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HOME > 遊戯王SS一覧 > 番外編1-1 plan 8 to B

番外編1-1 plan 8 to B 作:Ales




---《Caution》---

・本編との関係は(多分)ありません
・日焼け止めクリームです
・デュエル要素は【番外編2-1】からとなります
・目から鼻血が吹き出ても保証しません
・作者はおみあし派です
・音ゲー要素はありません
・日焼け止めクリームです
・良い子は真似しないで下さい
・ホテルは普通のホテルです
・妄想は自由です
・描いてもいいのよ?(但し画像クレメンス)



(・3・)Are you ネギ?





---《本編》---





 夏休み開始から早5日。ここ文学部の部室は、数週間前から3人で使用するスペースとなった。
 ひとりは部長の籐篠朱理。競走馬を生産する牧場の一人娘であり、休日には偶に生産者代理として淀に赴くことがある。物静かな文学少女だが毒舌とかなりのプロポーションの持ち主であり、黙っていれば勝手に男の方から声をかけてきて数分後にバッサリと切り捨てられる。
 ふたり目は関深琴。この部に入って最も日が浅く、しかしただ本を読むだけの部活には馴染んだ様子で、今やその集中力は他のふたりに匹敵するほどである。しかし彼女を語る上で欠かせないのがその外見であり、装飾自由の制服を見事なゴシック調のそれに仕立て、着用しているのだ。外観から見て取れる通りの所謂中二病であり、道行く人の8割があいつ何キャラ気取りだよという感情を抱かずには居れない容姿の持ち主なのである。
 もうひとりは宮戸遊貴。最年少であり、身長も藪に生える筍程度である。しかしその知性は学年水準の遙か上をいっており、ここ文学部の部室では年長者である籐篠朱理とどちらも譲らぬ議論をしている姿が度々目撃されている。朱理の友人曰く、「庇護欲を刺激される」外見らしく、本人から語らずとも自然と周りに人の集まる人間でもある。


 文学部とは、本を読む部活である。
 いやそれだけなら図書部やら文芸部があるだろうと言う話になるのだが、この学校-デュエルアカデミアジャパン・ウエスト校には図書部は存在しない。また文芸部こそあるものの、創作活動を主体とする文芸部と考察を主な活動内容とする文学部は似て非なるものである。では現在その考察をしているのかというと、回答は否である。籐篠朱理が部を引き継いだ時、この部活は彼女ひとりであった。元々能動的に面倒を起こす性格でなかった彼女がすることはといえば、文学部の部室を私物化して読書空間とするのみであった。
 残りのふたりを含めた三人、三様に性格の違いこそあれど自ら問題提起して纏めていこうとする者はおらず、部活動の活動実績として形だけ集まって結局することはといえば勝手気ままな読書なのである。何か議題を立てていた気もするが、新入の部員に対し一から説明するのが面倒という至極適当な理由を付けて棚上げしてしまった。

 その新入の部員であるが、自身の集中力が切れると中々に甲斐甲斐しい面を見せる。

 「あの……お茶、どうぞ。」

 どれだけ暑い季節でも、この部室には麦茶ではなく緑茶が供される。それは他ならぬ朱理の拘りであり、夏は冷蔵庫で冷やして常温で適温にしたものが、冬場であれば急須から直接淹れられたものが部員一同の飲み物なのである。紅茶もあるにはあるのだが、「宵越しのお茶は飲むな」との格言通り、冷えたものを供することが出来ない以上は選択肢から除外されてしまう。

 「あら、ありがとう。」
 「ありがとうございます……」

 涼しげなグラスに緑の液体が輝く。六角形をしたグラスは関深琴の拘りであり、それまで冬用の湯飲みを夏も使用していた文学部にとっては貴重な季節の品でもある。

 「緑……ホルマリン漬け…………」

 グラスを軽く揺すりながら、遊貴が呟いた。

 「宮戸さん……生きたままホルマリン漬けにするわよ…………」

 夏というのは、人が苛立つ季節でもある。北半球の北方に寄っている北海道から、盆地にある京都にやって来た朱理であれば尚更、暑く感じてしまうのである。そんな訳で彼女は涼を求めようとグラスに口を付けたはいいが、一言で寧ろ嫌な意味での涼感を得てしまったのだ。

