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HOME > 遊戯王SS一覧 > 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」

特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 作:イクス


遊戯王デュエルモンスターズEXS
イイネ5000突破記念


この話は、ダークネスカード編を終えた遊太君が遊戯王DMの闇遊戯とデュエルする話です。
今回の特別編も本編とは関係ないので、別に飛ばしてもかまいません。


特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」


プラクサスにおけるダークネスカードの一件が終わって、しばらくしたある日のこと……。就寝した遊太が、目を覚ますと。
「アレ……ここどこ?」
遊太が目を覚ました時に見えた景色は、いつもの自分の部屋ではなく、見覚えのないどこか。自分の前には、石でできたフィールドと、観客席のような席が左右に設置されたステージであった。
「あー……僕は自分の部屋で寝てたはずだよね? なのに、なんでこんなとこに……」
その瞬間、ステージの周りに炎の明かりが一斉につき、明るくなる。その時、観客席には多くの人々が……! 
「「「ファラオ、最高! ファラオ、最高! ファラオ、最高!」」」
いきなり、どこからともなく現れた観客席の人々。その褐色の肌と、はだけた人々の格好に、遊太は見覚えがあった。
「アレ……教科書で見たエジプトの人っぽい……」
「よく来たな、俺とデュエルをする、心の強きデュエリストよ!」
遊太の対面に照らされた、玉座に座っていた人物が立つ。その人物は、額にはウィジャド眼をあしらった冠を被り、ヒトデのような髪型をしていた人間であった。上背は遊太よりちょっと背が高いぐらいしかないが、それなのに独特な威圧感を持っている。体の中から底知れない何かが、遊太の体に感じていた。
「なんだ……この人は……」
(遊太、気をつけろ)
(アルファ!?)
遊太のデッキの中から、精霊であり別の世界の生き物、『イクスロードナイト・アルファ』が声をかける。
(なんで? 確かに、あの人からはすごいモノを感じるけど……)
(デュエリストとしての、質が違うとでも言えば良いのかもしれん……少なくとも、今まで私たちが戦ってきた相手の中で、1番強いと言っても過言ではない)
(1番強い!? ウッソでしょ?)
(お前、ヤツとデュエルするのだろう? するのなら、気をつけろ)
(気をつけろって言っても……何を気をつければいいの?)
(……ヤツには絶対に気圧されるな! それだけだ!)
そう言い残すと消えてしまった。
「も~、そんなこと言われても……」
そうして、ファラオと呼ばれた男は左腕のデュエルディスクのようなものを展開させ、遊太を手を指さす。
「君がここに来たということは、俺とデュエルするために来たということだ! デュエリストが向かい合ったなら、それはデュエルを申し込む合図だ! それとも、今から尻尾を巻いて帰るか!?」
「……よし、やるよ! 僕はデュエリストとしてのプライドをかけて、君と戦う! デュエルだ!」
遊太もデュエルディスクを展開させ、デュエルの用意をする。
「先に聞いとくけど、君の名前はなんだい?」
「……我が名は、アテム! かつては一国のファラオだった男さ。さあ、俺も名乗ったから、君にも名乗ってもらおうか」
「僕の名前は、六道遊太。さあ、行こうか!」

「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」


「先攻は君からだ、遊太君!」
「OK!」

1・遊太のターン

「僕のターン、僕は手札から『ロードナイト・クリスティ』を召喚! 効果発動、このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札から『ロードナイト』1体を特殊召喚できる。僕は手札から『ロードナイト・テラ』を特殊召喚する!」(遊太手札5→3)
「テラが特殊召喚に成功した時、デッキから『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えられる。僕はデッキから速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「カードを2枚セットして、ターンエンド。さあ、そっちのターンだ!」(遊太手札4→2)

遊太

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター2体
『ロードナイト・クリスティ』(攻撃表示・攻撃力1300・水属性・レベル3)
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚

デュエルに夢中になる遊太だったが、遊太のデッキにいる『イクスロードナイト』たちは、こんな会話をしていた。
「なあ、良いのか? アルファ」
「何を言っているデュナス」
「今このこと、結構ヤバイ状況じゃないのか? 冥界だなんて……現実の体は生きているとはいえ、魂だけ抜けて死後の世界……冥界にいるんだぞ!? もっと危機感を持ちやがれ!」
「まあ、問題はないだろう。この現象はヤツこと、アテムが起こした現象だ。彼の気が済めば元に戻るだろう」
「そうは言ってもなあ……!」
「なあに、ヤバそうになったら私たちがなんとかすればいいだろう」
「お前なあ……」


