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第七話「大鴉の特訓」 作:イクス
第七話「大鴉の特訓」
二週間後の、プラクサスシティで行われる小学生を対象とした、ロベルト・フランシスとミナコ社が主催するデュエル大会の開催が決定した! 遊太は、自分に『ロードナイト』のカードをくれたロベルト・フランシスから、当初デュエルのデの字も知らなかった自分に、何故オリジナルの『ロードナイト』をくれたのかという理由を聞くために、大会に出場することを決めた。
そして、その理由を聞くためには、遊太がその大会で、『良いデュエル』をすることが条件らしい。
その『良いデュエル』をするために、遊太は早速友達である菊姫、知多、真薄と一緒に特訓をすることにしたのだが……。
「ダメだね。お前とは特訓できない」
「え、どうしてなのさ、菊姫!」
「遊太テメー、頭脳が間抜けか? 大会に出るってことは、アタシ達と戦うってことになるんだぜ? 無論、アタシだけじゃない。知多や真薄とだって戦うことになるんだ。これから戦う相手に、自分の手の内明かしてどうするんだよって話になる。勿論、アタシのデッキ内容も知多のデッキも真薄のデッキも、当然内容や戦術が見え見えになっちまう」
「それに、一緒に特訓すると思い入れとか持っちまうかもしれないからなあ。だから、特訓は個人個人でやろうって話だ」
「俺も、それが良いと思うじゃん? 流石に、俺も大会前に戦術とか知られるの嫌だしなあ」
「それに、個人個人でやる方が自分と見つめ合うことが出来ると思いますし……やっぱり自分のデュエルは自分で見つけたいと思いますからねえ」
「そ、そうなんだ……」
「ほんじゃまあ、大会まで各自で特訓を行うこと! と言う訳で、今日は解散だ! 岩ノ井、鏡山、この辺りでゲームショップ烏間以外でデュエルができる所を探してくれるか?」
「お任せください、アネゴ!」
「出来る限りのことをするッスよ!」
と言って、菊姫は岩ノ井と鏡山という取り巻きを連れて何処かへ行った。
「さて俺は……やっぱり一人でデュエルをするなら、ネット対戦が一番じゃん! 帰ったら、早速パソコンでデュエルの部屋を立てて、特訓開始じゃん!」
そう言って、一人急ぎ足で帰って行った。
「僕は……知っているゲームショップやゲームセンターを走り回ってみます! きっと、デュエルに飢えている人が沢山いるでしょうから……!」
こうして、真薄も足早に去っていった。
そして、一人残された遊太はというと。
「僕……どうしようか?」
遊太は一人立ち尽くしていた。何故なら、菊姫と違って優秀な取り巻きがいる訳でもなければ、知多と違ってデュエルができるネット環境もある訳ではない。そして、このプラクサスシティに引っ越して来て日が浅いため、ゲームショップ烏間以外にデュエルができる場所もろくに知らない。
それなのに、一人で特訓することになったのだから、一体どうすれば良いのかわからないでいた。
「と、とりあえず……ゲームショップ烏間に行こうかな……」
一人立往生している訳にもいかないので、とりあえずゲームショップ烏間へと向かう遊太。とりあえずそこに行けば、大体デュエルはどうにかなるだろうと、考えたからだ。
そして、ゲームショップ烏間へとやって来た遊太。しかし、デュエルスペースに人気は無く、ゲーム目当てに来ている人達が大半である。
「あら、いらっしゃい遊太君。今日は何の用?」
「いや……デュエルをしに来たんだけど……今日は人がいないなあって」
「そりゃそうよ。だって、近々デュエル大会があるんでしょ? こんな所なんかより、もっと強いデュエリストが集まる所に行くに決まっているわ」
「……ですよね~。あーあ、どこか強い人とデュエルができる所がな無いものかな」
それを聞いて、烏間は遊太に一言言う。
「そうね、あなたがそこまで言うんだったら、強い人を紹介してあげてもいいけどね」
「え、良いんですか?」
「ロベルトから、どうしてそのカードをもらったか話を聞きたいんでしょ? 手伝ってあげるから、頑張りなさい」
「あ、ありがとうございます。というか、何でその話を知っているの?」
「ロベルトから聞いたのよ、ったく、アイツも粋なことしてくれるじゃない」
「……いつ聞いたの?」
「ついさっき、連絡があったのよね。暇があるなら遊太君を手伝ってくれとね」
「そ、そうなんですか……ありがとうございます!」
「じゃあ、明日の午後五時。このゲームショップが閉店したら裏口に来てもらうわ。そこに、私が呼んだ強い人が来るから。じゃ、楽しみにしていてね」
「はい、わかりました。楽しみにしています!」
烏間の紹介によって、なんとか特訓の相手を見つけることが出来た遊太は、上機嫌で家へと帰って行った。
しかし、当の烏間雛姫はというと……。
「フフフ……厳しいわよ、彼女の特訓は……!」
翌日。遊太は予定通り、午後五時にゲームショップ烏間の裏口に来ていた。
「さて、今日は烏間さんが紹介してくれた強いデュエリストは、いつ来るのかな……」
そうぼやいた時だった。ショップの裏口から、突如人が出てきた。その人は、全身黒ずくめ。シルクハットに羽根のようなマントを羽織った、ペストマスクを被った謎の人物。
その謎の人物を目の前にして、遊太は一瞬動きが止まった。そして、思考を持ち直し、その人物に話しかける。
「あ、あの……どちらさまでしょうか?」
「君が、遊太君だね? このゲームショップの店長さんから、君の話は聞いているよ」
「まさか、あなたが烏間さんが紹介してくれた、強いデュエリストさんですか?」
「その通り、私の名前は大鴉。君の望みは否定しないよ。何年か前までは、ミナコ社のデュエルイベントに参加して、子供達をギャフンと言わせていた」
「あ、あの……烏間さんとはどういった関係で?」
「そんなこと、今はどうでも良い。私は、君にデュエルの稽古をつける為に、ここにやってきた。さあ、デュエルをしよう」
「デュエルと言われても……ゲームショップは閉まっていますし、デュエルデスクも使えないようでは……」
「心配ない。デュエルは、これを使って行う」
大鴉がバサッとマントを翻すと、左腕になにやらディスクのような物が見えた。
「そのディスク……この間真薄君が貸してくれたアニメに出てきた……」
「デュエル・ディスク。まだ値段も高く普通の子供には手が届かない代物だが……いずれ子供にも手軽に使えるようになる。これを、君に貸そう」
懐からもう一つディスクを取り出すと、遊太に投げて渡す。
「このディスクを……」
「それを、利き手とは逆の腕にはめろ。そして、デッキをセットすれば、ディスクは展開される。モンスターゾーンはディスクの上、魔法・罠ゾーンは、ディスクの間に入れるのだ。フィールド魔法は専用のゾーンがあり、魔法・罠のセットは裏向きで入れて、発動は表向きで行う」
「なるほど、普通のデュエルデスクでできることを、これは小型にしているって訳か」
「その通り。では、早速始めようではないか、遊太君」
「はい、お願いします!」
「「デュエルディスク、セット!」」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は、まず僕が取る! 僕のターン!」
1・遊太のターン
「僕は手札から、モンスターをリバースでセット! 更に、リバースカードを2枚セットして、ターンエンド!」(遊太手札5→2)
遊太
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚
遊太の足元に、裏守備でモンスターが展開され、その後ろにリバースカードが展開される。これが、デュエルディスクで映し出されるデュエルだ。
「凄い……カードをセットしただけで、こんなにも凄い展開がされるのか。これは値段がお高くなるわけだ!」
「感心するのは、まだ早い。今度は私のターンだ」
2・大鴉のターン
「私のターン、ドロー」(大鴉手札5→6)
「私は手札より、『BF-暁のシロッコ』を召喚する!」(大鴉手札6→5)
大鴉の場に現れたのは、攻撃力2000の黒き翼を宿したモンスター! しかし、そのモンスターはレベル5。
「何、レベル5のモンスターは、リリースがないと通常召喚できないんじゃないのか!?」
「暁のシロッコは、相手フィールドにのみモンスターが存在する時、リリース無しで通常召喚できる。そして、これからが私の『ブラックフェザー』の本領発揮だ」
「何……! 『ブラックフェザー』だって!?」
「私は手札より、『BF-黒槍のブラスト』を特殊召喚する!」(大鴉手札5→4)
今度は黒き大槍を持ったモンスター! このモンスターも黒き翼を持っている。
「黒槍のブラストは、フィールドに『BF』がいる時、手札から特殊召喚できる。更に、私の手札にあるチューナーモンスター『BFー疾風のゲイル』も同じ効果を持つ! 疾風のゲイルを特殊召喚!」(大鴉手札4→3)
今度もまた、黒い翼を持つモンスター! この大量展開には、思わず遊太も驚く。
「なにっ! いきなり3体もモンスターを特殊召喚しただって!?」
しかし、遊太は慌てない。
(だけど、僕の2枚のリバースカード……1つは『聖なるバリアーミラーフォース-』……もし相手が攻撃してきても、これならモンスターを一掃できる!)