 「あの……流石に擁護しきれないです……」

 深琴もまた、遠慮がちに攻撃を加える。
 ホルマリン液の主成分はホルムアルデヒド。建材や防腐剤に使用されるこの化学物質は強い毒性を持つことでも知られており、液自体は組織標本に使用されるものである。

 -お前にしては愉快な冗談ではないか、見直したぞ。

 遊貴の頭の中に、嘲笑混じりの声が響いた。この声の主はソピアという名前を持ち、かつてはオンラインゲームのバグから発生したものであった。同じ電気信号ということで遊貴の脳の一部に自身を保存しており、稀にこうやって宿主に干渉するのである。

 「ごめんなさい…………」

 とりあえず謝ってはみたが、場の空気が微妙になったのは確かである。



 元々自分から話すことのない籐篠朱理。
 外見こそ奇抜なものの、内面の程は人見知りで引っ込み思案な関深琴。
 そして背も声も小さい青毛の黒猫、宮戸遊貴。

 誰も自分から勤めて場の空気を換えようとしないため、それは停滞したままであった。



 となれば空気の転換には、外部からの圧力が必要となる。

 「邪魔するぞー、って何この空気?」

 知って知らずか、扉を開いたのはいつもの闖入者であった。
 滝沢和那。籐篠朱理の親友にして、スポーツ万能の少女である。特定の部活には所属せず、昨日バレーボールをしていたかと思えば今日にはバットを振って走って投げる。自由気ままな行動が許されるのは、彼女の卓越した才能故であろう。
 だがそんな彼女の踏み入ったのは、おおよそ彼女のスキルの通用しない微妙な雰囲気の漂う空間であった。

 「おい朱理、何があった?」

 部屋の最奥に微妙な顔をして座る朱理に声をかけるが、場の空気など意に介さない彼女は肩を竦めるのみであった。

 「はぁ……ま、何でもいいけどさ……」

 言いながら和那が鞄から取りだしたのはメロンパンだった。わざわざ中等部の購買部にしかないものを毎度買い付けているのだが、高等部からの入学である彼女が何故中等部のメロンパンをの味を知っていたのかは不明だ。
 そんな和那の定位置は長机の扉側であり、机に腰掛けて長い足をぶらつかせるのがいつものスタイルである。これを知っているが為か、部員一同は机の端を避けて物を置くようになった。

 「あたしが言うのも難かもだけどさ。あんたら、毎日毎日こんな狭い部室で本ばっかよんで楽しい訳?」

 メロンパンを半分は囓った頃、和那が唐突に口を開いた。

 「本の内容によるわ。面白い本なら面白いし、つまらない本ならつまらない。」
 「いや、そうじゃねぇよ……」

 朱理の予想通りの回答に呆れつつ、和那は切り返した。

 「本読むだけなら別に家なり寮なりでもできるだろ?あたしが言いたいのはさ……」



 その直後に和那が呟いた一言。それが悪夢-いや、角度を変えて見れば天国と言えなくもない夏日和の始まりだった。




 「部活らしくないんだよ。環境変えてどっか行こうとか思わんの?夏だし海とかさ。」





『雪と光竜と夢幻世界』10000閲覧感謝企画第一弾
 灼熱†渚のビーンボール!~gigadelic Mermaid girl~†


(・3・)癖が付いたら休むのも手だ





 「海ねぇ……良いんじゃないかしら?あなた、そうでもしないと外に出ないし。」

 よくわからないままに決定稿となったレクレーションに対し、遊貴の姉である宮戸琉枝の感想は以上であった。
 暑さとホルマリン水溶液のせいで完全に沈滞ムードであった文学部の面々は、緑茶がホルマリン水溶液に見える悪夢を振り払うべく椰子の木の生えた海岸をイメージし、成程確かに魅力的だと一様に感想を抱いてしまった。そして三人同時に持っていた本を鞄に投げ込むと、早速この素晴らしく思える旅行プランの計画を議論し始めたのだ。

