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HOME > 遊戯王SS一覧 > 番外編1-3 灼熱<(ヮ)>

番外編1-3 灼熱<(ヮ)> 作:Ales





◆樋屋螢華のパーフェクトチカン撃退教室◆


 「ふぅ……」

 関深琴は、海岸でも関深琴であった。つまるところ、彼女のスタイルは変わっていないと言うことである。すなわち黒を基調としたレース付きのビキニ、手にはどこに売っているのかと問いたくなるような薔薇のモチーフやらレースやらが付いた日傘を持って優雅なフリをしつつ歩いているのだ。海水が足下を濡らす度に「小癪な……」だの「我に触れるな痴れ者!」等と呟いているが、それが彼女のスタイルなのだからどうしようもない。

 「ふふっ、楽しそうね。」

 そんな彼女の後を尾行していたのは、樋屋螢華であった。尾行する意図はなかったのだが、目的のひとつであった遊貴は美夏と共にいずこかへ去ってしまい、手持ち無沙汰になっていたところを深琴が通りかかったので、観察しようと思い立って彼女の後を追ってみたのだ。

 「ふえっ!?そ、そう見えますか……?」
 「ええ、とっても。今回のメンバーの中では、美夏ちゃんの次ぐらいに海が似合ってるんじゃないかしら。」

 かくいう螢華の水着は真っ白である。ただでさえ白い肌に更に白いものを身に付けているのだから、どこまでが肌でどこからが布かわからない……という事はない。いくら白いと言っても螢華は血流のある人間であり、うっすらとピンクがかっている。もっとも、彼女の身に付けたパールホワイトの水着がなければ白と誤認するほど薄い肌色なのだが。

 「え、えっと……私、日傘さして歩いてるだけですけど……」
 「そこが良いのよ。率先して馬鹿騒ぎするような年頃でもない感じが。」

 海というだけで無条件に走り回る年頃もあれば、海というだけではあまり興奮しない年頃がある。美夏が前者なら、、琉枝や朱理は明らかに後者である。だが性別差や住環境、精神状態によっても変わるので一概にどの年齢が境界とは言えないのもまた事実である。

 「うーん……よくわからないです。」
 「そう。それでいいのよ。深く考えずに、思いのままに楽しめばそれでいいの。」



 「そういうものですか?」
 「そういうものですよ。」




 「そういうものですか……」
 「そういうものなのよ……」



 ふたりぼんやりと、盛夏の水平線を眺める。

 「そういえば昔、地球が丸いって信じられなかったんですけど……」

 深琴が突如、センチメンタルなことを言い出した。

 「そうね。丸い上に立っているって、ちょっと信じられないわよね。ブラジルの人は地球を支えて暮らしているのかしら、とか思っちゃうし。」
 「でも、友人が笑ってこう言ったんです。「水平線の向こうからやってくる船を見たらいい」って。」
 「へぇ……」
 「遠くにあるものって、最初は小さく見えるし、見たところでわからないんじゃないかな、って思ったけど、双眼鏡で見るとちゃんとわかった。お船のマストが見えて、甲板が見えて、最後の最後まで船底は見えなくて。つまり私の視覚からは、船が登って来るように見えていたんです。」
 「そうね。地球が丸ければ、どんなものでも必ず「登ってくる」わね……」

 遙か水平線を見やる深琴につられてか、螢華もまた同じ場所を眺めた。

 「それから、こうやって遠い空を見るのが好きになったんですけど……登ってくる船を見たのは、一回だけですね。」

 螢華が視界の端で捉えた深琴の姿は、逆光でよく見えなかった。





 「あ、あの……喉渇いていませんか……?」

 暫くふたりで水平線を眺めていると、深琴は螢華を向き直ってそう訊ねた。

 「そうね。これだけ暑いと、冷たいものが欲しくなるわ。」
 「あ、じゃあ買ってきますので待っていて下さい。」

 そう言い残すと、深琴は海の家へと駆けていった。

 「あ、私も……って、そう言えば私、今財布持ってなかったわ……後で何か買ってあげましょうか。」
 -甲斐甲斐しい子……というか、間が持たなかったからでしょうね。螢華、あなたがもうちょっとまともな話題を提供できればあの子も逃げなかったわよ。
 「あらら……でも、私から話せる事って、それこそ怪談話ぐらいしかないわ。そういうのは、夜のお楽しみだし……」

 突如として螢華に語りかけたのは、彼女の持つデュエルモンスターズの精霊・螢眼の反魂龍である。螢華とは浅からぬ因縁……もとい奇妙な縁を持つ龍であるが、今はとりあえず螢華の元で静観しているのが主な役目である。

 「あ、螢華さん。どうしたんですか、こんなところで。」

 そんな螢華の背中に声をかけたのは、砂風呂から抜け出して数分の和那であった。

 「あら、滝沢さん。って、砂付いてるけど大丈夫?転んで怪我とかしてない?」
 「ああ、これは砂風呂ってやつを体験した後だから、どうも払い切れてなくて。で、こんなところで何してたんですか?」

