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HOME > 遊戯王SS一覧 > OtP05 Period

OtP05 Period 作:Ales



 *’18.09.25
 *深刻なミスがあったので修正。ソリティア加速してませんかね?。







 (そう、全部決まってる。やることはひとつ。あと必要なのは、決意と覚悟だけ……)
 「メインフェイズ、もう一枚のリバースカード。2枚目の《幻想の供物》を発動。フィールドのホワイト・ボディ・ボディをリリースして……《幻界突入》と《幻栄の光》の2枚を破壊。」
 「血迷ったか!これで貴様のフィールドは空き、残るはそのドローカードのみとなったぞ?」

 覇王は嘲笑う。フィールドは空き、しかもこれによってまた、モンスターが除外されたのだ。

覇王 LP:10500 → 11000
覇王顕神クァーク ATK:128000 → 256000

 「これでいい……これで、大丈夫。」
 ―おい遊貴、やめろ!それは……お前が使っていい力じゃない!

 Sophiaの声が聞こえるが、もう賽は投げられた。

 (大丈夫、覚悟は出来てる。)
 ―そういう問題ではない!外の力……それもそんなものを持ち込んだら、お前の身に降りかかるぞ!
 (でも、ドローしちゃったし。それに、もう選択肢ないよ?)
 ―だが……!

 Sophiaの声を無視し、遊貴は一枚のカードを天に掲げた。

 「自分のフィールドにカードが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。《シロキシ》を特殊召喚!」


 シロキシ。その名の通り白き騎士であり、同時に「死」を冠する騎士。白光の下にその身をも昇華させた存在であり、「死」そのものでもある。

 「《シロキシ》の効果は特殊召喚に成功した場合に、デッキ・墓地からそれぞれレベルが同じで属性と種族の違うモンスターを1体ずつ特殊召喚する。デッキから《クロキシ》を、墓地から《メタフィジカ・ドラゴン-グラシエス》を特殊召喚。そしてその後に自分のライフは半分になる……‘‘サブリメーション・ライフ’’!」

 白騎士の掲げる剣に呼応するように、ふたつの魂が舞い降りる。だがその代償が降りかかるのは、持ち主である遊貴の身である。

遊貴 LP:3000 → 1500

 「っ……!」

 白銀の細い剣が、遊貴の胸に刺さる。根元まで深く突き刺さり、先端は胴を貫いて背中から突き出ていた。

 ―遊貴……!この、大馬鹿者が!
 「だいじょうぶ、それに、もう一回……ある、でしょ。」

 愛想笑いを浮かべつつ、遊貴は更にもうひとつの処理を宣言した。

 「特殊召喚に成功した《クロキシ》の効果は、ライフの半分を代償にデッキ・墓地から属性が同じでレベルと種族が違うモンスターを1体ずつ特殊召喚する。デッキの《メタフィジカ・ドラゴン-ラピス》と墓地の《メタフィジカ・ジェネシス・ドラゴン-ホワイト・ボディ》を特殊召喚。その後、ライフは半分になる。‘‘ディストーション・ライフ’’!」

 クロキシ。運命に翻弄され、黒き騎士となった「死」のもうひとつの側面。此方もまた剣を掲げて魂を解き放つと、遊貴の胸に細身の剣が突き立てられる。

遊貴 LP:1500 → 750

 「ライフの半減効果が挟まるから、グラシエスの効果はタイミング逃すけど……まだもうひとつ。墓地の《亡龍の戦慄-デストルドー》の効果を発動。」
 ―おい、それは……何故、お前はそうまでして……

 デストルドーの効果はライフを半分にして自身を特殊召喚するものである。このデュエルにおいてライフを削る行為は生命力を削る行為と同義であることはこれまでのライフロスで痛いほどわかっているはずである。にも関わらず、遊貴はまるでそれが重要でもない風に3度も半減効果を使用しているのだ。

 「だいじょうぶ……なんとなくだけど、わかるから。このまま進んでいけば、勝てる。デストルドーの効果対象はトニトルス。ライフを半分にして自身を特殊召喚して、その後対象のモンスター分このカードのレベルを下げる。」

遊貴 LP:750 → 375
亡龍の戦慄―デストルドー 星7 → 1

 「まるで風前の灯火だな。命を投げ打つのは結構だが、それでは我には遠く及ばないぞ?」

 無論というか、相手は倍々ゲームで攻撃力を上げる。それに対抗しなければ、遊貴に勝機はない。




 「うん、でも……勝つって、約束したから。それに、皆でちゃんと帰らないといけないし。レベル4の《シロキシ》に、レベル1となった《亡龍の戦慄-デストルドー》をチューニング。
 ‘‘光指す道が巨竜を導く。星雲集いて睨天の竜、顕現せよ!’’……シンクロ召喚、レベル5!《源竜星-ボウテンコウ》!」

 戦略の幅を広げるために採用したデストルドーと「竜星」シンクロモンスターだが、思わぬ形での召喚となった。だが、この後動かすべきは既に想定している。

覇王 LP:11000 → 11500
覇王顕神クァーク ATK:256000 → 512000

 「ボウテンコウの効果、このカードの特殊召喚に成功した場合、デッキから「竜星」カード1枚を手札に加える。《光竜星-リフン》を手札に。更にボウテンコウのもうひとつの効果、デッキから幻竜族モンスター1体を墓地に送り、そのモンスターと同じレベルになる。《メタフィジカ・ドラゴン-プルヴィア》を墓地に送る。」