しかし、そんなことは大鴉にはとっくに見破られていたようで。
「裏守備モンスターと、伏せカードが2枚。恐らくはその伏せカードは盤面を一気にひっくり返すようなカードなのだろう。悪いがそんなことはさせない。私は手札から罠カード『デルタ・クロウ-アンチ・リバース』を発動させる!」(大鴉手札3→2)(大鴉墓地0→1)
「な、なんだって!? 手札から罠カード!? 罠カードは、一旦セットしないと発動できないはずじゃ……!」
「罠カードのいくつかには、特殊な条件を満ことで、手札から発動できるものがある。この場合の発動条件は、自分フィールドに『BF』が3体のみいる場合、だな」
「そして効果発動! 相手フィールドにセットされている魔法・罠を全て破壊する!」
遊太のフィールドに、大鴉のフィールドの『BF』が旋風を巻き起こす! 遊太の魔法・罠、『聖なるバリア-ミラーフォース-』も破壊されてしまった。
「ぐっ、ミラーフォースが……」
「やはりな、これぐらいの罠、私のような上級者にはなんてことはない」
「だけど、僕も罠カードを発動させる! 罠カード『旋風の宝札』を発動! このカードが相手の魔法・罠で破壊された時、デッキから2枚ドローする!」(遊太墓地0→2)(遊太手札2→4)
「ほう……破壊された時に発動する罠カードか……だが、私の計画に支障は無い。暁のシロッコのモンスター効果発動。1ターンに1度、自分フィールドの『BF』を1体選択し、そのモンスター以外の『BF』の攻撃力をプラスさせる! 私は黒槍のブラストに、暁のシロッコの攻撃力2000と、疾風のゲイルの攻撃力1300をプラスし、攻撃力1700から5000へとアップさせる!」
「今度は、攻撃力を集約させてきただって!?」
「更に黒槍のブラストは、守備モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えた分だけダメージを与える! デス・スパイラル!」
「今度は貫通ダメージも!?」
裏守備モンスターの、盾を持った『ロードナイト』の守備力2000をいとも容易く突破してみせた。重いダメージが遊太に加わる!
「ぐうっ……」(遊太ライフ8000→5000)
「どうだ? 戦闘ダメージ3000は痛いだろう」
「だけど、『ロードナイト・ディスフェンス』のリバース効果発動! デッキから、レベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚する! 僕はデッキより『ロードナイト・テラ』を守備表示で特殊召喚する!」(遊太墓地2→3)
「更に、テラのモンスター効果を発動させる! テラは特殊召喚に成功した時、デッキから『英雄騎士』と名の付いた魔法カード1枚を手札に加えることができる! 僕が手札に加えるのは『英雄騎士への覚醒』!」(遊太手札4→5)
『英雄騎士への覚醒』。そのカードを見て、大鴉はふと思う……。
(そのカード……アイツがくれた『ロードナイト』におけるキーカード……それこそ、それをサーチするのに手間暇をかけるぐらいにはね……)
「さて、私はこれでバトルフェイズを終了する。暁のシロッコの効果を受けたモンスター以外は、攻撃できないからな。私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」(大鴉手札2→1)
大鴉
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター3体
『BFー暁のシロッコ』(攻撃表示・攻撃力2000・レベル5)
『BFー黒槍のブラスト』(攻撃表示・攻撃力1700・レベル4)
『BF-疾風のゲイル』(攻撃表示・攻撃力1300・レベル3・チューナー)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚
3・遊太のターン
(やっぱり、烏間さんが呼んできた人だ。かなり強い。それこそ最初にこんなにもダメージを与えられたぐらいには……)
「でも、大会にはこれ以上に強い人がいるなら、僕はそれを乗りこえていく!」
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札5→6)
「僕は手札からカード1枚を捨てて、『ロードナイト・ナイトメア』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札6→4)(遊太墓地3→4)
「そして、手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』を1体リリースすることで、エクストラデッキからリリースしたモンスターと同じ属性を持つ『イクスロードナイト』を特殊召喚する! 僕は、ナイトメアをリリースすることで、同じ闇属性の『イクスロードナイト・アルファ』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札4→3)(遊太墓地4→5)
「それが、君のエースカードか。だけど、エースカードは直々に退場してもらおう。罠発動! 『奈落の落とし穴』! 召喚・特殊召喚・反転召喚された攻撃力1500以上のモンスターを、破壊して除外する!」(大鴉墓地1→2)
「な、なんだって!? そんなカードが……!」
「上級モンスター出す時は、こういったカードにも気をつけないとな」
場に出た時、突如現れた落とし穴によって、アルファは除外されてしまった! いきなりエースが除外されたことに、遊太は戸惑いを隠せないが……。
「でも、ナイトメアのモンスター効果発動! このモンスターが『英雄騎士』魔法・罠の効果でリリースされた時、自分の墓地から『英雄騎士』魔法・罠を1枚手札に加える! 僕は『英雄騎士への覚醒』を、もう一度手札に加える」(遊太手札3→4)(遊太墓地5→4)
(なるほど……除去された時のリカバリーも完璧って訳ね……)
「そして僕は、手札から『ロードナイト・サンダガ』を攻撃表示で召喚!」(遊太手札4→3)
「そして、手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの、光属性のサンダガをリリースして、同じ光属性の――」
その時、脳裏に声が聞こえる。それは、あの時と同じような声ではない。
「やっと、私の出番ね? さあ、私を戦場へと出して頂戴」
「言われなくたって、早速出してやる! 僕は、光属性のサンダガをリリースして、レベル8『イクスロードナイト・ディアナ』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札3→2)(遊太墓地4→6)
現れ出たのは、白い鎧と月の意匠を身に着けた、三日月の鎌を持つ女騎士。攻撃力は2700と、中々高い。
「リリースするモンスターによって、エクストラデッキより様々なモンスターを特殊召喚するスタイル……それが『ロードナイト』のスタイル……!」
「ディアナのモンスター効果発動! ライフポイントを1000支払い、このターンの終了時まで相手モンスター1体の攻撃力・守備力を0にする! 僕が攻撃力を0にするのは、暁のシロッコ! クレッセントムーン・レイ!」(遊太ライフ4000→3000)
三日月の光によって、暁のシロッコの攻撃力は0となる。しかし、大鴉は動じていない。
「そして属性に応じた様々な効果を持つモンスターで、場を制圧していく……! 下級は雑兵の如くわらわらと現れ、上級はその効果で制圧していく……!」
「行け、ディアナ! 暁のシロッコへ攻撃! クレッセントムーン・ブレイド!」
三日月状の光の刃が、暁のシロッコを破壊する! ディアナの攻撃力分ダメージが、大鴉に加わる!
