50000アクセス記念企画～短編集・2～　作：光芒

『銀河竜を駆る少女』　短編集　その2

※本企画は当小説50000アクセス突破記念企画です。
今回のお題は皆さまから募集したものを元に構成してあります。

・本編とは何も関係がありません。
・台本形式です。
・メタ要素がたくさん出てきます。
・色々とカオスです。

それでも良ければ読み進めて下さい。










【カードへの想い】　からあげさん応募


綾香「そう言えば前々から気になっていたんだけどさ」
千夏「何？」
綾香「みんなはなんでそのデッキを使い始めたの？ ほら、デュエルモンスターズって色々なデッキがあるじゃない？ その中からどうしてそのテーマとかその召喚方法でデッキを組んだのか、ということよ」
遊希「なるほど、綾香は竜司さんを超えたいからだったっけ」
綾香「うん。幻竜族はドラゴン族をより高めたもの、っていう設定で作られたみたいだからさ。パパを超えるって意味でもドラゴン族より高次な存在である幻竜族の【竜星】を選んだのよ。まあ使い始めたのはそんな理由だけど」
エヴァ「ケド？」
綾香「ずっと使ってると愛着が湧いちゃってね……今ではこのデッキ以外のデッキを使うことは考えられないわ」
詩織「いいですよね。カードとデュエリストの絆というものでしょうか？」
遊希「詩織にしては随分とロマンチックなこと言うのね。あんたはどうして【竜姫神サフィラ】デッキを？」
詩織「私は子どもの時に初めて買った拡張パックで1枚目のサフィラが手に入りまして。でも今のようにカードだけを買うなんてとてもとても……」
綾香「ああー、このくらいの年齢ならともかく小さいころって1パック150円も大金だったもんね」
詩織「そうですね。なので本格的なデッキを組めたのは中学生の時だったんです。それまではデッキを組めた日のために勉強をしていました」
エヴァ「デッキを組めた時は嬉しかったデショウネ！ 千夏サンは何故【HERO】デッキを？」
千夏「私は……」
遊希「目がめっちゃ泳いでる」
綾香「まさか」
千夏「うん。カードがカッコよかったから……ってなによその顔！ 変な顔しないでよ！！///」
綾香「ううん。変なんて思ってないよ」
詩織「ええ。でもとっても」
エヴァ「千夏サンらしいと」
遊希「思ってね」
千夏「あんたたちバカにしてるでしょ！？ いいもん！いいもん！ デュエルよ！ あんたたちボッコボコにしてあげるんだからぁ！！///」



【胸の大きさ】　からあげさん応募


詩織「ただいま戻りました……って私が一番早い帰りのようですね。しかし、今日は勉強にデュエルと疲れました。はしたないですが、ちょっと横になっちゃおう、かな？」


綾香「ただいまー、誰もいないのーってなんだいるんじゃない、詩織。あっ、寝ちゃってる」
詩織「zzz」
綾香「ったくもう。制服のまま寝ちゃうと皺になっちゃうわよ。脱がすからね」シュルッ
詩織「zzz」
綾香「ブレザーとネクタイはあんたのハンガーにかけといたからね、って寝てるから聞こえないか。それにしても……」
詩織「zzz」
綾香「……制服の上からだとわからないけど、遊希並みにあるわね。いいなぁ」
詩織「zzz」
綾香「っ、ワイシャツのボタン苦しそうだから緩めるねー。よいしょっと。うっ、谷間、えい」ツンツン
綾香「柔らかい。なんで遊希といい詩織といい同じ女なのにこんなに差が……」モミモミ


詩織「んっ……あっ、あんっ」


綾香「グフッ。な、何やってんだろ私。親友の胸触って。中学生かってーの」
遊希「」
千夏「」
綾香「あっ」
遊希「……綾香」
千夏「あんた……」
綾香「どこから？ どこから見てた？」
遊希「綾香がブレザー脱がしてワイシャツの上から凝視してた時から」
綾香（うわぁ。一番やばいところから見られてるー！）
千夏「綾香。手紙、書くから」
綾香「えっ、何私どこへ行くの？ どこへ連れてかれるの？？」
遊希「えーと。1、1、ぜ……」
綾香「遊希！？ そのスマホしまって！！」
千夏「同性のそういう行為も、犯罪になるのよね」
遊希「竜司さんや綾瀬さん、悲しむわ……」
綾香「MA☆TTE！！ これには深い訳があるのよ！！ 話を聞いてー！！！」