源竜星-ボウテンコウ 星5 → 4

 「墓地のプルヴィアの効果、自身を除外してカード1枚の効果を、ターン終了時まで無効にする。《魂吸収》を選択。」

 《魂吸収》を無効にしたことで、覇王の攻撃力上昇は止まった。しかし墓地利用を前提とした「メタフィジカ」には向かい風となる除外効果は活きているため、状況はほとんど良化していない。

 「ふん、まあいい……既に多くの魂を喰らって51万まで攻撃力は上昇している。これをどう越えると……?」
 「レベル4の《メタフィジカ・ドラゴン-ラピス》に、レベル4となった《源竜星-ボウテンコウ》をチューニング。‘‘光指す道が巨竜を導く。輝ける星の下、降臨せよ!’’シンクロ召喚、レベル8。《輝竜星-ショウフク》!ショウフクの効果を発動、シンクロ素材としたモンスターの属性と同じ数まで、フィールドのカードをデッキに戻す。《クロキシ》と……《覇王眷竜クリアウィング》を選択。これにボウテンコウの効果をチェーン、デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。《暗竜星-ジョクト》を特殊召喚。」

 二頭の幻竜が輝き、光の下に2体のモンスターが消え去る。その脇には、闇を静かに映す幻竜が現れた。

 「ショウフクの効果、自分のフィールドのカード1枚を破壊して、墓地のレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。ショウフク自身を破壊して、グラシエスを特殊召喚!」
 「先から自身のモンスターを破壊してばかり……別に構わぬが、その分除外されるだけだぞ?」

 遊貴が目立って挙げた戦果と言えば、面と向かって戦闘したくないクリアウィングを破壊した程度である。だがその為に延々と「竜星」やその他モンスターを除外し続けており、フィールドにモンスターは並んでいるもののどれも51万の攻撃力の前にはどんぐりの背比べ程度である。

 「まあ、随分と遠回りしてるけど……どうしても、次のカードだけはドローしないといけないから。レベル6の《メタフィジカ・ドラゴン-トニトルス》に、レベル2の《暗竜星-ジョクト》をチューニング。2体目のショウフクをシンクロ召喚!効果でシロキシをデッキに戻して、2つめの効果を発動。自身を破壊して墓地のプロセラを特殊召喚!「メタフィジカ」モンスターの特殊召喚に成功した時にグラシエスの効果を発動、デッキから1枚ドロー!更にプロセラの効果でシロキシを破壊!」

 長い展開の末に、遊貴は1枚のカードをドローする。

 「《メタフィジカ・ドラゴン-イリス》を通常召喚して墓地の「メタフィジカ」の効果を発動!シニス、ウンブラ、ネブラ、ニクスをレベル2のチューナーとして特殊召喚!」

 「レベル4の《メタフィジカ・ドラゴン-イリス》に、レベル2となった《メタフィジカ・ドラゴン-シニス》をチューニング。
 ‘‘燎炎の竜、彼方より来たりて敵を殲滅せよ。星の扉を開け!シンクロ召喚、レベル6。《メタフィジカ・ドラゴン-イグニス》!’’」

 緋色の炎を纏った龍が飛び立ち、そして舞い降りる。燃えさかり敵を向くその様は、風前の灯火と揶揄された遊貴にとっての反撃の狼煙であり、また陣中に投げ入る火矢の様でもある。


 ―どうするつもりだ、遊貴……?

 Sophiaが不安そうに声を掛ける。遊貴は目を閉じて、エクストラデッキから1枚のカードを取り出してそれを宣言した。



 「レベル6の《メタフィジカ・ドラゴン―イグニス》に、レベル2となった《メタフィジカ・ドラゴン―ウンブラ》、《メタフィジカ・ドラゴン―ネブラ》、《メタフィジカ・ドラゴン―ニクス》をトリプルチューニング……



 ‘‘鳴り響け、北銀の旋律!天地空そして全ての世界、全ての時空を極彩色で満たせ!




  星の扉を……開く!’’





 シンクロ召喚!





 -Квант Аврора Дракон〔量子の極彩龍〕!!」



 その時、遊貴の身体にも変化が訪れた。ふわりと数センチ浮き上がり、背中には薄く白い、そして細長い羽根が生えた。先端で後方に曲がったそれからはオーロラの如きグラデーションで光を放ち、今し方召喚した龍と同様の羽根でもある。

 「何だ……!何だこれは!?」

 その時初めて、覇王の顔に驚愕の色が映った。

 「さあ……でも、これだけは言える、かな……冥界と人間界、そして精霊界。この三界どこでもない、あなたが多分知らない、そんな空間の力。魂すらも断ち切り、無に還るような……」
 ―お前には過ぎた力だ……二度と使うなよ!

