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第五十六話「彼女との再会」 作:イクス
第五十六話「彼女との再会」
帝国における優勝賞品として、莫大な賞金を得た遊太達は、観光地、サマーズにおける3泊4日旅行に来ていた。
菊姫、知多、真薄、カリン、菊姫の取り巻きといったいつもの面々、そこにロベルトと烏間を加えて、観光地を思いっきり楽しんでいる。
1日目、南の島における海を思いっきり楽しみ、夜は観光地の町を思いっきり楽しんだ。しかし、遊太はなんとこの観光地においてもデュエルを楽しんだ。
それを聞いた菊姫達はというと。
「なんだよ遊太、お前こんなとこ来てもデュエルすんのかよ!?」
「そうですよ遊太君、折角あんなにつらいデュエルを乗り越えて来れたんですから、ここに来たならそのことは一旦忘れて、楽しみましょうよ!」
「うん、そうなんだけど~……どうしても、やりたくなっちゃって!」
「全く、どんだけデュエルが好きなんじゃん?」
「うふふ、それも遊太君らしさだと思いますわ」
「ハハッ、そうだねえ~」
「そういうロベルトも……ね」
2日目。遊太達はホテルの玄関前に集合していた。
「よぉーし! 今日は……個人個人でサマーズを楽しむぞ~! 皆でサマーズを楽しもう!」
「おぉ~!」
「なるべく遅くならないうちに帰ってくるんだよ」
「危ないことには首を突っ込まないようにね」
菊姫のその言葉に対し、同調する遊太達。それを、快く送り出すロベルトと烏間。
町へと繰り出していく遊太達。それにより、各自バラバラになり町を探索することとなったのだが……。
「う~ん。俺が行く所って以外にも、あんまり無いじゃん?」
知多は、町の中央にある噴水に座っていた。以外にも、自分が行くような場所はないとわかっていた。
見渡せば、高級そうな宝石店や、ショッピングモール。酒場やバーといった、大人が行くような所ばかり。故に、自分のような子供が行けるような場所は、そう簡単になかった。
故に、こうして知多は噴水で暇を潰していたのであった。ジリジリと照りつける太陽に、額が汗を書く。
このままどうしようもなく1日を終えるのか? と思った時であった。
「あら……お久しぶりね。知多君」
「えっ……ああっ!?」
知多の目の前に現れたのは、白いドレスに身を包み、白い花のついた白のつば広帽子、そして白の日傘をさしている。そして、腰まで届く金髪と白い肌と対になるような紅い瞳と、鋭い八重歯が特徴的な、知多が以前会ったことのある女の子であった。
「シェリルちゃん!」
「プラクサスで会った時以来ね、知多君」
「シェリルちゃんも、太陽アレルギーなのにこんな太陽がカンカン照りの所に来て大丈夫なのかじゃん?」
「その辺は、まあ……日焼け止めクリーム塗っているから大丈夫っ」
「でも、こんな所に来るってことは、シェリルちゃんもやっぱりお金持ちなのかじゃん?」
「ええ、家はお城みたいに大きいし、召使いも沢山いるわ。それこそ、ウザイくらい……」
「ほえ~」
「あっ、そうだわ! 知多君は前に私にプラクサスの町を案内してくれたから、そのお礼として今日は私の泊まっている別荘を紹介してあげる!」
「え、別荘!? よかった~! 俺これからどこへ行こうか迷ってたから、とっても丁度良かったじゃん!」
「じゃあ、早速行きましょう!」
こうして知多は、シェリルに連れられ彼女の別荘へと行く事になった。
都市部より離れた、港町の船着き場。観光客よりも、漁師の方が多そうな場所である。そんな田舎の風景に、シェリルの格好はかなり浮いている。
「ほへ~、ここはここは……」
「えーと、どこかしら? あっ、いたいた! ちょっとー、渡し守さん!」
シェリルが見つけたたのは、サマーズは酷暑だというのに、全身フードで体を覆った、船の上にいる何者かであった。
「さて、この船ね……じゃ、行きましょうか」
「え、こんな船!?」
そのフードの何者かが乗っているのは、ボートのような木でできた船であり、どう見ても海に漕ぎ出すような船ではなかった。
「さあ乗って、行きましょう」
「え~? 大丈夫なの、コレ?」
「大丈夫、ちゃんと行けるから早く乗って」
「……わかったじゃん」
頼りなさそうな船に乗り、海へと漕ぎ出す。渡し守がオールで漕ぐ、ちょっとの波で転覆しそうな船で。
船の乗り心地は最悪であり、波による揺れが直に襲ってくる上に、サマーズの強い日差しが直に当たる為、船酔いしそうになるわ汗がダラダラ垂れてくるわで、知多は最悪の船旅であった。
「ううっ……」
しかし、シェリルは平然としていた。つばの広い帽子を被り、日傘を指してはいるが、白とはいえ全身を覆うドレスと、見るからに暑そうな格好をしているのに、汗一つかかず平然としている。
(なんでシェリルちゃん、こんな最悪な船旅なのに、そんなに平然としてられるの?)
