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HOME > 遊戯王SS一覧 > 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」

特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 作:イクス

遊戯王デュエルモンスターズEXS
イイネ3000突破記念


この話は、カリンちゃんがが遊戯王GXの『ブラック・マジシャン・ガール』とデュエルする話です。
今回の特別編も本編とは関係ないので、別に飛ばしてもかまいません。


特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」


「わぁ~! 綺麗なところ!」
ここは空の上。光の玉らしきものが、下にあった遊園地に見とれていた。
「デュエルランドか……面白そう!」


「おお~! 改めて来たけど、このデュエルランド、すごいねえ!」
「ええ、あの時はいろいろあって、全く楽しめなかったですわね……ですから、今日はとことん楽しみましょう」
遊太とカリンは今、ミナコ社が設立した遊園地、デュエルランドに来ていた。来た理由は……。
「遊太君、ちょっといいかな?」
「なあに? ロベルトさん」
「いや、ね。たまにはみんなでデュエルばかりじゃなくて、遊園地で遊んでみたらどうかなって思って」
「遊園地……ですか?」
「そ、デュエルランドのチケットをもらっておいたんだ。みんなで行っておいで」
「うん! 行ってくるよ!」
ということがあって、みんなで一緒に遊園地にと思ったのだが……。
「悪い、その日はコジローと一緒に遊ぶ約束してんだ! コジローのヤツ、こっちに来てから遊びにつれてけってうるさくてさあ……」
「あ、その日はなんかシェリルちゃんがこっち来て、いろいろするって話だからキャンセルじゃん」
「その日はヒロシ君と、お互いのアニメの鑑賞会をするのでダメです!」
「「アネゴの付き添いです(ッス)」」
「悪いな、俺はそーいうのあんまり興味ねえわ」
といった具合に、菊姫、知多、真薄、菊姫の取り巻き、アキラにも声をかけたのだが、ことごとく断られていたのであった。
そして、ユイや両親にも声をかけたのだが……。
「お父さん、一緒に遊園地……」
「遊園地かい!? 是非とも一緒に――!」
「おと~さん? 原稿の催促、ジャンジャン来てるけど、それはどうするつもりなのかしら……?」
「あ、それは……」
「できあがるまで、外には出しません。よって、行かしません」
「仕方ない。じゃあユイと……」
「残念ながら、その日はユイちゃんと一緒にお父さんを見張っています」
「……マジか」
「マジです」
「ごめんなサイ……遊太サン……」
といった感じになり、最後の一人となったカリンに電話をかけると……。
「遊園地ですか? 別にかまいませんわよ?」
「ほんと~!? よかったぁ~……」
こんな感じで、遊太はカリンとデュエルランドに行くことになったのであった。
「きゃ~っ!」
「おお~っ!」
ウォーターワールドエリアでウォーターフォールというスプラッシュコースターに乗れば、
「うおっ! 噴火だぁ!」
「遊太君、それはソリッドビジョンですよ」
「でも、熱ぅ!」
「ですわねぇ!」
バーニングブラッドエリアで火山探検を行い、
「怖……くないよ! 出てくるの全部『ゴーストリック』じゃん!」
「普通なら怖いお化け屋敷が、かわいいモノ屋敷になってますわね~」
ダークゾーンエリアで、『ゴーストリック』のお化け屋敷を楽しんでいた。
そんな感じで楽しみ、いつの間にかお昼になっていたのに気づいた二人は、とあるランチスペースでご飯を食べていた。
「なーんか楽しいね。たまにはこんなのも」
「ええ。ここのところいろいろありましたから……」
「決闘者の帝国、ダークネスカード事件……ホント、いろいろあったよねえ……」
「ホントに……」
「……ねえ、この話題やめない? なんかすごく落ち込む……」
「ハイ……」
ハンバーグとポテトをむしゃむしゃしながら、嫌なことを思い出してナーバスになるのだった。