【試験直前の風景】　名無しのゴーレムさん応募


遊希「はい、ということで」
詩織「勉強会を始めますよ」
綾香・千夏・エヴァ「宜しくお願いします（マス）！！」
遊希「千夏は英語で、エヴァは国語ね。綾香はなんで？」
綾香「あのー、私は取り立てて苦手科目はないんだけど……際立って得意なのもないんで……」
詩織「つまり全体的に成績を上げたいということですね。わかりました、一緒に勉強しましょう」
綾香「ありがとう！」
遊希「ったくもう。さて千夏には英語の文章題を出すからこれを日本語の訳すのよ？」
千夏「わかったわ！ どーんと来なさい！」
遊希「えーと、じゃあまずはこれを訳して」


But much still too sober when you from me. Or the wind silver to more arm!


千夏「……個々の単語はわかるわ。シルバー、とか腕とか」
遊希「英語辞典使っていいわよ」
千夏「えーと……あっ、わかったわ。答えはこれよ！」


俺からするとまだ地味すぎるくらいだぜ。もっと腕にシルバー巻くとかよ！


千夏「……今更だけど何なのかしらこの文章」
遊希「史実だから仕方ない……次の問題よ。今度は会話文になるわね」


Q：Can Special Summon by releasing this card itself?
A：itself does not release.
Q：Where is the difference between this card Substitoad?
A：card is different.
Q：What does it mean the card is different?
A：it is that the card is different.


千夏「カードについてのやりとり？……でもなんか変な文章のような」
遊希「そこは突っ込んでは駄目よ」
千夏「うーん、これでいいのかしら？」


Q：このカード自身をリリースすることで特殊召喚できますか？
A：自身はリリースできません。
Q：このカードと「イレカエル」の相違点はどこですか？
A：カードが違います。
Q：カードが違うとはどういうことですか？
A：カードが違うということです。


遊希「……カオスね。こんなの教科書に載せるって何考えてるのアカデミアは」
千夏「出題者のあんたがそれ言う！？」


Violence does not go. But you are the laugh you ne……that single item expelled from the front stage of the duel. On the other hand I am now in the duel champion of the Far East area, now we have a great deal difference. Hey it would be a shame!


千夏「今度は長いわね。でも今までの成果で辞書なしでもわかるようになったわ。最初の文は暴力は駄目、って感じね」
遊希「そうよ。長い文章の場合は区切りながら訳していくの」


暴力はいけません。ですが笑えますね……あの一件で貴方はデュエルの表舞台から追放。一方私は今では極東エリアのデュエルチャンピオン、随分と差がつきました。悔しいでしょうねぇ！


千夏「ねえ、こういう問題しかないの？」
遊希「今度校長に教科書の選択肢について言ってみるわ」


It’s not winning or losing. The pleasure of the duel, nor love to the deck.Thank you my deck. Say hello in the future.


千夏「……」
遊希「……」


勝ち負けじゃないんだな。デュエルの楽しさも、デッキへの愛も。ありがとう俺のデッキ。これからもよろしくな。


千夏「最後の最後にガチの名言っぽいのが来たわね」
遊希「デュエリストに大事な心得よね。こういうのをもっと載せるようにすればいいのに。さーて、あっちは……」


エヴァ「アリオリハベリ、イマイルカ？」
詩織「いまそかり、ですね」
綾香「すいへーりーべーぼくのふね」
エヴァ「いい国作ろうカマクラバクフ！」
詩織「今はいい国（1192）ではなくなってしまったんですよね……」
エヴァ「そうなんデスカ！？ なんでデス！？」
詩織「それは……あの……」
遊希「あらら」
千夏「遊希、詩織を助けてあげて。なんか英語わかってきた気がするから」
遊希「ありがと。詩織、手助けするわ」


千夏「遊希ー！ここ教えてー！」
遊希「あんたわかったんじゃないの！？」





【声優ネタ祭り】　名無しのゴーレムさん応募


詩織「ご無沙汰しています、花澤先輩。本日はどうされたんですか？」
薫「待ってたわ、詩織ちゃん。実はあなたたちに試着してほしい衣装があるのよ？」
綾香「衣装？」（マジで男だったんだこの人）
薫「実はこの度私たち家庭科部は漫画・アニメ研究会とコラボすることになってね。コスプレ衣装を作ったのよ」
千夏「それを私たちに着てほしい、ってこと？」（オカマって聞いてたけど露骨ね）
薫「そうなのよ～、理解が早くて助かるわ～！」
エヴァ「面白そうデス！ クールジャパン、デスネ！」（これがいわゆるオネエというものデスネ！ 日本は多様な社会デス！）
薫「みんなに色んな衣装用意してるから着てね。まずは遊希ちゃんよ」
遊希「はぁ……」


