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HOME > 遊戯王SS一覧 >  第四十話「プレイヤーキラー、動く!」

第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 作:イクス

遅くなりました、新作です。

第四十話「プレイヤーキラー、動く!」


『決闘者の帝国』も、2時間が過ぎた。プレイヤー達が鎬をを削り合い、スターポイントを奪い合うこの大会、連戦に次ぐ連戦で疲弊するプレイヤーも多い。
その疲労で敗戦するプレイヤーも多い中、プラクサスシティ出身のデュエリスト達は元気だった。
デュエルを楽しむことを思い出した遊太を筆頭に、続々スターポイントを集めようとしていた。
しかし、そんな遊太達はおろか、帝国にいるデュエリスト達を巻き込む計画が、動き始めようとしていた。


竜魂の城、その玉座に座る闇の王。仮面をしているため表情が見えないが、どことなく何かを心待ちにしているような、そんな様子が見えていた。その視線の先には、帝国の様子を移すモニターが映っていた。
「さあ、そろそろ奴らが動き出す時だ。所詮、奴らは帝国に囚われたただの囚人……もう存分にデュエルを楽しんだだろう? これから楽しむのは私だ、権力者が最も楽しみとする、愚民共の粛清だ」
「さあ行け、我の手駒達よ。帝国の治安維持のため、帝国の決闘者達を狩りに行け!」
一人でそう喋っている闇の王。すると、玉座の後ろにある扉が開いた。
「闇の王様! 大変です!」
「なんだ一体、これから祭りが始まるというのに、何が大変だというのだ?」
「侵入者です! 帝国に、じゃなかった、この竜魂の城に、侵入者です!」
「一体誰だ? 参加者はスターポイントが10個無い限り、絶対入れさせないルールだが」
「参加者ではありません! 奴は実力行使でここに入って来て、デュエルで負かそうとしても凄く強くて……」
「そうか? ならここに連れて来い、どうやら訳アリのようだからな」
その言葉と同時に、扉が蹴破られる。すると、中に入って来たのはシルクハットとペストマスクを被り、羽根のようなマントを羽織った、全身黒ずくめの謎の人物。
「来いと言われたから、来てやったぞ」
「ほう……貴様、ミナコ社のデータバンクに載っていた、大鴉という奴だな? かつてミナコ社のイベントに多数参戦し、子供達を次々負かしていたという」
「説明は別に良い、用件だけ言う」
「まあ、そう焦るな。帝国が今、面白くなる所なのだぞ? モニターで、じっくりと見ようじゃないか」
優しい声で、玉座に座りながらそう語る闇の王。だが、大鴉は懐から銃を取り出し、闇の王に向ける。
「……これは何だ?」
「今の私に礼節を求めない方が良いぞ。用件は1つだけだ。ロベルト・フランシスを返せ」
「脅しか? 悪いが、奴は罰ゲームの対価で我の物になったのだ。返せと言われても、返せる訳がない。それに……」
闇の王は銃身を掴むと、アルミホイルのようにグシャリと握り潰してしまった。
「な……!」
「この程度で殺される程、我は柔くない。最も、あのお方もこの世界程度の武器で殺されるような程ではない」
「お前は……何者だ!?」
「我は侵略者。この世界をあのお方の為に侵略する闇の王……なあに、今貴様に手は出さない。少し見ようではないか、我が侵略の戦士達を」
玉座に座って、モニターに向き直る闇の王。大鴉も、モニターを見る。