「さて、と。午後からはどうする?」
「とりあえず行ってないエリアに……あら?」
「ん? どうしたの?」
「あちらに人だかりが……」
「ふーん、行ってみよっか」
人だかりに引き寄せられた二人。そこで行われていたのは、
「『デュエルコスプレ』?」
「なんでも、デュエルモンスターズのモンスターのコスプレができるところらしいですねえ。それとついでに、コスプレしながらデュエルもできるって話」
「デュエルできんの!?」
「さすがデュエルランドだけあって、デュエルもできるんですわね。コスプレでやる意義があるかは別ですけど」
「でも、意外と人気あるみたい。せっかくだし、こっち行こっか!」
「ですわね」
そんな訳で、デュエルコスプレに行くのだった。
「わ~! すごい! いろんなモンスターの衣装があるねえ!」
「有名どころからマイナーなものまで……いろいろですわね。でも、この棚の衣装だけは全部貸し出し中みたいですわね」
「この衣装棚……『ブラック・マジシャン・ガール』?」
「あ~あの大人にも子供にも大人気の黒魔道士! 衣装棚全部貸し出し中って、どんだけ人気だよって感じ!」
「女の子に大人気のアニメもあるくらいですからねえ……」
「ブラマジガールの話もおいといて、そろそろ……僕はこれがいいなあ!」
「それですか? じゃあ私は……これですわね」
二人が身につけたコスプレはというと。
「わーい! これなんか良いね~!」
「私も……なんか良いですわね」
遊太はなんか適当につかんだ『ルート・ウォーター』の衣装。カリンは『大天使クリスティア』の衣装を身につけていた。
そしてそこで行われていたのは。
「おー、みんなやってるやってるぅ!」
「みんな思い思いの仮装でデュエルしてますわね」
デュエル場にて、様々なモンスターに仮装したデュエリストたちがデュエルを行っていた。大体はデッキに合わせた仮装をしており、仮装でどんなデッキを使っているのかわかる。
魚の仮装をしている人は、魚族デッキを使っており、『絶対防御将軍』の格好をした人は、その通り『絶対防御将軍』をエースにしたデッキを使っていた。
「みんな好きなモンスターになれて楽しいんだね! よーし僕もデュエルを……」
「その手ですか?」
「あ……」
遊太は自分の仮装を見る。『ルート・ウォーター』は半魚人のモンスター。その手は水かきがあって、上手くモノがつかめないのだった。
「どーしよ、これじゃデュエルできないよ」
「ま、いつもやりすぎているくらいですから、たまにはデュエル無しでも良いのでは?」
「そだね。じゃあ、今日はカリンちゃんがやるってことで」
「私ですか? まあ良いですけど……今は少し空きがないみたいなので……」
「あのー、すみませーん!」
カリンの目の前にいきなり現れたのは、『ブラック・マジシャン・ガール』の格好をした女の子であった。だが、他の子と違い、彼女のコスプレクォリティは、他の子供よりものすごく高かった。まるで、カードの絵がそのままリアルに出てきたような感じがしていた。
「ブラマジガールのイラストはよく知ってるけど、こんな風に人として見ると……すっごく可愛い! クォリティ高すぎる!」
「私……ですか?」
「そう、あなた! 私とデュエルしてくれない?」
「別に良いですけど……なぜ私と?」
「別にデュエルするのなんて、誰でも良いけど……ここの人たち、あたしに対してわざと負けるような人ばっかり! けれど……あなたはそんなことなさそうな人だから!」
「……良いでしょう。私もデュエルは少し慣らしたもの。やりましょう」
「おぉ~! 頑張れカリンちゃん!」
といった感じで、カリン対ブラマジガールのデュエルが始まろうとしていた。


デュエル場で向かい合うブラマジガールとカリン。それを見て周りの男たちははやし立てる。
「おぉ~! あのブラマジガールの子、すごい可愛くね!?」
「カードそっくりじゃねーか! そのまんまじゃねーか!」
「対する女の子も、なかなかかわいくね!?」
「こりゃあ女の子対決だ! 可愛い方に勝ってほしいな!」
「頑張れ~カリンちゃん!」
女の子対決となり、周りが騒がしいが カリンとガールは至ってクールであった。
「先攻後攻は?」
「どちらでもよろしいですわ」
「じゃああたしは、先攻を取らせてもらうわ!」
「いいでしょう」