 尚協力者である朱理は、「これで馬鹿騒ぎするというミッションは終了したわ。あとはベースキャンプで読書しているわ」と言い残して去ってしまった。さて一泳ぎしようかと考えていた和那の視界に、丁度深琴と別れて十数秒の螢華ひとりが映ったので、声をかけたのだ。

 「深琴ちゃんとお話ししていたのだけれど、彼女私の話ではご不満だったみたいで……間が持たなかったから、飲み物を買いに走っちゃったわ。」
 「ああ、ああいう子の相手するには、こっちから話題振っていかないといけないですからね。割と大変ですよ。」
 「へぇ……?」
 「あの手の人って、自分の知見を披露したい、と思っているように見られがちですけど、実際はこっちから相手の知らない知識を蒔いてやらないと、ホントに間が持たないんですよね。」
 「よく知ってるのね。あなた、その手のプロフェッショナルだったりするのかしら?」
 「いや、親が理学療法士とか、臨床心理士とかやってるんで、そういう……人の見方、っていうのかな。観察眼みたいなのが付いたんだと思います。」

 親譲りの観察眼は、時として役に立つ。と和那は思っているのだが、目下勉学のこととなるとそれは全く役に立たず、試験前に彼女が涼しい顔の親友の前で懸命に勉学に励む姿は最早風物詩であった。


 「ん?ありゃ、何か揉めてる……?」

 深琴が去っていったと思われる方を向いていた和那が、眼を細めて呟いた。

 「え?」
 「いや、ほら、あれ……」

 和那が指差した方を螢華が見ると、確かに目立つパラソルを差した少女が3人ほどの人と話をしている。3人は深琴を取り囲むように立っており、見ようによっては確かに揉めているように見える。

 「いや、あれはどう見ても……とにかく、行きましょうか。」
 「そうですね。」





 関深琴がその人達に捕まったのは、和那が発見する数十秒前であった。

 「なあお嬢ちゃん、俺らと遊ぼうぜ?」

 所謂ナンパというやつである。

 「あう、その……用事がありますので……」

 人見知りの激しい深琴は縮こまりながら角を立てないようにお引き取り願おうとするが、それは逆効果である。脳内が阿呆みたいな妄想で埋め尽くされている連中には、強く言って白けさせ、現実というものを認識させねばならない。

 「まあまあまあまあ、そんなの置いといてさ。ほら、ビーチバレーとか。どう?」

 案の定、引いた分踏み込まれる。

 「うぅ……」
 「うっわ~かっわい~!何?小動物系?」
 「あの、違!……その、私、そろそろ行かないと……」

 何を言っても角が立たないように努力してしまう深琴の言葉は、火に油ではないにしても当たらずとも遠からずといった体であり、男達のテンションを引き上げる結果にしか成らないのだった。



 (うぅ……どうしてこんな事に…………やっぱり、螢華さんともうちょっとお話ししていた方が良かったかな。)

 後悔先に立たずとはよく言ったものである。いや後からするから後悔なのだが、とにかく後でどれだけ悔やんでも後の祭りなのだ。



 その時。深琴の耳に、聞き慣れない笛の音が聞こえた。それも徐々に近付いている。




 (え……?和那先輩と……螢華さん?)





 和那は螢華の走りに合わせ、早歩きしながらホイッスルを吹いていた。

 「ねえ、訊きたいのだけれど……?」
 「この笛?ああ、サンバホイッスルですよ。ほら、こうやって音程を変えると……」

 器用に音程を変えながら、これまた器用に小走りする和那。楽器はほとんど駄目である和那だが、なぜかハーモニカやこのサンバホイッスルは得意であり、特にサンバホイッスルは部活動のランニングの清涼剤として、音程を変えながら色々試しているのだ。

 「あら、上手なものね。でも今はとにかく、深琴ちゃんを助けないと……」
 「いやいや、まずはこっちの存在に気付いて貰わないと。いきなりドロップキックやら裏拳やらかます訳にもいかないですし。」
 「ああ、なるほど……その笛、よく響くのね。」

 南国の太陽を思わせる軽快な音色で旋律を奏でながら、ふたりは深琴を向いて走っていた。




 「何だ、この笛……?」

 深琴に遅れること数秒、男のひとりが和那達の方を向いた。

 「お?女じゃん!しかも超白いし!やっべ!」
 「もうひとりの方は……うわ、足長っ!腰細っ!マジパねぇじゃん!」

 残りのふたりも口々に感想を述べた頃、和那と螢華はようやくまともに会話できる距離までたどり着いた。


 「あら、お待たせ。わざわざごめんね。さあ、行きましょうか。」

 真っ先に口を開いたのは螢華だった。男3人を無視し、深琴の手を取ると一気に引き寄せて和那の背中に隠した。

 「あ、はい……」

 深琴はというと、安心したように呟いた直後に警戒心を働かせ、そのまま和那の後ろで小さくなった。

 「お、その子の連れだったの?丁度良いじゃん、俺らと一緒に遊ぼうぜ。」

 男のひとりが、先に深琴をナンパした時と同じ台詞を吐いた。

 「はぁ?誰が……」
 「あら、良いわよ。」

 喧嘩腰の和那を留めたのは、意外にも螢華であった。しかも言葉まで意外である。男達にしてもこうもあっさりと釣れると思っていなかったのか、呆気に取られて螢華の様子を見守っていた。

