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第八十話「燃えるデュエル!」 作:イクス
第八十話「燃えるデュエル!」
遊太と剣太郎のデュエルは、互いに互角の様相を見せていた。互いに攻めと守りを繰り返しながら、つかず離れずのデュエルを繰り返していた。
それを眺める遊太の仲間たちと、剣太郎の仲間たち、そして烏間とオバア。そして子供たち。
子供たちはワーワーと騒ぎ立て、遊太と剣太郎の仲間は固唾を飲んで見守り、烏間とオバアは駄菓子を食べながらのんびりと眺めていた。
そして烏間はオバアと話していた。
「どう? オバア。ウチの遊太君は」
「ああ、なかなか互角だねえ。ウチの中じゃ一番強い剣太郎君ですら、あんな具合だなんて。嬉しいねえ」
「嬉しい?」
「ああ、剣太郎君ウチで一番強いから、ちょっと驕っているんじゃないかな? って思ってたけど、外の強いデュエリストを見て、そんな気は無いってことを理解したから」
「へえ、遊太君も驕りとは無関係の人間だけど、剣太郎君も同じ人間みたいなのね」
「だが、ちょっと形勢が逆転しそうだがねえ……」
「ええ、遊太君は、まだまだこれからだよ」
7・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札1→2)
「僕は手札から魔法カード『英雄騎士の兵力交代』を発動! 手札の『ロードナイト』を任意の数捨てて、捨てた数+1枚ドローするよ。僕はブラストを捨てて、2枚ドロー!」(遊太墓地15→17)
「僕は手札から、『ロードナイト・ダーク』を召喚。効果発動。墓地から『ロードナイト』を1体特殊召喚するよ」(遊太手札2→1)
「ゴッドフェニックスの効果、装備カードのドゥフトをコストに、モンスター効果を無効化するよ!」(遊太墓地17→19)
「そう来るのはわかってたよ! 魔法カード『三戦の才』を発動! 相手モンスターの効果が自分メインフェイズに発動した時に発動。3つの効果から1つを選んで発動できる。僕は、2枚ドローするよ!」(遊太手札0→2)(遊太墓地19→20)
「魔法カード『死者蘇生』を発動! 墓地からモンスター1体を特殊召喚するよ。僕が特殊召喚するのは、アルファ!」(遊太手札2→1)
「そしてアルファの効果を発動して、自分墓地のモンスター1体をデッキに戻して、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えるよ。僕は墓地のダージをデッキに戻して、墓地から『英雄騎士の再生術』を手札に加えるよ!」(遊太手札1→2)(遊太墓地20→18)
「魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動! 自分墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚と『ロードナイト』モンスター1体を手札に加えるよ。僕が墓地から手札に加えるのは、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』と『ロードナイト・ブラスト』」(遊太手札2→3)(遊太墓地18→17)
「行くよ、バトルフェイズ! 僕はアルファで、『セブン・ソード・ウォリアー』を攻撃! ダーク・ロードソード!」
「罠カード発動! 『アームズ・コール』! このカードはデッキから装備魔法を手札に加え、それをモンスター1体に装備することもできる罠カード! 僕は『脆刃の剣』を手札に加え、それをセブン・ソードに装備! 『脆刃の剣』は、装備モンスターの攻撃力を2000アップさせる、そしてセブン・ソードの効果で、800のダメージ!」(剣太郎墓地18→19)
「ぐっ、だけど、攻撃は続行だよ!」(遊太ライフ7200→6400)
アルファの剣が刃を叩き折る。しかし、その刃はバラバラになって……お互いに刺さった!
「痛っ! なんで僕にダメージが……!」(遊太ライフ6400→5900)
「『脆刃の剣』の効果、このカードを装備したモンスターの戦闘で受けるダメージは、お互いに受ける!」(剣太郎ライフ7700→7200)(剣太郎墓地19→22)
「だけど、ダメージを受けたことで、僕の手札に存在する『ロードナイト・ブラスト』の効果発動! ダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚できる!」(遊太手札3→2)
「ここで速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの『ロードナイト』を『イクスロードナイト』へ進化させる! 僕が進化させるのは炎属性のブラストだから、召喚するのは炎属性の『イクスロードナイト・デューク』!」(遊太手札2→1)(遊太墓地17→19)
炎をかたどった槍と、マントを身につけた炎の騎士が現れる。攻撃力は2800。
「バトルフェイズ中の召喚により、このモンスターには攻撃の権利が残されているよ! デュークで、ゴッドフェニックスを攻撃! フレムベルセイバー!」
「ぐぅっ! だけど、装備されているモージの魂が、戦闘による破壊を防ぐよ!」(剣太郎ライフ7200→4400)
デュークが突き立てた槍は、モージの魂によって振り払われ、ダメージは受けたものの破壊は免れる。
「くっ、ゴッドフェニックスを処理できなかった……」
(本来ならデュナスを出したかったけど、攻撃力が0になっている今じゃ、全然ダメージを与えられないからなあ……)
「リバースカードを1枚伏せて、ターンエンド!」(遊太手札1→0)
遊太
ライフポイント5900
手札枚数0枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示・攻撃力2500・闇属性・レベル8)
『イクスロードナイト・デューク』(攻撃表示・攻撃力2800・炎属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数19枚
除外されているカード0枚
「やっと、遊太がリードを奪ったな……」
「だけど、あのゴッドフェニックスを処理できなかった以上、まだ無効化が飛んでくるじゃん。菊姫」
「一応、攻撃力が0になっているとはいえ、遊太君のモンスターは『イクスロードナイト』以外イマイチ攻撃力が低いですから……」
「その上、装備カードで守られるから簡単に除去できない。更にモンスター無効化のコストまで得られるから、とてもかみ合っていますわね」
「そして、シルフィーやローズとかで装備カードを除去しテモ、あの時のような破壊されると効果が発動する装備カードもありマスから……」
「……強いな、アイツ。けれど、ウチの遊太だって……なかなか負けちゃいねえんだよ」
8・剣太郎のターン
「僕のターン、ドロー!」(剣太郎手札1→2)
「僕は手札から、魔法カード『アドバンスドロー』を発動。自分フィールドのレベル8以上のモンスター1体をリリースして、2枚ドローする。僕はレベル9のゴッドフェニックスをリリースして、2枚ドロー! 更にオジエの効果が発動して、墓地のシンクロと普通のローラン2体と、『キリビ・レディ』をデッキに戻して追加で1枚ドロー」(剣太郎手札1→3→4)
「魔法カード『戦士の生還』を発動。墓地の戦士族モンスター1体を手札に戻す。僕が戻すのは、当然ゴッドフェニックス」
「そして手札から、墓地の装備魔法『脆刃の剣』を除外することで、手札から『ゴッドフェニックス・ギア・フリード』を特殊召喚!」(剣太郎手札4→3)(剣太郎墓地22→21)(剣太郎除外0→1)
またしてもゴッドフェニックスが出たことに、若干辟易する外野のメンバー。
「また出たじゃん、ゴッドフェニックス……ホントにもう、何回も出過ぎじゃん! 不死鳥みたいに!」
「それがヤツのエースだからだろ。エースだからこそ、何度も出して戦線を維持する。それがエースってもんだ!」
「ポリシーなんでしょうね」
「そして僕は墓地から、オジエ、オリヴィエ・モージの3体をゴッドフェニックスに装備! これでゴッドフェニックスは効果対象にならず、戦闘・効果で破壊されないぞ! これが『焔聖騎士』による、フルアーマーゴッドフェニックスだ!」(剣太郎墓地21→18)
「こんなにも強いっていうのか……」
「更に手札から『焔聖剣-オートクレール』を装備して、効果発動。自分フィールドのモンスター1体を2回攻撃可能にする! 僕が選ぶのは、当然ゴッドフェニックス!」(剣太郎手札3→2)(剣太郎墓地18→19)
「これでゴッドフェニックスは3000……いや、自身の効果で最低でも3500の……」
「まだだよ! 手札から『蒼炎の剣士』を召喚!」(剣太郎手札2→1)
「え、対象のモンスター以外攻撃ができないのに、モンスターを召喚するの?」
「バトルフェイズ! ゴッドフェニックスで、アルファを攻撃! この時ゴッドフェニックスの効果で君のモンスターを装備カードに!」(ゴッドフェニックス攻撃力3000→3500)
「これで、ダイレクトアタックが可能に!」
