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第百一話「プロの実力」 作:イクス
D1グランプリ本戦。5000人以上ものデュエリストが世界中から集まり、プラクサスシティ全体で鎬を削りあうサバイバルデュエル。最終トーナメントに出場できるのは、たった40名。その40名で最後にトーナメントを行う。
本戦出場を目指し、遊太達は猛者達とデュエルを行う!
「D1グランプリ……一体どんなデュエリスト達がいるんだろう……とりあえず、強いデュエリストがいるっていうのはわかるけど、どれくらい強いんだ? こればっかりは実際にデュエルしてみないとわからないからなあ……」
そんな言葉をつぶやくと、目の前に大会用デュエルディスクをつけた若い男が現れた。
「第一デュエリスト……相手は子どもだが……油断はできん」
「デュエリスト……最初の相手か」
「一応、名前を聞いておこう。少年、名前は?」
「六道遊太、小学五年生です」
「六道遊太……わずか3ヶ月でジュニアデュエリスト達を総なめにした、新進気鋭のデュエリストか」
「あなたは?」
「日本プロ15位、十文字(じゅうもんじ)義弘(よしひろ)だ」
「15位……かなりの強敵だな!」
「このD1グランプリ、デュエリストが出会ったのならもう問答は無用だ。始めるぞ」
「はい!」
ディスクを構え、相対する二人。
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は俺だ!」
1・十文字のターン
「俺のターン」
「俺は手札から、『レスキューキャット』を召喚。効果発動。このカードを墓地へ送り、デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスター効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。俺はデッキより、レベル3の『XX-セイバー ダークソウル』と、レベル3チューナーの『X-セイバー エアベルン』を特殊召喚する」(十文字手札5→4)(十文字墓地0→1)
(シンクロデッキ……!)
「更に、自分フィールドに『X-セイバー』モンスターが2体以上存在する時、手札のレベル6モンスター『XXセイバー フォルトロール』を特殊召喚できる!」(十文字手札4→3)
「レベル6のフォルトロールに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、『X-セイバー』を率いる総大将、いざ出陣! レベル9『XX-セイバー ガトムズ』!」(十文字墓地0→2)
現れたのは、巨大な剣と白い鎧を装備し、赤いマントを羽織った『X-セイバー』の総大将。攻撃力は3100と、破格である。
「いきなり、攻撃力3100のモンスターを……!」
「ガトムズの恐ろしさは攻撃力ではない。その効果だ。自分フィールドの『X-セイバー』モンスター、ダークソウル1体をリリースし、ガトムズの効果発動! 相手の手札1枚をランダムに捨てさせる!」(十文字墓地2→3)
「手札を捨てさせる……!? いきなりそんな……厳しいなあ~……」(遊太手札5→4)(遊太墓地0→1)
「まだだ。手札より魔法カード『ガトムズの非常召集』を発動! 自分フィールドに『X-セイバー』シンクロモンスターがいるときのみ発動可能。このターン、バトルフェイズを行えない代わり、墓地から『X-セイバー』モンスター2体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。フォルトロールとエアベルンを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは、攻撃力が0となる」(十文字手札3→2)(十文字墓地3→2)
「だが、効果は使える。フォルトロールの効果発動、自分墓地のレベル4以下の『X-セイバー』モンスターを特殊召喚できる。ダークソウルを特殊召喚する」(十文字墓地2→1)
「またシンクロを……?」
「いや、ガトムズの効果はコストさえ用意できれば何度でも発動できる。フォルトロール、エアベルン、ダークソウルの3体をリリースし、お前の手札を3枚捨てさせる!」(十文字墓地1→4)
「えっ!? 3枚も……!?」(遊太手札4→1)(遊太墓地1→4)
「更に、ガトムズ自身をリリースし、お前の最後の手札を捨てさせる!」(十文字墓地4→5)
「そんな……先攻1ターン目で、いきなり手札を0にされた……!」(遊太手札1→0)(遊太墓地4→5)
「よし、相手の初手は封じた。カードを2枚伏せ、ターンエンド。そしてターンのエンドフェイズ、フィールドから墓地へ送られたダークソウルの効果で、デッキより『X-セイバー』モンスター『XX-セイバー レイジグラ』を手札に加える」(十文字手札2→1)
十文字
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
(ウソでしょ……始まる前から手札全部捨てられて手札0からのスタート……最悪、墓地に捨てられたカードに使えるカードはあるけど……かなりまずくない?)
いきなり手札を全て捨てさせられ、大ピンチとなってしまった遊太。だが。
(でも、これがプロのデュエル? プロの舞台では、毎回こんなデュエルが繰り広げられているのか……すごい、D1グランプリにはこんな奴らがゴロゴロいるのか……!)
自然と笑みがこぼれる。そして、デッキに手をかける。
(やっぱり、来てよかった。今はただ、D1グランプリを楽しむだけだ!)
2・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「自分フィールドにモンスターがいない時、墓地の『ロードナイト・ビーク』は特殊召喚できる。フィールドから離れた除外されるけどね」(遊太墓地5→4)
「更に、手札から魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動。墓地の『英雄騎士』魔法カード1枚と、『ロードナイト』モンスター1体を手札に加える。墓地から『ロードナイト・ファントム』と、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に」(遊太墓地4→3)(遊太手札1→2)
「手札から、『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、リリースしたモンスターと同じ属性を持つ『イクスロードナイト』モンスター1体をエクストラから特殊召喚する!」
「ほう、それがお前の戦術か……! ならここら辺か、罠カード『ガトムズの緊急指令』を発動する。自分・相手墓地から『X-セイバー』モンスターを2体特殊召喚する。俺は墓地から、ガトムズとダークソウルを特殊召喚する!」(十文字墓地5→4)
「闇属性のビークをリリースして、エクストラデッキから闇属性の『イクスロードナイト・ドゥフト』を特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地3→4)(遊太除外0→1)
遊太のエースモンスター、獅子の鎧と右手にフルーレを持った奇策騎士。攻撃力は2600。
「ドゥフトのモンスター効果を発動。手札1枚を捨てて、デッキ・墓地から『英雄騎士』罠カード1枚をセットする。デッキから『英雄騎士の奇策』をセットする。これでターンエンド」(遊太手札1→0)(遊太墓地4→5)
(2体モンスターを蘇生させたってことは……次のターン、攻め込むつもりだな……最初のハンデスで、上手く動けなかったのが痛かった……! でも、それなら伏せカードで……!)
