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HOME > 遊戯王SS一覧 > 43Turn 次の関係(ステップ)へ

43Turn 次の関係(ステップ)へ 作:ジェム貯めナイト

 パズズとトモカヅキの襲来と、現による生徒達の催眠事件から1週間が経過した


 夏休み前最後の登校日を迎えた境階学園では、終業式を終えた生徒達が昼食とす
るべく、次々に食堂へと集まり始めていた。


 「――あ、先輩達だ」


 教室でのHRを終え、食堂までやって来た遊陽にカズ、留音に日吾は、遊無達1
年の生徒4人組から声を掛けられる。


 「おっ! 須浦、終業式までに復帰できたんだな」

 「あたしが毎日通ったから、直りが早くなったんだよ! ねぇーっ?」


 カズからの呼び掛けに、後頭部を覆うように包帯を巻いた須浦の腕へと抱き着い
ている千夜が代わりに返答すると、彼女に同意するかのように須浦は微笑みながら
同意する。


 「……そうだな」

 「見せつけてくるねぇ! 付き合い始めてもう1週間か」

 「……皆さんの怪我は治っても、須浦さんの傷は一生残るそうです」


 全身に軽い火傷を負ったカズや、モンスターに噛みつかれた手足に包帯を巻く遊
陽と留音を眺めつつ、遊無は瓦礫の直撃で後頭部を縫ったばかりの須浦へと振り返
る。

 しかし須浦は首を横に振り、心配ないと遊無に答えた。


 「いいんだ。これは千夜を守り抜いた証しだから」

 「キャー! ねえ聞いた!? あたしの彼ってば本当、最高……!」


 うっとりとした表情で須浦の腕へと抱き着いている千夜の姿に、遊陽達は唖然と
して立ち尽くす。


 「お――おう」

 「良かったわね。相思相愛になって……」

 「おやぁ? ……留音先輩」


 留音へと目を付けた千夜は、まるで獲物を見つけた捕食者のようにジリジリと彼
女の元に詰め寄り、姉の織姫が丁度訪れると彼女へと呼びかけるとともに、そのま
ま留音を連れていく。