「まだまだ! 『蒼炎の剣士』の効果発動。バトルフェイズに、このモンスターの攻撃力を600下げることで、このカード以外の戦士族モンスターの攻撃力を600アップさせる! ゴッドフェニックスの攻撃力は4100に!」(蒼炎の剣士攻撃力1800→1200)(ゴッドフェニックス攻撃力3500→4100)
「そう来たか!」
「その通り! デュークは破壊させてもらうよ!」
『蒼炎の剣士』の剣から放たれた炎が、ゴッドフェニックスの剣に宿り、攻撃力を上げる。その炎の攻撃により、デュークは破壊されてしまう。
「ぐっ……だけど、罠カード発動! 『英雄騎士の離脱交代』! 『ロードナイト』が破壊された時、破壊されたモンスターと同じ属性の『イクスロードナイト』を、『英雄騎士への覚醒』の効果扱いで特殊召喚する! 破壊されたのは炎属性のデュークだから、エクストラデッキから特殊召喚するのは、『イクスロードナイト・デュナス』!」(遊太ライフ5900→4600)(遊太墓地19→21)
転んでもただでは起きない。デュークの効果で召喚されたのは、ドラゴンの翼を持つ騎士。攻撃力は2900。
「後続を読んできたか……僕はメインフェイズ2に入って、リバースカードを1枚伏せてターンエンド」(剣太郎手札1→0)
剣太郎
ライフポイント4400
手札枚数0枚
モンスター2体
『ゴッドフェニックス・ギア・フリード』(攻撃表示・攻撃力4100・炎属性・レベル9)
『蒼炎の剣士』(攻撃表示・攻撃力1200・炎属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード5枚
発動しているカード4枚
『焔聖騎士-オジエ』(装備カード)
『焔聖騎士-オリヴィエ』(装備カード)
『焔聖騎士-モージ』(装備カード)
『イクスロードナイト・アルファ』(装備カード)
墓地の枚数19枚
除外されているカード1枚
剣太郎の怒濤の攻撃に、ロカクタウンのメンバーもうなずく。
「またライフが同じくらいになったのね」
「さすがと言うべきか、あの遊太も菊姫たちの言った通りなかなかやるじゃねえか」
「それに、剣太郎君がこんなに苦戦するのは初めてなんだな。やっぱ強いんだな」
「でも、勝敗が分かつまでは、どっちが上かはわかんないのね」
「だな。現時点では互角だが……またどっちに振り切れるかわかんねえぜ?」
「それに、剣ちゃんなんか楽しそうなのね。顔が自然にほころんでいるのね」
「やっぱ強いヤツと戦いたくなるのは、デュエリストのサガってヤツだな」
9・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「僕は手札から、速攻魔法『英雄騎士の生還』を発動! 墓地のレベル4以下の『ロードナイト』1体を特殊召喚する。僕は墓地からルナを特殊召喚するよ」
「そして、特殊召喚されたルナはデッキから『英雄騎士』魔法・罠を手札に加えられるよ。さあ、無効化効果を使う?」
(……本来なら、あのデュナスに無効化効果を使いたい。厄介なカードかもしれないから。でも、さらなる起点にされたら……! いや、ここはあっちの方を無効化するでしょ普通)
「使わないんだね。デッキから『英雄騎士への覚醒』を手札に」(遊太手札0→1)
(本来ならデュナスで一掃したいんだけど、あのフル装備ゴッドフェニックスが相手じゃあ……)
「速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの光属性、ルナをリリースしてエクストラデッキから『イクスロードナイト・ディアナ』を特殊召喚!」(遊太手札1→0)(遊太墓地21→23)
現れた白き月の意匠を持つ鎧の女騎士。そして手には三日月状の鎌。攻撃力は2700。
「バトル! ディアナの効果発動! 1000ライフを支払って、モンスター1体の攻撃力・守備力を0にする! 僕は『蒼炎の剣士』の攻撃力を0に!」(遊太ライフ4600→3600)
「『蒼炎の剣士』の効果により、攻撃力を600下げてゴッドフェニックスの攻撃力を600アップさせる」(ゴッドフェニックス攻撃力4100→4700)
「そして……ディアナで『蒼炎の剣士』を攻撃! ミッドナイト・クレッセントムーン! これで、ディアナの効果が発動して、戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分僕のライフを回復するよ!」(遊太ライフ3600→5400)
「ぐぅっ!」(剣太郎ライフ4400→1700)(剣太郎墓地19→20)
「よし、これで……」
「だけど、相手によって破壊された『蒼炎の剣士』の効果発動だよ! このカードを除外して、墓地の炎属性・戦士族を特殊召喚するよ! 僕が特殊召喚するのは……シャルル!」(剣太郎墓地20→18)(剣太郎除外1→2)
「ええっ!」
『蒼炎の剣士』の炎の魂で、墓地から復活するシャルル。
「返って不利な状態に……」
(仮にここでデュナスの効果を発動しても、無効化されて破壊されちゃう……それに装備が外れたら、シャルルの装備効果まで……)
「僕はこれで、ターンエンド」
「このエンドフェイズ、僕は罠カード『メタル化・魔法反射装甲』を発動! このカードを攻守300アップの装備カードとしてモンスターに装備。僕はシャルルに装備して、シャルルの効果でデュナスを破壊!」
「ぐっ!」(遊太墓地23→24)
遊太
ライフポイント5400
手札枚数0枚
モンスター1体
『イクスロードナイト・ディアナ』(攻撃表示・攻撃力2700・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数24枚
除外されているカード0枚
10・剣太郎のターン
「僕のターン!」
(このターン、後1体でもモンスターを召喚できれば、勝てる! できれば、攻撃力の高いモンスターが! モンスターを蘇生できるカードでも!)
「ドロー!」(剣太郎手札0→1)
引いたカードを見てみる剣太郎。
(これは……)
「バトルフェイズ! シャルルでデュナスを攻撃! このとき、シャルルに装備されたメタル化の効果で、相手モンスターの攻撃力の半分のダメージが加わるよ!」(シャルル攻撃力3300→4650)
「ぐぅっ! だけど、ディアナの効果発動! 破壊された時、ディアナの攻撃力分のライフを回復するよ!」(遊太ライフ5400→3450)(遊太墓地24→25)
「僕はその時、ゴッドフェニックスの効果を発動して、装備カードを墓地へ送って無効化!」(遊太墓地25→26)
「くっ、ライフ回復が……」
「これでとどめ! 僕はゴッドフェニックスで、ダイレクトアタック! 行くよ! フェニックス・ブレード!」
「ここで直撃を受ける訳には……! 墓地の『ロードナイト・シーク』の効果発動! 墓地からこのカードを除外して、ダメージを半分にするよ! ぐぅっ!」(遊太墓地26→25)(遊太除外0→1)(遊太ライフ3450→1100)
「ライフがまた同じくらいになった……」
「ここまでほぼ互角じゃん……!」
「……僕はメインフェイズ2に入って、『ファイヤー・トルーパー』を召喚! 効果発動。このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、このカードを墓地へ送ることで、相手に1000ポイントのダメージを与える!」(剣太郎手札1→0)(剣太郎墓地18→19)
「ええっ! ぐああっ!」(遊太ライフ1100→100)
「僕はこれで、ターンエンド。このエンドフェイズ、シャルルの効果が発動して、墓地のオートクレールを自身に装備!」(剣太郎墓地19→18)
剣太郎
ライフポイント1700
手札枚数0枚
モンスター2体
『ゴッドフェニックス・ギア・フリード』(攻撃表示・攻撃力4700・炎属性・レベル9)
『焔聖騎士-シャルル』(攻撃表示・攻3300・炎属性・レベル9)
魔法・罠ゾーンのカード5枚
発動しているカード5枚
『焔聖騎士-オジエ』(装備カード)
『焔聖騎士-オリヴィエ』(装備カード)
『焔聖騎士-モージ』(装備カード)
『イクスロードナイト・アルファ』(装備カード)
『メタル化・魔法反射装甲』(装備カード)
『焔聖剣-オートクレール』(装備魔法)
墓地の枚数18枚
除外されているカード1枚
剣太郎が追い打ちと言わんばかりに放った一撃で、遊太のライフは100となってしまった。これに、子供たちは盛り上がり、赤羽根たちは。
「やったぜ! これで遊太のライフは風前の灯火!」
「あと一歩で剣ちゃんが勝つのね」
「やっぱ、剣太郎は強いだなあ」
これに対し、遊太の仲間たちは。
「やばいじゃん、これ……」
「彼、かなり強いですね!」
「ああ、どうしマショウ! このままでは、遊太サンが……!」
「確かに、普通のヤツならここで負けちまうだろう。だけど、そんな風にいかないのが、アイツが勝ってきたゆえんだ。さあ、ここで見せてみろ! お前のその引きをな!」
「……うん、わかった! やってみせるよ!」
遊太たちのこのやりとりを見て、剣太郎は。
(この状況で、まだ何かやろうっていうのか!? フィールドも手札も0枚のこの状況で……もしかして、これが遊太君の強みだっていうのかな……いかにも不利なこの状況だっていうのに、楽しむだけは一人前の子だ……すごい! なんか燃える! 燃えてくるよ! さあ、何を見せてくれるんだい!?)