知多の疑問は、深まっていくばかりであった。
しばらく船が海を進んでいると、島が見えてきた。見るからに小島といった島だが、その島に別荘らしき大きな屋敷があった。その家の前には、黒い服を着た人がいた。それも何人も。
「あ~、ついたついた。ここが別荘よ。さあ、上がって上がって」
船が砂浜に乗り上げ、船頭がシェリルの手を取り、砂浜におろす。知多もそれに続く。
そして、シェリルと共に屋敷の前に立つ。
「「「お帰りなさいませ、シェリル様!」」」
タキシードの黒い男達が、一斉にそう言う。その黒とは、黒人のような黒ではなく、実際に彼らは黒かった。漆黒の黒。
「……? シェリルちゃん、コイツら誰?」
「私の執事達。今日は私のお父様やお姉さま、妹も来ているから、紹介してあげるね。さあ、入って」
「うん……」
シェリルに続いて、屋敷の中へと入る知多。だが、入った瞬間、妙な感覚に襲われる。
「っ……!?」
首筋を通り抜けた、ヒヤリとした感覚。先程まで感じていた、暑さが一瞬で消える。まるで、外とは別の世界に入ってしまったかのように。
「ううっ、冷たっ」
寒いではなく、冷たい。クーラーが効いているような感じではなく、氷を直に触ったような感覚。明らかに、何かが違う。
だが、知多は特に気にする様子も見せず。
「外は暑かったけど、随分冷えているみたいじゃん?」
と、のんきに構えていた。
「うふふ、ありがとう。それじゃあ、お姉さまやお父様を呼んでくるから、イスに座って待っててね。ダークナー、知多君にサイダーを持って来てちょうだい。キンキンに冷えたものをね」
「了解」
タキシードの黒い執事は、どうやらダークナーという名前らしい。それくらいにしか知多は捉えていない。シェリルは、そのまま部屋の奥へと入って行った。
知多は高級なイスに座り、その冷えた感覚にそのままくつろいでいた。そして、出された氷入りのサイダーに舌鼓を打っていた。
「あ~、冷て……やっぱりお金持ちって、凄いじゃん? こんなにも暑いのに、冷たいなんてさ」
知多がそうしてくつろいでいると、ドアからシェリルが現れる。その後ろには、高級そうな服を着た二人の女性と、男性が現れた。その女性達の後ろには、ひょっこりと顔を出している少女がいた。
「あ、シェリルちゃんのお姉ちゃんにお父さん?」
「ええ、紹介するわ。お父様のヴェンデミエール、長女のヴァリンお姉さま、次女のネイルお姉さま、それとネイルお姉さまの後ろにいるのが、私の妹のロールよ」
「お母さんは?」
「実家よ」
「そう」
「さあさあ知多君、皆にご挨拶して」
「あ、うん……」
シェリルが横に退き、知多を家族の前に出す。知多はカチコチに固まりながらも、挨拶をする。
「えー……初めまして。知多泉と申しますじゃ……いや、申します。本日は、お友達のシェリルちゃんに連れて来られて、こちらまで来ました。えと、本日は……」
「ああ、良いんだよ。そんな硬くならなくとも。以前、シェリルがお世話になったそうだね。今日はそのお礼も兼ねて、いろいろしようじゃないか。よろしく」
白い手袋を外しながらその青白い手を伸ばす、シルクハットにタキシードのヴァンデミエール。その手を掴む知多。すると。
(ん……? なんか、ヴァンデミエールさん、手ぇ冷たい……)
ひやりとするヴァンデミエールの手。熱を帯びていない。シェリルと同じような手の冷たさ。
「へえ、この子がシェリルをね~……」
「ちょっと、この子そばかすが凄くキュートじゃない!? シェリルが気に入るだけのことはあるわ~、全く可愛い~! 食べちゃいたいくらい!」
「食べないで欲しいじゃ~ん……」
青いドレスを着た長女ヴァリンと、緑色のコートにモフモフ袖と黒いサングラスを身に着けた次女のネイル。ネイルは知多にほおずりし、ヴァリンは知多の頭をナデナデする。二人とも、肌が白く、赤い瞳をしている。
すると、ネイルの後ろから、紅毛の女の子、四女のロールが出てくる。彼女もまた、赤い瞳をしている。それも、体をすっぽり覆うような黒マントを羽織っている。
彼女は、ナデナデされている知多に対して顔を近づけると。チゥと口づけをした。
「……ほえ?」
「……今は、これだけ」
「おやおや、随分熱烈みたいね~」
「ええ~!?」
こうして、変わった姉妹や父親と共に、知多は一緒に遊ぶことになった。