 「ん……で、なんだけど……引率者がいなくて……」

 文学部に顧問という都合のいい存在はない。そもそも本を読んで纏めて公開するだけの作業に、何故顧問が必要なのかという話にもなるし、文系の危険の伴わない部活動には教員を裂く余裕がないというのも学校側の実情であり、そんな訳でこういう企画の際にも引率者となる存在が必要になるのだ。

 「ああ、じゃあ私がやってあげるわ。就職からこれまで有給一度も使わなかった訳だし、多少急でもゴリ押しで通してみせるわ。」

 息を吸うように無理難題を軽やかに言ってのける琉枝は、通称「倍の仕事を半分の時間でこなす才女」である。人事評価は常に最大値を記録し、同時に昇給額も最大であり、旧帝大卒の箔は伊達ではないということを証明して見せている。

 「まあ、適当な教員よりは気楽でいいけど……」
 「大丈夫よ。土日挟んでくれたらその方がありがたいけど。」

 「気楽でいいけど」の後に続く言葉を間合いから察するのは姉妹特有のものである。遊貴からすれば無理を言って仕事を休ませる事になるのだから、それを心配せずには居れない。しかし元より口数の少ない彼女の事、琉枝は彼女の間合いを熟知している。よってこの後に続くのは仕事について気にかける言葉であり、自分が一方的に引くだけではなく少しばかりの要求も入れた方が当人も納得する、という事も把握している。

 「ん、ありがと……」
 「それで、どこのビーチに行くの?ハワイ?グアム?」
 「え……?国内じゃ駄目なの…………?」

 元々琉枝の嗜好は斜め上であるが、まさか部活の仲間と適当に遊びに行くだけの旅行で海外を指定するとは想定外であった。

 「国内?そうね……石垣か与那国か……あとは奄美?」
 「近場で良いんだけど……大阪湾とか、天橋立とか……」
 「はぁ!?なにそれ。ただの海水浴じゃない。」

 海辺でのバカンスでも想像していたのか、はたまたただ息抜きがしたいだけか。琉枝は露骨に不平を口にした。

 「若いうちから質のいいものを、って琉枝がいっつも言ってるのはわかってるけど、流石に部活の気分転換のためにそこまでの出費をする必要はないと思う……」
 「え……?ただの気分転換?」
 「うん、緑茶ホルマリン水溶液偽装事件が発生して……」
 「はぁ?」

 話しの下りを逐一説明すると、琉枝は横行に溜息を付いた。

 「はぁ……ま、いいわ。日程とか場所とか決まったらまた言って頂戴。早めにね。」
 「ん……」





 宮戸遊貴の部屋には物がない。
 物はないものの、数日前から幽霊のような人間が居る。

 「お帰りなさい。今日は早かったのね。」
 「むぅ……ただいま…………」

 黒く真っ直ぐな長髪、片栗粉を固めて削りだしたのかと思うぐらい白い肌、そして黄緑色に輝く眼。鍵を閉めたはずの遊貴の部屋の椅子には、そんな容姿の女性が座っていた。
 彼女の名は樋屋螢華。夏休みの初めから一時的にこの家に居候することとなった、デュエルアカデミアジャパン・イースト校の生徒である。

 「それで、何で私の部屋にいるんですか?」

 鍵を閉めて家を出ても、何故かいつも解錠されている。干した布団を取り入れたり、部屋の掃除をしてくれるのはありがたいのだが、それもそれで逆に不気味なので慣れるものではない。この問いも毎回しているのだが、まともな返事が返ってきたためしはない。