11・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「墓地から、『ロードナイト・ファントム』の効果発動! 墓地からこのカードを除外して、墓地の『ロードナイト』を特殊召喚するよ! さあ、ゴッドフェニックスの効果を使う?」
「……ここは、様子見で……」
「じゃ、僕が特殊召喚するのは、アルファ!」(遊太墓地25→23)(遊太除外1→2)
「やっぱり、そっちを出してくるか!」
(遊太君の墓地にたまっている『イクスロードナイト』は、ほぼライフや手札を使うモンスターばかり……出してくるのはそれでしょ! というか、そんなに墓地にモンスターを……あちこちの手札コストで墓地へ送っていたな!)
「アルファの効果発動! 墓地の『ロードナイト』モンスター1体をデッキに戻し、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カードを手札に! 僕はブラストをデッキに戻して……」
「サーチはさせない! ゴッドフェニックスの効果で、装備カードであるメタル化を墓地へ送って、その効果を無効化!」(剣太郎墓地18→19)
「やっぱりか! そう来るよね! だけどこれで、ゴッドフェニックスの効果はもう使えない!」(遊太墓地23→24)
「ここで僕は、手札の魔法カード『貪欲な壺』を発動! 墓地のモンスター5体をデッキに戻して、2枚ドローする! 僕はデュナス・ディアナ・デューク・ドゥフト・ダージをデッキに戻して、2枚ドロー!」(遊太墓地24→20)(遊太手札0→2)
「……行くよ! 僕は手札から、魔法カード『戦士の生還』を発動! 墓地の戦士族モンスター1体を手札に加える。僕が手札に加えるのは、『ロードナイト・ダーク』」
「そして、ダークを召喚して、効果発動。召喚に成功した時、墓地から『ロードナイト』1体を特殊召喚するよ。僕は墓地から、『イクスロードナイト・アルファ』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札2→1)(遊太墓地20→19)
「アルファの効果、発動! 墓地のネクロをデッキに戻して、墓地から『英雄騎士の剣』を手札に」(遊太手札1→2)(遊太墓地19→18)
「そして剣をアルファに装備! そして攻撃力を800アップ!」(遊太手札2→1)(アルファ攻撃力2500→3300)
「バトルフェイズ! 僕はアルファで、シャルルを攻撃! ダーク・ロードソード!」
アルファの斬撃によって、シャルルは破壊される。そして、戦闘ダメージと『英雄騎士の剣』の効果が発動する!
「アルファに装備された『英雄騎士の剣』の効果発動! この装備魔法を装備したモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを、相手に与えるよ!」
「来るか! でも、装備モンスターが墓地へ送られることによって墓地へ送られた、装備魔法オートクレールの効果が発動! 相手の表側表示モンスター1体を、破壊するよ! これで、モンスターが破壊されて装備カードが外れ、効果は無効となる!」(剣太郎ライフ1700→1400)(剣太郎墓地18→20)
「速攻魔法『英雄騎士の盾』を発動! このターン、僕の『ロードナイト』は相手の効果を受けない! これでその装備魔法の効果は受け付けない!」
「……っく!」
「これで、僕のアルファは破壊されず、そのまま『英雄騎士の剣』の効果が適用され……」
「僕の、負け……!」(剣太郎ライフ1400→0)
これにてゲームセット。遊太の勝ちで終わり、遊太たちの勝ち越しで終わった。
「いやあ~、負けたよ遊太君! まさかあの状況から、逆転されるなんて! 燃えたよ!」
「いや僕も、あのフル装備ゴッドフェニックスを倒せなかったし、それにライフ100まで追い詰められちゃったから。僕もまだまだだって、思ったよ」
「でも、装備カードを駆使する僕が装備カードでやられるなんて、僕もまだまだ燃え方が足りなかったみたいだね!」
「いや、それだけじゃないよ剣太郎」
「お、オバア!?」
「装備カードを並べすぎて、伏せカードが思うように伏せられなかったね。確かに『焔聖騎士』の装備カード効果は強いけど、うかつに並べすぎるのも問題ね」
「うう、それも反省だなあ」
「さて、と。よろず屋に集まっているみんな~! デュエルが終わったから、カードがほしくなったでしょ? カードの用意ができたから、お菓子と一緒に買って良いよ~!」
「「わ~い!」」
デュエルを観戦していた子供たちが一斉に駆けつける。それを見て、遊太たちも。
「じゃあ……僕たちも、お菓子の時間だ~!」
「「お~!」」
遊太たちも、オバアに連れられてよろずやのお菓子を堪能することとした。
お菓子を食べながら、駄弁る遊太と剣太郎たち。
「いや~、ロカクタウンのみんなも、かなり強かったね~。特に剣太郎君が!」
「でも、結局負けちゃあ意味ないよ。大会までに、もっと修正しなきゃいけないとこがある。戦術もカードも」
アイスキャンデーを舐めながら喋る遊太と剣太郎に、
「相手ターンシンクロは、さすがに予測できなかったのね。それにあんなカードも出されちゃ……」
「ハイ! まだまだ、ワタシは進化しマス!」
「次は、アタシだってやってやるんだからな!」
麩菓子を食べながら喋るチヨと、ユイ、菊姫。
「あんな恐ろしい戦術が毎ターン飛んでくるなんて、とてもとても……やってらんないです」
「ハハハ! アレが俺の戦術だからなあ! でも、これぐらい乗り越えられないようじゃ、きっと勝てねえぞ」
「ハイ、精進します……」
さきイカを食べる真薄に赤羽根。
「あの時手札に戻されなかったら、勝てていたかもしれないじゃん?」
「といっても、アレぐらいしかあの状況を立て直すカードはなかっただよ。『獣王アルファ』と『魔獣の懐柔』がなきゃ、とても勝てなかっただなあ」
「新しいデッキを携えても、まだまだ自分のものにできていなかったじゃん。まだまだ、俺も修行が足りないじゃん。全くじゃん」
長いチョコレートを食べながら、デュエルの内容について語り合う知多と熊五郎。
それを眺める烏間とオバアたち。
「良いわね~。子供たちがデュエルを経て仲良くなるなんて」
「向こうもここも似たようなもんだね。プラクサスもうちの方も……」
「ええ、遊太君から始まって、菊姫も知多君も真薄君も、私もみんなも、そんな感じなんですわ」
「ええ~? お姉ちゃんは大体そんな感じだったのか? ボク初めて知ったんだぞ!」
「いずれはコジロー君も、デュエルで戦うことになるのかもしれないわね……」
「だぞ!」
「でも、こうしてみると、なかなか粒ぞろいだね、そっちは。小学生なのに。あれならきっと、あの大会でもやれるんじゃないのかい?」
「あの子たちは、優勝することしか考えてないから、きっと大丈夫よ」
そして、とあることが遊太たちの間で起こっていた。