 「お、おう……じゃあ何する?」
 「あら、何って……女の子に声をかけるって事は、期待していたんでしょう?」

 螢華は質問を投げた男に近付くと、彼の胸元に手を当て、背伸びをして顔を近付けた。

 「こういう事、期待していたんでしょ?ふふっ……」

 背格好だけを見れば異様に白い肌と大平原の小さな胸が目立つ螢華であるが、細かに見れば最も目立つのはその眼の色である。明らかに人間とは思えない色で輝き、夜でなくても怪談的な恐怖心を与えるのである。

 「い、いや……俺は、その……」
 「あら、隠さなくて良いのよ。こういう事、したかったんでしょ……」

 驚いて一歩引く男に対し、螢華は一気に踏み込んだ。顔と顔は接触寸前であり、身体もほとんど隙間がないぐらいに接近している。

 「ちょ、ちょっと近い!あんた、もしかして痴女……」
 「あら、失礼ね。」

 男の言葉を聞いた螢華の眼が更に輝きを増すと、螢華は男の喉元を掴んだ。

 「がっ……!」
 「私が痴女なら、嫌らしい妄想しかしてないあなたたちみーんなチカンじゃない。ほら、もう準備できてるんじゃないの?」
 「ひっ……!」

 螢華は全く視線を逸らさない。男の眼を見たまま、喉を押さえつけて不適に笑むのみである。残りの4人はというと、呆気に取られてその様子を見守るばかりである。


 「ヤバい!締まる!首締まる!ギブギブ!」

 すぐに男の方が根負けし、そう叫んだ。

 「あら、根性ないのね。」

 螢華は手を離すと、静かに一歩退いて一言呟いた。



 「残念だったわね……引かなければ、お望み通りできたかもしれないのに。」

 呆気に取られていた男3人をひとりずつ眺めると、和那と深琴に、帰りましょうか、とだけ言ってそのまま背を向けて歩き出した。


 「あー……まあ、そういう事だから。気にすんな、ありゃ自然災害みたいなもんだ。今日のところは諦めな。」

 和那はいたたまれなくなったのかそう呟くと、深琴を半分引き摺るように連れて来た道を去った。


 ご自慢のサンバホイッスルを吹きながら。




 (うぅ……この笛、間近で聞くとうるさい…………)





◆ミカミカ?ナイトフィーバー◆





 遊貴は皆から離れると、すぐに海の家で焼きそばを食べるというテンプレ的イベントを消化していた。琉枝はひとりで荷物番をしたい性格だし、彼女の側にいると体よく追い出されて螢華や美夏の玩具にされる。となれば人の多い場所に隠れ……もとい、逃げ込んで、もし誰かに発見されても黙ってイカ焼きを押しつければ万事解決する。


 そして実際、美夏に発見された。イカ焼きを押しつけて彼女が食べている間に、さっさと逃げ込んでパラソルの下で読書に励む朱理の隣で、砂を弄って時間を潰していた。




 「海の幸……山盛り……」

 夕食は宿泊施設で用意されているものであるが、流石と言うべきか琉枝の見立てに狂いはなく、よくわからない面子の旅行にしては豪勢なものであった。

 「琉枝さんって、どうやったらこんなに上手いこと良い施設を当てれるんですか?ここ、来たことないですよね。」

 美夏の疑問もごもっともである。琉枝はどういう訳か先見の明というか、勘の鋭いところがある。旅館然り、食事然りである。美夏と以前富士に行った時も、初見の食事処で大当たりを引き当てていたのだ。

 「んー……まあ、勘ね。勿論ネットで調べるけれど、正直外観やら料理の写真なんて、劣化したりとか季節によって異なるとかで大抵全然違う訳だから、最終的な判断は得られた情報を総合して、後は一本漬けの賭に出るしかないわ。」
 「へぇ……でも、あたし海鮮丼って大好きだからちょっと嬉しいです。ほら、すき焼きとか出るより……」

 美夏は牛肉が苦手なのである。苦手と言うより、最早拒絶している感覚に近い。魚しか食べない遊貴と違って豚や鳥は食べるのだが、牛肉だけは何があっても食べないのである。

 「一応アレルギーや好き嫌いは考慮したから……深琴ちゃんには申し訳なかったけれど、ここはひとつ海鮮丼のピーアールといったところで妥協して頂けないかしら。」
 「ふえっ……!?いえ、私おさしみは嫌いじゃないですので……」

 美夏とは正反対に、深琴の好物は牛肉である。最早主食と言っていいレベルであり、地元ではほぼ毎日飛騨高山牛を食べて育っていたのだという。それでいてスマートな体型なのは万人の羨むところであるが、深琴の場合「炭水化物を摂取すると太る」と言っているので、それを聞くと皆一様に申し訳ない表情になるのである。