 言葉の最後にSophiaが付け足す。

 「それはさておき……極彩龍の効果、シンクロ召喚に成功した場合に、除外された「メタフィジカ」モンスターを全てデッキに戻す。その後、同じ数までデッキから「メタフィジカ」モンスターを手札に加えるか墓地に送る。9枚分……手札に加える!‘‘リインカーネーション・ドライブ’’!」

 極彩の龍が光を放つと、それが光の渦となってカードを吸い込み、昇華させる。そしてその魂は転成し、再び舞い戻る。

 「イリス、プルヴィア、プロセラ、ニクス、ネブラ、ウンブラ、ラピス、グラシエス、シニス……丁度1体ずつ、手札に加える。そして極彩龍のもうひとつの効果、エクストラデッキから「メタフィジカ」モンスター2体を墓地に送り、その効果を得る!イグニスと《メタフィジカ・ステラパルヴィス・ドラゴン》を選択してその効果を得る……!‘‘デコヒーレンス・ドライブ’’!」

 再び光を放った龍が、赤寄りの色に変色した。光も強激になり、視ているだけで眼を灼かんばかりに輝いている。

 「コピーしたメタフィジカ・ステラパルヴィスの効果、手札の「メタフィジカ」モンスターを任意の数除外して、その数だけ攻撃宣言できる。9枚全部除外して……バトルフェイズ!」
 「何を血迷っている……!?それでも攻撃力は4000のまま……っ!イグニスの効果か!」

 覇王も漸く、遊貴の意図を察した。

 「うん、バトルフェイズ。極彩龍で……まずは、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を攻撃!この時、メタフィジカ・ステラパルヴィスの2つめの効果とイグニスの効果を発動。除外されたネブラを墓地に戻してこのカード以外のカードの効果を無効にするのと、墓地のネブラを除外して攻撃力を倍にする!‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ’’!」

Квант Аврора Дракон ATK:4000 → 8000  ATK:2800 覇王眷竜スターヴ・ヴェノム
 覇王 LP:11500 → 6300

 「ぐおっ……!貴様、何故こんな力が残っている!どこにこんな力があったというのだ……!」

 ライフの半分近くを削り取る程の衝撃に、覇王が意せずたじろいだ。

 「……知らない。次、極彩龍で《覇王顕神クァーク》を攻撃!ここでもイグニスの効果、イグニスを除外して戦闘破壊耐性を得る。‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・セカンドウェイブ’’!」


Квант Аврора Дракон ATK:8000 ATK:512000 覇王顕神クァーク


 「……まだまだっ!極彩龍で《覇王顕神クァーク》を攻撃!この時、墓地のシニスを除外してこのターンの戦闘破壊耐性を得る!‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・サードウェイブ’’!」
 「戦闘ダメージを0にしつつ攻撃力を上げて対抗するか!だがその身体が持つとは限らんぞ!」

 極彩龍を迎え撃つ覇王の攻撃は、ライフへのダメージこそないものの差分の痛みは遊貴へと降りかかる。

 「ぐっ……!」
 ―無茶だ……!お前、一度攻撃をやめろ!
 「うん、無茶だと思う。でも、今やらないと……次はない!極彩龍でもう一度クァークを攻撃!墓地のグラシエスを除外して攻撃力を倍にする!‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・フォースウェイブ’’!」

Квант Аврора Дракон ATK:8000 → 16000  ATK:512000 覇王顕神クァーク


 無論、届かない。極彩龍が輝きを増し、多くの光竜の魂を燃やしても尚、届かない。


 そして届かない分の肩代わりは遊貴である。

 「……極彩龍で攻撃。墓地のニクスを除外して攻撃力を倍に。‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・フィフスウェイブ’’!」

Квант Аврора Дракон ATK:16000 → 32000  ATK:512000 覇王顕神クァーク


 攻撃を受ける度に身体に鋭い痛みが走り、意識ごと飛びそうになる。胸元に刺さる剣の痛みは続いており、限界は既に大きく超えているように思われる。

 「極彩龍で攻撃……墓地のウンブラを除外して攻撃力を倍にする。‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・シックススウェイブ’’!」

Квант Аврора Дракон ATK:32000 → 64000  ATK:512000 覇王顕神クァーク

  「まだ……っ!極彩龍で攻撃、墓地のグラシエスを除外して攻撃力を倍にする。‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・セブンスウェイブ’’!」

Квант Аврора Дракон ATK:64000 → 128000  ATK:512000 覇王顕神クァーク


 ―おい、遊貴……?どうした、おい!
 「ん、ああ……そろそろやばいね。身体、保たないかも……」

 口から出る言葉は軽い。だが、実際の当事者は最早立っていることがやっとと言った体である。

 「でも、やることはやらないと。極彩龍で攻撃、墓地のイリスを除外して攻撃力を倍に。‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・エイスウェイブ’’!」

Квант Аврора Дракон ATK:128000 → 256000  ATK:512000 覇王顕神クァーク


 「あ……」

 小さく呟いた遊貴の身体が跳ね、宙に舞った。

 ―遊貴……っ!
 「だいじょうぶ……そういえば、羽根があるけど……これ、動かせないのかな?」

 極彩龍を召喚して以来、遊貴は常に宙に浮いている。跳ねた身体が落下して衝撃を受ける、ということはなく、身体に蓄積するダメージは返り討ちに遭った衝撃である。

 「それより、これで最後……!墓地のをラピス除外して……攻撃力を倍にする!‘‘クロノブレイク・オーヴァドライブ・ナインスウェイブ’’!!」


 届くはずはなかった。


 それでも、届いてしまった。



 幻想の龍を駆り、時空すらも超えて。





 宮戸遊貴は、身の丈には合わない力を得てしまった。





 (随分遠くに、来ちゃったなぁ……)