「……」(大鴉ライフ8000→5300)(大鴉墓地2→3)
「更に、ディアナのモンスター効果発動! ディアナが戦闘でモンスターを破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分ライフを回復する!」(遊太ライフ3000→5000)
「なるほど、よくわかった」
「そして、僕はカードを1枚セットして、ターンエンド!」(遊太手札2→1)
遊太
ライフポイント5000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・ディアナ』(攻撃表示・攻撃力2700・レベル8)
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
4・大鴉のターン
「私のターン、ドロー」(大鴉手札1→2)
「私は、疾風のゲイルの効果発動! 相手モンスター1体の攻撃力・守備力を半分にする!」
疾風のゲイルが起こしたつむじ風によって、ディアナの装甲がはがれる。それによって、攻撃力・守備力は半分になってしまう。(ディアナ攻撃力2700→1350)(ディアナ守備力1800→900)
(やられたか……でも、ディアナの効果は、相手ターンにも発動できる!)
「君のエクストラデッキから特殊召喚方法には、かなり良い物を感じるよ。けれど、世の中には更に多くの特殊召喚方法があることを教えてあげよう」
「何……?」
「私はレベル4の黒槍のブラストに、レベル3の疾風のゲイルをチューニング! シンクロ召喚!」
「なんだって!? シンクロ召喚なんていう召喚方法があるのか!?」
ゲイルが輝く星となり、ブラストを包む、そして現れたのは……。
「来い! レベル7『BF-アーマード・ウィング』! 攻撃表示だ!」(大鴉墓地3→5)
黒い装甲を身に着けた、またしても黒い翼を持つモンスター! 攻撃力は2500と、中々高い。
「これが……シンクロ召喚!?」
「シンクロ召喚は、フィールドのチューナーモンスターと、それ以外のモンスターを素材とし、チューナーとそれ以外のモンスターと同じレベルを持つシンクロモンスターを、エクストラデッキから特殊召喚できる召喚方法。これにより、私の『BF』は大量展開を可能とする。行くぞ、アーマード・ウィングで、ディアナを攻撃!」
「くそっ、さっきゲイルで攻撃力を半分にさせられたからか! でも、ディアナのモンスター効果発動! ライフを1000支払い、モンスターの攻撃力・守備力を0にする! これでアーマード・ウィングは返り討ちだ!」(遊太ライフポイント5000→4000)(アーマード・ウィング攻撃力2500→0)
「構わない、そのまま行け!」
「何!?」
アーマード・ウィングのパンチが、ディアナにヒットする。しかし、攻撃力0なため、ディアナに弾き返されてしまう。
「アーマード・ウィングの戦闘によって、私が受けるダメージは0となる。そして、アーマード・ウィングは戦闘で破壊されることはない」
「なるほど、戦闘耐性持ちか……」
「それだけじゃあないけど……今は黙っておくよ。リバースカードを1枚伏せて、ターンエンド」(大鴉手札2→1)
大鴉
ライフポイント5300
手札枚数1枚
モンスター1体
『BF-アーマード・ウィング』(攻撃表示・攻撃力2500・レベル7)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
5・遊太のターン
「僕のターン、ドロー」(遊太手札1→2)
(さてどうしたものかな……アーマード・ウィングは攻撃力を0にしても、戦闘ダメージは0。オマケに戦闘で破壊されないとあっては、攻撃はできない)
(それに、ゲイルの効果によって僕のディアナの攻撃力・守備力は半分になったまま……いくら攻撃力を下げられると言っても、攻撃表示のままではいつダメージを受けるかわからない……守備表示にしておこう)(ディアナ攻撃表示→守備表示)
「とりあえず、ここはリバースカードをもう1枚セットして、ターンエンドしよう」(遊太手札2→1)
遊太
ライフポイント4000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・ディアナ』(守備表示・守備力900・レベル8)
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
(ここはひとまず、モンスターを守備表示にして耐える)
(いざとなったら、罠カードでチャンスを掴む。とりあえずはこれで凌げるはずだ!)
そう意気込む遊太だったが、遊太は気づいていなかった。守備表示にした『イクスロードナイト・ディアナ』に、黒い楔が撃ち込まれていることに……。
6・大鴉のターン
「私のターン、ドロー」(大鴉手札1→2)
「私は手札から、魔法カード『死者蘇生』を発動。私の墓地に存在する、『BF-暁のシロッコ』を、攻撃表示で特殊召喚する」(大鴉手札2→1)
「更に、手札よりチューナーモンスター『BF-突風のオロシ』を特殊召喚する!」(大鴉手札1→0)
これにより、レベル5とレベル1のチューナーモンスターが場に並んだ。当然、大鴉が狙うのは……!
「私はレベル5の暁のシロッコに、レベル1の突風のオロシをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル6『BF-アームズ・ウィング』!」(大鴉墓地5→7)
シンクロ召喚によって現れたのは、銃剣を持った黒き翼の鳥獣。攻撃力は2300と、意外と低めだが。
「そして、突風のオロシの効果発動。シンクロ素材としてこのカードが墓地へ送られた時、相手モンスター1体の表示形式を変更する。当然、変更するのは攻撃力・守備力が半分になったディアナだ」(ディアナ守備表示→攻撃表示)
(やっぱりそう来るか……でも、いざという時はディアナの効果を使えば――)
「ディアナの効果を使えば、いざという時防ぐことができる。なんて考えているんじゃあないだろうね?」
「うっ……」
自分の考えを、即座に言い当てられて戸惑う遊太。それに呼応するかのように、大鴉は。
「残念だけど、君のモンスター効果はこれで封じさせてもらおう。リバースカード、オープン。罠カード『ブレイク・スルースキル』。モンスター1体の効果を無効にする。当然、無効にするのは、ディアナの効果だ」(大鴉墓地7→8)
「な、なんだって!?」
「これで、ディアナの効果は使えない。これで守ることはできない」
「くっ……」
「さて、次はこっちが攻める番だ。先程アーマード・ウィングは攻撃した時、ディアナに楔カウンターが撃ち込まれていたことに、気づいていたかい?」
「楔カウンター? そういえば、ディアナに撃ち込まれていた!」
「その楔カウンターを、アーマード・ウィングの効果で取り除く! すると……決壊する」
ディアナの楔が抜かれると、ディアナは力を無くし、その場で苦しむ。攻撃力・守備力も0だ。
「何!? 攻撃力・守備力が0に……!」
「君がさっきやったことの、お返しって奴さ。行くよバトルフェイズ! アーマード・ウィングで、攻撃力0になっているディアナを攻撃! ブラック・ハリケーン!」
アーマード・ウィングの攻撃によって、ダメージを受ける! 2500もの大ダメージが!
「ぐぅっ!」(遊太ライフ4000→1500)(遊太墓地6→7)
(ディアナは破壊された時、ディアナの攻撃力分ライフを回復できる……けれど、効果が無効化された今、使うことはできない! けれど……)
「罠カード発動! 『運命の発掘』! 戦闘ダメージを受けた時、デッキから1枚ドローできる!」(遊太手札1→2)(遊太墓地7→8)
「更に、アームズ・ウィングで守備表示のテラを攻撃! アームズ・ウィングは、守備表示モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を上回った分だけ相手に戦闘ダメージを与える! 更に、守備表示モンスターを攻撃する時、攻撃力が500ポイントアップする!」(アームズ・ウィング攻撃力2300→2800)
「そ、そんな!」
アームズ・ウィングの銃剣による攻撃が、テラの防御を貫通する! またしても大きなダメージが遊太に加わる!