 「そういえばずっと気になってたんだけどさ、朱理って意外と食べるよな。運動してないのに太らないのはおかしいってレベルで。」

 和那の言葉に、皆が一斉に朱理の方を向いた。朱理はというと他者と同じように食事に手を付けている。確かに、彼女の風貌に似合わないほどの量と言えるだろう。

 「ああ、そのこと……あなたならわかると思ったのだけれど、筋肉って意外と維持コストがかかるのよ。まあ、基本的に使わない筋肉は衰えるから、維持するというのも毎日強化しているようなものね。私の場合、足に筋肉が付いてるから。あと、脳はエネルギーを阿呆みたいに消費するのよ。」

 そう言って鱧の切り身を優雅に咀嚼する朱理のものは、和那からすればやはり不思議な食事の量なのであった。

 「食事の量と言えば……うちの遊貴と螢華さんは本当に食べないわよね。そりゃいろいろちっこくもなるわ。」

 遊貴は身長が足りないし、螢華は大平原の小さな胸である。

 「むぅ……でも、私はお母さんからの遺伝だから…………」

 遊貴と琉枝の母親であり、今では故人となった宮戸瑠美は、確かに小さかった。ラリーレーサーであった父のアシスタント、コ・ドライバーをしていたのだが、ナビシートに座る彼女から、明らかに違和感を感じさせる写真が撮れたのは言うまでもない。


 「わ、私のも……遺伝だと言っておきます。多分遺伝です。絶対遺伝です。隔世遺伝です。」


 螢華の母は割と大きい方であったし、実は妹の鳴梨も小学生にしては大きい方であった。そんな中彼女ひとりが胸部に関東平野を搭載しているのだから、遺伝とは言い難い。しかしそもそもこの中に螢華の家族と会ったことのあるものはおらず、彼女の言葉の真相は永遠の謎になってしまうのである。





 食事も終わり、くじ引きで決められた2人用の部屋にたどり着いた美夏は、早速巨大なスーツケースを解体して荷物を取り出した。

 「あ、そう言えば美夏、何か巨大なの持ってきてたけど……何持ってきたの?」

 奇しくも、いや運の悪いことに美夏と一緒になった遊貴は、美夏のベクトルがこちらに向いていないことに安堵しつつ訊ねた。

 「ん?ああ、これ。」

 そう言って美夏が取り出したのは、お皿が1枚、白鍵が4つ、黒鍵が3つ、他にボタンが2つ。



 「何で弐寺のコントローラー……?」

 そう、K○NAMI社のDJシミュレーションゲームの専用コントローラーであった。

 「いや、そりゃプレイするためだけど。」
 「そうじゃなくて……いや、そうだけど、何で持ってくる必要があったの?」
 「何でって、そりゃ勝負するためでしょ。」

 偶に、いやいつもおかしな事しか言わない美夏であるが、今日は旅行中という事もあってかテンションが変である。

 「誰と……?私はやらないよ?」
 「一生もののトラウマを与えてやるのさ……ぐふふ…………」
 「あ、螢華さんか。あの人、音ゲーできるの?」
 「いや、知らん!でも、遊貴の姉を名乗るからにはあんたの同じレベルには……」
 「その勝負、受けて立つわ!遊貴ちゃんが出来るのなら、お姉ちゃんの私が出来ないと話にならないわ!」

 そしてこちらも相変わらずの解錠技術持ちの螢華である。こいつら、無駄に高度なスキルだけは持っている。

 「え……?でも琉枝は……」
 「お、乗ってきたね。じゃあ早速始めようか。やり方はわかる?」
 「見れば大体わかるわ。先、美夏ちゃんからお願い。」



 こうして流れで奇妙な戦いが始まったのだが、遊貴にしてみればどうでもいい。ただ、気になるのは螢華の悪ノリである。そもそも遊貴は弐寺は得意ではないし、初見で出来るほど簡単なゲームでもない。

 「勝算……あるの?」

 螢華に聞いてみると、意外にも頷かれた。

 「りょーかい……じゃあルールだけど、あたしは最高難易度、螢華さんは最低の方で、オプションはあたしがハード、螢華さんがイージー。スコアは差が付きすぎるから、曲終了時のグルーヴゲージをが高い方が勝ちって事で。プレイする曲は‘‘相手が’’選ぶって事でどう?」
 「よくわからないけれど……私が美夏ちゃんの曲を選べばいいのね?レベル12が最高みたいだし……」

 もう勝手にしてくれと思い、遊貴はそっと部屋を抜け出し、螢華の相方のはずの朱理の部屋へと足を運んだ。





 「それで、螢華さんと入れ替わりで私のところへ来た、と……あなたも面倒に巻き込まれるのね。」
 「はい、すいません……」

 朱理にしてみれば堂々と明かりを付けて(激ウマ)読書が出来るため、何の問題もない。そもそも彼女自身は気にしないが、螢華が相方であれば螢華の方が間が持たなくなってしまう。そして朱理に話を振り、朱理が不機嫌になる未来が見えている。

 「まあいいわ……一応、匿ってあげるわね。」
 「ありがとうございます……」

 そう言うともう一方のベッドに横になり、部活用のタブレットを取り出した。



 ちらりと横目で見ると、朱理はハードカバーを持って無表情にページを捲っていた。





 「あれ、おっかしーな。ここ以外来るとこないと思ったんだけど……」
 「さあ?琉枝さんのところにでも泣きついたんじゃないかしら。」

 意識が戻ると、真っ暗な布団の中にいた。しかも朱理の足の下であり、いまいち状況が把握できていない。わかることといえば、朱理の足のさわり心地は非常に良いという事のみである。

