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54Turn 遊明の力 作:ジェム貯めナイト
精霊世界の精霊達は、秘号(エンクレーブ)を名乗る者が差し向けた魔物のほと
んどを退け、残敵の掃討に取り掛かり始めた。
「喰らいなぁ……!」
重厚な鎧を身に纏った騎士風のサイの精霊が槍を振り下ろし、森から押し寄せた
魔物の1体を叩き潰す真横を横切った龍人の精霊ゲラシモフとアネーチカは、同じ
く王宮へと向かうサバスとマノンの2人と出くわした。
「人間の方……」
「あ、ゲラシモフに――アネーチカ!」
彼ら2人に気付いたマノンが2人へ呼び掛けると、サバスも一度足を止め2人へ
と話しかけた。
「お前さんらがユーヒの言っていた――」
「ええ。他の精霊達が増援に訪れたため、王宮へと避難するところです」
4人は再び駆けだし王宮へと急ぐ。城下町へとたどり着き、王宮を目前にして最
初に王宮の上空で浮かぶモンスターを発見したアネーチカは、その直下で戦う2人
の姿を捉えた。
「見て! 人間の方達が戦ってる……!」
「まさか――嘘だろ……!?」
サバスは配線が絡まり成した巨大なワームを従えるゴルイニチや、彼らと対峙す
る遊陽に気付くと、続いて宙に浮かぶ1隻の箱舟を見上げる玉藻前を見つけ、ユー
メイと戦う者を察した。
「サバス……」
「――オレのミスだ。急いで加勢するぞ……!」
遊無が彼女を狙うユーメイと直接対峙している。不安に駆られたサバスは3人と
ともに、2人の元へと助太刀に急ぐ。
Turn3終了時点
遊無LP3100。手札1
妖幽鬼 玉藻前 攻撃力2400。
現界の丑寅門
ユーメイLP3000。手札0
No.A Vユーメイ攻撃力4400。
トレース&パシュート(ユーメイに装備) 伏せカード1枚
Turn4 遊無手札4(オオカムヅミ効果)
「私のターン! ――私は《豹幽鬼 仙狸》を召喚」
手札に加えたカードを見た遊無は、そのうちの1枚を選んでD・フェースの液晶
盤へ置くことで、場に山猫の妖を呼び寄せる。
仙狸攻撃力100。
「更に速攻魔法《神出鬼没》によって、墓地の下級“幽鬼”――海彦を守備表示
で蘇生!」
海彦守備力200。
『無駄だ。レベル7以下のモンスターの召喚を検知し、再び墓地の《No.A V
(ノーサライズ・ベッセル)フィルタ》を蘇生! 海彦の効果をこのターン無効化
する』
異次元に生じた穴から再び長方形の箱舟が出現すると、三本の尾びれで宙を泳ぎ
回る毛むくじゃらの妖はその効果を封じられた。
『更に墓地から蘇生した時の効果で、玉藻前を手札へバウンスする』
続けて箱舟がこじ開けた異空間とを繋げる穴から、触腕が伸びてきて玉藻前を弾
き飛ばすことで手札へと吹き飛ばす。
「構いません。どのみちこのターンで終わらせるのですから……! 私は《現界
の丑寅門》による召喚権の追加を行使し、海彦と仙狸をリリース……!」
2隻並んで航行する箱舟にも臆せず、遊無は2体の妖を液晶盤から剥がすことで
、新たに自らと遊明の力を込めた切り札を場に呼び寄せようとする。
「我が星占は無謬(むびゅう)成り! 光跡を繋ぎ指し示せ! 《式役幽鬼 玉
藻前》……!」
そして遊無の元に、白衣に袖を通し、緋袴を身に付けた式神の美女が七星の刻印
が入った扇子を開き、優雅に広場へと降り立った。
式役幽鬼 玉藻前攻撃力2600。
『娘の力宿す妖か……』
「貴様に見せてやろう。わらわは召喚した時、デッキの上5枚から“同胞”を墓
地へと導く――」
「式役幽鬼 玉藻前はレベル8――No.A Vに効果を無効化されない! そし
て墓地に送った“幽鬼”と同じ枚数、デッキの上からカードを除外します」
玉藻前墓地送り(経凛々 烏天狗) デッキの上から除外(豊年亀 瞬転辻風)
「そしてわらわは、墓地に落ちた同胞が増えるごとに攻撃力を300上昇させる
!」
“幽鬼”は墓地に落ちてからが本領発揮――遊無がこれまで墓地送りにした6体
の力を玉藻前は取り込み、その数と同じ妖の炎でできた狐の尾をびていから生やした。
墓地の幽鬼(飯綱 大嶽丸 海彦 仙狸 経凛々 烏天狗)
攻撃力2600→4400。
『攻撃力が並んだか――』
「まだ! “幽鬼”がアドバンス召喚したターン、墓地の下級“幽鬼”は自身の
効果で特殊召喚できる! 蘇り付き従って! 仙狸、烏天狗、飯綱……!」
遊無も腕を上げ異界を繋がる回廊を発生させると、次元を超え墓地へ送られた3
体の妖が玉藻前に付き従うかのように馳せ参じた。
仙狸攻撃力100。烏天狗攻撃力1600。飯綱攻撃力1400。
玉藻前攻撃力4400→3500。
『飯綱の召喚を検知し墓地のブロックも効果発動! 浮上しそのモンスターの効
果をこのターン無効化する!』
ブロック守備力2300。
「烏天狗が場に現れた事で、デッキの上からカード3枚を墓地へ送る。……揃っ
た! これが貴方を打ち破る“式役幽鬼”の力……!」
烏天狗墓地送り(絡新婦 天邪鬼 牛鬼) 玉藻前攻撃力3500→4400。
「バトル! 私はまず、飯綱でユーメイを攻撃――」
遊無は明らかに攻撃力で劣る管狐で攻撃宣言すると、低く唸った管狐が自らの周
囲に黒い怨念の塊を生み出し、一斉に放つ。
だが箱舟が異空間から召喚した触腕に阻まれ、伸びてきた触腕に捉えられ握り潰
されてしまった。
「――っ……!」 遊無LP3100→100。
『無謀な攻撃――いや、真の狙いは……』
「1ターンに1度私がダメージを受けた時、玉藻前に対して仙狸の効果発動!