・ダークゾーンエリア

遊太とカリンは、新たなデュエリストを求めてこのエリアに来た。すると、恐ろしい光景が広がっていた。
「な、なんだ一体……」
「これは……」
ダークゾーンエリアは、ゴーストリックハウスやヴァンパイア帝国といった、闇系のアトラクションが数多く立ち並ぶ、おどろおどろしいエリアなのだが、今は……。
「デュエリスト達が、倒れている……?」
「ええ、このエリアに入ってから、多くのデュエリスト達が倒れている様子が見えますわ……」
「これは、一体……?」
すると、建物の影から一人の男の子が現れる。
「あ、ああっ、やっと普通の人に会えた!」
「アレ? どうしたの君? この状況がどんな状況なのか、説明してくれると助かるんだけど」
「早く逃げるんだあ~! プレイヤーキラーとかいう奴が、デュエリスト達を狩りに来るぞ~! 早く別のゾーンに行くんだあ~!」
「ぷ、プレイヤーキラー!? 何それ!?」
「負けた奴は、スターポイントを全部取られた! 0になるだけならまだマシだった! 対戦した奴は全員倒れて、カードもぶんどられた! 被害に遭う前に、早く逃げろ~!」
そう言い残した後、男の子は倒れてしまった。
「か、カリンちゃん、これって……」
「ええ、間違いありませんわね」
何かを感づいた遊太とカリンは、身構える。ディスクを前に出し、何かに備える。
「オイオイ、構えるなよ。俺は仕事をしているだけなんだぜ?」
声のする方向を振り向く、空にはコウモリのような怪人が、翼を羽ばたかせながら近づいて来た。空中に浮きながら。
「お前、何者だ!?」
「私か? 私はダークバット。ダーク・バット。闇のコウモリだよ」
「この惨状は、お前の仕業か?」
「ああ、私はプレイヤーキラーだからな。闇の王が、帝国のデュエリストを狩るために、私達を生み出した。私達の仕事は、帝国のデュエリスト達を一人の残さず駆りつくす。それがプレイヤーキラーの仕事だ」
「なんだってそんなことを!」
「闇の王が語る、あのお方の命令らしい。生き物の生体エネルギーと、前に侵攻した世界の生命体が、この世界に逃げているらしい。この世界の侵略と残党狩りを、一辺に済ませようと言う訳さ。そして、これが戦利品さ」
懐から、スターポイントを取り出し、バラバラとばらまく。更に、懐から出された多数のカード。それを見て、遊太とカリンは。
「! カリンちゃんアレ……」
「ええ、遊太君」
遊太とカリンがいうと同時に、二人のデッキに眠る精霊、アルファとサフィラが一斉に出る。それと同時に、カードの絵柄と同じ半透明な生き物が、ダークバットのカードから現れる。
「ああ、遊太、これは……!」
「カリン、アレは私達の世界の生き物。上手くカードに憑いて逃げおおせていたようだけど、捕まってしまったようね……」
「おや、コイツらのことを知っているのか? それに、お前らは闇の王達が狙うコレを持っている。確か……そこの少年が持っている『イクスロードナイト』は、闇の王様がさぞかし喜んでくれるだろう。ついでに、遊太とかいう少年もひっとらえろと……どうやら、お前がその遊太か。ああ、全てこなせるとは夢のようだ! 闇の王が手筈を進めている、侵略の手筈に相応しいデッキで、お前を倒すのだ!」
ダークバットがディスクを構えると同時に、遊太のディスクが強制的に起動する。どうやら、デュエルをしろということらしい。
「なるほど、プレイヤーキラーに相応しいやり口だな……アルファ!」
「ああ、やるぞ。どのみち奴は、何か仕組んでいたのだろう。それがコレなら、受けるしか無いな!」
遊太はデュエルディスクにデッキをセットし、既に起動されているディスクを展開する。
「遊太君! 数々の実力者を破った、このプレイヤーキラーの実力……侮ってはいけませんよ」
「わかった。行くよ、アルファ!」
「お前を倒し、闇の王様への手土産としよう! この侵略の為のデッキで! さあ、闇のデュエルの始まりだ!」
ダークバットがそう語ると同時に、遊太とダークバットの周りに黒い靄と霧がかかり始める。
「こ、これは……!」
「闇のデュエルだ。闇の王様の話では、お前はこれを知っているんだろう? ダメージが実体化する、恐怖のデュエルを!」
(……ロベルトさんも、これにやられたんだ……!)
「受けて立つ、そのデュエル!」
「気をつけてください、遊太君! これは普通のデュエルではありません!」
「……わかっているさ、カリンちゃん」