「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」


1・ブラマジガールのターン

「あたしのターン!」
「あたしは手札から『チョコ・マジシャン・ガール』を召喚!」(ガール手札5→4)
現れ出たのは、『ブラック・マジシャン・ガール』にそっくりな青い魔法使いの女の子。攻撃力1600。
「かわい~!」
「おお~!」
周りの歓声にもかまわず、ガールは続ける。
「『チョコ・マジシャン・ガール』の効果発動。手札の魔法使い族モンスター、『レモン・マジシャン・ガール』を捨てて、1枚ドローするよ!」(ガール墓地0→1)
「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」(ガール手札4→2)

ブラマジガール

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体
『チョコ・マジシャン・ガール』(攻撃表示・攻撃力1600・水属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚


「モンスター1体を召喚しただけ? 伏せカードもあるとはいえ、1体だけじゃカリンちゃんのデッキは防ぎきれないよ?」
と、遊太がつぶやいても周りの歓声がうるさくカリンには聞こえない。周りはどっちの子を応援するかでもめているヤツもいる。


2・カリンのターン

「私のターン、ドロー」(カリン手札5→6)
「私は手札より、魔法カード『テラ・フォーミング』を発動して、フィールド魔法『祝福の教会-リチューアル・チャーチ-』を手札に加えますわ。そしてそのまま発動させますわ」(カリン墓地0→1)(カリン手札6→5)
「リチューアル・チャーチの効果、手札から魔法カード1枚を捨てて、デッキより儀式魔法か光属性の儀式モンスター1体を手札に加えますわ。私が手札に加えるのは、レベル6の『サイバー・エンジェル-弁天』」(カリン墓地1→2)
「手札より魔法カード『儀式の準備』を発動させますわ。デッキより、レベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加えますわ。私が手札に加えるのはレベル6『竜姫神サフィラ』。そして『儀式の準備』の追加効果、墓地に儀式魔法があれば、それを手札に加えられますわ。私は先ほど墓地へ送った『祝祷の聖歌』を手札に」(カリン手札5→6)(カリン手札2→1)
「そして手札より、儀式魔法『祝祷の聖歌』を発動させますわ! 手札・フィールドから、レベルが6以上になるようにリリースすることで、手札から『竜姫神サフィラ』をい儀式召喚いたしますわ! 私は手札の『サイバー・エンジェル-弁天』をリリースして、儀式召喚! 現れよ『竜姫神サフィラ』!」(カリン手札6→3)(カリン墓地1→4)
現れたのは、青き体と透き通るような翼を持つドラゴン。その聖なる力は2500。
「リリースされた弁天は、デッキから天使族モンスター1体を手札に加えられますわ。私が手札に加えるのは『サイバー・プチ・エンジェル』」(カリン手札3→4)
「……バトルフェイズ、サフィラで『チョコ・マジシャン・ガール』を攻撃ですわ!」
「カリンちゃんの攻撃だ! 通るか!?」
「そうはいかないわ! 『チョコ・マジシャン・ガール』の効果発動! 攻撃対象になった時、墓地から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚して、攻撃対象を特殊召喚したモンスターに移し替えるよ! あたしは『レモン・マジシャン・ガール』を特殊召喚して、攻撃対象にする!」(ガール墓地1→0)
「ですがそれでは……」
「そして対象が移った時、相手モンスターの攻撃力は半分に!」
「えっ!?」(サフィラ攻撃力2500→1250)
「そして、攻撃対象となった『レモン・マジシャン・ガール』の効果。手札から魔法使い族モンスター1体を効果を無効化して特殊召喚して、攻撃対象を再び移し替える! もちろん、その時攻撃モンスターの攻撃力は、再び半分になるよ!」
「なんですって!?」
「あたしが特殊召喚するのは……出ておいで! 偉大なる黒魔術師の一番弟子! レベル6『ブラック・マジシャン・ガール』!」(ガール手札2→1)
手札から現れた、プレイヤーとそっくりな『ブラック・マジシャン』の一番弟子『ブラック・マジシャン・ガール』。攻撃力は2000。
これには周りの観客も一様に沸き立つ。
「かわい~!」
「ブラマジガールが二人だ~!」
「かわいさ二倍だ~!」
「しかも多数の『マジシャン・ガール』で、可愛さ三倍だ~!」
だが、かわいい盤面とは裏腹に、洒落にならない状況にカリンは陥っていた。
(攻撃力が更に半分……4分の1に……!)(サフィラ攻撃力1250→725)
「いっくよ~! カウンター・ブラック・バーニング!」
「ぐっ! 墓地の『祝祷の聖歌』を除外し、破壊を防ぎますわ!」(カリンライフ8000→6725)(カリン墓地4→3)(カリン除外0→1)
「決まった~!」
「……メインフェイズ2に入って、手札からリバースカードを2枚セットして、ターンエンドですわ。このエンドフェイズ、サフィラの効果を発動。3つの効果のうち1つを適用できますわ。私はデッキから2枚ドローし、手札を1枚捨てますわ」(カリン手札4→2→3)(カリン墓地3→4)
(カウンターを食らった挙げ句、攻撃力を低下させられて……ヤバイよコレは……)

