第176話：ゴッド・ナンバーズ　作：光芒

「“RUM-ゴッド・フォース”……？」



※RUM-ゴッド・フォース
通常魔法
(1)：自分フィールド上に表側表示で存在する「希望皇」と名のついたXモンスター1体を選択して発動できる。「GNo.39 希望皇神 ホープ・ザ・ゴッド」1体を選択した「希望皇」と名のついたXモンスター1体の上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
(2)：このカードを発動したターン、相手はカードの効果を発動できず、互いに受けるダメージは0になる。



「RUM-ゴッド・フォース。神の名を冠した究極にして至高のRUM」

　精霊界において精霊皇のみが持つRUM。それがRUM-ゴッド・フォースである。その存在を知るのは精霊界において所持者である精霊皇のみであり、光子竜も七星将軍である時空竜も知らないカードであった。

「私のフィールドに表側表示で存在する希望皇と名のついたXモンスター1体をあるモンスターへとランクアップ・エクシーズチェンジさせる！」
「あるモンスター……？」
「神の化身……いや、化身などではない―――神だ！！ 希望皇ホープ！ 我が現身よ、今究極至高の力を以て神へと転生せよ！！」



　希望皇ホープの身体が光となり、天に昇る。希望の名を持つ戦士は今高みへと到達し、神の名を得た。神々しい白き身体に黄金の鎧を纏ったもの、そしてこの戦場に天を貫くほどの巨大な神がその眠りから目を覚まそうしていた。










―――“我が手に残りし希望。我が手に握られしは数多の未来。希望をその身に宿し皇は今世界に希望を授ける神となる”！！―――















―――“ランクアップ・ゴッド・エクシーズチェンジ”！！―――
















―――“GNo.39（ゴッド・ナンバーズ）”！！―――
















―――“希望皇神（きぼうおうしん）ホープ・ザ・ゴッド”！！―――
















　GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド。数多のNo.たちの頂点に立つNo.の神がこの戦場へと舞い降りた。



「GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド……」





※GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド（オリジナルカード）
エクシーズ・効果モンスター
ランク12/神属性/幻神獣族/攻5000/守5000
このカードは「RUM-ゴッド・フォース」の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。「GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド」は自分フィールド上に1体までしか存在できない。
このカードはルール上、「希望皇ホープ」と名のついたカードとしても扱う。
(1)：X素材を持っているこのカードは他のカードの効果を受けず、X素材を持っているこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカード以外の「希望皇」と名のついたモンスターは破壊されず、相手はこのカード以外のモンスターを攻撃できない。
(2)：互いのスタンバイフェイズごとに発動できる。自分の墓地に存在するカードまたはゲームから除外されているカード1枚を選択してこのカードのX素材にする。
(3)：？？？
(4)：？？？






「攻撃力5000の……神属性！？」

　デュエルモンスターズにおいて存在する属性は光・闇・炎・水・風・地の6種類である。しかし、その中において例外が存在すると言われている。それが7つ目の属性である神であり、この属性を持つモンスターは種族も幻神獣族という固有のものになっている。
　人間界においてはI2社の創始者であるペガサス・J・クロフォードが古代エジプトの石板から復元した3枚の神のカード“オシリスの天空竜”“オベリスクの巨神兵”“ラーの翼神竜”だけがこの属性および種族を持つと言われており、その実物を見た者は今の時代には存在しないとまでされている伝説のカードだ。
　そんな3枚の神のカードこと【三幻神】が持つ属性・種族を持つということは、その神たちに比肩しうるだけの力をこのホープ・ザ・ゴッドは持っているということになるのだ。

「GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッドはオーバーレイユニットを持っている限り他のカードの効果を受け付けず、そして相手はホープ・ザ・ゴッド以外のモンスターを攻撃できない。さらに……」
「さらに……？」
「隠された3つ目の効果！ 1ターンに1度、自分のエクストラデッキまたは墓地から「希望皇」と名のついたXモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる！！」


