亜白龍は特殊召喚できます」
「っ……!!」

 前のターンで魔法カードを駆使して大型モンスター3体の布陣を崩した遊希であったが、遊望はその布陣をより強固なものにして作り直す。

「青眼の亜白龍の効果を発動します。自身の攻撃権を放棄して相手フィールドに存在するモンスター1体を破壊します。消えなさい、銀河眼の光子竜」

 亜白龍の放った光弾が直撃し、光子竜の姿が消えていく。これで遊希のフィールドには守備表示のモンスター2体が残るのみとなってしまった。

(光子竜!)
―――この程度、どうということはない。だが、思っていた以上にお前の妹のタクティクスに隙が無い。
「蒼眼の銀龍を攻撃表示に変更します。そしてバトルフェイズ。蒼眼の銀龍で銀河悪魔を攻撃。“滅びのアズール・ストリーム”」

蒼眼の銀龍 ATK2500 VS 銀河悪魔 DEF800

「銀河悪魔を破壊。続いて青眼の白龍で銀河の雷光竜を攻撃。“滅びのバースト・ストリーム”」

青眼の白龍 ATK3000 VS 銀河の雷光竜 DEF800

「っ……」
「これでお姉さまのフィールドのモンスターは全滅。メインフェイズ2に移ります。そうですね……多少、勿体ないですがこうしましょう。私はレベル8の青眼の白龍と青眼の亜白龍でオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚。“大いなる竜の加護を受けし聖騎士よ。神の力をもってその剣を振るえ”。神竜騎士フェルグラント」

 2体の青眼を素材にしてエクシーズ召喚されたのは神竜騎士フェルグラント。攻撃力こそ青眼より下がってしまうが、その効果によって返しのターンの防御面では青眼の比にならない。攻撃力の高い青眼を戦闘破壊するにはより攻撃力の高いモンスターを用意する必要があり、パワーデッキ同士のデュエルならまだしも、大抵のデッキでは現実的な策ではない。
 カードの効果で破壊するというのが最もポピュラーな策であるのだが、フェルグラントの効果があればそれらのカードの効果から最低でもモンスター1体は守ることができるのだ。そしてフェルグラントの効果を発動すると同時にオーバーレイユニットが墓地に行く。この時消費するオーバーレイユニットを青眼の白龍にすれば、蒼眼の銀龍の効果で次のターンにまた青眼の白龍が蘇る。そのため遊希が対抗手段を次のターンで見出せなければ一気にライフを削られる。彼女に残された時間は決して多くはないのだ。

「私はこれでターンエンド。さあ、お姉さまのターンです」


遊望 LP7750 手札4枚
デッキ:30 モンスター:2(神竜騎士フェルグラント ORU:2、蒼眼の銀龍)魔法・罠:0 墓地:6 除外:1
遊希 LP8000 手札1枚
デッキ:34 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:7 除外:0


「う、ううん……」

 気を失っていたエヴァが意識を取り戻した。エヴァが意識を取り戻したことに気が付いた千夏は必死の彼女の名を呼ぶ。

「エヴァ? エヴァ!? 大丈夫!?」
「千夏サン……っ、綾香サンは!!」

 起き上がったエヴァが見たのは、自分と同じように介抱されながらデュエルを見守っている綾香と今まさにデュエルを行っている遊希。そして顔はそのままに姿を大きく変えた遊望の姿だった。

「……いったい何が起きているんですカ?」
「私もよくわからないのですが……今遊希さんとデュエルされている方は遊希さんの亡くなられた妹さんで、その妹さんがデュエルモンスターズの精霊の力で蘇って自身も精霊になったと……」
「人間がデュエルモンスターズの精霊ニ……?」

 混乱するエヴァはスカーライトのことを思い出した。デュエルとはいえ、1ターンに2回も戦闘破壊させてしまった以上、彼女が無事なのかどうかが気掛かりだった。

(スカーライト! どこデスカ! スカーライト!?)
―――もう、1回呼べば聞こえてるっつーの。
(スカーライト……無事だったんデスネ……)
―――あのね、あたしこれでも精霊の端くれだから。あんな攻撃でやられるわけないじゃないの。それより、あんたが無事でよかったわ。
(スカーライト……あ、あの。遊希サンとデュエルしている相手のことですガ……)
―――んー、ごめん。正直あたしも混乱してるし、訳わかんない。

