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第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 作:イクス
第九十話「J4の実力 輝く竜の星」
チームメイクデュエル、チーム遊太とチームJ4のデュエルが始まろうとしていた。
初戦の相手は、知多とJ4の一人桐生比斗志。メガネが特徴の、真面目な印象を受ける人物だ。
「知多くーん! 初戦をきっちり勝って、勢いつけよー!」
「おう、わかったじゃん!」
と、チーム遊太の知多が先陣を切る。チームJ4も。
「桐生、初戦やから気楽にいきーや。負けても俺らがなんとかするからな」
「明石君、ワタクシの実力を甘く見ているのですか? ワタクシとてJ4の一人。そう簡単に負けるようなデュエルはしませんよ」
「相変わらず固いヤツだなオメー。もーちっと肩の力抜いて、ゆるーくやってみろよ」
「真面目にやるのが、ワタクシのモットーですから」
「ヘイヘイよー。カチコチだよなーお前」
「お堅いかも~」
二人ともチームから激励(?)を受けて前に出る。
「では、始めましょうか知多君。J4の力、お見せしましょう」
「やったるじゃん!」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は俺からじゃん!」
1・知多のターン
「俺のターン!」
「俺は手札から、速攻魔法『イモータルの贄』を発動じゃん! 手札・フィールドの『イモータル』モンスターを破壊して、デッキから2枚ドローする! 手札の『イモータル・グール』を破壊して、2枚ドローじゃん!」(知多墓地0→2)
「そして破壊されたグールは、『イモータル』カードで破壊された時デッキから『イモータル』モンスター1体を手札に加えられる。俺は『イモータル・コカトリス』を手札に加えるじゃん!」(知多手札5→6)
「そして、手札から『イモータル・スケルトン』を召喚! そして手札から、スケルトンを破壊してレベル1チューナー『イモータル・クロロホルン』を特殊召喚するじゃん! そして、『イモータル』カードで破壊されたスケルトンの効果で、デッキからレベル2チューナー『イモータル・バット』を墓地へ送るじゃん」(知多手札6→4)(知多墓地2→4)
「そして、『イモータル』が破壊されたことで手札から『イモータル・コカトリス』を特殊召喚するじゃん!」(知多手札4→3)
「レベル5のコカトリスに、レベル1のクロロホルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル6、永久凍土の白狼『スノーイモータル・ガルム』!」(知多墓地4→6)
「1枚カードを伏せて、俺のターンは終了じゃん。そして、このターンのエンドフェイズに破壊された俺の『イモータル』は墓地から復活するじゃん! スケルトンとグールを特殊召喚!」(知多手札3→2)(知多墓地6→4)
知多
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター3体
『スノーイモータル・ガルム』(攻撃表示・攻撃力2500・水属性・レベル6)
『イモータル・グール』(守備表示・守備力500・闇属性・レベル4)
『イモータル・スケルトン』(守備表示・守備力100・闇属性・レベル3)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
2・桐生のターン
「ワタクシのターン、ドロー」(桐生手札5→6)
「ワタクシは手札から、モンスターを1体セット。更に、カードを3枚セットして、ターンエンド」(桐生手札6→2)
桐生
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚
J4の一人である桐生がセットのみでターンを終了したことに、不思議がるチーム遊太の面々。
「ずいぶん、静かなターンだったね」
「まだ動く時ではないとふんだんだろうけど、伏せカードのみじゃ、ちょっと心許ない所ありますよね」
「だが、3枚も魔法・罠が伏せられていると、少々鬱陶しいがな」
「でも、あの耐性を持つ知多君のモンスター群なら!」
と、遊太達が言った時、ユイが語る。
「いいえ、遊太サン……あの人は、そんな生やさしいものではありまセン……むしろ、あそこから動こうとすると、大きなダメージを受けるんデス……!」
「ユイ、さっきタッグを組んでたみたいだけど、そんなことになるの!?」
チームJ4は。
「相変わらず堅てーなあ、アイツのデュエルは。もっとはじめからド派手に行けよ」
「だが、堅実に攻めて相手とのアドバンテージを開いていくあのデュエルはなかなか厄介なんやで? そのための多少の準備は必要やて」
「なかなかお堅い盤面を作られると、アタシたちでも少し苦戦するかも~」
3・知多のターン
「俺のターン、ドローじゃん!」(知多手札2→3)
「俺は墓地に存在する『イモータル・バット』の効果発動じゃん! フィールドのグールを破壊して、墓地からこのモンスターを特殊召喚するじゃん! 更に、『イモータル』カードの効果で破壊されたグールの効果で、デッキから『イモータル・ヴォーン』を手札に加える」(知多手札3→4)
「フィールドのアンデット族が破壊されたことで、墓地のコカトリスは特殊召喚できるじゃん!」(知多墓地4→3)
「レベル5のコカトリスに、レベル2のバットをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、大地を血で濡らす高貴なる男爵! レベル7『ダークイモータル・バロニス』!」(知多墓地3→5)
漆黒の紳士服とマントを身に纏った、吸血鬼モンスター。攻撃力は2800。そして……。
「フィールドのガルムとスケルトンを対象として、効果発動!そのモンスターを破壊し、相手フィールドのカードを破壊した数だけ破壊するじゃん!」
「速攻魔法『因果切断』を発動します。このカードは手札1枚をコストに、相手フィールドのモンスター1体を除外します」(桐生手札2→1)(桐生墓地0→2)
「あっ、こっちを狙ってきたじゃん! ということは、破壊できるのが1枚になって……ええい、伏せモンスターを破壊するじゃん! ブラッドランス!」(知多除外0→1)
「更に永続罠『竜星の具象化』を発動させます。このカードはワタクシのエクストラからシンクロモンスターしか出せなくなる代わりに、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された時、デッキから『竜星』モンスターを特殊召喚できます!」
そして、黒い棘に貫かれたモンスターも……!