私の痛みを力に変えて……!」
妖の山猫の鳴き声は不気味に木霊し、全身から放出した妖力は玉藻前へと纏わり
つくと、更なる加護を玉藻前へと宿すことに成功した。
玉藻前攻撃力4400→7400。
『3000のダメージを攻撃力に転換しただと!?』
「貴方のLPも3000――この攻撃で終わらせる……!」
ユーメイが初めて狼狽えた様子を見せる一方、遊陽側のデュエルも祭りの竜を呼
び出したヨリマシが玉藻前と同時に、攻撃体制へと移行した。
Turn4バトルフェイズ開始時点
ゴルイニチLP4000。手札3
プロリファレイツ・マイドゥーム攻撃力3600。
トラフィック・イントルード 伏せカード1枚
遊陽LP1900。 手札2 デッキ枚数20
ワッショイフェスタ・ヨリマシポゼスト攻撃力5000。プロリファレイツ・エモテ
ット守備力0。
「ヨリマシポゼストは攻撃後、戦闘したモンスターと同じ種族・属性のモンスタ
ーを相手が従えていれば、攻撃力を2500アップして連続攻撃できる……!」
2体の攻撃が直撃すれば、ゴルイニチとユーメイ双方のLPは尽きる。
「ヨリマシポゼストでマイドゥームを攻撃……!」
「玉藻前でユーメイを攻撃! この攻撃で全ての因縁に決着を――」
遊陽と遊無が同時に叫ぶとともに、実体化した祭りの竜は口から光線を闇の秘号
に――玉藻前は実体化した白い霊狐を光の秘号へと突撃させる。
『行ける! 届けぇぇっっ……!』
王宮の通路を駆け上がるサバスとマノンは、2人が示した王手に期待を寄せ、他
の精霊達もこの攻撃が2体を仕留めると信じていた――。
『興盛のプロスペリティ・ブレイザー(呪祓訶利訶(ジュフツキリカク))……
!』
2体の攻撃が直撃し、爆発が秘号のモンスターとゴルイニチ、ユーメイを包み隠
す。
「やった――」
「私達の勝――っ……!?」
しかし煙が晴れてくると、配線が絡まり成した巨大なワームと、巨大な箱舟は健在しており、ゴルイニチとユーメイは伏せていたカードを発動させていた。
『――落胆した。所詮はその程度か……』
『余興は終わりだ。絶望を甘んじて受け入れろ――』
何が起きたのかと、遊陽と遊無が戸惑いを見せ開かれたカードに視線を移すと、
2人が確認するよりも早くゴルイニチとユーメイが発動させたカードを説明する。
『宵(よ)が発動させた罠カード《プロリファレイツ・ロジックボム》により、
攻撃は無効となった』
『娘――このターン5回以上モンスターを呼び出したことにより、この罠は発動
可能となる……!』
ゴルイニチが発動した罠によって、祭りの竜が吐いたエネルギー波は巨大なワー
ムへと直撃する目前で打ち消されており、更なる効果によって遊陽のD・フェース
がカードを墓地へ送るよう促す。
『そしてお前は攻撃モンスターのレベル分、デッキの上からカードを墓地へと送
るのだ』
プロリファレイツ・ロジックボム 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の「プロリファレイツ」モンスターが相手モンスターの攻撃対象とな
った場合に発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にし、そのモンスターのレ
ベルと同じ枚数、相手はデッキの上からカードを墓地に送る。
墓地送り(ランD・ホイールシップ 手妻蝶 グージ 諷経風車 涼旋風鈴 昇
竜鯉 ワッショイ・パラディン ダイ・ディギング) 遊陽デッキ枚数20→12
「くそっ……!」
『少々は手ごたえを感じたが、所詮お前は我が手の内で懸命に余興を演じていた
にすぎないのだ。モンスターがデッキから墓地へ送られたため、マイドゥームの効
果――グルーサム・クラック……!』
無数の配線が絡まり成したワームは、全身から解いた配線の先端をそれぞれ遊陽
に差し向け、一斉に黒い閃光を浴びせかける。
「だが墓地へ送られた《ワッショイ・涼旋風鈴》は、俺の場か墓地の風属性“ワ
ッショイ”モンスター1体の攻撃力分俺のLPを回復させる効果を持つ!」
ワッショイ・涼旋風鈴
効果モンスター
/風/レベル2/岩石/攻撃力100。
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない
。
(1):このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分フィールド・墓地の「ワッ
ショイ」風属性モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力分
自分のLPを回復する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールドの風属性「ワ
ッショイ」モンスター1体を墓地に送って発動できる。このカードを特殊召喚す
る。
涼旋風鈴効果対象(騎射三物流鏑馬) マイドゥーム攻撃力3600→5700。 遊陽LP1900→4100→2000。
「バトルは終了。だったら次の機会を待つ! 魔法カード《寄絃鳴弦》を発動だ
! 俺の墓地から風属性“ワッショイ”モンスター6体をデッキに戻し、戻した数
と同じレベルの《ワッショイ・騎射三物流鏑馬》を守備表示でデッキから特殊召喚
……!」
発動によって現れた風雅な音色を奏でる琴は、ピンと張った弦を鳴らすことで墓
地に眠る祭りの氏子達を遊陽のデッキへと戻し、騎馬に跨った弓士を場に導く。
寄絃鳴弦 通常魔法
(1):自分の墓地から「ワッショイ」風属性モンスターを任意の枚数選び、デッ
キの一番下に戻して発動できる。戻した枚数と同じレベルの「ワッショイ」モン
スター1体をデッキから特殊召喚する。
寄絃鳴弦の対象(騎射三物流鏑馬 涼旋風鈴 手妻蝶 ハヤシフルート 昇竜鯉
諷経風車) 騎射三物流鏑馬守備力1700。 遊陽デッキ枚数12→17
『僅かながらも延命を図ったか』
「俺はターン終了。……次の機会まで耐え凌いでみせる――」
次のターンに僅かな望みを託して遊陽はターンを渡すも、カードを引いたゴルイ
ニチはこれが本気だと言わんばかりに早速攻勢をかけた。
Turn5 ゴルイニチ手札4
『――ようやくだ。ユーメイ様の悲願が叶う――』
ゴルイニチは決着が着こうとしている2人の方を見つめたのち、再び手札に握る
配線によって成したワームの効果を発動させる。
『宵は手札のワナクライの効果を発動。自身以外の“プロリファレイツ”をお前
の場に送りつける。2体目のコードレッドをお前の場に特殊召喚。そして送り付け
たコードレッドが宵の元に帰って来る』
新たに生成されたワームは、即座に遊陽へと黒い閃光をぶつけるとともに、彼の
デッキの上からカードが破壊され、ぜん動運動で宙に浮く主の元へと舞い戻る。
墓地送り(カツギテ 涼旋風鈴 禍根相祭 手妻蝶 麗舞-白拍子 昇竜鯉 ハ
ナビダマジシャン) コードレッド守備力0。遊陽デッキ枚数17→10
「再び涼旋風鈴が墓地へ送られたことで効果発動――恵風和暢!」
『マイドゥームの効果発動――グルーサム・クラック……!』
先程のやり取りが繰り返され、遊陽のLPが消滅するとともに加算されていく。
涼旋風鈴効果対象(騎射三物流鏑馬) マイドゥーム攻撃力3000→4500。遊陽LP2000→500→2700。
『更にマイドゥームに対して魔法カード《USB-ユーザー・スプーフィング・
ブート》を発動する。墓地より“プロリファレイツ”1体――ワナクライを呼び戻
し、対象としたマイドゥームのレベル分お前のデッキの上から破壊する……!』
間発入れずにゴルイニチが発動させた魔法カードは、彼の墓地から更なるワーム
を呼び起こすとともに、遊陽のデッキを更に破壊しつくしていく。