「ぐううっ! だけど、テラは破壊された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる! 僕は『ロードナイト・クレス』を、守備表示で特殊召喚する!」(遊太墓地8→9)(遊太ライフ1500→200)
「更に、クレスは特殊召喚された時、デッキから『ロードナイト』を1体手札に加えられる。僕は『ロードナイト・スピーダー』を手札に加える」(遊太手札2→3)
「だけど、君のライフは風前の灯火。これでターンエンド」
大鴉
ライフポイント5300
手札枚数0枚
モンスター2体
『BF-アーマード・ウィング』(攻撃表示・攻撃力2500・レベル7)
『BF-アームズ・ウィング』(攻撃表示・攻撃力2300・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚
7・遊太のターン
(くそっ、2体のモンスターコンボで瞬く間に僕のライフはたったの200になってしまった)
(それでも、僕はなんとかしてみせる!)
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札3→4)
何が何でも諦めない、その雄姿を見て、大鴉は思う。
(最後まで、デュエルを諦めない……あの光景、やっぱりアイツが自分のカードを渡したくなる気持ちもわかるわね……)
(さあ、どう出てくる?)
遊太はドローしたカードを見てみる。しかし……。
(このカードは……『死者への手向け』。手札を1枚捨てて、モンスターを1体破壊するカード……ダメだこれじゃ! アーマード・ウィングは破壊出来ても、後が続かない!)
(こうなったら賭けだ! ここで伏せカードを発動させるぞ!)
「リバースカードオープン! 速攻魔法『リロード』を発動! 自分の手札を全てデッキに戻してシャッフルした後、戻した枚数と同じ枚数ドローする!」
「ほう、そうするのか。一か八かの賭け……だな」
「僕は手札を4枚デッキに戻して、シャッフル! そして、4枚ドロー!」(遊太墓地9→10)
ドローしたカードを見てみる遊太。すると、その中には『ロードナイト』のキーカードが混じっていた。
(おおっ、これは! 2枚目の『英雄騎士への覚醒』じゃないか! そして、この装備魔法! 行ける! これなら行けるぞ!)
「僕は手札から、装備魔法『D・D・R』を発動! 僕の手札を1枚捨てて、除外されたモンスターを1体特殊召喚する! 僕は、除外されてしまった『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」(遊太手札4→2)(遊太墓地10→11)
(それによって、何をする気だ!?)
「アルファのモンスター効果発動! 自分の墓地から『ロードナイト』を1体デッキに戻す事で、デッキより『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える。ディスフェンスをデッキに戻して、デッキから『英雄騎士の剣』を手札に加える」(遊太墓地11→10)(遊太手札2→3)
「そして、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドのクレスをリリースして、地属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚する!」
「大地の力を糧とし、今こそ大地を揺るがす鉄槌の騎士となれ! 特殊召喚、レベル8『イクスロードナイト・ウェイカー』!」(遊太手札3→2)(遊太墓地10→11)
(あれ……なんでだろう。こんな口上、普段なら言わないはずなのに……)
遊太は、その口上を知らず知らずのうちに述べていた。まるで、その口上を、初めから知っていたかのように。しかし、今はそんなこと構っている余裕は無い。
そして現れたのは、分厚い鎧に身を包んだ、右手に巨大な鉄球を、左手に盾を持つ騎士。攻撃力は2700。
「さあ遊太、私の効果を使うと良い。その後は……わかっているな?」
「わかっているさ。勝つためには、あらゆることをするまでさ! スレイプのモンスター効果発動! このターンこのモンスターの攻撃を封じる代わりに、相手フィールドの攻撃力が一番低いモンスターか、守備力の一番高いモンスターを破壊する! 守備力1500のアーマード・ウィングを破壊しろ! レッキング・ボール!」
ウェイカーによって振り回された巨大な鉄球が、アーマードウィングを破壊する!
「くっ、アーマード・ウィングは効果破壊には対応していない……」(大鴉墓地8→9)
「そして手札から速攻魔法『英雄騎士交代』を発動! 自分の場にいる『イクスロードナイト』をエクストラデッキに戻した後、違う『イクスロードナイト』をエクストラデッキから特殊召喚できる! 僕は、攻撃のできないウェイカーをエクストラデッキに戻し、エクストラデッキから『英雄騎士への覚醒』の効果扱いで特殊召喚する! 今度は、同じ地属性の『イクスロードナイト・アポロ』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地11→12)
ウェイカーとバトンタッチするような形で入れ替わったのは、獅子の鎧を身に着けた、剣も盾も持たない騎士! 攻撃力は2500と、アルファと同じだが……。
「アポロは、ライフを2000まで支払うことで、その攻撃力を相手エンドフェイズまで上げる効果を持つ。けれど、ライフが200の今、使う事はできない。けれど、もう一つの効果を使える!」
「僕は『英雄騎士の剣』をアポロに装備。そして、アポロがバトルを行う時、このモンスター以外のモンスターの攻撃力をダメージステップ終了時まで得られる! 僕はアルファの攻撃力を得る! これで攻撃力アップだ!」(アポロ攻撃力2500→3300→5800)(遊太手札1→0)
「まさか、この盤面をひっくり返す引きを見せるとは……!」
「行くぞ、アポロでアームズ・ウィングを攻撃! マグヒート・ブレイジング!」
マグマのような熱を持った拳で、アームズ・ウィングをぶん殴る! その大きなダメージが、大鴉に襲い掛かる!
「くっ……」(大鴉ライフ5300→2800)
「更に、装備魔法『英雄騎士の剣』の効果で、アームズ・ウィングの攻撃力分のダメージをあたえる!」
「ぬうっ!」(大鴉ライフ2800→500)
「そして、残ったアルファでダイレクトアタック! ブラック・ロード・ソード!」
「あそこの盤面を、こうやってひっくり返してくるか……なるほど、アイツが認める理由もわかる……」(大鴉ライフ500→0)
こうして、デュエルは遊太の勝利で終わった。
「なるほど、君の実力はかなりあることがわかった。これなら大会でもある程度通じることがわかった」
「え、なら……」
「だけど、今のはちょっと手加減した結果だ。次はこうはいかない」
「え……」
「次からはもっと厳し目にやっていく」
「え……!」
「ではもう一回やろう」
そうして、もう一回デュエルした結果……。
「な、何も出来ずに負けた……」
「大会に出るんだったら、これぐらいやらないといけない。私はそのために烏間さんに雇われて来たからね。今日から大会まで、私がみっちりと鍛えてやる」
「ほ、本当に良いんですか……?」
「ああ、デュエルするならみっちりやった方が良い」
「お時間は……」
「君が気にする必要は無い」
「あ、はい」
その後みっちりとデュエルをやることになった二人。そして、みっちりデュエルをやった結果。
「今日のレッスンはこれまで。ディスクは返してもらう。また明日、この場所で指定した時間に来てくれ。私はここに来る」
「ありがとうございます。あの……ぶしつけかもしれませんが、貴方が一体誰か、教えてくれませんか? 出来れば、その仮面取ってください」
「やだ」
「どうしてですか?」
「私は君にデュエルを教えるだけ、私が君にとってどんんな人間かは、知らなくても良い。私は大鴉、君にデュエルを教える存在。それで良い」
「あ……はい、わかりました」
「とにかく、今日はこれでおしまい。また明日ね」
そう言って、大鴉は去って行った。残された遊太はというと。
「あの人……凄いデュエルタクティクスだった……あの人が教えてくれるんだったら、やれるかもしれないなあ……ロベルトさん、あなたの言う良いデュエル……必ずやってみせますよ!」
そして、去っていった大鴉はというと。
「ロベルト、あなたが見込むだけのことはあるわね……遊太君のデュエルは、初心者だっていうのに、凄く成長しているわよ……このまま磨いて行けば……いずれ、凄いことになる。それだけは確信していていいわよ……」
そうして、翌日。
「来たね、遊太君」
「はい、よろしくお願いします!」
こうして、大会まで遊太は大鴉と共にデュエルの特訓に明け暮れるのであった。
第七話。終わり。