「ワタクシのフィールドで破壊された『地竜星-ヘイカン』の効果、デッキよりヘイカン以外の『竜星』モンスターである『炎竜星-シュンゲイ』を守備表示で特殊召喚します。更に、ワタクシのフィールドの『竜星』モンスターが破壊された時、墓地のレベル1チューナー『光竜星-リフン』は特殊召喚できます。更に、永続罠『竜星の具象化』の効果で、『地竜星-ヘイカン』を特殊召喚!」
一つ突いただけで、一気に三体もモンスターを並べられた。これには知多も驚く。
「俺のターンなのに、一気にモンスターを3体も……! さすがJ4じゃん!?」
「だけど、負けないじゃん! 俺は手札から、『イモータル・ヴォーン』を召喚!」(知多手札4→3)
「この瞬間、シュンゲイの効果を発動させます。1ターンに1度、相手のメインフェイズ・バトルフェイズに『竜星』モンスターのみを素材としてシンクロ召喚を行います!」
「な、何っ! 俺のターンでシンクロ!?」
コレには遊太チームも驚く。
「ユイのデッキじゃねーんだぞ! 相手のターンでシンクロ召喚するなんて!」
「相手ターンに動いたのも、これが理由か!」
そうして、J4チームは淡々と感想を語る。
「相変わらず怖いわ~、こっちのターンでシンクロして動きを阻害される。堅実なデュエルがウリとはいえ、アレはえげつないわ~」
「こーゆー細かいトコで差をつけるのがアイツだからな~……」
そして盤面に戻り。
「レベル4のシュンゲイに、レベル1のリフンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル5チューナー『源竜星-ボウテンコウ』!」(桐生墓地2→3)(桐生除外0→1)
現れたのは、金色に輝く東洋の竜。守備力は2800。
「ボウテンコウが特殊召喚に成功した時、デッキから『竜星』カードを1枚手札に加えられます。ワタクシはカウンター罠『竜星の九支』を手札に加えます」(桐生手札1→2)
「ええ~、シンクロチューナーまで!? ……なら、俺は墓地のクロロホルンの効果を発動して、スケルトンを破壊してこのカードを特殊召喚するじゃん! そして『イモータル』の効果で破壊されたことで、デッキより『イモータル・ビー』を墓地へ送るじゃん」(知多墓地5→6)
「その効果が終わった瞬間に、ワタクシはヘイカンの効果発動! レベル3のヘイカンに、レベル5のボウテンコウをチューニング! シンクロ召喚! 夜空に連なる星々が、線をつなぎ永久に輝く星となる! 現れろ、レベル8『輝竜星-ショウフク』!」(桐生墓地3→5)
そうして現れた東洋竜。攻撃力は2300と上級にしてはそれほどでもないが、効果は……!
「シンクロ召喚に成功したショウフクは、シンクロ素材とした幻竜族モンスターの属性1つにつき1枚、フィールドのカードを対象としてデッキに戻す! あなたのバロニスと、チューナーのクロロホルンをデッキに戻させてもらいますよ……。さらに、フィールドから墓地へ送られたボウテンコウの効果で、デッキより『魔竜星-トウテツ』を特殊召喚する」
「ああっ! 破壊じゃないから効果も発動できないしこのままじゃ……」
「さあ、どうしますか?」
「くっ……手札からカードを1枚伏せ、ターンエンドじゃん……墓地からスケルトンを特殊召喚するじゃん……」(知多手札3→2)
知多
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イモータル・ヴォーン』(攻撃表示・攻撃力1700・闇属性・レベル4)
『イモータル・スケルトン』(守備表示・守備力100・闇属性・レベル3)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード1枚
4・桐生のターン
「ワタクシのターン、ドロー」(桐生手札2→3)
「永続罠『竜魂の幻泉』を発動! 墓地のモンスターを1体守備表示で特殊召喚して、種族を幻竜族にします。このカードが離れた場合、モンスターを破壊し、モンスターが離れた時もこのカードを破壊します。ワタクシはボウテンコウを特殊召喚します!」(桐生墓地5→4)
「そして、ボウテンコウが特殊召喚されたことによって、デッキより魔法カード『竜星の輝跡』を手札に加えます」(桐生手札3→4)
「ボウテンコウの効果を発動します。デッキより幻竜族モンスターを墓地へ送ることで、ボウテンコウのレベルを墓地へ送ったモンスターと同じレベルにできる。ワタクシはデッキより『闇竜星-ジョクト』を墓地へ送って、レベルを2にします」(桐生墓地4→5)(ボウテンコウレベル5→2)
「さらに、レベル2の『水竜星-ビシキ』を召喚!」(桐生手札4→3)
「レベル2のビシキと、レベル5のトウテツに、レベル2となっているボウテンコウをチューニング! 天に輝く竜の星々よ、今一つの線となりて、夜空を照らす一筋の光となれ! シンクロ召喚! 現れろ、レベル9『幻竜星-チョウホウ』」(桐生墓地4→8)
そうして現れた、攻撃力2800の幻竜モンスター。これを見て、桐生はメガネをくいっと上げる。
「これにて、あなたのデュエルはほぼ動かなくなります」
「な、なんだとじゃん!?」
「チョウホウは、シンクロ素材とした『竜星』モンスターの属性を持つ相手モンスターの効果を発動できなくします。素材としたのは、水、闇、光の3属性。よってこの3つの属性を持つあなたのモンスターの効果は封じられます。あなたの『イモータル』は闇属性……よって、破壊された時に発動する効果も発動しません」
「なら、その前に破壊すりゃ良いだけじゃん! 罠カード『深黒の落とし穴』! レベル5以上の効果モンスターを特殊召喚に成功した時、そのモンスターを除外するじゃん! チョウホウを除外!」(知多墓地5→6)
「残念ですが、それも通りません」
「えっ!?」
チョウホウの下に穴が空くが、落ちない。
「なんでじゃん? なんで除外されないじゃん?」
「実は、『竜星』モンスターは破壊された時や相手ターンのシンクロ以外にも効果を持つモンスターがいます。それらをシンクロ素材とした場合、様々な効果をシンクロ召喚したモンスターに与えます。例えばトウテツはシンクロ素材とした場合、相手にコントロールを奪われません。そして、ビシキはシンクロ素材とすると、シンクロ召喚したモンスターは罠カードの効果を受けません。よって、その落とし穴は通用しません」
「え~っ……これじゃあ破壊された時の効果も……」
「更に、ボウテンコウの効果でデッキより『風竜星-ホロウ』を特殊召喚します」
「さらなるアドバンテージが……」
「まだまだやりますよ? ショウフクの効果発動! 自分フィールドのカード1枚と墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象とし、フィールドのカードを破壊して、墓地から特殊召喚します。フィールドのホロウを破壊して、墓地よりレベル4のシュンゲイを特殊召喚します。更に、永続罠『竜星の具象化』の効果でデッキよりペンデュラムモンスターである『秘竜星-セフィラシウゴ』を特殊召喚します」
「ええ~っ!? 今度はペンデュラムモンスターまで……」
シンクロだけではなく、ペンデュラムまで出されたことに、遊太たちは驚く。
「アイツ、ペンデュラムまで搭載してやがるのか!」
「どんだけ欲張りセットなんだ!」
驚く遊太チームに対し、桐生はターンを続ける。
「バトルフェイズに入ります。ワタクシはシュンゲイで、スケルトンを攻撃します!」
「ぐっ……今破壊されても、墓地から特殊召喚できない……なら、スケルトンを対象に、速攻魔法『ドロー・マッスル』を発動させるじゃん! 自分フィールドの、守備力1000以下の表守備表示モンスターを1体対象として、そのモンスターに戦闘破壊耐性を与えて、デッキから1枚ドローするじゃん!」(知多手札1→2)(知多墓地5→6)
