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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第123話:姉として

第123話:姉として 作:光芒



 
 遊望の作り出した髑髏の仮面を見た遊希は言葉を失った。まるで水槽を泳ぐ金魚のように彼女は口を開けたり閉めたりすることしかできなかった。綾香を、千夏を、詩織を操った髑髏の仮面の正体が自分の妹である、という事実など受け入れられないし、受け入れたくなかったのである。

「信じられない、という顔をされていますね。ですが、全て事実なんです」

 それだけ言って遊望はこれまで自分が行ってきたことを事細かに話し始めた。とある強大な力を持ったデュエルモンスターズの精霊によって、精霊へと転生した自分の身体が馴染むのに5年の時を要したため、すぐに行動に移すことはできなかった。
 しかし、精霊の持つ驚異的な力を完璧に自身のものにした遊望はまさにその精霊という生き物の本能がままに動いた。まず最初に彼女が取ったのは、両親を手にかけたマフィアたちへの復讐であった。
 マフィアたちは遊望の死をニュースで知っていただけに、死んだはずの遊望が目の前に現れたことはかなりの驚きようだったという。彼らは奇声を上げながら銃や刃物で遊望を襲ったのだが、精霊となった遊望にそんなものが通じるわけがない。
 彼女は精霊の持つ力を解放し、今と同じ姿になるとマフィアを1人、また1人とその爪で引き裂き、手に持った槍で貫いていった。精霊となった遊望がマフィアたちを皆殺しにするまで1時間もかからなかった。事が事なので公にはならなかったものの、マフィアの1グループが丸々壊滅させられたことは世界中の裏社会に衝撃を与えたという。

「まあそんなことはどうでもいいことです」
(どうでもいい……? 人の命を……奪うことが……?)

 遊望はもちろん遊希にとってもそのマフィアたちは家族の仇である。それでも大多数の人間を殺して回ったことをどうでもいいの一言で片づける遊望に千夏と詩織は恐怖した。

「その後は……この髑髏の仮面を作ってアメリカにあるI2社にお邪魔しました」
「I2社……」

 髑髏の仮面と黒いローブで身を隠した遊望はアメリカにあるI2社の本社へと侵入、幾重にも張り巡らされた警備をすり抜けてカード開発室へとたどり着いた。そこで彼女は開発中のカードを物色し、数種類のカードを持ち去った。
 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをはじめとしたペンデュラムモンスターのテーマ【オッドアイズ】【EM】【魔術師】、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンをはじめとした【幻影騎士団】、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンをはじめとした【SR】、そしてジェームズに渡した【地縛神】。それらのカードを全て奪い取ったのは遊望だった。
 最もそれらのカード以外にも精霊の力を植え付けられそうなカードはあり、とりわけドラゴン族のとある融合モンスターのカードを奪うかどうかは迷ったがそのカードは未だ未完成ということもあって奪うことはしなかった。どちらにせよ遊望が奪い取ったカードがあの時の悲劇を生んだのである。

「私は奪い取ったカードのうち、5枚のカードに精霊の力を植え付けました。オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンならびに覇王黒竜 オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン、クリアウィング・シンクロ・ドラゴン、地縛神……そう、そこにいるあなたたちに渡したカードですよ?」

 そう言って遊望は美しく、かつ不気味な微笑みを綾香、千夏、詩織の3人に向けた。遊望はまずアカデミアの学生に化けて綾香をデュエルで倒し、精霊の力を植え付けた【EM魔術師】デッキを渡して自らの手駒にした。
 そんな綾香は遊望の思うがまま動き、千夏と詩織をデュエルで破った。千夏と詩織にも同様に遊望は精霊の力を植え付けた【SR】デッキと【幻影騎士団】デッキを渡し、同じように自らの手駒にしたのである。

「……あんたが……あんたが私たちを……!!」
「どうでしたか? 私に操られるがまま学友を次々と手にかけた気持ちは?」
「っ!?」

 千夏と詩織に操られている当時の記憶はほとんどない。遊希から聞いた話だけでも罪悪感に苛まれていたため、首謀者である遊望の言葉に千夏も詩織も返すことはできず、共に悔し涙を流すことしかできなかった。

「まあ、覚えていないでしょうからわからないでしょうね」
「どうして私たちを……」
「……私としてはお姉さまとあなたたちの仲を割くことが目的でした。私の望みを果たすためにはどうしてもお姉さまの周りには人が多すぎたので」