USB-ユーザー・スプーフィング・ブート 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「プロリファレイツ」モンスター1体を対象に発動でき
る。そのモンスターとはカード名が異なる「プロリファレイツ」モンスター1体
を自分の手札・墓地から特殊召喚する。その後対象にしたモンスターのレベルと
同じ枚数、相手のデッキの上からカードを墓地に送る。
墓地送り(スクーピングフィッシュ ハナビダマジガール ロッキー 祭場祝儀
セピアペインター 関捩廻旋 デリバティー ハヤシフルート) ワナクライ攻
撃力2100。遊陽デッキ枚数10→2
『更にマイドゥームの効果――グルーサム・クラック……!』
「ぐああぁぁっ……!?」
マイドゥーム攻撃力4500→6300。 遊陽LP2700→900。
『バトルだ。マイドゥームでヨリマシポゼストを攻撃――トラジェック・シャッ
トダウン……!』
電子音の咆哮を響かせる巨大なワームは、再び強力な黒い光線を発する。
『罠カード《連突のバリア-ブルート・フォース-》は、このターン召喚を試み
た相手モンスターの攻撃力を我がユーメイへと加えるのだ』
連突のバリア-ブルート・フォース- 通常罠
(1):相手が5体以上のモンスターを召喚・特殊召喚したターンのバトルフェイ
ズに発動できる。ターン終了時まで自分フィールドのサイバース族モンスターの
攻撃力は、相手フィールドに存在するこのターン召喚・特殊召喚されたモンスタ
ーの元々の攻撃力の合計分アップする。
ユーメイ攻撃力4400→8700。
「嫌……」
すでに攻撃宣言は終えている。自らの力を飛躍的に上昇させた箱舟は、船体の一
部が開き中から魔物と思わしき眼が遊無を覗き込む。
『終わりだ。ユーメイの反撃――コントロールド・アーク……!』
再び異空間へと繋がる穴を生み出した箱舟は、今度は触腕の代わりに無数の光線
を遊無へと降り注がせた。
遊無LP100→0。
『遊無ううぅぅっっ……!?』
彼女がいる広場は破壊され尽くしていき、倒壊し足場が崩れたことで地上へと落
ちていく遊無の姿を遊陽は目撃した。
「俺は――っ! 墓地の《ワッショイ華景・ロッキー》を除外することで戦闘ダ
メージを0にするっ!」
大量のデッキ破壊によって墓地へ送られていた墓地のモンスターを除外し、何と
か自身へのダメージを防いだ遊陽だったが、ヨリマシも破壊され尚も足掻く遊陽を
ゴルイニチはあざ笑う。
「そしてお互いに500ダメージ――くっ……!?」
円筒から打ち上げられた花火玉が炸裂し、辺りを色鮮やかな火花で染め上げたも
のの、ゴルイニチはむしろ歓迎するかのように襲い来る火花を受け入れた。
遊陽LP900→400。 ゴルイニチLP4000→3500。
『皮肉なことに、お前はお前自身の手で破滅を招いたのだ』
「何ッ……!?」
『永続魔法《トラフィック・イントルード》が発動している限り、宵がダメージ
を受ける度にお前のデッキの上から2枚を破壊する。お前のデッキは丁度2枚――
』
墓地送り(降舞-延年 諷経風車) 遊陽デッキ枚数2→0
「俺のデッキが……」
『お前とカードとの絆は完全に断ち切られた。合わせて2体のモンスターが墓地
へ送られた――』
全てのデッキのカードを破壊され、絶望に打ちひしがれる遊陽へと、配線絡まり
成したワームは最後の一撃とばかりに無数の光線を降り注がせた。
「遊無――みんな……ごめん――」
『終わりだ。グルーサム・クラック――』
遊陽LP400→100→0。
『ユーヒィィッッ……!?』
王宮の屋根に飛び移っていた遊陽は衝撃で吹き飛ばされ、地面へと頭から落下し
ていく。
「アネーチカァァッ……!」
ゲラシモフが娘の名を叫び、彼がしゃがむとともにその肩へとアネーチカは飛び
乗った。
そしてゲラシモフはゆっくりと立ち上がり、彼の肩と腕に足を掛けたアネーチカ
を投げ飛ばすことで、アネーチカは高速で宙を滑空し、龍の尾で舵を切りながら地
面に激突する寸前の遊陽に飛び付く。
『ユーヒ……!?』
そのまま2人は地面を転がり、衝撃を抑えることに成功したと安堵したアネーチ
カは再び立ち上がった。
一方地上へと落下した遊無は、仰向けのまま消し飛んだ王宮の広場を見上げてい
ると、彼女の元へと降りてきたユーメイに首根っこを掴まれ持ち上げられる。
「っ……!?」
『入れ物がこの程度で壊れる筈が無い――』
そしてもう片方の腕を触腕状に変化させ、遊無の身体を貫いた。
「っ……ぁ゛っ……!?」
触腕に身体を貫通され、激痛に苦しむ遊無になど目もくれず、ユーメイは力強く
触腕の腕を引き抜くと、遊無を投げ捨てその手に納まった巨大な光の球を見上げて
叫んだ。
『手に入れた――これが“遊明の力”ああぁぁっ……!』
遊無が宿す遊明の力を手中に収めた事で、ユーメイは歓喜に打ち震える。
しかしその時、霊気を身に纏った深編笠の精霊が高速でユーメイへと迫り、鞘か
ら抜いた剣の一振りでユーメイの触腕と化した腕を斬り落とす。
『何ッ……!?』
咄嗟にもう片方の腕を触腕と化し、地面へと落ちた遊明の力を拾い上げたユーメ
イは、深編笠の精霊が振り下ろした二の太刀をかわし、異空間へと繋がる裂け目を
生じさせてその中に飛び込んだ。
『貴様ぁぁっ……! 逃げるなああぁぁ……!』
閉じていく空間の裂け目を斬り付ける深編笠の精霊だったが、裂け目が閉じユー
メイを取り逃がしたことで、怒りの矛先とばかりに未だピクピクと動く斬り落とし
た触腕を細斬りにする。
そして投げ捨てられた遊無の元に駆け寄り、剣を収め彼女を抱えて移動し始めた
。
「――魔物達は撃退し、秘号を名乗る者も撤退したようですね」
謁見の間に遊陽達と精霊長が再び集い、御仰は霊力で生み出したディスプレイ越
しに、目覚めたクイネや獣人を纏めるライオンの獣人と会話を交わしていた。
――御仰様。魔物は粗方倒し終え、再び森へと送り返しました――。
――迫狗群達が見回り誘導したことで、集落からは完全に立ち去りました――。
「了解しました。では住民達を送り届け、枝廊の復旧に勤めてください」
御仰の指示を了承した2人は通信を切ると、ライオンの獣人とクイネが命令する
迫狗群達は安全を確かめつつも、扶鷹達翼人とも協力し合い、各精霊達を連れて集
落へと引き返し始めた。
「御仰さん……遊無は――」
「ご安心を……皆様が戻られるより早く、匿名の精霊により医務室へと収容され
ております」
王宮の広場から転落した遊無の安否を聞いて遊陽達は一安心するも、御仰が続け
て深編笠の精霊から伝えられた情報を伝えるとともに、遊陽達の顔色は徐々に青ざ
めていった。
「――しかし、その者はユーメイと対峙したものの、遊明の力は彼女から引き出
され、逃走を許したとのことです」
「くっ……! やはりユームの力は……」
恐れていた事態だと、サバスはユーメイが遊明の力を手にしたことに取り乱し、
怒りのあまり拳を握りしめた手を震わせる。
「サバス……」
「彼女は俺達が見張っておくべきだった。この失態――責任は全てオレにある」
「サバスや――自分を責めるでない。元より今の儂らでは、どのみち全力で掛か
って来た奴らを止められんかったのじゃ……」
秘号が本気で掛かれば、自分達と精霊世界の戦力を合わせても敵わなかったのだ
と、イーサは自らを責めるサバスを窘める。
「――今回は遅れを取りましたが、我々も本腰を入れ、ユーメイとゴルイニチは
必ずや討ち取って見せます」
「御仰のいう通りじゃ。この精霊世界を土足で踏み荒らした奴らを許してはおけ
ん……!」
御仰とアラウンはユーメイ達へと復讐心を抱きつつも、この世界に危害を加えた