二週間後の、プラクサスシティで行われる小学生を対象とした、ロベルト・フランシスとミナコ社が主催するデュエル大会の開催が決定した! 遊太は、自分に『ロードナイト』のカードをくれたロベルト・フランシスから、当初デュエルのデの字も知らなかった自分に、何故オリジナルの『ロードナイト』をくれたのかという理由を聞くために、大会に出場することを決めた。
そして、その理由を聞くためには、遊太がその大会で、『良いデュエル』をすることが条件らしい。
その『良いデュエル』をするために、遊太は早速友達である菊姫、知多、真薄と一緒に特訓をすることにしたのだが……。
「ダメだね。お前とは特訓できない」
「え、どうしてなのさ、菊姫!」
「遊太テメー、頭脳が間抜けか? 大会に出るってことは、アタシ達と戦うってことになるんだぜ? 無論、アタシだけじゃない。知多や真薄とだって戦うことになるんだ。これから戦う相手に、自分の手の内明かしてどうするんだよって話になる。勿論、アタシのデッキ内容も知多のデッキも真薄のデッキも、当然内容や戦術が見え見えになっちまう」
「それに、一緒に特訓すると思い入れとか持っちまうかもしれないからなあ。だから、特訓は個人個人でやろうって話だ」
「俺も、それが良いと思うじゃん? 流石に、俺も大会前に戦術とか知られるの嫌だしなあ」
「それに、個人個人でやる方が自分と見つめ合うことが出来ると思いますし……やっぱり自分のデュエルは自分で見つけたいと思いますからねえ」
「そ、そうなんだ……」
「ほんじゃまあ、大会まで各自で特訓を行うこと! と言う訳で、今日は解散だ! 岩ノ井、鏡山、この辺りでゲームショップ烏間以外でデュエルができる所を探してくれるか?」
「お任せください、アネゴ!」
「出来る限りのことをするッスよ!」
と言って、菊姫は岩ノ井と鏡山という取り巻きを連れて何処かへ行った。
「さて俺は……やっぱり一人でデュエルをするなら、ネット対戦が一番じゃん! 帰ったら、早速パソコンでデュエルの部屋を立てて、特訓開始じゃん!」
そう言って、一人急ぎ足で帰って行った。
「僕は……知っているゲームショップやゲームセンターを走り回ってみます! きっと、デュエルに飢えている人が沢山いるでしょうから……!」
こうして、真薄も足早に去っていった。
そして、一人残された遊太はというと。
「僕……どうしようか?」
遊太は一人立ち尽くしていた。何故なら、菊姫と違って優秀な取り巻きがいる訳でもなければ、知多と違ってデュエルができるネット環境もある訳ではない。そして、このプラクサスシティに引っ越して来て日が浅いため、ゲームショップ烏間以外にデュエルができる場所もろくに知らない。
それなのに、一人で特訓することになったのだから、一体どうすれば良いのかわからないでいた。
「と、とりあえず……ゲームショップ烏間に行こうかな……」
一人立往生している訳にもいかないので、とりあえずゲームショップ烏間へと向かう遊太。とりあえずそこに行けば、大体デュエルはどうにかなるだろうと、考えたからだ。
そして、ゲームショップ烏間へとやって来た遊太。しかし、デュエルスペースに人気は無く、ゲーム目当てに来ている人達が大半である。
「あら、いらっしゃい遊太君。今日は何の用?」
「いや……デュエルをしに来たんだけど……今日は人がいないなあって」
「そりゃそうよ。だって、近々デュエル大会があるんでしょ? こんな所なんかより、もっと強いデュエリストが集まる所に行くに決まっているわ」
「……ですよね~。あーあ、どこか強い人とデュエルができる所がな無いものかな」
それを聞いて、烏間は遊太に一言言う。
「そうね、あなたがそこまで言うんだったら、強い人を紹介してあげてもいいけどね」
「え、良いんですか?」
「ロベルトから、どうしてそのカードをもらったか話を聞きたいんでしょ? 手伝ってあげるから、頑張りなさい」
「あ、ありがとうございます。というか、何でその話を知っているの?」
「ロベルトから聞いたのよ、ったく、アイツも粋なことしてくれるじゃない」
「……いつ聞いたの?」
「ついさっき、連絡があったのよね。暇があるなら遊太君を手伝ってくれとね」
「そ、そうなんですか……ありがとうございます!」
「じゃあ、明日の午後五時。このゲームショップが閉店したら裏口に来てもらうわ。そこに、私が呼んだ強い人が来るから。じゃ、楽しみにしていてね」
「はい、わかりました。楽しみにしています!」
烏間の紹介によって、なんとか特訓の相手を見つけることが出来た遊太は、上機嫌で家へと帰って行った。
しかし、当の烏間雛姫はというと……。
「フフフ……厳しいわよ、彼女の特訓は……!」
翌日。遊太は予定通り、午後五時にゲームショップ烏間の裏口に来ていた。
「さて、今日は烏間さんが紹介してくれた強いデュエリストは、いつ来るのかな……」
そうぼやいた時だった。ショップの裏口から、突如人が出てきた。その人は、全身黒ずくめ。シルクハットに羽根のようなマントを羽織った、ペストマスクを被った謎の人物。
その謎の人物を目の前にして、遊太は一瞬動きが止まった。そして、思考を持ち直し、その人物に話しかける。
「あ、あの……どちらさまでしょうか?」
「君が、遊太君だね? このゲームショップの店長さんから、君の話は聞いているよ」
「まさか、あなたが烏間さんが紹介してくれた、強いデュエリストさんですか?」
「その通り、私の名前は大鴉。君の望みは否定しないよ。何年か前までは、ミナコ社のデュエルイベントに参加して、子供達をギャフンと言わせていた」
「あ、あの……烏間さんとはどういった関係で?」
「そんなこと、今はどうでも良い。私は、君にデュエルの稽古をつける為に、ここにやってきた。さあ、デュエルをしよう」
「デュエルと言われても……ゲームショップは閉まっていますし、デュエルデスクも使えないようでは……」
「心配ない。デュエルは、これを使って行う」
大鴉がバサッとマントを翻すと、左腕になにやらディスクのような物が見えた。
「そのディスク……この間真薄君が貸してくれたアニメに出てきた……」
「デュエル・ディスク。まだ値段も高く普通の子供には手が届かない代物だが……いずれ子供にも手軽に使えるようになる。これを、君に貸そう」
懐からもう一つディスクを取り出すと、遊太に投げて渡す。
「このディスクを……」
「それを、利き手とは逆の腕にはめろ。そして、デッキをセットすれば、ディスクは展開される。モンスターゾーンはディスクの上、魔法・罠ゾーンは、ディスクの間に入れるのだ。フィールド魔法は専用のゾーンがあり、魔法・罠のセットは裏向きで入れて、発動は表向きで行う」
「なるほど、普通のデュエルデスクでできることを、これは小型にしているって訳か」
「その通り。では、早速始めようではないか、遊太君」
「はい、お願いします!」
「「デュエルディスク、セット!」」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は、まず僕が取る! 僕のターン!」
1・遊太のターン
「僕は手札から、モンスターをリバースでセット! 更に、リバースカードを2枚セットして、ターンエンド!」(遊太手札5→2)
遊太
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚
遊太の足元に、裏守備でモンスターが展開され、その後ろにリバースカードが展開される。これが、デュエルディスクで映し出されるデュエルだ。
「凄い……カードをセットしただけで、こんなにも凄い展開がされるのか。これは値段がお高くなるわけだ!」
「感心するのは、まだ早い。今度は私のターンだ」
2・大鴉のターン
「私のターン、ドロー」(大鴉手札5→6)
「私は手札より、『BF-暁のシロッコ』を召喚する!」(大鴉手札6→5)
大鴉の場に現れたのは、攻撃力2000の黒き翼を宿したモンスター! しかし、そのモンスターはレベル5。
「何、レベル5のモンスターは、リリースがないと通常召喚できないんじゃないのか!?」
「暁のシロッコは、相手フィールドにのみモンスターが存在する時、リリース無しで通常召喚できる。そして、これからが私の『ブラックフェザー』の本領発揮だ」
「何……! 『ブラックフェザー』だって!?」
「私は手札より、『BF-黒槍のブラスト』を特殊召喚する!」(大鴉手札5→4)
今度は黒き大槍を持ったモンスター! このモンスターも黒き翼を持っている。
「黒槍のブラストは、フィールドに『BF』がいる時、手札から特殊召喚できる。更に、私の手札にあるチューナーモンスター『BFー疾風のゲイル』も同じ効果を持つ! 疾風のゲイルを特殊召喚!」(大鴉手札4→3)
今度もまた、黒い翼を持つモンスター! この大量展開には、思わず遊太も驚く。
「なにっ! いきなり3体もモンスターを特殊召喚しただって!?」
しかし、遊太は慌てない。
(だけど、僕の2枚のリバースカード……1つは『聖なるバリアーミラーフォース-』……もし相手が攻撃してきても、これならモンスターを一掃できる!)