 遊望は何も酔狂でこういったことをしていたわけではない。それでも今彼女が何故このようなことをしたのか、を考えていられるほど遊希に余裕はなかった。遊希は遊望が話をしているのにも関わらず、立ち上がるとポケットサイズに折りたたまれていたデュエルディスクを展開し、腕につける。

「お姉さま……何のつもりですか?」
「……見てわからないの?」
「もしかして私とデュエルをするつもりですか? このようなことを言うのもなんですが、お姉さまが今の状態で冷静なデュエルができるとでも?」

 竜司は遊希をそうさせている張本人がどの口で言うのか、と思ったが実際問題今の遊希の心理状況はかなり逼迫していると言ってもいいだろう。彼女の中には遊望と会えた喜び、そんな遊望が全ての事件を裏で操っていた黒幕であるということを知った焦り、綾香たちを傷つけられた怒りなど様々な感情が混沌としていたのである。
 そんな心理状況ではいくら遊希ほどの腕を持つデュエリストであっても正常な判断を下せるわけがない。それを取り分け感じていたのは今、遊希に最も近い存在である光子竜であった。

―――遊希。
(……黙って)
―――今のお前に……いつものデュエルができるのか?
(黙れって言ってるのが聞こえないの!?)
―――……
(お願い。しばらく黙っていて)

 遊希の意志は固かった。光子竜は彼女に言われた通り、彼女に干渉することを控えることにした。

「遊望」

 遊希が遊望の名前を呼ぶ。先ほどまで微笑を浮かべていた遊望の顔からはその微笑みは消えていた。

「あんたは道を違えた。姉として私はあんたを倒さなければいけない」
「倒す……そうですね。私もいずれこうなることは覚悟していました。私の手でお姉さまを手にかけなければいけないということを」
「……その言葉、そっくりそのまま返してあげるわ。精霊になったかどうか知らないけど―――私の手であんたを地獄へ送り返す。それが、姉としてできる最期の優しさよ!!」
「地獄ですか。お姉さま知っています? 地獄って……そんなに悪いところじゃないみたいですよ? うふふっ」

 遊希と遊望。彼女たち姉妹がこのような形で対峙するとは誰が予想できたであろうか。精霊を宿す者同士のデュエルとあって、2人がデュエルディスクを構えた瞬間、閉め切られているにも関わらず部屋には何処からか風が吹き始める。
 光子竜は精霊そのものとなった遊望とはまた違った精霊の存在を感知していた。それでもその精霊の正体までは見極めることができずにいた。だが、光子竜はその精霊らしき存在から力以外にもまた別の波動を感じていた。

―――なんだ……なんだこの波動は。

 光子竜の心には得体のしれない波動に対する動揺が生まれていた。そんな彼の動揺を知る由もないまま、遊希と遊望のデュエルの火蓋が切って落とされた。

「「デュエル!!」」



先攻:遊望 後攻:遊希


遊望 LP8000 手札5枚
デッキ:37 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0
遊希 LP8000 手札5枚
デッキ:37 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0


☆TURN01


「先攻は私です。私は手札から魔法カード、トレード・インを発動します。手札のレベル8モンスター“アモルファージ-イリテュム”を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローします」

 先攻は最初のターンはドローすることはできない。そんな先攻ドロー不可というルールの弱点を補うためのカードが遊望のデッキには大量に投入されている。レベル8のモンスターを多く採用している遊望のデッキはトレード・インは必須と言えるカードの1枚であった。

「さらに手札から魔法カード、ドラゴン・目覚めの旋律を発動します。手札の伝説の白石をコストにデッキから攻撃力3000以上、守備力2500以下のドラゴン族モンスターを2体まで手札に加えます。私が手札に加えるのは攻撃力4000、守備力0のブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンと攻撃力3000、守備力2500の青眼の亜白龍です」
「青眼!?」

 遊望のデッキは【青眼】。綾香とエヴァ同様に日本では竜司のみが持つことが許されている青眼デッキを持っていることに千夏と詩織、そして竜司は驚きの声をあげる。

「校長先生……青眼は……」
「ああ。海馬コーポレーションの許しが無ければ持つことすら許されないカードだ……何故彼女が」

 しかし、驚きを隠せない3人に対し、遊希はそれほど動揺していなかった。デュエルモンスターズの精霊をその身に宿すと共に自らが精霊と化した遊望である、青眼のような稀少なカードでデッキを組むことなど想像できていた。