「「ルールはマスタールール3!」」
「「デュエル!」」


「先攻は僕からだ!」

1・遊太のターン

「僕のターン。僕は手札から、魔法カード『英雄騎士の人員整理』を発動! 手札から『ロードナイト』を任意の数だけ墓地へ送り、墓地へ送った数+1枚ドローする! 僕は『ロードナイト・ファントム』と、『ロードナイト・ブラッド』を墓地へ送り、3枚ドロー!」(遊太手札5→2→5)(遊太墓地0→3)
「更に、手札から永続魔法『英雄騎士の召喚術』を発動! この永続魔法は、手札から『ロードナイト』を特殊召喚できる! 手札からレベル4の『ロードナイト・テラ』を特殊召喚する! 更に、テラは特殊召喚された時、デッキから『英雄騎士』魔法カードを1枚手札に加えれらる! 僕は、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に加える!」(遊太手札5→4→3→4)
「更に僕は、手札から『ロードナイト・ブレイド』を召喚! そして、ブレイドのモンスター効果発動! ブレイドは召喚・特殊召喚された時、フィールドの『ロードナイト』の属性を変更できる! ブレイドの属性は風。それを闇属性に変更に変更する」(遊太手札4→3)
「更に、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、エクストラデッキから同じ属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚する! 僕は闇属性になっているブレイドをリリースして、闇属性の『イクスロードナイト・アルファ』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札3→2)(遊太墓地3→5)
漆黒の鎧と、漆黒のマントを身に着けた『イクスロードナイト』の魔導の騎士! 攻撃力は2500だが、ダークゾーンのフィールド効果で攻撃力が3000になる。
(遊太……)
(うん、アルファ……行くよ!)
遊太の言葉と同時に、アルファも覚悟を決める。
「僕はアルファのモンスター効果発動! 自分の墓地から『ロードナイト』モンスターを1体デッキに戻し、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える。僕は『英雄騎士の盾』を手札に加える」(遊太墓地5→4)(遊太手札2→3)
「そして、僕はリバースカードを2枚セットして、ターンエンド!」(遊太手札3→1)
(テラは光属性だから、このダークゾーンの効果を受けて守備力が500下がるけど、問題は無し!)

遊太

ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示・攻撃力3000・闇属性・レベル8)
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1000・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の召喚術』(永続魔法)
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚


2・ダークバットのターン

「私のターン、ドロー」(バット手札5→6)
「相手フィールドのモンスターが、自分フィールドのモンスターよりも多い場合、手札にある『ヴェルズ・マンドラゴ』を特殊召喚できる!」(バット手札6→5)
現れたのは、何か黒いオーラをまとった植物。攻撃力は1550とやや中途半端だが、フィールドパワーの効果で2050にアップする。
「更に、レベル4モンスター『ヴェルズ・ヘリオロープ』を召喚!」(バット手札5→4)
岩のような黒きオーラのモンスターも現れる。これにより、レベル4が2体並ぶのだった。
「レベル4が、2体」
「来るぞ、遊太!」
「私はレベル4の『ヴェルズ』モンスターで、エクシーズ召喚! 邪念を込めし竜よ! 今こそ闇の閃光を輝かせ、侵略の一手を進めよ! 現れろ、ランク4『ヴェルズ・オピオン』!」
二つの『ヴェルズ』が重なり現れたのは、黒き体と一部が青い翼を持ったドラゴン! まるで青いドラゴンに何かが浸食しているかのようなそのモンスターの攻撃力は、2550。更に、ダークゾーンのフィールド効果で攻撃力が3050にアップする。
「こうして、お互いにエースモンスターを並べたが……だが、お前のモンスターとこのモンスターでは、何もかもが違う」
「どういうこと?」
「すぐにわかるさ。私は『ヴェルズ・オピオン』のモンスター効果発動! エクシーズ素材を取り除き、デッキから『侵略の』と名の付いた魔法・罠カードを手札に加える。私が手札に加えるのは、速攻魔法『侵略の汎発感染』を手札に加える」(バット手札4→5)(バット墓地0→1)
「では、バトルフェイズに行こう。私は『ヴェルズ・オピオン』で、『イクスロードナイト・アルファ』を攻撃! ブラッディー・ヴェロイド!」
「その攻撃宣言に対し、罠カード『次元幽閉』を発動! 攻撃宣言したモンスター1体を、除外する!」(遊太墓地4→5)
(良いぞ、遊太。そのまま除外してやれ!)
次元の隙間が、『ヴェルズ・オピオン』に向かって広がっていく。このまま除外かと思われたが。
「それにチェーンして、速攻魔法『侵略の汎発感染』を発動! このカードの発動後、自分フィールドの『ヴェルズ』モンスターはターン終了時まで、魔法・罠の効果を受け付けることはない!」(バット手札5→4)(バット墓地1→2)
「何!?」
黒いオーラが『ヴェルズ・オピオン』を包み込むと、『次元幽閉』の効果をかき消してしまう。完全に無駄打ちとなり、アルファは倒されてしまった。
「くっ……でも、たかが50のダメージなんて……!」(遊太ライフ8000→7950)(遊太墓地5→6)
「確かに、たかが50のダメージかもしれないな。だが、本当の恐怖はこれからだ……」
「何を言っているんだ?」
「後から知った方がダメージが大きいだろうから、今言っておいてやる。この『ヴェルズ・オピオン』がエクシーズ素材を持っている時、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できないのだよ!」
「な、なんだと!? ということは……!」
「そう、お前は闇の王様から、要注意人物と言われている。実力は十分、デッキも十分。だが、その戦術の核となっている『イクスロードナイト』を封じれば、それ程怖くないということも……それを教えられた以上、それに対するメタを張るのは当然だろう?」
「僕の『イクスロードナイト』は全てレベル8……。つまり、これから特殊召喚できなくなる!」
「フフフ、そうだよ。我々プレイヤーキラーは、帝国のデュエリストにとって脅威となるデッキを組んでいる。私の『ヴェルズ』も、相手にとって脅威となるモンスターなのだよ」
「くっ……」
「カードを2枚伏せて、ターンエンド」(バット手札4→2)

