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第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 作:イクス
第七十話「登場! 世界チャンピオン!」
ダークネスカードの一件があり、何か心にモヤモヤしたものを感じていた遊太。
「なんで……あんなものまで使って勝ちたいんだろう。それに、プロですらあんなことをするなんて……」
デッキをいじりながら、そんなことをブツブツとつぶやいている遊太。
「ねえ、なんであんなことするのかなあ? みんな……」
(我々に言われても……)
といったことを精霊であるアルファたちに話している。しかし、端から見ればデッキに向かって何やらブツブツ話しているようにしか見えないのだが……。
それを見て、何やら不安がっている……ユイ。
(遊太サン……何を言っているのデショうか? この間のアレで、すごく傷ついているみたいデス……)
「ここは、ワタシがなんとかしないといけないデス!」
そうして、家の電話を使って電話をした先はというと。
「なるほど、遊太君はこの間のことがそんなにショックだったみたいだね……」
「ハイロベルトサン……家でもデッキに向かって何やらブツブツ喋っているばかりなんデス……」
(彼らと会話しているんだろうけど)
「まあ、それぐらいはなんとかなると思うさ。そうだ、今日面白い番組をやるんだけど、遊太君に僕の部屋に来てくれるように言ってくれないかい?」
「え? なんでデスか?」
「よかったら、遊太君の友達も呼んでみたら?」
「アッ、ハイ。わかりマシた~」
そうして、ユイの電話によってミナコ社のロベルトの部屋にやってきた遊太とユイ。菊姫、真薄、知多、菊姫の取り巻きたちが一緒に来た。アキラとカリンは来なかった。
「ロベルトさーん、面白いテレビ番組見せてくれるって本当かー?」
「ああ、うん。テレビはおっきいもので見た方が良いだろう? 家のテレビじゃちっちゃくてつまんないだろう?」
そうして、壁に設置されている大型テレビの電源をつける。テレビに映った光景は。
「さあー! いよいよ始まります! デュエルプロリーグワールドマッチ!」
「ワールドマッチだとおっ!?」
「知ってるの菊姫?」
「知ってるも何も、プロデュエリストや目指している人間にとっては夢の舞台中の夢の舞台! 世界ランキングでもトップ10が連なるメチャスゴなデュエル大会だぞ!?」
「まあでも、遊太は最近始めたばっかだから知らなくても無理ないじゃん」
「始めたのつい三ヶ月前くらいですからね~」
「ぐ……まあとりあえず、世界の中でもデュエルが格段に強いデュエリストが戦う舞台なんだ! それぐらい強い世界なんだぞ!」
「そんなにすごいところなの!?」
「ああ、すげえ。それをこんなテレビで見られるなんて、ロベルトさん、太っ腹だぜ!」
「とりあえず、みんな座ろうか。テレビは座ってみようね?」
「あ、すんません」
そうしてきっちり横に並んで座る遊太たち。テレビは続く。
「今回デュエルを行うのは、世界ランク1位を10年以上維持している稀代のデュエリスト! 我らがデスティニー・デュエリスト、オグマ・ナロク!」
プシューとスモークが吹き出して現れたのは、黒いスーツと四角メガネの堅物とでも言うべき人物。左腕には、光るプラチナデュエルディスクを身につけている。
「あれ? あのデュエルディスク、市販のものとは違うの?」
「あれはプラチナデュエルディスク。世界ランク10位以内のプロデュエリストが使う、トップクラスの証だ。下にゴールド・シルバー・ブロンズ・カッパーがあるらしいけど」
「へえ……」
「オグマ・リライトは、入れ替わりの激しい世界ランクにうおいても、ずっとトップを維持している。それも前人未踏の10年維持……!」
「すごっ! 10年も世界のトップだなんて!」
そして、対面から現れたのは。
「そして、今回そのオグマと戦うのは、オグマが指定したデュエリストを5人倒し、見事チャレンジの資格を得た日本人デュエリスト、天使(あまつか)ミカ!」
現れたのは、白い羽根がちりばめられた衣装を身にまとい、まるで天使のような大きな翼を背中に三対背負った、羽根の仮面をつけた女性。
「何デスか、アノ人……」
「あんなのが世界ランク1位に挑める資格を持つなんて……色物だなあ」
「いや、ヤツも曲がりなりにもオグマさんに挑むだけのことはある人ですよ。強いはずです……!」
「じゃ、じゃん! なんだかんだ言って、オグマに挑めるデュエリストだけあって、レベルは高いはずじゃん!」
「あっ、そろそろ始まるみたいだよ!」
所変わってデュエル会場。向かい合うオグマとミカは、互いのデッキをシャッフルし、話をしていた。
「オグマとか言ったな、10年間チャンピオンを維持しているというが、そんなもの私が覆してくれる! チャンピオンのプレッシャーに、私は屈しはしない!」
「別に、その程度のことでプレッシャーを感じてもらっても困るのだがな……というより、その格好は一体なんだ? 私と戦う正装だとでも言うのか?」
「フン、天使様としての姿を笑う? 別に良いわ。勝てば同じことだから」
「……フン、まあ良い。精々デュエルでは余計なことを語らないことだな」
デッキをミカに手渡し、ミカもオグマにデッキを返す。離れ、互いにデュエルディスクにデッキをセットし、臨戦態勢を取る。
「よし、行くぞ。デュエルだ」
「行くわよ! チャンピオン!」
「「ルールはマスタールール3、ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は……どうやら君のようだな。好きにやると良い」
「遠慮なく行かせてもらうわ!」
1・ミカのターン
「私のターン、私は手札より『ヘカテリス』を墓地へ捨てることによって、デッキから『神の居城-ヴァルハラ』を手札に加える!」(ミカ墓地0→1)
「そして手札より、永続魔法である『神の居城-ヴァルハラ』を発動し、効果発動! 自分フィールドにモンスターがいない時、手札から天使族モンスター1体を特殊召喚できる! 私が特殊召喚するのはレベル7『アテナ』!」(ミカ手札5→3)
手札より現れたのは、白き装束と鏡の盾と杖を持った、いかにも天使といったモンスター。攻撃力は2600。
「更に手札から『天空の使者 ゼラディアス』を捨て、効果発動。デッキよりフィールド魔法『天空の聖域』を手札に加える」(ミカ墓地1→2)
「手札よりフィールド魔法『天空の聖域』を発動!」
ミカのフィールドが、天使たちの住まう聖域となる。その景色に、『アテナ』やミカの格好はよく似合う。
「『天空の聖域』は、天使族が受ける戦闘ダメージを0にする。これによって、戦闘によってはダメージを受けないわ!」
「そして手札より『豊穣のアルテミス』を召喚! 天使族が召喚されたことにより、『アテナ』の効果で相手に600ポイントのダメージを与える!」(ミカ手札3→2)
「まずは先制攻撃といったところか」(オグマライフ8000→7400)
「そして、リバースカードを2枚伏せ、ターンエンド」(ミカ手札2→0)
ミカ
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター2体
『アテナ』(攻撃表示・攻撃力2600・光属性・レベル7)
『豊穣のアルテミス』(攻撃表示・攻撃力1600・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード2枚
『天空の聖域』(フィールド魔法)
『神の居城-ヴァルハラ』
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
2・オグマのターン
「私のターン、ドロー」(オグマ手札5→6)
「私は手札より永続魔法『地獄門の契約書』を発動! この契約により、私はデッキから『DD』モンスター1体を手札に加える。私はデッキより『DDラミア』を手札に加える」
「手札より『DDスワラル・スライム』の効果発動! 手札のこのモンスターは、メインフェイズに『DDD』と名の付いた融合モンスターによって決められた素材モンスターを墓地へ送り、エクストラから『DDD』融合モンスターを融合召喚する! 私は手札のスワラル・スライムと『DDヴァイス・テュポーン』を素材とし、エクストラから『DDD烈火王テムジン』を融合召喚!」(オグマ手札6→4)(オグマ墓地0→2)