 「あっ……それじゃ私達は行きますね――」


 須浦と八千代が遊陽達に別れを告げて千夜の後を追っていくと、千夜達と入れ替
わるかのように、マノンが遊陽達の元へと駆け寄って来た。


 「サヴァ(元気)? 今日も“賑やか”だねー」

 「だなー。留音は……まあ仕方ないか」

 「2人もこっち来いよ。これから日吾の妹と通話するんだ」


 遊陽からの誘いを受け、遊無とマノンを加えた5人で一同はすぐ近くの席へと腰
を下ろし、それぞれの持参した弁当を広げ始める。


 「日吾さんの妹と……?」

 「一嘉(いちか)も数日前からようやく学校に通えて、そろそろ帰宅する頃なん
だ」


 日吾が取り出したD・フェースを起動させ、妹からの連絡を待ちわびる中、遊陽
達はしばしの間団らんとした昼食の時間を満喫する。


 「……来た!」


 それぞれが食事を食べ終えた頃、遂に日吾のD・フェースが着信で鳴り響き、遊
陽達が固唾を飲んで見守る中、日吾は妹からの連絡に応答する。



 「お兄はん……?」

 「一嘉! 学校はどうだった……?」


 D・フェースへと映る黒髪を二つ結びにした制服姿の妹の姿に、日吾は普段より
も優しげな声色で応答する。


 「心配せんでもうち、普通に通えたで? ……で、そこにいらはる方達が――」


 画面の中の一嘉は兄の側にいる遊陽達を眺めると、カズを皮切りに一同はそれぞ
れ日吾の妹へと自己紹介する。


 「初めまして一嘉ちゃん! 日吾の親友――商本 一斗(しょうもと かずと)だ
……!」

 「同じく日吾さんの友人――刹那 遊無(せつな ゆうむ)です」

 「アタシマノン! マグナ ヌメンから今日までこのエ コール(学校)に通って
たの!」


 それぞれが自己紹介を終え、順番が遊陽へと回ると、遊陽も画面の中の日吾の妹
に自己紹介する。


 「俺は那由他 遊陽(なゆた ゆうひ)だ」

 「そうなんどすかぁ……お兄はん、そっちでもお友達いっぱいいはるんやねぇ…
…」


 目を細めながら兄と親しげな遊陽達を眺める画面の中の一嘉は、納得したとばか
りに首を縦に振り、再び日吾へと語り掛けた。


 「ほな、皆さん。うちはこのへんでおいとまします」

 「分かった。じゃあ一嘉――夜にはそっちに付くからな」

 「うん……お兄はん――うちはよお兄はんに会いたいわぁ……」


 妹との通話を切り、再び遊陽達に向き合った日吾は食べ終えた弁当とD・フェー
スをしまいながら、名残惜しそうに全員の顔を見ながら話し出す。


 「僕もマノンさんと同じく、今日で交流期間は終わり。これから荷物を纏めて一
嘉の待つ洛皇に帰るよ」

 「そっか……日吾ともお別れなんだな」

 「ううん、そんなことはないさ。きっとまた会える――」


 ともに危機を乗り越えた仲間同士だと、日吾はカズとともに腕を組み交わし再会
を誓う中、1人D・フェースを触るマノンは遊陽と遊無に問いかける。


 「アタシもマグナ ヌメンに帰るんだけどさ。ユーヒとユームも一緒についてか
ない?」

 「俺達も……?」

 「ヒノモトでの事をイーサお爺ちゃんに報告しに戻るんだけど、お爺ちゃんは所
縁の精霊の力宿す2人の事を知りたいみたい。それに――」


 マノンは手元のD・フェースを操作して、2人へと数日後にヒノモトを発ち、マ
グナ ヌメンへと向かう日程を知らせる。


 「……あのユーメイと一緒にいたゴルイニチとかいう奴、イーサお爺ちゃんは心
当たりがあるみたい。その事も含めて一度精霊世界に向かうって」

 「精霊世界に……!?」

 「精霊の血を引くイーサお爺ちゃんは、唯一アタシ達の世界と精霊世界を行き来
できる人間なの」


 精霊界を治める精霊長へと、自分達の世界で起きた異変を伝える。

 それがイーサ教会の主たるイーサの役割だとマノンから知らされた遊陽と遊無は
、お互いに顔を見合わせてマノンへと問い詰める。


 「それって、精霊の力持つ俺と遊無も行けるのか……?」

 「いやいや――力を分けられた信徒でも、精霊世界には行けないんだって」

 「ですが……誰かに頼むより、あの時私達が戦い感じた事は、直接精霊の皆さん
に話し共有すべきだと思う――」


 遊無の提案にマノンは少しの間悩むそぶりを見せるものの、顔を近づけ頼み込む
2人に折れたのか、渋々といった様子で返答する。


 「アタシが頼んでも、サバスやイーサお爺ちゃんは許してくれないかもよ?」

 「何とか説得して見せるさ。遊無――帰ったらマグナ ヌメンに向かう準備だな



 精霊世界――そこは遊陽達の住む世界とは隔たれたデュエルモンスターズの精霊
達が住まう世界。

 この世界のように、ユーメイ達秘号によっていずれは精霊世界にも危機が訪れる
