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HOME > 遊戯王SS一覧 > 45 F.A.T.E. part2

45 F.A.T.E. part2 作:Ales


 リリスの持っていたものはカードで、それはSeaMirrorにとって馴染み深いものであった。

 「《ボルトストーム・ドラゴン》……?」

 そう、彼女の持っていた白い枠のカードには、SeaMirrorのデッキにあった雷竜が描かれていたのだ。

 「ええ、そうよ。あんたはこのカードを探してここまできたんでしょ?」
 「そうだけど……それとさっきの質問になんの関係があるの?」

 リリスの質問は「私は必要か」というものだった。しかしSeaMirrorが求めていたのは《ボルトストーム・ドラゴン》であり、彼女ではない。

 「何の、って……あんた、気付きなさいよ……」

 そう言ってリリスは、彼に近付いた。反射的に一歩引いたSeaMirrorとの間合いを更に詰め、最早これ以上接近すれば肌が触れあう、といった程度の距離しか残っていない。

 「え、ちょっと……って、この感覚……」
 「わかるかしら。私が何なのか。」
 「うん……」

 SeaMirrorがリリスの中に感じ取ったのは、《ボルトストーム・ドラゴン》と同じ圧力だった。リリスは少し離れると、改めて正対した。

 「えっと、まずは謝っとくわ。私、目の前に敵がいるとつい興奮しちゃって……それで、あんたに色々干渉しちゃった訳よ。」
 「干渉……って、ああ、僕がボルトストームを出そうとすると性格が変わるのは、そのせいって事?」
 「ええ、そうよ。ホントは控えようとしてたんだけど、これから暴れ回るぞ、って思ったらどうしても抑えが効かなくって。それで、あんたにも影響出てたみたい。」
 「そういう事だったんだ。」
 「うん……」

 リリスが伏し目がちになった事で、場が少し気まずい雰囲気になる。

 「それでさ、改めて、答え聞いていい?私は必要なの?」

 リリスと名乗った彼女が何であれ、加賀見海に《ボルトストーム・ドラゴン》は別段必要という訳ではなかった。あれば採用するし機会があれば出すが、なければないで他のレベル8シンクロモンスターで充分代用可能である。

 だが。

 「困ったな……こういう時、どうすればいいんだろう。」


 今まで虐げられ、一方的に奪われる存在だった彼は、自分から関係を切るという決断をした事がなかった。だから、こういう時にはっきりとものが言えない。





 「…………」

 リリスも、それがわかっている。しかし彼女に残された時間は少ない。自分自身が何者であり、何の目的で行動し、またその後どうなるかを知っているからだ。
 そしてその目的が達成された時、彼のそばにいる事はできない。いる事ができたとしても、それが今のリリスであるとは限らない。

 「迷ってる……?」
 「うん。」

 彼の迷い。
 加賀見海の迷い。

 短い間ではあるが共にいて、記憶も共有していて、彼の想いを知っていて。


 だから、悩む理由も知っていて。



 「あの、さ。」

 リリスは再び彼に近付き、彼の肩をそっと抱き寄せた。最初驚いた様子だったが、SeaMirrorはすぐにされるがままになった。

 「これは気まぐれ。ホントに気まぐれだけど、アフターサービスって事でやったげるわ。」

 そう言うとそっと抱き寄せて、彼の頭を撫でた。

 「あんたの不安、全部言ってみなさい。私が引き取ってあげるから。」



 「僕の不安……」

 理想のために姉弟でがんばる、と言っても拭いきれない不安はある。不平も不満もある。SeaMirrorの内面を知っているのは彼自身のみであり、抑圧された衝動を吐き出す機会がなければいつかそれが綻びとなって彼と彼の姉を襲うだろう。