現れたのは火の意匠を持つ悪魔。攻撃力は2000と控えめ。だがテレビの前にいる遊太たちは驚く。
「『融合』も使わず、モンスターだけで融合召喚だって!?」
「融合一つでもこんなに……」
そして会場。
「墓地のスワラル・スライムは、除外することで手札から『DD』モンスター1体を特殊召喚できる。手札よりレベル1チューナー『DDラミア』を特殊召喚する!」(オグマ手札4→3)(オグマ墓地2→1)(オグマ除外0→1)
「そして、私のフィールドにテムジン以外の『DD』モンスターが特殊召喚された時、テムジンのモンスター効果が発動! 墓地の『DD』モンスターを特殊しょうか――」
「そうはいかないわ! カウンター罠『神罰』! フィールドに『天空の聖域』がある時、このカウンター罠は発動可能。相手のモンスター効果・魔法・罠の発動を無効化し、破壊する!」(ミカ墓地2→3)
「やはり、展開の機転は止められる……か」(オグマ墓地1→2)
「それだけじゃないわ、カウンター罠が発動されたことによって、『豊穣のアルテミス』の効果で、私はデッキから1枚ドローできる」(ミカ手札0→1)
「だが、その程度で止まる私ではない! 墓地へ行ったヴァイス・テュポーンの効果発動! メインフェイズにこのカードを含むモンスターを墓地から除外し、レベル8以上の『DDD』融合モンスターを融合召喚する! 私はヴァイス・テュポーンとテムジンを除外し、レベル8『DDD剋竜王ベオウルフ』を融合召喚する!」(オグマ墓地2→0)(オグマ除外1→3)
そして現れたのは大神の姿を持つ鎧の悪魔。攻撃力は3000。それにまたしても驚くテレビの遊太たち。
「またモンスターのみで融合召喚!? それに更に強いモンスターを出すなんて……!」
「妨害食らっても出せるのかよ……!」
「そこが、プロとアマの違いだね。やられてもそう簡単には倒れない。そこがプロとアマの違いさ」
「すげえな……これがアタシたちとアイツらの違いってヤツか……!」
そして会場。
「『DDバフォメット』を召喚! 1ターンに1度、バフォメット以外の『DD』モンスター1体を対象とし、レベルを1から8の間の好きなレベルに変更できる。ラミアのレベルを1から4に変更!」(オグマ手札3→2)
「レベル4のバフォメットに、レベル4となったラミアをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル8『DDD呪血王サイフリート』!」(オグマ墓地0→2)
今度は巨大な剣を持つ悪魔。攻撃力は2800。これにまた遊太たちは驚く。
「今度はシンクロ召喚デスよ!」
「ロベルトさんみたいに、複数の召喚方法を……!」
「むしろ、これぐらい当たり前って感じかな……」
そして会場。
「行くぞ、サイフリートでアルテミスを攻撃! そして、サイフリートのモンスター効果を発動。フィールドの表側表示の魔法・罠を無効化する! フィールド魔法『天空の聖域』を無効化し、戦闘ダメージを有効にする!」
「カウンター罠『攻撃の無力化』! これで相手モンスターの攻撃を無効化し、バトルフェイズを終了させる! そして、アルテミスの効果でデッキから1枚ドローする」(ミカ手札1→2)(ミカ墓地3→4)
「さすがに、簡単に決めさせてはくれないか。だったら、メインフェイズ2でリバースカードを2枚伏せて、ターンエンド」(オグマ手札2→0)
オグマ
ライフポイント7600
手札枚数1枚
モンスター2体
『DDD剋竜王ベオウルフ』(攻撃表示・攻撃力3000・闇属性・レベル8)
『DDD呪血王サイフリート』(攻撃表示・攻撃力2800・闇属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『地獄門の契約書』(永続魔法)
墓地の枚数2枚
除外されているカード3枚
3・ミカのターン
「私のターン、ドロー」(ミカ手札2→3)
「私は手札よりレベル2チューナー『神秘の代行者 アース』を召喚! そしてその効果により、デッキから『代行者』モンスターを手札に加えられる……んだけど、フィールドに『天空の聖域』がある時、デッキから『マスター・ヒュペリオン』を手札に加えられる。私はデッキから『マスター・ヒュペリオン』を手札に加える。そして天使族が召喚した時、『アテナ』の効果であなたに600のダメージ!」
「……」(オグマライフ7400→6800)
「そして、フィールドの『代行者』モンスター1体を除外することで、手札から『マスター・ヒュペリオン』を特殊召喚する! アースを除外して特殊召喚! そして、天使族が特殊召喚されたことで、相手に600のダメージ!」(ミカ手札3→2)(ミカ除外0→1)
「なるほど、そうくる訳か」(オグマライフ6800→6400)
「『マスター・ヒュペリオン』、モンスター効果発動! 墓地から光属性の天使族モンスター1体を除外し、相手フィールドのカードを破壊するわ! 『ヘカテリス』を除外して、あなたのベオウルフを破壊!」(ミカ墓地4→3)(ミカ除外1→2)
「確かに、ベオウルフは私のスタンバイフェイズにフィールドの魔法・罠を破壊できる効果を持つ。破壊しない手はないな」(オグマ墓地2→3)
「まだよ、『マスター・ヒュペリオン』は、フィールドに『天空の聖域』がある時、破壊効果を2回使える! ゼラディアスを除外し、サイフリートを破壊する!」
「永続罠『誤封の契約書』を発動! 『DD』モンスターがいる時、ターン終了時まで罠カードの効果を無効化する!」
「へえ、それでカウンター罠を妨害するつもり? でも、これからダメージを受けるのに意味ないわよ」
「サイフリートも破壊か……だが、破壊されたサイフリートの効果発動、自分フィールドの『契約書』の数×1000ライフを得る。私のフィールドには『契約書』が2枚。よって2000ライフを回復する」(オグマ墓地3→4)(オグマライフ6400→8400)
「へえ、ライフを回復した訳? でも、そう簡単にはやられないって訳ね。でもそんなライフ、簡単に消し飛ぶわ。バトルフェイズ! 『マスター・ヒュペリオン』と『アテナ』で、オグマにダイレクトアタック! ライトニング・ジャスティス!」
「んぐっ、ううう……どうした? アルテミスで攻撃しないのか?」(オグマライフ8400→5800→3100)
(確かに、ここでアルテミスで攻撃すればライフは1500になって圧倒的有利になる……けれど、このモンスターを攻撃表示で棒立ちさせておくのはちょっと危険ね……)
「メインフェイズ2に入り、アルテミスを守備表示にしてリバースカードを2枚伏せてターンエンド」(ミカ手札2→0)
ミカ
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター3体
『豊穣のアルテミス』(守備表示・守備力1700・光属性・レベル4)
『アテナ』(攻撃表示・攻撃力2600・光属性・レベル7)
『マスター・ヒュペリオン』(攻撃表示・攻撃力2700・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード2枚
『天空の聖域』(フィールド魔法)
『神の居城-ヴァルハラ』(永続魔法)
墓地の枚数2枚
除外されているカード3枚
4・オグマのターン
「私のターン、ドロー」(オグマ手札0→1)
「このスタンバイフェイズ、私のフィールドに存在する『契約書』の代償として、1枚につき1000のダメージ、合計2000のダメージを受ける!」(オグマライフ3100→1100)
「フフフ、もう結構ダメージを受けたみたいね。あなたが本当に10年間のチャンピオン?」
「……そうだな、今のままでは私はチャンピオンにふさわしく無いだろう。だがそれは今までだ!」
「永続魔法『地獄門の契約書』で、デッキから『DDナイト・ハウリング』を手札に加える!」(オグマ手札1→2)
「魔法カード『ライトニング・ストーム』を発動! 私のフィールドに表側表示カードが存在しない時、相手フィールドの攻撃表示モンスターが魔法・罠を全て破壊する! さあ、そのカウンター罠で無効化しろ! しなければ私はお前のカードを破壊するだけだ!」(オグマ手札2→1)(オグマ墓地7→8)