かもしれない。

 半精霊の老人イーサを通じて2つの世界の安寧を守るため、遊陽達精霊の力宿す
者達は、新しい局面に立ち向かう準備を整え始めたのだった。





 食堂の開放も終わり、境階学園の生徒達が校舎とはしばしの別れを告げると、騒
々しいセミの鳴き声に迎えられ、長い休みへと突入した。


 「……やっと解放してもらえた――」


 千夜達に幼馴染のカズとの進展について詰められていた留音は、彼女達と別れて
1人で帰宅しようとしていた。


 「じゃあな塰里――」

 「留音さん。さようなら」

 「2人とも――また新学期に」


 校門の前で背後から近づいて来た遊陽と遊無に別れを告げ、留音は2人とは反対
方向にある自宅へと向かおうとする。


 「――留音!」


 しかし彼女を呼び止めるカズの声に、留音は振り向きつつ彼の顔を見た瞬間、先
程までの会話を思い出し頬を赤くする。


 「……千夜ちゃん達に嫌なことされなかったか……?」

 「――う、ううん……大丈夫」

 「――の割には、浮かない顔してたぜ?」


 カズからの指摘に、図星を突かれたかのように留音は微かに表情を引きつらせる
が、それは却ってカズに心配を抱かせるには十分だった。


 「――なあ、俺が奢るからさ。帰りにどっか寄ってかない?」

 「……一斗は、誰にでもそうなの……?」


 留音からの予想だにしなかった返答にカズは一瞬面食らうが、すぐに気を取り直
して留音へと感情を吐露する。


 「――そりゃそうだろ!? あんなことがあった後で、お前や遊陽、遊無ちゃん
達にまた何かあれば――」

 「……そう。確かにあなたの言う事は正しいと思う――」

 「でも何かが間違えてんだろ!? なあ、お前は俺にどうしてほしい……?」


 目の前まで近づいてきて真剣な表情で自らを見つめるカズに、留音はますます顔
を俯かせてただ首を横に振るばかりであった。


 「……埒が明かねぇ。こうなったらデュエルだ……!」

 「デュエル――」

 「嬉しい時、悩んだ時、初対面の人とだって! デュエリケーションはいつだっ
て人との繋がりを深めてくれる……!」


 カズからの提案に渋々といった様子で、申し出を了承した留音はカズとともに近
くの公園へと移動し始める。


 「……この時間帯は、そこまで“賑やか”じゃねぇな」


 木々が生い茂り、遊具に小さな子供が群がっている公園で、2人はデュエル用ス
ペースに立ち入るとお互いにD・フェースを起動させる。


 「ねえ、聞いてもいい……?」

 「勝敗にかける物だろ? 俺にできる範囲ならな」

 「……じゃあ――私の話を聞いてくれる?」


 留音から提示された勝利した場合の条件に、カズは一瞬訝しむも気を取り直して
留音へと問い返す。


 「わざわざ勝利条件にってのは、余程重要なんだな。いいぜ」

 「じゃあ始めましょう――」


 『デュエル――』


 Turn1 カズLP4000。手札5 留音LP4000。手札5


 「俺から始めるぜ。魔法カード《複翅キ接敵(ドラゴニック・エンゲージ)》の
発動だ! こいつの効果で俺は手札の水生昆虫1体を破壊する」


 カズが手札から掲げたヤゴのカードをそのまま墓地へと送ることで、先行して飛
び立った2機のトンボを模したモンスターが場に現れた。


 エーワックストークン×2 守備力0。


 「よって俺の場に2体のエーワックストークンを呼び寄せる。そして破壊された
《複翅水蝎(ドラゴニュンヘ)カスタリア》の効果発動だ! 俺のデッキの上5枚
の中から水生昆虫を2体まで手札に加えるぜ」


 カスタリア効果 複翅水蝎アレトゥーサ 複翅水蝎ペリポイア


 「俺はこのエーワックストークン2体をリリース! 猩々と秋津交わり、空の王
者と成せ!」


 宙を飛び交うトンボがつむじ風とともに急上昇すると、入れ替わりに彼の元へと
猩々の如く赤い機体の複葉機が飛来してきた。


 「――いきなり切り札……!」

 「“アドバンス召喚”――《三翅キ(ドライゴニック)ウォッカー・バロン》…
…!」


 ウォッカー・バロン攻撃力2600。


 「そしてカード2枚を伏せ、俺はターン終了」


 Turn2 留音手札6


 「この私に後攻を譲ったことを後悔させてあげる! 私のターン……!」


 カードを引いた留音は即座に手札の海獣のモンスターとともに、1枚の魔法カー
ドを見せつつDフェースへと挿入させた。


 「私は手札の“深層環姫”を墓地へ送ることで、魔法カード《流転循環》を発動
! カード1枚をドローして、捨てた《深層環姫アイボリー・ウォーラス》のレベ
ル×200ダメージを与えるわ……!」