 「今日は何するの……?ふふっ、お姉さんが相手するわよ。」

 万事この調子である。何もない遊貴の部屋ではあるが、ディスプレイとパソコンが数台、それとカラーボックスが埋まる程度の本がある。

 「…………読書。」

 そう言って本棚に向かって適当な本を取り出した遊貴は、占領されている椅子を避けてベッドに腰掛けてページを捲った。部活で学校に出向いて読書、家に帰っても自室にいる人を無視して読書。立派な活字中毒だと感心はするがどこもおかしくはない。

 「あらら……」

 口でこそ残念そうにしているものの、キャスター付きの椅子を転がして遊貴の正面にやって来た螢華の顔にはその様子はない。

 「よい……しょっと。ふふっ、これでよし。」
 「ふわっ……むぅ…………」

 螢華が隣に座ったところまでは目の端で追っていた遊貴だったが、次の瞬間にはどうやったのか膝の上に座らされていた。

 「それで、今日はどんなことがあったの?」

 関東平野並みに平坦な胸部に遊貴の身体を押しつけながら、螢華が訊ねた。遊貴からしてみればいい迷惑なのだが、この人に関しては欲求が満たされるまで解放されないので仕方なく口を開いた。

 「読書して……」
 「うんうん。」
 「緑茶ホルマリン水溶液事件が発生して……」
 「うん……うん?」

 早速聞き慣れない単語が飛び、螢華が疑問符を浮かべる。

 「あと、海に行くことになった……」
 「海に……?」
 「うん、琉枝も一緒に……って、この場合だと螢華さんも一緒になるのかな?」

 流石に琉枝も螢華をひとり残して旅行に行くような真似はしないだろう。そう考えると、必然的に螢華も同行することになる。

 「あら、部活の方と一緒に行くのでしょう?嬉しいけれど、どうなのかしら……」
 「んー……まあ、引率の話とかもしてたし、多分和那先輩も一緒だから気にしなくていいと思う。」
 「あら、じゃあ遠慮なく……ふふっ、楽しみね。」

 一体何を楽しむつもりなのかは聞かない方がいいだろう。そもそも部屋に侵入し、今も膝の上に少女を乗せている時点でお察しである。

 「ん……携帯……」

 鞄の中に入れていた携帯電話の振動音が聞こえたが、螢華にホールドされているため取れない。

 「あらあら……はい、どうぞ。」

 そう言って鞄に手を伸ばし、携帯を手渡してくれる。

 「ん、ありがと……って、美夏?」





 星崎美夏は面倒な事態に陥っていた。
 一応それなりのエリート校に数えられるデュエルアカデミアに入学した遊貴と違い、彼女は普通に公立校に進学しており、普段から遊貴と共に過ごすことはない。黒と言うには茶色に近い毛色。遊貴ほどではないが小学生と見紛うほどの小さな体躯には柔軟性が濃縮されており、コンクリートの上でも平気でサマーソルトキックを繰り出して普通に着地する猛者である。一応京都に居を構える貿易会社の社長令嬢なのだが、全くそんな雰囲気は醸し出しておらず、どちらかというとあまりよろしくない家庭の出と言われた方が納得できる。

 「遊貴、助けて……」

 美夏が遊貴に助けを求める時。それは小学生の頃から全く変わっていない。雑な言動に惑わされがちであるが、美夏はある一教科を除いてはそれなりに優秀で、上から数えた方が早いらしい。そう、ある一教科を除いては。

 「日本史、教えて欲しいんだけど。」
 「うん、知ってた……」

 世界史であろうが地理であろうが普通にこなす美夏であるが、何故か日本史は苦手で、平均すれすれなのだという。本人の弁では人名を覚えるのが面倒とのことであるが、遊貴からすれば音ゲーの譜面を覚える方がよっぽど面倒である。

 「まあいいけど、海に行く予定が入ってるから、その日以外でお願い。」
 「海……?」

 美夏の声のトーンが下がった。

 「ちょっと待て、それはどういう事だ……あの宮戸遊貴が海水浴?何それ、どういう風の吹き回し?暑さで頭蒸発した?」
 「うーん、間違ってはいないけど……」

 確かに決定した時、3人揃って魅力的な海岸の幻想を見た気がする。だがそこまで言われる筋合はない。

 「えっと……とにかくそういう事だから、その日は避けて……」
 「遊貴ちゃん、美夏を海岸に連れて行って!」
 「…………」

 また面倒なことを言いだした。流石に学外の人間を連れて行くのもどうかと思うが、ダメ元で聞いてみるのもいいかもしれない。問題はこれに対する返答なのだが、これはさる楽曲のオマージュであるという事を把握していないと、美夏はまた面倒なことを言い出す。