「カウンター罠『魔宮の賄賂』! これにより、相手に1枚ドローさせる代わりに魔法・罠を無効化する! 私もドロー!」(ミカ手札0→1)(ミカ墓地2→3)
「そうだ! そうせざるをへないだろう! 私は手札よりレベル3チューナー『DDナイト・ハウリング』を召喚! その効果で、墓地から『DD』モンスター1体を特殊召喚できる。私が特殊召喚するのは、バフォメット。コイツはレベルを自在に変えられる効果を持つ。これで新たなシンクロモンスターを呼ぶ。無効化するか?」(オグマ手札2→1)
「カウンター罠『無償交換』を再び発動! これでその効果は無効化! そしてドローし、あなたもドローする!」(ミカ手札1→2)(ミカ墓地3→4)(オグマ墓地8→9)
「さあ、これであなたの手札は2枚。もはやどうすることもできないでしょう!」
「確かにこの2枚ではどうともできない。だが、これで無効化手段は使い切っただろう……。お前は、もう十分楽しんだ、そろそろやらせてもらうか! 魔法カード『マジック・プランター』を発動! フィールドの永続罠1枚を墓地へ送り、2枚ドローする! 『誤封の契約書』を墓地へ送り、2枚ドロー!」(オグマ手札2→3)(オグマ墓地9→11)
「更に手札より魔法カード『強欲で貪欲な壺』を発動! デッキのカードを10枚裏側で除外し、2枚ドロー!」(オグマ手札3→4)(オグマ墓地11→12)(オグマ除外3→13)
「……来たか。私はスケール4の『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』と、スケール10の『DD魔導賢者ニュートン』で、ペンデュラムスケールをセッティング! これで、レベル5から9のモンスターがペンデュラム召喚可能に! 我が魂を揺らす振り子よ、我が大いなる力となりて、天空を制覇せん! ペンデュラム召喚! 現れろレベル8『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』! レベル7『
DDD制覇王カイゼル』!」(オグマ手札4→0)
そうしてテレビの前。
「絶体絶命のピンチから、ペンデュラム召喚だって!?」
「ここに来てなんてことしやがるんだ!」
「この勝負……決まったね」
「え、ロベルトさん、それはどういう……」
「良いから見てて」
会場。
「ペンデュラム召喚に成功したカイゼルの効果発動! お前のフィールドのカードを全て無効化する!」
「なんですって!? 『天空の聖域』も……!?」
「そして、特殊召喚されたアビス・ラグナロクの効果で、墓地から『DDD』モンスター1体を特殊召喚する! 私が特殊召喚するのは、ベオウルフ!」(オグマ墓地12→11)
「更に永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動! 墓地から攻撃表示でモンスターを特殊召喚! サイフリートを特殊召喚! サイフリートの効果発動! フィールドの表側表示の魔法・罠、リビングデッドを無効化! これでリビングデッドが破壊されてもサイフリートは無傷!」
「これが最後だ! カイゼルの効果発動、私のフィールドの魔法・罠を破壊し、破壊した数だけ通常攻撃に加えて攻撃できる! 私は『地獄門の契約書』と『リビングデッドの呼び声』を破壊し、このターン3回の攻撃を可能にする!」
「なんですって……!?」
「行くぞ、バトルフェイズ! カイゼルで、お前のモンスター3体へと攻撃! ここでベオウルフの効果が適用され、自分の『DD』モンスターが守備モンスターを攻撃したとき、貫通ダメージを与える! お前がアルテミスを守備にしても無駄だ。やれ、冥波蹂躙閃!」
カイゼルの攻撃によって、あっという間にミカのモンスターは全滅してしまった。
「あああ……」(ミカライフ8000→6600)(ミカ墓地4→7)
「終わりだ。3体の『DDD』モンスターで、ダイレクトアタック! DDD・ジェネレーション!」
「あああああっ!」(ミカライフ6600→0)
こうして、最終的にオグマが勝利した。
「うああああっ!」
ミカはその場に倒れこみ、膝をつく。
「勝てなかった……! あの状況から、逆転されるなんて……! これが、世界チャンピオンの実力だとでも言うの……!?」
膝をついているミカに対し、オグマは近づいて言う。
「お前は決して弱くない。私がその上を行っていただけの話だ」
「……くっ……!」
こうして、今回もチャンピオンの座を死守したオグマであった。
それをテレビで見ていた遊太たちは。
「……すっげえ」
「コレが、世界チャンピオンの実力……!」
「あの状況から、あっという間に……!」
といった具合に、オグマのデュエルを見て震えが止まらなくなっていた。
そして、遊太は。
「……すっごーい! これが、世界チャンピオン……!」
「どうかな? 遊太君、世界にはこれほどまでに強いデュエリストがいるんだ。ちょっとは元気出たかな?」
「元気、出まくりだよ~! こんなの見たら、僕だってあそこに行きたくなるよ~! よし、みんな! 早速デュエルだ!」
「え~? 早速すぎねえか?」
「いいから、早く!」
そうして、ロベルトの部屋から足早に出て行くのであった。それに続く菊姫たち。それを見た、ユイとロベルト。
「どうやら、元気になったみたいだね」
「ハイ! これで遊太サンの湿った表情をもう見なくてすみマス!」
「お役に立てて何よりだよ。じゃあ、またなんかあったらよろしくね!」
「ハイ!」
そうしてユイも、遊太たちの後について行った。
そしてここは、オグマがデュエルをしたデュエル会場。その控え室にオグマは入った。部屋の中には、一人の少年がいた。眼鏡をかけた黒髪の少年。柔和な印象を受ける彼の名前は。
「ラルセイ、見ていたのか」
「オグマさん、今日の活躍も見事でした。さすが10年のディフェンディングチャンピオンは伊達ではありませんね」
「そういうお前も、この間の大会はどうだったんだ?」
「もちろん、完全優勝です!」
「そうか、それは良かった。お前たちスター5を見初めてから早5年……お前たちのデュエリストとしての腕はすでにプロ級といっても過言ではない。どうだ? 小学校を卒業したら、そのままプロの道へ進むというのは?」
「う~ん……それは嬉しいけど、まだまだプロの壁は厚いと思っています。まだまだ修行が足りませんよ」
「そうか。まあそれも、一つの選択肢だろう。ところで、今年の夏に世界規模のデュエル大会がある。お前はそれに参加するか?」
「もちろんです! 僕たちスター5も、それに参加するつもりです!」
「やはりそう言うと思ったよ。だがお前たちは活躍がすごすぎてシードの可能性が――」
その時、オグマの携帯電話が鳴った。
「おっと悪い、電話だ。すまないが少し席を外すよ」
「忙しそうですもんね」
そして、トイレの個室に入って電話に応じるオグマ。
「もしもし? なんだお前か。何? またその要件だと? 何度も言っているだろう、私はお前たちと違って忙しいんだ。そう簡単にそっちに顔を出せないのはお前たちも重々承知だろう。これから会談もあるんだ、余計なことで時間を取らせないでくれたまえ。そっちは私が関与する以外はそっちで勝手にやってくれ。以上だ」
そうして電話を切るオグマ。
「全く……最近碌なことがありゃしない」
第七十話。終わり。
ダークネスカードの一件があり、何か心にモヤモヤしたものを感じていた遊太。
「なんで……あんなものまで使って勝ちたいんだろう。それに、プロですらあんなことをするなんて……」
デッキをいじりながら、そんなことをブツブツとつぶやいている遊太。
「ねえ、なんであんなことするのかなあ? みんな……」
(我々に言われても……)
といったことを精霊であるアルファたちに話している。しかし、端から見ればデッキに向かって何やらブツブツ話しているようにしか見えないのだが……。
それを見て、何やら不安がっている……ユイ。
(遊太サン……何を言っているのデショうか? この間のアレで、すごく傷ついているみたいデス……)
「ここは、ワタシがなんとかしないといけないデス!」
そうして、家の電話を使って電話をした先はというと。