しかし、そんなことは大鴉にはとっくに見破られていたようで。
「裏守備モンスターと、伏せカードが2枚。恐らくはその伏せカードは盤面を一気にひっくり返すようなカードなのだろう。悪いがそんなことはさせない。私は手札から罠カード『デルタ・クロウ-アンチ・リバース』を発動させる!」(大鴉手札3→2)(大鴉墓地0→1)
「な、なんだって!? 手札から罠カード!? 罠カードは、一旦セットしないと発動できないはずじゃ……!」
「罠カードのいくつかには、特殊な条件を満ことで、手札から発動できるものがある。この場合の発動条件は、自分フィールドに『BF』が3体のみいる場合、だな」
「そして効果発動! 相手フィールドにセットされている魔法・罠を全て破壊する!」
遊太のフィールドに、大鴉のフィールドの『BF』が旋風を巻き起こす! 遊太の魔法・罠、『聖なるバリア-ミラーフォース-』も破壊されてしまった。
「ぐっ、ミラーフォースが……」
「やはりな、これぐらいの罠、私のような上級者にはなんてことはない」
「だけど、僕も罠カードを発動させる! 罠カード『旋風の宝札』を発動! このカードが相手の魔法・罠で破壊された時、デッキから2枚ドローする!」(遊太墓地0→2)(遊太手札2→4)
「ほう……破壊された時に発動する罠カードか……だが、私の計画に支障は無い。暁のシロッコのモンスター効果発動。1ターンに1度、自分フィールドの『BF』を1体選択し、そのモンスター以外の『BF』の攻撃力をプラスさせる! 私は黒槍のブラストに、暁のシロッコの攻撃力2000と、疾風のゲイルの攻撃力1300をプラスし、攻撃力1700から5000へとアップさせる!」
「今度は、攻撃力を集約させてきただって!?」
「更に黒槍のブラストは、守備モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えた分だけダメージを与える! デス・スパイラル!」
「今度は貫通ダメージも!?」
裏守備モンスターの、盾を持った『ロードナイト』の守備力2000をいとも容易く突破してみせた。重いダメージが遊太に加わる!
「ぐうっ……」(遊太ライフ8000→5000)
「どうだ? 戦闘ダメージ3000は痛いだろう」
「だけど、『ロードナイト・ディスフェンス』のリバース効果発動! デッキから、レベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚する! 僕はデッキより『ロードナイト・テラ』を守備表示で特殊召喚する!」(遊太墓地2→3)
「更に、テラのモンスター効果を発動させる! テラは特殊召喚に成功した時、デッキから『英雄騎士』と名の付いた魔法カード1枚を手札に加えることができる! 僕が手札に加えるのは『英雄騎士への覚醒』!」(遊太手札4→5)
『英雄騎士への覚醒』。そのカードを見て、大鴉はふと思う……。
(そのカード……アイツがくれた『ロードナイト』におけるキーカード……それこそ、それをサーチするのに手間暇をかけるぐらいにはね……)
「さて、私はこれでバトルフェイズを終了する。暁のシロッコの効果を受けたモンスター以外は、攻撃できないからな。私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」(大鴉手札2→1)
大鴉
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター3体
『BFー暁のシロッコ』(攻撃表示・攻撃力2000・レベル5)
『BFー黒槍のブラスト』(攻撃表示・攻撃力1700・レベル4)
『BF-疾風のゲイル』(攻撃表示・攻撃力1300・レベル3・チューナー)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚
3・遊太のターン
(やっぱり、烏間さんが呼んできた人だ。かなり強い。それこそ最初にこんなにもダメージを与えられたぐらいには……)
「でも、大会にはこれ以上に強い人がいるなら、僕はそれを乗りこえていく!」
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札5→6)
「僕は手札からカード1枚を捨てて、『ロードナイト・ナイトメア』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札6→4)(遊太墓地3→4)
「そして、手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』を1体リリースすることで、エクストラデッキからリリースしたモンスターと同じ属性を持つ『イクスロードナイト』を特殊召喚する! 僕は、ナイトメアをリリースすることで、同じ闇属性の『イクスロードナイト・アルファ』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札4→3)(遊太墓地4→5)
「それが、君のエースカードか。だけど、エースカードは直々に退場してもらおう。罠発動! 『奈落の落とし穴』! 召喚・特殊召喚・反転召喚された攻撃力1500以上のモンスターを、破壊して除外する!」(大鴉墓地1→2)
「な、なんだって!? そんなカードが……!」
「上級モンスター出す時は、こういったカードにも気をつけないとな」
場に出た時、突如現れた落とし穴によって、アルファは除外されてしまった! いきなりエースが除外されたことに、遊太は戸惑いを隠せないが……。
「でも、ナイトメアのモンスター効果発動! このモンスターが『英雄騎士』魔法・罠の効果でリリースされた時、自分の墓地から『英雄騎士』魔法・罠を1枚手札に加える! 僕は『英雄騎士への覚醒』を、もう一度手札に加える」(遊太手札3→4)(遊太墓地5→4)
(なるほど……除去された時のリカバリーも完璧って訳ね……)
「そして僕は、手札から『ロードナイト・サンダガ』を攻撃表示で召喚!」(遊太手札4→3)
「そして、手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの、光属性のサンダガをリリースして、同じ光属性の――」
その時、脳裏に声が聞こえる。それは、あの時と同じような声ではない。
「やっと、私の出番ね? さあ、私を戦場へと出して頂戴」
「言われなくたって、早速出してやる! 僕は、光属性のサンダガをリリースして、レベル8『イクスロードナイト・ディアナ』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札3→2)(遊太墓地4→6)
現れ出たのは、白い鎧と月の意匠を身に着けた、三日月の鎌を持つ女騎士。攻撃力は2700と、中々高い。
「リリースするモンスターによって、エクストラデッキより様々なモンスターを特殊召喚するスタイル……それが『ロードナイト』のスタイル……!」
「ディアナのモンスター効果発動! ライフポイントを1000支払い、このターンの終了時まで相手モンスター1体の攻撃力・守備力を0にする! 僕が攻撃力を0にするのは、暁のシロッコ! クレッセントムーン・レイ!」(遊太ライフ4000→3000)
三日月の光によって、暁のシロッコの攻撃力は0となる。しかし、大鴉は動じていない。
「そして属性に応じた様々な効果を持つモンスターで、場を制圧していく……! 下級は雑兵の如くわらわらと現れ、上級はその効果で制圧していく……!」
「行け、ディアナ! 暁のシロッコへ攻撃! クレッセントムーン・ブレイド!」
三日月状の光の刃が、暁のシロッコを破壊する! ディアナの攻撃力分ダメージが、大鴉に加わる!