 エヴァ同様、スカーライトもまた戸惑っていた。死んだ人間を蘇らせ、さらに精霊にまで変えてしまう。自分も同じ精霊であるが、当然そんな芸当ができるわけもないし、仮にできたとしてもそんなことをしようとは思わなかった。

(―――生命を弄ぶ、それって普通にヤバいことじゃん。でも、そんなことをしてまで遊望を蘇らせるって……あいつの精霊……何なんだろう)


☆TURN04


「私のターン、ドロー! 相手フィールドにのみモンスターが存在する時、このカードは手札から特殊召喚できるわ。来なさい、銀河悪魔」
「2体目の銀河悪魔ですか……いいタイミングでドローできましたね」
「銀河悪魔が自身の効果で特殊召喚に成功した時にその効果を発動。自分のデッキから「ギャラクシー」モンスター1体を手札に加えるわ。遊望、フェルグラントの効果はどうする?」
「……少し考える時間を頂けますか?」
「どうぞ」

(さて、銀河悪魔の効果……デュエルを優位に進めるならここで止めるのが常道というものですが……)

 遊望は綾香たちを操った時を通して遊希のデュエルを知っている。銀河悪魔は最上級モンスターの多い遊希のデッキにとってエンジンとなる存在だ。そのため、そのエンジンを止めてしまえば遊希のデッキの回転は鈍る。
 しかし、デュエルの相手である遊望が知っているということは、それは遊希も知っていることであるのが自然だ。遊希ほどのデュエリストなら銀河悪魔のカード効果を潰された時のフォローも考えているはず。

(お姉さまの手札は1枚だけ……しかし、あの1枚が判らない以上フェルグラントの効果は無駄にしたくはないですね。いいでしょう)
「決めました。その効果は通します」
「わかった。じゃあ銀河悪魔の効果で銀河新星を手札に加えるわ。そして銀河悪魔の効果を発動、手札の「ギャラクシー」モンスター1体を墓地に送ってこのカードのレベルを4つ上げるわ」

銀河悪魔 レベル4→8

「そして手札から墓地に送られた銀河新星の効果を発動。デッキから「ギャラクシー」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加えるわ。デッキから手札に加えるのは魔法カード、銀河遠征よ」
(これは……止めておくべきでしたか。でも、その方がお姉さまのデュエルを楽しめますね)

 遊望が何を考えているか知る由のない遊希のデッキはその動きをさらに早めていく。

「そして今手札に加えた魔法カード、銀河遠征を発動するわ。自分フィールドにレベル5以上の「ギャラクシー」モンスターが存在する時、自分のデッキからレベル5以上の「ギャラクシー」1体を表側守備表示で特殊召喚する! デッキから特殊召喚するのは2体目の銀河の冥府竜よ!」
「レベル8のモンスターが2体ですか。お姉さまもエクシーズ召喚を」
「ええ、今なら私のエクシーズ召喚を妨害するカードはない。私はレベル8となった銀河悪魔とレベル8の銀河の冥府竜でオーバーレイ! 2体の「ギャラクシー」モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚! あんたにもこのモンスターの恐ろしさを味合わせてあげる……現れよ、銀河眼の掩蔽竜!!」

 おどろおどろしく漆黒の身体をくねらせる掩蔽竜。素材の指定はあるものの、対象を取らない2体除外という効果を強さは遊望も知っている。

「銀河眼の掩蔽竜の効果を発動! オーバーレイユニットを2つ取り除き、相手フィールドに存在するモンスターを2体までゲームから除外する」
「させません。オーバーレイユニットを1つ取り除き、神竜騎士フェルグラントの効果を掩蔽竜を対象に発動します! ターン終了時まで掩蔽竜の効果を無効にし、このカード以外のカードの効果を受け付けなくします」

 大きく口を開いてフェルグラントと銀龍を飲み込もうとした掩蔽竜であるが、フェルグラントの放った聖なる波動によって抑え込まれる形で力を失い、すごすごと後退する。

「だったら銀河眼の掩蔽竜を素材としてオーバーレイ! 1体の「ギャラクシーアイズ」モンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築! エクシーズチェンジ、その力を振るえ! ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン!!」
「攻撃力4000……!」
「ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンの効果発動! オーバーレイユニットを1つ取り除き、フィールドに表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する! 蒼眼の銀龍を切り裂け! “ギャラクシー・サイドワインダー”!」