カリン

ライフポイント6725
手札枚数3枚
モンスター1体
『竜姫神サフィラ』(攻撃表示・攻撃力725・光属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚
『祝福の教会-リチューアル・チャーチ』(フィールド魔法)
墓地の枚数4枚
除外されているカード1枚


いきなりの手痛い一撃を食らって、苦戦するカリン。しかし、周りはガールの活躍に沸き立っている。
「かわいいよガールちゃん! それに強い!」
「このまま一気に押し切りだ~!」
(……厄介だ。攻撃力が低いモンスターといっても、攻撃対象を移し替えて攻撃力を半分にするあの効果がある限り、うかつに攻撃できない。かといって除去しようにも、それをわかっていると思うから、簡単にはやらせてくれないだろう。カリンちゃん、どうする? といっても次は相手のターンなんだけど……)
だがカリンは、もっと別のことを考えていた。
(サフィラ……なんか、あの子……)
(ええ。あの子、普通の子ではないわね。もっと別な……人間ではないなにか)
(なんですか?)
(わからない……私たちのような精霊とは違い、かといってあの時のような闇の力も感じませんし……なんなんでしょう、あれ?)
(サフィラですら、わからないのですか?)
(ええ、わかりません。けれど、あの子は私たちに敵意を持っているようではないのです)
(つまり……敵じゃあないってことですか?)
(ええ、このままデュエルしてても良いと)
(ええ。問題ありませんわ)
(では、このまま続行しますわ)