「……」(大鴉ライフ8000→5300)(大鴉墓地2→3)
「更に、ディアナのモンスター効果発動! ディアナが戦闘でモンスターを破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分ライフを回復する!」(遊太ライフ3000→5000)
「なるほど、よくわかった」
「そして、僕はカードを1枚セットして、ターンエンド!」(遊太手札2→1)
遊太
ライフポイント5000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・ディアナ』(攻撃表示・攻撃力2700・レベル8)
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
4・大鴉のターン
「私のターン、ドロー」(大鴉手札1→2)
「私は、疾風のゲイルの効果発動! 相手モンスター1体の攻撃力・守備力を半分にする!」
疾風のゲイルが起こしたつむじ風によって、ディアナの装甲がはがれる。それによって、攻撃力・守備力は半分になってしまう。(ディアナ攻撃力2700→1350)(ディアナ守備力1800→900)
(やられたか……でも、ディアナの効果は、相手ターンにも発動できる!)
「君のエクストラデッキから特殊召喚方法には、かなり良い物を感じるよ。けれど、世の中には更に多くの特殊召喚方法があることを教えてあげよう」
「何……?」
「私はレベル4の黒槍のブラストに、レベル3の疾風のゲイルをチューニング! シンクロ召喚!」
「なんだって!? シンクロ召喚なんていう召喚方法があるのか!?」
ゲイルが輝く星となり、ブラストを包む、そして現れたのは……。
「来い! レベル7『BF-アーマード・ウィング』! 攻撃表示だ!」(大鴉墓地3→5)
黒い装甲を身に着けた、またしても黒い翼を持つモンスター! 攻撃力は2500と、中々高い。
「これが……シンクロ召喚!?」
「シンクロ召喚は、フィールドのチューナーモンスターと、それ以外のモンスターを素材とし、チューナーとそれ以外のモンスターと同じレベルを持つシンクロモンスターを、エクストラデッキから特殊召喚できる召喚方法。これにより、私の『BF』は大量展開を可能とする。行くぞ、アーマード・ウィングで、ディアナを攻撃!」
「くそっ、さっきゲイルで攻撃力を半分にさせられたからか! でも、ディアナのモンスター効果発動! ライフを1000支払い、モンスターの攻撃力・守備力を0にする! これでアーマード・ウィングは返り討ちだ!」(遊太ライフポイント5000→4000)(アーマード・ウィング攻撃力2500→0)
「構わない、そのまま行け!」
「何!?」
アーマード・ウィングのパンチが、ディアナにヒットする。しかし、攻撃力0なため、ディアナに弾き返されてしまう。
「アーマード・ウィングの戦闘によって、私が受けるダメージは0となる。そして、アーマード・ウィングは戦闘で破壊されることはない」
「なるほど、戦闘耐性持ちか……」
「それだけじゃあないけど……今は黙っておくよ。リバースカードを1枚伏せて、ターンエンド」(大鴉手札2→1)
大鴉
ライフポイント5300
手札枚数1枚
モンスター1体
『BF-アーマード・ウィング』(攻撃表示・攻撃力2500・レベル7)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
5・遊太のターン
「僕のターン、ドロー」(遊太手札1→2)
(さてどうしたものかな……アーマード・ウィングは攻撃力を0にしても、戦闘ダメージは0。オマケに戦闘で破壊されないとあっては、攻撃はできない)
(それに、ゲイルの効果によって僕のディアナの攻撃力・守備力は半分になったまま……いくら攻撃力を下げられると言っても、攻撃表示のままではいつダメージを受けるかわからない……守備表示にしておこう)(ディアナ攻撃表示→守備表示)
「とりあえず、ここはリバースカードをもう1枚セットして、ターンエンドしよう」(遊太手札2→1)
遊太
ライフポイント4000
手札枚数1枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・ディアナ』(守備表示・守備力900・レベル8)
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
(ここはひとまず、モンスターを守備表示にして耐える)
(いざとなったら、罠カードでチャンスを掴む。とりあえずはこれで凌げるはずだ!)
そう意気込む遊太だったが、遊太は気づいていなかった。守備表示にした『イクスロードナイト・ディアナ』に、黒い楔が撃ち込まれていることに……。
6・大鴉のターン
「私のターン、ドロー」(大鴉手札1→2)
「私は手札から、魔法カード『死者蘇生』を発動。私の墓地に存在する、『BF-暁のシロッコ』を、攻撃表示で特殊召喚する」(大鴉手札2→1)
「更に、手札よりチューナーモンスター『BF-突風のオロシ』を特殊召喚する!」(大鴉手札1→0)
これにより、レベル5とレベル1のチューナーモンスターが場に並んだ。当然、大鴉が狙うのは……!
「私はレベル5の暁のシロッコに、レベル1の突風のオロシをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ、レベル6『BF-アームズ・ウィング』!」(大鴉墓地5→7)
シンクロ召喚によって現れたのは、銃剣を持った黒き翼の鳥獣。攻撃力は2300と、意外と低めだが。
「そして、突風のオロシの効果発動。シンクロ素材としてこのカードが墓地へ送られた時、相手モンスター1体の表示形式を変更する。当然、変更するのは攻撃力・守備力が半分になったディアナだ」(ディアナ守備表示→攻撃表示)
(やっぱりそう来るか……でも、いざという時はディアナの効果を使えば――)
「ディアナの効果を使えば、いざという時防ぐことができる。なんて考えているんじゃあないだろうね?」
「うっ……」
自分の考えを、即座に言い当てられて戸惑う遊太。それに呼応するかのように、大鴉は。
「残念だけど、君のモンスター効果はこれで封じさせてもらおう。リバースカード、オープン。罠カード『ブレイク・スルースキル』。モンスター1体の効果を無効にする。当然、無効にするのは、ディアナの効果だ」(大鴉墓地7→8)
「な、なんだって!?」
「これで、ディアナの効果は使えない。これで守ることはできない」
「くっ……」
「さて、次はこっちが攻める番だ。先程アーマード・ウィングは攻撃した時、ディアナに楔カウンターが撃ち込まれていたことに、気づいていたかい?」
「楔カウンター? そういえば、ディアナに撃ち込まれていた!」
「その楔カウンターを、アーマード・ウィングの効果で取り除く! すると……決壊する」
ディアナの楔が抜かれると、ディアナは力を無くし、その場で苦しむ。攻撃力・守備力も0だ。
「何!? 攻撃力・守備力が0に……!」
「君がさっきやったことの、お返しって奴さ。行くよバトルフェイズ! アーマード・ウィングで、攻撃力0になっているディアナを攻撃! ブラック・ハリケーン!」
アーマード・ウィングの攻撃によって、ダメージを受ける! 2500もの大ダメージが!
「ぐぅっ!」(遊太ライフ4000→1500)(遊太墓地6→7)
(ディアナは破壊された時、ディアナの攻撃力分ライフを回復できる……けれど、効果が無効化された今、使うことはできない! けれど……)
「罠カード発動! 『運命の発掘』! 戦闘ダメージを受けた時、デッキから1枚ドローできる!」(遊太手札1→2)(遊太墓地7→8)
「更に、アームズ・ウィングで守備表示のテラを攻撃! アームズ・ウィングは、守備表示モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を上回った分だけ相手に戦闘ダメージを与える! 更に、守備表示モンスターを攻撃する時、攻撃力が500ポイントアップする!」(アームズ・ウィング攻撃力2300→2800)
「そ、そんな!」
アームズ・ウィングの銃剣による攻撃が、テラの防御を貫通する! またしても大きなダメージが遊太に加わる!
「ぐううっ! だけど、テラは破壊された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる! 僕は『ロードナイト・クレス』を、守備表示で特殊召喚する!」(遊太墓地8→9)(遊太ライフ1500→200)
「更に、クレスは特殊召喚された時、デッキから『ロードナイト』を1体手札に加えられる。僕は『ロードナイト・スピーダー』を手札に加える」(遊太手札2→3)
「だけど、君のライフは風前の灯火。これでターンエンド」
大鴉
ライフポイント5300
手札枚数0枚
モンスター2体
『BF-アーマード・ウィング』(攻撃表示・攻撃力2500・レベル7)
『BF-アームズ・ウィング』(攻撃表示・攻撃力2300・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚
7・遊太のターン
(くそっ、2体のモンスターコンボで瞬く間に僕のライフはたったの200になってしまった)
(それでも、僕はなんとかしてみせる!)