(亜白龍はわかるけど、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン? 聞いたことも見たこともないカードだけど……)

 青眼デッキならば竜司とのデュエルで何回も対戦しているため、相手の動きはある程度は把握している。それでも遊希はエヴァと綾香のデュエルを見ていないため、遊望の青眼デッキが竜司の青眼デッキとは大きく異なる動きをすることができる、ということまでは推測できずにいた。しかし、だからといって必要以上に動揺する姿を見せるわけにもいかない。

「どこでそんなカードを手に入れたかは知らないけど、竜司さんとのデュエルで青眼のカードは知り尽くしているわ。そんなカードで挑もうとも?」

 遊希はハッタリをかけてみる。遊望にそれが効くかどうかなど考えている場合ではなかった。

「ゆ……うき……! ダメ、油断しないで!!」
「綾香!?」
「……あの子は……あの子は……」
「大丈夫。仇は取るから横になっていて」

 竜司に介抱されていた綾香がゆっくりと起き上がる。デュエルに敗れたばかりの彼女は満足に動けないようであったが、エヴァと違って意識はあり、今のデュエルで何が起きたのか、そして遊望らしき人物が映っていたビジョンを唯一知る人間であった。

(あの子のあの格好……やっぱりあれは遊望……)
「うふふっ、墓地に送られた伝説の白石の効果でデッキから青眼の白龍1体を手札に加えます」
「2枚魔法カードを発動し、そのコストとして手札をさらに2枚も墓地に送ったのにターン開始時より手札が増えている……やるわね」
「ありがとうございます、これでもあなたの不肖の妹ですから。さて、青眼の亜白龍は手札の青眼の白龍1体を見せることでフィールドに特殊召喚できます。現れてなさい、青眼のあ亜白龍」

 特殊召喚された青眼の亜白龍は自身の攻撃と引き換えに相手フィールドに存在するモンスター1体を破壊することができる。それでも先攻1ターン目であるため、遊希のフィールドにはモンスターが存在しないためその効果を発動することはできない。それでも亜白龍の長所はどちらかというとその容易な特殊召喚方法にあった。

「私は手札からチューナーモンスター、太古の白石(ホワイト・オブ・エンシェント)を召喚します」


※太古の白石(ホワイト・オブ・エンシェント)
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/ドラゴン族/攻600/守500
「太古の白石」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「ブルーアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ブルーアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。


「チューナーモンスター……」
「私はレベル8の「ブルーアイズ」と名のついた青眼の亜白龍に、レベル1のチューナーモンスター、太古の白石をチューニング。“伝説の白き龍よ、美しきその翼広げ天地を守る精霊へと昇華せよ!”シンクロ召喚! 目覚めなさい、“青眼の精霊龍(ブルーアイズ・スピリット・ドラゴン)”」


※青眼の精霊龍(ブルーアイズ・スピリット・ドラゴン)
シンクロ・効果モンスター
星9/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
チューナー+チューナー以外の「ブルーアイズ」モンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに2体以上のモンスターを同時に特殊召喚できない。
(2):1ターンに1度、墓地のカードの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にする。
(3):S召喚したこのカードをリリースして発動できる。エクストラデッキから「青眼の精霊龍」以外のドラゴン族・光属性のSモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。そのモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。この効果は相手ターンでも発動できる。


「青眼の精霊龍を守備表示でシンクロ召喚します」
(守備力3000……光子竜ですらも突破できないモンスター……)
「青眼の精霊龍がモンスターゾーンに存在する限り、お互いに2体以上のモンスターを同時に特殊召喚することができなくなります。1ターンに1度、あと墓地のカードの効果の発動も無効にすることができます」
「中々厄介な効果ね。まあ1の効果は私のデッキにはほとんど刺さらないけど」
「でもいるといないとでは話が変わりますから。私はカードを1枚セットしてエンドフェイズに移ります。このターン墓地に送られた太古の白石の効果を発動。デッキからブルーアイズモンスター1体を特殊召喚します。現れなさい、2体目の青眼の白龍」

 デッキから特殊召喚された青眼の白龍は力強い咆哮をあげる。遊望のフィールドには先攻1ターン目ながら通常モンスター最強の攻撃力を誇る青眼の白龍と、モンスターの同時特殊召喚と墓地発動を封じる守備力3000の青眼の精霊龍が並ぶ形となった。
 これだけ展開しても遊望の残り手札はあと3枚も存在している(そのうちの2枚は1枚目青眼の白龍とブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンであるが)ことから、遊望の使用する【青眼】デッキの完成度は相当高く、かつそんなデッキを操れる彼女のタクティクスが姉・遊希譲りのものであることをこの場にいる誰もが改めて思い知らされる形となった。