遊太
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『イクスロードナイト・ドゥフト』(攻撃表示・攻撃力2600・闇属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード1枚
3・十文字のターン
「俺のターン、ドロー」(十文字手札1→2)
「手札から、レベル1『XX-セイバー レイジグラ』を召喚。墓地から『X-セイバー』モンスター1体を手札に加える。俺は墓地からフォルトロールを手札に。そして『X-セイバー』が2体以上いるため、手札からフォルトロールを特殊召喚する」(十文字手札2→1)
「フォルトロールの効果、墓地からレベル4以下の『X-セイバー』を特殊召喚する。俺はレベル3チューナーのエアベルンを特殊召喚する」(十文字墓地4→3)
「またガトムズを出すつもりなのか……?」
「俺はレベル3のダークソウルに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル6『XX-セイバー ヒュンレイ』! 効果発動、フィールドの魔法・罠を3枚まで破壊できる! お前の伏せカードを破壊だ!」(十文字墓地3→5)
「なるほど、そう来たと……でも、ドゥフトのモンスター効果、このカードが表側表示であるとき、僕の魔法・罠はそれぞれ1ターンに1度破壊されない!」
「その手で来たか。なるほど、伊達に策士を名乗っているモンスターではないということか」
(しかし、あの伏せカード……ここまで発動しなかったということは、召喚無効化や破壊するカードではないということ……となると、攻撃反応や攻守に関するカードと読める。となると、ここで突っ込むのは愚策か)
「俺はカードを1枚伏せ、これでターンを終了する。そしてこのエンドフェイズ、フィールドから墓地へ送られたダークソウルの効果で、デッキから『XX-セイバー ボガーナイト』を手札に加える」
十文字
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター4体
『XX-セイバー ガトムズ』(攻撃表示・攻撃力3100・地属性・レベル9)
『XX-セイバー ヒュンレイ』(攻撃表示・攻撃力2300・地属性・レベル6)
『XX-セイバー フォルトロール』(攻撃表示・攻撃力2400・地属性・レベル6)
『XX-セイバー レイジグラ』(攻撃表示・攻撃力200・地属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
(やっぱり、わざわざ伏せたカードがあるのに攻撃してくるわけないよね、読みもひと味違うって訳か。相手を腐らせ、自分は展開する……これがプロ……)
4・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「魔法カード『増援』を発動。デッキからレベル4以下の戦士族1体を手札に加える。デッキから、レベル4の『ロードナイト・ニードラー』を手札に加える」(遊太墓地5→6)
「ニードラーを召喚。効果発動、召喚・特殊召喚・反転召喚された時、デッキから『ロードナイト』を墓地へ送る。『ロードナイト・ネクロ』を墓地へ」(遊太手札1→0)(遊太墓地6→7)
「墓地の『ロードナイト・ファントム』は、除外することで墓地から『ロードナイト』を特殊召喚できる。ネクロを特殊召喚! ネクロは特殊召喚された時、墓地から『英雄騎士』魔法カードを1枚手札に加えられる。墓地から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に」(遊太墓地7→4)(遊太手札0→1)(遊太除外1→2)
「そして手札より、『英雄騎士への覚醒』を発動! 闇属性のニードラーをリリースして、エクストラデッキから『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」(遊太手札1→0)(遊太墓地4→6)
「させるか! 罠カード『奈落の落とし穴』を発動! 相手が攻撃力1500以上のモンスターの召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、破壊し除外する!」(十文字墓地5→6)
(さすがに2体目を出されたら辛いのは向こうも同じか……! でも、わざわざ攻撃力の低いレイジグラを攻撃表示で棒立ちさせているのは……何かあるのかな……だけど、ここで行かなきゃ……! あの伏せカードが何なのかを確認するためにも……!)(遊太除外2→3)
「バトルフェイズに入り、ドゥフトでレイジグラを攻撃!」
「フン……2400のダメージを受けるが、ここでリバースカードオープン! 速攻魔法『セイバー・リフレクト』! 『X-セイバー』モンスターがいてダメージを受けた時発動。受けたダメージ分俺のライフを回復し、回復した分お前にダメージを与える! 受けたのは2400。よって俺のライフは元通りとなり、お前は2400のダメージだ!」(十文字墓地6→7)
「ぐぅっ……」(遊太ライフ8000→5600)
「そしてその後、俺はデッキより『セイバー』魔法・罠か『ガトムズ』カードを手札に加える。俺はデッキより、カウンター罠『セイバー・ホール』を手札に加える」(十文字手札0→1)
(ダメージを与えられなかった上に、カウンター罠までサーチされた……! くぅっ、これがプロ。抜かりが無い……! 最初のハンデスで初動を潰されて、あげくじりじりとアドバンテージを離されて行っている……)
「……ターンエンドと、言うしかできない……!」
遊太
ライフポイント5600
手札枚数0枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・ドゥフト』(攻撃表示・攻撃力2600・闇属性・レベル8)
『ロードナイト・ネクロ』(守備表示・守備力1600・闇属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード3枚
5・十文字のターン
「俺のターン、ドロー」(十文字手札1→2)
「手札より、レベル1チューナーの『X-セイバー パロムロ』を召喚。そして、レベル6のヒュンレイに、レベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル7『X-セイバー ソウザ』!」(十文字手札2→1)(十文字墓地7→9)
「そして、もう一度フォルトロールの効果を発動。墓地のレベル4以下の『X-セイバー』を特殊召喚する。ダークソウルを特殊召喚。そして、ソウザの効果を発動。自分フィールドの『X-セイバー』モンスター1体をリリースして、ターン終了時まで2つの効果から1つを選択して適用できる。1つはモンスターと戦闘を行う時、ダメージ計算を行わず相手モンスターを破壊する。もうひとつはこのカードを罠カードによる破壊から守る。俺は相手を問答無用で破壊する!」
「くっ……罠カード『英雄騎士の奇策』を発動。自分墓地の『ロードナイト』の数×800ポイント相手モンスターの攻撃力を下げる。墓地にいるのは3体、よって2400ダウン!」(遊太墓地6→7)
「だがバトルフェイズ。ソウザでドゥフトを攻撃! そしてその効果で、相手モンスターを破壊!」
「ぐっ……」(遊太墓地7→8)
「メインフェイズ2に入り、攻撃力が下がったガトムズとフォルトロールを守備表示にして、カードを1枚伏せてターンエンド。そして、フィールドから墓地へ送られたダークソウルの効果で、デッキより『XX-セイバー フォルトロール』を手札に」
十文字
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター3体
『XX-セイバー ガトムズ』(守備表示・守備力2600・地属性・レベル9)
『XX-セイバー フォルトロール』(守備表示・守備力1800・地属性・レベル6)
『X-セイバー ソウザ』(攻撃表示・攻撃力100・地属性・レベル7)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚
(あのカード……ほぼ確実にさっきサーチした『セイバー・ホール』だろう。1回召喚無効にされるから、まだ油断はできない。だけど、相手の攻撃力が下がった今がチャンスだ!)
6・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「魔法カード『英雄騎士の作戦変更』を発動。自分フィールドの『ロードナイト』モンスター1体をリリースして発動。デッキよりリリースしたモンスターとは違う属性の『ロードナイト』1体を特殊召喚する。ニードラーをリリースして、デッキより『ロードナイト・ダージ』を特殊召喚する」(遊太手札1→0)(遊太墓地8→10)
「ダージが特殊召喚された時、デッキから1枚ドローできる。それが『ロードナイト』モンスターだった時、特殊召喚できる。引いたカードは……『ロードナイト』じゃない」(遊太手札0→1)
「だけど、手札から魔法カード『英雄騎士の兵力増強』を発動。墓地から『ロードナイト』3体をデッキに戻して、2枚ドローする。ただし、手札が0だった時のみ、デュエル中1度だけ3枚ドローできる! ニードラー、ドゥフト、ネクロの3体をデッキに戻し、3枚ドロー!」(遊太手札1→3)(遊太墓地10→8)
(よし……!)