(3)：1ターンに1度、自分のエクストラデッキまたは墓地から「希望皇」と名のついたXモンスター1体を召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚できる。その後、自分のデッキの上からまたは墓地のカードを2枚までこの効果で特殊召喚に成功したXモンスターのX素材にする。この効果は相手ターンでも発動できる。


「なんですって！？」
「神の示した道を通り現れよ！“希望の力を宿し龍よ。今ひとつの星となりて、天命を貫く霹靂となれ！”飛翔せよ！“No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン”！！」


※No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン
エクシーズ・効果モンスター
ランク10/光属性/ドラゴン族/攻4000/守2000
レベル10モンスター×3
このカードは手札の「RUM」魔法カード1枚を捨て、自分フィールドの「希望皇ホープ」モンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。
(1)：1ターンに1度、自分の墓地の「No.」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2)：このカードを対象とするモンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。


「攻撃力4000……」
「そしてデッキの上または墓地のカード2枚をこの効果で特殊召喚したモンスターのオーバーレイユニットにする！」

No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン ORU:0→2

「ホープ・ドラグーンの効果を発動！ 1ターンに1度、自分の墓地に存在するNo.1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する！！ 蘇れ、No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ！！」
「っ……！！」

　このターンの開始時まで1枚のカードもなかった精霊皇のフィールドには瞬く間に3体のモンスターが並び立つ形となった。
　それもすべてのモンスターが攻撃力3000以上であり、また攻撃力5000のGNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッドを撃破しなければ他の2体のモンスターには触れることすらできないのだ。

「よもや人間相手にNo.の神を披露することとなるとは思わなかった。だが、RUM-ゴッド・フォースを発動したターン、互いのプレイヤーは神の加護を受けるために一切のダメージを受けなくなる」
「……つまり、このターンでの私の敗北はないということよね？」
「ああ。だが、そのモンスターたちには消えてもらう。バトル！ まずはNo.99 希望皇龍ホープ・ドラグーンで裏側守備表示となったギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンを攻撃！“ホープ・バーストフレアー”！！」

No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン ATK4000 VS ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン DEF3000

「ぐああっ！！」

　RUM-ゴッド・フォースの効果、そして破壊されたFA・フォトン・ドラゴンは守備表示のモンスターであるためダメージは発生しない。それでも遊希の身体にはズン、という重い衝撃が走った。

「がっ……あああ……」
―――遊希！！
「神の力はライフなどという概念では示せない力を持つ。例え数値でこの戦いに決着がつかないにしても、この神の攻撃を耐えられないのであれば……どうなるか」
「ぐっ……」
「踏ん張るか。だが、これはどうかな？ GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッドで銀河眼の光波竜を攻撃！ “希望神剣-ホープゴッド・スラッシュ”！！」

GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ATK5000 VS 銀河眼の光波竜 ATK3000

「―――ッ！！！」

　全身を引き裂かれるかのような痛みが遊希の身体に走る。あまりの痛みに遊希は悲鳴の声すらあげることができなかった。

「遊希……遊希っ！！」
「だい……じょうぶ……だから……下がっていなさい……」

　それでも遊希は耐え抜いた。例えNo.の神を相手取ったとしても、彼女の内に燃える炎はまだ燃え尽きてはいなかったのだから。

「これも耐えるか。私はこれでターンエンドだ」


遊希 LP500　手札：4枚　
デッキ：23　モンスター：0　魔法・罠：2　墓地：24　除外：3
ホープ LP2100　手札：1枚
デッキ：17　モンスター：3（GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ORU:3、No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン ORU:2、No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ORU:0）魔法・罠：1　墓地：21　除外：4


☆TURN12


「私の……ターン……！！ ドローっ！！」
「スタンバイフェイズ時にホープ・ザ・ゴッドの効果を発動！ ゲームから除外されているホープレイVをホープ・ザ・ゴッドのオーバーレイユニットにする」