 FA・フォトン・ドラゴンの一撃で蒼眼の銀龍が真っ二つに切り裂かれ消滅する。蒼眼の銀龍にはドラゴンを効果破壊を守る効果があったのだが、その効果は前の遊望のターン終了時に終了しているため、他のドラゴンはおろか自身すら守ることはできなかった。

「そしてメインフェイズ1を終えてバトルフェイズに移行! ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンで神竜騎士フェルグラントを攻撃! “壊滅のフォトン・ストリーム”!!」

ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン ATK4000 VS 神竜騎士フェルグラント ATK2800

遊望 LP7750→6550

「っ……!!」
「バトルフェイズからメインフェイズ2に移行。そうね……私はこれでターンエンドよ」


遊望 LP6550 手札4枚
デッキ:30 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:10 除外:1
遊希 LP8000 手札1枚
デッキ:30 モンスター:1(ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン ORU:0)魔法・罠:0 墓地:12 除外:0


☆TURN05


「私のターン、ドロー。私は手札の青眼の白龍をコストにトレード・インを発動。デッキからカードを2枚ドローします」

 この時点で遊望の手札は5枚。ライフでは差を付けられているものの、彼女にはそれを覆せるだけのハンドアドバンテージはあった。

「私は手札から魔法カード、復活の福音を発動します。墓地に存在するレベル7か8のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚します。蘇りなさい、青眼の亜白龍」
「亜白龍……そうはさせない。私は復活の福音にチェーンして墓地の銀河眼の掩蔽竜の効果を発動!」

 掩蔽竜の効果の発動によって、墓地に送られた掩蔽竜のカードがデュエルディスクから飛び出てきた。

「墓地からモンスターの効果……そういえば、掩蔽竜にはそんな効果もありましたね」
「掩蔽竜を墓地から除外することにより、相手の墓地に存在するカードを2枚まで選択して除外する。私が除外するのは復活の福音の対象となった亜白龍と青眼の精霊龍よ!」

 掩蔽竜の魂が亡霊のように渦巻いては遊望のデュエルディスクへと憑りついた。それにより、掩蔽竜の効果で除外されることとなった亜白龍と精霊龍のカードも掩蔽竜のカード同様デュエルディスクから排出されてしまった。

「蘇生対象が居なくなったことにより、復活の福音は不発となる。残念だったわね」
「そうですね、ですが、お姉さまならそうしてくることはなんとなく読めていましたよ?」
「……なんとなく、ね」
「はい。ですが……このままいいようにされてしまうのもあれなのでそろそろ手痛い一撃を受けて頂きます」

 そう言って微笑む遊望は手札から1枚の魔法カードを発動した。それは遊希が見たことのないカードであり、親友・綾香を一撃で葬るきっかけとなったカードだった。

「儀式魔法、カオス・フォームを発動します。カオスモンスターの儀式召喚に使用できる儀式魔法です」
「儀式魔法……!?」
「私は墓地のレベル8モンスターである青眼の白龍を儀式の生贄に捧げゲームから除外します。そして手札から同じくレベル8の「カオス」と名のついた儀式モンスター、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンを儀式召喚します!!」

 青眼の亜白龍の身体が混沌へと飲み込まれていく。そしてそこに生まれたのは青眼の名を冠しながらも光ではなく闇にその身を落とした青き眼の竜が舞い降りた。

「“青き瞳を持つ白き龍よ。混沌にその身をやつし、己が持つ最大の力によって全てを滅す破壊者と為れ。” 儀式召喚。ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」

 混沌渦巻く世界より降り立ったのは全身に青い水晶のような装飾を身につけたドラゴンだった。遊希も竜司も知らない青眼であったが、そのモンスターの恐ろしさを唯一知る者がいた。

「遊希……気をつけて……そのモンスターは……」

 苦しそうに遊希にカオス・MAX・ドラゴンのことを伝えようとする綾香。彼女のその様子に遊希はより一層その気持ちを引き締めた。

(綾香……)
―――レベル8ながら攻撃力4000……恐ろしい力を持ったモンスターだな。
「大層なモンスターね、でも攻撃力は4000と確かに高いけど、それはFA・フォトン・ドラゴンだって同じこと。カオス・MAX・ドラゴンじゃどうすることもできない」
「そうですね、ではメインフェイズ1を終えてバトルフェイズ。ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンでギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンを攻撃。“混沌のマキシマム・バースト”!!」
「なっ……!!」