3・ガールのターン

「あたしのターン、ドロー!」(ガール手札1→2)
「「ドロー!」」
「ありゃりゃ、いつの間にかドローに合いの手が……」
「あたしは手札から『ベリー・マジシャン・ガール』を召喚!」(ガール手札2→1)
おしゃぶりをくわえた、赤ちゃんみたいな『マジシャン・ガール』。攻撃力は400。これにもいちいち反応する観客。
「召喚された『ベリー・マジシャン・ガール』は、デッキから『マジシャン・ガール』1体を手札に加えられるよ。デッキから『キウイ・マジシャン・ガール』を手札に」(ガール手札1→2)
「そして、フィールドの『レモン・マジシャン・ガール』の効果発動。フィールドの『マジシャン・ガール』1体をリリースして、デッキから魔法使い族モンスター1体をデッキから手札に加えるよ。あたしは『ベリー・マジシャン・ガール』をリリースして、デッキから手札に加えるのは『沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン』」(ガール手札2→3)(ガール墓地0→1)
(サイレント・マジシャン……!?)
「そしてあたしは、『チョコ・マジシャン・ガール』の効果で手札から魔法使い族モンスター1体を墓地へ送って、デッキから1枚ドロー」(ガール墓地1→2)
「そしてフィールドの魔法使い族モンスター1体、『レモン・マジシャン・ガール』をリリースして、手札から『沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン』を特殊召喚!」(ガール手札3→2)
現れたのは、攻撃力1000の白装束に身を包んだ魔術師。他の『マジシャン・ガール』たちとは違い、麗しいと言った方が良い魔法使いだ。
「今度は綺麗なお姉さんモンスター!」
「ふつくしい……」
「この人たち、なんでいちいちあの子の女の子モンスターに反応してんの?」
といった遊太の反応もつゆ知らず、展開を続ける。
「サイレント・マジシャンの攻撃力は、あたしの手札の数×500ポイントアップ。よって2000ポイントに!」
「……来る?」
「バトルフェイズ! あたしは『ブラック・マジシャン・ガール』で、『竜姫神サフィラ』に攻撃! ブラック・バーニング!」
「くっ……ですが、罠カード『ダメージ・ゲート』を発動! 受けた戦闘ダメージ分以下の攻撃力を持つモンスターを特殊召喚しますわ。私は攻撃力300の『サイバー・プチ・エンジェル』を守備表示で特殊召喚しますわ」(カリンライフ6725→5450)(カリン墓地4→5)
「そして特殊召喚されたプチ・エンジェルの効果で、デッキより儀式魔法『機械天使の儀式』を手札に」(カリン手札3→4)
「さっきのサフィラで墓地へ送っていたのね。でも、関係ないわ。『チョコ・マジシャン・ガール』で、プチ・エンジェルを攻撃!」(カリン墓地5→6)
「そして、沈黙の魔術師でダイレクトアタック! サイレント・バーニング!」
「罠カード『ガード・ブロック』で、戦闘ダメージを0にしますわ。そしてデッキから1枚ドロー」(カリン手札4→5)(カリン墓地6→7)
「ふ~ん、そうしちゃうんだ。けれど、甘いよ! あたしは罠カード『マジシャンズ・サークル』を発動。魔法使い族の攻撃宣言時、互いのプレイヤーはデッキから攻撃力2000以下の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚できるよ! あたしはデッキから、攻撃力1200の『アップル・マジシャン・ガール』を特殊召喚! さあ、あなたのデッキに攻撃力2000以下の魔法使い族は?」(ガール墓地2→3)
「……残念ながら、私のデッキには基本天使族しか入っておりませんわ」
「あっそ、じゃあ『アップル・マジシャン・ガール』でダイレクトアタック!」
「くっ、追撃もできますとは……」(カリンライフ5450→4250)
「じゃあ、あたしはこれでターンエンド」

ガール

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター4体
『ブラック・マジシャン・ガール』(攻撃表示・攻撃力2000・闇属性・レベル6)
『チョコ・マジシャン・ガール』(攻撃表示・攻撃力1600・水属性・レベル4)
『アップル・マジシャン・ガール』(攻撃表示・攻撃力1200・炎属性・レベル3)
『沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン』(攻撃表示・攻撃力2000・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数3枚
除外されているカード0枚


「モンスターが一気に並んだ……ついでにさっきの半減コンボをやられたモンスターも2体……苦しい展開になってきたなあ……」
「おぉ~! かわいい女の子の怒濤の連続攻撃だぁ!」
「いいよこれは~!」
「……すっかりあの子の味方ばっかりだ……」