「お、そーだ真薄。これやるよ」
「これは……『ヴォルカニック・バレット』? しかも3枚も!」
「お前のデッキに入れてみたら、きっと良い働きするんじゃねえのか? 俺、これはもう何枚も持ってるし」
「あ、ありがとうございます!」
赤羽根が真薄に自分のカードを渡して、
「そうなのね、ユイさんこれ使ってみたら良いんじゃないのね?」
「コレハ……『サルベージ』と『水神の護符』?」
「さっき使えなかったけど、あなたのデッキなら使えば、有利になるんじゃないのね?」
「ハイ! ありがとうございマス!」
といった具合に、仲間に自分のカードをあげていたロカクタウンのデュエリストたち。
「ほお~、あんな風に自分のカードをあげていくのも、繋がりみたいなもんだねえ~」
「アハハ、そんな感じなのね~」
それを見て喜ぶオバアと烏間。それをみて剣太郎も。
「そうだ! 僕もこれ!」
「これは……なんだこれ? 融合モンスター?」
「そ! これあんまり僕のデッキじゃ使えなかったから、遊太君なら使えるんじゃないかと思って!」
「ふぅん、そうなの! ありがとう! ……よし、決めた!」
「何を?」
「僕も、新しい力を身につけなきゃいけないって思ったんだ! 知多君の『イモータル』、ユイのドラゴンシンクロみたいに、僕も剣太郎君のこれみたいに新しい力を身につけるんだ!」
「新しい力……知りたい!」
「うん、それをどうしたら良いのかはまだわかってないんだけど、とにかく今のままじゃダメだから、新しいものを手に入れるんだ!」
「……うん、わかった。それができたら、また一緒にデュエルしたいなあ」
「あの大会でね!」
「アハハハ!」
「おーいみんな~! そろそろ帰るわよ~!」
「「はぁ~い!」」
こうして、遊太たちはロカクタウンのデュエリストたちと良い感じになってプラクサスへと戻っていったのだった。
そして、大会参加条件のポイントを得て、大会参加へと一歩近づいていたのだった。
そして、帰ってテレビをつけると……。
「こんにちは~! リトルバードのアオイちゃんだよ~!」
「こんちゃ~す、同じくリトルバードのヒカリで~す。この間は騒がせちゃってごめんね~」
「突然だけど、私たちリトルバードがD1グランプリのマスコットガールになりました~!」
「とはいっても、日本の、だけどね~」
「そしてそして! 今日から私たちが担当するテレビ番組『D1スクープ』が、今日からスタートだよっ!」
「この番組は、D1グランプリのあれやこれをアタシたちがお知らせする番組だよ~」
「早速今日お知らせするのは~、いきなり1次予選通過を決めた人がいることだよ~!」
「それも4人だってね~。しかもいずれもプロじゃなくてアンダー18の」
「すっごいよね~! プロを差し置いて予選通過だなんて!」
「一体何者なんだろ~ね。ま、予想は大体ついとるけど」
「おそらくこれは、日本でも有数のジュニアデュエリスト、J4のやつらなんじゃない?」
「J4か~これは今にも見逃せないね!」
「まだまだ予選通過のチャンスはあるから、みんな頑張ってね~」
「へ~、リトルバードの二人がねえ~……」
第八十話。終わり。
遊太と剣太郎のデュエルは、互いに互角の様相を見せていた。互いに攻めと守りを繰り返しながら、つかず離れずのデュエルを繰り返していた。
それを眺める遊太の仲間たちと、剣太郎の仲間たち、そして烏間とオバア。そして子供たち。
子供たちはワーワーと騒ぎ立て、遊太と剣太郎の仲間は固唾を飲んで見守り、烏間とオバアは駄菓子を食べながらのんびりと眺めていた。
そして烏間はオバアと話していた。
「どう? オバア。ウチの遊太君は」
「ああ、なかなか互角だねえ。ウチの中じゃ一番強い剣太郎君ですら、あんな具合だなんて。嬉しいねえ」
「嬉しい?」
「ああ、剣太郎君ウチで一番強いから、ちょっと驕っているんじゃないかな? って思ってたけど、外の強いデュエリストを見て、そんな気は無いってことを理解したから」
「へえ、遊太君も驕りとは無関係の人間だけど、剣太郎君も同じ人間みたいなのね」
「だが、ちょっと形勢が逆転しそうだがねえ……」
「ええ、遊太君は、まだまだこれからだよ」
7・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札1→2)
「僕は手札から魔法カード『英雄騎士の兵力交代』を発動! 手札の『ロードナイト』を任意の数捨てて、捨てた数+1枚ドローするよ。僕はブラストを捨てて、2枚ドロー!」(遊太墓地15→17)
「僕は手札から、『ロードナイト・ダーク』を召喚。効果発動。墓地から『ロードナイト』を1体特殊召喚するよ」(遊太手札2→1)
「ゴッドフェニックスの効果、装備カードのドゥフトをコストに、モンスター効果を無効化するよ!」(遊太墓地17→19)
「そう来るのはわかってたよ! 魔法カード『三戦の才』を発動! 相手モンスターの効果が自分メインフェイズに発動した時に発動。3つの効果から1つを選んで発動できる。僕は、2枚ドローするよ!」(遊太手札0→2)(遊太墓地19→20)
「魔法カード『死者蘇生』を発動! 墓地からモンスター1体を特殊召喚するよ。僕が特殊召喚するのは、アルファ!」(遊太手札2→1)
「そしてアルファの効果を発動して、自分墓地のモンスター1体をデッキに戻して、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えるよ。僕は墓地のダージをデッキに戻して、墓地から『英雄騎士の再生術』を手札に加えるよ!」(遊太手札1→2)(遊太墓地20→18)
「魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動! 自分墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚と『ロードナイト』モンスター1体を手札に加えるよ。僕が墓地から手札に加えるのは、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』と『ロードナイト・ブラスト』」(遊太手札2→3)(遊太墓地18→17)
「行くよ、バトルフェイズ! 僕はアルファで、『セブン・ソード・ウォリアー』を攻撃! ダーク・ロードソード!」
「罠カード発動! 『アームズ・コール』! このカードはデッキから装備魔法を手札に加え、それをモンスター1体に装備することもできる罠カード! 僕は『脆刃の剣』を手札に加え、それをセブン・ソードに装備! 『脆刃の剣』は、装備モンスターの攻撃力を2000アップさせる、そしてセブン・ソードの効果で、800のダメージ!」(剣太郎墓地18→19)
「ぐっ、だけど、攻撃は続行だよ!」(遊太ライフ7200→6400)
アルファの剣が刃を叩き折る。しかし、その刃はバラバラになって……お互いに刺さった!