2・アテムのターン

「俺のターン、ドロー!」(アテム手札5→6)
「リバースカード、オープン! 速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』モンスター1体を対象に、そのモンスターをリリースして、リリースしたモンスターと同じ属性を持つ『イクスロードナイト』を1体、エクストラデッキから特殊召喚する! 僕がリリースするのは、水属性のクリスティ。よって、エクストラデッキから水属性の『イクスロードナイト・ジエス』を特殊召喚する!」(遊太墓地0→2)
吹雪と共に現れたのは、氷の弓矢を持つ騎士。攻撃力は2600。
「ジエスの特殊効果、特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズまで、相手は魔法・罠を発動できない! これで、そっちの魔法・罠は封じたよ!」
「いきなり仕掛けてきたか……」
「相手がすごく強い相手なら、用心するのは当たり前でしょ!」
「なら、俺は手札を1枚捨てて、手札から『THE トリッキー』を特殊召喚する」(アテム手札6→4)(アテム墓地0→1)
手札から現れた、いかにもトリッキーだとわかるモンスター。攻撃力は2000。
「カードを2枚伏せる。そして手札から『エルフの聖剣士』を召喚! 特殊効果発動、このカードの効果により、手札から『エルフの剣士』を特殊召喚できる!」(アテム手札4→1)
「それもダメ! ジエスの効果発動! このモンスターは、相手モンスター1体対象に、その効果を無効化し、攻撃を封じる! フリージング・アロー!」
放たれた氷の矢によって、『エルフの聖剣士』は氷漬けになり、効果を封じられる。
「なるほど、二つの効果で俺のカードを徹底的に封じるつもりか。だが、俺とてそう簡単に封じられているばかりじゃない。だが今は、ターンエンドだ」

アテム

ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター2体
『THE トリッキー』(攻撃表示・攻撃力2000・風属性・レベル5)
『エルフの聖剣士』(攻撃表示・攻撃力2100・地属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚


3・遊太のターン

「僕のターン、ドロー!」(遊太手札2→3)
「手札から魔法カード『英雄騎士の作戦変更』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、デッキからリリースしたモンスターと違う属性を持つ『ロードナイト』を1体特殊召喚する! 僕は光属性のテラをリリースして、闇属性の『ロードナイト・ネクロ』を特殊召喚するよ。そして、特殊召喚されたネクロは、墓地から『英雄騎士』魔法を1体手札に加えられる。墓地から『英雄騎士への覚醒』を手札に」(遊太墓地3→4)
「そして、ネクロを対象に速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! これで僕は闇属性の『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚できる! 現れろ、『イクスロードナイト』の魔導騎士! レベル8『イクスロードナイト・アルファ』!」(遊太手札3→2)(遊太墓地4→6)
現れたのは、漆黒の鎧と青いマントの魔導騎士。攻撃力は2500。だが、アテムは! 
「リバースカード、オープン! 罠カード『黒魔族復活の棺』!」
「なんだって!?」
「このカードは、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時、俺の魔法使い族モンスターと召喚されたモンスターを生け贄に、デッキまたは墓地に眠る黒魔道士を1体、特殊召喚することができる! 特殊召喚されたアルファと、俺の魔法使い族の『THE トリッキー』を生け贄に、俺が呼び出すのは、俺が最も信頼する魂のモンスター『ブラック・マジシャン』!」(アテム墓地1→3)(遊太墓地6→7)
現れたのは、攻撃力・守備力共に最高クラスの黒魔術師。攻撃力は2500。
「僕のモンスターをリリースして、自分のエースモンスターを……!」
(しかも、あのモンスター……何か特別な何かを秘めている……!? だけど、攻撃力はこっちの方が上だ!)
「バトルフェイズ! ジエスで『ブラック・マジシャン』を攻撃! サウザント・フリーズ・アロー!」
「ソイツも通さないぜ! 罠カード『魔法の筒』を発動! この罠カードの効果により、相手の攻撃を無効化し、無効にしたモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」(アテム墓地3→4)
「ええっ!? 攻撃力2600が、直に僕に!? ぐっ!」
魔法の筒に入ったジエスの攻撃が、もう片方の筒から放たれ遊太を直撃する。これは痛い! 
「くぅ……!」(遊太ライフ8000→5400)
「うかつな攻撃だったな」
「くそう……メインフェイズ2に入って、リバースカードを1枚と、モンスターを1体セットしてターンエンド」(遊太手札2→0)