「フィールドのダージをリリースして、手札より『ロードナイト・リリアン』をアドバンス召喚する。効果発動、アドバンス召喚に成功したこのモンスターは、デッキから『ロードナイト』を2体特殊召喚できる!」(遊太手札3→2)(遊太墓地8→9)
「さすがに2体特殊召喚は……マズイな。カウンター罠『セイバー・ホール』を発動。『X-セイバー』モンスターが俺のフィールドにいる時、召喚・特殊召喚・反転召喚を無効化し、破壊する!」(十文字墓地9→10)(遊太墓地8→9)
「特殊召喚はできなかったけれど、これであの厄介なカウンター罠は排除できた。ここからだ!」
「墓地より『ロードナイト』モンスター1体を除外して発動、手札から『ロードナイト・レイン』は特殊召喚する。ダージを除外して、手札からこのカードを特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地9→8)(遊太除外3→4)
「レインの効果、特殊召喚された時に自身の属性を変更できる。本来の属性は光属性だけど、炎属性に変更!」
「手札より、『ロードナイト・アウェイク』の効果発動。このカードを手札から捨てることで、デッキより『英雄騎士への覚醒』を手札に加えられる」(遊太墓地8→9)
「そして手札より、『英雄騎士への覚醒』を発動! 炎属性となっているレインをリリースして、エクストラデッキより『イクスロードナイト・デューク』を特殊召喚!」(遊太手札1→0)(遊太墓地9→11)
炎の槍とマント身につけた、紅蓮の騎士。攻撃力は2800で、その攻撃的な見た目に見合った効果を持っている!
「バトルフェイズに入り、デュークで攻撃力が100になっているソウザを攻撃! フレムベル・セイバー!」
「ぐぅっ! ソウザの効果を使うのに攻撃したのが仇になったか……!」(十文字ライフ8000→5200)(十文字墓地10→11)
「まだだよ、デュークは攻撃してモンスターを破壊した時、もう一回攻撃することができる! 更に、デュークの攻撃は常に貫通する! フォルトロールを攻撃! フレムベル・セイバー・ツー!」
「ぐっ……やるな! あの状況から立て直して来たか……! だが、まだ終わる訳にはいかない! 『セイバー』モンスターが戦闘破壊された時、墓地に存在する『X-セイバー パロムロ』はライフを500支払うことで特殊召喚できる!」(十文字ライフ5200→4200→3700)
(……これで『X-セイバー』が2体、またフォルトロールの召喚条件が整ったか……)
「僕はこれでターンエンド。レインはフィールドから墓地へ送られた時、エンドフェイズにレベル4以下の『ロードナイト』モンスター1体を手札に加えられる。レベル1の『ロードナイト・ビート』を手札に」(遊太手札0→1)
遊太
ライフポイント5600
手札枚数1枚
モンスター1体
『イクスロードナイト・デューク』(攻撃表示・攻撃力2800・炎属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数11枚
除外されているカード4枚
7・十文字のターン
「俺のターン、ドロー」(十文字手札1→2)
(どういうつもりだ……手札破壊が可能なガトムズを残して他を破壊するとは。しかも、手札を残すということは、ガトムズの効果を発動される前提のモンスターを手札に加えたのか……? となると、ガトムズの効果を発動するのはマズイか……)
(ならば、別のやり方で攻めるだけだ)
「フィールドに『X-セイバー』が2体以上存在する時、手札のフォルトロールは特殊召喚できる」(十文字手札2→1)
「フォルトロールの効果、レベル4以下の『X-セイバー』を墓地から特殊召喚できる。レイジグラを特殊召喚し、効果で墓地から2体目のフォルトロールを手札に加える。そして2体目のフォルトロールを特殊召喚する!」(十文字墓地11→9)
「レベル6のフォルトロールと、レベル1のレイジグラに、レベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル8『ギガンテック・ファイター』!」(十文字墓地9→12)
「汎用シンクロできたか……!」
「『ギガンテック・ファイター』は、墓地の戦士族1体につき攻撃力が100アップする。墓地にあるのはソウザ、ヒュンレイ、フォルトロールの3体。よって攻撃力は3100に」
「2体目のフォルトロールの効果発動、墓地から『X-セイバー』を特殊召喚する。レイジグラを再び特殊召喚し、墓地からフォルトロールを再び手札に加える」(十文字墓地12→10)
(あのカード、二つともターン1制限が無いのか……! ハッ、ということは……フォルトロールを手札と墓地に2枚用意して、フォルトロールでレイジグラを特殊召喚してもう一方をサルベージして、なんらかの形でフィールドのフォルトロールとレイジグラを墓地へ送って、もう一回フォルトロールでレイジグラを特殊召喚してフォルトロールをサルベージすれば……ループコンボが完成する! プロはこんなことも普通にやるのか!?)
「そして、フォルトロールの効果で墓地のレベル3チューナーのエアベルンを特殊召喚し、レベル6のフォルトロールに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル9『星風狼ウォルフライエ』!」(十文字墓地10→12)
「そして2体目のフォルトロールを手札から特殊召喚する」(十文字手札2→1)
「ここで、ガトムズの効果発動。ガトムズをリリースして、相手の手札を1枚捨てさせる!」(十文字墓地12→13)
「ここでウォルフライエの効果が適用される。攻撃力が300アップする」(ウォルフライエ攻撃力2500→2800)
(本当は、相手が手札を捨てらせる前提で手札に加えたモンスターなら危ないが、ガトムズはステータスが下がっている上に、強力なシンクロを出すためには仕方ないことだ……)(遊太手札1→0)(遊太墓地11→12)
「そして、フォルトロールの効果でレベル3チューナーのエアベルンを特殊召喚する。そしてレベル6のフォルトロールと、レベル1のレイジグラに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル10『神樹の守護獣-牙王』!」(十文字墓地13→15)
怒濤のシンクロコンボにより、フィールドに高攻撃力のシンクロモンスターが並ぶ。ウォルフライエは2500、牙王は3100、『ギガンテック・ファイター』は自身の効果で4000となっている。
「ここで決めに来るつもりだ……!」
「手札より、更に『死者蘇生』を発動! 墓地からモンスターを特殊召喚する! 『XX-セイバー ガトムズ』を特殊召喚する!」(十文字手札1→0)
「更に、ガトムズまで……!」
「行くぞ、バトルフェイズ! ガトムズで、デュークを攻撃! セイバー・スラッシュ!」
「墓地のビートを除外することで、相手モンスターの攻撃を1回無効化する!」(遊太墓地12→11)(遊太除外4→5)
「更にウォルフライエの効果、モンスター効果が発動した時、攻撃力が300上がる」(ウォルフライエ攻撃力2800→3100)
「今度は『ギガンテック・ファイター』で、デュークを攻撃!」
「ぐうっ」(遊太ライフ5600→4400)
「牙王で、ダイレクトアタック!」
「ううっ!」(遊太ライフ4400→1300)
「コレでとどめだ! ウォルフライエで、プレイヤーへダイレクトアタック!」
「……この瞬間、墓地の『ロードナイト・ネイア』の効果発動! 墓地から除外することで、攻撃モンスターの表示形式を守備表示に変更する!」(遊太墓地11→10)(遊太除外5→6)
「なにっ! まだそんなカードが墓地に眠っていたのか……!?」
「実は、最初にハンデスで捨てられたのがこのカードだったんだよね!」
「仕留め損なったか……これでターンエンド! だが、牙王は俺のメインフェイズ2以外では効果対象とはならず、ウォルフライエはさっきのモンスター効果で攻撃力が300アップする。ウォルフライエの攻撃力が4000以上になった時、このカードと相手フィールドのモンスターを全て持ち主のデッキに戻す。今攻撃力は3400……実質後2回しかモンスター効果を発動できないと言うことだ! 更に、先ほどサーチした『セイバー・ホール』も、忘れてはいまいな?」
「……厳しいな」
十文字
ライフポイント3700
手札枚数0枚
モンスター4体
『XX-セイバー ガトムズ』(攻撃表示・攻撃力3100・地属性・レベル9)
『神樹の守護獣-牙王』(攻撃表示・攻撃力3100・地属性・レベル10)
『ギガンテック・ファイター』(攻撃表示・攻撃力3800・闇属性・レベル8)
『星風狼ウォルフライエ』(守備表示・守備力0・風属性・レベル9)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数15枚
除外されているカード0枚
「厳しい。かなり厳しい……けれど、僕はこの大会を思いっきり楽しむって決めたんだ! 悪いけれど、僕はあなたを倒して先をに進む!」
(このドローに、全てがかかっている!)