 「あら、いま布団動かなかった?」
 「当たり前じゃない。私の足が入っているのよ。それとも何?人と話する時に足を動かしてはいけない法でもあるの?」

 朱理は気怠げに言いながら、美夏と螢華を手で追い払い、部屋から追い出した。

 「おっかしーな。じゃあどこに行ったんだ、あいつ……」
 「うーん……」


 声が遠くなったのを確認すると、遊貴は頭を布団から出した。

 「きゃっ!宮戸さん、いきなり出て来ないで……!」

 どうやら朱理の真上に出てしまったらしい。これだと押し倒しているような状況に見えなくもない。

 「ご、ごめんなさい……で、これどういう状況なんですか……?」
 「言ったでしょう?匿うって。寝てたみたいだから、とりあえずこっちのベッドに来てもらって布団の中に隠しておいたわ。」

 朱理の横に身体を伸ばして、一緒の布団で会話する。なんだか恋人か何かのようで心臓が大変なことになりかけているが、眼前の当人の無表情っぷりに何の感慨も湧かなくなってしまった。

 「ありがとうございます。それで、その……」
 「何かしら?」

 数センチの距離に顔同士があるというのに、朱理の表情は全く変わらない。この人、そう言った事には鈍いのだろうか。

 「いえ、その……顔が近くて、ちょっと……恋人みたいだな、って。」
 「はぁ?あなた、何を言っているの?」

 案の定、意味がわからないという顔をされた。これだからこの無表情文学少女は。





 そしてまた起こされた。

 「宮戸さん、起きなさい。」
 「んにゃ……おはようございます?」

 相変わらず顔が近い。無駄に緊張してしまう。

 「どうやら、あなたが失踪したと思われてるらしくて、今琉枝さんの部屋に全員集合して善後策の検討に当たっているらしいわ。私も行くから、あなたは自分の部屋に戻ってそのまま寝ておきなさい。何か聞かれても、「屋上で夜風に当たってました」とでも言っておけばいいわ。」


 そう言うと朱理はするりとベッドを抜け出し、扉を開けて出て行ってしまった。似合わないまでの薄着で。



 「あ、そうか。あの人北海道出身だから……」

 本州の夏は、どこも大抵暑いものである。





 「全員揃ったわね……ではこれより、「宮戸遊貴捜査作戦」を開始する!」

 朱理が琉枝の部屋に入ると、そこには既に全員集合していた。生真面目に不安そうなのがひとり、心配でいても立っても居られないといった様子のがふたり、ばっかじゃなかろかルンバと言いそうな表情のがひとり、そして無駄に楽しんでいるのがひとり。

 「まず状況……星崎さん。」
 「サー!午後9時40分頃、あた……私と樋屋さんは、対象の居る部屋でゲームをプレーしておりました。当該時刻にふとマルタイに声をかけると、返事がなかったので振り返ってみると、そこにマルタイはおりませんでした。」

 無駄にテンションが高いのは、恐らく刑事ドラマの見過ぎであろう。モノホンの刑事は、ごく一部の例外を除いて失踪事件如きではあまり真面目にならない。大抵の場合において、○しやら銃を持って立てこもった強盗やらにならないと真剣に向き合わないのだ。「ドラマとは日常から退屈な部分を切り取ったものである」という言葉もあるのだから、刑事ドラマでだらけた刑事の話を垂れ流す訳がない。

 「では捜査状況……樋屋さん。」
 「サー!現在マルタイの部屋の捜査、及び私の部屋状況の聞き取りが完了しております。」
 「聞き取り……?となると、籐篠さんが応答したことになるのよね。」

 話をこちらに向けられてしまった。面倒である。

 「ええ、確かに樋屋さんと星崎さんが聞きに来たわ。」
 「うむ、では捜査対象がどの部屋にも居ないという前提で捜査を開始する!まず星崎さんは部屋で待機ね。対象が戻ってきたらコブラツイストでも逆ひしぎでもチョークスリーパーでも決めていいから確保、直ちに連絡せよ!」
 「レンジャー!」

 暑苦しい。無駄にテンションが高い。何なんだこいつら。と言うのが朱理の正直な感想である。

 「滝沢さんは受付に聞き取り。対象が建物を出ていると警察に……いえ、非常に厄介よ。」
 「りょーかい。」

 和那のテンションも低い。恐らく、オチが読めているのだろう。

 「関さんは……浴場の捜査でもしてくれるかしら。お風呂で溺れていたら人工呼吸、お願いね。」
 「は、はい……って、人工呼吸!?」

 一々大袈裟である。口唇部の接触程度でそれほど騒ぐ必要があるのか。

 「樋屋さんは上階の捜査。たまに自動販売機の裏側で身動き取れなくなってることがあるから、そこもちゃんと見といてね。」
 「レンジャー。ふふっ。」

 こいつもテンションが高い。まあオチを知っている身としては気楽であるが、何も知らずにただ失踪したという情報だけなら不安もあるだろう。だが中学生のすることなどたかが知れているし、ちょっと大袈裟なかくれんぼ程度であるというのに。