「これは、ストレートで良いのかな?」
「あっちゃ~! 全く良い手が入っているわね~!」
「これで知多君3連続勝利ですわね~」
しばらくポーカーをして遊んだり……。
「このケーキ、どこのメーカーのじゃん?」
「内緒。少なくとも凄いお金持ちじゃないと買えない代物よ」
「じゃあこの紅茶も?」
「そうなのよ、高級品なのよ~」
ケーキや紅茶を食べたり……。
「皆その糸を紡ぎ、その糸紬の針はきっと永遠の眠りを誘うようで……」
「……」(こっくり)
「あらあら……」
ヴァンデミエールの読む詩集に、皆で聞き入ったり……。(知多は殆ど寝ていた)
そんなことをしていれば、時間はあっという間に過ぎていくものである。
知多がふと時計に眼をやると、時間はもう既にサマーズの夜の時刻を指していた。
「おっと……もう夜の時間じゃん? お楽しみの所悪いけど、もう皆の所に帰らなきゃいけないじゃん」
「え~もう? はこれからだっていうのに!」
「もうすぐ夜だからじゃん。じゃー……そろそろ」
「そうなの……残念ね」
あからさまに残念そうな顔をする四姉妹。それを見て、彼らの父ヴァンデミエールは、パンパンと手を叩いてお開きの合図をする。
「残念ながら、彼とはここまでだ。それじゃあ知多君。今回は私が送っていくよ」
「ああ、ありがとうございますじゃん」
席を立ち、ヴァンデミエールについていく知多。外に出ると、外はもう真っ暗であり、真っ黒に染まった向こう側が見えない。砂浜には、昼に来たはずの渡し守がまだいた。
「じゃあ、行こうか知多君」
「じゃん」
夜になり、ランタンが追加された船に乗ると、行きの時の揺れは殆ど無く、暗闇の中をただひたすら航海するような感じであった。
そんな航海を続けていると、突如ヴァンデミエールが話しかけてきた。
「ねえ、知多君……イモータルという言葉を聞いたことはあるかい?」
「イモータル? それって何じゃん?」
「伝説や都市伝説に伝わる、生きることを拒み、死ぬことを拒否した、特別な力でないと死なない生き物のことさ。不老不死や魔法、それに変身といった特殊な力も持つ、人ならざる者達……」
「その話を、なんで今ここでするじゃん?」
「ひょっとしたら、知多君はこれからそういった者たちに会うんじゃないかと思ってね……」
「ええ~? そんなことありえるのかじゃ~ん? 精霊でもあるまいし」
「けれど、そういったものに会うかもしれない程、君や君の友達が、何かを引き付けるのかもしれないよ?」
「??????」
ヴァンデミーエルのその話に、まったくもってついていけない知多。しかし、ヴァンデミエールは笑っていた。
そうして、サマーズへと戻ってきた知多とヴァンデミエール。
「じゃあね、知多君。また会ったら、シェリルをよろしく頼むよ。シェリルに気に入られた、血の刻印を持つ少年よ……」
「……?」
最後まで、ヴァンデミエールの話の意図がわからなかった知多であった。
屋敷に戻ってきたヴァンデミエール。四姉妹が部屋に戻っているが、シェリルだけが違う格好をしていた。先程の白いドレスではなく、黒いドレスを着ていた。
「シェリル、お前の可愛がっている少年は、中々見込みのあるようだな」
「ええ。あの子はいずれ、渦巻く戦いの中に身を置くことになるわ、お父様。それも、世界を巻き込むような大きな戦い……不干渉を貫く私達イモータルでも、とても無視できないようなもの……」
「そんな戦いをするであろう男の子に、血の刻印を与えちゃうなんて、シェリルってばだいたーん!」
「監視や手助けも兼ねてのソレなんでしょうけど……。全くやってくれるわね」
「ロール、さっきキスしたといっても、血の刻印がある以上、知多君は私のものなんだからね」
「……それでも良い」
「さて、そのうち彼とはまた会うことになりそうだ。イモータルとしての、私達でね」
第五十六話。終わり。
帝国における優勝賞品として、莫大な賞金を得た遊太達は、観光地、サマーズにおける3泊4日旅行に来ていた。
菊姫、知多、真薄、カリン、菊姫の取り巻きといったいつもの面々、そこにロベルトと烏間を加えて、観光地を思いっきり楽しんでいる。
1日目、南の島における海を思いっきり楽しみ、夜は観光地の町を思いっきり楽しんだ。しかし、遊太はなんとこの観光地においてもデュエルを楽しんだ。