薫「まずはこれよ」
遊希「これは……鎧ですか？」
薫「そうよ、これはライトノベル原作のアニメのコスプレよ。女騎士ね」
綾香「女騎士かぁ、遊希にはぴったりね」
エヴァ「似合ってるデス！」
薫「さすがに鎧は鉄じゃないけどね」
遊希「金属だったら重くて着れませんよ。ところでこのキャラクターはどんなキャラクターなんですか？」
薫「典型的な女騎士、という感じね。領主の娘で正義感に溢れていて……」
遊希「それで？」
薫「超が付くほどのドMよ」
遊希「」
綾香「ドMの騎士ｗｗｗ」
詩織「そ……れは……ｗｗｗ」
エヴァ「ドMって何デスカ？」
千夏「エヴァは知らなくていいことだからね」
遊希「これは着たくないです。別のはありますか？」
詩織（遊希さんが意外とノリノリです）
薫「じゃあこれはどうかしら？」
遊希「白い軍服に銀色のカツラ……だいぶスカートが短いですね」
薫「これはとある軍艦の擬人化よ。猫撫で声で上目遣いであざとい言動を……」
遊希「あっ、やっぱりいいです」
薫「じゃあこれは？ セーラー服だけど、これで戦車に乗って……」
遊希「やだもー！」


綾香「遊希はえり好みしすぎよ！ 花澤先輩、私のもあるんですよね！」
薫「綾香ちゃんの分もあるわよ。これはさっきの女騎士と同じ作品のキャラよ」
綾香「なんかずいぶんと露出の多い衣装ですね」
薫「これは水の女神の衣装なの」
綾香「女神！？ 私が！？ なんか嬉しいわね！ それでその女神はどんなキャラなんですか？」
薫「えーとね……異世界に転生した主人公に無理やり異世界に連れてかれちゃうんだけど、知力以外のステータスは極めて高いわりに言動がクズで主人公から駄女神って言われてるわね」
綾香「えっ」
遊希「駄女神……ｗｗｗ」
薫「あっ、ちなみにそのキャラノーパン疑惑あるから履かないでね。下」
エヴァ「キャッ///」
綾香「」
薫「勧めといてなんだけど、さすがにうら若き乙女にこれは駄目よね。無難に赤い眼の殺し屋の衣装にしておくわ」
遊希「そのチョイスもどうなんですか」


千夏「ねえ、私も着たい！」
薫「千夏ちゃんの分もあるわよ」
千夏「……なんか胸とかお腹とか……露出が多いような」
エヴァ「まるでサキュバスみたいデス」
薫「それは某アイドル育成ゲームのキャラの衣装よ。大学生でラクロスと資格取得が趣味のお姉さんタイプのキャラなんだけど」
千夏「けど？」
薫「その雰囲気からいつの間にかセクシーキャラという扱いに……でもあなたじゃ色々と足りないわね」
千夏「くっ！」
綾香「千夏ドンマイ！ｗｗｗ」
千夏「あんたにだけは言われたくないわよ！」
薫「やっぱりこのセーラー服ね。あら、まるで本人みたい。ちょっとこの台詞言ってみて」
千夏「えーと……ぷんすか！ ハラショー！ てーっ！ なのです！」
エヴァ「千夏サン！ 発音が違いマス！ もっと舌を巻いて！」
遊希「えっ、そこ？」


薫「さて次は詩織ちゃんね。といっても全部制服なんだけど」
詩織「大人しそうな衣装で何よりです。でもブレザーからセーラーまで色々とありますね。このベージュのブレザーは？」
薫「これはとある漫画のキャラクターよ。お嬢様で生徒会の書記なの」
綾香「詩織のイメージにぴったりね」
薫「ただ」
詩織「ただ？」
薫「ハードな下ネタが大好きでSMとか露出癖があるわ」
詩織「えっ///」
千夏「先輩、詩織にそれはダメ！！」
薫「そうかしら？ じゃあこっちのセーラーは？ 目をキラキラさせながら興味を持った出来事に首を突っ込むヒロインなんだけど」
詩織「そ、それならそっちの方が……」
薫「ごめんなさいね。他にもドラマーの女子高生とか和風喫茶店の娘の衣装とかあるからそこから選んでね」