 「籐篠さんはもう少し詳しく話を聞きたいから残っていて頂戴。では、状況開始。」



 皆が三々五々散り、本部室には琉枝と朱理が残った。

 「さて籐篠さん、一応訊かせてもらうけれど……あなたの部屋に遊貴は来なかった?」
 「来たわよ。悪い人にねぇ今追われているの、と言われたから仕方なく匿っておいたわ。」
 「そう。で、今はどこに?」
 「さあ?途中で力尽きていなかったら、自分の部屋にいるんじゃないかしら。」
 「なるほど。じゃああなたは滝沢さんに連絡して、先に寝ていていいと伝えてくれるかしら。私は関さんの方に連絡しておくわ。」

 話の展開が読めたのか-いや、そもそもわかってはいたが再確認して確証を得たのか、琉枝は呆れた様子であった。

 「わかりました。では、お休みなさい。」
 「ええ、お休み。」




 通路に出ると、扉のすぐ横に和那が立っていた。

 「あの猫、あんたのところに来たんだろ?」

 開口一番、和那が訊いてきた。

 「ええ、来たわよ。今頃は自分のベッドで夢の中じゃないかしら。」
 「だよなぁ……何かおかしいと思ったんだ。」

 和那の見立てによると、まず遊貴が公共のスペースに行くはずはない。見つかった時の騒ぎを考えれば、誰かの部屋に行くのが妥当である。そして自分のところには来ていなかった以上、朱理か琉枝、どちらかの部屋にいるという事になる。
 しかし今回は誰も言い出さなかったが、「琉枝が匿っているのではないか」という話になると、大袈裟に全員集めた琉枝は非常に不味い立場に追い込まれる。もしそうであるなら、「自分が探すからみんなは部屋に戻って寝ていなさい」と言い、適当なタイミングで部屋に帰すはずである。

 「となると、消去法であんたのとこに行った、って読みになる訳だ。」
 「成程ねぇ……あなたにしては読みが冴えてるわね。そんなあなたに琉枝さんからの伝言。部屋に戻って寝なさい。ああ、ついでに深琴さんが不安そうだったらその話でもしてあげなさい。」
 「りょーかい。じゃあ、お休み。」
 「ええ、お休みなさい。」





 「あ、滝沢さん……その、さっき琉枝さんから電話があって……」

 本気で失踪したと勘違いしていたのか、和那の目には深琴はかなり心配そうに見えた。

 「ん?ああ、朱理のとこにいたらしいわ。今じゃ多分、自分の部屋にいるんじゃないかって。」
 「あ、そうだったんですか……心配しました。」

 ほっと胸をなで下ろす深琴を見て、和那は思わず笑ってしまった。

 「ははっ、そりゃそうだ。」

 そして自身の推理を披露すると、深琴は不安を忘れたかのように聞き入っていた。

 (ま、こんなもんだろ。後は朱理が螢華さんにお灸を据えて終わり……あれ?)

 オチとしては丸く収まったように思えるのだが、何か欠けている気がする。

 (ま、いいか。)





 「あら、螢華ちゃん。」

 十数分後、琉枝の携帯に螢華からの着信があった。

 「琉枝さん。この階には居なかったみたいです……」
 「そう。だったら後は他に任せて、あなたは部屋に戻っていなさい。」
 「でも……!」
 「デモもストライキもありません。他に任せなさい。」
 「わかりました……」



 「あら、お帰りなさい。」

 螢華が帰ってきた。面倒だが、部活動の後輩のためにも少し面倒なお説教ぐらいはしてやらないといけない。面倒だが。

 「籐篠さん……そっちはどうだったのですか?」

 明らかに不安そうな顔をしている。

 「さあ?星崎さんが見付けたんじゃないかしら。あの子今頃、自分のベッドで寝てるわよ。」



 「えっ……!?」

 回れ右して入ってきた扉から出ようとする螢華の背に、朱理は溜息と共に声をかけた。

 「やめておいた方がいいわ……そんなことをするから、あの黒猫が逃げるのよ。」

 再び回れ右をして朱理に向き直った螢華に、朱理は無表情で言葉を続けた。

 「あの子、うちの部活に入るぐらいだから静かな方が好みなのよ。仲間とか友人って、それこそ琉枝さんみたいに遠くから見守ってくれる方がありがたい、って思ってるんじゃないかしら。」



 無言でベッドに入った螢華の背は、丸く縮こまっていた。



 (まあ、これぐらいで大人しくなる人じゃないと思うけれど……部室に乗り込まれていないだけマシと思いましょうか。後は星崎さんが暴走しなければ、それで丸く収まるわね。)





 「あ、美夏。おはよう。」
 「なーにがおはようよ……まだ夜だっての!」

 遊貴が目を開けると、目の前に美夏がいた。しかも完全にマウントを取られている。

 「あ、そう……じゃあお休みなさい。」
 「寝るなっ!ってか、今までどこ居たのよ。」
 「屋上に星を見に……」
 「星なら目の前にあったでしょ!あたしが!」
 「……ホシザキっていう冷蔵機器会社があるの、知ってた?」
 「しらんわそんなもん!」