「防ぎましたか……では、チョウホウで攻撃表示のヴォーンを攻撃!」
「罠カード『ガード・ブロック』を発動するじゃん! 戦闘ダメージを0にして、デッキから1枚ドローするじゃん」(知多手札2→3)(知多墓地6→7)
「おや。防がれましたか……意外とやりますね。ですがこれだけでは終わりません。相手フィールドのモンスターが破壊された時、デッキより同じ属性を持つ幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚できます。破壊したヴォーンは、闇属性。これにより『獄落鳥』を特殊召喚します!」
では、メインフェイズ2に入って、ショウフクを守備表示にして、カードを2枚伏せてターンエンドです」(桐生手札3→1)
桐生
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター5体
『輝竜星-ショウフク』(守備表示・守備力2600・光属性・レベル8)
『幻竜星-チョウホウ』(攻撃表示・攻撃力2800・光属性・レベル9)
『炎竜星-シュンゲイ』(攻撃表示・攻撃力1900・炎属性・レベル4)
『秘竜星-セフィラシウゴ』(守備表示・守備力2600・地属性・レベル6)
『獄落鳥』(守備表示・守備力1600・闇属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『竜星の具象化』(永続罠)
墓地の枚数8枚
除外されているカード1枚
遊太たちは、J4の実力を目の当たりにしてその実力を実感する。
「すごいね……あのデッキの能力、そしてそれを自在に操る桐生さん……強いよ。さすが日本ジュニアを代表するデュエルリスト、J4の一人……」
「ああ、デュエルを通じて、ただ者じゃねえとわかるぜ」
「ああ……正直言って、奴らには俺でさえ勝つのがやっとかもしれねえ……」
「え~っ!? アキラ君でもそう思うの!?」
一方J4チームの3人は、落ち着いて解説する。
「おー、相変わらず怖いわー。あのお堅い戦術。『竜星』デッキは、その継戦能力の高さと相手ターンシンクロによって、相手とのアドバンテージの差を開いていき、最後にはシンクロによって封殺し相手を負かす。これがヤツの手や」
「しかも、多種多様な属性によって変化するから、どんな相手でもハメることができるのが、強い所かも~。意外と多種多様な属性を持つカテゴリって少なくて、カテゴリデッキは属性が統一されているのが多いから、一部のデッキではアレを出されるだけでやられちゃうのも多いかも~」
「それだけじゃなくて、カウンター罠や後続を用意できるモンスターのお陰で封殺できなくても普通に戦える。それらをサーチする手段も豊富にあるから……簡単には抜けない。地味でお堅いけどな」
「勝ち方が派手やあらへんから印象には残りにくいんやけど、ポテンシャルは非常に高いんやで? さて、向こうのシンクロ使いはどう出るんやろか?」
5・知多のターン
「俺のターン、ドローじゃん!」(知多手札3→4)
(やべえじゃん……あのモンスターがいる限り、闇属性・水属性・光属性のモンスターの効果が発動できないじゃん……一応『イモータル』シンクロモンスターには他の属性を持つモンスターはいるけど、シンクロを出すにはモンスターを並べなきゃいけない。メインデッキに入るのはほとんど闇属性だから、自身の効果が使えないからダメじゃん……となると、魔法か罠だけど……さっきカウンター罠手札に加えていたから、一回は無効にされるんだよね……)
(となると、ここは……!)
「魔法カード『ブラック・ホール』を発動! フィールドのモンスターを、全て破壊する!」(知多手札4→3)
「おや、そう来ますか。ですが簡単にはやられません。カウンター罠『竜星の九支』を発動。モンスター効果・魔法・罠の発動を無効化し、破壊します」
「やっぱ、そう来るじゃん……」(知多墓地7→8)
「更に、このカウンター罠は効果を無効化した後、フィールドの『竜星』カード1枚を破壊する。フィールドの『秘竜星-セフィラシウゴ』を破壊します。そして破壊されたセフィラシウゴの効果で、デッキより『竜星』カードである『竜星の九支』を手札に加えます。更に、デッキより『宝竜星-セフィラフウシ』を特殊召喚します」(桐生手札1→2)(桐生墓地8→9)(桐生エクストラ0→1)
(またあのカウンター罠が手札に……しかも、無効化だけじゃなくて自分フィールドの『竜星』カードを破壊するなんて、アド稼ぎまくりじゃ~ん……)
「更に、セフィラフウシの効果を発動します。デッキから特殊召喚された時、自分フィールドの『竜星』モンスター1体をチューナーにできます。シュンゲイをチューナーに!」
「なら、手札から魔法カード『生者の書-禁断の呪術-』をじゃん! このカードは、自分の墓地からはアンデット族モンスターを1体特殊召喚し、相手の墓地からはモンスター1体を除外できる。俺が墓地から特殊召喚するのは、レベル3チューナーの『イモータル・ビー』! そして、お前の墓地からボウテンコウを除外させてもらうじゃん!」(知多手札3→2)
「……まあ良いでしょう」(桐生墓地9→8)(桐生除外1→2)
「俺はレベル3のスケルトンに、レベル3のビーをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、火吹き山に眠りし炎熱の巨人、レベル6『フレイムイモータル・ムスペル』!」(知多墓地8→10)
マグマの中より現れた、体が溶岩でできたイモータル。攻撃力は2500。
「そして手札より、『ゴブリンゾンビ』を召喚! ムスペルの効果発動! 自分フィールドのアンデット族モンスターを任意の数だけ破壊し、破壊した数だけ相手モンスターを破壊する! そして破壊した数×800ポイントのダメージを与える! 俺は『ゴブリンゾンビ』を破壊して、チョウホウを破壊するじゃん!」(知多手札2→1)(知多墓地10→11)
「罠カード『巨神封じの矢』を発動します。エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体を対象とし、攻撃力を0にして効果を無効化します(桐生墓地8→9)
カードから放たれた巨大な槍によって、ムスペルの体は固まり動けなくなってしまう。(ムスペル攻撃力2500→0)
「だけど、破壊された『ゴブリンゾンビ』の効果が発動じゃん。『ゴブリンゾンビ』は地属性だから、チョウホウの効果に影響されないじゃん。これにより、俺はデッキから守備力1200以下の『牛頭鬼』を手札に加えるじゃん」(知多手札1→2)
「なら、それにチェーンしてシュンゲイの効果を発動します。メインフェイズに、自分フィールドの『竜星』モンスターのみでシンクロ召喚します! ワタシはレベル3のセフィラフウシに、チューナーになっているレベル4のシュンゲイをチューニング! シンクロ召喚! 現れよ、レベル7『邪竜星-ガイザー』! チューナー化効果を発動したセフィラフウシはデッキの下に戻ります。そして、シュンゲイをシンクロ素材としたモンスターの攻撃力・守備力を500アップさせます」(桐生墓地9→10)(ガイザー攻撃力2600→3100 守備力2100→2600)
「こ、ここに来て更に強力なモンスターを呼ばれたじゃん! ……カードを1枚伏せて、ターンエンドじゃん」(知多手札2→1)
(『巨神封じの矢』……アレは確か相手がエクストラからモンスターが特殊召喚する度に再びセットできるカード……どうすりゃ良いじゃん……!)