 「ええ、不平も不満も全部聞いてあげるから、言葉にできなくてもいいわ。今だけよ。次はないから、ちゃんと全部出し切りなさい。」



 「僕は……姉さんは、何をするにも積極的で。」
 「うん。」
 「でも僕はそう積極的にはなれなくて、つい引っ込んでしまって。僕、本当に姉さんの役に立てるのかな……」
 「うん……他には?」
 「一緒にがんばろうって言っても、今の僕らの置かれている環境は正直、あんまりいいとは言えなくて。それでも、ふたりで暮らすにはやっぱりお金が必要で。」
 「うん。」
 「今のままで、大丈夫なのかな……?」
 「うん、他は?」

 海は少しずつ、ゆっくりと不安を吐露し始めた。リリスはそれに対して続きを促すだけで、一切答えない。それが判りきっていて、努力次第という回答しかなかったとしても、その一言は言わない。
 それがリリスにできる、加賀見海を理想へと送り出す手段だからだ。彼女が答えを出すのではない。彼自身が、これからの人生で出していかねばならない結論だ。人から与えられた答えでは、決して先に進む事はできない。先に進んでいるように見えても、それは修正の効かない、櫂も帆も原動機もない航海に等しい。

 「努力次第で何とかなるのに、どうやってもそれができないのは、弱いからなのかな……?」
 「……他には?」

 ひとつ質問する度に、SeaMirrorはリリスの肩に回していた両手の力を強める。

 「姉さんはいつも僕を庇ってくれるけど、いつまでもそれじゃいけないのはわかってる。」
 「うん。」
 「それでも、一歩踏み出せないんだ……」
 「うん。他には?」

 ひとつ答える度に、リリスも力を入れる。



 「僕は…………」

 SeaMirrorの目から涙が零れ、リリスの肩を濡らした。


 「うん。」



 リリスはこれまで以上の力で、SeaMirrorを抱き寄せた。彼もまた、今まで以上に力を入れている。




 「僕は、必要なのかな……」





 そう言った加賀見海は、リリスの胸に顔を埋めると涙を流し続けた。



 「…………」

 リリスは何も言わずに彼の肩を後ろから優しく、一定のリズムで叩き続けた。



 彼は、加賀見海は、強くなりたいという願望は持っていたのだ。でも、彼の失敗を怖れる心が、それを抑圧していた。
 彼がそれに気付いて、少しずつでも前を向けたなら、歩き出せたなら、彼は今の悩みを全て解決できるはずだ。



 「落ち着いた?」

 ややあって、リリスは声をかけた。

 「うん。聞いてくれてありがとう。」
 「いいわよ。本当にただの気まぐれなんだから。気まぐれついでにひとつだけ言っとくわ。」





 リリスの一言を、加賀見海が忘れる事はなかった。





 「あんたの不安、私じゃなくてお姉さんに言ったら全部解決するわ。今まで話した事、なかったんでしょ?」

 海は頷いて、ただ泣き続けた。





 「リリス、ありがとう……」

 泣き終えて後、そう言って顔を見合わせた彼の目には、迷いは一切なかった。

 「だから、お礼なんていらないって。でも、そうね……ひとつだけ、いいかしら。」
 「うん。」

 リリスは彼の許可を得ると、顔同士を一気に近づけて身体を密着させた。

 「これ、私からのおまじないね。効果は……逆に作用するかもしれないけど、私はそういうものだから。」

 そう言うと、有無を言わせず唇を奪った。

 「え……ん!?」

 反射的に顔を引こうとするSeaMirrorの頭に後ろから手を回し、強引に密着させる。

 「ん……ふぁ……」

 抵抗がなくなった辺りで、一度口を離した。身体は密着したままなので、お互いの上気した吐息が顔にかかる。

 「ふふ……もしかして、初めてだった?」

 少し頬を赤く染め、リリスが訊ねた。

 「うん……」

 こちらも少し朱に染まったSeaMirrorが返す。

 「そうだったんだ……でも、私は人間じゃないから大丈夫、ノーカウントよ。じゃあ次はもっと激しくするわね。覚悟してよ。」
 「え……ふぁ……」

 元々弱かった精神が完全に立ち直りきっていないSeaMirrorの反応は鈍かった。その隙にリリスは舌を伸ばして彼の口内を蹂躙する。
 呼吸や身体の動きで熱を送り込むと、それが直接脳を灼く。そうやって人間の感覚が麻痺し出すと、彼はやがて徐々に脱力し始める。しかしリリスは頭だけをしっかりと固定して、彼から唇を放さない。