それを聞いた菊姫達はというと。
「なんだよ遊太、お前こんなとこ来てもデュエルすんのかよ!?」
「そうですよ遊太君、折角あんなにつらいデュエルを乗り越えて来れたんですから、ここに来たならそのことは一旦忘れて、楽しみましょうよ!」
「うん、そうなんだけど~……どうしても、やりたくなっちゃって!」
「全く、どんだけデュエルが好きなんじゃん?」
「うふふ、それも遊太君らしさだと思いますわ」
「ハハッ、そうだねえ~」
「そういうロベルトも……ね」
2日目。遊太達はホテルの玄関前に集合していた。
「よぉーし! 今日は……個人個人でサマーズを楽しむぞ~! 皆でサマーズを楽しもう!」
「おぉ~!」
「なるべく遅くならないうちに帰ってくるんだよ」
「危ないことには首を突っ込まないようにね」
菊姫のその言葉に対し、同調する遊太達。それを、快く送り出すロベルトと烏間。
町へと繰り出していく遊太達。それにより、各自バラバラになり町を探索することとなったのだが……。
「う~ん。俺が行く所って以外にも、あんまり無いじゃん?」
知多は、町の中央にある噴水に座っていた。以外にも、自分が行くような場所はないとわかっていた。
見渡せば、高級そうな宝石店や、ショッピングモール。酒場やバーといった、大人が行くような所ばかり。故に、自分のような子供が行けるような場所は、そう簡単になかった。
故に、こうして知多は噴水で暇を潰していたのであった。ジリジリと照りつける太陽に、額が汗を書く。
このままどうしようもなく1日を終えるのか? と思った時であった。
「あら……お久しぶりね。知多君」
「えっ……ああっ!?」
知多の目の前に現れたのは、白いドレスに身を包み、白い花のついた白のつば広帽子、そして白の日傘をさしている。そして、腰まで届く金髪と白い肌と対になるような紅い瞳と、鋭い八重歯が特徴的な、知多が以前会ったことのある女の子であった。
「シェリルちゃん!」
「プラクサスで会った時以来ね、知多君」
「シェリルちゃんも、太陽アレルギーなのにこんな太陽がカンカン照りの所に来て大丈夫なのかじゃん?」
「その辺は、まあ……日焼け止めクリーム塗っているから大丈夫っ」
「でも、こんな所に来るってことは、シェリルちゃんもやっぱりお金持ちなのかじゃん?」
「ええ、家はお城みたいに大きいし、召使いも沢山いるわ。それこそ、ウザイくらい……」
「ほえ~」
「あっ、そうだわ! 知多君は前に私にプラクサスの町を案内してくれたから、そのお礼として今日は私の泊まっている別荘を紹介してあげる!」
「え、別荘!? よかった~! 俺これからどこへ行こうか迷ってたから、とっても丁度良かったじゃん!」
「じゃあ、早速行きましょう!」
こうして知多は、シェリルに連れられ彼女の別荘へと行く事になった。
都市部より離れた、港町の船着き場。観光客よりも、漁師の方が多そうな場所である。そんな田舎の風景に、シェリルの格好はかなり浮いている。
「ほへ~、ここはここは……」
「えーと、どこかしら? あっ、いたいた! ちょっとー、渡し守さん!」
シェリルが見つけたたのは、サマーズは酷暑だというのに、全身フードで体を覆った、船の上にいる何者かであった。
「さて、この船ね……じゃ、行きましょうか」
「え、こんな船!?」
そのフードの何者かが乗っているのは、ボートのような木でできた船であり、どう見ても海に漕ぎ出すような船ではなかった。
「さあ乗って、行きましょう」
「え~? 大丈夫なの、コレ?」
「大丈夫、ちゃんと行けるから早く乗って」
「……わかったじゃん」
頼りなさそうな船に乗り、海へと漕ぎ出す。渡し守がオールで漕ぐ、ちょっとの波で転覆しそうな船で。
船の乗り心地は最悪であり、波による揺れが直に襲ってくる上に、サマーズの強い日差しが直に当たる為、船酔いしそうになるわ汗がダラダラ垂れてくるわで、知多は最悪の船旅であった。
「ううっ……」
しかし、シェリルは平然としていた。つばの広い帽子を被り、日傘を指してはいるが、白とはいえ全身を覆うドレスと、見るからに暑そうな格好をしているのに、汗一つかかず平然としている。
(なんでシェリルちゃん、こんな最悪な船旅なのに、そんなに平然としてられるの?)