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札3→4)
何が何でも諦めない、その雄姿を見て、大鴉は思う。
(最後まで、デュエルを諦めない……あの光景、やっぱりアイツが自分のカードを渡したくなる気持ちもわかるわね……)
(さあ、どう出てくる?)
遊太はドローしたカードを見てみる。しかし……。
(このカードは……『死者への手向け』。手札を1枚捨てて、モンスターを1体破壊するカード……ダメだこれじゃ! アーマード・ウィングは破壊出来ても、後が続かない!)
(こうなったら賭けだ! ここで伏せカードを発動させるぞ!)
「リバースカードオープン! 速攻魔法『リロード』を発動! 自分の手札を全てデッキに戻してシャッフルした後、戻した枚数と同じ枚数ドローする!」
「ほう、そうするのか。一か八かの賭け……だな」
「僕は手札を4枚デッキに戻して、シャッフル! そして、4枚ドロー!」(遊太墓地9→10)
ドローしたカードを見てみる遊太。すると、その中には『ロードナイト』のキーカードが混じっていた。
(おおっ、これは! 2枚目の『英雄騎士への覚醒』じゃないか! そして、この装備魔法! 行ける! これなら行けるぞ!)
「僕は手札から、装備魔法『D・D・R』を発動! 僕の手札を1枚捨てて、除外されたモンスターを1体特殊召喚する! 僕は、除外されてしまった『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」(遊太手札4→2)(遊太墓地10→11)
(それによって、何をする気だ!?)
「アルファのモンスター効果発動! 自分の墓地から『ロードナイト』を1体デッキに戻す事で、デッキより『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える。ディスフェンスをデッキに戻して、デッキから『英雄騎士の剣』を手札に加える」(遊太墓地11→10)(遊太手札2→3)
「そして、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドのクレスをリリースして、地属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚する!」
「大地の力を糧とし、今こそ大地を揺るがす鉄槌の騎士となれ! 特殊召喚、レベル8『イクスロードナイト・ウェイカー』!」(遊太手札3→2)(遊太墓地10→11)
(あれ……なんでだろう。こんな口上、普段なら言わないはずなのに……)
遊太は、その口上を知らず知らずのうちに述べていた。まるで、その口上を、初めから知っていたかのように。しかし、今はそんなこと構っている余裕は無い。
そして現れたのは、分厚い鎧に身を包んだ、右手に巨大な鉄球を、左手に盾を持つ騎士。攻撃力は2700。
「さあ遊太、私の効果を使うと良い。その後は……わかっているな?」
「わかっているさ。勝つためには、あらゆることをするまでさ! スレイプのモンスター効果発動! このターンこのモンスターの攻撃を封じる代わりに、相手フィールドの攻撃力が一番低いモンスターか、守備力の一番高いモンスターを破壊する! 守備力1500のアーマード・ウィングを破壊しろ! レッキング・ボール!」
ウェイカーによって振り回された巨大な鉄球が、アーマードウィングを破壊する!
「くっ、アーマード・ウィングは効果破壊には対応していない……」(大鴉墓地8→9)
「そして手札から速攻魔法『英雄騎士交代』を発動! 自分の場にいる『イクスロードナイト』をエクストラデッキに戻した後、違う『イクスロードナイト』をエクストラデッキから特殊召喚できる! 僕は、攻撃のできないウェイカーをエクストラデッキに戻し、エクストラデッキから『英雄騎士への覚醒』の効果扱いで特殊召喚する! 今度は、同じ地属性の『イクスロードナイト・アポロ』を攻撃表示で特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地11→12)
ウェイカーとバトンタッチするような形で入れ替わったのは、獅子の鎧を身に着けた、剣も盾も持たない騎士! 攻撃力は2500と、アルファと同じだが……。
「アポロは、ライフを2000まで支払うことで、その攻撃力を相手エンドフェイズまで上げる効果を持つ。けれど、ライフが200の今、使う事はできない。けれど、もう一つの効果を使える!」
「僕は『英雄騎士の剣』をアポロに装備。そして、アポロがバトルを行う時、このモンスター以外のモンスターの攻撃力をダメージステップ終了時まで得られる! 僕はアルファの攻撃力を得る! これで攻撃力アップだ!」(アポロ攻撃力2500→3300→5800)(遊太手札1→0)
「まさか、この盤面をひっくり返す引きを見せるとは……!」
「行くぞ、アポロでアームズ・ウィングを攻撃! マグヒート・ブレイジング!」
マグマのような熱を持った拳で、アームズ・ウィングをぶん殴る! その大きなダメージが、大鴉に襲い掛かる!
「くっ……」(大鴉ライフ5300→2800)
「更に、装備魔法『英雄騎士の剣』の効果で、アームズ・ウィングの攻撃力分のダメージをあたえる!」
「ぬうっ!」(大鴉ライフ2800→500)
「そして、残ったアルファでダイレクトアタック! ブラック・ロード・ソード!」
「あそこの盤面を、こうやってひっくり返してくるか……なるほど、アイツが認める理由もわかる……」(大鴉ライフ500→0)
こうして、デュエルは遊太の勝利で終わった。
「なるほど、君の実力はかなりあることがわかった。これなら大会でもある程度通じることがわかった」
「え、なら……」
「だけど、今のはちょっと手加減した結果だ。次はこうはいかない」
「え……」
「次からはもっと厳し目にやっていく」
「え……!」
「ではもう一回やろう」
そうして、もう一回デュエルした結果……。
「な、何も出来ずに負けた……」
「大会に出るんだったら、これぐらいやらないといけない。私はそのために烏間さんに雇われて来たからね。今日から大会まで、私がみっちりと鍛えてやる」
「ほ、本当に良いんですか……?」
「ああ、デュエルするならみっちりやった方が良い」
「お時間は……」
「君が気にする必要は無い」
「あ、はい」
その後みっちりとデュエルをやることになった二人。そして、みっちりデュエルをやった結果。
「今日のレッスンはこれまで。ディスクは返してもらう。また明日、この場所で指定した時間に来てくれ。私はここに来る」
「ありがとうございます。あの……ぶしつけかもしれませんが、貴方が一体誰か、教えてくれませんか? 出来れば、その仮面取ってください」
「やだ」
「どうしてですか?」
「私は君にデュエルを教えるだけ、私が君にとってどんんな人間かは、知らなくても良い。私は大鴉、君にデュエルを教える存在。それで良い」
「あ……はい、わかりました」
「とにかく、今日はこれでおしまい。また明日ね」
そう言って、大鴉は去って行った。残された遊太はというと。
「あの人……凄いデュエルタクティクスだった……あの人が教えてくれるんだったら、やれるかもしれないなあ……ロベルトさん、あなたの言う良いデュエル……必ずやってみせますよ!」
そして、去っていった大鴉はというと。
「ロベルト、あなたが見込むだけのことはあるわね……遊太君のデュエルは、初心者だっていうのに、凄く成長しているわよ……このまま磨いて行けば……いずれ、凄いことになる。それだけは確信していていいわよ……」
そうして、翌日。
「来たね、遊太君」
「はい、よろしくお願いします!」
こうして、大会まで遊太は大鴉と共にデュエルの特訓に明け暮れるのであった。
第七話。終わり。
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ター坊
初登場のシンクロ召喚はBFでしたね。確かに鳥獣族は格好いいですから。融合・シンクロと来て次は何が来るのか?強化フラグかもしれない。 (2018-02-22 22:51)
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147 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1230 | 1 | 2018-02-05 | - | |
83 | 第四話「大会にて」 | 1021 | 1 | 2018-02-11 | - | |
136 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1139 | 1 | 2018-02-14 | - | |
124 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1044 | 1 | 2018-02-18 | - | |
220 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1135 | 1 | 2018-02-22 | - | |
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154 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1182 | 2 | 2018-03-29 | - | |
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