エヴァ「私は！ 私はないんデスカ！！」
薫「もちろんあるわよ。エヴァちゃんはロシア人だからコスプレ映えするわよ！ これとか」
エヴァ「えーと……これは普通の服装のような。あとなんでランドセルがあるんデスカ？」
薫「都会から田舎に引っ越してきた小学生のものなのよ、この衣装。あ、この台詞言ってみて」
エヴァ「デモペチノホウガモットカワイイヨー！」
薫「ぴったりね！ このキャラは普段は大人びてるんだけど家に帰ると両親に甘えまくる子なのよー！」
綾香「エヴァちゃんの可愛さがふんだんに活かされてるわね！」
千夏「案外いいんじゃない？」
エヴァ「ムー……私としてはもっとカッコいい衣装が欲しいデス」
薫「そう？ バレエが得意で滑舌の悪い中学生の女の子とか干支に入れなかった猫耳の女の子とかあるけど」
エヴァ「片言がなんで滑舌悪いになるんデスカ！」
薫「しょうがないわね。もしものために作っておいた女錬金術師の衣装を着てもらうわ」


薫「みんな似合ってるわー！」

遊希→尉官級の礼装軍服＋プリーツスカート＋黒いのハイソックス＋銀髪のカツラ
綾香→黒い肩出しの服＋黒いミニスカート＋赤いネクタイ＋黒髪ロングのカツラ＋赤いカラーコンタクト＋日本刀（模造）
千夏→白のセーラー服＋黒いミニスカート
詩織→白のセーラー服＋青いリボン＋黒いスカート
エヴァ→白のチューブトップ＋紫のジャケット＋黒いスカート＋白いニーソックス

遊希「……なんか恥ずかしいわね」
綾香「でもみんなで着るとそうでもないかも」
千夏「私手抜きっぽいんだけど」
詩織「私もどちらかというとよくある衣装ですよね」
エヴァ「私はファンタジーデス！」
薫「そういうものよ、コスって。さあ本番までに仕上げましょう」
詩織「本番？」
薫「ええ。文化祭でコスプレファッションショーやるからモデルとして着てもらったのよ？」
遊希「ちょっ、そんなの聞いてないんですけど！？」
薫「言ってないもの。言ったら来ないでしょ」
5人「」





【幼少時代の思い出】　名無しのゴーレムさん応募　


千夏「ちょっと綾香、あんた私物散らかってるからいい加減片づけなさいよ！」
綾香「げっ、本当だ。すぐ片づけるね」
詩織「気を付けていないとすぐ散らかってしまいますよね……」
千夏「ほら、手伝ってあげるから」
綾香「ありがと……あれ、これは……」
詩織「アルバム？でしょうか」
綾香「そうだ、これ私のアルバムだ。無くしたと思ったこんなところに……」
千夏「中見ちゃえ！」
綾香「あっ、ちょっと」
詩織「これは……綾香さんですか？」
綾香「……そうね、これは5歳のころかしら？」



＊



竜司「ただいまー」
綾香（5）「パパー！おかえりなさーい！！」
竜司「ああ、ただいま。綾香」
綾香「パパテレビにうつってた！ とってもかっこよかった！」
竜司「そうかな？」
綾香「そうだよ！ パパはだれよりもかっこよくて、パパはだれよりもつよい！ あやかのじまんのパパだもん！ わたしおとなになったらパパとけっこんする！」
竜司「照れるなぁ……まったく」
綾瀬「むーっ」
竜司「あ、綾瀬？」
綾瀬「パパはわたしのものなんだからね！」
竜司「いや、親が子供相手にムキにならないでくれ」



＊



千夏「なんというか……」
詩織「ええ」
綾香「？」
千夏「今と大して変わってないわね」
綾香「そ、そんなことないし！ 千夏はどうなのよ！ 千夏は！！」



＊



千夏（8）「こはる！ あきら！ はやくおふろはいるわよ！」
陽川 小春（千夏の妹・5歳）「いわれなくてもはいるわよ！ わたしもうこどもじゃないんだから！」
千夏「はいはい、ふくをじぶんひとりでぬげるようになってからいいなさいね」
小春「ぬげるもん！ シャンプーだってひとりでできるし！」
陽川 秋良（千夏の弟・3歳）「ねえさん、ふゆきはどうすればいいの？」
千夏「ふゆきはママかパパといっしょにはいるからまずはわたしたち！ ほらこっちきてあきら！ ぬぐのてつだってあげるから！」
秋良「うん、おねがいね」
千夏「あきらはすなおでいいこね！ こはるもみらないなさい！」
小春「うえーん！ シャンプーがめにはいったー！ いたいよぉぉぉ！！」
千夏「もう、あらってあげるからまってなさい！」