知多の疑問は、深まっていくばかりであった。
しばらく船が海を進んでいると、島が見えてきた。見るからに小島といった島だが、その島に別荘らしき大きな屋敷があった。その家の前には、黒い服を着た人がいた。それも何人も。
「あ~、ついたついた。ここが別荘よ。さあ、上がって上がって」
船が砂浜に乗り上げ、船頭がシェリルの手を取り、砂浜におろす。知多もそれに続く。
そして、シェリルと共に屋敷の前に立つ。
「「「お帰りなさいませ、シェリル様!」」」
タキシードの黒い男達が、一斉にそう言う。その黒とは、黒人のような黒ではなく、実際に彼らは黒かった。漆黒の黒。
「……? シェリルちゃん、コイツら誰?」
「私の執事達。今日は私のお父様やお姉さま、妹も来ているから、紹介してあげるね。さあ、入って」
「うん……」
シェリルに続いて、屋敷の中へと入る知多。だが、入った瞬間、妙な感覚に襲われる。
「っ……!?」
首筋を通り抜けた、ヒヤリとした感覚。先程まで感じていた、暑さが一瞬で消える。まるで、外とは別の世界に入ってしまったかのように。
「ううっ、冷たっ」
寒いではなく、冷たい。クーラーが効いているような感じではなく、氷を直に触ったような感覚。明らかに、何かが違う。
だが、知多は特に気にする様子も見せず。
「外は暑かったけど、随分冷えているみたいじゃん?」
と、のんきに構えていた。
「うふふ、ありがとう。それじゃあ、お姉さまやお父様を呼んでくるから、イスに座って待っててね。ダークナー、知多君にサイダーを持って来てちょうだい。キンキンに冷えたものをね」
「了解」
タキシードの黒い執事は、どうやらダークナーという名前らしい。それくらいにしか知多は捉えていない。シェリルは、そのまま部屋の奥へと入って行った。
知多は高級なイスに座り、その冷えた感覚にそのままくつろいでいた。そして、出された氷入りのサイダーに舌鼓を打っていた。
「あ~、冷て……やっぱりお金持ちって、凄いじゃん? こんなにも暑いのに、冷たいなんてさ」
知多がそうしてくつろいでいると、ドアからシェリルが現れる。その後ろには、高級そうな服を着た二人の女性と、男性が現れた。その女性達の後ろには、ひょっこりと顔を出している少女がいた。
「あ、シェリルちゃんのお姉ちゃんにお父さん?」
「ええ、紹介するわ。お父様のヴェンデミエール、長女のヴァリンお姉さま、次女のネイルお姉さま、それとネイルお姉さまの後ろにいるのが、私の妹のロールよ」
「お母さんは?」
「実家よ」
「そう」
「さあさあ知多君、皆にご挨拶して」
「あ、うん……」
シェリルが横に退き、知多を家族の前に出す。知多はカチコチに固まりながらも、挨拶をする。
「えー……初めまして。知多泉と申しますじゃ……いや、申します。本日は、お友達のシェリルちゃんに連れて来られて、こちらまで来ました。えと、本日は……」
「ああ、良いんだよ。そんな硬くならなくとも。以前、シェリルがお世話になったそうだね。今日はそのお礼も兼ねて、いろいろしようじゃないか。よろしく」
白い手袋を外しながらその青白い手を伸ばす、シルクハットにタキシードのヴァンデミエール。その手を掴む知多。すると。
(ん……? なんか、ヴァンデミエールさん、手ぇ冷たい……)
ひやりとするヴァンデミエールの手。熱を帯びていない。シェリルと同じような手の冷たさ。
「へえ、この子がシェリルをね~……」
「ちょっと、この子そばかすが凄くキュートじゃない!? シェリルが気に入るだけのことはあるわ~、全く可愛い~! 食べちゃいたいくらい!」
「食べないで欲しいじゃ~ん……」
青いドレスを着た長女ヴァリンと、緑色のコートにモフモフ袖と黒いサングラスを身に着けた次女のネイル。ネイルは知多にほおずりし、ヴァリンは知多の頭をナデナデする。二人とも、肌が白く、赤い瞳をしている。
すると、ネイルの後ろから、紅毛の女の子、四女のロールが出てくる。彼女もまた、赤い瞳をしている。それも、体をすっぽり覆うような黒マントを羽織っている。
彼女は、ナデナデされている知多に対して顔を近づけると。チゥと口づけをした。
「……ほえ?」
「……今は、これだけ」
「おやおや、随分熱烈みたいね~」
「ええ~!?」
こうして、変わった姉妹や父親と共に、知多は一緒に遊ぶことになった。
「これは、ストレートで良いのかな?」
「あっちゃ~! 全く良い手が入っているわね~!」
「これで知多君3連続勝利ですわね~」
しばらくポーカーをして遊んだり……。
「このケーキ、どこのメーカーのじゃん?」
「内緒。少なくとも凄いお金持ちじゃないと買えない代物よ」
「じゃあこの紅茶も?」
「そうなのよ、高級品なのよ~」
ケーキや紅茶を食べたり……。
「皆その糸を紡ぎ、その糸紬の針はきっと永遠の眠りを誘うようで……」
「……」(こっくり)
「あらあら……」
ヴァンデミエールの読む詩集に、皆で聞き入ったり……。(知多は殆ど寝ていた)
そんなことをしていれば、時間はあっという間に過ぎていくものである。
知多がふと時計に眼をやると、時間はもう既にサマーズの夜の時刻を指していた。
「おっと……もう夜の時間じゃん? お楽しみの所悪いけど、もう皆の所に帰らなきゃいけないじゃん」
「え~もう? はこれからだっていうのに!」
「もうすぐ夜だからじゃん。じゃー……そろそろ」
「そうなの……残念ね」
あからさまに残念そうな顔をする四姉妹。それを見て、彼らの父ヴァンデミエールは、パンパンと手を叩いてお開きの合図をする。
「残念ながら、彼とはここまでだ。それじゃあ知多君。今回は私が送っていくよ」
「ああ、ありがとうございますじゃん」
席を立ち、ヴァンデミエールについていく知多。外に出ると、外はもう真っ暗であり、真っ黒に染まった向こう側が見えない。砂浜には、昼に来たはずの渡し守がまだいた。
「じゃあ、行こうか知多君」
「じゃん」
夜になり、ランタンが追加された船に乗ると、行きの時の揺れは殆ど無く、暗闇の中をただひたすら航海するような感じであった。
そんな航海を続けていると、突如ヴァンデミエールが話しかけてきた。
「ねえ、知多君……イモータルという言葉を聞いたことはあるかい?」
「イモータル? それって何じゃん?」
「伝説や都市伝説に伝わる、生きることを拒み、死ぬことを拒否した、特別な力でないと死なない生き物のことさ。不老不死や魔法、それに変身といった特殊な力も持つ、人ならざる者達……」
「その話を、なんで今ここでするじゃん?」
「ひょっとしたら、知多君はこれからそういった者たちに会うんじゃないかと思ってね……」
「ええ~? そんなことありえるのかじゃ~ん? 精霊でもあるまいし」
「けれど、そういったものに会うかもしれない程、君や君の友達が、何かを引き付けるのかもしれないよ?」
「??????」
ヴァンデミーエルのその話に、まったくもってついていけない知多。しかし、ヴァンデミエールは笑っていた。
そうして、サマーズへと戻ってきた知多とヴァンデミエール。
「じゃあね、知多君。また会ったら、シェリルをよろしく頼むよ。シェリルに気に入られた、血の刻印を持つ少年よ……」
「……?」
最後まで、ヴァンデミエールの話の意図がわからなかった知多であった。