 「ウォーラスのレベルは6――ぐっ!?」


 海水の層が上下入れ替わることで移動し、その余波がカズへと押し寄せると、激
流に飲まれることでLPを減少させる。


 カズLP4000→2800。


 「更に私は! 永続魔法《深層湧昇流》を発動させ、装備魔法《ライフレンクス
・ロープ》で手札の《深層環姫ツシマ》を漁場へと呼び寄せ、この命綱を巻きつけ
る!」


 魔法カードの連続発動により、留音の場では深海から湧き上がる湧昇流に逆らう
ように、海水を掻いて1体の海女が浮かんでくると同時に、巻きつけた命綱を頼り
に墓地へと沈んでいく。


 「知っての通り――“深層環姫”は特殊召喚されるとともに墓地へと沈み、バト
ルフェイズ開始時に浮上して獲得した効果を発揮する」

 「メインフェイズ中の妨害は効き辛ぇってことだろ」

 「そして《ライフレンクス・ロープ》が海女とともに墓地へと沈んだことで、墓
地から好きな“深層環姫”を引き上げられる……!」


 墓地から1体のモンスターを取り出し、カズへと見せ手札に加えた留音は、その
ままバトル開始を宣言する。


 「バトル! そしてこのバトルフェイズ開始時に墓地からツシマを特殊召喚し、
効果発動! 手札から《深層環姫リマン》を特殊召喚して即座に墓地へ沈むけど、
まだバトルフェイズ開始時だからそのまま浮上するわ……!」


 新たな海女が手札から呼び寄せられると同時に、永続魔法によって海面と化した
地面の一部へと、その海女は磯ノミを手にして飛び込み、再び浮上してきた。


 「そしてこのターン、私はモンスターを通常召喚していないから、手札のこのカ
ードはバトルフェイズ中に下級“深層環姫”をリリースしてアドバンス召喚できる
! 私はツシマをリリース!」


 海面に浮いた片方の海女が巻き起こった渦の中へ消えていくと、留音が墓地より
戻した海獣のモンスターが水飛沫を周囲に拡散させ、場に現れた。


 「いつものが来たか……!」

 「荒海を渡り、陸地との高低差すら歯牙で穿ち、突き進む! “アドバンス召喚
”! 現れて――《深層環姫アイボリー・ウォーラス》……!」


 深層環姫アイボリー・ウォーラス
 効果モンスター
 /水/レベル6/水/攻撃力2100。
 (1):通常召喚を行っていないターンの自分のバトルフェイズに発動できる。
 手札のこのカードをアドバンス召喚する。この効果でアドバンス召喚する場合、
 自分フィールドのレベル4以下の「深層環姫」モンスターしかリリースできない
 。
 (2):このカードの攻撃宣言時に相手フィールドのモンスター1体を対象に発動
 できる。そのモンスターの表示形式を表側攻撃表示か守備表示に変更する。


 ウォーラス攻撃力2100→2900。 リマン攻撃力900→1700。


 「《深層湧昇流》には、バトルフェイズに現れた“深層環姫”の攻撃力を800
アップさせる効果がある――」

 「私はウォーラスでウォッカー・バロンに攻撃するわ! ディギング・タスク…
…!」


 上陸したセイウチは白く大きな牙で地面を突き刺すと、刺された地面から枝分かれした氷柱が飛行する赤い秋津の元まで伸びてきて、進路を遮り地面へと墜落させる。


 「ちっ――」 カズLP4000→3700。


 「だが俺の“複翅キ”が破壊されたことで、罠発動――《複翅キ救助(ドラゴニ
ック・シーレスキュー)》! 破壊されたウォッカー・バロンを守備表示で蘇らせ
、その攻撃力分俺のLPを回復させる……!」