8・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「……手札より、魔法カード『貧欲な壺』を発動! 除外されているモンスター5体をデッキに戻し、2枚ドローする! ビーク、ファントム、ダージ、ビート、アルファをデッキに戻し、2枚ドロー!」(遊太手札1→2)(遊太墓地11→12)(遊太除外6→1)
「……来ったぁっ! このデュエル、もらった!」
「何!?」
「手札より、魔法カード『死者蘇生』を発動! 墓地からモンスターを特殊召喚する! 特殊召喚するモンスターは……デューク!」(遊太手札2→1)
「そのモンスターは……! だが、ウォルフライエを破壊できても、後続は続かんぞ!」
「手札より、装備魔法『英雄騎士の剣』を、デュークに装備する。このカードを装備したモンスターは、攻撃力は800アップする!」(遊太手札1→0)(デューク攻撃力2800→3600)
「な……!?」
「バトルフェイズ! デュークで、ウォルフライエを攻撃! この攻撃は貫通する!」
「ぐうっ……」(十文字ライフ3700→100)(十文字墓地15→16)
「そして、『英雄騎士の剣』を装備したモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを、相手に与える!」
「ウォルフライエの攻撃力は2500……ということは、俺の、負け……か……」(十文字ライフ100→0)
十文字とのデュエルに、なんとか勝利した遊太。十文字は。
「まさか、開始早々日本プロ15位である俺が敗退するとはな」
「いや、勝ちは勝ちでもなかなかに辛かったですよ。最初の手札5枚全部捨てられるなんていう、とんでもないことをやられて、苦戦しましたよ」
「まあ、これぐらいは朝飯前だ。だが、プロ上位の人間達は違うぞ。トップ3の人間には、最初の5ハンデスやっても通用せず、海外のトッププロにも、俺の1ターンオールハンデスは通じなかった」
「そんなに……」
「俺に苦戦するようでは、まだまだ先は遠いぞ。だが、お前は生き残る。頑張れよ、応援しているぞ」
「はい、ありがとうございます!」
「じゃあな」
こうして、十文字は遊太の前から去って行った。遊太はその後ろ姿を見て、更に闘志を燃やしていった……。
遊太と離れてしばらくして、十文字は大会関係者と会う。
「おお、関係者か。ホテルに戻るから、道案内をしてくれないか?」
「はい、わかりました。でもその前に……これです!」
関係者は、懐から取り出した何かで黒いフラッシュを焚いた。すると。
「うっ!」
十文字は倒れてしまった。
「まずは一人……ですか。今頃他のメンバーも……フフフ……」
第百一話。終わり。
本戦出場を目指し、遊太達は猛者達とデュエルを行う!
「D1グランプリ……一体どんなデュエリスト達がいるんだろう……とりあえず、強いデュエリストがいるっていうのはわかるけど、どれくらい強いんだ? こればっかりは実際にデュエルしてみないとわからないからなあ……」
そんな言葉をつぶやくと、目の前に大会用デュエルディスクをつけた若い男が現れた。
「第一デュエリスト……相手は子どもだが……油断はできん」
「デュエリスト……最初の相手か」
「一応、名前を聞いておこう。少年、名前は?」
「六道遊太、小学五年生です」
「六道遊太……わずか3ヶ月でジュニアデュエリスト達を総なめにした、新進気鋭のデュエリストか」
「あなたは?」
「日本プロ15位、十文字(じゅうもんじ)義弘(よしひろ)だ」
「15位……かなりの強敵だな!」
「このD1グランプリ、デュエリストが出会ったのならもう問答は無用だ。始めるぞ」
「はい!」
ディスクを構え、相対する二人。
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は俺だ!」
1・十文字のターン
「俺のターン」
「俺は手札から、『レスキューキャット』を召喚。効果発動。このカードを墓地へ送り、デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスター効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。俺はデッキより、レベル3の『XX-セイバー ダークソウル』と、レベル3チューナーの『X-セイバー エアベルン』を特殊召喚する」(十文字手札5→4)(十文字墓地0→1)
(シンクロデッキ……!)
「更に、自分フィールドに『X-セイバー』モンスターが2体以上存在する時、手札のレベル6モンスター『XXセイバー フォルトロール』を特殊召喚できる!」(十文字手札4→3)
「レベル6のフォルトロールに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、『X-セイバー』を率いる総大将、いざ出陣! レベル9『XX-セイバー ガトムズ』!」(十文字墓地0→2)
現れたのは、巨大な剣と白い鎧を装備し、赤いマントを羽織った『X-セイバー』の総大将。攻撃力は3100と、破格である。
「いきなり、攻撃力3100のモンスターを……!」
「ガトムズの恐ろしさは攻撃力ではない。その効果だ。自分フィールドの『X-セイバー』モンスター、ダークソウル1体をリリースし、ガトムズの効果発動! 相手の手札1枚をランダムに捨てさせる!」(十文字墓地2→3)
「手札を捨てさせる……!? いきなりそんな……厳しいなあ~……」(遊太手札5→4)(遊太墓地0→1)
「まだだ。手札より魔法カード『ガトムズの非常召集』を発動! 自分フィールドに『X-セイバー』シンクロモンスターがいるときのみ発動可能。このターン、バトルフェイズを行えない代わり、墓地から『X-セイバー』モンスター2体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。フォルトロールとエアベルンを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは、攻撃力が0となる」(十文字手札3→2)(十文字墓地3→2)
「だが、効果は使える。フォルトロールの効果発動、自分墓地のレベル4以下の『X-セイバー』モンスターを特殊召喚できる。ダークソウルを特殊召喚する」(十文字墓地2→1)
「またシンクロを……?」
「いや、ガトムズの効果はコストさえ用意できれば何度でも発動できる。フォルトロール、エアベルン、ダークソウルの3体をリリースし、お前の手札を3枚捨てさせる!」(十文字墓地1→4)
「えっ!? 3枚も……!?」(遊太手札4→1)(遊太墓地1→4)
「更に、ガトムズ自身をリリースし、お前の最後の手札を捨てさせる!」(十文字墓地4→5)
「そんな……先攻1ターン目で、いきなり手札を0にされた……!」(遊太手札1→0)(遊太墓地4→5)
「よし、相手の初手は封じた。カードを2枚伏せ、ターンエンド。そしてターンのエンドフェイズ、フィールドから墓地へ送られたダークソウルの効果で、デッキより『X-セイバー』モンスター『XX-セイバー レイジグラ』を手札に加える」(十文字手札2→1)
十文字
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
(ウソでしょ……始まる前から手札全部捨てられて手札0からのスタート……最悪、墓地に捨てられたカードに使えるカードはあるけど……かなりまずくない?)
いきなり手札を全て捨てさせられ、大ピンチとなってしまった遊太。だが。
(でも、これがプロのデュエル? プロの舞台では、毎回こんなデュエルが繰り広げられているのか……すごい、D1グランプリにはこんな奴らがゴロゴロいるのか……!)
自然と笑みがこぼれる。そして、デッキに手をかける。
(やっぱり、来てよかった。今はただ、D1グランプリを楽しむだけだ!)