 「ん……ぁ……」

 目が徐々に虚ろになり始め、抵抗が限界に達したと思われた頃に、SeaMirrorはようやく解放された。とはいえキスが終わっただけで、身体は変わらずに密着している。

 「ふふっ、どうだった?」

 鼻の頭同士を触れさせながら、リリスは悪戯っぽく笑って訊ねた。

 「どう……って……」

 まだ焦点が定まらず、朧気な意識の中で加賀見海はぼんやりと呟いた。

 「気持ちよかったでしょ……?でも、残念ながらこれで終わり。ここから先は、私を選んでくれたらしてあげるわ。私を必要だと言ってくれたら、いつまででもこうしていてあげるわよ。その代わり、そのほかの事は全部捨てる事になるけどね。
 でも大丈夫でしょ?あんたの周りにあるのは、辛い現実ばっかりだったんでしょ?その分、あんたには幸せになる権利がある。私がその幸せを、ずーっとあげるわ。大丈夫よ。辛い事も悲しい事も、全部忘れさせてあげるわ。」

 そう言ってリリスは、SeaMirrorをより一層強く抱きしめる。

 「全部……忘れて……」
 「ええ、そうよ。みんな忘れちゃえばいいのよ。」
 「みんな……忘れる?」
 「そうよ。私を選ぶ、って言ってくれたらそうできるわ。さあ、どうしたい?」
 「あ……僕は…………」

 朦朧とした意識の中で彼が思い出したのは、布団の中で共に眠った姉の身体だった。

 「姉さん……どうして、こんなになるまで……」
 「え……?」
 「姉さん……僕は、姉さんがいれば、後は何も要らないよ……」





 それは抵抗のための言葉。

 あの日と同じ言葉が零れ、意識が急速に戻ってきた。

 「……っ!」

 密着していたリリスの身体を引きはがして、荒い呼吸で肩を上下させた。

 「あ……その、僕……」

 すぐに傷付けてしまっていないかどうかが心配になり、リリスの元へ駆け寄る。

 「ふふ……そうよね。やっぱり、あんたはお姉さんの方を取るのよね。」
 「え?」
 「こうなる事はわかっていたわ。わかっていたけど、私はこうしないと気が済まなかったのよ。でも、これでもう大丈夫。私もあんたも、それぞれやるべき事のために進めるわ。」
 「やるべき事のために……進む……」

 リリスは後ろに向かって歩き、適当な距離を取ったところで回れ右した。

 「ええ、そうよ。あんたは姉さんとお話ししなさい。私は私のやる事をするだけよ。」
 「リリスのやる事って?」
 「そうね……さしずめ、いい男でも捕まえて籠絡しようかしらね……って、冗談よ。でもこれは教えない。もう私とあんたの間の関係は切れたんだから、あんたは私の事なんか気にしちゃダメ。もっと他に目を向けるべき人がいるんでしょ?」

 SeaMirrorは小さく頷くと、目を静かに閉じた。

 「僕の……やるべき事……」

 ゆっくりと目を開くと、リリスを正面に見据えた。

 「うん、そうだね。僕はやるべき事をやる。リリス、ありがとう。」

 リリスは肩を竦めると、彼が来た方向とは逆の方角を指差して言った。

 「お帰りはあちらよ。遅くなる前にさっさと行きなさいな。」
 「うん、これで……お別れになるんだよね……」
 「まあ、そうでしょうね。夢の中で会ったら、また気持ちよくしてあげるわ。その時には籠絡されてね……っと、そうそう、これは餞別。受け取ってくれるかしら。」