 抱いた感想は、そんな子供じみたものであった。


Квант Аврора Дракон ATK:256000 → 512000  ATK:512000 覇王顕神クァーク



 「ぐっ……ぐあああぁぁ!何故だ!?何故私が敗れる!!?いや、まだデュエルは終わっていない!その龍は攻撃し終えた!次のターンで再び返せば……!」
 「うん、そうだね。だからこれは私と……あなたの引きの強さを試すもの。私はこれでターンエンド。エンドフェイズに《シロキシ》と《クロキシ》の効果が発動して、それぞれライフを半分にする。」

 まるで怨嗟の声であるかのように、墓地から白と黒、二振りの剣が遊貴の胸に刺さった。


遊貴 LP:375 → 187.5(188) → 94
Квант Аврора Дракон ATK:512000 → 4000


5th Turn
TP:覇王

覇王 LP:6300 D:20 H:0 G:11 Ex:10(+6) V:0

Ⅰ:覇王門零
Ⅱ:魂吸収
Ⅲ:覇王門無限
Ⅳ:覇王の征地

 Ⅰ□Ⅱ□Ⅲ
Ⅲ□□□□□
  □ A 
 □B□□□□
 □□□□□

A:Квант Аврора Дракон
B:メタフィジカ・ドラゴン-グラシエス

遊貴 LP:94 D:15 H:1 G:4 Ex:7 V:21


 「我のターン、ドロー……!くっ……!モンスターをセットしてターンエンド!」

 1ターン、1枚で形勢は逆転した。


6th Turn
TP:遊貴

覇王 LP:6300 D:19 H:0 G:11 Ex:10(+6) V:0

Ⅰ:覇王門零
Ⅱ:覇王門無限
Ⅲ:覇王の征地
Ⅳ:セットモンスター

 Ⅰ□□□Ⅱ
Ⅲ□Ⅳ□□□
  □ A 
 □B□□□□
 □□□□□

A:Квант Аврора Дракон
B:メタフィジカ・ドラゴン-グラシエス

遊貴 LP:94 D:15 H:1 G:4 Ex:7 V:21


 「私のターン……ドロー。」

 しかし遊貴も一方で、前ターンの勢いはない。身体中が痛みと疲労で悲鳴を上げ、カードを扱うことすら一苦労、と言った体である。

 ―遊貴、大丈夫なのか?
 「うん、このカードで終わらせられるから……速攻魔法《大欲な壺》を発動、除外されたボウテンコウ、ショウフク、イグニスの3枚をデッキに戻して……1枚ドロー。《光竜星-リフン》を召喚してレベル4のグラシエスにチューニング…シンクロ召喚、《源竜星-ボウテンコウ》!ボウテンコウの効果、デッキから2枚目のジョクトを手札に加える……」

 息も絶え絶えに、遊貴はデッキからカードを手繰る。

 「ボウテンコウのもうひとつの効果で……イリスを墓地に送って、レベルを4にする。死者蘇生を発動、墓地からイリスを特殊召喚。レベル4の《メタフィジカ・ドラゴン-イリス》に、レベル4となった《源竜星-ボウテンコウ》をチューニング。」



 これで、最後。最後のシンクロ召喚。




 ‘‘新たな星屑、三千世界を光へ誘う。夢幻の扉を開き、現れよ。’’





 「シンクロ召喚、レベル8。《ステラパルヴィス・ドラゴン》!」





 「バトルフェイズの前に極彩龍の効果、イグニスを墓地に送ってその効果をコピー。で、バトルフェイズ。《ステラパルヴィス・ドラゴン》で《セットモンスター》を攻撃。‘‘メタフィジカル・スターレイ’’!!」

ステラパルヴィス・ドラゴン ATK:2500  DEF:0 覇王眷士メガロマニア

 光竜から光弾が放たれ、敵を撃った。




 「馬鹿な……何故だ!こんなことは認めん!認めんぞ!」
 「認めようと認めまいと……これで、最後。極彩龍で……がはっ!」


 次の一言を出そうとした遊貴の口から出たのは、赤黒い血だった。

 (あー……ちょっと、出血多すぎたかなぁ……)
 ―何を呑気に……!戻ったら救急車、だな。
 (Sophiaこそ呑気に……でも、手早く終わらせないと、ね。)