「なるほど、遊太君はこの間のことがそんなにショックだったみたいだね……」
「ハイロベルトサン……家でもデッキに向かって何やらブツブツ喋っているばかりなんデス……」
(彼らと会話しているんだろうけど)
「まあ、それぐらいはなんとかなると思うさ。そうだ、今日面白い番組をやるんだけど、遊太君に僕の部屋に来てくれるように言ってくれないかい?」
「え? なんでデスか?」
「よかったら、遊太君の友達も呼んでみたら?」
「アッ、ハイ。わかりマシた~」
そうして、ユイの電話によってミナコ社のロベルトの部屋にやってきた遊太とユイ。菊姫、真薄、知多、菊姫の取り巻きたちが一緒に来た。アキラとカリンは来なかった。
「ロベルトさーん、面白いテレビ番組見せてくれるって本当かー?」
「ああ、うん。テレビはおっきいもので見た方が良いだろう? 家のテレビじゃちっちゃくてつまんないだろう?」
そうして、壁に設置されている大型テレビの電源をつける。テレビに映った光景は。
「さあー! いよいよ始まります! デュエルプロリーグワールドマッチ!」
「ワールドマッチだとおっ!?」
「知ってるの菊姫?」
「知ってるも何も、プロデュエリストや目指している人間にとっては夢の舞台中の夢の舞台! 世界ランキングでもトップ10が連なるメチャスゴなデュエル大会だぞ!?」
「まあでも、遊太は最近始めたばっかだから知らなくても無理ないじゃん」
「始めたのつい三ヶ月前くらいですからね~」
「ぐ……まあとりあえず、世界の中でもデュエルが格段に強いデュエリストが戦う舞台なんだ! それぐらい強い世界なんだぞ!」
「そんなにすごいところなの!?」
「ああ、すげえ。それをこんなテレビで見られるなんて、ロベルトさん、太っ腹だぜ!」
「とりあえず、みんな座ろうか。テレビは座ってみようね?」
「あ、すんません」
そうしてきっちり横に並んで座る遊太たち。テレビは続く。
「今回デュエルを行うのは、世界ランク1位を10年以上維持している稀代のデュエリスト! 我らがデスティニー・デュエリスト、オグマ・ナロク!」
プシューとスモークが吹き出して現れたのは、黒いスーツと四角メガネの堅物とでも言うべき人物。左腕には、光るプラチナデュエルディスクを身につけている。
「あれ? あのデュエルディスク、市販のものとは違うの?」
「あれはプラチナデュエルディスク。世界ランク10位以内のプロデュエリストが使う、トップクラスの証だ。下にゴールド・シルバー・ブロンズ・カッパーがあるらしいけど」
「へえ……」
「オグマ・リライトは、入れ替わりの激しい世界ランクにうおいても、ずっとトップを維持している。それも前人未踏の10年維持……!」
「すごっ! 10年も世界のトップだなんて!」
そして、対面から現れたのは。
「そして、今回そのオグマと戦うのは、オグマが指定したデュエリストを5人倒し、見事チャレンジの資格を得た日本人デュエリスト、天使(あまつか)ミカ!」
現れたのは、白い羽根がちりばめられた衣装を身にまとい、まるで天使のような大きな翼を背中に三対背負った、羽根の仮面をつけた女性。
「何デスか、アノ人……」
「あんなのが世界ランク1位に挑める資格を持つなんて……色物だなあ」
「いや、ヤツも曲がりなりにもオグマさんに挑むだけのことはある人ですよ。強いはずです……!」
「じゃ、じゃん! なんだかんだ言って、オグマに挑めるデュエリストだけあって、レベルは高いはずじゃん!」
「あっ、そろそろ始まるみたいだよ!」
所変わってデュエル会場。向かい合うオグマとミカは、互いのデッキをシャッフルし、話をしていた。
「オグマとか言ったな、10年間チャンピオンを維持しているというが、そんなもの私が覆してくれる! チャンピオンのプレッシャーに、私は屈しはしない!」
「別に、その程度のことでプレッシャーを感じてもらっても困るのだがな……というより、その格好は一体なんだ? 私と戦う正装だとでも言うのか?」
「フン、天使様としての姿を笑う? 別に良いわ。勝てば同じことだから」
「……フン、まあ良い。精々デュエルでは余計なことを語らないことだな」
デッキをミカに手渡し、ミカもオグマにデッキを返す。離れ、互いにデュエルディスクにデッキをセットし、臨戦態勢を取る。
「よし、行くぞ。デュエルだ」
「行くわよ! チャンピオン!」
「「ルールはマスタールール3、ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は……どうやら君のようだな。好きにやると良い」
「遠慮なく行かせてもらうわ!」
1・ミカのターン
「私のターン、私は手札より『ヘカテリス』を墓地へ捨てることによって、デッキから『神の居城-ヴァルハラ』を手札に加える!」(ミカ墓地0→1)
「そして手札より、永続魔法である『神の居城-ヴァルハラ』を発動し、効果発動! 自分フィールドにモンスターがいない時、手札から天使族モンスター1体を特殊召喚できる! 私が特殊召喚するのはレベル7『アテナ』!」(ミカ手札5→3)
手札より現れたのは、白き装束と鏡の盾と杖を持った、いかにも天使といったモンスター。攻撃力は2600。
「更に手札から『天空の使者 ゼラディアス』を捨て、効果発動。デッキよりフィールド魔法『天空の聖域』を手札に加える」(ミカ墓地1→2)
「手札よりフィールド魔法『天空の聖域』を発動!」
ミカのフィールドが、天使たちの住まう聖域となる。その景色に、『アテナ』やミカの格好はよく似合う。
「『天空の聖域』は、天使族が受ける戦闘ダメージを0にする。これによって、戦闘によってはダメージを受けないわ!」
「そして手札より『豊穣のアルテミス』を召喚! 天使族が召喚されたことにより、『アテナ』の効果で相手に600ポイントのダメージを与える!」(ミカ手札3→2)
「まずは先制攻撃といったところか」(オグマライフ8000→7400)
「そして、リバースカードを2枚伏せ、ターンエンド」(ミカ手札2→0)
ミカ
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター2体
『アテナ』(攻撃表示・攻撃力2600・光属性・レベル7)
『豊穣のアルテミス』(攻撃表示・攻撃力1600・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード2枚
『天空の聖域』(フィールド魔法)
『神の居城-ヴァルハラ』
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
2・オグマのターン
「私のターン、ドロー」(オグマ手札5→6)
「私は手札より永続魔法『地獄門の契約書』を発動! この契約により、私はデッキから『DD』モンスター1体を手札に加える。私はデッキより『DDラミア』を手札に加える」
「手札より『DDスワラル・スライム』の効果発動! 手札のこのモンスターは、メインフェイズに『DDD』と名の付いた融合モンスターによって決められた素材モンスターを墓地へ送り、エクストラから『DDD』融合モンスターを融合召喚する! 私は手札のスワラル・スライムと『DDヴァイス・テュポーン』を素材とし、エクストラから『DDD烈火王テムジン』を融合召喚!」(オグマ手札6→4)(オグマ墓地0→2)
現れたのは火の意匠を持つ悪魔。攻撃力は2000と控えめ。だがテレビの前にいる遊太たちは驚く。
「『融合』も使わず、モンスターだけで融合召喚だって!?」
「融合一つでもこんなに……」
そして会場。
「墓地のスワラル・スライムは、除外することで手札から『DD』モンスター1体を特殊召喚できる。手札よりレベル1チューナー『DDラミア』を特殊召喚する!」(オグマ手札4→3)(オグマ墓地2→1)(オグマ除外0→1)
「そして、私のフィールドにテムジン以外の『DD』モンスターが特殊召喚された時、テムジンのモンスター効果が発動! 墓地の『DD』モンスターを特殊しょうか――」
「そうはいかないわ! カウンター罠『神罰』! フィールドに『天空の聖域』がある時、このカウンター罠は発動可能。相手のモンスター効果・魔法・罠の発動を無効化し、破壊する!」(ミカ墓地2→3)
「やはり、展開の機転は止められる……か」(オグマ墓地1→2)