 そう言ってリリスがしおらしくも両手で差し出したのは、他でもない《ボルトストーム・ドラゴン》のカードだった。

 「でもこれは……」
 「私はこの竜に間借りして暴れていただけだから、今は私とこのカードの間に関係はないの。あんたがそのカードの所有者になれば、私はそのカードに入る事はできなくなる。だから、遠慮なく持っていっていいのよ?」

 SeaMirrorは躊躇した。このカードを見る度にリリスとの接触を思い出し、その時の陶酔感が蘇って覚悟が乱れないかどうか心配だったからだ。そんな彼の心を見透かしたかのように、リリスは笑顔で言った。

 「大丈夫よ。あんたの決意は、そう簡単に揺らぐものじゃないわ。私が保証するから、さっさと持って行きなさい。私だって、自分を振った男の顔なんてそう長く見たくないわよ。」
 「そっか……リリス、ありがとう。じゃあ、行くね。」
 「早く行きなさいっての。」

 SeaMirrorは指された方向に歩き出した。途中振り返りたくなる衝動を抑え、前だけを見て歩く。その手には、《ボルトストーム・ドラゴン》のカードがしっかりと握られていた。そしてその胸に、確かな決意を秘めている。


 今度会ったら、ちゃんと話そう。
 何を思っているのか。
 何を望んで、未来に何を描いているのか。

 そう、今からでも大丈夫。

 かつてひとりで立ち向かわせてしまったものも、今なら一緒に戦う、と言える。
 かつて膝を屈していた事にも、今なら一緒に立ち向かえる。
 かつてできなかった事も、今なら一緒に克服していけるはずだ。

 僕は、ここにいる。
 そしてすぐに、そこへ行くから。



 それで、一緒に立って、一緒に歩いていこう。





 決意を胸に秘めて見上げた空は、いつもより明るく見えた気がした。





 F.A.T.E. -Another view:K.Kagami End




---
《?次回予告?》

Mira 「やっと、笑ってくれたね……」


次回、「笑顔の訳 -Another view:R.Kagami」
二度とこの手を、放さない-
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光芒
リリスって聞くと某パズ○ラのモンスターみたいなどちらかというとサキュバスっぽいのがまっさきに浮かぶソシャゲ脳。まあ遊戯王にもリリスはいるんですけどね、あれは思いっきりモンスター的な外見ですが;

てっきりリリス=ボルトストームと思っていましたが、どうやら違うようですね。リリスが中に入り込んでいたからボルトストームが暴走して海くんも呼応して暴走状態に、ということになったと見ていいんでしょうか? ただ彼にとってはボルトストームは代用の利くカードであっても、そのカードのおかげで結果的に姉に打ち明けられなかった思いが伝えるためのきっかけになるのだったら彼のもとにこのカードが来たのにも何かしら運命めいたものがあるのでしょうかね。

とまあ数回目を通してみたわけですが、海とリリスのディープキス(?)の場面が一番印象残ってしまうというピンク脳(殴
ちょっとゴヨウされてきます。 (2016-05-01 10:32)
Ales(from SP)
光芒さん
リリスって言うと神話的にはサキュバスなんですよね。そのための(申し訳程度の)ピー要素。
おかしいのは遊戯王の方だと思います。ノイドのリリスは……何というか、没個性的でかわいそうです。
リリスとボルトストームの関係は、リリスがボルトストームに対して過剰干渉した結果、そのパワーの煽りを受けて海が暴走気味になった、という設定です。ボルトストーム自体に意志はないです。分かりづらかったでしょうか……反省です。
彼とリリスとお姉さんの関係についてはさほど重要ではない裏設定があるのですが、これは一部終了後の番外編で取り上げようと思っています。

ついにうちのSSにもゴヨウ駐在所が設置されましたか……多分権力争いに負けて出世と言う名の左遷されたゴヨウさんが来そうなぐらいの閑職だと思うんですけど。 (2016-05-01 13:20)