遊太

ライフポイント5400
手札枚数2枚
モンスター2体
『イクスロードナイト・ジエス』(攻撃表示・攻撃力2600・水属性・レベル8)
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数7枚
除外されているカード0枚


4・アテムのターン

「俺のターン、ドロー!」(アテム手札1→2)
「魔法カード『強欲で金満な壺』の効果により、俺はエクストラデッキから6枚カードを裏側除外して、デッキから2枚ドローする」(アテム手札2→3)(アテム墓地4→5)(アテム除外0→6)
「手札から、魔法カード『師弟の絆』を発動! このカードは、自分フィールドに『ブラック・マジシャン』がいる時、一番弟子である『ブラック・マジシャン・ガール』を特殊召喚することができる!」(アテム手札3→2)(アテム墓地5→6)
現れたのは、『ブラック・マジシャン』をカラフルにしたような女の子の魔法使いが現れる。攻撃力は2000だが、それでも何かを感じる遊太。
「『ブラック・マジシャン・ガール』……? アレも、なかなかに……」
「更に『師弟の絆』の追加効果として、二人の魔術師の必殺技としての魔法カードをセットできる。俺は『黒・爆・裂・破・魔・導』をセットする」
「そして俺は、『翻弄するエルフの剣士』を召喚し、バトルフェイズ! 『ブラック・マジシャン』で、伏せ守備モンスターを攻撃! 黒・魔・導!」(アテム手札2→1)
黒魔術師による攻撃が、伏せ守備モンスターに直撃……だが。
「破壊はされるけど、僕のリバースした『ロードナイト・ディスフェンス』の効果発動! デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を1体特殊召喚できる。僕はクレスを特殊召喚して、効果発動。デッキから『ロードナイト』モンスター1体を手札に加える。僕は『ロードナイト・シーマイン』を手札に」(遊太墓地7→8)(遊太手札2→3)
「更に、自分フィールドの『ロードナイト』が破壊されたことで、罠カード『英雄騎士出撃』を発動! 『ロードナイト』をデッキ・墓地から特殊召喚する! デッキより『ロードナイト・ルナ』を特殊召喚して、デッキより『英雄騎士』魔法カード『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「ハ、やるな少年! だが、『ブラック・マジシャン・ガール』の攻撃が残っているぜ! 『ブラック・マジシャン・ガール』で、ルナを攻撃!」
「ジエスの効果で、『ブラック・マジシャン・ガール』の攻撃と効果を無効化する!」
「ハ、やるな少年! カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」(アテム手札1→0)

アテム

ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター4体
『ブラック・マジシャン』(攻撃表示・攻撃力2500・闇属性・レベル7)
『ブラック・マジシャン・ガール』(攻撃表示・攻撃力2000・闇属性・レベル6)
『エルフの聖剣士』(攻撃表示・攻撃力2100・地属性・レベル4)
『翻弄するエルフの剣士』(攻撃表示・攻撃力1400・地属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード6枚