「それだけじゃないわ、カウンター罠が発動されたことによって、『豊穣のアルテミス』の効果で、私はデッキから1枚ドローできる」(ミカ手札0→1)
「だが、その程度で止まる私ではない! 墓地へ行ったヴァイス・テュポーンの効果発動! メインフェイズにこのカードを含むモンスターを墓地から除外し、レベル8以上の『DDD』融合モンスターを融合召喚する! 私はヴァイス・テュポーンとテムジンを除外し、レベル8『DDD剋竜王ベオウルフ』を融合召喚する!」(オグマ墓地2→0)(オグマ除外1→3)
そして現れたのは大神の姿を持つ鎧の悪魔。攻撃力は3000。それにまたしても驚くテレビの遊太たち。
「またモンスターのみで融合召喚!? それに更に強いモンスターを出すなんて……!」
「妨害食らっても出せるのかよ……!」
「そこが、プロとアマの違いだね。やられてもそう簡単には倒れない。そこがプロとアマの違いさ」
「すげえな……これがアタシたちとアイツらの違いってヤツか……!」
そして会場。
「『DDバフォメット』を召喚! 1ターンに1度、バフォメット以外の『DD』モンスター1体を対象とし、レベルを1から8の間の好きなレベルに変更できる。ラミアのレベルを1から4に変更!」(オグマ手札3→2)
「レベル4のバフォメットに、レベル4となったラミアをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル8『DDD呪血王サイフリート』!」(オグマ墓地0→2)
今度は巨大な剣を持つ悪魔。攻撃力は2800。これにまた遊太たちは驚く。
「今度はシンクロ召喚デスよ!」
「ロベルトさんみたいに、複数の召喚方法を……!」
「むしろ、これぐらい当たり前って感じかな……」
そして会場。
「行くぞ、サイフリートでアルテミスを攻撃! そして、サイフリートのモンスター効果を発動。フィールドの表側表示の魔法・罠を無効化する! フィールド魔法『天空の聖域』を無効化し、戦闘ダメージを有効にする!」
「カウンター罠『攻撃の無力化』! これで相手モンスターの攻撃を無効化し、バトルフェイズを終了させる! そして、アルテミスの効果でデッキから1枚ドローする」(ミカ手札1→2)(ミカ墓地3→4)
「さすがに、簡単に決めさせてはくれないか。だったら、メインフェイズ2でリバースカードを2枚伏せて、ターンエンド」(オグマ手札2→0)
オグマ
ライフポイント7600
手札枚数1枚
モンスター2体
『DDD剋竜王ベオウルフ』(攻撃表示・攻撃力3000・闇属性・レベル8)
『DDD呪血王サイフリート』(攻撃表示・攻撃力2800・闇属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『地獄門の契約書』(永続魔法)
墓地の枚数2枚
除外されているカード3枚
3・ミカのターン
「私のターン、ドロー」(ミカ手札2→3)
「私は手札よりレベル2チューナー『神秘の代行者 アース』を召喚! そしてその効果により、デッキから『代行者』モンスターを手札に加えられる……んだけど、フィールドに『天空の聖域』がある時、デッキから『マスター・ヒュペリオン』を手札に加えられる。私はデッキから『マスター・ヒュペリオン』を手札に加える。そして天使族が召喚した時、『アテナ』の効果であなたに600のダメージ!」
「……」(オグマライフ7400→6800)
「そして、フィールドの『代行者』モンスター1体を除外することで、手札から『マスター・ヒュペリオン』を特殊召喚する! アースを除外して特殊召喚! そして、天使族が特殊召喚されたことで、相手に600のダメージ!」(ミカ手札3→2)(ミカ除外0→1)
「なるほど、そうくる訳か」(オグマライフ6800→6400)
「『マスター・ヒュペリオン』、モンスター効果発動! 墓地から光属性の天使族モンスター1体を除外し、相手フィールドのカードを破壊するわ! 『ヘカテリス』を除外して、あなたのベオウルフを破壊!」(ミカ墓地4→3)(ミカ除外1→2)
「確かに、ベオウルフは私のスタンバイフェイズにフィールドの魔法・罠を破壊できる効果を持つ。破壊しない手はないな」(オグマ墓地2→3)
「まだよ、『マスター・ヒュペリオン』は、フィールドに『天空の聖域』がある時、破壊効果を2回使える! ゼラディアスを除外し、サイフリートを破壊する!」
「永続罠『誤封の契約書』を発動! 『DD』モンスターがいる時、ターン終了時まで罠カードの効果を無効化する!」
「へえ、それでカウンター罠を妨害するつもり? でも、これからダメージを受けるのに意味ないわよ」
「サイフリートも破壊か……だが、破壊されたサイフリートの効果発動、自分フィールドの『契約書』の数×1000ライフを得る。私のフィールドには『契約書』が2枚。よって2000ライフを回復する」(オグマ墓地3→4)(オグマライフ6400→8400)
「へえ、ライフを回復した訳? でも、そう簡単にはやられないって訳ね。でもそんなライフ、簡単に消し飛ぶわ。バトルフェイズ! 『マスター・ヒュペリオン』と『アテナ』で、オグマにダイレクトアタック! ライトニング・ジャスティス!」
「んぐっ、ううう……どうした? アルテミスで攻撃しないのか?」(オグマライフ8400→5800→3100)
(確かに、ここでアルテミスで攻撃すればライフは1500になって圧倒的有利になる……けれど、このモンスターを攻撃表示で棒立ちさせておくのはちょっと危険ね……)
「メインフェイズ2に入り、アルテミスを守備表示にしてリバースカードを2枚伏せてターンエンド」(ミカ手札2→0)
ミカ
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター3体
『豊穣のアルテミス』(守備表示・守備力1700・光属性・レベル4)
『アテナ』(攻撃表示・攻撃力2600・光属性・レベル7)
『マスター・ヒュペリオン』(攻撃表示・攻撃力2700・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード2枚
『天空の聖域』(フィールド魔法)
『神の居城-ヴァルハラ』(永続魔法)
墓地の枚数2枚
除外されているカード3枚
4・オグマのターン
「私のターン、ドロー」(オグマ手札0→1)
「このスタンバイフェイズ、私のフィールドに存在する『契約書』の代償として、1枚につき1000のダメージ、合計2000のダメージを受ける!」(オグマライフ3100→1100)
「フフフ、もう結構ダメージを受けたみたいね。あなたが本当に10年間のチャンピオン?」
「……そうだな、今のままでは私はチャンピオンにふさわしく無いだろう。だがそれは今までだ!」
「永続魔法『地獄門の契約書』で、デッキから『DDナイト・ハウリング』を手札に加える!」(オグマ手札1→2)
「魔法カード『ライトニング・ストーム』を発動! 私のフィールドに表側表示カードが存在しない時、相手フィールドの攻撃表示モンスターが魔法・罠を全て破壊する! さあ、そのカウンター罠で無効化しろ! しなければ私はお前のカードを破壊するだけだ!」(オグマ手札2→1)(オグマ墓地7→8)
「カウンター罠『魔宮の賄賂』! これにより、相手に1枚ドローさせる代わりに魔法・罠を無効化する! 私もドロー!」(ミカ手札0→1)(ミカ墓地2→3)
「そうだ! そうせざるをへないだろう! 私は手札よりレベル3チューナー『DDナイト・ハウリング』を召喚! その効果で、墓地から『DD』モンスター1体を特殊召喚できる。私が特殊召喚するのは、バフォメット。コイツはレベルを自在に変えられる効果を持つ。これで新たなシンクロモンスターを呼ぶ。無効化するか?」(オグマ手札2→1)
「カウンター罠『無償交換』を再び発動! これでその効果は無効化! そしてドローし、あなたもドローする!」(ミカ手札1→2)(ミカ墓地3→4)(オグマ墓地8→9)
「さあ、これであなたの手札は2枚。もはやどうすることもできないでしょう!」
「確かにこの2枚ではどうともできない。だが、これで無効化手段は使い切っただろう……。お前は、もう十分楽しんだ、そろそろやらせてもらうか! 魔法カード『マジック・プランター』を発動! フィールドの永続罠1枚を墓地へ送り、2枚ドローする! 『誤封の契約書』を墓地へ送り、2枚ドロー!」(オグマ手札2→3)(オグマ墓地9→11)