＊



綾香「世話焼きはこの頃から変わってないのね」
詩織「でもお姉さんしてるんですね」
千夏「当然！ だって4姉弟の一番上だし！」
綾香「でも身長は小さいまま、と」
千夏「あんた拳骨食らわせるわよ？ 詩織、あんたはどうなのよ？」
詩織「わ、私ですか？」



＊



詩織（7）「おかあさん、いってきます」
詩織の母「いってらっしゃい。今日から2年生ね。クラスの子たちと仲良くするのよ」
詩織「はい。が……がんばります」
詩織の母「あの子大丈夫かしら……」

クラス担任「じゃあ次の席の子、自己紹介してね」
詩織「は、はい！ あ、あの……つきみや、しおり……です。あの……えっと……えっと……」
担任「月宮さん？」
詩織「ひゃっ、ひゃい！ あっ、あにょ！ よろしくおねがいしまちゅ！！」
クラスメート「かわいい！！」
詩織「えっ！？ あうう……はずかしいです……」



＊



詩織「あああ///」
綾香「あんたも大して変わってないじゃない！」
千夏「人見知りは筋金入りなのね。あと意図もせずモテるところも」

コンコン

綾香「はーい」
エヴァ「エヴァデス！ おやつを持ってきまシタ！」


エヴァ「子どものころデスカ？」
千夏「そうなのよ、掃除しなきゃいけないのに盛り上がっちゃって……」
詩織「エヴァさんの子どものころはどうだったんですか？」
エヴァ「私は……」



＊



エヴァ（5）「ジェームズ！ よく来てくれマシタ！」
ジェームズ（7）「やあエヴァ。今日は何をして遊ぼうか？」
エヴァ「ソウデスネ……あっ、ではデュエルモンスターズで遊びまショウ！」
ジェームズ「デュエルモンスターズだね。デッキは持っているかい？」
エヴァ「……まだ持ってないデス」
ジェームズ「じゃあデュエルはまだできないね。別の遊びをしようか」
エヴァ「ソウデスネ、では暗黒騎士ガイアごっこがしたいデス！」
ジェームズ「ガイアごっこ？ それはどんなものだい？」


エヴァの母「エヴァ？ 紅茶が入ったわよ……」
エヴァ「スパイラル・シェイバー！！」
ジェームズ「ヒ、ヒヒーン」
エヴァの母「」



＊



エヴァ「懐かしいデスネー、あの頃はジェームズをよくお馬さんにしていマシタ」
綾香「」
千夏「」
詩織「」

3人（あれ、もしかして私たちって子どもの頃から成長してない……）

遊希「何落ち込んでるのあんたたち」
エヴァ「遊希サン！ 子どもの時の話をしていたんデス！」
遊希「子どもの時かぁ……」
綾香「エヴァちゃん！」
エヴァ「エッ……アッ」
遊希「……気にしてないわよ。聞かせて？」


遊希「ぷっ、あはは！ あんたたち何も変わってないのね！！」
綾香「はっきり言わないでよ……傷つくわ」
千夏「遊希はどうなのよ！ 遊希は！！」
詩織「遊希さんも話してください！」
遊希「私は……」



＊



遊希（6）「もうすぐできるね、すなのおしろ」
遊望（3）「がんばりましょう。おねえさま！」
悪ガキA「そーれ！」グシャ
遊希「あっ……」
悪ガキB「あっごめーんｗｗｗ でもそんなところでしろなんかつくってるのがわるんだよーっだ！」
遊希「いっしょうけんめいつくったのに……ひどいよぉ……ふえええん！！」
遊望「……おねえさまをなかした……あなたたち……」
悪ガキA「な、なんだよ」
遊望「ざんげのよういはできていますか……？」
悪ガキB「はっ、おれたちにかてるとおもってるのかよチビ！」
遊望「」プチっ

遊希「ゆみやめてえええ！！ ぼうりょくはだめだよおおお！！」
遊望「とめないでおねえさま！！ おねえさまをなかすわるいやつはゆみがじごくにおくります！！」
悪ガキ「「うえええん！！ こわいよおおお！！」」



＊



遊希（こ、こんなの恥ずかしくて言えない……///）
綾香「遊希、顔が赤いけど……もしかして言えないことーｗｗｗ」
遊希「う、うるさいわよ！！」








『銀河竜を駆る少女』50000アクセス記念短編集　その2　　　終