屋敷に戻ってきたヴァンデミエール。四姉妹が部屋に戻っているが、シェリルだけが違う格好をしていた。先程の白いドレスではなく、黒いドレスを着ていた。
「シェリル、お前の可愛がっている少年は、中々見込みのあるようだな」
「ええ。あの子はいずれ、渦巻く戦いの中に身を置くことになるわ、お父様。それも、世界を巻き込むような大きな戦い……不干渉を貫く私達イモータルでも、とても無視できないようなもの……」
「そんな戦いをするであろう男の子に、血の刻印を与えちゃうなんて、シェリルってばだいたーん!」
「監視や手助けも兼ねてのソレなんでしょうけど……。全くやってくれるわね」
「ロール、さっきキスしたといっても、血の刻印がある以上、知多君は私のものなんだからね」
「……それでも良い」
「さて、そのうち彼とはまた会うことになりそうだ。イモータルとしての、私達でね」
第五十六話。終わり。
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86 | 第十七話「本戦開始!」 | 963 | 0 | 2018-04-06 | - | |
143 | 第十八話「知多と遊太」 | 980 | 0 | 2018-04-13 | - | |
142 | 第十九話「僕のヒーロー」 | 1074 | 0 | 2018-04-17 | - | |
148 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1043 | 0 | 2018-04-21 | - | |
151 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1133 | 2 | 2018-04-25 | - | |
134 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 977 | 2 | 2018-04-29 | - | |
107 | 第二十三話「覚醒を封じられた先に……!」 | 999 | 2 | 2018-05-09 | - | |
145 | 第二十四話「プラクサス大会、決勝戦!」 | 1026 | 0 | 2018-05-12 | - | |
88 | 第二十五話「真の究極竜と、カオスMAX」 | 1046 | 2 | 2018-05-16 | - | |
144 | 第二十六話「決着、そして……!」 | 1056 | 2 | 2018-05-18 | - | |
82 | 第二十七話「ロードナイトの話」 | 1027 | 0 | 2018-05-26 | - | |
99 | 第二十八話「カリンと遊太」 | 1008 | 2 | 2018-05-28 | - | |
97 | 第二十九話「日傘の女の子」 | 951 | 0 | 2018-06-07 | - | |
161 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 991 | 0 | 2018-06-11 | - | |
130 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 985 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
130 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 973 | 0 | 2018-07-12 | - | |
236 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1423 | 2 | 2018-07-14 | - | |
133 | 第三十五話「GAME START」 | 943 | 0 | 2018-07-22 | - | |
84 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 918 | 2 | 2018-07-22 | - | |
169 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1058 | 0 | 2018-07-29 | - | |
97 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1002 | 0 | 2018-08-05 | - | |
99 | 第三十八話「実力勝負!」 | 941 | 0 | 2018-08-12 | - | |
138 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1044 | 0 | 2018-08-23 | - | |
90 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 856 | 0 | 2018-09-07 | - | |
80 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 927 | 0 | 2018-09-15 | - | |
116 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 936 | 0 | 2018-09-29 | - | |
87 | 第四十三話「侵攻するワーム」 | 999 | 0 | 2018-10-06 | - | |
132 | 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 | 955 | 2 | 2018-10-14 | - | |
213 | 第四十五話「血の刻印」 | 1145 | 2 | 2018-10-27 | - | |
71 | 第四十六話「二つの竜」 | 837 | 2 | 2018-11-08 | - | |
170 | 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 | 1019 | 2 | 2018-11-19 | - | |
137 | 第四十八話「思わぬ敵」 | 970 | 2 | 2018-12-02 | - | |
101 | 第四十九話「救いと絶望」 | 945 | 0 | 2018-12-09 | - | |
149 | 第五十話「ロベルトを救う者」 | 988 | 0 | 2018-12-17 | - | |
134 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 994 | 0 | 2019-01-17 | - | |
101 | 作者よりお知らせ | 826 | 0 | 2019-01-27 | - | |
83 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 780 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 947 | 0 | 2019-02-12 | - | |
