『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2　作：光芒

　攻撃力4000かつ効果の対象にならず効果で破壊されないブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン、攻撃力3300かつ同ステータスのトークンを生成できる白闘気双頭神龍、自身をリリースすることで手札の青眼の白龍を特殊召喚できる白き霊龍。
　ダンディライオンの効果で生成される綿毛トークンを守備表示とはいえ残してしまっているが、先攻1ターン目かつ不慣れなデッキを十分に回すことができている。宮戸 遊貴の中にはわずかではあるが、そんな気持ちが、満足感が芽生えていた。

「RUM……？」

　しかし、その芽生えた気持ちを摘み取りかねないカードを彼女と対峙する天都 遊希はいきなり繰り出してきた。見たことも聞いたこともないカードを耳にして遊貴の思考が止まる。

「RUM-七皇の剣。これはかつて私と血を分けた子が使っていたカード。まさかこのカードがデッキにあるとは思わなかったけど……引いてしまった以上はその力を存分に使わせてもらうわ」

《RUM-七皇の剣（ランクアップマジック-ザ・セブンス・ワン）》
通常魔法
自分のドローフェイズ時に通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1の開始時に発動できる。
「CNo.」以外の「No.101」～「No.107」のいずれかをカード名に含むモンスター1体を、自分のエクストラデッキ・墓地から特殊召喚し、そのモンスターと同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」と名のついたモンスターをその特殊召喚したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「RUM-七皇の剣」の効果はデュエル中に1度しか適用できない。

「さっきも説明したけど、このカードは通常のドローをしたこのカードを公開し続けることでそのターンのメインフェイズ1の開始時に発動できる」
「むぅ……発動条件がやたら面倒。でもそういうカードは大体強い」
「そう、初期5枚の手札にあったり《トレード・イン》とかでドローしたりするともうその時点で腐るのが難点なのよね……でもあなたの見通し通りよ。まずエクストラデッキから《CNo.（カオスナンバーズ）》以外の《No.（ナンバーズ）》101から107までのいずれかをカード名の含むモンスター1体をエクストラデッキ、墓地から特殊召喚するわ。私のデッキでこの条件に一致するのはこのモンスターよ」

　遊希は一枚のカードを天にかざす。それと同時にカードが光を放ち始め、天空には107の数字が現れる。その107の数字はやがて巨大な四角錐のようなものに形を変え、その四角錐はまるで特撮作品においてロボットが変身するかのように展開しては、やがて機械のような外見の竜へと変化した。

「“銀河渦巻く瞳を宿す竜よ。時空の渦を越え、我が元に顕現せよ！” 現れなさい！《No.107 銀河眼の時空竜》！！」

《No.107 銀河眼の時空竜（ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン）》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
レベル8モンスター×2
自分のバトルフェイズ開始時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの効果は無効化され、その攻撃力・守備力は元々の数値になる。この効果を適用したターンのバトルフェイズ中に相手のカードの効果が発動する度に、このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで1000ポイントアップし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

（……よくわからないけどわかる。このカード、ただのカードじゃないって）
「RUM-七皇の剣の効果はまだ続くわ。この効果で特殊召喚したモンスターを1つ上のランクにアップさせる。ランク8のNo.107 銀河眼の時空竜でオーバーレイ！」

　天空には繋がった七つの星が紅く輝いた時。時空竜は劈くような咆哮をあげ、金色の光となって天へと昇っていく。
　天空には混沌の闇が渦巻き、光と闇の相反する力が合わさっては大爆発を起こす。その力は対峙する遊貴にもはっきりとわかるほどのものとなっており、大気と大地がその力に怯えるが如く震撼を始めた。混沌渦巻く空に輝く七つ星が点と線となって繋がった。七つの光は一つとなり、天空に剣となってその姿を顕現させる。

「“混沌の世界に七つの星輝く時。時空の竜は真の姿を解き放つ。逆巻く銀河を貫きて、時の力溢れる世界より飛来せよ！ 永遠を超える龍の星！” ランクアップ・カオス・エクシーズ・チェンジ！！ その力……もう一度我が手に。《CNo.107 超銀河眼の時空龍》！！」

　三つの頭に巨大な身体と三対六枚の翼。身体は鋭い刃のような鱗で覆われ、右胸には自身を現す「107」の刻印。銀河眼の時空竜はその身に秘めていた真の力を解放した。

《CNo.107 超銀河眼の時空龍（ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン）》
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/光属性/ドラゴン族/攻4500/守3000
レベル9モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果はターン終了時まで無効になり、このターン、相手はフィールド上のカードの効果を発動できない。
また、このカードが「No.107 銀河眼の時空竜」をエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。●自分フィールド上のモンスター2体をリリースして発動できる。このターンこのカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。