  Sophiaの言葉に頷いて返した遊貴は、呟くように絞り出した。

 「《Квант Аврора Дракон》で……ダイレクト、アタック……」

 極彩色の龍が、光の下に全てを浄化していく。

 「嘘だ……!こんなことは……っ!」


 言葉すらもかき消し、光が渦巻く。

Квант Аврора Дракон ATK:4000 → 8000
 覇王 LP:6300 → 0

Win:遊貴




---





 「あー……そう言えば、今の私ってどっちの私なの?」

 覇王との戦いを最後まで回想し終えた遊貴は、渡し守に背中を見せて訊いた。

 「どっち、って……ああ、羽根も生えてないし浮いてもいない、いつも通りの君だよ。」

 いつも通りを知らないけれどね、と笑う渡し守に向き直った遊貴は、頭を下げて言った。

 「とりあえず、送り返しになるけど……よろしくお願いします。」
 「ん、りょーかい。おねーさんにお任せ。」

 おねーさん、という言葉を聞いて、遊貴ははたと疑問に思って判然としない問題について訊いてみることにした。

 「多分知らないと思うけど……琉枝たちって、どうやって精霊界に行ったの?」

 遊貴がデュエルしている間、琉枝、美夏、花鈴、征、そして一番近く、フィールドの障壁すらも破った深琴がいた。遊貴の時もそうであるが、そもそも何故あの場所にいたのか。

 「知らないけど、多分反魂竜が一枚噛んでるとみてる。今あのカード持ってるの深琴ちゃん?だっけ?あのハイカラな子だから、あの子に訊いてみたら色々判るんじゃないかな?」
 「え、深琴先輩が……?え、じゃあもしかして……」
 「あーそれはない。あの子はちゃんと生きてる。でも……あー、この先は守秘義務あるから言えないけど、元の持ち主の手から離れてること、そして深琴ちゃんの性格からして奪ったりしてない事を考えて……察して?」
 「うん、なんとなくわかった。」

 《螢眼の反魂竜》の元の持ち主である樋野螢花は一度彼岸へ渡り、反魂竜の力を得て人間界に戻った。しかしここで反魂竜の力が「死者を復活させる」ものではなく「冥界と人間界、あるいは精霊界を繋ぐ」ものであると考えた場合、5人があの場所に居た理由となり得る。

 「ただ見た感じ、冥界を経由したのは深琴ちゃんだけみたいだね。残りの4人については当人に訊かないとわからない、かな。とはいえ、君も大体予想できてるんじゃないかな?」
 「多分、私を助けるために……」

 そもそも遊貴が精霊界に居た理由は、Tierraの力で強引に開かれた道を通って来た精霊界の存在に拉致されたことである。犯人曰く「Sophiaを探している」とのことだったが、遊貴を連れて行けばやがてSophiaも精霊界にやってくると思ったらしい。
 Tierraが道を作れるのなら、Sophiaもまた同様のことが可能だろう。どういう経緯で接触したかはさておいて、Sophiaが開いた道を通ってやってきたのが琉枝たちであろう。

 (でも、琉枝は多分ひとりで乗り込んだ……そこを美夏たちが押し寄せて、あの3人も精霊界に行った。深琴先輩の事情は……当人に訊かないとわからない。螢華さんの最期を看取ったっぽいけど、どうなんだろ……)

 そもそも遊貴からすれば、捜索隊の規模すら想像が出来ない。あまり親しくしていた記憶のない花鈴が精霊界に乗り込んでいたことすら想定外である。

 (でもまあ、今は……いっか。ちょっと、休まないと。)



 揺れる舟の上で、遊貴は静かに目を閉じた。





 「はい、ご到着。これで君はちゃんと目を覚まして、元通り……とはいかないと思うけど、人間界で生活を送れるようになるよ。」
 「ありがとうございました。えっと……」

 礼を言おうとして、ひとつ気付いた。

 「えっと……お名前、お伺いしてもよろしいでしょうか?」



 「名前?名前かー……どうせ忘れちゃうから、次来た時でいいかな?」
 「もしかして、前に来た時も同じ事訊いてました?」

 渡し守が妙に神妙な顔をして頷いたのを見て、遊貴は軽く溜息をついて舟から下りた。

 「わかりました。では、ありがとうございました、渡し守さん。」

 そう言って、岸を此岸へ向けて歩いた。




---

【あとがき】
 これにてOver the Period第一幕、終了となります。まだ回収し切れていない伏線は今後の展開で回収する予定としまして、次はどこから手を付けようか、と考えているところであります。恐らくは1万閲覧感謝企画の際に登場した、御堂緋色さん(名無しのゴーレムさんご応募)との北陸でのお話になりそうです。
 しかし、オリジナルカードだけでぶん回すととにかく時間がかかってしょうがない……あいつの効果どうしてたっけ、こいつら効果重複してないか、そいつ今どこに居るっけ(←これはただのおばか)etc.。
 という訳で、しばらくはオリジナルカードを書かずに進行する予定です。というかそうさせて頂きます。オリジナルカードといえば今回カード変遷イベントが登場した【メタフィジカ】ですが、後1枚のカード追加(といくつかのカード削除)を残して更新終了となります。結局そのカードは使用しなかったのですが、後ほど改めて全て紹介する予定です。ストラクチャーデッキ【メタフィジカル・スターレイ】発売!みたいな感じで(パッケージはイグニスさん固定。ここは譲らない)。
 おまけや後書きだけは長々と書けてしまうしがない筆者ですが、今後とも本作共々、よろしくお願い致します。
 『雪と光竜と夢幻世界』作者 Ales


(そういえばどこに雪の要素があったんだろう……)