遊望 LP8000 手札3枚
デッキ:31 モンスター:2(青眼の精霊龍、青眼の白龍)魔法・罠:1 墓地:5 除外:0
遊希 LP8000 手札5枚
デッキ:37 モンスター:0 魔法・罠:0 墓地:0 除外:0


☆TURN02


「私のターン、ドロー!」

 一方、後攻の遊希であるが遊望のフィールドのモンスターを一掃できる手段はある。しかし、それについては遊望ほどのデュエリストなら理解しているだろう。そのため、その手段を取るタイミングを見極めることが遊希には求められていた。

「私は手札から魔法カード、ギャラクシー・トレードを発動。手札のギャラクシーモンスター、銀河の冥府竜を墓地に送って2枚ドロー。そして相手フィールドにのみモンスターが存在する時、このカードは手札から特殊召喚できるわ。現れなさい、銀河悪魔!」

 遊望のフィールドに銀河悪魔が守備表示で特殊召喚される。遊望のフィールドには攻撃力3000と青眼の白龍と守備力3000の青眼の精霊龍が存在する。そのため攻撃力1900の銀河悪魔ではどうにも対処できる相手ではない。そのためもしもの時を考えて守備表示でフィールドに出したのである。

「銀河悪魔……お姉さまのデッキのエンジンとなる下級モンスターですね」
「自身の効果で特殊召喚に成功した銀河悪魔のモンスター効果を発動するわ。デッキから「ギャラクシー」モンスター1体を手札に加える。私が手札に加えるのは銀河の雷光竜よ」

 遊希の常套戦術ではここで銀河新星を加え、銀河悪魔の効果で銀河新星を墓地に送って銀河悪魔のレベルを8にすると共にデッキからギャラクシーの魔法・罠カードを加えるというものだった。
 仮に銀河遠征をサーチしていればすぐにランク8のエクシーズ召喚に繋げられる。そうすれば対象を取らない2体除外効果を発動できる銀河眼の掩蔽竜からギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンの召喚に繋げれば4000ダメージのダイレクトが通すことができた。
 ただ遊望は綾香たちを操っては代理デュエルをさせたことで遊希の戦法を知り尽くしていると思われた。そのため、3人とのデュエルでは披露していない戦術を見せる必要があると考えていたのである。

「私は手札からチューナーモンスター、ギャラクシー・サーペントを召喚」
「チューナーモンスター。お姉さまもシンクロ召喚ですか? ですがレベル6程度のシンクロモンスターでこの場をどうにかできるとは思えないのですが」
「誰がレベル6のシンクロ召喚をするなんて言った? 自分フィールドにギャラクシーモンスターが存在することにより、銀河の雷光竜は手札から表側守備表示で特殊召喚できるわ! そして特殊召喚に成功した銀河の雷光竜のレベルはフィールドのギャラクシーモンスター1体と同じレベルになる。銀河の雷光竜のレベルをギャラクシー・サーペントと同じ2に変更する!」

 銀河眼の雷光竜のレベルを5から2へと変えれば、フィールドに存在するモンスターのレベルの合計は8となり、遊希はレベル8のシンクロ召喚が可能になった。遊希がシンクロ召喚を狙うのは銀河眼の氷晶竜。このモンスターはチューナー以外のモンスターを2体要するため、遊希の持つギャラクシーアイズの中でも最も召喚に手間取るモンスターである。
 それでもその効果は強力無比であり、効果破壊耐性を持つモンスター以外なら全て破壊できるうえにその攻撃力の合計分のダメージを与えることができる。遊望のデッキは青眼であるため、ほとんどモンスターが高い攻撃力を持っている。そのため氷晶竜の効果を発動するだけで青眼の攻撃力の高さを逆手にとって彼女のライフを大きく減らすことができるのだ。これでデュエルを優位に進められる。しかし、そんな遊希の思惑は当の遊望によって脆くも崩れ去った。

「待ってください。私は雷光竜の効果にチェーンしてリバースカードを発動させて頂きます」
「リバースカード……!?」
「リバースカードオープン。永続罠、リビングデッドの呼び声です。この効果で私は墓地に眠るアモルファージ-イリテュムを特殊召喚します」