4・カリンのターン

「私のターン、ドロー」(カリン手札5→6)
「フィールド魔法リチューアル・チャーチは、墓地の魔法カードを任意の数デッキに戻すことで、墓地から戻した魔法カードの数と同じレベルを持つ天使族モンスター1体を墓地から特殊召喚できますわ。私は墓地の『儀式の準備』と『テラ・フォーミング』をデッキに戻し、墓地よりレベル2のプチ・エンジェルを特殊召喚しますわ!」(カリン墓地7→4)
「プチ・エンジェルの効果、デッキより『サイバー・エンジェル』儀式モンスター1体を手札に加えますわ。私はデッキより『サイバー・エンジェル-韋駄天-』を手札に」(カリン手札6→7)
「私は手札より、魔法カード『サンダー・ボルト』を発動させますわ。相手のモンスターを、全て破壊!」(カリン手札7→6)(カリン墓地4→5)
「おおっ! これなら……!」
と、遊太が意気込んだのは良いが、他の観客たちからは。
「なんだよなんだよ~!」
「かわいいモンスターにそんなの使うんじゃねー!」
「そーだそーだ!」
「えぇ~……」
といったブーイングの嵐が飛び交う。デュエル故仕方ないのだが、それでも完全にブラマジガール贔屓であった。
「デュエルなのに……」
「みんな、心配しないで! サイレント・マジシャンの効果発動! 魔法カードの発動を無効化するよ!」
「……さすがに簡単にはやらせてくれませんか」
(ですが、これをコマセにして無効をあぶり出して正解でしたわ)
「装備魔法『契約の履行』を発動させますわ。800ポイントライフを支払い、墓地から儀式モンスターを特殊召喚し、このカードを装備させますわ。私は墓地よりサフィラを特殊召喚しますわ!」(カリン手札6→5)(カリン墓地5→4)(カリンライフ4250→3450)
「『マンジュ・ゴッド』召喚。デッキから儀式魔法か儀式モンスターを手札に。私はデッキから『サイバー・エンジェル-弁天-』を手札に」
「儀式魔法『機械天使の儀式』を発動させますわ! 手札のレベル6弁天を手札からリリースして、手札よりレベル6儀式モンスター『サイバー・エンジェル-韋駄天-』を手札より儀式召喚しますわ!」(カリン手札5→2)(カリン墓地4→7)
「儀式召喚された韋駄天は、デッキ・墓地から儀式魔法1枚を手札に加えられますわ。デッキより『エンド・オブ・ザ・ワールド』を手札に。そしてリリースされた弁天の効果で、デッキから天使族モンスター『破滅の女神ルイン』を手札に」(カリン手札2→4)
「そして、儀式魔法『エンド・オブ・ザ・ワールド』を発動させますわ! 手札・フィールドより、儀式召喚するモンスターと同じレベルになるようにモンスターをリリース。レベル6の韋駄天と、レベル2のプチ・エンジェルをリリースして、レベル8の『破滅の女神ルイン』を儀式召喚しますわ!」(カリン手札4→2)(カリン墓地7→10)
現れたのは、破滅を司る女神のモンスター。攻撃力は2300と控えめだが。追加効果が発生する。
「リリースされた韋駄天は、私のフィールドに存在する儀式モンスターの攻撃力を1000アップさせますわ。これで、ルインの攻撃力は3300に! サフィラの攻撃力は3500に」
「でも、アイツを攻撃したらモンスター効果で!」