 押し倒された。いや、元から倒れていた。

 「はぁ……心配かけさせやがって……」
 「ん、ごめん。でも、正直鬱陶しかったから。」
 「おう……今日の遊貴は随分直球だな……」
 「いつも直球のつもり……コントロール悪いだけ…………」
 「ははっ、日頃運動しないからだ。」
 「むぅ…………」



 そんなことを言っている間に、気付いたらお互い眠ってしまっていた。





◆おまけ◆





 「あ、遊貴。おはよう。」
 「ん、おはよう…………」

 朝食に先立って、遊貴は「日課」をこなすために琉枝の部屋に立ち寄った。すなわち、コーヒーを淹れる作業である。

 「ふぅ……はぁ、やっと目が醒めたわ。じゃあ、行きましょうか。」
 「ん…………」



 朝食の席には、みんな揃っていた。

 「おはよう。」

 口々に挨拶が飛ぶ。

 「いやぁ、昨日は大変だったわね。警察の厄介にならなくて済んで良かったわ。」

 随分白々しい琉枝の声が響いた。

 「あ、でも、今日は警察のお世話になるかも……」

 遊貴が呟くと、皆の視線が一気に集まった。



 「え……?いや、ほら、琉枝の運転…………」
 「アホかっ!警察に捕まるほど下手ちゃうし!」




 「いや、スキルの問題なのか……?」

 呆れかえった和那の声が響いた。





 尚、自重はしなかった模様。





---《後書き》---

 くぅ~(略)
 とりあえず、これにて番外編第1部「†灼熱渚の大魔王……(あとなんだっけ?)」完結です。この後は皆様から募集しました企画、「デュエル三題噺(仮)」、そして番外短編集「デュエリストのだらだらな日常(仮じゃない)」であります。デュエルシーン満載の挙句各テーマの挙動をほとんど把握し切れていないので投稿遅れや意味がわかれへん挙動があるかと思いますが、なまあたたたた(北斗)かい目で見守って頂ければ幸いです。


 さあ、全滅するがいい…………


 ニャッ!
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Ales(from PC)
番外編第1弾、終了となります。書いていてナウい♂息子がどうなったとかいう話はありませんが、とりあえず予想通り予想外にネタは盛り込めたと思います。
↓どうでもいいネタ一覧
plan 8:同名の楽曲。皿を回せ……
plan B:あぁん?ねぇよそんなもん!
2回出てくる日焼け止めクリーム:大事なことなので(ry
(・3・):ぷにぅ
癖が付いたら休むのも手だ:音ゲー界の基本
ガ○ダムファイト:Gガン○ムのお約束
33-4:何でや!阪神関係ないやろ!→2005年日本シリーズ
渚の大魔王:もしかして:†渚の小悪魔~ラブリィーレイディオ†(DPA)
さらさらぷるるんのおみあし:もしかして:霜月凜
アイザック・ニュートン:もしかして:重力仕事しろ
凱旋門賞:毎年10月の第1日曜日にフランス・ロンシャンで開催される競馬の重賞レース(G1)。世界最高峰のレースのひとつに数えられており、日本馬の挑戦は数知れず……
ラ○エボとイ○プ:かつては世界のラリーを舞台に激しい競争をしておりました
ニ○ジャ:アイエエエ!……ではなく、川崎重工のバイクのこと。
首都高ステークス:1996年1月25日に開催された競争。スーパーオトメの単走で行われた。
腰の下のエッフェル塔:(お察し下さい)
滝沢和那の憂鬱:似たタイトルのラノベあったよね。
UC:もしかして:Unicorn(曲名)
<(ヮ)>:通称灼熱君。鬼畜太陽とも。皿を回せ…
樋屋螢華のパーフェク(ry:もしかして:チルノのパーフェクト算数教室
ブラジルの人は地球を支えて暮らしている:いいえ、踏んづけています
ビーチバレー:2人でプレーする競技。この脳内お花畑、意外と頭いいな……
サンバホイッスル:サンバで用いる楽器。なお和那が吹いた曲は灼熱君。
大平原の小さな胸:もしかして:大草原の小さな家
準備できてるんじゃないの:もしかして:俺の主砲が最大仰角,おれの××がウェイクアップ他多数
引かなければ、お望み通りできたかもしれないのに:タヒねば助かるのに……
ミカミカ?ナイトフィーバー:もしかして:ルカルカ☆ナイトフィーバー
隔世遺伝:馬ではわりとお約束の期待値
弐寺:BeatmaniaIIDXの事
ルール:もしかして:ハンディキャップマッチ!
サー!:言葉の頭にはサーを付けろ!
ドラマとは日常から退屈な部分を切り取ったものである:あとの一文が真理
レンジャー:レンジャー部隊の返答
人工呼吸:蘇生法。運転免許取得時に必ず講習があるのでマスターしよう
消去法:複数の選択肢から、非合理・非条理と思われるものを除外する手法
デモもストライキもありません:もしかして:水瀬伊織
ホシザキ:実在する業務用厨房機器製作会社。実在する。
北斗:北斗の拳のこと
さあ、全滅するがいい……:もしかして:リリーゼと炎龍レーヴァテイン