 「たか子とよし子の次でいいかな……?」

 全力で投げられたビーンボールは全力で打ち返す。というかそうしないと次から次とビーンボールが飛んでくるのだ。

 「プレイボーイ><……って、あんた女だったか。ま、あたしの嫁だから何でもいいか!」
 「嫁……?」

 こちらも遊貴を膝に乗せていた螢華の声のトーンが下がった。

 「えっと、美夏、とりあえずたか子とよし子は別にして、とりあえず先輩に訊いてみるから……」
 「そんなの、おねえちゃんは許しません!」

 螢華はそう言うと、遊貴の手から携帯を奪い取った。

 「あ、ちょっと……」
 「初めまして、美夏ちゃん、だったかしら?」

 そして普通に電話口に声を発した。

 「は?お姉ちゃん?いや琉枝さんの声じゃないし、あの人そんなこと言わないし……で、誰すか?」

 美夏の返事もかなり雑である。

 「あら、失礼。私は樋屋螢華。色々あって、今は遊貴ちゃんのお姉ちゃんをしているわ。」
 「してない、してないから……むぅ。」


 このふたりは危険だ。共通して危険な要素を持っている。


 そう思って必死に携帯を奪い返そうとする遊貴であるが、携帯で電話をしながら起用に両腕をホールドする螢華のブロックは堅く、取り返すのは困難を極めそうであった。

 「あっはい、初めまして。星崎美夏って言います。遊貴とはまあ、2年ぐらい前からの付き合いで、悪いけど遊貴の××はあたしが予約済だから諦めて下さい。」
 「そんな予約承認してないから……」
 「本人はそう言ってるけど?」
 「ん?そうだったっけ?じゃあ今した。諦めて。」

 こいつらを放っておくと、絶対ろくな事にならない。そう直感した遊貴は何とか携帯を取り返そうと藻掻くが、細身に合わず力の強い螢華からは結局取り返せなかった。

 「ふふっ……じゃあ、海で決着を付けましょう。一緒に来るのでしょう?待っているわ。」
 「何かその余裕腹立つんだけど……よしわかった、その勝負、受けるわ!」
 「受けなくていい、っていうか受けるな……」

 遊貴の言葉も右から左、加熱したふたりの言葉は更にヒートアップしていた。

 「じゃあ、どっちが遊貴ちゃんに相応しいか……勝負よ!」
 「はは、ガン○ムファイト!レディー!」
 「「ゴー!」」
 「なんでや!ガ○ダム関係ないやろ!っじゃなくて、もうやめて……」

 33-4で敗北したかのように、遊貴が呟いた。





 無敵超人、宮戸琉枝。
 百合系狩人、樋屋螢華。
 毒舌文学少女、籐篠朱理。
 持久型超特急、滝沢和那。
 自称煉獄姫、関深琴。
 常識外れの常識人、星崎美夏。
 そして青毛の黒猫、宮戸遊貴。

 この7人による謎の旅行の幕開けは、それから2週間後であった。 
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光芒
一万閲覧感謝祭が始まりましたね。
今更な話ですが、この番外編のメイン7人についてじっくりかつわかりやすく説明を挟んで頂いているため、各キャラクターの立ち位置や性格がよくわかるようになっていて自分のように最初から読んでいる人から初見の方まで多くの方に対する配慮を欠かさないあたりが気遣いができていてこちらも見習いたいと思いました。
美夏と螢華の遊貴可愛がり隊が出会ってどうなってしまうのか、という楽しみも生まれましたし、番外編だけあってメタネタも多くてクスリと来る場面も多くて楽しかったです^^