95 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 852 | 0 | 2019-02-22 | - | |
115 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1024 | 0 | 2019-03-07 | - | |
143 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 | 891 | 0 | 2019-03-14 | - | |
89 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 | 909 | 0 | 2019-03-22 | - | |
82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
78 | 第五十六話「彼女との再会」 | 743 | 0 | 2019-04-20 | - | |
102 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 764 | 0 | 2019-05-01 | - | |
69 | 第五十八話「ストアブレーカー」 | 790 | 0 | 2019-05-19 | - | |
73 | 第五十九話「闇のカード」 | 836 | 0 | 2019-06-04 | - | |
111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 791 | 0 | 2019-07-18 | - | |
69 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 723 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 732 | 0 | 2019-08-11 | - | |
93 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 726 | 0 | 2019-09-11 | - | |
69 | お詫びとお知らせ | 493 | 0 | 2020-02-19 | - | |
147 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 778 | 0 | 2020-02-19 | - | |
83 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 844 | 0 | 2020-02-22 | - | |
90 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 784 | 0 | 2020-03-22 | - | |
70 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 672 | 0 | 2020-04-18 | - | |
91 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 695 | 0 | 2020-05-09 | - | |
87 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 718 | 0 | 2020-05-23 | - | |
78 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 852 | 0 | 2020-05-30 | - | |
97 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 758 | 0 | 2020-06-12 | - | |
64 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 728 | 0 | 2020-06-14 | - | |
62 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 675 | 0 | 2020-06-27 | - | |
76 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 775 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
76 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 636 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
73 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 605 | 0 | 2020-07-26 | - | |
88 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 682 | 0 | 2020-08-06 | - | |
63 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 666 | 0 | 2020-08-15 | - | |
63 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 600 | 0 | 2020-08-30 | - | |
74 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 683 | 0 | 2020-09-13 | - | |
72 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 641 | 0 | 2020-09-27 | - | |
119 | 作者よりお知らせ3 | 625 | 0 | 2020-10-02 | - | |
68 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 623 | 0 | 2020-10-18 | - | |
73 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 705 | 0 | 2020-11-05 | - | |
67 | 第八十一話「高き壁」 | 664 | 0 | 2020-11-22 | - | |
76 | 第八十二話「強き者」 | 745 | 0 | 2020-12-05 | - | |
58 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 679 | 0 | 2021-01-01 | - | |