(・3・)ネタしかないじゃないか(呆れ)
(2016-12-18 10:43)
光芒
???「ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!」

ゴホン、失礼いたしました。職場で一読した直後にはこの感想しか生まれませんでした。
それにしても小ネタがここまで仕込まれていたとは。やきう民なので33-4とかはすぐに気づきましたが。あとどっからどう見ても某熊本県アイドルスタイルな深琴が絡まれている時に笛吹いてやってきた和那と螢華が某満足先生感丸出しなのがツボに入りました。

>「こういう事、期待していたんでしょ?ふふっ……」

即ルパンダイブ不可避。螢華ちゃ~ん!
???「ゴヨウ・ラリアット!」 ATK2800 ウボァー!

某らき●すたで「貧乳はステータスだ、希少価値だ」という言葉が生まれましたが、歳をとってから段々と胸部大平原にもエロスを感じるようになってきました。胸部大平原の人が屈むと隙間からささやかに……なことがあるんですよね?見たことないですが。Alesさんの描写の上手さから螢華のスタイルの良さがしっかりと伝わってきましたし、どうやったらこんなに水着美女をセクシーに表現できるのか。正直弟子入りしたいくらいです。
しかし、そんな螢華も遊貴の前には某ココアさん的なぽんこつおねえちゃんに。後半の遊貴行方不明事件の螢華と美夏を全力でハブるスタイルは嫌いじゃないです。しっかりユリユリーリエ的な展開を挟むあたりも俺得でした。次は自分も参加させて頂いた企画に入るということで、Alesさんの手で自分の応募したキャラがどのように動くのかが楽しみです(生憎応募したデッキはうちの小説では進化しちゃいましたが)
またいつかこの手の女の子がキャッキャウフフするだけの番外編を書いて頂けることを願っております。
(2016-12-19 00:27)
から揚げ
Alesさんの引き出しの多さと語彙力の高さには、改めて脱帽しました!私も見習いたいですね。

螢華がナンパ男達を眼力と話術で撃退するとは、正に匠の技ですね!私も首を掴まれて迫られたいです(ドM感)

朱理の足の感触を堪能した遊貴がとても羨ましいですね!やっぱり女の子同士の百合百合な絡みは素晴らしいの一言に尽きます。遊貴が居なくなった時のすれ違いコントの様なやり取りも面白かったです。

光芒さんも仰っていますが次回の読者参加企画では、私の応募したキャラがどんな風に他の方が応募されたキャラや、この作品のキャラに絡んでいくのか、とても楽しみです! (2016-12-19 02:55)
Ales(from SP)
新聞で見てそろそろ有馬記念だと気付いた。宝塚後のはずが一体どうしてこうなった(ニーソ姫感)

光芒さん
どこにこんなネタがあったんでしょうかねぇ。自分でも意味がわかれへんです。

>笛吹いてやってきた和那と螢華が某満足先生感丸出しなのがツボに入りました
申し訳ないが不満足時代の満足のテーマはNG。とはいえ参考にはしました。吹いてる音楽は灼熱Beach side bunnyで想定しています。サンバですよ!サンバ!

>即ルパンダイブ不可避
螢華 「896896+KKK……で、合ってますよね?○・昇竜拳。」

>胸部大平原の人が屈むと隙間からささやかに……なことがあるんですよね?見たことないですが
見ちゃいました!(○葉並の感想)いやほんと、みえます。なにがとはみいませんがみえます。なにがとはいいm(この後は赤い液体が広がっていて読めない)

>後半の遊貴行方不明事件の螢華と美夏を全力でハブるスタイル
この事件、結局一番得したのは美夏なんですよねぇ。琉枝の部屋に行って帰ったら遊貴がいた、マウント取って起きがけを愚痴って押し倒してそのまま会話中に寝落ち……つまり就寝時には一緒の……ふぅ。

>生憎応募したデッキはうちの小説では進化しちゃいましたが
進化しちゃいましたねぇ。だからバンギラスをメガバンギラスにするなとあれほど(言っていない)
キャラの方は……ガンバリマス(しまむら語)。

>またいつかこの手の女の子がキャッキャウフフするだけの番外編を書いて頂けることを願っております
え?クリスマスにミニスカサンタコスでピー(自主規制)するゆきみかを書けと?む~りぃ~(もりくぼ)

から揚げさん
いやどうも、どこにこんな語彙力があったのか。コレガワカラナイ。ネタについては浅く広く、いろんなものに触れておけば来世ぐらいで役に立つだろうと思った結果です。

>朱理の足の感触を堪能した遊貴がとても羨ましいですね
ですよねー。しかもそのあと同じ布団で寝てますから、これもう役得としか……
朱理 「は?馬鹿じゃないの?」
(・3・)アイエエエ

募集企画については……はい、ガンバリマス。ほんとガンバリマス。キャラクターは皆様しっかり描写して下さったので大丈夫そうですが、デュエルシーンががが… 誰だこんな企画やろうと思った奴!←自分 (2016-12-19 13:40)

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19 OtP31 Enclosure 236 1 2023-11-06 -

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