2・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「自分フィールドにモンスターがいない時、墓地の『ロードナイト・ビーク』は特殊召喚できる。フィールドから離れた除外されるけどね」(遊太墓地5→4)
「更に、手札から魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動。墓地の『英雄騎士』魔法カード1枚と、『ロードナイト』モンスター1体を手札に加える。墓地から『ロードナイト・ファントム』と、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に」(遊太墓地4→3)(遊太手札1→2)
「手札から、『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、リリースしたモンスターと同じ属性を持つ『イクスロードナイト』モンスター1体をエクストラから特殊召喚する!」
「ほう、それがお前の戦術か……! ならここら辺か、罠カード『ガトムズの緊急指令』を発動する。自分・相手墓地から『X-セイバー』モンスターを2体特殊召喚する。俺は墓地から、ガトムズとダークソウルを特殊召喚する!」(十文字墓地5→4)
「闇属性のビークをリリースして、エクストラデッキから闇属性の『イクスロードナイト・ドゥフト』を特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地3→4)(遊太除外0→1)
遊太のエースモンスター、獅子の鎧と右手にフルーレを持った奇策騎士。攻撃力は2600。
「ドゥフトのモンスター効果を発動。手札1枚を捨てて、デッキ・墓地から『英雄騎士』罠カード1枚をセットする。デッキから『英雄騎士の奇策』をセットする。これでターンエンド」(遊太手札1→0)(遊太墓地4→5)
(2体モンスターを蘇生させたってことは……次のターン、攻め込むつもりだな……最初のハンデスで、上手く動けなかったのが痛かった……! でも、それなら伏せカードで……!)
遊太
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『イクスロードナイト・ドゥフト』(攻撃表示・攻撃力2600・闇属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード1枚
3・十文字のターン
「俺のターン、ドロー」(十文字手札1→2)
「手札から、レベル1『XX-セイバー レイジグラ』を召喚。墓地から『X-セイバー』モンスター1体を手札に加える。俺は墓地からフォルトロールを手札に。そして『X-セイバー』が2体以上いるため、手札からフォルトロールを特殊召喚する」(十文字手札2→1)
「フォルトロールの効果、墓地からレベル4以下の『X-セイバー』を特殊召喚する。俺はレベル3チューナーのエアベルンを特殊召喚する」(十文字墓地4→3)
「またガトムズを出すつもりなのか……?」
「俺はレベル3のダークソウルに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル6『XX-セイバー ヒュンレイ』! 効果発動、フィールドの魔法・罠を3枚まで破壊できる! お前の伏せカードを破壊だ!」(十文字墓地3→5)
「なるほど、そう来たと……でも、ドゥフトのモンスター効果、このカードが表側表示であるとき、僕の魔法・罠はそれぞれ1ターンに1度破壊されない!」
「その手で来たか。なるほど、伊達に策士を名乗っているモンスターではないということか」
(しかし、あの伏せカード……ここまで発動しなかったということは、召喚無効化や破壊するカードではないということ……となると、攻撃反応や攻守に関するカードと読める。となると、ここで突っ込むのは愚策か)
「俺はカードを1枚伏せ、これでターンを終了する。そしてこのエンドフェイズ、フィールドから墓地へ送られたダークソウルの効果で、デッキから『XX-セイバー ボガーナイト』を手札に加える」
十文字
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター4体
『XX-セイバー ガトムズ』(攻撃表示・攻撃力3100・地属性・レベル9)
『XX-セイバー ヒュンレイ』(攻撃表示・攻撃力2300・地属性・レベル6)
『XX-セイバー フォルトロール』(攻撃表示・攻撃力2400・地属性・レベル6)
『XX-セイバー レイジグラ』(攻撃表示・攻撃力200・地属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
(やっぱり、わざわざ伏せたカードがあるのに攻撃してくるわけないよね、読みもひと味違うって訳か。相手を腐らせ、自分は展開する……これがプロ……)
4・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「魔法カード『増援』を発動。デッキからレベル4以下の戦士族1体を手札に加える。デッキから、レベル4の『ロードナイト・ニードラー』を手札に加える」(遊太墓地5→6)
「ニードラーを召喚。効果発動、召喚・特殊召喚・反転召喚された時、デッキから『ロードナイト』を墓地へ送る。『ロードナイト・ネクロ』を墓地へ」(遊太手札1→0)(遊太墓地6→7)
「墓地の『ロードナイト・ファントム』は、除外することで墓地から『ロードナイト』を特殊召喚できる。ネクロを特殊召喚! ネクロは特殊召喚された時、墓地から『英雄騎士』魔法カードを1枚手札に加えられる。墓地から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に」(遊太墓地7→4)(遊太手札0→1)(遊太除外1→2)
「そして手札より、『英雄騎士への覚醒』を発動! 闇属性のニードラーをリリースして、エクストラデッキから『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」(遊太手札1→0)(遊太墓地4→6)
「させるか! 罠カード『奈落の落とし穴』を発動! 相手が攻撃力1500以上のモンスターの召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、破壊し除外する!」(十文字墓地5→6)
(さすがに2体目を出されたら辛いのは向こうも同じか……! でも、わざわざ攻撃力の低いレイジグラを攻撃表示で棒立ちさせているのは……何かあるのかな……だけど、ここで行かなきゃ……! あの伏せカードが何なのかを確認するためにも……!)(遊太除外2→3)
「バトルフェイズに入り、ドゥフトでレイジグラを攻撃!」
「フン……2400のダメージを受けるが、ここでリバースカードオープン! 速攻魔法『セイバー・リフレクト』! 『X-セイバー』モンスターがいてダメージを受けた時発動。受けたダメージ分俺のライフを回復し、回復した分お前にダメージを与える! 受けたのは2400。よって俺のライフは元通りとなり、お前は2400のダメージだ!」(十文字墓地6→7)
「ぐぅっ……」(遊太ライフ8000→5600)
「そしてその後、俺はデッキより『セイバー』魔法・罠か『ガトムズ』カードを手札に加える。俺はデッキより、カウンター罠『セイバー・ホール』を手札に加える」(十文字手札0→1)
(ダメージを与えられなかった上に、カウンター罠までサーチされた……! くぅっ、これがプロ。抜かりが無い……! 最初のハンデスで初動を潰されて、あげくじりじりとアドバンテージを離されて行っている……)
「……ターンエンドと、言うしかできない……!」
遊太
ライフポイント5600
手札枚数0枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・ドゥフト』(攻撃表示・攻撃力2600・闇属性・レベル8)
『ロードナイト・ネクロ』(守備表示・守備力1600・闇属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード3枚
5・十文字のターン
「俺のターン、ドロー」(十文字手札1→2)
「手札より、レベル1チューナーの『X-セイバー パロムロ』を召喚。そして、レベル6のヒュンレイに、レベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル7『X-セイバー ソウザ』!」(十文字手札2→1)(十文字墓地7→9)
「そして、もう一度フォルトロールの効果を発動。墓地のレベル4以下の『X-セイバー』を特殊召喚する。ダークソウルを特殊召喚。そして、ソウザの効果を発動。自分フィールドの『X-セイバー』モンスター1体をリリースして、ターン終了時まで2つの効果から1つを選択して適用できる。1つはモンスターと戦闘を行う時、ダメージ計算を行わず相手モンスターを破壊する。もうひとつはこのカードを罠カードによる破壊から守る。俺は相手を問答無用で破壊する!」
「くっ……罠カード『英雄騎士の奇策』を発動。自分墓地の『ロードナイト』の数×800ポイント相手モンスターの攻撃力を下げる。墓地にいるのは3体、よって2400ダウン!」(遊太墓地6→7)
「だがバトルフェイズ。ソウザでドゥフトを攻撃! そしてその効果で、相手モンスターを破壊!」
「ぐっ……」(遊太墓地7→8)
「メインフェイズ2に入り、攻撃力が下がったガトムズとフォルトロールを守備表示にして、カードを1枚伏せてターンエンド。そして、フィールドから墓地へ送られたダークソウルの効果で、デッキより『XX-セイバー フォルトロール』を手札に」
十文字
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター3体
『XX-セイバー ガトムズ』(守備表示・守備力2600・地属性・レベル9)
『XX-セイバー フォルトロール』(守備表示・守備力1800・地属性・レベル6)
『X-セイバー ソウザ』(攻撃表示・攻撃力100・地属性・レベル7)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚
(あのカード……ほぼ確実にさっきサーチした『セイバー・ホール』だろう。1回召喚無効にされるから、まだ油断はできない。だけど、相手の攻撃力が下がった今がチャンスだ!)