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87 番外編2-6 勝利の鍵は右端に・2 1006 5 2017-01-13 -
129 番外編2-7 因縁と銃弾と一瞬の隙・1 1021 2 2017-01-15 -
103 番外編2-8 因縁と銃弾と一瞬の隙・2 910 4 2017-01-18 -
123 番外編2-9 因縁と銃弾と一瞬の隙・3 990 4 2017-01-22 -
111 番外編 2-10 山場と御山と一撃必中1 1082 9 2017-01-27 -
59 番外編 2-11 山場と御山と一撃必中2 1079 8 2017-01-31 -
114 番外編2-12 服と感性と(pt.1) 928 4 2017-02-04 -
106 番外編2 前半終了の幕間 1025 9 2017-02-06 -
125 番外編2-13 服と感性と(pt.2) 883 2 2017-02-10 -
127 幕間 論争、宇宙まで 954 2 2017-02-14 -
113 番外編2-14 服と感性と(pt.3) 940 2 2017-02-16 -
112 【緊急?更新】今後の方策について 1006 2 2017-02-18 -
100 番外編2-15 服と感性と(pt.4) 994 10 2017-02-21 -
116 番外編2-16 漁火と陣風と(pt.1) 1088 2 2017-02-26 -
129 番外編2-17 漁火と陣風と(pt.2) 972 2 2017-03-03 -
92 番外編2-18 Symphonic…1 1010 2 2017-03-14 -
108 【こいついつも】閑話☆休題【休んでんな】 954 2 2017-03-20 -
109 番外編2-19 Symphonic…2 781 3 2017-03-27 -
81 番外編2-20 新乱気流…pt.1 848 2 2017-04-05 -
134 番外編2-21 新乱気流…pt.2 882 2 2017-04-16 -
110 番外編2-22 新乱気流…pt.3 886 2 2017-04-21 -
89 番外編2-23 Waltzic...p1 872 2 2017-04-26 -
117 番外編2-24 Waltzic...p2 974 2 2017-05-02 -
100 番外編2-25 Waltzic...p3 1024 6 2017-06-03 -
77 番外編2-26 Waltzic...p4 812 3 2017-06-11 -
100 番外編2-26 Waltzic...p5 922 4 2017-06-24 -
143 98 Drawback 1047 2 2017-07-10 -
125 99 Silhouette 892 2 2017-09-22 -
117 Where is my No.100!? 1027 4 2017-11-19 -
84 番外編File-X 静かな夜に? 968 2 2017-12-25 -
98 Over the Period -御品書 882 2 2018-06-14 -
55 OtP0 Boat 770 2 2018-07-07 -
74 OtP02 Serenade 807 0 2018-07-14 -
66 OtP03 Dirge 785 0 2018-09-01 -
74 OtP04 Requiem 784 2 2018-09-17 -
92 OtP05 Period 797 2 2018-09-24 -
49 幕間りたーんず01 新・メタフィジカ 690 0 2018-09-28 -
119 OtP06 Anthem 818 2 2018-10-14 -
85 OtP07 Perfectly 896 2 2018-10-19 -
54 OtP08 Possession 673 2 2018-11-02 -
46 OtP09 Bloomin’ 777 2 2018-11-22 -
80 OtP10 Danger! 798 2 2018-12-09 -
103 OtP11 Vidofnir 906 2 2018-12-22 -
83 OtP12 Sigmund 747 2 2019-01-01 -
53 OtP13 Quantum 810 2 2019-01-11 -
91 OtP14 Vicious 803 2 2019-01-25 -
85 OtP15 Quantize 768 3 2019-01-29 -
81 OtP16 Fragments 840 2 2019-02-04 -
64 OtP17 Nornir 684 2 2019-02-15 -
75 OtP18 Beyond the End 699 2 2019-02-20 -
64 OtP第三幕 コラボ企画おしながき 649 2 2019-02-24 -
90 OtP19 Deflect 741 2 2019-03-01 -
51 OtP20 Jokulhaups 661 2 2019-03-11 -
54 OtP21 Expedition 733 2 2019-03-15 -
45 OtP22 Lindwurm 739 2 2019-03-19 -
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111 OtP24 Charge 724 2 2019-04-08 -
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