5・遊太のターン

「僕のターン、ドロー!」(遊太手札4→5)
「僕はルナをリリースして、『ロードナイト・シーマイン』をアドバンス召喚! アドバンス召喚に成功したこのモンスターは、墓地から『ロードナイト』モンスターを2体特殊召喚できる! 僕は墓地から、ネクロとテラを特殊召喚!」(遊太手札5→4)(遊太墓地8→9→7)
「特殊召喚された2体の効果、ネクロは墓地から、テラはデッキから『英雄騎士』魔法を1枚手札に加えられる。墓地から『英雄騎士への覚醒』を、デッキから『英雄騎士の応急処置』を手札に」(遊太手札4→6)(遊太墓地7→6)
「そして、手札より装備魔法『英雄騎士の応急処置』を発動! 墓地の『ロードナイト』モンスターを1体対象として特殊召喚して、このカードを装備する! 墓地のアルファを対象として特殊召喚するよ! さらにチェーンして、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を2枚発動! ネクロとテラの2体をリリースして、デッキから闇属性と光属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚するよ!」(遊太手札6→3)
「ここだ! 速攻魔法『黒・爆・裂・破・魔・導』を発動! このカードは、俺のフィールドに『ブラック・マジシャン』と『ブラック・マジシャン・ガール』、最上級の黒魔術師が2体いる時、発動可能な上級呪文! 相手フィールドのカードを全て破壊する!」
「なっ、そのカードそんな効果があるの!?」
「2体のマジシャンによる、連携攻撃! 黒・爆・裂・破・魔・導!」
2体の最上級黒魔術師による攻撃が、遊太のフィールドに直撃する! それにより、遊太のフィールドが壊滅状態になる……! (遊太墓地6→14)
「ウソだろ……! でも、まだやれるよ! 破壊されたテラは、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』1体を特殊召喚することができる。更に、破壊された永続罠『英雄騎士の防衛戦』の効果、墓地から『ロードナイト』1体を特殊召喚できる! 僕はアルファを墓地から特殊召喚して、デッキから『ロードナイト・ファントム』を特殊召喚する!」(遊太墓地14→13)
「墓地の『ロードナイト』モンスター1体をデッキに戻し、アルファのモンスター効果発動! デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法1枚を手札に加える。僕はデッキから『英雄騎士の再生術』を手札に加える」(遊太墓地13→11)(遊太手札3→4)
「魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動! 墓地から『ロードナイト』モンスター1体と、『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える。墓地から『英雄騎士への覚醒』と、『ロードナイト・クレス』を手札に加える」(遊太手札4→5)(遊太墓地11→10)
「『英雄騎士への覚醒』を発動! 闇属性のファントムをリリースして、闇属性の『イクスロードナイト・ドゥフト』を特殊召喚する!」(遊太手札5→4)(遊太墓地10→12)
「手札1枚を捨てて、ドゥフトの効果発動! デッキから『英雄騎士』罠1枚をフィールドにセットする。僕はデッキから『英雄騎士の封印術』をセットする」(遊太手札4→3)(遊太墓地12→13)
「墓地のファントムを除外して、効果発動! 墓地から『ロードナイト』モンスター1体を特殊召喚する。墓地のジエスを特殊召喚! 特殊召喚されたジエスの効果で、このターン、魔法・罠の発動を封じる!」(遊太墓地13→11)(遊太除外0→1)
「リバースカード、オープン! 速攻魔法『魂のしもべ』! このカードは、俺が最も信頼する『ブラック・マジシャン』か『ブラック・マジシャン・ガール』の名が記されたカードをデッキの一番上に置くことができる!」
「次のターンに備えるつもりか! だけど、やらせないよ! アルファのモンスター効果発動! 手札1枚を捨てて、相手の魔法を無効化して破壊する!」(遊太手札3→2)(遊太墓地11→12)(アテム墓地6→7)
「これでもうカードは使い切った! 行くよ、バトルフェイズ! アルファで、『エルフの聖剣士』を攻撃! ダーク・ロードソード!」
アルファの攻撃が、『エルフの聖剣士』に直撃しようとする……。だが、その攻撃はピタっと止まってしまった。
「こ、攻撃が通らない!?」
アテムが墓地から取り出したカードは。
「『超電磁タートル』を墓地から除外した。このカードは、相手バトルフェイズ中に墓地から除外することで、バトルフェイズを好きなタイミングで終了させる!」(アテム墓地7→6)(アテム除外6→7)
(いつの間に、そんなカードを……あ、あの時!)
『THE トリッキー』の手札コスト。あの時手札を1枚捨てた時に、あのカードを捨てていたのだ……。それに気づいた時は、どうすることもできなかった。
「うう……ターンエンド!」
(だけど、今の僕にはモンスター効果と攻撃を無効化するジエス、そして手札コストで魔法・罠を無効化するアルファとドゥフトの2体! そして、魔法・罠・モンスター効果の発動を無効化するカウンター罠の封印術! そう簡単には突破できない! 打ち破って見せろよ! ファラオ!)