それにしても最後の7人を紹介する2つ名がどれもカオスながらそのキャラを的確に表しているという。ただ他の6人のそれがツッコミどころ満載な中主人公だけが萌え方面にシフトしているというのが遊貴の可愛さを引き立てている感じがします。さて謎の旅行はどうなってしまうのか…… (2016-12-12 13:31)
から揚げ
ちょっとのジョークで空気が微妙になるとは、夏の暑さ怖いでしょう・・・。申し訳ないが、お茶をホルマリン扱いするのはNG、という事ですね、わかります。

螢華と遊貴の百合百合な絡みは最高だぜ!俺も仲間に入れてくれよ〜(ゲス顔)

日焼け止めクリームのワードが2回も出るとは、朱理への全身のオイルマッサージが楽しみですね!


(2016-12-12 20:37)
Ales(from SP)
ホルマリンをホ○マリンに空目した挙げ句hom○-marine=○モの海兵隊とかまで考えてしまった、訴訟(セルフ訴訟とかこれもうわかんねぇな)。

光芒さん
ャラクターをいちから説明しようとすると、さて何を書いたものかと思い悩みもましたが、折角の機会ですのでここは丁寧(かつ適当)に紹介しつつも話を進行しようと考えてこうなりました。7人もいるのでキャラひとりに割ける文書量も多くはありませんでしたが、わかりやすいと感じて頂けたのなら何よりです。

>美夏と螢華の遊貴可愛がり隊が出会ってどうなってしまうのか
いい意味でバカなふたりですからねー。さて、どうしましょうか。多分遊貴があれやこれやされてピー(自主規制)されることは……ないな、うん。

>それにしても最後の7人を紹介する2つ名がどれもカオスながらそのキャラを的確に表しているという
深く考えずに、「こいつこんな感じだったなー」とか思いながら表現した結果です。深い意味はありません。よく考えれば特急って常に動力供給してるから持久力も何もなくね?とか美琴ちゃん煉獄というよりただの薔薇姫じゃね?とか、常識外れの常識ってなんだよ(哲学)とかツッコミどころは満載なので深く考えないようにお願いします。


から揚げさん
京都の夏は地獄です。それこそ煉獄です。○造さんの本拠地は京都なんじゃないかって疑うぐらい暑いです。となると怪談で涼感を得るのはお約束です()錯乱。ホルマリンは飲むとsYレにならないので、遊貴の真似は絶対にしないで下さい(切実)。

>螢華と遊貴の百合百合な絡みは最高だぜ!俺も仲間に入れてくれよ〜(ゲス顔)
・妄想は自由です←こ↑こ↓重要

>日焼け止めクリームのワードが2回も出るとは、朱理への全身のオイルマッサージが楽しみですね!
(・3・)そこに気付くとは……やはり天才か
一応KENZENなサイト(とお話)ですので、あまり過度な期待はせずにお願いします。ただほら、白濁液をあれとかこれとかケフィアとかと間違えられましても弁明が面倒ですので、先に断っておいたまでです。一応女の子(とお姉さん)しかいないので間違える要素はありませんけど。 (2016-12-13 10:36)