 てっきり遊望はFA・フォトン・ドラゴンを超える攻撃力のモンスターをフィールドに出すための場繋ぎとしてブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンを召喚したのだと思っていた。しかし、遊望はそのモンスターを盾にするどころか、攻撃力の同じFA・フォトン・ドラゴンが相手と知りながら攻撃を仕掛けてきたのである。
 ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンはカードの効果では破壊されないカードだが、戦闘による破壊耐性はない。また、不発にこそ終わったが遊望の墓地には復活の福音が存在しており、その効果で自身を除外することでドラゴン族の破壊を一度だけ無効にすることができる。しかし、仮に復活の福音でカオス・MAX・ドラゴンの破壊を無効にしたところでこのターン遊希のライフを削るには至らないため、やはり無駄な攻撃でしかなかった。

(なんでそんな無駄な攻撃を……いや、違う。まさかあのカードにはまだ隠された何かが……?)

ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン ATK4000 VS ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン ATK4000

「この瞬間、私は手札から速攻魔法、月の書を発動します!」
「月の書!?」
「ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンを裏側守備表示に変更します」

 開かれた月の書から飛び出た文字のような呪文の効果でFA・フォトン・ドラゴンの表示形式が強制的に裏側守備へと変更される。FA・フォトン・ドラゴンの守備力は3500。これならカオス・MAX・ドラゴンが戦闘破壊されることは無くなるのだ。

「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンが相手の守備表示モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を上回っている分貫通ダメージを与えます」
「だから月の書を……」
「そして、その時与えるダメージは倍の数値になります」
「なんですって!?」

遊希 LP8000→7000

「―――っ!!」

 カオス・MAX・ドラゴンの放った光を浴びた遊希の全身に刺すような痛みが走った。わずか1000のダメージながら、遊希は痛さのあまり悲鳴を上げそうになるが、歯を強く食いしばって押し留める。それでも受けた衝撃は相当のものだったようで、彼女の身体に対する負担が大きかったのか遊希はその場に屈みこんでしまった。

「……この程度の攻撃で崩れ落ちていてはデュエルになりませんよ、お姉さま?」

 しかし、遊望のその言葉を聞いて遊希は何も言わずに立ち上がると、制服について埃を手で払い落してはデュエルの態勢を取り直す。遊望の発言には余裕が感じられたが、今や彼女にその見る者を虜にしかねない蠱惑的な微笑みはなかった。遊希と遊望、極限状態に無いにしても、このデュエルは2人の少女の身体に間違いなく負担を与えていた。

「バトルフェイズを終えてメインフェイズ2に移ります。そうそう、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンですが、相手のカードの効果の対象にならず相手のカードの効果では破壊されませんので悪しからず」
(攻撃力4000でカードの効果では破壊できない……とんでもないモンスターね)
―――だが、どんなモンスターにも抜け道は必ずある。
(……あのカードを引けるかどうか、ね)
「そうですね……私はこれでターンエンドです」


遊望 LP6550 手札1枚
デッキ:27 モンスター:1(ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン)魔法・罠:0 墓地:12 除外:4
遊希 LP7000 手札1枚
デッキ:30 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:12 除外:1


☆TURN06


「私のターン、ドロー!!」

 遊希の引いたカード。それは間違いなく前のターンの終了時に遊希が頭の中で思い浮かべていたカードだった。

(正直ここまで来ると不気味ね)
―――そう言うな。今はそのカードの恩恵を大人しく享受しろ。
(そうね)
「私は手札からこのカードを発動するわ。魔法カード―――死者蘇生! 蘇りなさい、ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン!!」

 大地を突き破ってFA・フォトン・ドラゴンが再び飛翔する。普通のドラゴンとは異なる瞳と身体を持った2体のドラゴン。片や闇にその身を落とし混沌に染まり切った白き龍、片や冷たき鋼鉄の鎧に身を包んだ銀河の竜。双方が更なる進化を遂げ、またしても眼前の敵を見据えながら対峙するのであった。