知多
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体
『フレイムイモータル・ムスペル』(攻撃表示・攻撃力0・炎属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数11枚
除外されているカード1枚
6・桐生のターン
「ワタクシのターン、ドロー」(桐生手札2→3)
「魔法カード『竜星の輝跡』を発動します。これにより、墓地の『竜星』モンスター、シュンゲイ・トウテツ・ビシキの3体をデッキに戻しシャッフルした後、2枚ドローします」(桐生手札3→4)(桐生墓地10→8)
「そして手札から『闇竜星-ジョクト』を召喚し、ガイザーの効果を発動します。自分フィールドの『竜星』モンスターと、相手フィールドのカードを対象とし、そのカードを破壊します。あなたの伏せカード1枚とジョクトを対象とし、破壊します!」(桐生手札5→4)(桐生墓地8→9)
「くっ……罠カード『イモータルの輪廻』が……!」(知多墓地11→12)
「どうやら、厄介なカードを伏せていたようですね。これで心置きなく攻撃できます。そして、破壊されたジョクトの効果でデッキより『光竜星-リフン』を特殊召喚します。更に、永続罠『竜星の具象化』によってデッキよりトウテツを特殊召喚します」
「『獄落鳥』を攻撃表示にして、バトルフェイズ! ガイザーでムスペルを攻撃!」
「ぐぅっ! だが、破壊されたムスペルは、墓地から特殊召喚できるじゃん! 守備表示!」(知多ライフ8000→4900)
「ならばワタクシも、チョウホウの効果を発動させます。相手フィールドのモンスターが破壊された時、デッキから破壊したモンスターと同じ属性の幻竜族モンスターを守備表示で特殊召喚できます。ムスペルの属性は……炎。よってシュンゲイを特殊召喚します」
「そして、チョウホウでダイレクトアタック!」
「ぐぅっ!」(知多ライフ4900→2100)
「これにてデュエルは終わりです。『獄落鳥』で、ダイレクトアタック!」
「うわ~っ! じゃん!」(知多ライフ2100→0)
チームメイクデュエルシングル3は、圧倒的実力を見せつけたJ4の一人、桐生が勝利を納めた。
「ぐぅ~っ! 負けたじゃん……!」
「言ったでしょう、君ではワタクシに勝てないと。これが、実力の差です」
メガネをくいっと上げて、そのまま後ろを向いて立ち去る桐生。知多は、握りこぶしを地面に立てて悔しがっていた。
「くっ……1ダメージも当たられずに、負け……!」
チームJ4は、桐生を暖かく迎える。
「さすがだな、相変わらず地味ぃ~な勝ち方で勝ちやがって」
「これがワタクシのデュエルです」
「デュエルは強いけど、あんまり相手にしたくないかも……」
「ま、ハマったらとことん動けないのがお前のデュエルやからな。相手の知多君にほとんど何もさせてへんやないの……」
一方の遊太チームは。
「ごめん、ほとんど手も足も出なかったじゃん……」
「あれがJ4の実力……推して知るべしですね」
「以前に遊太君が語ったのと同じように、1ポイントもダメージを与えられないなんて……」
これを見て、菊姫は。
「心配すんな、知多。これはチーム戦だ。他がやられても、他のヤツが失態を取り戻す。次は、アタシたちの番ってことだ! なあ、ユイ!」
「ハ、ハイ!」
そして、チームJ4も。
「さてさて、俺で2連勝と行きますかね……歯太郎、サポート頼むぞ!」
「はいっ!」
第九十話。終わり。
チームメイクデュエル、チーム遊太とチームJ4のデュエルが始まろうとしていた。
初戦の相手は、知多とJ4の一人桐生比斗志。メガネが特徴の、真面目な印象を受ける人物だ。
「知多くーん! 初戦をきっちり勝って、勢いつけよー!」
「おう、わかったじゃん!」
と、チーム遊太の知多が先陣を切る。チームJ4も。
「桐生、初戦やから気楽にいきーや。負けても俺らがなんとかするからな」
「明石君、ワタクシの実力を甘く見ているのですか? ワタクシとてJ4の一人。そう簡単に負けるようなデュエルはしませんよ」
「相変わらず固いヤツだなオメー。もーちっと肩の力抜いて、ゆるーくやってみろよ」
「真面目にやるのが、ワタクシのモットーですから」
「ヘイヘイよー。カチコチだよなーお前」
「お堅いかも~」
二人ともチームから激励(?)を受けて前に出る。
「では、始めましょうか知多君。J4の力、お見せしましょう」
「やったるじゃん!」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は俺からじゃん!」
1・知多のターン
「俺のターン!」
「俺は手札から、速攻魔法『イモータルの贄』を発動じゃん! 手札・フィールドの『イモータル』モンスターを破壊して、デッキから2枚ドローする! 手札の『イモータル・グール』を破壊して、2枚ドローじゃん!」(知多墓地0→2)
「そして破壊されたグールは、『イモータル』カードで破壊された時デッキから『イモータル』モンスター1体を手札に加えられる。俺は『イモータル・コカトリス』を手札に加えるじゃん!」(知多手札5→6)
「そして、手札から『イモータル・スケルトン』を召喚! そして手札から、スケルトンを破壊してレベル1チューナー『イモータル・クロロホルン』を特殊召喚するじゃん! そして、『イモータル』カードで破壊されたスケルトンの効果で、デッキからレベル2チューナー『イモータル・バット』を墓地へ送るじゃん」(知多手札6→4)(知多墓地2→4)
「そして、『イモータル』が破壊されたことで手札から『イモータル・コカトリス』を特殊召喚するじゃん!」(知多手札4→3)
「レベル5のコカトリスに、レベル1のクロロホルンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル6、永久凍土の白狼『スノーイモータル・ガルム』!」(知多墓地4→6)
「1枚カードを伏せて、俺のターンは終了じゃん。そして、このターンのエンドフェイズに破壊された俺の『イモータル』は墓地から復活するじゃん! スケルトンとグールを特殊召喚!」(知多手札3→2)(知多墓地6→4)
知多
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター3体