6・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「魔法カード『英雄騎士の作戦変更』を発動。自分フィールドの『ロードナイト』モンスター1体をリリースして発動。デッキよりリリースしたモンスターとは違う属性の『ロードナイト』1体を特殊召喚する。ニードラーをリリースして、デッキより『ロードナイト・ダージ』を特殊召喚する」(遊太手札1→0)(遊太墓地8→10)
「ダージが特殊召喚された時、デッキから1枚ドローできる。それが『ロードナイト』モンスターだった時、特殊召喚できる。引いたカードは……『ロードナイト』じゃない」(遊太手札0→1)
「だけど、手札から魔法カード『英雄騎士の兵力増強』を発動。墓地から『ロードナイト』3体をデッキに戻して、2枚ドローする。ただし、手札が0だった時のみ、デュエル中1度だけ3枚ドローできる! ニードラー、ドゥフト、ネクロの3体をデッキに戻し、3枚ドロー!」(遊太手札1→3)(遊太墓地10→8)
(よし……!)
「フィールドのダージをリリースして、手札より『ロードナイト・リリアン』をアドバンス召喚する。効果発動、アドバンス召喚に成功したこのモンスターは、デッキから『ロードナイト』を2体特殊召喚できる!」(遊太手札3→2)(遊太墓地8→9)
「さすがに2体特殊召喚は……マズイな。カウンター罠『セイバー・ホール』を発動。『X-セイバー』モンスターが俺のフィールドにいる時、召喚・特殊召喚・反転召喚を無効化し、破壊する!」(十文字墓地9→10)(遊太墓地8→9)
「特殊召喚はできなかったけれど、これであの厄介なカウンター罠は排除できた。ここからだ!」
「墓地より『ロードナイト』モンスター1体を除外して発動、手札から『ロードナイト・レイン』は特殊召喚する。ダージを除外して、手札からこのカードを特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地9→8)(遊太除外3→4)
「レインの効果、特殊召喚された時に自身の属性を変更できる。本来の属性は光属性だけど、炎属性に変更!」
「手札より、『ロードナイト・アウェイク』の効果発動。このカードを手札から捨てることで、デッキより『英雄騎士への覚醒』を手札に加えられる」(遊太墓地8→9)
「そして手札より、『英雄騎士への覚醒』を発動! 炎属性となっているレインをリリースして、エクストラデッキより『イクスロードナイト・デューク』を特殊召喚!」(遊太手札1→0)(遊太墓地9→11)
炎の槍とマント身につけた、紅蓮の騎士。攻撃力は2800で、その攻撃的な見た目に見合った効果を持っている!
「バトルフェイズに入り、デュークで攻撃力が100になっているソウザを攻撃! フレムベル・セイバー!」
「ぐぅっ! ソウザの効果を使うのに攻撃したのが仇になったか……!」(十文字ライフ8000→5200)(十文字墓地10→11)
「まだだよ、デュークは攻撃してモンスターを破壊した時、もう一回攻撃することができる! 更に、デュークの攻撃は常に貫通する! フォルトロールを攻撃! フレムベル・セイバー・ツー!」
「ぐっ……やるな! あの状況から立て直して来たか……! だが、まだ終わる訳にはいかない! 『セイバー』モンスターが戦闘破壊された時、墓地に存在する『X-セイバー パロムロ』はライフを500支払うことで特殊召喚できる!」(十文字ライフ5200→4200→3700)
(……これで『X-セイバー』が2体、またフォルトロールの召喚条件が整ったか……)
「僕はこれでターンエンド。レインはフィールドから墓地へ送られた時、エンドフェイズにレベル4以下の『ロードナイト』モンスター1体を手札に加えられる。レベル1の『ロードナイト・ビート』を手札に」(遊太手札0→1)
遊太
ライフポイント5600
手札枚数1枚
モンスター1体
『イクスロードナイト・デューク』(攻撃表示・攻撃力2800・炎属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数11枚
除外されているカード4枚
7・十文字のターン
「俺のターン、ドロー」(十文字手札1→2)
(どういうつもりだ……手札破壊が可能なガトムズを残して他を破壊するとは。しかも、手札を残すということは、ガトムズの効果を発動される前提のモンスターを手札に加えたのか……? となると、ガトムズの効果を発動するのはマズイか……)
(ならば、別のやり方で攻めるだけだ)
「フィールドに『X-セイバー』が2体以上存在する時、手札のフォルトロールは特殊召喚できる」(十文字手札2→1)
「フォルトロールの効果、レベル4以下の『X-セイバー』を墓地から特殊召喚できる。レイジグラを特殊召喚し、効果で墓地から2体目のフォルトロールを手札に加える。そして2体目のフォルトロールを特殊召喚する!」(十文字墓地11→9)
「レベル6のフォルトロールと、レベル1のレイジグラに、レベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル8『ギガンテック・ファイター』!」(十文字墓地9→12)
「汎用シンクロできたか……!」
「『ギガンテック・ファイター』は、墓地の戦士族1体につき攻撃力が100アップする。墓地にあるのはソウザ、ヒュンレイ、フォルトロールの3体。よって攻撃力は3100に」
「2体目のフォルトロールの効果発動、墓地から『X-セイバー』を特殊召喚する。レイジグラを再び特殊召喚し、墓地からフォルトロールを再び手札に加える」(十文字墓地12→10)
(あのカード、二つともターン1制限が無いのか……! ハッ、ということは……フォルトロールを手札と墓地に2枚用意して、フォルトロールでレイジグラを特殊召喚してもう一方をサルベージして、なんらかの形でフィールドのフォルトロールとレイジグラを墓地へ送って、もう一回フォルトロールでレイジグラを特殊召喚してフォルトロールをサルベージすれば……ループコンボが完成する! プロはこんなことも普通にやるのか!?)