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光芒
最終決戦はドン・サウザンドもびっくりの超攻撃力対決。512000対512000もそうですが、ライフ93という普通のデュエルではまず見られないような数値が出てきたのも驚きでした。
そして主人公が精霊たるモンスターと一体化するというのはよく見られる展開ですが、自分が傷つくことも厭わずに攻めかかるというのは読んでいて思わず息を飲む展開でした。Sophiaがいつの間にか悟飯を気遣うピッコロさんに見えてきたのは私だけでいいと思います。

そして渡し守から明かされる裏話。これはTierraが自分が覇王に敗れたため、対になるSophiaの力を持った遊貴を拉……遊貴に助けを求めたという形になるのでしょうか。そう考えるとますます遊貴捜索隊の面々がどうやって精霊界までやってこれたのかも気になります。そして冥界を通ってまでやってくる深琴先輩が一番ヒロインしてるんじゃないかと思うのですがそれは。
(2018-09-26 08:54)
Ales(from PC)

BGMはこちらがオススメです
Chrono Diver -PENDULUMs-
 by:猫叉L.E.D.Master+

tube:watch?v=V0HM93fU8aU


光芒さん
原作漫画で∞対∞があったような気がしますが、有限数ではかなり上位になる数値じゃないでしょうか。その攻撃力を持っても相撃ちするのは珍しいですね。

>ライフ93という普通のデュエルではまず見られないような数値が出てきたのも驚きでした
ライフポイントを半分支払うコスト等で小数点以下が発生した場合、小数第一位を四捨五入する。
例えばライフポイントが125のときに半分支払うと、125の半分の62.5の小数第一位を四捨五入して63となる。(遊戯王カードwikiより)
切り捨てだと思って処理を間違えていました。こっそり修正しましたが、どちらにせよ94という数値もまず見ないですね。半減効果を5回も使う事なんてまずないですし。

>主人公が精霊たるモンスターと一体化するというのはよく見られる展開ですが、自分が傷つくことも厭わずに攻めかかるというのは読んでいて思わず息を飲む展開でした
戦闘破壊耐性を付与して高攻撃力の相手に殴りかかる、というのは実は連載開始から想定していました。ただあれを精霊と言うかどうかは……この辺りは次回、「メタフィジカ」含め、カードの内部設定を公開する予定です。

>Sophiaがいつの間にか悟飯を気遣うピッコロさんに見えてきたのは私だけでいいと思います
うん……うん?確かに、なんとなく構図が似てますね、

>これはTierraが自分が覇王に敗れたため、対になるSophiaの力を持った遊貴を拉……遊貴に助けを求めたという形になるのでしょうか。そう考えるとますます遊貴捜索隊の面々がどうやって精霊界までやってこれたのかも気になります
これについてはデュエル前に覇王が「自分の部下が始末した(後略)」と語っていますので、遊貴は関係ありません。この辺りの事情は、深琴さんルートで書く予定です。

>そして冥界を通ってまでやってくる深琴先輩が一番ヒロインしてるんじゃないかと思うのですがそれは
ヒロインですね、もう。ただこれにもいくつかの事情がありまして、ヒントとしては螢華さんの存在が……という訳です。 (2018-09-26 19:21)