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ター坊
カウンターの応酬でなかなかのリアル(デュエル)ファイトぶり。こういう描写がこの作品の持ち味ですよね。
お互いにエース・手札が1枚ポッキリの布陣。されど呆気なく終わる感じが無さそうなのが不思議。 (2016-06-01 14:10)
名無しのゴーレム
OCGで猛威を振るう青眼の猛攻に、しかしうまく対応していく遊希。まだまだライフは残っているものの、両者ともに凄まじいパワーデッキであることから油断はできません。互いの場に降り立ったドラゴン、エース同士のバトルの勝者はどちらになるのか…… (2016-06-01 23:00)
光芒
>ター坊さん
殴り合いのデュエルは書いていても見ていても楽しいです。ワンショットキルや封殺の飛び交うリアルは糞ですので(殴)、こういう緊迫したデュエルを描いていきたいというのはこの作品に限らずやっていきたいところですね。
そして両方とも動きが止まっているからこそあっけなく終わらないのがデュエル。最も次で話がだいぶ動きます。

>名無しのゴーレムさん
こんなデュエルを再現するために「ギャラクシー」も青眼並みの壊れになってくれれば俺得なのに……という叶いそうもない願いを言ってみる。全部光波が悪いんや(え
ちなみにどちらのモンスターもエースではないんですよね。ドラゴン同士の大バトルということには変わりないのですが……
(2016-06-03 00:13)