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127 幕間 久実のだらだラジオ01 1224 0 2016-06-14 -
96 61 紙一重の差で 1269 2 2016-06-16 -
89 62 Beyond the fate 1135 2 2016-06-19 -
122 63 一点突破! 1193 2 2016-06-22 -
103 64 交わされた約束 1051 2 2016-06-25 -
128 65 狂イ咲ケ焔ノ華 1247 2 2016-06-28 -
115 66 光と焔 1215 2 2016-07-01 -
120 67 Rifling fate 1164 2 2016-07-04 -
67 68 Gunslinger in... 1120 2 2016-07-07 -
129 幕間 久実のだらだラジオ02 1120 2 2016-07-10 -
52 69 Extra-Zero 8 1099 2 2016-07-13 -
135 70 軍靴の鳴動 1053 2 2016-07-16 -
146 71 休憩の過ごしかた 1143 2 2016-07-19 -
131 72 激戦の予感 1329 2 2016-07-22 -
110 10000閲覧感謝特番(特番とはry) 1130 2 2016-07-25 -
129 73 幻竜と隼 1143 2 2016-07-28 -
108 74 薄氷 1079 2 2016-08-01 -
133 【告知】一万閲覧感謝祭について【重点】 1279 7 2016-08-02 -
110 74 バード・ストライク 1045 2 2016-08-04 -
116 75 革命と終端 1092 2 2016-08-07 -
125 76 Soldier’s Ballad 1019 4 2016-08-10 -
119 77 Full Boost! 1034 2 2016-08-13 -
131 78 Dead heat 1149 2 2016-08-16 -
131 79 フューチャー・リビジョン 1090 2 2016-08-19 -
120 幕間 久実のだらだラジオ03 1121 2 2016-08-22 -
130 80 それぞれの「加速度」 973 2 2016-08-25 -
60 81 EDEN 1062 4 2016-09-01 -
66 82 闇夜の錦 1040 2 2016-09-05 -
129 83 月影 1257 2 2016-09-09 -
95 84 宵待桜と日照の龍 1083 2 2016-09-13 -
118 85 Sakura Sunrise 1207 2 2016-09-18 -
87 閑話休題:お詫びとおまけ 1096 2 2016-09-22 -
56 86 宵闇に舞え、幽玄の桜 1063 4 2016-09-26 -
88 87 ‘‘fascination’’ 1018 4 2016-10-05 -
57 88 曙光の歌 891 2 2016-10-13 -
93 89 夜露に濡れた朝陽 1153 2 2016-10-18 -
169 90 9.A.M. 1238 2 2016-10-26 -
131 幕間 久実のだらだラジオ04 1169 2 2016-11-01 -
117 91 Gwin to run 1007 2 2016-11-09 -
122 92 ライトニング・マイル 998 4 2016-11-15 -
142 93 双振 1063 2 2016-11-20 -
50 94 鉛と金と 958 2 2016-11-25 -
111 95 剣と牙 1046 2 2016-11-29 -
115 96 剣戟連閃 *ミス有・未修正 1123 4 2016-12-04 -
120 97 Follow Tomorrow 1111 6 2016-12-06 -
72 幕間 久実のだらだラジオ05 1015 3 2016-12-07 -
70 番外編1-1 plan 8 to B 1034 3 2016-12-11 -
119 番外編1-2 †渚の大魔王† 1071 5 2016-12-15 -
158 番外編1-3 灼熱<(ヮ)> 1108 4 2016-12-18 -
120 番外編2-1 籐篠塾・開講? 986 5 2016-12-21 -
99 番外編2-2 実践?籐篠塾 1113 3 2016-12-23 -
120 そぴあちゃんのくり(ry 1211 3 2016-12-25 -
129 番外編2-3 対面する者たち 1105 3 2016-12-30 -
76 番外編2-4 集結と収束 960 7 2017-01-03 -
107 番外編2-5 勝負の鍵は右端に・1 1040 3 2017-01-05 -
136 【番外編の】閑・話・休・題【番外編】 1162 2 2017-01-10 -
98 番外編2-6 勝利の鍵は右端に・2 1057 5 2017-01-13 -
142 番外編2-7 因縁と銃弾と一瞬の隙・1 1079 2 2017-01-15 -
113 番外編2-8 因縁と銃弾と一瞬の隙・2 967 4 2017-01-18 -
133 番外編2-9 因縁と銃弾と一瞬の隙・3 1049 4 2017-01-22 -
122 番外編 2-10 山場と御山と一撃必中1 1176 9 2017-01-27 -
68 番外編 2-11 山場と御山と一撃必中2 1140 8 2017-01-31 -