「……魔法カード1枚で攻撃力4500のモンスター？ なんだそのチート」

　何処ぞのBF使いよろしく「インチキ効果も～」と言ってしまいたくなったが、その言葉を遊貴は喉元で抑え込む。インチキであれなんであれ、相手があの天都 遊希という事実がその感情を消し去った。

「手札から魔法カード、トレード・インを発動」

《トレード・イン》
通常魔法
(1)：手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

「手札のレベル8モンスター《銀河眼の光子竜》を捨てて発動。デッキからカードを2枚ドロー。自分フィールドにギャラクシーモンスターが存在することにより、このカードは手札から特殊召喚できるわ。現れなさい。《フォトン・バニッシャー》」

《フォトン・バニッシャー》
特殊召喚・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻2000/守0
このカードは通常召喚できない。自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合に特殊召喚できる。自分は「フォトン・バニッシャー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1)：このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「銀河眼の光子竜」1体を手札に加える。
(2)：このカードは特殊召喚したターンには攻撃できない。
(3)：フィールドのこのカードを素材としてX召喚したモンスターは以下の効果を得る。●このカードが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず除外される。

「特殊召喚に成功したフォトン・バニッシャーの効果を発動。デッキから2枚目の銀河眼の光子竜を手札に加える。そして手札のフォトンモンスターである銀河眼の光子竜を相手に見せることで、手札の《銀河剣聖》を特殊召喚するわ」

《銀河剣聖（ギャラクシー・ブレイバー）》
効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻0/守0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1)：手札の「フォトン」モンスター1体を相手に見せて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。このカードのレベルは見せた「フォトン」モンスターのレベルと同じになる。
(2)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「ギャラクシー」モンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力・守備力はそのモンスターのそれぞれの数値と同じになる。

「レベルの合わないモンスターを2体……？」
「特殊召喚に成功した銀河剣聖の効果を発動。このカードの攻守の値を墓地のギャラクシーモンスター1体と同じにする。対象は銀河眼の光子竜よ」

銀河剣聖　ATK0/DEF0→ATK3000/DEF2500

「そして時空竜をオーバーレイユニットにしている超時空龍の効果を発動。自分フィールドに存在するフォトン・バニッシャーと銀河剣聖をリリース。このターン、超時空龍は3回までモンスターに攻撃できる」

　攻撃力4500の3回攻撃―――遊貴のフィールドにはモンスターが5体存在し、そのうちの2体が守備表示のトークンとはいえ、その字面だけで嫌な汗が流れるというものだ。
　しかし、七皇の剣という発動条件に縛りのあるカードによって特殊召喚されるようなモンスターの効果がこれだけのはずがなかった。

「超時空龍のもう一つの効果を発動。オーバーレイユニットを1つ取り除き、このカード以外のフィールドに表側表示で存在するカードの効果をターン終了時まで無効にする。そして相手はこのターン、フィールド上のカードの効果を発動できなくなるわ―――”タイム・タイラント”」

　超時空龍から発せられた力によって遊貴の中の時そのものが巻き戻るような不気味な感覚に襲われる。
　このカードのランクアップ前である時空竜の効果はバトルフェイズの開始時のみに発動できる効果であり、フィールドに存在するモンスターの効果こそ無効にするが、魔法・罠カードの効果までは無効にできない。条件こそあるが、自身の効果で攻撃力上昇と2回攻撃が可能になるものの《次元幽閉》やミラー・フォース系のような戦闘反応のカードは対処できないという弱点があった。
　しかし、超時空龍となって得た効果はカードの種類問わず全てのカードの効果を無効にし、かつ相手にカードの発動をさせないという効果である。最もモンスターの効果を無効化できるのは発動ターンのみと永続的に無効化する進化前より短くなっているが、召喚反応の罠やカウンター罠に対処できないという点を除けばその制圧力は全カードの中でも高い方と言えるのだ。

「……その効果にチェーンして白き霊龍の効果を発動する」

チェーン2（遊貴）：白き霊龍
チェーン1（遊希）：CNo.107 超銀河眼の時空龍

「チェーン2の白き霊龍の効果。相手フィールドにモンスターが存在する時、このカードをリリースして手札の青眼の白龍を特殊召喚する。手札の青眼の白龍を守備表示で特殊召喚」

《青眼の白龍（ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン）》
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。

「……チェーン1の超時空龍の効果でこのターンの終了時まで超時空龍以外の全てのカードの効果を無効化する。そしてあなたはこのターン、フィールド上のカードの効果を発動できなくなるわ。最も既にチェーンされてしまっているものはどうにもならないけど」