 リビングデッドの効果によって蘇ったのは胴体にクリスタルのようなものが刺さったおぞましい雰囲気を漂わせている1体のドラゴンであった。
 遊希はもちろん竜司ですら見たことのないこのモンスターのカードの両脇にはよく見ると赤と青のペンデュラムスケールが描かれており、このカードもまたオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン同様まだ世に出回っていないはずのペンデュラムモンスターであることがわかった。


※アモルファージ-イリテュム
ペンデュラム・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻2750/守0
【Pスケール:青5/赤5】
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、「アモルファージ」カード以外のお互いの墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。
【モンスター効果】
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。


「ペンデュラムモンスター……あんたのデッキはペンデュラム召喚まで網羅してるというの?」
「いいえ、私がデッキに入れているペンデュラムモンスターはこの1体だけです。ですがこのモンスターの効果は強力です。アモルファージ-イリテュムがモンスターゾーンに存在する限り、互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できなくなります」
「なっ……!?」
「どのモンスターかはわかりませんが、チューナーモンスターを出したということはシンクロ召喚を狙っていたのでしょう? それも私の青眼たちを撃破できるほどのモンスターを」
「……雷光竜の効果を処理するわ」

銀河の雷光竜 レベル5→2

 これで遊希のフィールドにはレベルがバラバラかつ攻撃力・守備力ともに青眼の白龍やアモルファージ-イリテュムに遥かに及ばない3体のモンスターが並ぶだけとなってしまった。
 シンクロ召喚やエクシーズ召喚は確かに強力なモンスターを召喚することのできる召喚法だが、このようなそれらの召喚に対するメタカードも存在することをデュエリストとしては忘れてはいけないのである。遊望に対する怒りで熱くなっていた遊希はまるで氷水を浴びせかけられたかのように冷めていった。

―――頭を冷やせたか?
(……)
―――お前の気持ちはわかる、私も動揺を隠せない。だが、こんな時だからこそ落ち着いて事に臨むんだ。
(……うん。ごめんね、さっきはキツくあたって)

 妙にすんなり謝る遊希に光子竜はやはり違和感を感じていた。彼女の心理状況はやはりと言っていいか、安定はしていない。それならば自分が遊希を支えなければならないと光子竜は改めて誓うのであった。

「ねえ遊望。1つ聞いていいかしら?」
「……なんですか?」
「そのモンスター、アモルファージ-イリテュムはエクストラデッキからの特殊召喚を制限するのよね?」
「ええ。アモルファージ以外のエクストラデッキからの特殊召喚は封じられます」
「そう……じゃあこれは防げないわよね! 手札を1枚捨て、速攻魔法発動! ハイパー・ギャラクシー!!」
「ハイパー・ギャラクシー……なるほど、そう来ましたか」

 ハイパー・ギャラクシーは手札1枚をコストに発動できる速攻魔法であり、自分フィールドのギャラクシーモンスター1体と相手フィールドに存在する攻撃力2000以上のモンスター1体をそれぞれリリースすることで、デッキ・手札・墓地から「ギャラクシーアイズ」1体を特殊召喚できるカードだ。
 これならアモルファージ-イリテュムの効果をすり抜け、エクストラデッキを介さずに高攻撃力のモンスターを特殊召喚することが可能であり、かつ低攻撃力のギャラクシーモンスターが攻撃されるというリスクも回避することができるのだ。

「私はフィールドのギャラクシーモンスターであるギャラクシー・サーペントと相手フィールドに存在する攻撃力2000以上のモンスター、青眼の白龍をリリースしてデッキからこのモンスターを特殊召喚する! 現れなさい、銀河眼の光子竜!!」

 デッキから飛び出し、フィールドまで飛来した光子竜は全身を青く輝かせて高らかに雄叫びをあげる。しかし、遊希と光子竜は気づいていなかった。遊望のデッキの中でもその光子竜の咆哮に呼応するかのように身を潜めているものが存在することに。