　これでホープ・ザ・ゴッドのオーバーレイユニットは4つになった。現時点でホープ・ザ・ゴッドの効果にオーバーレイユニットを消費する効果があるかどうかはまだ遊希にはわからないため、この効果にどのような意味があるのかはわからない。ただ、未知の効果が多すぎて迂闊に動くことができないのが実情であった。

（ホープ・ザ・ゴッド……オーバーレイユニットがある限り、カードの効果を受けず私は他のモンスターを攻撃できない……勝つにはホープ・ザ・ゴッドを倒すしかない）
―――遊希。
（……光子竜、あなたもわかっているでしょう。私たちにはあの力しかない。だから……協力して）
―――ああ！
「スタンバイフェイズからメインフェイズ1に移るわ」
「ならばこのタイミングでホープ・ザ・ゴッドの効果を発動する！ エクストラデッキから“No.93 希望皇ホープ・カイザー”をエクシーズ召喚扱いとして召喚条件を無視して特殊召喚する！」

　精霊皇のフィールドには黒を基調とした鎧を纏った皇が降臨する。カイザー＝帝王という言葉をその名に宿す希望の皇はまさに帝王の相応しい高貴な姿を以て遊希の前に立ちはだかった。


※No.93 希望皇ホープ・カイザー
エクシーズ・効果モンスター
ランク12/光属性/戦士族/攻2500/守2000
X素材を持った同じランクの「No.」Xモンスター×2体以上
(1)：1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカードのX素材の種類の数まで、エクストラデッキからランク9以下で攻撃力3000以下の「No.」モンスターを効果を無効にして特殊召喚する（同じランクは1体まで）。
その後、このカードのX素材を1つ取り除く。このターン、相手が受ける戦闘ダメージは半分になり、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(2)：自分フィールドに他の「No.」Xモンスターが存在する限り、このカードは戦闘・効果では破壊されない。


「その後、自分のデッキの上からカード2枚をホープ・カイザーのオーバーレイユニットにする。そしてホープ・カイザーの効果を発動！ このカードのオーバーレイユニットの数だけ自分のエクストラデッキからランク9以下かつ攻撃力3000以下の「No.」を効果を無効にして特殊召喚する！ 来い！“CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー”！！」


※CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2800/守2500
レベル5モンスター×3
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
また、このカードが「希望皇ホープ」と名のついたモンスターをエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする。


「フィールドが全てホープで埋まった……」
「希望皇神の下に希望皇が集う。これが私の、いや……精霊皇に与えられた精霊界を導く神の力！」

　5体の希望皇が居並ぶ姿はまさに壮観といえる。しかし、遊希は決して動じなかった。

「……確かにホープ・ザ・ゴッドの力は想像を絶するものかもしれない。でも、私と光子竜の絆はそれを凌駕するわ！！」
「何だと？」
「私は手札から速攻魔法、銀河再誕を発動！ 墓地の銀河眼の光子竜を攻撃力を半分にして特殊召喚し、このカードを装備するわ！」

銀河眼の光子竜 ATK3000→1500

「光子竜を蘇生させたか。だが、光子竜ではホープ・ザ・ゴッドの足元にも及ばない！」
「確かに光子竜ではあなたのモンスターに勝つことはできない。でも精霊皇、あなたは知っているはずよ。人間と精霊の絆によって新しい力が生まれるということを！」
「……そういうことか」
「銀河再誕のもう1つの効果、このカードをギャラクシーと名のついたモンスターのエクシーズ召喚のためのオーバーレイユニットにできる！ 私はレベル8の銀河眼の光子竜と銀河再誕でオーバーレイ！！」
―――行くぞ、遊希！！
「ええ！ 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築！ エクシーズ召喚！！」