『スノーイモータル・ガルム』(攻撃表示・攻撃力2500・水属性・レベル6)
『イモータル・グール』(守備表示・守備力500・闇属性・レベル4)
『イモータル・スケルトン』(守備表示・守備力100・闇属性・レベル3)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
2・桐生のターン
「ワタクシのターン、ドロー」(桐生手札5→6)
「ワタクシは手札から、モンスターを1体セット。更に、カードを3枚セットして、ターンエンド」(桐生手札6→2)
桐生
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚
J4の一人である桐生がセットのみでターンを終了したことに、不思議がるチーム遊太の面々。
「ずいぶん、静かなターンだったね」
「まだ動く時ではないとふんだんだろうけど、伏せカードのみじゃ、ちょっと心許ない所ありますよね」
「だが、3枚も魔法・罠が伏せられていると、少々鬱陶しいがな」
「でも、あの耐性を持つ知多君のモンスター群なら!」
と、遊太達が言った時、ユイが語る。
「いいえ、遊太サン……あの人は、そんな生やさしいものではありまセン……むしろ、あそこから動こうとすると、大きなダメージを受けるんデス……!」
「ユイ、さっきタッグを組んでたみたいだけど、そんなことになるの!?」
チームJ4は。
「相変わらず堅てーなあ、アイツのデュエルは。もっとはじめからド派手に行けよ」
「だが、堅実に攻めて相手とのアドバンテージを開いていくあのデュエルはなかなか厄介なんやで? そのための多少の準備は必要やて」
「なかなかお堅い盤面を作られると、アタシたちでも少し苦戦するかも~」
3・知多のターン
「俺のターン、ドローじゃん!」(知多手札2→3)
「俺は墓地に存在する『イモータル・バット』の効果発動じゃん! フィールドのグールを破壊して、墓地からこのモンスターを特殊召喚するじゃん! 更に、『イモータル』カードの効果で破壊されたグールの効果で、デッキから『イモータル・ヴォーン』を手札に加える」(知多手札3→4)
「フィールドのアンデット族が破壊されたことで、墓地のコカトリスは特殊召喚できるじゃん!」(知多墓地4→3)
「レベル5のコカトリスに、レベル2のバットをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、大地を血で濡らす高貴なる男爵! レベル7『ダークイモータル・バロニス』!」(知多墓地3→5)
漆黒の紳士服とマントを身に纏った、吸血鬼モンスター。攻撃力は2800。そして……。
「フィールドのガルムとスケルトンを対象として、効果発動!そのモンスターを破壊し、相手フィールドのカードを破壊した数だけ破壊するじゃん!」
「速攻魔法『因果切断』を発動します。このカードは手札1枚をコストに、相手フィールドのモンスター1体を除外します」(桐生手札2→1)(桐生墓地0→2)
「あっ、こっちを狙ってきたじゃん! ということは、破壊できるのが1枚になって……ええい、伏せモンスターを破壊するじゃん! ブラッドランス!」(知多除外0→1)
「更に永続罠『竜星の具象化』を発動させます。このカードはワタクシのエクストラからシンクロモンスターしか出せなくなる代わりに、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された時、デッキから『竜星』モンスターを特殊召喚できます!」
そして、黒い棘に貫かれたモンスターも……!
「ワタクシのフィールドで破壊された『地竜星-ヘイカン』の効果、デッキよりヘイカン以外の『竜星』モンスターである『炎竜星-シュンゲイ』を守備表示で特殊召喚します。更に、ワタクシのフィールドの『竜星』モンスターが破壊された時、墓地のレベル1チューナー『光竜星-リフン』は特殊召喚できます。更に、永続罠『竜星の具象化』の効果で、『地竜星-ヘイカン』を特殊召喚!」
一つ突いただけで、一気に三体もモンスターを並べられた。これには知多も驚く。
「俺のターンなのに、一気にモンスターを3体も……! さすがJ4じゃん!?」
「だけど、負けないじゃん! 俺は手札から、『イモータル・ヴォーン』を召喚!」(知多手札4→3)
「この瞬間、シュンゲイの効果を発動させます。1ターンに1度、相手のメインフェイズ・バトルフェイズに『竜星』モンスターのみを素材としてシンクロ召喚を行います!」
「な、何っ! 俺のターンでシンクロ!?」
コレには遊太チームも驚く。
「ユイのデッキじゃねーんだぞ! 相手のターンでシンクロ召喚するなんて!」
「相手ターンに動いたのも、これが理由か!」
そうして、J4チームは淡々と感想を語る。
「相変わらず怖いわ~、こっちのターンでシンクロして動きを阻害される。堅実なデュエルがウリとはいえ、アレはえげつないわ~」
「こーゆー細かいトコで差をつけるのがアイツだからな~……」
そして盤面に戻り。
「レベル4のシュンゲイに、レベル1のリフンをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル5チューナー『源竜星-ボウテンコウ』!」(桐生墓地2→3)(桐生除外0→1)
現れたのは、金色に輝く東洋の竜。守備力は2800。
「ボウテンコウが特殊召喚に成功した時、デッキから『竜星』カードを1枚手札に加えられます。ワタクシはカウンター罠『竜星の九支』を手札に加えます」(桐生手札1→2)
「ええ~、シンクロチューナーまで!? ……なら、俺は墓地のクロロホルンの効果を発動して、スケルトンを破壊してこのカードを特殊召喚するじゃん! そして『イモータル』の効果で破壊されたことで、デッキより『イモータル・ビー』を墓地へ送るじゃん」(知多墓地5→6)
「その効果が終わった瞬間に、ワタクシはヘイカンの効果発動! レベル3のヘイカンに、レベル5のボウテンコウをチューニング! シンクロ召喚! 夜空に連なる星々が、線をつなぎ永久に輝く星となる! 現れろ、レベル8『輝竜星-ショウフク』!」(桐生墓地3→5)
そうして現れた東洋竜。攻撃力は2300と上級にしてはそれほどでもないが、効果は……!