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85 デッキ詳説:LV *5.19追記 1160 0 2016-02-27 -
112 17 Black and White 1230 2 2016-02-28 -
146 18 錆びついた旋律 1240 2 2016-03-01 -
67 EX 01:魔法のたまご 1213 2 2016-03-02 -
78 EX 02:画竜点睛 1238 4 2016-03-03 -
105 EX 03:Got more raves 1189 4 2016-03-05 -
75 EX 04:エンジェルドリーム 1196 5 2016-03-06 -
145 EX 05:JET 1204 7 2016-03-08 -
145 EX 06:凛として咲く花の如く 1106 4 2016-03-09 -
122 19 奏で続ける旋律 1159 4 2016-03-10 -
70 20 中身は豚さ♪ 1323 2 2016-03-12 -
87 21 馬鹿め嘘だ、馬鹿め嘘だ 1310 4 2016-03-14 -
112 22 I got ’pig iron’♪ 1167 2 2016-03-16 -
113 23 Get your ticket 1184 2 2016-03-18 -
88 24 She once was a… 1155 2 2016-03-20 -
136 25 if you really try 1265 2 2016-03-22 -
140 26 虹の橋を越えて 1219 2 2016-03-24 -
126 27 gray sand 1222 2 2016-03-26 -
109 28 lonely words 1085 2 2016-03-28 -
129 29 Build a fortress 1162 2 2016-03-30 -
106 30 自由に歩いて 1132 2 2016-04-01 -
113 31 気持ち隠して 1148 2 2016-04-03 -
131 32 シャボン玉ひとつ 1160 0 2016-04-05 -
72 33 その日まで 1034 2 2016-04-07 -
88 34 少しずつ埋めるように 1132 2 2016-04-09 -
130 35 碧の道に沿うように 1201 2 2016-04-11 -
79 36 信じた夢を目指して 1078 2 2016-04-13 -
173 37 Revive → 1291 2 2016-04-15 -
136 38 道標を探すのなら… 1151 2 2016-04-17 -
100 39 Element of SPADA1 1187 2 2016-04-19 -
133 40 さよならトリップ・1 1071 2 2016-04-21 -
120 41 In the Zone・1 1188 2 2016-04-23 -
77 42 In the Zone・2 1067 2 2016-04-25 -
59 デッキ詳説:XD (最終稿?) 1113 0 2016-04-26 -
128 43 星の扉・1 1071 2 2016-04-27 -
93 44 F.A.T.E. part1 1233 2 2016-04-29 -
68 45 F.A.T.E. part2 1192 2 2016-05-01 -
162 46 笑顔の訳 1215 4 2016-05-03 -
93 47 Element of SPADA2 1224 2 2016-05-05 -
71 48 星の扉 part2 1185 2 2016-05-07 -
64 49 Wings of Tomorrow 1260 2 2016-05-09 -
79 閑話休題 ゆきみかりんのパーフェクトry 1325 2 2016-05-11 -
120 50 In the Zone・3 1073 4 2016-05-13 -
83 51 星の扉 part3 1197 4 2016-05-15 -
113 52 星の扉 part4 1306 5 2016-05-17 -
119 53 さよならトリップ part.2 1237 3 2016-05-19 -
93 閑話休題2:座談会 1222 2 2016-05-21 -
120 第2部予告・キャラ紹介 1422 0 2016-05-23 -
119 54 開幕前の旋風 1286 2 2016-05-26 -
124 55 コピーとオリジナルとコピー 前編 1231 2 2016-05-29 -
67 56 コピーとオリジナルとコピー 中編 1126 2 2016-06-01 -
105 57 コピーとオリジナルとコピー 後編 1146 2 2016-06-04 -
83 58 螢火の幽霊娘 1191 2 2016-06-07 -
131 59 Brave Sword 1257 4 2016-06-10 -
126 60 Braver’s Soul 1212 2 2016-06-13 -
127 幕間 久実のだらだラジオ01 1223 0 2016-06-14 -
96 61 紙一重の差で 1269 2 2016-06-16 -
89 62 Beyond the fate 1135 2 2016-06-19 -
122 63 一点突破! 1193 2 2016-06-22 -
103 64 交わされた約束 1051 2 2016-06-25 -
128 65 狂イ咲ケ焔ノ華 1247 2 2016-06-28 -
115 66 光と焔 1214 2 2016-07-01 -
120 67 Rifling fate 1164 2 2016-07-04 -
66 68 Gunslinger in... 1118 2 2016-07-07 -
128 幕間 久実のだらだラジオ02 1118 2 2016-07-10 -
52 69 Extra-Zero 8 1098 2 2016-07-13 -
135 70 軍靴の鳴動 1053 2 2016-07-16 -
146 71 休憩の過ごしかた 1142 2 2016-07-19 -
131 72 激戦の予感 1328 2 2016-07-22 -
110 10000閲覧感謝特番(特番とはry) 1130 2 2016-07-25 -
128 73 幻竜と隼 1141 2 2016-07-28 -
108 74 薄氷 1079 2 2016-08-01 -
133 【告知】一万閲覧感謝祭について【重点】 1278 7 2016-08-02 -
110 74 バード・ストライク 1044 2 2016-08-04 -
116 75 革命と終端 1091 2 2016-08-07 -
124 76 Soldier’s Ballad 1017 4 2016-08-10 -
119 77 Full Boost! 1033 2 2016-08-13 -
130 78 Dead heat 1146 2 2016-08-16 -
130 79 フューチャー・リビジョン 1088 2 2016-08-19 -
119 幕間 久実のだらだラジオ03 1118 2 2016-08-22 -
130 80 それぞれの「加速度」 972 2 2016-08-25 -
60 81 EDEN 1061 4 2016-09-01 -
66 82 闇夜の錦 1039 2 2016-09-05 -
129 83 月影 1256 2 2016-09-09 -
95 84 宵待桜と日照の龍 1082 2 2016-09-13 -
118 85 Sakura Sunrise 1207 2 2016-09-18 -
87 閑話休題:お詫びとおまけ 1095 2 2016-09-22 -
55 86 宵闇に舞え、幽玄の桜 1061 4 2016-09-26 -
88 87 ‘‘fascination’’ 1017 4 2016-10-05 -