124 番外編2-12 服と感性と(pt.1) 979 4 2017-02-04 -
118 番外編2 前半終了の幕間 1080 9 2017-02-06 -
135 番外編2-13 服と感性と(pt.2) 936 2 2017-02-10 -
138 幕間 論争、宇宙まで 997 2 2017-02-14 -
124 番外編2-14 服と感性と(pt.3) 992 2 2017-02-16 -
123 【緊急?更新】今後の方策について 1065 2 2017-02-18 -
110 番外編2-15 服と感性と(pt.4) 1053 10 2017-02-21 -
127 番外編2-16 漁火と陣風と(pt.1) 1174 2 2017-02-26 -
139 番外編2-17 漁火と陣風と(pt.2) 1025 2 2017-03-03 -
103 番外編2-18 Symphonic…1 1130 2 2017-03-14 -
116 【こいついつも】閑話☆休題【休んでんな】 1012 2 2017-03-20 -
118 番外編2-19 Symphonic…2 829 3 2017-03-27 -
91 番外編2-20 新乱気流…pt.1 906 2 2017-04-05 -
147 番外編2-21 新乱気流…pt.2 950 2 2017-04-16 -
132 番外編2-22 新乱気流…pt.3 961 2 2017-04-21 -
102 番外編2-23 Waltzic...p1 942 2 2017-04-26 -
128 番外編2-24 Waltzic...p2 1024 2 2017-05-02 -
110 番外編2-25 Waltzic...p3 1096 6 2017-06-03 -
88 番外編2-26 Waltzic...p4 858 3 2017-06-11 -
113 番外編2-26 Waltzic...p5 976 4 2017-06-24 -
156 98 Drawback 1108 2 2017-07-10 -
138 99 Silhouette 942 2 2017-09-22 -
130 Where is my No.100!? 1083 4 2017-11-19 -
95 番外編File-X 静かな夜に? 1028 2 2017-12-25 -
110 Over the Period -御品書 952 2 2018-06-14 -
65 OtP0 Boat 820 2 2018-07-07 -
88 OtP02 Serenade 858 0 2018-07-14 -
76 OtP03 Dirge 827 0 2018-09-01 -
86 OtP04 Requiem 831 2 2018-09-17 -
101 OtP05 Period 850 2 2018-09-24 -
60 幕間りたーんず01 新・メタフィジカ 763 0 2018-09-28 -
129 OtP06 Anthem 871 2 2018-10-14 -
110 OtP07 Perfectly 972 2 2018-10-19 -
66 OtP08 Possession 738 2 2018-11-02 -
56 OtP09 Bloomin’ 880 2 2018-11-22 -
93 OtP10 Danger! 851 2 2018-12-09 -
115 OtP11 Vidofnir 985 2 2018-12-22 -
90 OtP12 Sigmund 788 2 2019-01-01 -
61 OtP13 Quantum 862 2 2019-01-11 -
104 OtP14 Vicious 869 2 2019-01-25 -
95 OtP15 Quantize 813 3 2019-01-29 -
89 OtP16 Fragments 914 2 2019-02-04 -
77 OtP17 Nornir 747 2 2019-02-15 -
87 OtP18 Beyond the End 757 2 2019-02-20 -
75 OtP第三幕 コラボ企画おしながき 714 2 2019-02-24 -
103 OtP19 Deflect 796 2 2019-03-01 -
62 OtP20 Jokulhaups 723 2 2019-03-11 -
63 OtP21 Expedition 789 2 2019-03-15 -
60 OtP22 Lindwurm 808 2 2019-03-19 -
53 OtP23 Swords 719 2 2019-03-24 -
69 【OtP】決戦前特番嘘ですごめんなさい 771 2 2019-04-01 -
127 OtP24 Charge 792 2 2019-04-08 -
120 OtP25 Manque 765 2 2019-04-21 -
71 OtP26 Lightning 687 2 2019-05-03 -
72 OtP27 Blaze 796 2 2019-05-22 -
72 OtP28 Prelude 916 2 2019-09-29 -
91 OtP29 Phantom 758 0 2021-01-02 -
59 OtP30 mare-Nectaris 605 2 2023-01-22 -
48 OtP31 Enclosure 416 1 2023-11-06 -

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