ダークバット

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体
『ヴェルズ・オピオン』(攻撃表示・攻撃力3050・闇属性・ランク4・X素材1つ)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚


3・遊太のターン

「僕のターン、ドロー」(遊太手札1→2)
ドローした時、手の甲を見る遊太。すると、そこには小さな切り傷が出来ていた。
(こ、これが闇のデュエル……! デュエルのダメージが、実際のダメージになるってのは、こういうことか。でも、まだこれぐらいなら!)
(遊太、焦りは禁物だ。じっくりと攻めて行け)
(わかっているさ、アルファ。レベル5以上が展開できないなら、取り除かないと!)
「僕は手札から、魔法カード『地砕き』を発動! 相手フィールドの、最も守備力が高いモンスター1体を破壊する!」(遊太手札6→7)
(もしここで、無効効果を使ってくるならそれで良い。だけど、使ってこないなんてことは……)
「なるほど、そうか」
そう言い残すと、『ヴェルズ・オピオン』は破壊されてしまった。(バット墓地2→4)
「何っ!?」
(僕の展開を激しく抑制する、オピオンをあっさり破壊させるなんて! あっちには魔法耐性を与える魔法まであるのに!)
(遊太、奴らは罠を張っている)
(……わかっているさ)
「僕は、リバースカードを1枚伏せて、ターンエンド」(遊太手札1→0)

遊太

ライフポイント7950
手札枚数0枚
モンスター1体
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1000・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の召喚術』(永続魔法)
墓地の枚数7枚
除外されているカード0枚


この様子を見て、ダークバットは考える。
(……ほう、意外と注意深い人間だな。この伏せカードを見越して、展開してこないとは)

4・ダークバットのターン

「私のターン、ドロー!」(バット手札2→3)
「私は『ヴェルズ・カストル』を召喚! そして、カストルの効果発動。このカードの効果で、私はもう1体『ヴェルズ』モンスターを召喚できる! 『ヴェルズ・ケルキオン』を召喚!」(バット手札3→1)
「更に、ケルキオンのモンスター効果発動! 墓地の『ヴェルズ』を除外し、墓地の『ヴェルズ』を手札に加える! ヘリオロープを除外し、マンドラゴを手札に加える」(バット手札1→2)(バット墓地4→2)(バット除外0→1)
ダークゾーンのフィールド効果により、カストルの攻撃力は1750から2250になり、ケルキオンの攻撃力は1600から2100になる。
「行くぞ、バトルだ。カストルでテラを攻撃する! デビリアン・ブラスト!」
「ぐっ、だけど……破壊されたテラのモンスター効果発動! 破壊された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる! 僕はデッキより、レベル4『ロードナイト・クレス』を、守備表示で特殊召喚する! クレスは戦闘では破壊されず、特殊召喚に成功した時、デッキから『ロードナイト』を1体手札に加えられる! 僕は『ロードナイト・ダーク』を手札に加える」(遊太墓地7→8)(遊太手札0→1)
「……ほう? それで当面は防いだつもりか? だったら、私は更にエクシーズ召喚を行う! メインフェイズ2に、2体のヴェルズモンスターで、エクシーズ召喚! 闇の侵略者よ、今その魔細胞をもって敵を侵略の手駒へと変えよ! ランク4『ヴェルズ・バハムート』!」
現れたのは、オピオンと同じく氷の翼を持ちながら、黒い外装に身を包んだドラゴン。攻撃力は2350だが、ダークゾーンの効果で2850になる。
「バハムートのモンスター効果発動! このモンスターのエクシーズ素材を1つ取り除き、手札の『ヴェルズ・マンドラゴ』を捨てて、貴様のクレスのコントロールを頂く!」(バット手札1→0)(バット墓地2→4)
「させるものか! リバースカードオープン! 速攻魔法『英雄騎士の盾』! これにより、フィールドの『ロードナイト』モンスターは、相手の効果を受けることがない!」(遊太墓地8→9)
「……手駒にするのは防がれたか。私はこれで、ターンエンド」