「シンクロ召喚に成功したショウフクは、シンクロ素材とした幻竜族モンスターの属性1つにつき1枚、フィールドのカードを対象としてデッキに戻す! あなたのバロニスと、チューナーのクロロホルンをデッキに戻させてもらいますよ……。さらに、フィールドから墓地へ送られたボウテンコウの効果で、デッキより『魔竜星-トウテツ』を特殊召喚する」
「ああっ! 破壊じゃないから効果も発動できないしこのままじゃ……」
「さあ、どうしますか?」
「くっ……手札からカードを1枚伏せ、ターンエンドじゃん……墓地からスケルトンを特殊召喚するじゃん……」(知多手札3→2)
知多
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イモータル・ヴォーン』(攻撃表示・攻撃力1700・闇属性・レベル4)
『イモータル・スケルトン』(守備表示・守備力100・闇属性・レベル3)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード1枚
4・桐生のターン
「ワタクシのターン、ドロー」(桐生手札2→3)
「永続罠『竜魂の幻泉』を発動! 墓地のモンスターを1体守備表示で特殊召喚して、種族を幻竜族にします。このカードが離れた場合、モンスターを破壊し、モンスターが離れた時もこのカードを破壊します。ワタクシはボウテンコウを特殊召喚します!」(桐生墓地5→4)
「そして、ボウテンコウが特殊召喚されたことによって、デッキより魔法カード『竜星の輝跡』を手札に加えます」(桐生手札3→4)
「ボウテンコウの効果を発動します。デッキより幻竜族モンスターを墓地へ送ることで、ボウテンコウのレベルを墓地へ送ったモンスターと同じレベルにできる。ワタクシはデッキより『闇竜星-ジョクト』を墓地へ送って、レベルを2にします」(桐生墓地4→5)(ボウテンコウレベル5→2)
「さらに、レベル2の『水竜星-ビシキ』を召喚!」(桐生手札4→3)
「レベル2のビシキと、レベル5のトウテツに、レベル2となっているボウテンコウをチューニング! 天に輝く竜の星々よ、今一つの線となりて、夜空を照らす一筋の光となれ! シンクロ召喚! 現れろ、レベル9『幻竜星-チョウホウ』」(桐生墓地4→8)
そうして現れた、攻撃力2800の幻竜モンスター。これを見て、桐生はメガネをくいっと上げる。
「これにて、あなたのデュエルはほぼ動かなくなります」
「な、なんだとじゃん!?」
「チョウホウは、シンクロ素材とした『竜星』モンスターの属性を持つ相手モンスターの効果を発動できなくします。素材としたのは、水、闇、光の3属性。よってこの3つの属性を持つあなたのモンスターの効果は封じられます。あなたの『イモータル』は闇属性……よって、破壊された時に発動する効果も発動しません」
「なら、その前に破壊すりゃ良いだけじゃん! 罠カード『深黒の落とし穴』! レベル5以上の効果モンスターを特殊召喚に成功した時、そのモンスターを除外するじゃん! チョウホウを除外!」(知多墓地5→6)
「残念ですが、それも通りません」
「えっ!?」
チョウホウの下に穴が空くが、落ちない。
「なんでじゃん? なんで除外されないじゃん?」
「実は、『竜星』モンスターは破壊された時や相手ターンのシンクロ以外にも効果を持つモンスターがいます。それらをシンクロ素材とした場合、様々な効果をシンクロ召喚したモンスターに与えます。例えばトウテツはシンクロ素材とした場合、相手にコントロールを奪われません。そして、ビシキはシンクロ素材とすると、シンクロ召喚したモンスターは罠カードの効果を受けません。よって、その落とし穴は通用しません」
「え~っ……これじゃあ破壊された時の効果も……」
「更に、ボウテンコウの効果でデッキより『風竜星-ホロウ』を特殊召喚します」
「さらなるアドバンテージが……」
「まだまだやりますよ? ショウフクの効果発動! 自分フィールドのカード1枚と墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象とし、フィールドのカードを破壊して、墓地から特殊召喚します。フィールドのホロウを破壊して、墓地よりレベル4のシュンゲイを特殊召喚します。更に、永続罠『竜星の具象化』の効果でデッキよりペンデュラムモンスターである『秘竜星-セフィラシウゴ』を特殊召喚します」
「ええ~っ!? 今度はペンデュラムモンスターまで……」
シンクロだけではなく、ペンデュラムまで出されたことに、遊太たちは驚く。
「アイツ、ペンデュラムまで搭載してやがるのか!」
「どんだけ欲張りセットなんだ!」
驚く遊太チームに対し、桐生はターンを続ける。
「バトルフェイズに入ります。ワタクシはシュンゲイで、スケルトンを攻撃します!」
「ぐっ……今破壊されても、墓地から特殊召喚できない……なら、スケルトンを対象に、速攻魔法『ドロー・マッスル』を発動させるじゃん! 自分フィールドの、守備力1000以下の表守備表示モンスターを1体対象として、そのモンスターに戦闘破壊耐性を与えて、デッキから1枚ドローするじゃん!」(知多手札1→2)(知多墓地5→6)
「防ぎましたか……では、チョウホウで攻撃表示のヴォーンを攻撃!」
「罠カード『ガード・ブロック』を発動するじゃん! 戦闘ダメージを0にして、デッキから1枚ドローするじゃん」(知多手札2→3)(知多墓地6→7)
「おや。防がれましたか……意外とやりますね。ですがこれだけでは終わりません。相手フィールドのモンスターが破壊された時、デッキより同じ属性を持つ幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚できます。破壊したヴォーンは、闇属性。これにより『獄落鳥』を特殊召喚します!」
では、メインフェイズ2に入って、ショウフクを守備表示にして、カードを2枚伏せてターンエンドです」(桐生手札3→1)
桐生
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター5体
『輝竜星-ショウフク』(守備表示・守備力2600・光属性・レベル8)
『幻竜星-チョウホウ』(攻撃表示・攻撃力2800・光属性・レベル9)
『炎竜星-シュンゲイ』(攻撃表示・攻撃力1900・炎属性・レベル4)
『秘竜星-セフィラシウゴ』(守備表示・守備力2600・地属性・レベル6)
『獄落鳥』(守備表示・守備力1600・闇属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『竜星の具象化』(永続罠)
墓地の枚数8枚
除外されているカード1枚
遊太たちは、J4の実力を目の当たりにしてその実力を実感する。
「すごいね……あのデッキの能力、そしてそれを自在に操る桐生さん……強いよ。さすが日本ジュニアを代表するデュエルリスト、J4の一人……」
「ああ、デュエルを通じて、ただ者じゃねえとわかるぜ」
「ああ……正直言って、奴らには俺でさえ勝つのがやっとかもしれねえ……」
「え~っ!? アキラ君でもそう思うの!?」
一方J4チームの3人は、落ち着いて解説する。
「おー、相変わらず怖いわー。あのお堅い戦術。『竜星』デッキは、その継戦能力の高さと相手ターンシンクロによって、相手とのアドバンテージの差を開いていき、最後にはシンクロによって封殺し相手を負かす。これがヤツの手や」
「しかも、多種多様な属性によって変化するから、どんな相手でもハメることができるのが、強い所かも~。意外と多種多様な属性を持つカテゴリって少なくて、カテゴリデッキは属性が統一されているのが多いから、一部のデッキではアレを出されるだけでやられちゃうのも多いかも~」
「それだけじゃなくて、カウンター罠や後続を用意できるモンスターのお陰で封殺できなくても普通に戦える。それらをサーチする手段も豊富にあるから……簡単には抜けない。地味でお堅いけどな」
「勝ち方が派手やあらへんから印象には残りにくいんやけど、ポテンシャルは非常に高いんやで? さて、向こうのシンクロ使いはどう出るんやろか?」
5・知多のターン
「俺のターン、ドローじゃん!」(知多手札3→4)
(やべえじゃん……あのモンスターがいる限り、闇属性・水属性・光属性のモンスターの効果が発動できないじゃん……一応『イモータル』シンクロモンスターには他の属性を持つモンスターはいるけど、シンクロを出すにはモンスターを並べなきゃいけない。メインデッキに入るのはほとんど闇属性だから、自身の効果が使えないからダメじゃん……となると、魔法か罠だけど……さっきカウンター罠手札に加えていたから、一回は無効にされるんだよね……)
(となると、ここは……!)