「痛っ! なんで僕にダメージが……!」(遊太ライフ6400→5900)
「『脆刃の剣』の効果、このカードを装備したモンスターの戦闘で受けるダメージは、お互いに受ける!」(剣太郎ライフ7700→7200)(剣太郎墓地19→22)
「だけど、ダメージを受けたことで、僕の手札に存在する『ロードナイト・ブラスト』の効果発動! ダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚できる!」(遊太手札3→2)
「ここで速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの『ロードナイト』を『イクスロードナイト』へ進化させる! 僕が進化させるのは炎属性のブラストだから、召喚するのは炎属性の『イクスロードナイト・デューク』!」(遊太手札2→1)(遊太墓地17→19)
炎をかたどった槍と、マントを身につけた炎の騎士が現れる。攻撃力は2800。
「バトルフェイズ中の召喚により、このモンスターには攻撃の権利が残されているよ! デュークで、ゴッドフェニックスを攻撃! フレムベルセイバー!」
「ぐぅっ! だけど、装備されているモージの魂が、戦闘による破壊を防ぐよ!」(剣太郎ライフ7200→4400)
デュークが突き立てた槍は、モージの魂によって振り払われ、ダメージは受けたものの破壊は免れる。
「くっ、ゴッドフェニックスを処理できなかった……」
(本来ならデュナスを出したかったけど、攻撃力が0になっている今じゃ、全然ダメージを与えられないからなあ……)
「リバースカードを1枚伏せて、ターンエンド!」(遊太手札1→0)
遊太
ライフポイント5900
手札枚数0枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示・攻撃力2500・闇属性・レベル8)
『イクスロードナイト・デューク』(攻撃表示・攻撃力2800・炎属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数19枚
除外されているカード0枚
「やっと、遊太がリードを奪ったな……」
「だけど、あのゴッドフェニックスを処理できなかった以上、まだ無効化が飛んでくるじゃん。菊姫」
「一応、攻撃力が0になっているとはいえ、遊太君のモンスターは『イクスロードナイト』以外イマイチ攻撃力が低いですから……」
「その上、装備カードで守られるから簡単に除去できない。更にモンスター無効化のコストまで得られるから、とてもかみ合っていますわね」
「そして、シルフィーやローズとかで装備カードを除去しテモ、あの時のような破壊されると効果が発動する装備カードもありマスから……」
「……強いな、アイツ。けれど、ウチの遊太だって……なかなか負けちゃいねえんだよ」
8・剣太郎のターン
「僕のターン、ドロー!」(剣太郎手札1→2)
「僕は手札から、魔法カード『アドバンスドロー』を発動。自分フィールドのレベル8以上のモンスター1体をリリースして、2枚ドローする。僕はレベル9のゴッドフェニックスをリリースして、2枚ドロー! 更にオジエの効果が発動して、墓地のシンクロと普通のローラン2体と、『キリビ・レディ』をデッキに戻して追加で1枚ドロー」(剣太郎手札1→3→4)
「魔法カード『戦士の生還』を発動。墓地の戦士族モンスター1体を手札に戻す。僕が戻すのは、当然ゴッドフェニックス」
「そして手札から、墓地の装備魔法『脆刃の剣』を除外することで、手札から『ゴッドフェニックス・ギア・フリード』を特殊召喚!」(剣太郎手札4→3)(剣太郎墓地22→21)(剣太郎除外0→1)
またしてもゴッドフェニックスが出たことに、若干辟易する外野のメンバー。
「また出たじゃん、ゴッドフェニックス……ホントにもう、何回も出過ぎじゃん! 不死鳥みたいに!」
「それがヤツのエースだからだろ。エースだからこそ、何度も出して戦線を維持する。それがエースってもんだ!」
「ポリシーなんでしょうね」
「そして僕は墓地から、オジエ、オリヴィエ・モージの3体をゴッドフェニックスに装備! これでゴッドフェニックスは効果対象にならず、戦闘・効果で破壊されないぞ! これが『焔聖騎士』による、フルアーマーゴッドフェニックスだ!」(剣太郎墓地21→18)
「こんなにも強いっていうのか……」
「更に手札から『焔聖剣-オートクレール』を装備して、効果発動。自分フィールドのモンスター1体を2回攻撃可能にする! 僕が選ぶのは、当然ゴッドフェニックス!」(剣太郎手札3→2)(剣太郎墓地18→19)
「これでゴッドフェニックスは3000……いや、自身の効果で最低でも3500の……」
「まだだよ! 手札から『蒼炎の剣士』を召喚!」(剣太郎手札2→1)
「え、対象のモンスター以外攻撃ができないのに、モンスターを召喚するの?」
「バトルフェイズ! ゴッドフェニックスで、アルファを攻撃! この時ゴッドフェニックスの効果で君のモンスターを装備カードに!」(ゴッドフェニックス攻撃力3000→3500)
「これで、ダイレクトアタックが可能に!」
「まだまだ! 『蒼炎の剣士』の効果発動。バトルフェイズに、このモンスターの攻撃力を600下げることで、このカード以外の戦士族モンスターの攻撃力を600アップさせる! ゴッドフェニックスの攻撃力は4100に!」(蒼炎の剣士攻撃力1800→1200)(ゴッドフェニックス攻撃力3500→4100)
「そう来たか!」
「その通り! デュークは破壊させてもらうよ!」
『蒼炎の剣士』の剣から放たれた炎が、ゴッドフェニックスの剣に宿り、攻撃力を上げる。その炎の攻撃により、デュークは破壊されてしまう。
「ぐっ……だけど、罠カード発動! 『英雄騎士の離脱交代』! 『ロードナイト』が破壊された時、破壊されたモンスターと同じ属性の『イクスロードナイト』を、『英雄騎士への覚醒』の効果扱いで特殊召喚する! 破壊されたのは炎属性のデュークだから、エクストラデッキから特殊召喚するのは、『イクスロードナイト・デュナス』!」(遊太ライフ5900→4600)(遊太墓地19→21)
転んでもただでは起きない。デュークの効果で召喚されたのは、ドラゴンの翼を持つ騎士。攻撃力は2900。
「後続を読んできたか……僕はメインフェイズ2に入って、リバースカードを1枚伏せてターンエンド」(剣太郎手札1→0)
剣太郎
ライフポイント4400
手札枚数0枚
モンスター2体
『ゴッドフェニックス・ギア・フリード』(攻撃表示・攻撃力4100・炎属性・レベル9)
『蒼炎の剣士』(攻撃表示・攻撃力1200・炎属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード5枚
発動しているカード4枚
『焔聖騎士-オジエ』(装備カード)
『焔聖騎士-オリヴィエ』(装備カード)
『焔聖騎士-モージ』(装備カード)
『イクスロードナイト・アルファ』(装備カード)
墓地の枚数19枚
除外されているカード1枚
剣太郎の怒濤の攻撃に、ロカクタウンのメンバーもうなずく。
「またライフが同じくらいになったのね」
「さすがと言うべきか、あの遊太も菊姫たちの言った通りなかなかやるじゃねえか」
「それに、剣太郎君がこんなに苦戦するのは初めてなんだな。やっぱ強いんだな」
「でも、勝敗が分かつまでは、どっちが上かはわかんないのね」
「だな。現時点では互角だが……またどっちに振り切れるかわかんねえぜ?」
「それに、剣ちゃんなんか楽しそうなのね。顔が自然にほころんでいるのね」
「やっぱ強いヤツと戦いたくなるのは、デュエリストのサガってヤツだな」
9・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「僕は手札から、速攻魔法『英雄騎士の生還』を発動! 墓地のレベル4以下の『ロードナイト』1体を特殊召喚する。僕は墓地からルナを特殊召喚するよ」
「そして、特殊召喚されたルナはデッキから『英雄騎士』魔法・罠を手札に加えられるよ。さあ、無効化効果を使う?」
(……本来なら、あのデュナスに無効化効果を使いたい。厄介なカードかもしれないから。でも、さらなる起点にされたら……! いや、ここはあっちの方を無効化するでしょ普通)
「使わないんだね。デッキから『英雄騎士への覚醒』を手札に」(遊太手札0→1)
(本来ならデュナスで一掃したいんだけど、あのフル装備ゴッドフェニックスが相手じゃあ……)
「速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの光属性、ルナをリリースしてエクストラデッキから『イクスロードナイト・ディアナ』を特殊召喚!」(遊太手札1→0)(遊太墓地21→23)
現れた白き月の意匠を持つ鎧の女騎士。そして手には三日月状の鎌。攻撃力は2700。
「バトル! ディアナの効果発動! 1000ライフを支払って、モンスター1体の攻撃力・守備力を0にする! 僕は『蒼炎の剣士』の攻撃力を0に!」(遊太ライフ4600→3600)
「『蒼炎の剣士』の効果により、攻撃力を600下げてゴッドフェニックスの攻撃力を600アップさせる」(ゴッドフェニックス攻撃力4100→4700)
「そして……ディアナで『蒼炎の剣士』を攻撃! ミッドナイト・クレッセントムーン! これで、ディアナの効果が発動して、戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分僕のライフを回復するよ!」(遊太ライフ3600→5400)
「ぐぅっ!」(剣太郎ライフ4400→1700)(剣太郎墓地19→20)
「よし、これで……」
「だけど、相手によって破壊された『蒼炎の剣士』の効果発動だよ! このカードを除外して、墓地の炎属性・戦士族を特殊召喚するよ! 僕が特殊召喚するのは……シャルル!」(剣太郎墓地20→18)(剣太郎除外1→2)
「ええっ!」
『蒼炎の剣士』の炎の魂で、墓地から復活するシャルル。
「返って不利な状態に……」
(仮にここでデュナスの効果を発動しても、無効化されて破壊されちゃう……それに装備が外れたら、シャルルの装備効果まで……)
「僕はこれで、ターンエンド」
「このエンドフェイズ、僕は罠カード『メタル化・魔法反射装甲』を発動! このカードを攻守300アップの装備カードとしてモンスターに装備。僕はシャルルに装備して、シャルルの効果でデュナスを破壊!」
「ぐっ!」(遊太墓地23→24)
遊太
ライフポイント5400
手札枚数0枚
モンスター1体
『イクスロードナイト・ディアナ』(攻撃表示・攻撃力2700・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数24枚
除外されているカード0枚
10・剣太郎のターン
「僕のターン!」
(このターン、後1体でもモンスターを召喚できれば、勝てる! できれば、攻撃力の高いモンスターが! モンスターを蘇生できるカードでも!)