ダークバット

ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『ヴェルズ・バハムート』(攻撃表示・攻撃力2850・闇属性・ランク4・X素材1つ)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数4枚
除外されているカード1枚


5・遊太のターン

「僕のターン、ドロー!」(遊太手札1→2)
「僕は墓地の『ロードナイト・ファントム』の効果発動! このカードを墓地から除外することで、自分の墓地にいる『ロードナイト』モンスター1体を特殊召喚できる!」(遊太墓地9→8)(遊太除外0→1)
「だが、私はそれにチェーンしリバースカードをオープン! 罠カード『エクシーズ・リボーン』! 墓地からエクシーズモンスターを特殊召喚する。更に、このカードは蘇生したモンスターのX素材になる! 私が特殊召喚するのは、ランク4『ヴェルズ・オピオン』。そのままこのカードをX素材にする!」(バット墓地4→3)
「やっぱり、そう来るよね……」
「これでまた、レベル5以上のモンスターは特殊召喚を封じられ、君のデッキは機能不全に陥った!」
(またしても、僕のデッキは……『イクスロードナイト』達が……!)
(ぐっ……遊太、これ以上どうしろというんだ?)

的確なメタを張られ、自身の持ち味をかき消されている遊太の『イクスロードナイト』達。
このままプレイヤーキラーの術中にはめられたまま、負けてしまうのか!? 

第四十話。終わり。
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51 第七十一話「デートじゃん!」 618 0 2020-06-27 -
66 第七十二話「不死者は少年を好く」 707 0 2020-06-28 -
56 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 605 0 2020-07-07 -
63 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 572 0 2020-07-13 -
66 遊戯王EXS キャラ紹介その2 661 0 2020-07-13 -
65 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 549 0 2020-07-26 -
77 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 628 0 2020-08-06 -
48 第七十六話「不死と再生、イモータル」 578 0 2020-08-15 -
47 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 505 0 2020-08-30 -
57 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 611 0 2020-09-13 -
59 第七十九話「燃えろ遊太!」 531 0 2020-09-27 -
85 作者よりお知らせ3 528 0 2020-10-02 -
61 第八十話「燃えるデュエル!」 504 0 2020-10-18 -
63 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 625 0 2020-11-05 -
59 第八十一話「高き壁」 574 0 2020-11-22 -
63 第八十二話「強き者」 603 0 2020-12-05 -
45 第八十三話「エキシビションマッチ」 571 0 2021-01-01 -
65 第八十四話「二次予選開始!」 636 0 2021-01-11 -
49 第八十五話「タッグメイクデュエル」 460 0 2021-02-20 -
55 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 427 0 2021-04-04 -
57 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 373 0 2021-04-25 -
55 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 493 0 2021-05-04 -
42 第八十九話「チーム結成!」 453 0 2021-05-08 -
50 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 381 0 2021-06-02 -
48 第九十一話「超弩級のパワー」 496 0 2021-06-12 -
60 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 386 0 2021-07-08 -
55 第九十三話「雷と未来」 370 0 2021-07-18 -
57 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 576 0 2021-09-04 -
42 作者からお知らせ4 351 0 2021-09-17 -
64 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 471 2 2021-10-17 -
46 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 408 0 2021-12-18 -
52 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 404 0 2022-01-04 -
56 第九十七話『最終予選3 約束のために』 499 0 2022-01-10 -
51 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 532 0 2022-02-01 -
37 第九十九話「異変」 416 0 2022-02-27 -
59 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 306 0 2022-04-09 -
64 第百一話「プロの実力」 371 0 2022-05-07 -
52 第百二話「デストーイ・デコレーション」 409 0 2022-06-04 -
33 第百三話「アマゾネスの首領」 313 0 2022-07-10 -
27 第百四話「プロ辞めます!」 304 0 2022-08-28 -
25 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 261 0 2022-10-16 -
34 第百六話「鉄屑と星屑」 462 0 2022-11-27 -

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