 一度は海中へと沈んだ秋津が引き上げられ、整備されたのち再び空へと飛び立つ
光景に、留音は空を見上げながら納得したかのように頷く。


 カズLP3700→6300。


 「勿論、これも想定内――アドバンス召喚した“深層環姫”が相手モンスターを
戦闘破壊したことで、リマンの効果発動よ……!」


 深層環姫リマン
 効果モンスター
 /水/レベル3/水/攻撃力900。
 このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
 (1):このカードが他のカードの効果で特殊召喚した場合、墓地に送られる。
 (2):このカードが(1)の効果で墓地に送られたターンのバトルフェイズ開始時に
 発動できる。墓地のこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
 (3):自分フィールドのアドバンス召喚した「深層環姫」モンスターが相手モン
 スターを戦闘で破壊した場合に発動できる。このターンそのモンスターはもう1
 度だけ続けて攻撃できる。


 「よってウォーラスは連続攻撃できる……! もう一度ウォッカー・バロンに攻
撃!」

 「だがウォッカー・バロンは守備表示――ダメージは発生しない」

 「この攻撃宣言時にウォッカー・バロンに対して、ウォーラスの効果発動! そ
の表示形式を攻撃表示へと変更させるわ……!」


 セイウチが再び地面を牙で穿ったことで、枝分かれした氷柱が赤い秋津めがけて
伸びてくると、飛び続ける赤い秋津はまたしても氷柱に貫かれる。


 「ディギング・タスク……!」


 「ぐっ……!?」 カズLP6300→6000。


 「続けてリマン! 一斗に直接攻撃……!」


 怯んだカズへと浮上した海女が手にした磯ノミを投げつけ、空を切ってノミが彼
の頬をかすめると、背後の木へと勢い良く突き刺さる。


 カズLP6000→4300。


 「――っ……!?」


 一連の攻撃を眺めていた留音は、脳裏にあの時自らに襲い掛かった猟豹の姿を浮
かべると、ノミが突き刺さった木から目を逸らし、顔を覆って怯えるように震え始
めた。


 「――留音……?」

 「――あ……わた――私そんなつもりじゃ……!?」


 豹変した留音に、カズは彼女の腕に巻かれた包帯を視界に捉え、続けて未だに痛
む火傷痕を思い起こして彼女の心境を察する。


 「落ち着け! 俺は無事だ……!」

 「嫌――」

 「っ……! 俺を見ろ! 留音……!」


 あの時の出来事に怯える留音へと、カズは自らを親指で差しながら叫んで呼び掛
けた。


 「あのデュエルは確かに――俺達や光希達にとって過酷だった。だが今は違う!


 「…………」

 「須浦とか――確かにみんな傷付いたけど、それでもみんな生きてる! デュエ
ルを恐れるな――留音!」


 カズの呼び掛けに、留音は次第に落ち着きを取り戻し始める。


 「……うん、一斗がいるなら……もう大丈夫」

 「留音――」

 「私は……この1枚を伏せてターン終了」


 そしてカードが伏せられ、ターンはカズへと移ったことで、一気に巻き返しを図
るべくカズはカードをドローする。


 Turn3 カズ手札3


 「そうだ。恐れずに突き進め! 俺は《複翅水蝎(ドラゴニュンヘ)アレトゥーサ》を召喚だ!」


 召喚とともに、カズの場には折り畳まれた牙を持つ水中に潜みしヤゴが飛び出し
てきた。


 アレトゥーサ攻撃力1800。


 「更に水属性モンスターが現れた事で、罠発動――《湛水誘引》! この罠によ
って、召喚したアレトゥーサと種族が同じ下級水属性モンスターをデッキから呼び
寄せる……!」


 発動した罠の効果で地面へと亀裂が入るとともに、その脇には稲が生い茂り、水
路を通って新たなヤゴがカズの場へと招致される。


 「俺はデッキから《複翅水蝎(ドラゴニュンヘ)プラクシテア》を特殊召喚だ!