遊太

ライフポイント5400
手札枚数2枚
モンスター3体
『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示・攻撃力2500・闇属性・レベル8)
『イクスロードナイト・ドゥフト』(攻撃表示・攻撃力2600・闇属性・レベル8)
『イクスロードナイト・ジエス』(攻撃表示・攻撃力2600・水属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数12枚
除外されているカード1枚


(やはり強いな、この少年は……しかしそれ以上に、この少年はデュエルを楽しんでいる! 表には出してはいないが、俺にはわかる。決闘者としての楽しみを!)
(なら俺も、全力をもってそれに答えなければならない……!)

6・アテムのターン

「俺のターン!」
(感じるぜ……俺のデッキに眠る、魂のしもべ。先ほど呼ぶことはできなかったが、まさか既にそこにいたとはな……! いいぜ、マハード!)
「ドロー!」(アテム手札0→1)
「俺はドローした、『守護神官マハード』の効果発動! ドローしたこのカードは、特殊召喚できる!」
「な、なんかヤバそうなモンスター……! カウンター罠『英雄騎士の封印術』を発動! 自分フィールドに『ロードナイト』がいる時、相手のモンスター・魔法・罠の発動を無効化するよ!」(遊太墓地12→13)(アテム墓地6→7)
(破壊されたマハードは、あの時のように『ブラック・マジシャン』を特殊召喚できるが、今俺のフィールドに『ブラック・マジシャン』がいるから特殊召喚できない……だが!)
「さあ、ここからどうする!?」
「墓地の『魂のしもべ』の効果発動! 墓地に存在するこのカードを除外することで、フィールド・墓地に存在する『ブラック・マジシャン』『ブラック・マジシャン・ガール』『守護神官』モンスターの数まで、デッキからドローすることができる!」
「なんてカードが墓地に……!」
「今、俺のフィールドと墓地には、2体の黒魔術師と1体の『守護神官』がいる! よって俺は、3枚ドローする!」(アテム手札0→3)(アテム墓地7→6)(アテム除外7→8)
「手札から、魔法カード『黒・魔・導・爆・裂・破』を発動! このカードは、『ブラック・マジシャン・ガール』がいる時相手の表側表示モンスターを破壊する!」(アテム手札3→2)(アテム墓地6→7)
「そんなカードもダメ~! アルファの効果、手札1枚を捨てて無効化!」(遊太手札2→1)(遊太墓地13→14)
「これで……!」
「やるな、少年。君の実力はやはり俺が認めるほどの実力者。そんな相手には、神こそが相手にふさわしい!」
「神……!?」
「本来、生け贄召喚には2体、もしくは1体の生け贄を必要とする。だが、デュエルモンスターズの世界には、3体のモンスターを生け贄とすることで召喚できる、特別なモンスターがいる……!」
「特別な、モンスター……!?」
「俺は『翻弄するエルフの剣士』『エルフの聖剣士』『ブラック・マジシャン』のモンスター3体を生け贄として……! 『オシリスの天空竜』を召喚する! 出でよ、天空の神、オシリス!」(アテム手札2→1)(アテム墓地7→10)
「『オシリスの天空竜』!? 三幻神!?」