「そして、フォルトロールの効果で墓地のレベル3チューナーのエアベルンを特殊召喚し、レベル6のフォルトロールに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル9『星風狼ウォルフライエ』!」(十文字墓地10→12)
「そして2体目のフォルトロールを手札から特殊召喚する」(十文字手札2→1)
「ここで、ガトムズの効果発動。ガトムズをリリースして、相手の手札を1枚捨てさせる!」(十文字墓地12→13)
「ここでウォルフライエの効果が適用される。攻撃力が300アップする」(ウォルフライエ攻撃力2500→2800)
(本当は、相手が手札を捨てらせる前提で手札に加えたモンスターなら危ないが、ガトムズはステータスが下がっている上に、強力なシンクロを出すためには仕方ないことだ……)(遊太手札1→0)(遊太墓地11→12)
「そして、フォルトロールの効果でレベル3チューナーのエアベルンを特殊召喚する。そしてレベル6のフォルトロールと、レベル1のレイジグラに、レベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル10『神樹の守護獣-牙王』!」(十文字墓地13→15)
怒濤のシンクロコンボにより、フィールドに高攻撃力のシンクロモンスターが並ぶ。ウォルフライエは2500、牙王は3100、『ギガンテック・ファイター』は自身の効果で4000となっている。
「ここで決めに来るつもりだ……!」
「手札より、更に『死者蘇生』を発動! 墓地からモンスターを特殊召喚する! 『XX-セイバー ガトムズ』を特殊召喚する!」(十文字手札1→0)
「更に、ガトムズまで……!」
「行くぞ、バトルフェイズ! ガトムズで、デュークを攻撃! セイバー・スラッシュ!」
「墓地のビートを除外することで、相手モンスターの攻撃を1回無効化する!」(遊太墓地12→11)(遊太除外4→5)
「更にウォルフライエの効果、モンスター効果が発動した時、攻撃力が300上がる」(ウォルフライエ攻撃力2800→3100)
「今度は『ギガンテック・ファイター』で、デュークを攻撃!」
「ぐうっ」(遊太ライフ5600→4400)
「牙王で、ダイレクトアタック!」
「ううっ!」(遊太ライフ4400→1300)
「コレでとどめだ! ウォルフライエで、プレイヤーへダイレクトアタック!」
「……この瞬間、墓地の『ロードナイト・ネイア』の効果発動! 墓地から除外することで、攻撃モンスターの表示形式を守備表示に変更する!」(遊太墓地11→10)(遊太除外5→6)
「なにっ! まだそんなカードが墓地に眠っていたのか……!?」
「実は、最初にハンデスで捨てられたのがこのカードだったんだよね!」
「仕留め損なったか……これでターンエンド! だが、牙王は俺のメインフェイズ2以外では効果対象とはならず、ウォルフライエはさっきのモンスター効果で攻撃力が300アップする。ウォルフライエの攻撃力が4000以上になった時、このカードと相手フィールドのモンスターを全て持ち主のデッキに戻す。今攻撃力は3400……実質後2回しかモンスター効果を発動できないと言うことだ! 更に、先ほどサーチした『セイバー・ホール』も、忘れてはいまいな?」
「……厳しいな」
十文字
ライフポイント3700
手札枚数0枚
モンスター4体
『XX-セイバー ガトムズ』(攻撃表示・攻撃力3100・地属性・レベル9)
『神樹の守護獣-牙王』(攻撃表示・攻撃力3100・地属性・レベル10)
『ギガンテック・ファイター』(攻撃表示・攻撃力3800・闇属性・レベル8)
『星風狼ウォルフライエ』(守備表示・守備力0・風属性・レベル9)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数15枚
除外されているカード0枚
「厳しい。かなり厳しい……けれど、僕はこの大会を思いっきり楽しむって決めたんだ! 悪いけれど、僕はあなたを倒して先をに進む!」
(このドローに、全てがかかっている!)
8・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「……手札より、魔法カード『貧欲な壺』を発動! 除外されているモンスター5体をデッキに戻し、2枚ドローする! ビーク、ファントム、ダージ、ビート、アルファをデッキに戻し、2枚ドロー!」(遊太手札1→2)(遊太墓地11→12)(遊太除外6→1)
「……来ったぁっ! このデュエル、もらった!」
「何!?」
「手札より、魔法カード『死者蘇生』を発動! 墓地からモンスターを特殊召喚する! 特殊召喚するモンスターは……デューク!」(遊太手札2→1)
「そのモンスターは……! だが、ウォルフライエを破壊できても、後続は続かんぞ!」
「手札より、装備魔法『英雄騎士の剣』を、デュークに装備する。このカードを装備したモンスターは、攻撃力は800アップする!」(遊太手札1→0)(デューク攻撃力2800→3600)
「な……!?」
「バトルフェイズ! デュークで、ウォルフライエを攻撃! この攻撃は貫通する!」
「ぐうっ……」(十文字ライフ3700→100)(十文字墓地15→16)
「そして、『英雄騎士の剣』を装備したモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを、相手に与える!」
「ウォルフライエの攻撃力は2500……ということは、俺の、負け……か……」(十文字ライフ100→0)
十文字とのデュエルに、なんとか勝利した遊太。十文字は。
「まさか、開始早々日本プロ15位である俺が敗退するとはな」
「いや、勝ちは勝ちでもなかなかに辛かったですよ。最初の手札5枚全部捨てられるなんていう、とんでもないことをやられて、苦戦しましたよ」
「まあ、これぐらいは朝飯前だ。だが、プロ上位の人間達は違うぞ。トップ3の人間には、最初の5ハンデスやっても通用せず、海外のトッププロにも、俺の1ターンオールハンデスは通じなかった」
「そんなに……」
「俺に苦戦するようでは、まだまだ先は遠いぞ。だが、お前は生き残る。頑張れよ、応援しているぞ」
「はい、ありがとうございます!」
「じゃあな」
こうして、十文字は遊太の前から去って行った。遊太はその後ろ姿を見て、更に闘志を燃やしていった……。
遊太と離れてしばらくして、十文字は大会関係者と会う。
「おお、関係者か。ホテルに戻るから、道案内をしてくれないか?」
「はい、わかりました。でもその前に……これです!」
関係者は、懐から取り出した何かで黒いフラッシュを焚いた。すると。
「うっ!」
十文字は倒れてしまった。
「まずは一人……ですか。今頃他のメンバーも……フフフ……」
第百一話。終わり。
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イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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127 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1895 | 3 | 2018-01-27 | - | |
176 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1533 | 1 | 2018-01-28 | - | |
101 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1411 | 3 | 2018-01-30 | - | |
147 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1231 | 1 | 2018-02-05 | - | |
83 | 第四話「大会にて」 | 1022 | 1 | 2018-02-11 | - | |
136 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1139 | 1 | 2018-02-14 | - | |
124 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1045 | 1 | 2018-02-18 | - | |
220 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1136 | 1 | 2018-02-22 | - | |
89 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 1001 | 0 | 2018-02-25 | - | |
183 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1058 | 0 | 2018-03-02 | - | |
96 | 第十話「驚きの予選会」 | 1163 | 1 | 2018-03-05 | - | |
84 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1196 | 2 | 2018-03-10 | - | |
94 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1063 | 0 | 2018-03-13 | - | |
156 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1159 | 2 | 2018-03-17 | - | |
174 | 第十四話「カリンとサフィラ」 | 1028 | 0 | 2018-03-24 | - | |
154 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1182 | 2 | 2018-03-29 | - | |
76 | 第十六話「楽しむ心、やるべき心」 | 970 | 2 | 2018-04-03 | - | |
86 | 第十七話「本戦開始!」 | 963 | 0 | 2018-04-06 | - | |
143 | 第十八話「知多と遊太」 | 981 | 0 | 2018-04-13 | - | |
142 | 第十九話「僕のヒーロー」 | 1075 | 0 | 2018-04-17 | - | |
148 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1044 | 0 | 2018-04-21 | - | |
151 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1134 | 2 | 2018-04-25 | - | |
134 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 978 | 2 | 2018-04-29 | - | |
107 | 第二十三話「覚醒を封じられた先に……!」 | 1000 | 2 | 2018-05-09 | - | |
145 | 第二十四話「プラクサス大会、決勝戦!」 | 1026 | 0 | 2018-05-12 | - | |
88 | 第二十五話「真の究極竜と、カオスMAX」 | 1047 | 2 | 2018-05-16 | - | |
144 | 第二十六話「決着、そして……!」 | 1057 | 2 | 2018-05-18 | - | |
82 | 第二十七話「ロードナイトの話」 | 1028 | 0 | 2018-05-26 | - | |
99 | 第二十八話「カリンと遊太」 | 1008 | 2 | 2018-05-28 | - | |
97 | 第二十九話「日傘の女の子」 | 952 | 0 | 2018-06-07 | - | |
161 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 991 | 0 | 2018-06-11 | - | |
130 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 986 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
130 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 974 | 0 | 2018-07-12 | - | |
236 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1423 | 2 | 2018-07-14 | - | |
133 | 第三十五話「GAME START」 | 943 | 0 | 2018-07-22 | - | |
84 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 919 | 2 | 2018-07-22 | - | |
169 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1059 | 0 | 2018-07-29 | - | |
97 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1003 | 0 | 2018-08-05 | - | |
99 | 第三十八話「実力勝負!」 | 941 | 0 | 2018-08-12 | - | |
138 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1045 | 0 | 2018-08-23 | - | |
90 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 856 | 0 | 2018-09-07 | - | |
80 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 928 | 0 | 2018-09-15 | - | |
116 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 936 | 0 | 2018-09-29 | - | |
87 | 第四十三話「侵攻するワーム」 | 999 | 0 | 2018-10-06 | - | |
132 | 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 | 956 | 2 | 2018-10-14 | - | |
213 | 第四十五話「血の刻印」 | 1145 | 2 | 2018-10-27 | - | |
71 | 第四十六話「二つの竜」 | 837 | 2 | 2018-11-08 | - | |