 複翅水蝎(ドラゴニュンヘ)プラクシテア
 効果モンスター
 /水/レベル4/昆虫/攻撃力1600。
 (1):このカードが手札に存在する場合、自分フィールドの水属性・昆虫族モン
 スター1体を対象に発動できる。そのモンスターを破壊し、このカードを手札か
 ら特殊召喚する。
 (2):このカードがカード効果で破壊され墓地へ送られた場合、自分フィールド
 の昆虫族モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを破壊しこのカー
 ドを墓地から特殊召喚する。


 「これで俺の場には2体のヤゴが揃った! 《湛水誘引》の更なる効果で、そのレベル合計8以下のモンスターを俺達はデッキから手札に加えられるぜ……!」

 「……なら私は――《深層環姫ハードコーラル・バイナーワル》を手札に――」

 「俺は《複翅キ(ドラゴニック)ウォッカー・ズィーベン》だ! バトル!」


 カズが戦闘を命令することで、場のヤゴは尻から水をジェットのように放出しな
がら、海面に浮かぶ海女へと迫っていく。


 「俺はアレトゥーサでリマンを攻撃だ!」


 「……っ!?」 留音LP4000→3900。


 「そしてアレトゥーサが相手モンスターを戦闘破壊したことで、効果発動! こ
のバトルフェイズにアドバンス召喚を行うぜ!」

 「早速お出ましとはね――」

 「――俺はアレトゥーサとプラクシテアをリリース……!」


 カズが2体のヤゴのカードを液晶盤から離し、端末下部の墓地へと移し替えると
ともに、赤き秋津を改修した最新鋭機の秋津が新たに液晶盤へと置かれた。


 「幻の栄光を勝ち取るべく、今こそ飛び立て――“アドバンス召喚”! 《複翅
キ(ドラゴニック)ウォッカー・ズィーベン》……!」


 ウォッカー・ズィーベン攻撃力2800。


 「あの時光希君を倒したカード……!」

 「こいつが戦闘空域に到着したことで、効果発動だ! 墓地のウォッカー・バロ
ンを対象に、このターンウォッカー・ズィーベンはその名前と戦歴を受け継ぐぜ…
…!」


 新鋭機の機体側面へと、赤き秋津を識別するマーキングが受け継がれたことで新
鋭の秋津はその技量を受け継ぎ、複葉の翅を羽ばたかせてセイウチの上空へと到達
した。


 「行け! 俺はウォッカー・ズィーベンでウォーラスを攻撃! この攻撃時墓地
からアレトゥーサとプラクシテアを除外することで、獲得したこの戦闘で相手モン
スターの攻撃力分自身の攻撃力をアップさせる効果が発動するぜ……!」


 ウォッカー・ズィーベン攻撃力2800→4900。


 「ロートバッフェ・スイーピング……!」


 そして急降下する新鋭の秋津が大量の銃弾で掃射を行い、海に浮かぶセイウチを
海中へと沈めさせる。


 「きゃあっ……!?」


 留音LP3900→1100。


 「俺はカードを1枚伏せてターン終了。……大丈夫か? 次はお前の番だぜ?」


 ターンを終えたカズは、衝撃でよろめいた留音を気遣いながらもデュエル続行を
促す。


 「……一斗は、貴方は誰にでも優しい」

 「ったりめーだろ? 人には優しく、自分には厳しく――」

 「……実はさっき――千夜ちゃん達に連れていかれた時ね、……に自信を持つよ
うに……」


 囁くような小さな声で、弱々しく呟く留音の声にカズは耳を澄ませると、何とか
聞き取れたその言葉の意味に首をかしげる。


 「自分に自信……? そりゃ何で――」

 「何でって――あぁっ、もう! ハッキリ言わないと分からないわけ……!?」


 もうどうにでもなれと――半ばやけ気味に留音は叫びながら、デッキに指を伸ば
したのを引き金に再びデュエルが再開された。


 Turn4 留音手札2


 「私のターン! まずは罠発動! 《スクランブル・ボトル》……! その効果
で私は墓地からツシマとウォーラスを除外し、そのレベル合計8枚をデッキの上か
らめくって“深層環姫”2体を特殊召喚する……!」


 発動とともに墓地から海女とセイウチがそれぞれ取り除かれ、再び収納されると
留音はデッキの上からカードを1枚ずつめくっていく。


 「私はこの中から《深層環姫ラブラドル》と、私の切り札――《深層環姫コーラ
ル・ナーワル》を特殊召喚! 特殊召喚したラブラドルは墓地へ送られる」


 コーラル・ナーワル攻撃力2200→3000。


 「私は一斗が好き! 他の誰よりもずっと、貴方の近くにいたいの! バトル!