「魔法カード『ブラック・ホール』を発動! フィールドのモンスターを、全て破壊する!」(知多手札4→3)
「おや、そう来ますか。ですが簡単にはやられません。カウンター罠『竜星の九支』を発動。モンスター効果・魔法・罠の発動を無効化し、破壊します」
「やっぱ、そう来るじゃん……」(知多墓地7→8)
「更に、このカウンター罠は効果を無効化した後、フィールドの『竜星』カード1枚を破壊する。フィールドの『秘竜星-セフィラシウゴ』を破壊します。そして破壊されたセフィラシウゴの効果で、デッキより『竜星』カードである『竜星の九支』を手札に加えます。更に、デッキより『宝竜星-セフィラフウシ』を特殊召喚します」(桐生手札1→2)(桐生墓地8→9)(桐生エクストラ0→1)
(またあのカウンター罠が手札に……しかも、無効化だけじゃなくて自分フィールドの『竜星』カードを破壊するなんて、アド稼ぎまくりじゃ~ん……)
「更に、セフィラフウシの効果を発動します。デッキから特殊召喚された時、自分フィールドの『竜星』モンスター1体をチューナーにできます。シュンゲイをチューナーに!」
「なら、手札から魔法カード『生者の書-禁断の呪術-』をじゃん! このカードは、自分の墓地からはアンデット族モンスターを1体特殊召喚し、相手の墓地からはモンスター1体を除外できる。俺が墓地から特殊召喚するのは、レベル3チューナーの『イモータル・ビー』! そして、お前の墓地からボウテンコウを除外させてもらうじゃん!」(知多手札3→2)
「……まあ良いでしょう」(桐生墓地9→8)(桐生除外1→2)
「俺はレベル3のスケルトンに、レベル3のビーをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、火吹き山に眠りし炎熱の巨人、レベル6『フレイムイモータル・ムスペル』!」(知多墓地8→10)
マグマの中より現れた、体が溶岩でできたイモータル。攻撃力は2500。
「そして手札より、『ゴブリンゾンビ』を召喚! ムスペルの効果発動! 自分フィールドのアンデット族モンスターを任意の数だけ破壊し、破壊した数だけ相手モンスターを破壊する! そして破壊した数×800ポイントのダメージを与える! 俺は『ゴブリンゾンビ』を破壊して、チョウホウを破壊するじゃん!」(知多手札2→1)(知多墓地10→11)
「罠カード『巨神封じの矢』を発動します。エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体を対象とし、攻撃力を0にして効果を無効化します(桐生墓地8→9)
カードから放たれた巨大な槍によって、ムスペルの体は固まり動けなくなってしまう。(ムスペル攻撃力2500→0)
「だけど、破壊された『ゴブリンゾンビ』の効果が発動じゃん。『ゴブリンゾンビ』は地属性だから、チョウホウの効果に影響されないじゃん。これにより、俺はデッキから守備力1200以下の『牛頭鬼』を手札に加えるじゃん」(知多手札1→2)
「なら、それにチェーンしてシュンゲイの効果を発動します。メインフェイズに、自分フィールドの『竜星』モンスターのみでシンクロ召喚します! ワタシはレベル3のセフィラフウシに、チューナーになっているレベル4のシュンゲイをチューニング! シンクロ召喚! 現れよ、レベル7『邪竜星-ガイザー』! チューナー化効果を発動したセフィラフウシはデッキの下に戻ります。そして、シュンゲイをシンクロ素材としたモンスターの攻撃力・守備力を500アップさせます」(桐生墓地9→10)(ガイザー攻撃力2600→3100 守備力2100→2600)
「こ、ここに来て更に強力なモンスターを呼ばれたじゃん! ……カードを1枚伏せて、ターンエンドじゃん」(知多手札2→1)
(『巨神封じの矢』……アレは確か相手がエクストラからモンスターが特殊召喚する度に再びセットできるカード……どうすりゃ良いじゃん……!)