170 | 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 | 1019 | 2 | 2018-11-19 | - | |
137 | 第四十八話「思わぬ敵」 | 970 | 2 | 2018-12-02 | - | |
101 | 第四十九話「救いと絶望」 | 946 | 0 | 2018-12-09 | - | |
149 | 第五十話「ロベルトを救う者」 | 988 | 0 | 2018-12-17 | - | |
134 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 995 | 0 | 2019-01-17 | - | |
101 | 作者よりお知らせ | 826 | 0 | 2019-01-27 | - | |
83 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 781 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 948 | 0 | 2019-02-12 | - | |
95 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 852 | 0 | 2019-02-22 | - | |
115 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1025 | 0 | 2019-03-07 | - | |
143 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 | 892 | 0 | 2019-03-14 | - | |
89 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 | 910 | 0 | 2019-03-22 | - | |
82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
78 | 第五十六話「彼女との再会」 | 744 | 0 | 2019-04-20 | - | |
102 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 764 | 0 | 2019-05-01 | - | |
69 | 第五十八話「ストアブレーカー」 | 790 | 0 | 2019-05-19 | - | |
73 | 第五十九話「闇のカード」 | 837 | 0 | 2019-06-04 | - | |
111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 792 | 0 | 2019-07-18 | - | |
70 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 725 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 733 | 0 | 2019-08-11 | - | |
93 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 727 | 0 | 2019-09-11 | - | |
69 | お詫びとお知らせ | 493 | 0 | 2020-02-19 | - | |
147 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 779 | 0 | 2020-02-19 | - | |
83 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 844 | 0 | 2020-02-22 | - | |
90 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 784 | 0 | 2020-03-22 | - | |
70 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 673 | 0 | 2020-04-18 | - | |
91 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 696 | 0 | 2020-05-09 | - | |
87 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 719 | 0 | 2020-05-23 | - | |
78 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 853 | 0 | 2020-05-30 | - | |
97 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 759 | 0 | 2020-06-12 | - | |
64 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 729 | 0 | 2020-06-14 | - | |
62 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 675 | 0 | 2020-06-27 | - | |
76 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 775 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
76 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 637 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
73 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 606 | 0 | 2020-07-26 | - | |
88 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 683 | 0 | 2020-08-06 | - | |
63 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 667 | 0 | 2020-08-15 | - | |
63 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 601 | 0 | 2020-08-30 | - | |
74 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 684 | 0 | 2020-09-13 | - | |
72 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 642 | 0 | 2020-09-27 | - | |
119 | 作者よりお知らせ3 | 625 | 0 | 2020-10-02 | - | |
68 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 624 | 0 | 2020-10-18 | - | |
73 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 705 | 0 | 2020-11-05 | - | |
67 | 第八十一話「高き壁」 | 664 | 0 | 2020-11-22 | - | |
76 | 第八十二話「強き者」 | 746 | 0 | 2020-12-05 | - | |
58 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 680 | 0 | 2021-01-01 | - | |
77 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 736 | 0 | 2021-01-11 | - | |
58 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 522 | 0 | 2021-02-20 | - | |
65 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 480 | 0 | 2021-04-04 | - | |
69 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 434 | 0 | 2021-04-25 | - | |
70 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 588 | 0 | 2021-05-04 | - | |
53 | 第八十九話「チーム結成!」 | 502 | 0 | 2021-05-08 | - | |
61 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 452 | 0 | 2021-06-02 | - | |
60 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 583 | 0 | 2021-06-12 | - | |
77 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 455 | 0 | 2021-07-08 | - | |
68 | 第九十三話「雷と未来」 | 426 | 0 | 2021-07-18 | - | |
65 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 645 | 0 | 2021-09-04 | - | |
58 | 作者からお知らせ4 | 461 | 0 | 2021-09-17 | - | |
74 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 552 | 2 | 2021-10-17 | - | |
59 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 487 | 0 | 2021-12-18 | - | |
64 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 466 | 0 | 2022-01-04 | - | |
69 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 564 | 0 | 2022-01-10 | - | |
61 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 670 | 0 | 2022-02-01 | - | |
53 | 第九十九話「異変」 | 515 | 0 | 2022-02-27 | - | |
72 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 413 | 0 | 2022-04-09 | - | |
74 | 第百一話「プロの実力」 | 424 | 0 | 2022-05-07 | - | |
62 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 515 | 0 | 2022-06-04 | - | |
45 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 374 | 0 | 2022-07-10 | - | |
41 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 462 | 0 | 2022-08-28 | - | |
39 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 338 | 0 | 2022-10-16 | - | |
48 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 554 | 0 | 2022-11-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/11/23 新商品 TERMINAL WORLD 2 カードリスト追加。
- 12/24 00:02 コンプリート評価 asdさん ⭐LEGACY OF DESTRUCTION⭐
- 12/23 23:27 ボケ 炎斬機マグマの新規ボケ。ガンダムのおっちゃん「大阪万博に展示される…
- 12/23 23:10 デッキ 坂巻馨容疑者の企み?襲撃のクローラー!
- 12/23 23:01 ボケ No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンドの新規ボケ。マリオ64の「あっ…
- 12/23 16:00 評価 5点 《百鬼羅刹大重畳》「自分の場にXモンスターがいること前提の罠。 …
- 12/23 15:41 評価 8点 《蛇眼の大炎魔》「主に《蛇眼神殿スネークアイ》で永続魔法扱いで…
- 12/23 14:52 SS 第二十三話・1
- 12/23 12:18 デッキ マハ速の復活?マハー・ヴァイロのパワー!
- 12/23 10:36 評価 10点 《早すぎた埋葬》「無条件で蘇生可能な装備魔法 《聖騎士の追…
- 12/23 09:15 デッキ 炎の剣士
- 12/23 08:49 SS 第40話:詰み
- 12/23 00:41 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:19 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:07 評価 9点 《鎖付き真紅眼牙》「 《天球の聖刻印》とは相性がよく、出した攻…
- 12/23 00:03 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 22:00 評価 10点 《深淵に潜む者》「バグースカの身代わりで禁止。墓地封殺がフリ…
- 12/22 21:54 デッキ 俺の真の最強のライゼオル
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 21:18 一言 深淵が禁止は個人的に悲し過ぎますわ…。デスサイズが制限止まりで果た…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。