「更に手札より魔法カード『強欲で貪欲な壺』を発動! デッキのカードを10枚裏側で除外し、2枚ドロー!」(オグマ手札3→4)(オグマ墓地11→12)(オグマ除外3→13)
「……来たか。私はスケール4の『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』と、スケール10の『DD魔導賢者ニュートン』で、ペンデュラムスケールをセッティング! これで、レベル5から9のモンスターがペンデュラム召喚可能に! 我が魂を揺らす振り子よ、我が大いなる力となりて、天空を制覇せん! ペンデュラム召喚! 現れろレベル8『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』! レベル7『
DDD制覇王カイゼル』!」(オグマ手札4→0)
そうしてテレビの前。
「絶体絶命のピンチから、ペンデュラム召喚だって!?」
「ここに来てなんてことしやがるんだ!」
「この勝負……決まったね」
「え、ロベルトさん、それはどういう……」
「良いから見てて」
会場。
「ペンデュラム召喚に成功したカイゼルの効果発動! お前のフィールドのカードを全て無効化する!」
「なんですって!? 『天空の聖域』も……!?」
「そして、特殊召喚されたアビス・ラグナロクの効果で、墓地から『DDD』モンスター1体を特殊召喚する! 私が特殊召喚するのは、ベオウルフ!」(オグマ墓地12→11)
「更に永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動! 墓地から攻撃表示でモンスターを特殊召喚! サイフリートを特殊召喚! サイフリートの効果発動! フィールドの表側表示の魔法・罠、リビングデッドを無効化! これでリビングデッドが破壊されてもサイフリートは無傷!」
「これが最後だ! カイゼルの効果発動、私のフィールドの魔法・罠を破壊し、破壊した数だけ通常攻撃に加えて攻撃できる! 私は『地獄門の契約書』と『リビングデッドの呼び声』を破壊し、このターン3回の攻撃を可能にする!」
「なんですって……!?」
「行くぞ、バトルフェイズ! カイゼルで、お前のモンスター3体へと攻撃! ここでベオウルフの効果が適用され、自分の『DD』モンスターが守備モンスターを攻撃したとき、貫通ダメージを与える! お前がアルテミスを守備にしても無駄だ。やれ、冥波蹂躙閃!」
カイゼルの攻撃によって、あっという間にミカのモンスターは全滅してしまった。
「あああ……」(ミカライフ8000→6600)(ミカ墓地4→7)
「終わりだ。3体の『DDD』モンスターで、ダイレクトアタック! DDD・ジェネレーション!」
「あああああっ!」(ミカライフ6600→0)
こうして、最終的にオグマが勝利した。
「うああああっ!」
ミカはその場に倒れこみ、膝をつく。
「勝てなかった……! あの状況から、逆転されるなんて……! これが、世界チャンピオンの実力だとでも言うの……!?」
膝をついているミカに対し、オグマは近づいて言う。
「お前は決して弱くない。私がその上を行っていただけの話だ」
「……くっ……!」
こうして、今回もチャンピオンの座を死守したオグマであった。
それをテレビで見ていた遊太たちは。
「……すっげえ」
「コレが、世界チャンピオンの実力……!」
「あの状況から、あっという間に……!」
といった具合に、オグマのデュエルを見て震えが止まらなくなっていた。
そして、遊太は。
「……すっごーい! これが、世界チャンピオン……!」
「どうかな? 遊太君、世界にはこれほどまでに強いデュエリストがいるんだ。ちょっとは元気出たかな?」
「元気、出まくりだよ~! こんなの見たら、僕だってあそこに行きたくなるよ~! よし、みんな! 早速デュエルだ!」
「え~? 早速すぎねえか?」
「いいから、早く!」
そうして、ロベルトの部屋から足早に出て行くのであった。それに続く菊姫たち。それを見た、ユイとロベルト。
「どうやら、元気になったみたいだね」
「ハイ! これで遊太サンの湿った表情をもう見なくてすみマス!」
「お役に立てて何よりだよ。じゃあ、またなんかあったらよろしくね!」
「ハイ!」
そうしてユイも、遊太たちの後について行った。
そしてここは、オグマがデュエルをしたデュエル会場。その控え室にオグマは入った。部屋の中には、一人の少年がいた。眼鏡をかけた黒髪の少年。柔和な印象を受ける彼の名前は。
「ラルセイ、見ていたのか」
「オグマさん、今日の活躍も見事でした。さすが10年のディフェンディングチャンピオンは伊達ではありませんね」
「そういうお前も、この間の大会はどうだったんだ?」
「もちろん、完全優勝です!」
「そうか、それは良かった。お前たちスター5を見初めてから早5年……お前たちのデュエリストとしての腕はすでにプロ級といっても過言ではない。どうだ? 小学校を卒業したら、そのままプロの道へ進むというのは?」
「う~ん……それは嬉しいけど、まだまだプロの壁は厚いと思っています。まだまだ修行が足りませんよ」
「そうか。まあそれも、一つの選択肢だろう。ところで、今年の夏に世界規模のデュエル大会がある。お前はそれに参加するか?」
「もちろんです! 僕たちスター5も、それに参加するつもりです!」
「やはりそう言うと思ったよ。だがお前たちは活躍がすごすぎてシードの可能性が――」
その時、オグマの携帯電話が鳴った。
「おっと悪い、電話だ。すまないが少し席を外すよ」
「忙しそうですもんね」
そして、トイレの個室に入って電話に応じるオグマ。
「もしもし? なんだお前か。何? またその要件だと? 何度も言っているだろう、私はお前たちと違って忙しいんだ。そう簡単にそっちに顔を出せないのはお前たちも重々承知だろう。これから会談もあるんだ、余計なことで時間を取らせないでくれたまえ。そっちは私が関与する以外はそっちで勝手にやってくれ。以上だ」
そうして電話を切るオグマ。
「全く……最近碌なことがありゃしない」
第七十話。終わり。
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127 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1896 | 3 | 2018-01-27 | - | |
176 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1533 | 1 | 2018-01-28 | - | |
101 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1411 | 3 | 2018-01-30 | - | |
147 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1231 | 1 | 2018-02-05 | - | |
83 | 第四話「大会にて」 | 1022 | 1 | 2018-02-11 | - | |
136 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1139 | 1 | 2018-02-14 | - | |
124 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1045 | 1 | 2018-02-18 | - | |
220 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1136 | 1 | 2018-02-22 | - | |
89 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 1001 | 0 | 2018-02-25 | - | |
183 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1058 | 0 | 2018-03-02 | - | |