彼らを追い詰め、滅ぼすとの意気込みを表明する。
「儂らも滞在する限界も差し迫ってきた。今後の事は元の世界に戻ってから対策
を練るとしようかの」
「……そうですね。心寂しいですが、皆様とは再び巡り会いの機会が訪れると信
じております」
遊陽達は引き続き復興の指揮を執る御仰と精霊長に別れを告げ、未だこん睡状態
の遊無を迎えに医務室へと訪れると、見舞いに訪れていたフンドと鉢合わせする。
「――そうですか。皆さんとはお別れですね」
「……ああ。クイネ共々ありがとな」
サバスとイーサが遊無の担当医と話を済ませている間、遊陽はフンドとの別れを
済ませ、龍人の2人にもよろしく伝えて欲しいと言伝を頼んだ。
「……あのお二方も、今後は精霊長の恩赦によって、孤立することなく暮らして
いけると思います」
「ああ、集落の精霊とも分かり合えたみたいだ」
「――ユーヒ! そろそろ帰るよ~!」
病室の端で、こん睡状態の遊無を片腕で抱いたサバスと手を繋いだマノンが遊陽
を呼ぶと、彼女へと返事を返した遊陽は改めてフンドと向き合い、別れの言葉を切
り出した。
「……それじゃあ元気でな。フンド」
「はい。皆さんも元気に過ごしてください」
そして遊陽はマノン達の元に向かい、イーサとマノンの手を繋ぐと、来る時と同じく精霊の力を発揮するイーサを自らの所縁の精霊の力で補助する。
「ア ビアント~!(また会おうね)」
マノンの別れの言葉を最後に、光に包まれた遊陽達は精霊世界から消滅し、元の
世界へと戻って行った。
「――ありがとう。皆さんのおかげでこの世界は……」
彼らの訪れは大きな変化をもたらしたのだと、フンドは改めて遊陽達に感謝する
とともに、精霊世界が直面した脅威に備えるべく、将軍としてこの世界をより良く
していくと誓ったのであった。
To be continued.
かつては精霊世界の宰相であり、繁栄をもたらす力を有した精霊――遊明。
その力は自らが生み出した器――遊無へと移され、そして今、その力は秘号の源
に支配された肉体に再び宿った。
ユーメイが振るわんとする“破壊の矢”――そして“ペレシート計画”は、最終
段階へと移行しようとしていた。
遊陽は――遊無は――仲間達は圧倒的な力の差を前にしてなお、彼らの計画を頓
挫させるべく立ち向かおうとする。
賑やかなるこの世界を守るために――。
次章――遊戯王Binarius(ビナリウス) 第四章前半-洛皇編 物語は終結へと
歩を進める――。
んどを退け、残敵の掃討に取り掛かり始めた。
「喰らいなぁ……!」
重厚な鎧を身に纏った騎士風のサイの精霊が槍を振り下ろし、森から押し寄せた
魔物の1体を叩き潰す真横を横切った龍人の精霊ゲラシモフとアネーチカは、同じ
く王宮へと向かうサバスとマノンの2人と出くわした。
「人間の方……」
「あ、ゲラシモフに――アネーチカ!」
彼ら2人に気付いたマノンが2人へ呼び掛けると、サバスも一度足を止め2人へ
と話しかけた。
「お前さんらがユーヒの言っていた――」
「ええ。他の精霊達が増援に訪れたため、王宮へと避難するところです」
4人は再び駆けだし王宮へと急ぐ。城下町へとたどり着き、王宮を目前にして最
初に王宮の上空で浮かぶモンスターを発見したアネーチカは、その直下で戦う2人
の姿を捉えた。
「見て! 人間の方達が戦ってる……!」
「まさか――嘘だろ……!?」
サバスは配線が絡まり成した巨大なワームを従えるゴルイニチや、彼らと対峙す
る遊陽に気付くと、続いて宙に浮かぶ1隻の箱舟を見上げる玉藻前を見つけ、ユー
メイと戦う者を察した。
「サバス……」
「――オレのミスだ。急いで加勢するぞ……!」
遊無が彼女を狙うユーメイと直接対峙している。不安に駆られたサバスは3人と
ともに、2人の元へと助太刀に急ぐ。
Turn3終了時点
遊無LP3100。手札1
妖幽鬼 玉藻前 攻撃力2400。
現界の丑寅門
ユーメイLP3000。手札0
No.A Vユーメイ攻撃力4400。
トレース&パシュート(ユーメイに装備) 伏せカード1枚
Turn4 遊無手札4(オオカムヅミ効果)
「私のターン! ――私は《豹幽鬼 仙狸》を召喚」
手札に加えたカードを見た遊無は、そのうちの1枚を選んでD・フェースの液晶
盤へ置くことで、場に山猫の妖を呼び寄せる。
仙狸攻撃力100。
「更に速攻魔法《神出鬼没》によって、墓地の下級“幽鬼”――海彦を守備表示
で蘇生!」
海彦守備力200。
『無駄だ。レベル7以下のモンスターの召喚を検知し、再び墓地の《No.A V
(ノーサライズ・ベッセル)フィルタ》を蘇生! 海彦の効果をこのターン無効化
する』
異次元に生じた穴から再び長方形の箱舟が出現すると、三本の尾びれで宙を泳ぎ
回る毛むくじゃらの妖はその効果を封じられた。
『更に墓地から蘇生した時の効果で、玉藻前を手札へバウンスする』
続けて箱舟がこじ開けた異空間とを繋げる穴から、触腕が伸びてきて玉藻前を弾
き飛ばすことで手札へと吹き飛ばす。
「構いません。どのみちこのターンで終わらせるのですから……! 私は《現界
の丑寅門》による召喚権の追加を行使し、海彦と仙狸をリリース……!」
2隻並んで航行する箱舟にも臆せず、遊無は2体の妖を液晶盤から剥がすことで
、新たに自らと遊明の力を込めた切り札を場に呼び寄せようとする。
「我が星占は無謬(むびゅう)成り! 光跡を繋ぎ指し示せ! 《式役幽鬼 玉
藻前》……!」
そして遊無の元に、白衣に袖を通し、緋袴を身に付けた式神の美女が七星の刻印
が入った扇子を開き、優雅に広場へと降り立った。
式役幽鬼 玉藻前攻撃力2600。
『娘の力宿す妖か……』
「貴様に見せてやろう。わらわは召喚した時、デッキの上5枚から“同胞”を墓
地へと導く――」
「式役幽鬼 玉藻前はレベル8――No.A Vに効果を無効化されない! そし
て墓地に送った“幽鬼”と同じ枚数、デッキの上からカードを除外します」
玉藻前墓地送り(経凛々 烏天狗) デッキの上から除外(豊年亀 瞬転辻風)
「そしてわらわは、墓地に落ちた同胞が増えるごとに攻撃力を300上昇させる
!」
“幽鬼”は墓地に落ちてからが本領発揮――遊無がこれまで墓地送りにした6体
の力を玉藻前は取り込み、その数と同じ妖の炎でできた狐の尾をびていから生やした。
墓地の幽鬼(飯綱 大嶽丸 海彦 仙狸 経凛々 烏天狗)
攻撃力2600→4400。
『攻撃力が並んだか――』
「まだ! “幽鬼”がアドバンス召喚したターン、墓地の下級“幽鬼”は自身の
効果で特殊召喚できる! 蘇り付き従って! 仙狸、烏天狗、飯綱……!」
遊無も腕を上げ異界を繋がる回廊を発生させると、次元を超え墓地へ送られた3
体の妖が玉藻前に付き従うかのように馳せ参じた。
仙狸攻撃力100。烏天狗攻撃力1600。飯綱攻撃力1400。
玉藻前攻撃力4400→3500。
『飯綱の召喚を検知し墓地のブロックも効果発動! 浮上しそのモンスターの効
果をこのターン無効化する!』
ブロック守備力2300。
「烏天狗が場に現れた事で、デッキの上からカード3枚を墓地へ送る。……揃っ
た! これが貴方を打ち破る“式役幽鬼”の力……!」
烏天狗墓地送り(絡新婦 天邪鬼 牛鬼) 玉藻前攻撃力3500→4400。
「バトル! 私はまず、飯綱でユーメイを攻撃――」
遊無は明らかに攻撃力で劣る管狐で攻撃宣言すると、低く唸った管狐が自らの周
囲に黒い怨念の塊を生み出し、一斉に放つ。
だが箱舟が異空間から召喚した触腕に阻まれ、伸びてきた触腕に捉えられ握り潰
されてしまった。
「――っ……!」 遊無LP3100→100。
『無謀な攻撃――いや、真の狙いは……』
「1ターンに1度私がダメージを受けた時、玉藻前に対して仙狸の効果発動!