「バトルフェイズ! ルインで、サイレント・マジシャンを攻撃! 破滅の神託!」
「この瞬間罠カード『シフトチェンジ』を発動! 攻撃対象を別のモンスターに変更だよ! あたしはサイレント・マジシャンから、『チョコ・マジシャン・ガール』に対象を変更!」
「ならば手札から、速攻魔法『禁じられた聖杯』を発動させて、チョコの攻撃力を400アップさせる代わりに効果を無効化させますわ!」(カリン手札2→1)(カリン墓地10→11)
「そーきたわけ!?」(ガールライフ8000→6700)(ガール墓地3→4)
「ルインは戦闘で相手モンスターを破壊した時、もう1回攻撃できますわ! 私はルインで、サイレント・マジシャンを攻撃! 神託は二度放たれる!」
「きゃあっ!」(ガールライフ6700→5400)(ガール墓地4→5)
そして放たれた2度目の攻撃によって、ダメージと破壊がいっぺんにくる。
それを見た観客は。
「「鬼~! 悪魔~! 2回攻撃なんて!」」
「これだけでそんなこと言われるの?」
「大丈夫よみんな! 破壊された沈黙の魔術師は、デッキ・手札から『サイレント・マジシャン』モンスターを特殊召喚できるよ! あたしはデッキから『サイレント・マジシャンLV8』を特殊召喚!」
そうして現れた、攻撃力3500の白魔術師。ただやられただけでもなく、こんなにも強いのか。
「なるほど、強いわ……」
「私はサフィラで、ブラマジガールを攻撃!」
「この瞬間、あたしは手札から『キウイ・マジシャン・ガール』の効果発動! 手札からこのモンスターを捨てることで、あたしのフィールドに存在する全ての『マジシャン・ガール』の攻撃力は互いのフィールド・墓地に存在する『マジシャン・ガール』の種類×300ポイントアップするわ!」(ガール手札2→1)(ガール墓地5→6)
「今フィールドと墓地にいるのは、ベリー・レモン・アップル・チョコ・キウイ、そして本家本元ブラマジガールの6種類! ということは、攻撃力1800アップ!? ヤバイよカリンちゃん!」
「手札から速攻魔法『鈍重』を発動させますわ! フィールドのモンスター1体の攻撃力を、対象としたモンスターの守備力分攻撃力を下げますわ! ブラマジガールの守備力は1700。よって攻撃力は3800から2100に!」(カリン手札1→0)(カリン墓地11→12)
「えぇ~? そう来る? そう来るわけ!?」(ガールライフ5400→4000)(ガール墓地6→7)
ガールがそういえば、観客が。
「なんでそんなことするんだ~!?」
「せっかくの反撃チャンスを~!」
「…………」
もう遊太はツッコむのも止めた。
「これで、ライフは同じくらいですわね」
「やるね、あなた。でもこれを突破するのに、結構カードを消費しちゃったみたいね」
「防御は素晴らしいですからね。突破するのはなかなか難儀しますわ。手札を全て使ってしまうくらいには……」
「でも、こっちもまだまだやれるんだから!」
「見せてもらいましょうか、それを。ターンエンド。このターンのエンドフェイズ、手札・デッキから光属性モンスターが墓地へ送られている場合、『竜姫神サフィラ』の効果が発動し、私は……デッキから2枚ドローし、1枚捨てますわ」(カリン手札0→2→1)(カリン墓地12→13)
「うん!」