知多
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体
『フレイムイモータル・ムスペル』(攻撃表示・攻撃力0・炎属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数11枚
除外されているカード1枚
6・桐生のターン
「ワタクシのターン、ドロー」(桐生手札2→3)
「魔法カード『竜星の輝跡』を発動します。これにより、墓地の『竜星』モンスター、シュンゲイ・トウテツ・ビシキの3体をデッキに戻しシャッフルした後、2枚ドローします」(桐生手札3→4)(桐生墓地10→8)
「そして手札から『闇竜星-ジョクト』を召喚し、ガイザーの効果を発動します。自分フィールドの『竜星』モンスターと、相手フィールドのカードを対象とし、そのカードを破壊します。あなたの伏せカード1枚とジョクトを対象とし、破壊します!」(桐生手札5→4)(桐生墓地8→9)
「くっ……罠カード『イモータルの輪廻』が……!」(知多墓地11→12)
「どうやら、厄介なカードを伏せていたようですね。これで心置きなく攻撃できます。そして、破壊されたジョクトの効果でデッキより『光竜星-リフン』を特殊召喚します。更に、永続罠『竜星の具象化』によってデッキよりトウテツを特殊召喚します」
「『獄落鳥』を攻撃表示にして、バトルフェイズ! ガイザーでムスペルを攻撃!」
「ぐぅっ! だが、破壊されたムスペルは、墓地から特殊召喚できるじゃん! 守備表示!」(知多ライフ8000→4900)
「ならばワタクシも、チョウホウの効果を発動させます。相手フィールドのモンスターが破壊された時、デッキから破壊したモンスターと同じ属性の幻竜族モンスターを守備表示で特殊召喚できます。ムスペルの属性は……炎。よってシュンゲイを特殊召喚します」
「そして、チョウホウでダイレクトアタック!」
「ぐぅっ!」(知多ライフ4900→2100)
「これにてデュエルは終わりです。『獄落鳥』で、ダイレクトアタック!」
「うわ~っ! じゃん!」(知多ライフ2100→0)
チームメイクデュエルシングル3は、圧倒的実力を見せつけたJ4の一人、桐生が勝利を納めた。
「ぐぅ~っ! 負けたじゃん……!」
「言ったでしょう、君ではワタクシに勝てないと。これが、実力の差です」
メガネをくいっと上げて、そのまま後ろを向いて立ち去る桐生。知多は、握りこぶしを地面に立てて悔しがっていた。
「くっ……1ダメージも当たられずに、負け……!」
チームJ4は、桐生を暖かく迎える。
「さすがだな、相変わらず地味ぃ~な勝ち方で勝ちやがって」
「これがワタクシのデュエルです」
「デュエルは強いけど、あんまり相手にしたくないかも……」
「ま、ハマったらとことん動けないのがお前のデュエルやからな。相手の知多君にほとんど何もさせてへんやないの……」
一方の遊太チームは。
「ごめん、ほとんど手も足も出なかったじゃん……」
「あれがJ4の実力……推して知るべしですね」
「以前に遊太君が語ったのと同じように、1ポイントもダメージを与えられないなんて……」
これを見て、菊姫は。
「心配すんな、知多。これはチーム戦だ。他がやられても、他のヤツが失態を取り戻す。次は、アタシたちの番ってことだ! なあ、ユイ!」
「ハ、ハイ!」
そして、チームJ4も。
「さてさて、俺で2連勝と行きますかね……歯太郎、サポート頼むぞ!」
「はいっ!」
第九十話。終わり。
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134 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 994 | 0 | 2019-01-17 | - | |
101 | 作者よりお知らせ | 826 | 0 | 2019-01-27 | - | |
83 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 780 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 947 | 0 | 2019-02-12 | - | |
95 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 852 | 0 | 2019-02-22 | - | |
115 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1024 | 0 | 2019-03-07 | - | |
143 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 | 891 | 0 | 2019-03-14 | - | |
89 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 | 909 | 0 | 2019-03-22 | - | |
82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
78 | 第五十六話「彼女との再会」 | 743 | 0 | 2019-04-20 | - | |
102 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 764 | 0 | 2019-05-01 | - | |
69 | 第五十八話「ストアブレーカー」 | 790 | 0 | 2019-05-19 | - | |
73 | 第五十九話「闇のカード」 | 836 | 0 | 2019-06-04 | - | |
111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 791 | 0 | 2019-07-18 | - | |
69 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 723 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 732 | 0 | 2019-08-11 | - | |
93 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 726 | 0 | 2019-09-11 | - | |
69 | お詫びとお知らせ | 493 | 0 | 2020-02-19 | - | |
147 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 778 | 0 | 2020-02-19 | - | |
83 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 844 | 0 | 2020-02-22 | - | |
90 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 784 | 0 | 2020-03-22 | - | |
70 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 672 | 0 | 2020-04-18 | - | |
91 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 695 | 0 | 2020-05-09 | - | |
87 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 718 | 0 | 2020-05-23 | - | |
78 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 852 | 0 | 2020-05-30 | - | |
97 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 758 | 0 | 2020-06-12 | - | |
64 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 728 | 0 | 2020-06-14 | - | |
62 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 675 | 0 | 2020-06-27 | - | |
76 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 775 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
76 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 636 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
73 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 605 | 0 | 2020-07-26 | - | |
88 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 682 | 0 | 2020-08-06 | - | |
63 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 666 | 0 | 2020-08-15 | - | |
63 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 600 | 0 | 2020-08-30 | - | |
74 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 683 | 0 | 2020-09-13 | - | |
72 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 641 | 0 | 2020-09-27 | - | |
119 | 作者よりお知らせ3 | 625 | 0 | 2020-10-02 | - | |
68 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 623 | 0 | 2020-10-18 | - | |
73 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 705 | 0 | 2020-11-05 | - | |
67 | 第八十一話「高き壁」 | 664 | 0 | 2020-11-22 | - | |
76 | 第八十二話「強き者」 | 745 | 0 | 2020-12-05 | - | |
58 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 679 | 0 | 2021-01-01 | - | |
77 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 736 | 0 | 2021-01-11 | - | |
58 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 521 | 0 | 2021-02-20 | - | |
65 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 479 | 0 | 2021-04-04 | - | |
69 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 434 | 0 | 2021-04-25 | - | |
70 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 587 | 0 | 2021-05-04 | - | |
53 | 第八十九話「チーム結成!」 | 502 | 0 | 2021-05-08 | - | |
61 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 451 | 0 | 2021-06-02 | - | |
60 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 582 | 0 | 2021-06-12 | - | |
77 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 455 | 0 | 2021-07-08 | - | |
68 | 第九十三話「雷と未来」 | 425 | 0 | 2021-07-18 | - | |
65 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 644 | 0 | 2021-09-04 | - | |
58 | 作者からお知らせ4 | 460 | 0 | 2021-09-17 | - | |
74 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 552 | 2 | 2021-10-17 | - | |
59 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 486 | 0 | 2021-12-18 | - | |
64 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 465 | 0 | 2022-01-04 | - | |
69 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 563 | 0 | 2022-01-10 | - | |
61 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 669 | 0 | 2022-02-01 | - | |
53 | 第九十九話「異変」 | 514 | 0 | 2022-02-27 | - | |
72 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 412 | 0 | 2022-04-09 | - | |
74 | 第百一話「プロの実力」 | 424 | 0 | 2022-05-07 | - | |
62 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 514 | 0 | 2022-06-04 | - | |
45 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 374 | 0 | 2022-07-10 | - | |
41 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 461 | 0 | 2022-08-28 | - | |
39 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 338 | 0 | 2022-10-16 | - | |
48 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 554 | 0 | 2022-11-27 | - |
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