私の痛みを力に変えて……!」
妖の山猫の鳴き声は不気味に木霊し、全身から放出した妖力は玉藻前へと纏わり
つくと、更なる加護を玉藻前へと宿すことに成功した。
玉藻前攻撃力4400→7400。
『3000のダメージを攻撃力に転換しただと!?』
「貴方のLPも3000――この攻撃で終わらせる……!」
ユーメイが初めて狼狽えた様子を見せる一方、遊陽側のデュエルも祭りの竜を呼
び出したヨリマシが玉藻前と同時に、攻撃体制へと移行した。
Turn4バトルフェイズ開始時点
ゴルイニチLP4000。手札3
プロリファレイツ・マイドゥーム攻撃力3600。
トラフィック・イントルード 伏せカード1枚
遊陽LP1900。 手札2 デッキ枚数20
ワッショイフェスタ・ヨリマシポゼスト攻撃力5000。プロリファレイツ・エモテ
ット守備力0。
「ヨリマシポゼストは攻撃後、戦闘したモンスターと同じ種族・属性のモンスタ
ーを相手が従えていれば、攻撃力を2500アップして連続攻撃できる……!」
2体の攻撃が直撃すれば、ゴルイニチとユーメイ双方のLPは尽きる。
「ヨリマシポゼストでマイドゥームを攻撃……!」
「玉藻前でユーメイを攻撃! この攻撃で全ての因縁に決着を――」
遊陽と遊無が同時に叫ぶとともに、実体化した祭りの竜は口から光線を闇の秘号
に――玉藻前は実体化した白い霊狐を光の秘号へと突撃させる。
『行ける! 届けぇぇっっ……!』
王宮の通路を駆け上がるサバスとマノンは、2人が示した王手に期待を寄せ、他
の精霊達もこの攻撃が2体を仕留めると信じていた――。
『興盛のプロスペリティ・ブレイザー(呪祓訶利訶(ジュフツキリカク))……
!』
2体の攻撃が直撃し、爆発が秘号のモンスターとゴルイニチ、ユーメイを包み隠
す。
「やった――」
「私達の勝――っ……!?」
しかし煙が晴れてくると、配線が絡まり成した巨大なワームと、巨大な箱舟は健在しており、ゴルイニチとユーメイは伏せていたカードを発動させていた。
『――落胆した。所詮はその程度か……』
『余興は終わりだ。絶望を甘んじて受け入れろ――』
何が起きたのかと、遊陽と遊無が戸惑いを見せ開かれたカードに視線を移すと、
2人が確認するよりも早くゴルイニチとユーメイが発動させたカードを説明する。
『宵(よ)が発動させた罠カード《プロリファレイツ・ロジックボム》により、
攻撃は無効となった』
『娘――このターン5回以上モンスターを呼び出したことにより、この罠は発動
可能となる……!』
ゴルイニチが発動した罠によって、祭りの竜が吐いたエネルギー波は巨大なワー
ムへと直撃する目前で打ち消されており、更なる効果によって遊陽のD・フェース
がカードを墓地へ送るよう促す。
『そしてお前は攻撃モンスターのレベル分、デッキの上からカードを墓地へと送
るのだ』
プロリファレイツ・ロジックボム 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の「プロリファレイツ」モンスターが相手モンスターの攻撃対象とな
った場合に発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にし、そのモンスターのレ
ベルと同じ枚数、相手はデッキの上からカードを墓地に送る。
墓地送り(ランD・ホイールシップ 手妻蝶 グージ 諷経風車 涼旋風鈴 昇
竜鯉 ワッショイ・パラディン ダイ・ディギング) 遊陽デッキ枚数20→12
「くそっ……!」
『少々は手ごたえを感じたが、所詮お前は我が手の内で懸命に余興を演じていた
にすぎないのだ。モンスターがデッキから墓地へ送られたため、マイドゥームの効
果――グルーサム・クラック……!』
無数の配線が絡まり成したワームは、全身から解いた配線の先端をそれぞれ遊陽
に差し向け、一斉に黒い閃光を浴びせかける。
「だが墓地へ送られた《ワッショイ・涼旋風鈴》は、俺の場か墓地の風属性“ワ
ッショイ”モンスター1体の攻撃力分俺のLPを回復させる効果を持つ!」
ワッショイ・涼旋風鈴
効果モンスター
/風/レベル2/岩石/攻撃力100。
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない
。
(1):このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分フィールド・墓地の「ワッ
ショイ」風属性モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力分
自分のLPを回復する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールドの風属性「ワ
ッショイ」モンスター1体を墓地に送って発動できる。このカードを特殊召喚す
る。
涼旋風鈴効果対象(騎射三物流鏑馬) マイドゥーム攻撃力3600→5700。 遊陽LP1900→4100→2000。
「バトルは終了。だったら次の機会を待つ! 魔法カード《寄絃鳴弦》を発動だ
! 俺の墓地から風属性“ワッショイ”モンスター6体をデッキに戻し、戻した数
と同じレベルの《ワッショイ・騎射三物流鏑馬》を守備表示でデッキから特殊召喚
……!」
発動によって現れた風雅な音色を奏でる琴は、ピンと張った弦を鳴らすことで墓
地に眠る祭りの氏子達を遊陽のデッキへと戻し、騎馬に跨った弓士を場に導く。
寄絃鳴弦 通常魔法
(1):自分の墓地から「ワッショイ」風属性モンスターを任意の枚数選び、デッ
キの一番下に戻して発動できる。戻した枚数と同じレベルの「ワッショイ」モン
スター1体をデッキから特殊召喚する。
寄絃鳴弦の対象(騎射三物流鏑馬 涼旋風鈴 手妻蝶 ハヤシフルート 昇竜鯉
諷経風車) 騎射三物流鏑馬守備力1700。 遊陽デッキ枚数12→17
『僅かながらも延命を図ったか』
「俺はターン終了。……次の機会まで耐え凌いでみせる――」
次のターンに僅かな望みを託して遊陽はターンを渡すも、カードを引いたゴルイ
ニチはこれが本気だと言わんばかりに早速攻勢をかけた。
Turn5 ゴルイニチ手札4
『――ようやくだ。ユーメイ様の悲願が叶う――』
ゴルイニチは決着が着こうとしている2人の方を見つめたのち、再び手札に握る
配線によって成したワームの効果を発動させる。
『宵は手札のワナクライの効果を発動。自身以外の“プロリファレイツ”をお前
の場に送りつける。2体目のコードレッドをお前の場に特殊召喚。そして送り付け
たコードレッドが宵の元に帰って来る』
新たに生成されたワームは、即座に遊陽へと黒い閃光をぶつけるとともに、彼の
デッキの上からカードが破壊され、ぜん動運動で宙に浮く主の元へと舞い戻る。
墓地送り(カツギテ 涼旋風鈴 禍根相祭 手妻蝶 麗舞-白拍子 昇竜鯉 ハ
ナビダマジシャン) コードレッド守備力0。遊陽デッキ枚数17→10
「再び涼旋風鈴が墓地へ送られたことで効果発動――恵風和暢!」
『マイドゥームの効果発動――グルーサム・クラック……!』
先程のやり取りが繰り返され、遊陽のLPが消滅するとともに加算されていく。
涼旋風鈴効果対象(騎射三物流鏑馬) マイドゥーム攻撃力3000→4500。遊陽LP2000→500→2700。