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123 第50話:誇りを賭けた戦い 1557 5 2015-12-08 -
47 第51話:昔からの相棒 1554 3 2015-12-11 -
123 第52話:超戦士降臨 1609 4 2015-12-15 -
71 第53話:綾瀬の正体 1547 2 2015-12-19 -
57 第54話:精霊と精霊 1379 4 2015-12-22 -
80 第55話:真剣勝負 1349 2 2015-12-25 -
53 第56話:反攻の遊希 1308 2 2015-12-27 -
115 第57話:満身創痍のふたり 1393 3 2015-12-30 -
131 第58話:幻惑、水の銀河眼 1629 3 2016-01-04 -
111 第59話:未知の敵 1718 4 2016-01-07 -
78 第60話:猛攻! スピードロイド 1506 2 2016-01-10 -
103 第61話:親友 1504 5 2016-01-12 -
73 第62話:死闘の果てに 1579 6 2016-01-15 -
98 第63話:二人の少女、そしてライバル 1515 2 2016-01-18 -
60 第64話:激突! 青眼VS真紅眼! 1455 3 2016-01-21 -
119 第65話:光の導き 1365 2 2016-01-24 -
111 第66話:立ち上がる時 1430 4 2016-01-27 -
96 第67話:不滅の戦士! 幻影騎士団 1458 2 2016-01-30 -
135 第68話:不可解なこと 1508 2 2016-02-02 -
84 第69話:千夏との誓い 1345 3 2016-02-05 -
79 第70話:あの日、あの時 1416 4 2016-02-08 -
131 第71話:黒幕との接触 1612 3 2016-02-10 -
160 第72話:決別の時 1775 3 2016-02-12 -
121 第73話:思いを一つに 1429 3 2016-02-15 -
108 第74話:邪なる同調 1553 2 2016-02-17 -
55 第75話:精霊の奇跡 1446 4 2016-02-19 -
117 第76話:星天の再会 1430 2 2016-02-22 -
119 第77話:ペンデュラムの脅威! 1471 4 2016-02-24 -
126 第78話:渾身のドロー 1699 2 2016-02-26 -
111 1万アクセス突破記念企画開催! 1880 0 2016-02-26 -
63 第79話:覇王黒竜の目覚め 1454 4 2016-02-28 -
53 第80話:進化する銀河龍 1536 2 2016-03-01 -
137 第81話:変わらぬ友情 1504 7 2016-03-03 -
117 第82話:集う決闘者 1755 6 2016-03-04 -
138 第83話:小さくたって決闘者 1736 7 2016-03-05 -
108 第84話:決意を秘めた決闘者 1472 9 2016-03-07 -
79 第85話:歩み始めた決闘者 1553 13 2016-03-08 -
127 第86話:真意を告げた決闘者 1637 7 2016-03-09 -
113 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1655 7 2016-03-10 -
73 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1573 10 2016-03-11 -
100 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1575 8 2016-03-13 -
98 第90話:五人五色な決闘者 1479 6 2016-03-14 -
135 遊希たちが4月改訂を語るようです 1512 8 2016-03-16 -
81 第91話:夕刻迎えし決闘者 1417 6 2016-03-16 -
95 第92話:解き放たれた決闘者 1651 6 2016-03-18 -
78 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1780 7 2016-03-20 -
72 第94話:一計案じる決闘者 1295 8 2016-03-22 -
83 第95話:絆深める決闘者 1471 10 2016-03-23 -
81 第96話:矛を交える決闘者・1 1428 9 2016-03-25 -
126 第97話:矛を交える決闘者・2 1355 6 2016-03-27 -
123 第98話:矛を交える決闘者・3 1476 7 2016-03-29 -
79 第99話:矛を交える決闘者・4 1441 7 2016-03-31 -
93 第100話:熱戦の決闘者・1 1411 6 2016-04-02 -
130 第101話:熱戦の決闘者・2 1447 10 2016-04-05 -
87 第102話:熱戦の決闘者・3 1472 11 2016-04-07 -
79 第103話:熱戦の決闘者・4 1414 6 2016-04-09 -
115 第104話:熱戦の決闘者・5 1553 6 2016-04-11 -
101 第105話:熱戦の決闘者・6 1477 6 2016-04-13 -
70 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1435 6 2016-04-15 -
130 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1500 11 2016-04-18 -
85 第108話:別れの時を迎える決闘者 1490 10 2016-04-20 -
75 番外編前編について遊希たちが語るようです 1510 6 2016-04-21 -
109 第109話:2通の手紙 1615 11 2016-04-23 -
98 第110話:青き眼のアトラクション 1518 6 2016-04-25 -
129 第111話:新時代のデュエル 1465 6 2016-04-27 -
91 第112話:ドラグーン 1387 6 2016-05-01 -
111 第113話:アクセラレーション! 1478 7 2016-05-03 -
118 第114話:熱気溢れしサーキット 1286 6 2016-05-06 -
141 第115話:新たなるブラックフェザー 1339 5 2016-05-10 -
135 第116話:疾走の果てに 1543 7 2016-05-12 -
57 第117話:ノンストップ・ガールズ 1562 6 2016-05-14 -
80 第118話:夏の終わり 1498 9 2016-05-16 -
122 第119話:謎の美少女 1553 4 2016-05-19 -
90 第120話:真・究極 1424 8 2016-05-21 -
64 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1386 4 2016-05-23 -
70 第122話:聖夜の悲劇 1342 6 2016-05-25 -
60 30000アクセス記念企画を少々。 1244 5 2016-05-27 -
83 第123話:姉として 1363 3 2016-05-29 -
73 第124話:対峙する竜と龍 1418 3 2016-06-01 -
63 第125話:顕現せし遊望の精霊 1479 5 2016-06-03 -
66 第126話:No.(ナンバーズ) 1481 4 2016-06-06 -
109 第127話:届かぬ言葉 1459 7 2016-06-08 -
78 30000アクセス記念企画 1668 4 2016-06-10 -
71 第128話:白紙のカード 1399 6 2016-06-14 -
125 第129話:青空の下で 1284 3 2016-06-17 -
135 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1558 4 2016-06-20 -
77 第131話:試練のデュエル 1396 4 2016-06-23 -
70 第132話:第四の精霊 1341 5 2016-06-26 -
115 第133話:舞い降りる閃珖竜 1453 4 2016-06-29 -
71 第134話:親友に託された力 1372 3 2016-07-02 -
105 第135話:涙の誓い 1366 4 2016-07-06 -
106 第136話:次元転送装置 1318 3 2016-07-09 -
101 第137話:新たなる竜星 1466 5 2016-07-12 -
63 第138話:綾香の忘れたもの 1402 4 2016-07-15 -
137 第139話:決闘者たちの選択 1259 5 2016-07-19 -
110 第140話:2人の真意 1328 7 2016-07-24 -
73 第141話:精霊界への旅立ち 1356 4 2016-07-28 -
73 第142話:黒き魔術師と弟子 1305 3 2016-08-02 -