「ドロー!」(剣太郎手札0→1)
引いたカードを見てみる剣太郎。
(これは……)
「バトルフェイズ! シャルルでデュナスを攻撃! このとき、シャルルに装備されたメタル化の効果で、相手モンスターの攻撃力の半分のダメージが加わるよ!」(シャルル攻撃力3300→4650)
「ぐぅっ! だけど、ディアナの効果発動! 破壊された時、ディアナの攻撃力分のライフを回復するよ!」(遊太ライフ5400→3450)(遊太墓地24→25)
「僕はその時、ゴッドフェニックスの効果を発動して、装備カードを墓地へ送って無効化!」(遊太墓地25→26)
「くっ、ライフ回復が……」
「これでとどめ! 僕はゴッドフェニックスで、ダイレクトアタック! 行くよ! フェニックス・ブレード!」
「ここで直撃を受ける訳には……! 墓地の『ロードナイト・シーク』の効果発動! 墓地からこのカードを除外して、ダメージを半分にするよ! ぐぅっ!」(遊太墓地26→25)(遊太除外0→1)(遊太ライフ3450→1100)
「ライフがまた同じくらいになった……」
「ここまでほぼ互角じゃん……!」
「……僕はメインフェイズ2に入って、『ファイヤー・トルーパー』を召喚! 効果発動。このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、このカードを墓地へ送ることで、相手に1000ポイントのダメージを与える!」(剣太郎手札1→0)(剣太郎墓地18→19)
「ええっ! ぐああっ!」(遊太ライフ1100→100)
「僕はこれで、ターンエンド。このエンドフェイズ、シャルルの効果が発動して、墓地のオートクレールを自身に装備!」(剣太郎墓地19→18)
剣太郎
ライフポイント1700
手札枚数0枚
モンスター2体
『ゴッドフェニックス・ギア・フリード』(攻撃表示・攻撃力4700・炎属性・レベル9)
『焔聖騎士-シャルル』(攻撃表示・攻3300・炎属性・レベル9)
魔法・罠ゾーンのカード5枚
発動しているカード5枚
『焔聖騎士-オジエ』(装備カード)
『焔聖騎士-オリヴィエ』(装備カード)
『焔聖騎士-モージ』(装備カード)
『イクスロードナイト・アルファ』(装備カード)
『メタル化・魔法反射装甲』(装備カード)
『焔聖剣-オートクレール』(装備魔法)
墓地の枚数18枚
除外されているカード1枚
剣太郎が追い打ちと言わんばかりに放った一撃で、遊太のライフは100となってしまった。これに、子供たちは盛り上がり、赤羽根たちは。
「やったぜ! これで遊太のライフは風前の灯火!」
「あと一歩で剣ちゃんが勝つのね」
「やっぱ、剣太郎は強いだなあ」
これに対し、遊太の仲間たちは。
「やばいじゃん、これ……」
「彼、かなり強いですね!」
「ああ、どうしマショウ! このままでは、遊太サンが……!」
「確かに、普通のヤツならここで負けちまうだろう。だけど、そんな風にいかないのが、アイツが勝ってきたゆえんだ。さあ、ここで見せてみろ! お前のその引きをな!」
「……うん、わかった! やってみせるよ!」
遊太たちのこのやりとりを見て、剣太郎は。
(この状況で、まだ何かやろうっていうのか!? フィールドも手札も0枚のこの状況で……もしかして、これが遊太君の強みだっていうのかな……いかにも不利なこの状況だっていうのに、楽しむだけは一人前の子だ……すごい! なんか燃える! 燃えてくるよ! さあ、何を見せてくれるんだい!?)
11・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札0→1)
「墓地から、『ロードナイト・ファントム』の効果発動! 墓地からこのカードを除外して、墓地の『ロードナイト』を特殊召喚するよ! さあ、ゴッドフェニックスの効果を使う?」
「……ここは、様子見で……」
「じゃ、僕が特殊召喚するのは、アルファ!」(遊太墓地25→23)(遊太除外1→2)
「やっぱり、そっちを出してくるか!」
(遊太君の墓地にたまっている『イクスロードナイト』は、ほぼライフや手札を使うモンスターばかり……出してくるのはそれでしょ! というか、そんなに墓地にモンスターを……あちこちの手札コストで墓地へ送っていたな!)
「アルファの効果発動! 墓地の『ロードナイト』モンスター1体をデッキに戻し、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カードを手札に! 僕はブラストをデッキに戻して……」
「サーチはさせない! ゴッドフェニックスの効果で、装備カードであるメタル化を墓地へ送って、その効果を無効化!」(剣太郎墓地18→19)
「やっぱりか! そう来るよね! だけどこれで、ゴッドフェニックスの効果はもう使えない!」(遊太墓地23→24)
「ここで僕は、手札の魔法カード『貪欲な壺』を発動! 墓地のモンスター5体をデッキに戻して、2枚ドローする! 僕はデュナス・ディアナ・デューク・ドゥフト・ダージをデッキに戻して、2枚ドロー!」(遊太墓地24→20)(遊太手札0→2)
「……行くよ! 僕は手札から、魔法カード『戦士の生還』を発動! 墓地の戦士族モンスター1体を手札に加える。僕が手札に加えるのは、『ロードナイト・ダーク』」
「そして、ダークを召喚して、効果発動。召喚に成功した時、墓地から『ロードナイト』1体を特殊召喚するよ。僕は墓地から、『イクスロードナイト・アルファ』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太手札2→1)(遊太墓地20→19)
「アルファの効果、発動! 墓地のネクロをデッキに戻して、墓地から『英雄騎士の剣』を手札に」(遊太手札1→2)(遊太墓地19→18)
「そして剣をアルファに装備! そして攻撃力を800アップ!」(遊太手札2→1)(アルファ攻撃力2500→3300)
「バトルフェイズ! 僕はアルファで、シャルルを攻撃! ダーク・ロードソード!」
アルファの斬撃によって、シャルルは破壊される。そして、戦闘ダメージと『英雄騎士の剣』の効果が発動する!