『更にマイドゥームに対して魔法カード《USB-ユーザー・スプーフィング・
ブート》を発動する。墓地より“プロリファレイツ”1体――ワナクライを呼び戻
し、対象としたマイドゥームのレベル分お前のデッキの上から破壊する……!』
間発入れずにゴルイニチが発動させた魔法カードは、彼の墓地から更なるワーム
を呼び起こすとともに、遊陽のデッキを更に破壊しつくしていく。
USB-ユーザー・スプーフィング・ブート 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「プロリファレイツ」モンスター1体を対象に発動でき
る。そのモンスターとはカード名が異なる「プロリファレイツ」モンスター1体
を自分の手札・墓地から特殊召喚する。その後対象にしたモンスターのレベルと
同じ枚数、相手のデッキの上からカードを墓地に送る。
墓地送り(スクーピングフィッシュ ハナビダマジガール ロッキー 祭場祝儀
セピアペインター 関捩廻旋 デリバティー ハヤシフルート) ワナクライ攻
撃力2100。遊陽デッキ枚数10→2
『更にマイドゥームの効果――グルーサム・クラック……!』
「ぐああぁぁっ……!?」
マイドゥーム攻撃力4500→6300。 遊陽LP2700→900。
『バトルだ。マイドゥームでヨリマシポゼストを攻撃――トラジェック・シャッ
トダウン……!』
電子音の咆哮を響かせる巨大なワームは、再び強力な黒い光線を発する。
『罠カード《連突のバリア-ブルート・フォース-》は、このターン召喚を試み
た相手モンスターの攻撃力を我がユーメイへと加えるのだ』
連突のバリア-ブルート・フォース- 通常罠
(1):相手が5体以上のモンスターを召喚・特殊召喚したターンのバトルフェイ
ズに発動できる。ターン終了時まで自分フィールドのサイバース族モンスターの
攻撃力は、相手フィールドに存在するこのターン召喚・特殊召喚されたモンスタ
ーの元々の攻撃力の合計分アップする。
ユーメイ攻撃力4400→8700。
「嫌……」
すでに攻撃宣言は終えている。自らの力を飛躍的に上昇させた箱舟は、船体の一
部が開き中から魔物と思わしき眼が遊無を覗き込む。
『終わりだ。ユーメイの反撃――コントロールド・アーク……!』
再び異空間へと繋がる穴を生み出した箱舟は、今度は触腕の代わりに無数の光線
を遊無へと降り注がせた。
遊無LP100→0。
『遊無ううぅぅっっ……!?』
彼女がいる広場は破壊され尽くしていき、倒壊し足場が崩れたことで地上へと落
ちていく遊無の姿を遊陽は目撃した。
「俺は――っ! 墓地の《ワッショイ華景・ロッキー》を除外することで戦闘ダ
メージを0にするっ!」
大量のデッキ破壊によって墓地へ送られていた墓地のモンスターを除外し、何と
か自身へのダメージを防いだ遊陽だったが、ヨリマシも破壊され尚も足掻く遊陽を
ゴルイニチはあざ笑う。
「そしてお互いに500ダメージ――くっ……!?」
円筒から打ち上げられた花火玉が炸裂し、辺りを色鮮やかな火花で染め上げたも
のの、ゴルイニチはむしろ歓迎するかのように襲い来る火花を受け入れた。
遊陽LP900→400。 ゴルイニチLP4000→3500。
『皮肉なことに、お前はお前自身の手で破滅を招いたのだ』
「何ッ……!?」
『永続魔法《トラフィック・イントルード》が発動している限り、宵がダメージ
を受ける度にお前のデッキの上から2枚を破壊する。お前のデッキは丁度2枚――
』
墓地送り(降舞-延年 諷経風車) 遊陽デッキ枚数2→0
「俺のデッキが……」
『お前とカードとの絆は完全に断ち切られた。合わせて2体のモンスターが墓地
へ送られた――』
全てのデッキのカードを破壊され、絶望に打ちひしがれる遊陽へと、配線絡まり
成したワームは最後の一撃とばかりに無数の光線を降り注がせた。
「遊無――みんな……ごめん――」
『終わりだ。グルーサム・クラック――』
遊陽LP400→100→0。
『ユーヒィィッッ……!?』
王宮の屋根に飛び移っていた遊陽は衝撃で吹き飛ばされ、地面へと頭から落下し
ていく。
「アネーチカァァッ……!」
ゲラシモフが娘の名を叫び、彼がしゃがむとともにその肩へとアネーチカは飛び
乗った。
そしてゲラシモフはゆっくりと立ち上がり、彼の肩と腕に足を掛けたアネーチカ
を投げ飛ばすことで、アネーチカは高速で宙を滑空し、龍の尾で舵を切りながら地
面に激突する寸前の遊陽に飛び付く。
『ユーヒ……!?』
そのまま2人は地面を転がり、衝撃を抑えることに成功したと安堵したアネーチ
カは再び立ち上がった。
一方地上へと落下した遊無は、仰向けのまま消し飛んだ王宮の広場を見上げてい
ると、彼女の元へと降りてきたユーメイに首根っこを掴まれ持ち上げられる。
「っ……!?」
『入れ物がこの程度で壊れる筈が無い――』
そしてもう片方の腕を触腕状に変化させ、遊無の身体を貫いた。
「っ……ぁ゛っ……!?」
触腕に身体を貫通され、激痛に苦しむ遊無になど目もくれず、ユーメイは力強く
触腕の腕を引き抜くと、遊無を投げ捨てその手に納まった巨大な光の球を見上げて
叫んだ。
『手に入れた――これが“遊明の力”ああぁぁっ……!』
遊無が宿す遊明の力を手中に収めた事で、ユーメイは歓喜に打ち震える。
しかしその時、霊気を身に纏った深編笠の精霊が高速でユーメイへと迫り、鞘か
ら抜いた剣の一振りでユーメイの触腕と化した腕を斬り落とす。
『何ッ……!?』
咄嗟にもう片方の腕を触腕と化し、地面へと落ちた遊明の力を拾い上げたユーメ
イは、深編笠の精霊が振り下ろした二の太刀をかわし、異空間へと繋がる裂け目を
生じさせてその中に飛び込んだ。
『貴様ぁぁっ……! 逃げるなああぁぁ……!』
閉じていく空間の裂け目を斬り付ける深編笠の精霊だったが、裂け目が閉じユー
メイを取り逃がしたことで、怒りの矛先とばかりに未だピクピクと動く斬り落とし
た触腕を細斬りにする。
そして投げ捨てられた遊無の元に駆け寄り、剣を収め彼女を抱えて移動し始めた
。
「――魔物達は撃退し、秘号を名乗る者も撤退したようですね」
謁見の間に遊陽達と精霊長が再び集い、御仰は霊力で生み出したディスプレイ越
しに、目覚めたクイネや獣人を纏めるライオンの獣人と会話を交わしていた。
――御仰様。魔物は粗方倒し終え、再び森へと送り返しました――。
――迫狗群達が見回り誘導したことで、集落からは完全に立ち去りました――。
「了解しました。では住民達を送り届け、枝廊の復旧に勤めてください」
御仰の指示を了承した2人は通信を切ると、ライオンの獣人とクイネが命令する
迫狗群達は安全を確かめつつも、扶鷹達翼人とも協力し合い、各精霊達を連れて集
落へと引き返し始めた。
「御仰さん……遊無は――」
「ご安心を……皆様が戻られるより早く、匿名の精霊により医務室へと収容され
ております」
王宮の広場から転落した遊無の安否を聞いて遊陽達は一安心するも、御仰が続け
て深編笠の精霊から伝えられた情報を伝えるとともに、遊陽達の顔色は徐々に青ざ
めていった。
「――しかし、その者はユーメイと対峙したものの、遊明の力は彼女から引き出
され、逃走を許したとのことです」
「くっ……! やはりユームの力は……」
恐れていた事態だと、サバスはユーメイが遊明の力を手にしたことに取り乱し、
怒りのあまり拳を握りしめた手を震わせる。