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ター坊
イリテュムのロックぱねぇ。
姉妹対決が早くも実現しましたな。挑発的に戦う遊望と一時は冷静さを欠くも取り戻した遊希。イリテュムロックと思いきや切り札の銀河眼の光子竜という返し手はなかなかの妙手。
最後に描かれた光子竜に呼応する者とは一体…? (2016-05-29 07:23)
名無しのゴーレム
遊美の想像を遥かに上回るガチっぷりに驚きました。まさかここでイリテュムが出てくるとは(笑)。こちらの動きを完全に封じてくるイリテュムを退かした上でのエース召喚……まだまだ序盤ながらこの激戦、ここからどうなっていくのやら。 (2016-05-29 22:59)
光芒
>ター坊さん
最近は見掛けませんが、フェルグラントと共に復活の福音で蘇生できるレベル8ドラゴンの一角としてイリテュムが採用されていましたね。遊希は未だ動揺を押し殺しながらデュエルをしているのに対し、遊望はこんな局面においてもデュエルに余裕を持ちつつどこか楽しんでいるかのように振る舞っているという感じですね。姉妹ですが、遊希と遊望で対比できるように見て頂ければ幸いです。
ちなみに光子竜に呼応する存在、もこのデュエルで正体が明らかになります。勘のいい方であればもう正体がわかっているとは思いますが……

>名無しのゴーレムさん
青眼はすっかりガチデッキですから。もっとも真究極竜が入っているぶんガチというより映画海馬に近いデッキとなっていますが。そんなイリテュムに対して光子竜で迎え撃つ遊希。名無しのゴーレムさんがおっしゃられている通り、このデュエルも結構動き回るデュエルになると思います。

リアルが忙しかったので投稿は明日になります。今は最後の推敲中ですのでもうしばらくお待ちを…… (2016-05-31 23:45)