　攻撃力2500の白き霊龍は超時空龍の攻撃対象としてはうってつけのモンスターであり、攻撃表示のカオス・MAX、白闘気双頭神龍の2体と共に超時空龍で攻撃すれば遊貴のライフを大きく削ることができた。しかし、遊貴は白き霊龍を自らの効果でサクリファイス・エスケープさせ、その代わりに守備表示の青眼の白龍で守りを固める。1ターンのみとはいえ、フィールドのカードの効果を全て封じるという強力な効果もチェーンされてしまえば意味はない。

（早いうちからできるだけダメージレースで優位に立っておきたかったけど……まあいいわ、このターンで削れるだけ削る）
「私はまだ通常召喚権を消費していない。《銀河の魔導師》を召喚」

《銀河の魔導師（ギャラクシー・ウィザード）》
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻0/守1800
(1)：1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベルをターン終了時まで4つ上げる。
(2)：このカードをリリースして発動できる。デッキから「銀河の魔導師」以外の「ギャラクシー」カード1枚を手札に加える。

「そして銀河の魔導師をリリース。デッキから魔導師以外のギャラクシーカード1枚を手札に加える。手札に加えるのは《銀河天翔》。そしてこの銀河天翔を発動するわ」

《銀河天翔（ギャラクシー・トランサー）》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は「フォトン」モンスター及び「ギャラクシー」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
(1)：2000LPを払い、自分の墓地の「フォトン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じレベルを持つデッキの「ギャラクシー」モンスター1体と対象の墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は2000になり、効果は無効化される。

「ライフ2000を払い、墓地のフォトンモンスター、銀河眼の光子竜を対象に発動」

遊希　LP8000→6000

「墓地の光子竜と同じレベルのギャラクシーモンスター《銀河騎士》を守備表示で特殊召喚。そしてこの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は2000になり、効果は無効化されるわ」

《銀河騎士（ギャラクシー・ナイト）》
効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2800/守2600
(1)：自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2)：このカードの(1)の方法で召喚に成功した場合、自分の墓地の「銀河眼の光子竜」1体を対象として発動する。このカードの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンし、対象のモンスターを守備表示で特殊召喚する。

銀河眼の光子竜　ATK3000→ATK2000
銀河騎士　ATK2800→ATK2000

「レベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ！ 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚！ “闇に輝く銀河よ。託されし想いに応え我が未来を切り拓く新たなる力となれ！” 降誕せよ！《銀河眼の光波竜》！」

《銀河眼の光波竜（ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン）》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
レベル8モンスター×2
(1)：1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。この効果でコントロールを得たモンスターの効果は無効化され、攻撃力は3000になり、カード名を「銀河眼の光波竜」として扱う。この効果の発動後、ターン終了時までこのカード以外の自分のモンスターは直接攻撃できない。

「銀河眼の光波竜はオーバーレイユニットを1つ取り除くことで相手モンスターのコントロールを奪うことができる。でもこの効果を使ったターン、光波竜以外のモンスターは攻撃することができなくなる。これでは超時空龍と併存させる意味はないわ」
「……だったらどうしてこのモンスターを？」
「ちょっと扱いが悪くなるけど、こうするのよ。私は銀河眼の光波竜でオーバーレイ！」
「……まさかまたランクアップ」
「そのまさか。1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築。ランクアップ・エクシーズチェンジ！ “銀河に漲る力失われし時。光を食らう暗黒が世界を覆う。漆黒の宇宙にその咆哮を轟かせよ！” 目覚めなさい！《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》！！」

　光波竜の身体には漆黒の闇がまとわりつく。そのモンスターからは光の竜らしからぬ邪な波動が伝わってきた。だが、闇にその身を落としたとしても、そのモンスターと遊希との間には確かな絆が感じられた。

《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守0
レベル9モンスター×3
このカードは自分フィールドの「ギャラクシーアイズ」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。このカードはX召喚の素材にできない。
(1)：このカードがX召喚に成功した時、自分のデッキからドラゴン族モンスター3種類を1体ずつ墓地へ送って発動できる。相手はデッキからモンスター3体を除外する。
(2)：このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。

「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンの効果を発動。このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、このカードは1度のバトルフェイズに2回までモンスターに攻撃できる。さて、お待たせしてごめんなさい。バトルフェイズよ！ ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンで綿毛トークンと神龍トークンに攻撃！ “絶滅のダークマター・ストリーム”！！」

No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン　ATK4000　VS　神龍トークン　DEF3000

No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン　ATK4000　VS　綿毛トークン　DEF0

「そして超時空龍で残り3体のモンスターに攻撃。“アルティメット・タキオン・スパイラル”！！」

CNo.107 超銀河眼の時空龍　ATK4500　VS　青眼の白龍　DEF2500

CNo.107 超銀河眼の時空龍　ATK4500　VS　白闘気双頭神龍　ATK3300

遊貴　LP8000→6700

CNo.107 超銀河眼の時空龍　ATK4500　VS　ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン　ATK4000