「サバス……」
「彼女は俺達が見張っておくべきだった。この失態――責任は全てオレにある」
「サバスや――自分を責めるでない。元より今の儂らでは、どのみち全力で掛か
って来た奴らを止められんかったのじゃ……」
秘号が本気で掛かれば、自分達と精霊世界の戦力を合わせても敵わなかったのだ
と、イーサは自らを責めるサバスを窘める。
「――今回は遅れを取りましたが、我々も本腰を入れ、ユーメイとゴルイニチは
必ずや討ち取って見せます」
「御仰のいう通りじゃ。この精霊世界を土足で踏み荒らした奴らを許してはおけ
ん……!」
御仰とアラウンはユーメイ達へと復讐心を抱きつつも、この世界に危害を加えた
彼らを追い詰め、滅ぼすとの意気込みを表明する。
「儂らも滞在する限界も差し迫ってきた。今後の事は元の世界に戻ってから対策
を練るとしようかの」
「……そうですね。心寂しいですが、皆様とは再び巡り会いの機会が訪れると信
じております」
遊陽達は引き続き復興の指揮を執る御仰と精霊長に別れを告げ、未だこん睡状態
の遊無を迎えに医務室へと訪れると、見舞いに訪れていたフンドと鉢合わせする。
「――そうですか。皆さんとはお別れですね」
「……ああ。クイネ共々ありがとな」
サバスとイーサが遊無の担当医と話を済ませている間、遊陽はフンドとの別れを
済ませ、龍人の2人にもよろしく伝えて欲しいと言伝を頼んだ。
「……あのお二方も、今後は精霊長の恩赦によって、孤立することなく暮らして
いけると思います」
「ああ、集落の精霊とも分かり合えたみたいだ」
「――ユーヒ! そろそろ帰るよ~!」
病室の端で、こん睡状態の遊無を片腕で抱いたサバスと手を繋いだマノンが遊陽
を呼ぶと、彼女へと返事を返した遊陽は改めてフンドと向き合い、別れの言葉を切
り出した。
「……それじゃあ元気でな。フンド」
「はい。皆さんも元気に過ごしてください」
そして遊陽はマノン達の元に向かい、イーサとマノンの手を繋ぐと、来る時と同じく精霊の力を発揮するイーサを自らの所縁の精霊の力で補助する。
「ア ビアント~!(また会おうね)」
マノンの別れの言葉を最後に、光に包まれた遊陽達は精霊世界から消滅し、元の
世界へと戻って行った。
「――ありがとう。皆さんのおかげでこの世界は……」
彼らの訪れは大きな変化をもたらしたのだと、フンドは改めて遊陽達に感謝する
とともに、精霊世界が直面した脅威に備えるべく、将軍としてこの世界をより良く
していくと誓ったのであった。
To be continued.
かつては精霊世界の宰相であり、繁栄をもたらす力を有した精霊――遊明。
その力は自らが生み出した器――遊無へと移され、そして今、その力は秘号の源
に支配された肉体に再び宿った。
ユーメイが振るわんとする“破壊の矢”――そして“ペレシート計画”は、最終
段階へと移行しようとしていた。
遊陽は――遊無は――仲間達は圧倒的な力の差を前にしてなお、彼らの計画を頓
挫させるべく立ち向かおうとする。
賑やかなるこの世界を守るために――。
次章――遊戯王Binarius(ビナリウス) 第四章前半-洛皇編 物語は終結へと
歩を進める――。
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イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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58 | 1Turn 幽明を賑わす者 | 637 | 0 | 2022-11-11 | - | |
57 | 2Turn 掛け声響く祭りの竜 | 548 | 2 | 2022-11-12 | - | |
53 | 幕間 亡国の斜狐 | 489 | 0 | 2022-11-13 | - | |
57 | 3Turn 幽“零”少女 | 482 | 0 | 2022-11-18 | - | |
56 | 4Turn 複翅キ テイクオフ! | 401 | 0 | 2022-11-19 | - | |
48 | 5Turn 竜舞う花伝 | 341 | 0 | 2022-11-20 | - | |
45 | 6Turn 還流の海人 | 457 | 0 | 2022-11-25 | - | |
43 | 7Turn 繋がる異界 | 511 | 1 | 2022-11-26 | - | |
54 | 幕間 遊楽の休日 | 475 | 0 | 2022-11-27 | - | |
51 | 8Turn 境階の学び舎 | 426 | 0 | 2022-12-01 | - | |
52 | 第一章 キャラクター紹介 | 412 | 0 | 2022-12-02 | - | |
52 | 9Turn 開幕! 影鬼劇場! | 412 | 0 | 2022-12-03 | - | |
63 | 10Turn 花形役者と斜国の悪狐 | 470 | 0 | 2022-12-04 | - | |
39 | 11Turn 陶酔へと誘う酒処 | 362 | 0 | 2022-12-09 | - | |
54 | 12Turn 特別への自覚 | 378 | 0 | 2022-12-10 | - | |
41 | 13Turn 波間に揺らめく波止場 | 378 | 0 | 2022-12-16 | - | |
40 | 14Turn 命育む赤き血汐 | 445 | 0 | 2022-12-17 | - | |
57 | 幕間 遊無 落第の瀬戸際 | 419 | 1 | 2022-12-24 | - | |
50 | 15Turn 供養と円寂の儀 | 460 | 0 | 2023-01-14 | - | |
69 | 16Turn 石の塔が崩れる時 | 352 | 0 | 2023-01-27 | - | |
52 | 17Turn 盤上のアーティスト | 483 | 0 | 2023-02-12 | - | |
45 | 18Turn 夜空に咲く“賑やか”なる華 | 434 | 0 | 2023-02-21 | - | |
54 | 19Turn タッグデュエル大会 開幕! | 521 | 0 | 2023-03-09 | - | |
39 | 20Turn ウフトカビラ&サギラ | 424 | 1 | 2023-03-15 | - | |
49 | 21Turn 岡と浪花 花よりたい焼き | 355 | 0 | 2023-03-21 | - | |
60 | 22Turn 徹頭徹尾の覚悟 | 449 | 1 | 2023-03-24 | - | |
45 | 23Turn ビナリウス対バウンティフル | 384 | 0 | 2023-04-12 | - | |
43 | 24Turn 決着と新たな予兆 | 364 | 1 | 2023-04-13 | - | |
58 | 今までの話が丸分かり! 第一章のあらすじ | 425 | 0 | 2023-04-14 | - | |
42 | 25Turn 異国からの訪問者 | 362 | 0 | 2023-05-26 | - | |
33 | 26Turn 天上の採火 | 251 | 0 | 2023-06-02 | - | |