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57 第54話:精霊と精霊 1379 4 2015-12-22 -
81 第55話:真剣勝負 1352 2 2015-12-25 -
54 第56話:反攻の遊希 1312 2 2015-12-27 -
115 第57話:満身創痍のふたり 1394 3 2015-12-30 -
131 第58話:幻惑、水の銀河眼 1630 3 2016-01-04 -
111 第59話:未知の敵 1720 4 2016-01-07 -
78 第60話:猛攻! スピードロイド 1506 2 2016-01-10 -
104 第61話:親友 1507 5 2016-01-12 -
73 第62話:死闘の果てに 1580 6 2016-01-15 -
98 第63話:二人の少女、そしてライバル 1520 2 2016-01-18 -
60 第64話:激突! 青眼VS真紅眼! 1456 3 2016-01-21 -
120 第65話:光の導き 1369 2 2016-01-24 -
111 第66話:立ち上がる時 1431 4 2016-01-27 -
96 第67話:不滅の戦士! 幻影騎士団 1458 2 2016-01-30 -
136 第68話:不可解なこと 1511 2 2016-02-02 -
84 第69話:千夏との誓い 1345 3 2016-02-05 -
79 第70話:あの日、あの時 1417 4 2016-02-08 -
131 第71話:黒幕との接触 1614 3 2016-02-10 -
160 第72話:決別の時 1777 3 2016-02-12 -
122 第73話:思いを一つに 1431 3 2016-02-15 -
109 第74話:邪なる同調 1556 2 2016-02-17 -
55 第75話:精霊の奇跡 1448 4 2016-02-19 -
118 第76話:星天の再会 1432 2 2016-02-22 -
119 第77話:ペンデュラムの脅威! 1472 4 2016-02-24 -
127 第78話:渾身のドロー 1702 2 2016-02-26 -
112 1万アクセス突破記念企画開催! 1882 0 2016-02-26 -
63 第79話:覇王黒竜の目覚め 1455 4 2016-02-28 -
53 第80話:進化する銀河龍 1537 2 2016-03-01 -
137 第81話:変わらぬ友情 1507 7 2016-03-03 -
117 第82話:集う決闘者 1755 6 2016-03-04 -
139 第83話:小さくたって決闘者 1738 7 2016-03-05 -
109 第84話:決意を秘めた決闘者 1474 9 2016-03-07 -
80 第85話:歩み始めた決闘者 1555 13 2016-03-08 -
127 第86話:真意を告げた決闘者 1637 7 2016-03-09 -
114 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1659 7 2016-03-10 -
74 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1576 10 2016-03-11 -
101 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1578 8 2016-03-13 -
99 第90話:五人五色な決闘者 1483 6 2016-03-14 -
136 遊希たちが4月改訂を語るようです 1513 8 2016-03-16 -
81 第91話:夕刻迎えし決闘者 1417 6 2016-03-16 -
95 第92話:解き放たれた決闘者 1651 6 2016-03-18 -
78 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1780 7 2016-03-20 -
73 第94話:一計案じる決闘者 1298 8 2016-03-22 -
83 第95話:絆深める決闘者 1471 10 2016-03-23 -
81 第96話:矛を交える決闘者・1 1429 9 2016-03-25 -
127 第97話:矛を交える決闘者・2 1358 6 2016-03-27 -
123 第98話:矛を交える決闘者・3 1476 7 2016-03-29 -
79 第99話:矛を交える決闘者・4 1441 7 2016-03-31 -
93 第100話:熱戦の決闘者・1 1411 6 2016-04-02 -
130 第101話:熱戦の決闘者・2 1447 10 2016-04-05 -
87 第102話:熱戦の決闘者・3 1472 11 2016-04-07 -
80 第103話:熱戦の決闘者・4 1415 6 2016-04-09 -
115 第104話:熱戦の決闘者・5 1555 6 2016-04-11 -
102 第105話:熱戦の決闘者・6 1479 6 2016-04-13 -
70 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1436 6 2016-04-15 -
130 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1501 11 2016-04-18 -
85 第108話:別れの時を迎える決闘者 1492 10 2016-04-20 -
76 番外編前編について遊希たちが語るようです 1519 6 2016-04-21 -
110 第109話:2通の手紙 1617 11 2016-04-23 -
98 第110話:青き眼のアトラクション 1519 6 2016-04-25 -
129 第111話:新時代のデュエル 1466 6 2016-04-27 -
92 第112話:ドラグーン 1390 6 2016-05-01 -
111 第113話:アクセラレーション! 1480 7 2016-05-03 -
119 第114話:熱気溢れしサーキット 1288 6 2016-05-06 -
141 第115話:新たなるブラックフェザー 1339 5 2016-05-10 -
136 第116話:疾走の果てに 1545 7 2016-05-12 -
57 第117話:ノンストップ・ガールズ 1563 6 2016-05-14 -
81 第118話:夏の終わり 1500 9 2016-05-16 -
122 第119話:謎の美少女 1553 4 2016-05-19 -
90 第120話:真・究極 1425 8 2016-05-21 -
65 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1388 4 2016-05-23 -
71 第122話:聖夜の悲劇 1345 6 2016-05-25 -
61 30000アクセス記念企画を少々。 1247 5 2016-05-27 -
83 第123話:姉として 1363 3 2016-05-29 -
74 第124話:対峙する竜と龍 1421 3 2016-06-01 -
63 第125話:顕現せし遊望の精霊 1480 5 2016-06-03 -
66 第126話:No.(ナンバーズ) 1483 4 2016-06-06 -
109 第127話:届かぬ言葉 1460 7 2016-06-08 -
78 30000アクセス記念企画 1668 4 2016-06-10 -
72 第128話:白紙のカード 1401 6 2016-06-14 -
125 第129話:青空の下で 1285 3 2016-06-17 -
135 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1561 4 2016-06-20 -
78 第131話:試練のデュエル 1397 4 2016-06-23 -
70 第132話:第四の精霊 1342 5 2016-06-26 -
115 第133話:舞い降りる閃珖竜 1454 4 2016-06-29 -
72 第134話:親友に託された力 1378 3 2016-07-02 -
105 第135話:涙の誓い 1366 4 2016-07-06 -
107 第136話:次元転送装置 1320 3 2016-07-09 -
102 第137話:新たなる竜星 1468 5 2016-07-12 -
63 第138話:綾香の忘れたもの 1403 4 2016-07-15 -
137 第139話:決闘者たちの選択 1260 5 2016-07-19 -
111 第140話:2人の真意 1331 7 2016-07-24 -
73 第141話:精霊界への旅立ち 1357 4 2016-07-28 -
74 第142話:黒き魔術師と弟子 1310 3 2016-08-02 -
125 第143話:七星将軍の襲撃 1361 3 2016-08-05 -