　遊希の手には一本の剣が現れ、それを地面へと突き立てる。その剣から放たれた光が光子竜の内に眠っていた真の力、No.としての力を解放させた。





―――“私の中に燃える意志よ！ 友を、仲間を想う絆よ！ 今その力を1つとし、光の竜に眠りし真の姿を呼び覚ます！ 希望をその胸に抱いて咆哮し、飛翔せよ！！”―――






―――銀河究極竜！―――










―――No.62 銀河眼の光子竜皇！！―――











「No.62 銀河眼の光子竜皇……なるほど、それが光子竜。お前の中に眠りし真の姿か」
―――精霊皇、私と遊希。2人の力を以てあなたを超える！
「光子竜皇はダメージステップ時にオーバーレイユニットを1つ取り除くことで自身の攻撃力をフィールドに存在するエクシーズモンスターのランクの合計×200ポイントアップさせる。今フィールドには光子竜皇を含めて6体のエクシーズモンスターが存在するわ！」

　現在互いのフィールドに存在するエクシーズモンスターは計6体。そのランクの内訳はランク12が2体、ランク10が1体、ランク8が1体、ランク6が1体、ランク5が1体。全てのランクを合計すると53となる。

「バトル！ No.62 銀河眼の光子竜皇でGNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッドを攻撃！！」

No.62 銀河眼の光子竜皇 ATK4000 VS GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ATK5000

「この瞬間、銀河眼の光子竜皇の効果発動！ オーバーレイユニットを1つ取り除くことでこのカードの攻撃力をダメージステップ時の間だけフィールドのエクシーズモンスターのランクの合計×200ポイントアップさせるわ！」

No.62 銀河眼の光子竜皇 ORU:2→1 ATK4000→14600

「攻撃力……14600！？」
「神であろうと、圧倒的な力で叩き潰す！ “エタニティ・フォトン・ストリーム”！！」


No.62 銀河眼の光子竜皇 ATK14600 VS GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ATK5000


「これで―――！！」
「私は手札の“希望星 アルタルフ”の効果を発動！」
「！？」


※希望星 アルタルフ
効果モンスター
星4/光属性/水族/攻1000/守1700
(1)：1ターンに1度、自分フィールド上に存在する「希望皇ホープ」と名のついたモンスターが破壊される時、このカードを手札・フィールド上から墓地に送って発動できる。その破壊を無効にする。
(2)：このカードをX素材にしている「希望皇ホープ」と名のついたXモンスターは以下の効果を得る。●1ターンに1度、このカードは戦闘では破壊されない。


「希望皇ホープとしても扱うGNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッドの破壊を無効にする！！」
「だけど、ダメージは受けてもらうわ！ 光子竜皇とホープ・ザ・ゴッドの攻撃力の差は9600！！ これで―――！！」
「私は墓地のラスの治癒の効果を発動！！ 私がダメージを受ける時、墓地のこのカードをゲームから除外し、その受けるダメージ分私のライフを回復する！！」

ホープ LP2100→11700

「っ！？」

ホープ LP11700→2100

「ぐっ……ぐおおおっ！！」

　遊希と光子竜皇の魂を込めた一撃は神の力をも超えた。ホープ・ザ・ゴッドを破壊できず、精霊皇のライフを大きく削ったが決着をつけるには至らなかった。それでも奔流する力をもろにその身に受けた精霊皇の身体は後ろに大きく吹き飛ばされ、玉座の壁に思い切り叩きつけられる。

「がっ……なるほど。これが人間と精霊が共鳴した力……か」
「……決めれなかった……バトルフェイズを終了。私は、これで……ターンエンドよ」


遊希 LP500　手札：4枚　
デッキ：22　モンスター：1（No.62 銀河眼の光子竜皇 ORU:1）魔法・罠：2　墓地：24　除外：3
ホープ LP2100　手札：0枚
デッキ：15　モンスター：5（GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ORU:4、No.93 希望皇ホープ・カイザー ORU:2、No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン ORU:2、No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ORU:0、CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー ORU:0）魔法・罠：1　墓地：21　除外：5


☆TURN13


「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズにゲームから除外されているカード1枚をホープ・ザ・ゴッドのオーバーレイユニットにする」

GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ORU:4→5

「天都 遊希、貴様はこの精霊界において精霊皇である私をここまで追い込んだ。その力は……まさに人間の底力を思い知らされた気分だ」
「……」
「だが、それもここまでだ。私はビヨンド・ザ・ホープを攻撃表示に変更。バトル！ 私はGNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッドでNo.62 銀河眼の光子竜皇を攻撃！！」
―――ここで攻撃を仕掛ける？ 何故……！！
「……ここまでなのはそっちよ！ 光子竜皇の効果は光子竜皇が“戦闘を行う時”に発動できるわ！ つまりこの戦闘でも光子竜皇の攻撃力は上げられる！！」

GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ATK5000 VS No.62 銀河眼の光子竜皇 ATK4000

「銀河眼の光子竜皇の効果を発動！！ オーバーレイユニットを1つ取り除くことでこのダメージステップの間、光子竜皇の攻撃力をフィールドのモンスターのランク×200ポイントアップさせる！！」


No.62 銀河眼の光子竜皇 ORU:1→0　ATK4000→14600


GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ATK5000 VS No.62 銀河眼の光子竜皇 ATK14600


「返り討ちよ！ “エタニティ・フォトン・ストリーム”！！」



　フィールドの全てのエクシーズモンスターの力を得た光子竜皇の一撃がホープ・ザ・ゴッドに直撃した。アルタルフのような防御カードもラスの治癒のようなライフ回復のカードはもう精霊皇には残されていない。











「……えっ？」











　デュエルの勝利を、人間界が救われることを確信した遊希は言葉を失った。光子竜皇の攻撃を受けたはずのホープ・ザ・ゴッドは未だにフィールドに留まり続けていたからだ。






「ホープ・ザ・ゴッドの4つ目の効果―――このターンの終了時までフィールド・墓地・自分のエクストラデッキの「No.」の効果を自身の効果として発動できる。私が発動するのは―――No.62 銀河眼の光子竜皇の効果」






※GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド（オリジナルカード）
エクシーズ・効果モンスター
ランク12/神属性/幻神獣族/攻5000/守5000
このカードは「RUM-ゴッド・フォース」の効果でのみ特殊召喚できる。「GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド」は自分フィールド上に1体までしか存在できない。
このカードはルール上、「希望皇ホープ」と名のついたカードとしても扱う。
(1)：X素材を持っているこのカードは他のカードの効果を受けず、X素材を持っているこのカードがフィールドに存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカード以外の「希望皇」と名のついたモンスターは破壊されず、相手はこのカード以外のモンスターを攻撃できない。
(2)：互いのスタンバイフェイズごとに発動できる。自分の墓地に存在するカードまたはゲームから除外されているカード1枚を選択してこのカードのX素材にする。
(3)：1ターンに1度、自分のエクストラデッキまたは墓地から「希望皇」と名のついたXモンスター1体を召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚できる。その後、自分のデッキの上からまたは墓地のカードを2枚までこの効果で特殊召喚に成功したXモンスターのX素材にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
(4)：1ターンに1度、このターンの終了時までフィールド・墓地・自分のエクストラデッキの「No.」と名のついたXモンスター1体の効果をこのカードの効果として発動できる。






「光子竜皇の効果を得たホープ・ザ・ゴッドの効果！ ホープ・ザ・ゴッドのオーバーレイユニットを1つ取り除くことでこのカードの攻撃力をフィールドに存在するエクシーズモンスターのランクの合計×200アップさせる……だったな？」



GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ATK5000→15600


―――ば……馬鹿な……！！
「あっ……あああ……！！」
「―――天都 遊希、貴様と光子竜の絆によって解き放たれたNo.62 銀河眼の光子竜皇……それはまさにお前たち人間に残された最後の希望だったのだろう。だが……皮肉なものだな」



GNo.39 希望皇神ホープ・ザ・ゴッド ATK15600 VS No.62 銀河眼の光子竜皇 ATK14600










―――希望の象徴であるホープによって、希望を奪われるとは―――










―――“エタニティ・ゴッド・スラッシュ”！！―――










　希望皇神の剣が―――遊希と光子竜の絆の証―――人間たちの希望の象徴である光子竜皇を―――切り裂いた。