45 | 幕間 3人の交流生 | 338 | 0 | 2023-06-04 | - | |
72 | 27Turn 魘夢の魔族 | 325 | 0 | 2023-06-10 | - | |
40 | 28Turn 羅漢の竜王 | 281 | 0 | 2023-06-21 | - | |
43 | 29Turn 聖夜のマノン | 353 | 0 | 2023-06-25 | - | |
37 | 幕間 もう一人の遊無 | 295 | 2 | 2023-06-28 | - | |
39 | 第二章 キャラクター紹介 | 324 | 1 | 2023-07-01 | - | |
67 | 幕間 闘諍の予兆 | 361 | 0 | 2023-07-06 | - | |
36 | 30Turn 狂課金(ミダース) | 281 | 0 | 2023-07-10 | - | |
64 | 31Turn 舞い上がる不死鳥の輪舞 | 417 | 0 | 2023-07-14 | - | |
51 | 32Turn 巻き上げる関捩 | 338 | 1 | 2023-07-17 | - | |
45 | 33Turn 夢に堕ちる仲間 | 393 | 0 | 2023-07-22 | - | |
37 | 34Turn 友を取り戻せ! | 293 | 0 | 2023-07-30 | - | |
33 | 35Turn 堕ちた雷と涙雨の天河 | 321 | 0 | 2023-08-03 | - | |
34 | 36Turn 伝えたい言葉 | 307 | 1 | 2023-08-11 | - | |
31 | 37Turn 夢を喰らう獏 | 254 | 0 | 2023-08-26 | - | |
31 | 38Turn 深淵のトモカヅキ | 244 | 0 | 2023-09-03 | - | |
84 | 39Turn 最遠のパズズ | 331 | 0 | 2023-09-11 | - | |
27 | 40Turn 所縁が結ぶ絆 | 234 | 0 | 2023-09-18 | - | |
26 | 41Turn 活火激発の鍛人(かぬち) | 243 | 0 | 2023-09-22 | - | |
27 | 42Turn 巣林一枝のブルーバード | 188 | 0 | 2023-09-23 | - | |
32 | 今までの話が丸分かり! 第二章のあらすじ | 291 | 1 | 2023-09-24 | - | |
27 | 43Turn 次の関係(ステップ)へ | 256 | 0 | 2023-10-20 | - | |
33 | 44Turn 竜の駒 大洋を統べる | 321 | 0 | 2023-10-22 | - | |
38 | 45Turn マグナ ヌメンへの往訪 | 232 | 0 | 2023-10-26 | - | |
31 | 46Turn 跳躍-精霊世界へ | 240 | 0 | 2023-10-29 | - | |
45 | 幕間 強化訓練と異界の住人 | 289 | 0 | 2023-11-02 | - | |
39 | 47Turn 精霊世界 マースの森で | 230 | 0 | 2023-11-05 | - | |
35 | 祝一周年! 今後の展望など | 297 | 0 | 2023-11-11 | - | |
29 | 48Turn 精霊長アラウン | 187 | 0 | 2023-11-15 | - | |
31 | 第三章 キャラクター紹介 | 242 | 1 | 2023-11-16 | - | |
43 | 49Turn 下される審判 | 278 | 0 | 2023-11-20 | - | |
23 | 50Turn 猟犬従えし灰の王 | 241 | 0 | 2023-11-28 | - | |
30 | 幕間 精霊世界の平生 | 298 | 0 | 2023-12-07 | - | |
24 | 51Turn 最善の選択 | 207 | 0 | 2023-12-18 | - | |
28 | 52Turn 立ちはだかる使者達 | 244 | 0 | 2023-12-28 | - | |
27 | 53Turn 怨嗟積り秘号と成す | 217 | 0 | 2023-12-30 | - | |
28 | 54Turn 遊明の力 | 227 | 0 | 2024-01-02 | - | |
27 | 今までの話が丸分かり! 第三章のあらすじ | 278 | 0 | 2024-01-03 | - | |
13 | お久しぶりです。 | 74 | 0 | 2024-11-10 | - | |
3 | お知らせ。 | 36 | 0 | 2024-11-20 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/10/25 新商品 SUPREME DARKNESS カードリスト追加。
- 11/21 17:23 評価 8点 《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》「 『混沌を制す者』シリ…
- 11/21 16:45 評価 6点 《混沌帝龍 -終焉の使者-》「 嘗ての遊戯王を文字通り"混沌" と…
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- 11/21 15:56 評価 4点 《混沌の黒魔術師》「 エラッタ前に戻しても何とかなりそうな気も…
- 11/21 15:21 評価 5点 《素早いモモンガ》「かなり後にカテゴリ化される《素早い》のルー…
- 11/21 14:54 評価 4点 《アサルト・ガンドッグ》「総合評価:送りつけて戦闘破壊しリクル…
- 11/21 14:40 デッキ ディフォーマー
- 11/21 14:25 デッキ ドローテスト【怪盗コンビEvil★Twin】2024/11
- 11/21 14:23 評価 8点 《半魔導帯域》「メインフェイズ1の間、互いの場のモンスターに「…
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- 11/21 11:31 評価 10点 《マドルチェ・プティンセスール》「マドルチェを真に強くしたカ…
- 11/21 11:23 評価 5点 《聖騎士ジャンヌ》「突撃した際に何故か打点が下がり、やられてよ…
- 11/21 11:21 評価 3点 《アクア・マドール》「 何気にイラストの画質が良好な一枚。あと…
- 11/21 11:15 評価 2点 《女剣士カナン》「 何故かは分からないが、希少性が高いカードら…
- 11/21 11:13 評価 4点 《ヴァイロン・ヴァンガード》「破壊にしか対応していないくせに戦…
- 11/21 11:10 評価 6点 《究極竜騎士》「 いわゆる『乗っただけ融合』のミームを作り出し…
- 11/21 09:19 評価 9点 《深淵の結界像》「【キマイラ】のおもちゃ 《幻獣魔王バフォメ…
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