94 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1387 0 2016-08-07 -
77 第144話:英雄と炎拳・1 1328 5 2016-08-10 -
77 第145話:英雄と炎拳・2 1274 4 2016-08-14 -
72 第146話:騎士王の覚醒 1272 6 2016-08-17 -
89 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1455 3 2016-08-21 -
81 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1303 2 2016-08-23 -
54 第149話:過去への鎮魂歌 1346 7 2016-08-26 -
96 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1357 3 2016-08-28 -
91 第150話:機械の身体に宿る心 1179 0 2016-08-31 -
63 第151話:空を超えて 1149 0 2016-09-03 -
125 第152話:竜と機械の大会戦 1235 0 2016-09-08 -
64 第153話:竜領域のナンバーズ 1295 0 2016-09-13 -
88 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1532 7 2016-09-17 -
110 遊希たちが10月改訂を語るようです 1321 4 2016-09-19 -
88 第154話:望まぬ戦い 1218 2 2016-09-23 -
73 第155話:正しさと過ち 1195 4 2016-09-27 -
66 第156話:少女の決意 1310 2 2016-10-01 -
125 第157話:遊希に起きた異変 1439 4 2016-10-05 -
119 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1369 3 2016-10-08 -
123 第159話:玻璃の如く純粋に 1339 2 2016-10-12 -
113 第160話:限界を超えて 1299 3 2016-10-15 -
137 第161話:決戦 1313 3 2016-10-18 -
106 第162話:精神の成長 1289 2 2016-10-21 -
57 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1324 4 2016-10-24 -
51 第164話:絆が紡いだ道 1433 6 2016-10-27 -
74 第165話:戦いの終わり 1353 4 2016-10-30 -
68 番外編 Trick or Treat 1229 5 2016-10-31 -
121 第166話:終わりの始まり 1465 9 2016-11-04 -
113 第167話:最期のワガママ 1492 4 2016-11-07 -
128 第168話:声なき再会の誓い 1357 4 2016-11-10 -
100 番外編:11月11日 1248 5 2016-11-11 -
80 第169話:七皇激突 1182 3 2016-11-15 -
57 第170話:怒りに生まれし竜 1165 3 2016-11-17 -
142 第171話:紅き新星竜 1508 5 2016-11-19 -
87 第172話:未来を賭けた戦い・1 1367 4 2016-11-22 -
127 第173話:未来を賭けた戦い・2 1288 3 2016-11-24 -
134 第174話:未来を賭けた戦い・3 1269 4 2016-11-28 -
141 第175話:神の目覚め(修正済) 1265 5 2016-11-30 -
157 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1691 5 2016-12-02 -
110 第177話:次元を越える想い 1528 4 2016-12-05 -
146 第178話:天地創造の龍 1502 3 2016-12-07 -
114 第179話:希望への道 1390 3 2016-12-09 -
140 第180話:別れの時 1291 4 2016-12-11 -
113 第181話:少女たちの帰還 1257 5 2016-12-13 -
67 遊希たちが1月改訂を語るようです 1200 7 2016-12-15 -
130 第182話:バースデイ 1455 3 2016-12-17 -
104 第183話:星龍皇覚醒・1 1286 3 2016-12-19 -
120 第184話:星龍皇覚醒・2 1313 4 2016-12-21 -
88 第185話:星龍皇覚醒・3 1164 4 2016-12-22 -
107 番外編:一番のプレゼント 1254 5 2016-12-25 -
126 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1369 3 2016-12-26 -
108 星龍皇 設定・カード紹介 1400 0 2016-12-29 -
73 第187話:星龍皇覚醒・5 1267 4 2016-12-30 -
111 番外編:新年 1254 4 2017-01-01 -
87 第188話:星龍皇覚醒・6 1143 2 2017-01-04 -
123 第189話:星龍皇覚醒・7 1262 3 2017-01-07 -
66 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1456 3 2017-01-09 -
136 エピローグ:未来 1715 10 2017-01-13 -
102 番外編:2月3日 1265 4 2017-02-03 -
98 番外編:愛と友情のチョコレート 1068 4 2017-02-14 -
89 番外編:桃(色)の節句 1143 4 2017-03-04 -
133 感謝とお知らせ 1289 2 2017-05-04 -
92 番外編:Gift 1161 2 2017-12-25 -
149 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1137 2 2018-01-14 -
122 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1801 2 2018-05-24 -
90 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 1032 2 2018-05-28 -
103 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 953 2 2018-05-30 -
132 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1123 2 2018-06-03 -
122 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1125 4 2018-06-06 -
63 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 881 2 2018-08-14 -
74 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 884 3 2018-08-20 -
114 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 913 3 2018-08-23 -
75 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 924 2 2018-08-25 -
46 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 808 3 2018-08-30 -
71 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 942 2 2018-09-01 -
212 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1059 3 2018-09-07 -
105 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 785 0 2018-09-09 -
71 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 886 3 2018-09-12 -
126 番外編:願う幸福 1493 2 2018-12-25 -

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