「アルファに装備された『英雄騎士の剣』の効果発動! この装備魔法を装備したモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを、相手に与えるよ!」
「来るか! でも、装備モンスターが墓地へ送られることによって墓地へ送られた、装備魔法オートクレールの効果が発動! 相手の表側表示モンスター1体を、破壊するよ! これで、モンスターが破壊されて装備カードが外れ、効果は無効となる!」(剣太郎ライフ1700→1400)(剣太郎墓地18→20)
「速攻魔法『英雄騎士の盾』を発動! このターン、僕の『ロードナイト』は相手の効果を受けない! これでその装備魔法の効果は受け付けない!」
「……っく!」
「これで、僕のアルファは破壊されず、そのまま『英雄騎士の剣』の効果が適用され……」
「僕の、負け……!」(剣太郎ライフ1400→0)
これにてゲームセット。遊太の勝ちで終わり、遊太たちの勝ち越しで終わった。
「いやあ~、負けたよ遊太君! まさかあの状況から、逆転されるなんて! 燃えたよ!」
「いや僕も、あのフル装備ゴッドフェニックスを倒せなかったし、それにライフ100まで追い詰められちゃったから。僕もまだまだだって、思ったよ」
「でも、装備カードを駆使する僕が装備カードでやられるなんて、僕もまだまだ燃え方が足りなかったみたいだね!」
「いや、それだけじゃないよ剣太郎」
「お、オバア!?」
「装備カードを並べすぎて、伏せカードが思うように伏せられなかったね。確かに『焔聖騎士』の装備カード効果は強いけど、うかつに並べすぎるのも問題ね」
「うう、それも反省だなあ」
「さて、と。よろず屋に集まっているみんな~! デュエルが終わったから、カードがほしくなったでしょ? カードの用意ができたから、お菓子と一緒に買って良いよ~!」
「「わ~い!」」
デュエルを観戦していた子供たちが一斉に駆けつける。それを見て、遊太たちも。
「じゃあ……僕たちも、お菓子の時間だ~!」
「「お~!」」
遊太たちも、オバアに連れられてよろずやのお菓子を堪能することとした。
お菓子を食べながら、駄弁る遊太と剣太郎たち。
「いや~、ロカクタウンのみんなも、かなり強かったね~。特に剣太郎君が!」
「でも、結局負けちゃあ意味ないよ。大会までに、もっと修正しなきゃいけないとこがある。戦術もカードも」
アイスキャンデーを舐めながら喋る遊太と剣太郎に、
「相手ターンシンクロは、さすがに予測できなかったのね。それにあんなカードも出されちゃ……」
「ハイ! まだまだ、ワタシは進化しマス!」
「次は、アタシだってやってやるんだからな!」
麩菓子を食べながら喋るチヨと、ユイ、菊姫。
「あんな恐ろしい戦術が毎ターン飛んでくるなんて、とてもとても……やってらんないです」
「ハハハ! アレが俺の戦術だからなあ! でも、これぐらい乗り越えられないようじゃ、きっと勝てねえぞ」
「ハイ、精進します……」
さきイカを食べる真薄に赤羽根。
「あの時手札に戻されなかったら、勝てていたかもしれないじゃん?」
「といっても、アレぐらいしかあの状況を立て直すカードはなかっただよ。『獣王アルファ』と『魔獣の懐柔』がなきゃ、とても勝てなかっただなあ」
「新しいデッキを携えても、まだまだ自分のものにできていなかったじゃん。まだまだ、俺も修行が足りないじゃん。全くじゃん」
長いチョコレートを食べながら、デュエルの内容について語り合う知多と熊五郎。
それを眺める烏間とオバアたち。
「良いわね~。子供たちがデュエルを経て仲良くなるなんて」
「向こうもここも似たようなもんだね。プラクサスもうちの方も……」
「ええ、遊太君から始まって、菊姫も知多君も真薄君も、私もみんなも、そんな感じなんですわ」
「ええ~? お姉ちゃんは大体そんな感じだったのか? ボク初めて知ったんだぞ!」
「いずれはコジロー君も、デュエルで戦うことになるのかもしれないわね……」
「だぞ!」
「でも、こうしてみると、なかなか粒ぞろいだね、そっちは。小学生なのに。あれならきっと、あの大会でもやれるんじゃないのかい?」
「あの子たちは、優勝することしか考えてないから、きっと大丈夫よ」
そして、とあることが遊太たちの間で起こっていた。
「お、そーだ真薄。これやるよ」
「これは……『ヴォルカニック・バレット』? しかも3枚も!」
「お前のデッキに入れてみたら、きっと良い働きするんじゃねえのか? 俺、これはもう何枚も持ってるし」
「あ、ありがとうございます!」
赤羽根が真薄に自分のカードを渡して、
「そうなのね、ユイさんこれ使ってみたら良いんじゃないのね?」
「コレハ……『サルベージ』と『水神の護符』?」
「さっき使えなかったけど、あなたのデッキなら使えば、有利になるんじゃないのね?」
「ハイ! ありがとうございマス!」
といった具合に、仲間に自分のカードをあげていたロカクタウンのデュエリストたち。
「ほお~、あんな風に自分のカードをあげていくのも、繋がりみたいなもんだねえ~」
「アハハ、そんな感じなのね~」
それを見て喜ぶオバアと烏間。それをみて剣太郎も。
「そうだ! 僕もこれ!」
「これは……なんだこれ? 融合モンスター?」
「そ! これあんまり僕のデッキじゃ使えなかったから、遊太君なら使えるんじゃないかと思って!」
「ふぅん、そうなの! ありがとう! ……よし、決めた!」
「何を?」
「僕も、新しい力を身につけなきゃいけないって思ったんだ! 知多君の『イモータル』、ユイのドラゴンシンクロみたいに、僕も剣太郎君のこれみたいに新しい力を身につけるんだ!」
「新しい力……知りたい!」
「うん、それをどうしたら良いのかはまだわかってないんだけど、とにかく今のままじゃダメだから、新しいものを手に入れるんだ!」
「……うん、わかった。それができたら、また一緒にデュエルしたいなあ」
「あの大会でね!」
「アハハハ!」
「おーいみんな~! そろそろ帰るわよ~!」
「「はぁ~い!」」
こうして、遊太たちはロカクタウンのデュエリストたちと良い感じになってプラクサスへと戻っていったのだった。
そして、大会参加条件のポイントを得て、大会参加へと一歩近づいていたのだった。
そして、帰ってテレビをつけると……。
「こんにちは~! リトルバードのアオイちゃんだよ~!」
「こんちゃ~す、同じくリトルバードのヒカリで~す。この間は騒がせちゃってごめんね~」
「突然だけど、私たちリトルバードがD1グランプリのマスコットガールになりました~!」
「とはいっても、日本の、だけどね~」
「そしてそして! 今日から私たちが担当するテレビ番組『D1スクープ』が、今日からスタートだよっ!」
「この番組は、D1グランプリのあれやこれをアタシたちがお知らせする番組だよ~」
「早速今日お知らせするのは~、いきなり1次予選通過を決めた人がいることだよ~!」
「それも4人だってね~。しかもいずれもプロじゃなくてアンダー18の」
「すっごいよね~! プロを差し置いて予選通過だなんて!」
「一体何者なんだろ~ね。ま、予想は大体ついとるけど」
「おそらくこれは、日本でも有数のジュニアデュエリスト、J4のやつらなんじゃない?」
「J4か~これは今にも見逃せないね!」
「まだまだ予選通過のチャンスはあるから、みんな頑張ってね~」
「へ~、リトルバードの二人がねえ~……」
第八十話。終わり。
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イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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127 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1894 | 3 | 2018-01-27 | - | |
176 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1533 | 1 | 2018-01-28 | - | |
101 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1411 | 3 | 2018-01-30 | - | |
147 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1230 | 1 | 2018-02-05 | - | |
83 | 第四話「大会にて」 | 1022 | 1 | 2018-02-11 | - | |
136 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1139 | 1 | 2018-02-14 | - | |
124 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1044 | 1 | 2018-02-18 | - | |
220 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1136 | 1 | 2018-02-22 | - | |
89 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 1001 | 0 | 2018-02-25 | - | |
183 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1058 | 0 | 2018-03-02 | - | |
96 | 第十話「驚きの予選会」 | 1163 | 1 | 2018-03-05 | - | |
84 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1196 | 2 | 2018-03-10 | - | |
94 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1062 | 0 | 2018-03-13 | - | |
156 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1159 | 2 | 2018-03-17 | - | |
174 | 第十四話「カリンとサフィラ」 | 1028 | 0 | 2018-03-24 | - | |
154 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1182 | 2 | 2018-03-29 | - | |
76 | 第十六話「楽しむ心、やるべき心」 | 970 | 2 | 2018-04-03 | - | |
86 | 第十七話「本戦開始!」 | 963 | 0 | 2018-04-06 | - | |
143 | 第十八話「知多と遊太」 | 981 | 0 | 2018-04-13 | - | |
142 | 第十九話「僕のヒーロー」 | 1074 | 0 | 2018-04-17 | - | |
148 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1044 | 0 | 2018-04-21 | - | |
151 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1134 | 2 | 2018-04-25 | - | |
134 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 978 | 2 | 2018-04-29 | - | |
107 | 第二十三話「覚醒を封じられた先に……!」 | 999 | 2 | 2018-05-09 | - | |
145 | 第二十四話「プラクサス大会、決勝戦!」 | 1026 | 0 | 2018-05-12 | - | |
88 | 第二十五話「真の究極竜と、カオスMAX」 | 1047 | 2 | 2018-05-16 | - | |
144 | 第二十六話「決着、そして……!」 | 1057 | 2 | 2018-05-18 | - | |
82 | 第二十七話「ロードナイトの話」 | 1027 | 0 | 2018-05-26 | - | |
99 | 第二十八話「カリンと遊太」 | 1008 | 2 | 2018-05-28 | - | |
97 | 第二十九話「日傘の女の子」 | 952 | 0 | 2018-06-07 | - | |
161 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 991 | 0 | 2018-06-11 | - | |
130 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 986 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
130 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 974 | 0 | 2018-07-12 | - | |
236 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1423 | 2 | 2018-07-14 | - | |
133 | 第三十五話「GAME START」 | 943 | 0 | 2018-07-22 | - | |
84 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 919 | 2 | 2018-07-22 | - | |
169 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1058 | 0 | 2018-07-29 | - | |
97 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1003 | 0 | 2018-08-05 | - | |
99 | 第三十八話「実力勝負!」 | 941 | 0 | 2018-08-12 | - | |
138 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1045 | 0 | 2018-08-23 | - | |
90 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 856 | 0 | 2018-09-07 | - | |
80 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 927 | 0 | 2018-09-15 | - | |
116 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 936 | 0 | 2018-09-29 | - | |
87 | 第四十三話「侵攻するワーム」 | 999 | 0 | 2018-10-06 | - | |
132 | 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 | 956 | 2 | 2018-10-14 | - | |