96 | 第十話「驚きの予選会」 | 1163 | 1 | 2018-03-05 | - | |
84 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1197 | 2 | 2018-03-10 | - | |
94 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1063 | 0 | 2018-03-13 | - | |
156 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1159 | 2 | 2018-03-17 | - | |
175 | 第十四話「カリンとサフィラ」 | 1030 | 0 | 2018-03-24 | - | |
155 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1184 | 2 | 2018-03-29 | - | |
77 | 第十六話「楽しむ心、やるべき心」 | 972 | 2 | 2018-04-03 | - | |
86 | 第十七話「本戦開始!」 | 964 | 0 | 2018-04-06 | - | |
143 | 第十八話「知多と遊太」 | 981 | 0 | 2018-04-13 | - | |
142 | 第十九話「僕のヒーロー」 | 1075 | 0 | 2018-04-17 | - | |
149 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1046 | 0 | 2018-04-21 | - | |
151 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1134 | 2 | 2018-04-25 | - | |
138 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 984 | 2 | 2018-04-29 | - | |
107 | 第二十三話「覚醒を封じられた先に……!」 | 1000 | 2 | 2018-05-09 | - | |
146 | 第二十四話「プラクサス大会、決勝戦!」 | 1028 | 0 | 2018-05-12 | - | |
88 | 第二十五話「真の究極竜と、カオスMAX」 | 1047 | 2 | 2018-05-16 | - | |
144 | 第二十六話「決着、そして……!」 | 1057 | 2 | 2018-05-18 | - | |
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99 | 第二十八話「カリンと遊太」 | 1009 | 2 | 2018-05-28 | - | |
97 | 第二十九話「日傘の女の子」 | 952 | 0 | 2018-06-07 | - | |
161 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 992 | 0 | 2018-06-11 | - | |
130 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 986 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
131 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 976 | 0 | 2018-07-12 | - | |
236 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1423 | 2 | 2018-07-14 | - | |
134 | 第三十五話「GAME START」 | 945 | 0 | 2018-07-22 | - | |
84 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 919 | 2 | 2018-07-22 | - | |
169 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1059 | 0 | 2018-07-29 | - | |
97 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1003 | 0 | 2018-08-05 | - | |
100 | 第三十八話「実力勝負!」 | 943 | 0 | 2018-08-12 | - | |
138 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1045 | 0 | 2018-08-23 | - | |
90 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 856 | 0 | 2018-09-07 | - | |
80 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 928 | 0 | 2018-09-15 | - | |
117 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 937 | 0 | 2018-09-29 | - | |
88 | 第四十三話「侵攻するワーム」 | 1002 | 0 | 2018-10-06 | - | |
133 | 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 | 958 | 2 | 2018-10-14 | - | |
213 | 第四十五話「血の刻印」 | 1146 | 2 | 2018-10-27 | - | |
71 | 第四十六話「二つの竜」 | 837 | 2 | 2018-11-08 | - | |
171 | 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 | 1021 | 2 | 2018-11-19 | - | |
138 | 第四十八話「思わぬ敵」 | 972 | 2 | 2018-12-02 | - | |
101 | 第四十九話「救いと絶望」 | 946 | 0 | 2018-12-09 | - | |
149 | 第五十話「ロベルトを救う者」 | 988 | 0 | 2018-12-17 | - | |
135 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 997 | 0 | 2019-01-17 | - | |
101 | 作者よりお知らせ | 826 | 0 | 2019-01-27 | - | |
83 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 781 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 948 | 0 | 2019-02-12 | - | |
96 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 854 | 0 | 2019-02-22 | - | |
115 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1025 | 0 | 2019-03-07 | - | |
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82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