3体の生け贄によって、天空の雷の中より現れたのは、圧倒的巨体の竜! 力の権化と言うより、力そのものと言うようなモンスターが、遊太の目の前に現れた! 
遊太は今、全身からそのモンスターが発する威圧感を感じていた……。立っているだけで、足が震える。いや足だけではない、手すらも、全身が震える。恐ろしい、力が、圧倒的な力がそこにいた。『イクスロードナイト』達も、これには……! 
(な、なんたるモンスター……!)
(以前、神を自称するモンスターがいたが、そんなまがい物ものとは違う! 神だ! 神がここにいる!)
攻撃力は、破格の4000! だが、遊太は威圧感に気圧されながらも、モンスター効果を発動する! 
「ジエスのモンスター効果発動! 相手モンスター1体を対象に、そのモンスター効果と攻撃を不可にする! フリージング・アロー!」
だが、ジエスの放った氷の矢は弾かれ……いや、当たっても平気な顔をしている! 
「モンスターが効果が、通用しない!? なんてモンスター……!」
「それは違うな、モンスターではない、神だ!」
「神……!」
「行くぜ、速攻魔法『超電導波サンダーフォース』! このカードはオシリス専用の魔法カード、相手の表側表示モンスターを全て破壊!」
「なんだって!?」
「サンダーフォース!」
オシリスの口から強力な雷が放たれ、遊太のモンスターは全て全滅してしまった! 
「これが、神の力……!」
「更に、このカードで破壊したモンスターの数までドローできる。破壊したのは3体。よって3枚ドロー!」(アテム手札0→3)(アテム墓地10→11)
「オシリスの攻撃力・守備力は手札の数×1000となる。よって、今の攻撃力は3000」
(3000……まだ大丈夫……!)
「大丈夫だと思っているんだろうが、そうはいかないぜ。魔法カード『星呼びの天儀台』を発動! フィールドのレベル6モンスター『ブラック・マジシャン・ガール』をデッキに戻し、2枚ドローする」(アテム手札2→4)(アテム墓地11→12)
「魔法カード『貪欲な壺』を発動! 墓地のモンスター5体をデッキに戻し、2枚ドロー!」(アテム墓地11→7)(アテム手札4→5)
「魔法カード『強欲で貪欲な壺』の効果により、デッキから10枚裏側除外することで、2枚ドローする!」(アテム手札5→6)(アテム墓地7→8)(アテム除外7→17)
(な、なんて引きしているんだ!? この土壇場において手札を増やすカードを持ってくるなんて!?)
「手札は6枚。よってオシリスの攻撃力は6000! 行け! サンダーフォース!」
オシリスの口から放たれた雷が、遊太に直撃する。一瞬にして、ライフは0となり、相手にかすり傷一つ与えられずに敗北した……。
「ファラオ……強いや……!」
その瞬間、遊太は自分の部屋で目覚めた。
「……なんか、強い人とデュエルする夢を見たなあ……」
その言葉をつぶやき、さらなる言葉は。
「楽しかった。あんな強い人が、世界や日本にはたくさんいるのかな? そう思うと、デュエルがしたくなってきたぞ~!」
そう言いながら、デッキを持って外へ出て行く。それを見ていた『イクスロードナイト』達は。
「なあ……アレ、良いのか? 魂だけ冥界に行ってたの」
「別に? かまいはしないさ」