213 | 第四十五話「血の刻印」 | 1145 | 2 | 2018-10-27 | - | |
71 | 第四十六話「二つの竜」 | 837 | 2 | 2018-11-08 | - | |
170 | 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 | 1019 | 2 | 2018-11-19 | - | |
137 | 第四十八話「思わぬ敵」 | 970 | 2 | 2018-12-02 | - | |
101 | 第四十九話「救いと絶望」 | 946 | 0 | 2018-12-09 | - | |
149 | 第五十話「ロベルトを救う者」 | 988 | 0 | 2018-12-17 | - | |
134 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 995 | 0 | 2019-01-17 | - | |
101 | 作者よりお知らせ | 826 | 0 | 2019-01-27 | - | |
83 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 781 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 948 | 0 | 2019-02-12 | - | |
95 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 852 | 0 | 2019-02-22 | - | |
115 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1024 | 0 | 2019-03-07 | - | |
143 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 | 892 | 0 | 2019-03-14 | - | |
89 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 | 910 | 0 | 2019-03-22 | - | |
82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
78 | 第五十六話「彼女との再会」 | 744 | 0 | 2019-04-20 | - | |
102 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 764 | 0 | 2019-05-01 | - | |
69 | 第五十八話「ストアブレーカー」 | 790 | 0 | 2019-05-19 | - | |
73 | 第五十九話「闇のカード」 | 837 | 0 | 2019-06-04 | - | |
111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 792 | 0 | 2019-07-18 | - | |
69 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 723 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 733 | 0 | 2019-08-11 | - | |
93 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 726 | 0 | 2019-09-11 | - | |
69 | お詫びとお知らせ | 493 | 0 | 2020-02-19 | - | |
147 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 778 | 0 | 2020-02-19 | - | |
83 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 844 | 0 | 2020-02-22 | - | |
90 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 784 | 0 | 2020-03-22 | - | |
70 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 673 | 0 | 2020-04-18 | - | |
91 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 696 | 0 | 2020-05-09 | - | |
87 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 719 | 0 | 2020-05-23 | - | |
78 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 852 | 0 | 2020-05-30 | - | |
97 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 759 | 0 | 2020-06-12 | - | |
64 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 729 | 0 | 2020-06-14 | - | |
62 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 675 | 0 | 2020-06-27 | - | |
76 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 775 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
76 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 637 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
73 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 606 | 0 | 2020-07-26 | - | |
88 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 682 | 0 | 2020-08-06 | - | |
63 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 667 | 0 | 2020-08-15 | - | |
63 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 600 | 0 | 2020-08-30 | - | |
74 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 684 | 0 | 2020-09-13 | - | |
72 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 642 | 0 | 2020-09-27 | - | |
119 | 作者よりお知らせ3 | 625 | 0 | 2020-10-02 | - | |
68 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 623 | 0 | 2020-10-18 | - | |
73 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 705 | 0 | 2020-11-05 | - | |
67 | 第八十一話「高き壁」 | 664 | 0 | 2020-11-22 | - | |
76 | 第八十二話「強き者」 | 746 | 0 | 2020-12-05 | - | |
58 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 679 | 0 | 2021-01-01 | - | |
77 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 736 | 0 | 2021-01-11 | - | |
58 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 521 | 0 | 2021-02-20 | - | |
65 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 480 | 0 | 2021-04-04 | - | |
69 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 434 | 0 | 2021-04-25 | - | |
70 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 588 | 0 | 2021-05-04 | - | |
53 | 第八十九話「チーム結成!」 | 502 | 0 | 2021-05-08 | - | |
61 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 452 | 0 | 2021-06-02 | - | |
60 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 583 | 0 | 2021-06-12 | - | |
77 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 455 | 0 | 2021-07-08 | - | |
68 | 第九十三話「雷と未来」 | 426 | 0 | 2021-07-18 | - | |
65 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 644 | 0 | 2021-09-04 | - | |
58 | 作者からお知らせ4 | 461 | 0 | 2021-09-17 | - | |
74 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 552 | 2 | 2021-10-17 | - | |
59 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 487 | 0 | 2021-12-18 | - | |
64 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 466 | 0 | 2022-01-04 | - | |
69 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 564 | 0 | 2022-01-10 | - | |
61 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 669 | 0 | 2022-02-01 | - | |
53 | 第九十九話「異変」 | 515 | 0 | 2022-02-27 | - | |
72 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 413 | 0 | 2022-04-09 | - | |
74 | 第百一話「プロの実力」 | 424 | 0 | 2022-05-07 | - | |
62 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 514 | 0 | 2022-06-04 | - | |
45 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 374 | 0 | 2022-07-10 | - | |
41 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 462 | 0 | 2022-08-28 | - | |
39 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 338 | 0 | 2022-10-16 | - | |
48 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 554 | 0 | 2022-11-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/11/23 新商品 TERMINAL WORLD 2 カードリスト追加。
- 12/24 00:02 コンプリート評価 asdさん ⭐LEGACY OF DESTRUCTION⭐
- 12/23 23:27 ボケ 炎斬機マグマの新規ボケ。ガンダムのおっちゃん「大阪万博に展示される…
- 12/23 23:10 デッキ 坂巻馨容疑者の企み?襲撃のクローラー!
- 12/23 23:01 ボケ No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンドの新規ボケ。マリオ64の「あっ…
- 12/23 16:00 評価 5点 《百鬼羅刹大重畳》「自分の場にXモンスターがいること前提の罠。 …
- 12/23 15:41 評価 8点 《蛇眼の大炎魔》「主に《蛇眼神殿スネークアイ》で永続魔法扱いで…
- 12/23 14:52 SS 第二十三話・1
- 12/23 12:18 デッキ マハ速の復活?マハー・ヴァイロのパワー!
- 12/23 10:36 評価 10点 《早すぎた埋葬》「無条件で蘇生可能な装備魔法 《聖騎士の追…
- 12/23 09:15 デッキ 炎の剣士
- 12/23 08:49 SS 第40話:詰み
- 12/23 00:41 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:19 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:07 評価 9点 《鎖付き真紅眼牙》「 《天球の聖刻印》とは相性がよく、出した攻…
- 12/23 00:03 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 22:00 評価 10点 《深淵に潜む者》「バグースカの身代わりで禁止。墓地封殺がフリ…
- 12/22 21:54 デッキ 俺の真の最強のライゼオル
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 21:18 一言 深淵が禁止は個人的に悲し過ぎますわ…。デスサイズが制限止まりで果た…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。