 畳みかけるように、頬を赤くして一気に彼への思いを告げた留音は、先程潜った海女が墓地から浮上すると、即座に引き当てたカードを発動させる。


 「バトル開始時に墓地から《深層環姫ラブラドル》を特殊召喚! そして墓地か
ら水属性モンスターを特殊召喚したターンに、速攻魔法《シャブドブライン・スト
ローク》……!」


 シャブドブライン・ストローク 速攻魔法
 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
 (1):墓地から水属性モンスターを特殊召喚したターンのバトルフェイズに発動で
 きる。デッキから「深層環姫」モンスター1体を手札に加え、アドバンス召喚を行
 う。


 「留音……ずっと一緒だっただけの俺を好きでいてくれて嬉しい――だが俺は受
け取らねえ!」

 「っ……!?」

 「俺が勇気を出して伝える前に言いやがって! お前が俺を好きな気持ちよりも
、俺がお前を好きな気持ちの方がずっと上だ……!」


 やっとの思いで伝えた言葉を素直に受け取らないカズに、留音は遂に逆上する。


 「ふ――ふざけないで! 私が伝えるまで言い出せなかった意気地なし……!」

 「うっせぇ! お前に伝えるため温めてただけだ……!」


 互いにいがみ合う2人の姿に、いつのまにか公園へと訪れた子供達が興味津々に
2人の姿を見つめ、同じ学園の生徒達からも冷やかしの声が上がり始めた。


 「ママー、あのおねえちゃんたちけんかしてる……」


 終いには小さな女の子が2人を指差しながら、母親の元に駆け寄ると、2人の姿
を見た母親は女の子の手を引っ張り、そそくさと公園から去っていく。


 「あんたは素直に! 私の好意を受け取りなさい……! 私はラブラドルとコー
ラル・ナーワルをリリース!」


 海女と一角が留音の場から消え去り、渦潮の中から2本の牙を生やした一角が彼
女の元へと泳いで辿り着いた。


 「フルーレ、エペ、サーブル! その一搔きは私の思いを届かせる! “アドバ
ンス召喚”――《深層環姫ハードコーラル・バイナーワル》……!」


 バイナーワル攻撃力2600→3400。


 「バトルフェイズにアドバンス召喚したバイナーワルの効果! 私の墓地の最上
級“深層環姫”1体ごとに攻撃力1200アップ……!」


 墓地(コーラル・ナーワル) バイナーワル攻撃力3400→4600。


 「ナチュラル・フォトシンセサイズ! 更にラブラドルが自身の効果で現れたタ
ーン、“深層環姫”が一斗に与える戦闘ダメージは倍になる……!」


 あっという間に攻撃力で上回れたことで、カズは焦りを感じながらも、やがて全
てを受け入れたかのように頷いて、再び留音へと口を開く。


 「……こうなりゃ道連れだ。すれ違いを清算して軟着陸といこうか……! 罠発
動――」

 「バイナーワルの攻撃! トゥシュ ポワン……!」


 留音の宣言で2本の牙持つ一角は高速で新鋭の秋津へと泳いで辿り着き、その牙
で秋津の胴体を貫く。


 「ぐっ……!?」 カズLP4300→700。


 「だがこの瞬間、罠カード《複翅キ衝突(ドラゴニック・ラミング)》によって
、破壊されたウォッカー・ズィーベンの攻撃力の半分が俺達へと襲い来る……っ!
?」


 だが貫かれた秋津は腹部を折り曲げ、一角を捉えて締め上げるとともに、2体は
地面へと墜落を始める。


 複翅キ衝突(ドラゴニック・ラミング) 通常罠
 (1):自分のLPが相手より少ない場合、自分フィールドの「複翅キ」モンスタ
 ーが戦闘・効果で破壊された場合に破壊されたそのモンスター1体を対象として
 発動できる。
 お互いのプレイヤーはそのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを受ける。