77 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 736 | 0 | 2021-01-11 | - | |
58 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 521 | 0 | 2021-02-20 | - | |
65 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 479 | 0 | 2021-04-04 | - | |
69 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 434 | 0 | 2021-04-25 | - | |
70 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 587 | 0 | 2021-05-04 | - | |
53 | 第八十九話「チーム結成!」 | 502 | 0 | 2021-05-08 | - | |
61 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 452 | 0 | 2021-06-02 | - | |
60 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 582 | 0 | 2021-06-12 | - | |
77 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 455 | 0 | 2021-07-08 | - | |
68 | 第九十三話「雷と未来」 | 425 | 0 | 2021-07-18 | - | |
65 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 644 | 0 | 2021-09-04 | - | |
58 | 作者からお知らせ4 | 460 | 0 | 2021-09-17 | - | |
74 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 552 | 2 | 2021-10-17 | - | |
59 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 486 | 0 | 2021-12-18 | - | |
64 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 465 | 0 | 2022-01-04 | - | |
69 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 563 | 0 | 2022-01-10 | - | |
61 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 669 | 0 | 2022-02-01 | - | |
53 | 第九十九話「異変」 | 514 | 0 | 2022-02-27 | - | |
72 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 412 | 0 | 2022-04-09 | - | |
74 | 第百一話「プロの実力」 | 424 | 0 | 2022-05-07 | - | |
62 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 514 | 0 | 2022-06-04 | - | |
45 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 374 | 0 | 2022-07-10 | - | |
41 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 461 | 0 | 2022-08-28 | - | |
39 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 338 | 0 | 2022-10-16 | - | |
48 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 554 | 0 | 2022-11-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/11/23 新商品 TERMINAL WORLD 2 カードリスト追加。
- 12/23 23:27 ボケ 炎斬機マグマの新規ボケ。ガンダムのおっちゃん「大阪万博に展示される…
- 12/23 23:10 デッキ 坂巻馨容疑者の企み?襲撃のクローラー!
- 12/23 23:01 ボケ No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンドの新規ボケ。マリオ64の「あっ…
- 12/23 16:00 評価 5点 《百鬼羅刹大重畳》「自分の場にXモンスターがいること前提の罠。 …
- 12/23 15:41 評価 8点 《蛇眼の大炎魔》「主に《蛇眼神殿スネークアイ》で永続魔法扱いで…
- 12/23 14:52 SS 第二十三話・1
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- 12/23 10:36 評価 10点 《早すぎた埋葬》「無条件で蘇生可能な装備魔法 《聖騎士の追…
- 12/23 09:15 デッキ 炎の剣士
- 12/23 08:49 SS 第40話:詰み
- 12/23 00:41 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:19 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:07 評価 9点 《鎖付き真紅眼牙》「 《天球の聖刻印》とは相性がよく、出した攻…
- 12/23 00:03 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 22:00 評価 10点 《深淵に潜む者》「バグースカの身代わりで禁止。墓地封殺がフリ…
- 12/22 21:54 デッキ 俺の真の最強のライゼオル
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 21:18 一言 深淵が禁止は個人的に悲し過ぎますわ…。デスサイズが制限止まりで果た…
- 12/22 19:24 掲示板 オリカコンテスト投票所
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