遊貴　LP6700→6200

「っ……」
「……これだけ攻撃しても銀河天翔のコスト分すら取り返せないというのはこっちも要反省かしら」

　2体のギャラクシーアイズの攻撃によって、一気の開始時の状態同然に引き戻される遊貴のモンスターゾーン。攻撃力4000と3300というものは決して低い数値ではないが、超えられる時はあっさり超えられる。だが、あまりにもあっさり過ぎるというものだ。そしてあの盤面をわずか1ターンでひっくり返してもなお満足が行かない様子の遊希を見て、改めてこれまで自分が相対してきたデュエリストとは一風違ったものを感じる。

（……美夏が手も足も出ないのがわかる。私も本当のデッキだったらこんな好き放題やらせなかったとは思うけど。後で琉枝に文句の一つでも言わないと割に合わない）
「バトルフェイズを終了。メインフェイズ2に移るわ。攻撃力4500だけど、もうオーバーレイユニットを持たない超時空龍はバニラ同然か……返しのターンが不安だけど、こうさせてもらうわ。私は超時空龍でオーバーレイ！」
「またまた」
「確かにまたまた、ね。私はギャラクシーアイズモンスターである超時空龍1体でオーバーレイネットワークを再構築。カオス・エクシーズ・チェンジ！ “その刃は触れたもの全てを裂く。破壊の力を宿し竜よ、全てを断ち切れ！”《銀河眼の光波刃竜》！」

《銀河眼の光波刃竜（ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン）》
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/光属性/ドラゴン族/攻3200/守2800
レベル9モンスター×3
このカードは自分フィールドのランク8の「ギャラクシーアイズ」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。このカードはX召喚の素材にできない。
(1)：1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2)：X召喚したこのカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、自分の墓地の「銀河眼の光波竜」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

「銀河眼の光波刃竜の効果を発動。オーバーレイユニットを1つ取り除き、フィールドのカード1枚を破壊する。破壊するのは、私から見て右側のセットカード。これで私はターンエンドよ」


遊貴　LP6200　手札0枚
デッキ：27　モンスター：0　魔法・罠：1　墓地：13　Pゾーン：青/赤　除外：0　エクストラデッキ：13（0）
遊希　LP6000　手札2枚
デッキ：29　モンスター：2（No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン ORU:2、銀河眼の光波刃竜 ORU：0）魔法・罠：1　墓地：8　Pゾーン：青/赤　除外：0　エクストラデッキ：10（0）


☆TURN03（遊貴）

「私のターン、ドロー。悪いけど、デュエルは始まったばかり。まだ立て直すだけの余裕はある」
「……手札は今ドローした1枚。そしてセットカードは光波刃竜の効果で選ばれなかった方の1枚。その2枚でどう返すのかしら？」
「2枚しかない、でもその2枚だけで十分だってこともある。まず1枚目、リバースカードを発動。速攻魔法《銀龍の轟咆》」

《銀龍の轟咆》
速攻魔法
「銀龍の轟咆」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1)：自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのドラゴン族の通常モンスターを特殊召喚する。

「墓地のドラゴン族通常モンスター1体を対象に発動。そのモンスターを特殊召喚。特殊召喚するのは青眼の白龍。更に手札から《復活の福音》を発動」

《復活の福音》
通常魔法
(1)：自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(2)：自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。

「蘇生カード2枚！？……あなたのドロー運も相当のものよ」
「ありがとう。でもこのデュエルに勝つために必要なのは運だけじゃない。実力も必須。私は墓地の青眼の白龍を特殊召喚。あなたは前のターン、連続攻撃で私のモンスターを全滅させた。だったら目には目を歯には歯を……連続攻撃には連続攻撃を。私はフィールドの青眼の白龍2体を墓地に送り、このカードを融合召喚する。融合召喚《青眼の双爆裂竜》」

《青眼の双爆裂竜（ブルーアイズ・ツインバースト・ドラゴン）》
融合・効果モンスター
星10/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
「青眼の白龍」＋「青眼の白龍」
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●自分のモンスターゾーンの上記カードを墓地へ送った場合にエクストラデッキから特殊召喚できる（「融合」は必要としない）。
(1)：このカードは戦闘では破壊されない。
(2)：このカードは１度のバトルフェイズ中に２回までモンスターに攻撃できる。
(3)：このカードの攻撃によって相手モンスターが破壊されなかったダメージステップ終了時に発動できる。その相手モンスターを除外する。

「……反撃、開始！」