 地面へと衝突する直前――周りの観客達が避難する中、2人は互いに歩み寄り抱
きしめ合うと、2人の切り札が墜落した衝撃で押し倒される。


 カズLP700→0。 留音LP1100→0。


 「……何だ――私、一斗に愛されてたんだ……」


 身体を起こした留音は、衝撃が2人を襲う直前に下に潜って彼女へのダメージを
軽減していたカズに気付き、ポツリと呟いた。

 続いて起き上がったカズも、留音の顔を見ながらしみじみと呟く。


 「いてて……俺はなんだかんだ、お前を一番優先してたんだな」

 「そうね。……っていうか! 皆さん騒がしくしてすみませんでした……!」


 周囲の生徒達が2人を祝福するかのように拍手を送る中、我に返り今までのデュ
エルを振り返った留音はカズを連れて、そそくさと公園から退出していく。





 「――なあ、遊陽と遊無ちゃんさ……マノンと一緒に海外まで行くらしいぜ?」


 2人は駅前の足繁く通う喫茶店で、カズの奢りで頼んだパフェとケーキを食べながら、先程の食堂での会話を振り返っていた。


 「そう――」

 「あの2人は俺達が戦ってる間、もっと強くで邪悪な奴らと戦っていただろ。俺
達がもっと早く助太刀に入ってやれてたら――」


 親友2人が格上の相手と命を賭したデュエルを繰り広げているのに、自分達はた
だ見ているだけだった。

 自分の不甲斐なさを恥じるカズを見て、今度は留音が彼を奮い立たせるべく決心
する。


 「やって――やろうじゃない」


 目の前のパフェを完食し、自らのD・フェースを取り出した留音は、日吾ととも
に暮らすあの時駆け付けた彼らを思い浮かべる。


 「だったら、2人が帰って来るまでにもっと強くならなくちゃ! あの時助けに
来てくれた人達なら――」


 そのまま日吾へとメッセージを送る留音に、カズも続けて連絡を取ろうとD・フ
ェースを取り出し、2人揃って強くなるべく――日吾を介して“彼ら”へと師事す
るのであった。





 そして遊陽と遊無がマグナ ヌメンへと旅立つ朝。日吾達が暮らすシェアハウス
に訪れたカズと留音は、これから帰国するサバスに出迎えられ、広間でしばらくの
間この町に残るアルベルトとモイラの2人と顔合わせする。


 「あの時戦ってた生徒だ。ユーヒとユームによれば、そこそこ腕が経つみたいだ
ぜ」


 サバスから紹介してもらった2人は、まずはあの時駆け付けてくれた礼を3人に
述べるとともに、穏やかな表情で2人を見つめるアルベルトとモイラの2人に頭を
下げて頼み込む。


 『お願いします! 俺(私)達にデュエルを教えてください……!』





 「俺、カズと――」

 「私、留音が送る――」

 『ビナリウス回顧録!』


カズ「つーことで遂に始まった第三章! はぁーっ、遂に留音と恋人同士になっち
まったんだな」

留音「何? 私じゃ不満……?」

カズ「なわけねーだろ。お前は俺の一番だよ。秘号とかいう俺達が対峙した敵との
戦いから一週間が過ぎて、境階町は次第に元の活気を取り戻していった」

留音「遊陽君と遊無ちゃんは、マノンさんの出身地であるマグナ ヌメンへと旅行に
出かけたわ。そして最終章まで、この町とはしばしのお別れね」

カズ「ああ……前回の話から間が空いたが、その間に三章から先のシナリオは全て
纏まったみたいだぜ」

留音「遊陽君達と再会するまでの間に、私と一斗はもっと強くなるわ! 次は遊陽君達を助けられるように――」

カズ「そんじゃ次回予告だ! 次回はマグナ ヌメンへと向かう機内の中で、到着ま
での間に遊無ちゃんとあの時駆け付けたヘリの運転手――マルチェッロさんのデュ
エルが繰り広げられる……!」


 『次回! 遊戯王Binarius(ビナリウス) -竜の駒 大洋を統べる- お楽し
みに!』
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