124 第143話:七星将軍の襲撃 1359 3 2016-08-05 -
94 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1386 0 2016-08-07 -
77 第144話:英雄と炎拳・1 1328 5 2016-08-10 -
77 第145話:英雄と炎拳・2 1273 4 2016-08-14 -
72 第146話:騎士王の覚醒 1271 6 2016-08-17 -
88 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1449 3 2016-08-21 -
81 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1303 2 2016-08-23 -
54 第149話:過去への鎮魂歌 1344 7 2016-08-26 -
96 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1357 3 2016-08-28 -
91 第150話:機械の身体に宿る心 1178 0 2016-08-31 -
63 第151話:空を超えて 1147 0 2016-09-03 -
124 第152話:竜と機械の大会戦 1233 0 2016-09-08 -
63 第153話:竜領域のナンバーズ 1292 0 2016-09-13 -
87 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1530 7 2016-09-17 -
109 遊希たちが10月改訂を語るようです 1319 4 2016-09-19 -
88 第154話:望まぬ戦い 1218 2 2016-09-23 -
73 第155話:正しさと過ち 1192 4 2016-09-27 -
66 第156話:少女の決意 1310 2 2016-10-01 -
125 第157話:遊希に起きた異変 1437 4 2016-10-05 -
119 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1369 3 2016-10-08 -
122 第159話:玻璃の如く純粋に 1335 2 2016-10-12 -
113 第160話:限界を超えて 1298 3 2016-10-15 -
137 第161話:決戦 1313 3 2016-10-18 -
105 第162話:精神の成長 1286 2 2016-10-21 -
57 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1323 4 2016-10-24 -
51 第164話:絆が紡いだ道 1433 6 2016-10-27 -
74 第165話:戦いの終わり 1352 4 2016-10-30 -
68 番外編 Trick or Treat 1229 5 2016-10-31 -
121 第166話:終わりの始まり 1464 9 2016-11-04 -
113 第167話:最期のワガママ 1491 4 2016-11-07 -
128 第168話:声なき再会の誓い 1357 4 2016-11-10 -
99 番外編:11月11日 1245 5 2016-11-11 -
79 第169話:七皇激突 1179 3 2016-11-15 -
57 第170話:怒りに生まれし竜 1164 3 2016-11-17 -
141 第171話:紅き新星竜 1505 5 2016-11-19 -
86 第172話:未来を賭けた戦い・1 1365 4 2016-11-22 -
127 第173話:未来を賭けた戦い・2 1287 3 2016-11-24 -
134 第174話:未来を賭けた戦い・3 1268 4 2016-11-28 -
140 第175話:神の目覚め(修正済) 1262 5 2016-11-30 -
156 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1684 5 2016-12-02 -
109 第177話:次元を越える想い 1525 4 2016-12-05 -
146 第178話:天地創造の龍 1502 3 2016-12-07 -
114 第179話:希望への道 1390 3 2016-12-09 -
140 第180話:別れの時 1291 4 2016-12-11 -
112 第181話:少女たちの帰還 1255 5 2016-12-13 -
67 遊希たちが1月改訂を語るようです 1200 7 2016-12-15 -
130 第182話:バースデイ 1455 3 2016-12-17 -
103 第183話:星龍皇覚醒・1 1284 3 2016-12-19 -
120 第184話:星龍皇覚醒・2 1311 4 2016-12-21 -
88 第185話:星龍皇覚醒・3 1162 4 2016-12-22 -
107 番外編:一番のプレゼント 1254 5 2016-12-25 -
126 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1369 3 2016-12-26 -
108 星龍皇 設定・カード紹介 1399 0 2016-12-29 -
72 第187話:星龍皇覚醒・5 1264 4 2016-12-30 -
111 番外編:新年 1254 4 2017-01-01 -
86 第188話:星龍皇覚醒・6 1140 2 2017-01-04 -
123 第189話:星龍皇覚醒・7 1262 3 2017-01-07 -
66 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1455 3 2017-01-09 -
136 エピローグ:未来 1714 10 2017-01-13 -
102 番外編:2月3日 1261 4 2017-02-03 -
97 番外編:愛と友情のチョコレート 1065 4 2017-02-14 -
89 番外編:桃(色)の節句 1141 4 2017-03-04 -
133 感謝とお知らせ 1289 2 2017-05-04 -
91 番外編:Gift 1158 2 2017-12-25 -
149 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1137 2 2018-01-14 -
121 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1798 2 2018-05-24 -
90 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 1031 2 2018-05-28 -
102 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 950 2 2018-05-30 -
132 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1123 2 2018-06-03 -
121 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1121 4 2018-06-06 -
63 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 880 2 2018-08-14 -
73 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 882 3 2018-08-20 -
113 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 909 3 2018-08-23 -
75 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 923 2 2018-08-25 -
46 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 808 3 2018-08-30 -
71 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 942 2 2018-09-01 -
211 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1056 3 2018-09-07 -
105 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 784 0 2018-09-09 -
71 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 886 3 2018-09-12 -
126 番外編:願う幸福 1493 2 2018-12-25 -

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