特別編。終わり。
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金目鯛融合
どんなに強い制圧も、ディスティニードローには勝てない(震)「ロードナイト」の制圧力、挽回力も異次元でしたが…僕もアルデク+手札にイーバ出てきた時に禁じられた一滴をディスティニードローしたい


この話から読んだ僕が良くなかったのかもしれませんが、「イクスロードナイト・ジエス」の効果について、教えていただけませんか?ただ破壊するなら効果は無効になっていないはずなので少し気になります。(どこに書いてあるのかでも構いません) (2022-05-07 22:54)
イクス
初代遊戯王の主人公のドロー力は、随一ですからね。このドローが、数々の奇跡を起こして来たのです。
『イクスロードナイト・ジエス』についてですが、自分の作成したオリカとして載っているので、名前をクリックしてオリカを参照していただければ、わかると思います。
ジエスの効果が効かなかったのは、「原作版」のオシリスの天空竜だからと言うことにしてください。 (2022-05-07 23:26)

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168 第三十三話「帝国への招待状」 1086 0 2018-07-03 -
130 第三十四話「いざ、帝国へ!」 973 0 2018-07-12 -
236 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 1423 2 2018-07-14 -
133 第三十五話「GAME START」 943 0 2018-07-22 -
84 決闘者の帝国における、特殊ルール 918 2 2018-07-22 -
169 第三十六話「まずは一つ」 1058 0 2018-07-29 -
97 第三十七話「菊姫とアキラ」 1002 0 2018-08-05 -
99 第三十八話「実力勝負!」 941 0 2018-08-12 -
138 第三十九話「エンジョイデュエル!」 1044 0 2018-08-23 -
90 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 856 0 2018-09-07 -
80 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 927 0 2018-09-15 -
116 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー 936 0 2018-09-29 -
87 第四十三話「侵攻するワーム」 999 0 2018-10-06 -
132 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 955 2 2018-10-14 -
213 第四十五話「血の刻印」 1145 2 2018-10-27 -
71 第四十六話「二つの竜」 836 2 2018-11-08 -
170 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 1019 2 2018-11-19 -
137 第四十八話「思わぬ敵」 970 2 2018-12-02 -
101 第四十九話「救いと絶望」 945 0 2018-12-09 -
149 第五十話「ロベルトを救う者」 987 0 2018-12-17 -
134 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 994 0 2019-01-17 -
101 作者よりお知らせ 825 0 2019-01-27 -
83 第五十二話「突き抜ける意志」 780 0 2019-02-05 -
99 第五十三話「神帝現る」 947 0 2019-02-12 -
95 第五十四話「帝国の終焉」 852 0 2019-02-22 -
115 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 1024 0 2019-03-07 -
143 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 891 0 2019-03-14 -
89 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 909 0 2019-03-22 -
82 第五十五話「休息の時」 803 0 2019-04-07 -
78 第五十六話「彼女との再会」 743 0 2019-04-20 -
102 第五十七話「マダムの危ない罠」 764 0 2019-05-01 -
69 第五十八話「ストアブレーカー」 790 0 2019-05-19 -
73 第五十九話「闇のカード」 836 0 2019-06-04 -
111 第六十話「変わり始める生活」 791 0 2019-07-18 -
69 第六十一話「ユイのデュエル」 723 0 2019-08-04 -
76 作者よりお知らせ2 732 0 2019-08-11 -
93 第六十二話「プラクサスの怪人」 726 0 2019-09-11 -
69 お詫びとお知らせ 492 0 2020-02-19 -
147 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 778 0 2020-02-19 -
83 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 844 0 2020-02-22 -
90 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 783 0 2020-03-22 -
70 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 672 0 2020-04-18 -
91 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット 695 0 2020-05-09 -
87 第六十七話「堕ちたヒーロー」 718 0 2020-05-23 -
78 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 852 0 2020-05-30 -
97 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 758 0 2020-06-12 -
64 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 728 0 2020-06-14 -
62 第七十一話「デートじゃん!」 675 0 2020-06-27 -
76 第七十二話「不死者は少年を好く」 775 0 2020-06-28 -
64 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 671 0 2020-07-07 -
76 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 636 0 2020-07-13 -
78 遊戯王EXS キャラ紹介その2 750 0 2020-07-13 -
73 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 605 0 2020-07-26 -
88 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 682 0 2020-08-06 -
63 第七十六話「不死と再生、イモータル」 666 0 2020-08-15 -
63 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 600 0 2020-08-30 -
74 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 683 0 2020-09-13 -
72 第七十九話「燃えろ遊太!」 641 0 2020-09-27 -
119 作者よりお知らせ3 624 0 2020-10-02 -
68 第八十話「燃えるデュエル!」 623 0 2020-10-18 -
73 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 705 0 2020-11-05 -
67 第八十一話「高き壁」 663 0 2020-11-22 -
76 第八十二話「強き者」 745 0 2020-12-05 -
58 第八十三話「エキシビションマッチ」 679 0 2021-01-01 -
77 第八十四話「二次予選開始!」 735 0 2021-01-11 -
58 第八十五話「タッグメイクデュエル」 521 0 2021-02-20 -
65 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 479 0 2021-04-04 -
69 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 433 0 2021-04-25 -
70 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 587 0 2021-05-04 -
53 第八十九話「チーム結成!」 502 0 2021-05-08 -
61 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 451 0 2021-06-02 -
60 第九十一話「超弩級のパワー」 582 0 2021-06-12 -
77 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 455 0 2021-07-08 -
68 第九十三話「雷と未来」 425 0 2021-07-18 -
65 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 644 0 2021-09-04 -
58 作者からお知らせ4 460 0 2021-09-17 -
74 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 551 2 2021-10-17 -
59 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 486 0 2021-12-18 -
64 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 465 0 2022-01-04 -
69 第九十七話『最終予選3 約束のために』 563 0 2022-01-10 -
61 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 669 0 2022-02-01 -
53 第九十九話「異変」 514 0 2022-02-27 -
72 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 412 0 2022-04-09 -
74 第百一話「プロの実力」 424 0 2022-05-07 -
62 第百二話「デストーイ・デコレーション」 514 0 2022-06-04 -
45 第百三話「アマゾネスの首領」 373 0 2022-07-10 -
41 第百四話「プロ辞めます!」 461 0 2022-08-28 -
39 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 338 0 2022-10-16 -
48 第百六話「鉄屑と星屑」 553 0 2022-11-27 -

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