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102 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 764 | 0 | 2019-05-01 | - | |
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65 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 730 | 0 | 2020-06-14 | - | |
63 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 677 | 0 | 2020-06-27 | - | |
77 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 777 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
76 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 637 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
74 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 608 | 0 | 2020-07-26 | - | |
89 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 685 | 0 | 2020-08-06 | - | |
64 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 669 | 0 | 2020-08-15 | - | |
63 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 601 | 0 | 2020-08-30 | - | |
74 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 684 | 0 | 2020-09-13 | - | |
72 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 642 | 0 | 2020-09-27 | - | |
119 | 作者よりお知らせ3 | 625 | 0 | 2020-10-02 | - | |
69 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 626 | 0 | 2020-10-18 | - | |
74 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 707 | 0 | 2020-11-05 | - | |
67 | 第八十一話「高き壁」 | 664 | 0 | 2020-11-22 | - | |
76 | 第八十二話「強き者」 | 746 | 0 | 2020-12-05 | - | |
59 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 682 | 0 | 2021-01-01 | - | |
78 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 738 | 0 | 2021-01-11 | - | |
58 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 522 | 0 | 2021-02-20 | - | |
66 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 482 | 0 | 2021-04-04 | - | |
70 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 436 | 0 | 2021-04-25 | - | |
70 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 588 | 0 | 2021-05-04 | - | |
54 | 第八十九話「チーム結成!」 | 503 | 0 | 2021-05-08 | - | |
62 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 454 | 0 | 2021-06-02 | - | |
60 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 583 | 0 | 2021-06-12 | - | |
78 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 457 | 0 | 2021-07-08 | - | |
69 | 第九十三話「雷と未来」 | 428 | 0 | 2021-07-18 | - | |
66 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 647 | 0 | 2021-09-04 | - | |
59 | 作者からお知らせ4 | 463 | 0 | 2021-09-17 | - | |
75 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 554 | 2 | 2021-10-17 | - | |
60 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 489 | 0 | 2021-12-18 | - | |
64 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 466 | 0 | 2022-01-04 | - | |
69 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 564 | 0 | 2022-01-10 | - | |
61 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 670 | 0 | 2022-02-01 | - | |
54 | 第九十九話「異変」 | 517 | 0 | 2022-02-27 | - | |
72 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 413 | 0 | 2022-04-09 | - | |
75 | 第百一話「プロの実力」 | 427 | 0 | 2022-05-07 | - | |
62 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 516 | 0 | 2022-06-04 | - | |
46 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 376 | 0 | 2022-07-10 | - | |
41 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 462 | 0 | 2022-08-28 | - | |
40 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 340 | 0 | 2022-10-16 | - | |
49 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 556 | 0 | 2022-11-27 | - |
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