57 88 曙光の歌 890 2 2016-10-13 -
93 89 夜露に濡れた朝陽 1153 2 2016-10-18 -
169 90 9.A.M. 1238 2 2016-10-26 -
131 幕間 久実のだらだラジオ04 1169 2 2016-11-01 -
116 91 Gwin to run 1005 2 2016-11-09 -
121 92 ライトニング・マイル 995 4 2016-11-15 -
141 93 双振 1061 2 2016-11-20 -
50 94 鉛と金と 957 2 2016-11-25 -
110 95 剣と牙 1043 2 2016-11-29 -
115 96 剣戟連閃 *ミス有・未修正 1123 4 2016-12-04 -
120 97 Follow Tomorrow 1110 6 2016-12-06 -
71 幕間 久実のだらだラジオ05 1012 3 2016-12-07 -
69 番外編1-1 plan 8 to B 1032 3 2016-12-11 -
119 番外編1-2 †渚の大魔王† 1070 5 2016-12-15 -
158 番外編1-3 灼熱<(ヮ)> 1107 4 2016-12-18 -
119 番外編2-1 籐篠塾・開講? 984 5 2016-12-21 -
99 番外編2-2 実践?籐篠塾 1112 3 2016-12-23 -
119 そぴあちゃんのくり(ry 1209 3 2016-12-25 -
129 番外編2-3 対面する者たち 1105 3 2016-12-30 -
76 番外編2-4 集結と収束 959 7 2017-01-03 -
106 番外編2-5 勝負の鍵は右端に・1 1038 3 2017-01-05 -
135 【番外編の】閑・話・休・題【番外編】 1160 2 2017-01-10 -
97 番外編2-6 勝利の鍵は右端に・2 1055 5 2017-01-13 -
141 番外編2-7 因縁と銃弾と一瞬の隙・1 1077 2 2017-01-15 -
113 番外編2-8 因縁と銃弾と一瞬の隙・2 966 4 2017-01-18 -
133 番外編2-9 因縁と銃弾と一瞬の隙・3 1049 4 2017-01-22 -
122 番外編 2-10 山場と御山と一撃必中1 1176 9 2017-01-27 -
68 番外編 2-11 山場と御山と一撃必中2 1139 8 2017-01-31 -
124 番外編2-12 服と感性と(pt.1) 978 4 2017-02-04 -
117 番外編2 前半終了の幕間 1078 9 2017-02-06 -
134 番外編2-13 服と感性と(pt.2) 933 2 2017-02-10 -
137 幕間 論争、宇宙まで 995 2 2017-02-14 -
124 番外編2-14 服と感性と(pt.3) 991 2 2017-02-16 -
123 【緊急?更新】今後の方策について 1065 2 2017-02-18 -
109 番外編2-15 服と感性と(pt.4) 1051 10 2017-02-21 -
126 番外編2-16 漁火と陣風と(pt.1) 1172 2 2017-02-26 -
138 番外編2-17 漁火と陣風と(pt.2) 1022 2 2017-03-03 -
103 番外編2-18 Symphonic…1 1129 2 2017-03-14 -
116 【こいついつも】閑話☆休題【休んでんな】 1012 2 2017-03-20 -
118 番外編2-19 Symphonic…2 829 3 2017-03-27 -
91 番外編2-20 新乱気流…pt.1 905 2 2017-04-05 -
147 番外編2-21 新乱気流…pt.2 949 2 2017-04-16 -
132 番外編2-22 新乱気流…pt.3 961 2 2017-04-21 -
102 番外編2-23 Waltzic...p1 942 2 2017-04-26 -
127 番外編2-24 Waltzic...p2 1021 2 2017-05-02 -
109 番外編2-25 Waltzic...p3 1094 6 2017-06-03 -
87 番外編2-26 Waltzic...p4 855 3 2017-06-11 -
112 番外編2-26 Waltzic...p5 973 4 2017-06-24 -
156 98 Drawback 1108 2 2017-07-10 -
137 99 Silhouette 939 2 2017-09-22 -
130 Where is my No.100!? 1082 4 2017-11-19 -
95 番外編File-X 静かな夜に? 1026 2 2017-12-25 -
109 Over the Period -御品書 950 2 2018-06-14 -
65 OtP0 Boat 820 2 2018-07-07 -
87 OtP02 Serenade 854 0 2018-07-14 -
76 OtP03 Dirge 827 0 2018-09-01 -
86 OtP04 Requiem 831 2 2018-09-17 -
101 OtP05 Period 849 2 2018-09-24 -
60 幕間りたーんず01 新・メタフィジカ 762 0 2018-09-28 -
128 OtP06 Anthem 868 2 2018-10-14 -
109 OtP07 Perfectly 969 2 2018-10-19 -
65 OtP08 Possession 736 2 2018-11-02 -
56 OtP09 Bloomin’ 879 2 2018-11-22 -
93 OtP10 Danger! 850 2 2018-12-09 -
115 OtP11 Vidofnir 985 2 2018-12-22 -
90 OtP12 Sigmund 787 2 2019-01-01 -
61 OtP13 Quantum 862 2 2019-01-11 -
104 OtP14 Vicious 868 2 2019-01-25 -
95 OtP15 Quantize 812 3 2019-01-29 -
89 OtP16 Fragments 914 2 2019-02-04 -
76 OtP17 Nornir 744 2 2019-02-15 -
87 OtP18 Beyond the End 756 2 2019-02-20 -
74 OtP第三幕 コラボ企画おしながき 711 2 2019-02-24 -
103 OtP19 Deflect 795 2 2019-03-01 -
61 OtP20 Jokulhaups 720 2 2019-03-11 -
63 OtP21 Expedition 788 2 2019-03-15 -
60 OtP22 Lindwurm 807 2 2019-03-19 -
53 OtP23 Swords 718 2 2019-03-24 -
69 【OtP】決戦前特番嘘ですごめんなさい 771 2 2019-04-01 -
126 OtP24 Charge 790 2 2019-04-08 -
119 OtP25 Manque 762 2 2019-04-21 -
71 OtP26 Lightning 686 2 2019-05-03 -
72 OtP27 Blaze 795 2 2019-05-22 -
71 OtP28 Prelude 914 2 2019-09-29 -
91 OtP29 Phantom 757 0 2021-01-02 -
59 OtP30 mare-Nectaris 604 2 2023-01-22 -
48 OtP31 Enclosure 416 1 2023-11-06 -

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