カリン

ライフポイント3450
手札枚数1枚
モンスター3体
『竜姫神サフィラ』(攻撃表示・攻撃力3500・光属性・レベル6)
『破滅の女神ルイン』(攻撃表示・攻撃力3300・光属性・レベル8)
『マンジュ・ゴッド』(攻撃表示・攻撃力1400・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード1枚
『祝福の教会-リチューアル・チャーチ』
墓地の枚数13枚
除外されているカード1枚


5・ガールのターン

「あたしのターン、ドロー!」(ガール手札1→2)
「「ドロー!」」
「あたしは手札から、魔法カード『黒魔術のヴェール』を発動! 1000ライフを支払って、手札・墓地から闇属性・魔法使い族モンスター、つまり黒魔術師を特殊召喚するよ! あたしが特殊召喚するのは、もちろん『ブラック・マジシャン・ガール』!」(ガール手札2→1)(ガールライフ4000→3000)
「ここで、あたしは魔法カード『ソウル・サークル』を発動! あたしのフィールドに『ブラック・マジシャン・ガール』がいる時、墓地の『マジシャン・ガール』の数につき1枚ドローできる! 今あたしの墓地にはベリー・レモン・チョコ・キウイの4体がいるから、4枚ドローするよ!」(ガール手札0→4)(ガール墓地7→8)
「あたしは手札を1枚捨てて、手札からレベル6モンスター『幻想の見習い魔導師』を特殊召喚するよ!」(ガール手札4→2)(ガール墓地8→9)
そうして現れたブラマジガールにそっくりな魔法使い。そっくりだが、装備が違ったり肌が褐色だったりと、いろいろ違う。
「『幻想の見習い魔導師』が特殊召喚に成功した時、デッキから『ブラック・マジシャン』を手札に加えるよ」(ガール手札2→3)
「モンスターを増やして……レベル6が2体? まさか!」
「あたしはレベル6の魔法使い族モンスター2体を素材として、エクシーズ召喚! 現れて、大人の魅惑でみんなを惑わす魔性の魔女! ランク6『マジマジ☆マジシャンギャル』!」
現れたのは、またしてもブラマジガールにそっくりなモンスター……だが、今回のはどこか大人びた魅力を持つ、魔女ギャルであった。攻撃力は2400。
これには観客も大盛り上がり。
「女の子かと思ったら、大人のお姉さんまで! 全くうらやま……けしからん女の子だぜ!」
「良い! これはイィ~!」
「一体、どんな効果を持っているんだ?」
遊太はもう、観客に反応することすら止めた。
「マジシャンギャル、効果発動! エクシーズ素材を取り除き、手札を1枚除外して。2つの効果から1つを選択して適用できるよ! ブラック・チャーム!」(ガール手札3→2)(ガール墓地9→10)(ガール除外0→1)
マジシャンギャルが、ウインクをする。それによって、桃色の波紋が辺りに広がる。
「おお~!」
これにはカリンのモンスターだけではなく、観客もメロメロだ。(遊太除く)
「相手フィールドのモンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得るか、相手の墓地のモンスター1体をあたしのフィールドに特殊召喚するよ! あたしは……相手のモンスターのコントロールを得るよ! ルインのコントロールをね!」
「ああっ!」
マジシャンギャルのかわいさに、ルインはふらふらとガールのフィールドへ行ってしまう。
「くっ、よりにもよって2回攻撃持ちのモンスターを……!」
「これで、相手のフィールドには攻撃力3000越えのモンスター2体と、2400のモンスターまで……! これじゃあ!」
「まだまだ! 魔法カード『救魔の標』を発動! 墓地の魔法使い族の効果モンスターを1体手札に加える。あたしは、『幻想の見習い魔導師』を手札に」
「バトルフェイズ! あたしはルインで、『マンジュ・ゴッド』を攻撃!」
「ううっ!」(カリンライフ3450→1550)(カリン墓地13→14)
「そして、マジシャン・ギャルでサフィラを攻撃! このとき、手札の『幻想の見習い魔導師』の効果を発動! 闇属性・魔法使い族モンスターが戦闘を行うダメージ計算時、このカードを墓地へ送って、そのモンスターの攻撃力を2000アップさせるよ!」(ガール手札2→1)(ガール墓地10→11)(マジシャンギャル攻撃力2400→4400)
「ええっ!?」
「行って、マジシャンギャル! ブラック・マジック・チャーミング!」
マジシャンギャルの、ピンクハートな魔法がサフィラを直撃。ついでに観客にも直撃して、ハートを打ち抜く。
「くぅっ! ですが、墓地の『機械天使の儀式』を除外して、破壊を免れますわ!」(カリンライフ1550→650)(カリン墓地14→13)(カリン除外1→2)
「でも、破壊耐性はそこまでみたいね! 『サイレント・マジシャンLV8』で、サフィラを攻撃!」
「サイレント・マジシャンの攻撃力は3500、サフィラの攻撃力も3500……相打ちだけど!」
「くっ!」(カリン墓地13→15)
「これで、フィールドが開いたわね。これでとどめ! ルインで、ダイレクトアタック!」(ガール墓地11→12)
「手札から、『英霊の盾』の効果発動ですわ! 相手の直接攻撃宣言時、このカードを墓地へ送ってこのターンに受ける全てのダメージを0にしますわ!」(カリン手札1→0)(カリン墓地15→16)
「おおっ、ギリギリ防いだ!」
「やるわね。メインフェイズ2に入って、『アップル・マジシャン・ガール』とルインをリリースして、手札の『ブラック・マジシャン』をアドバンス召喚!」(ガール手札1→0)(ガール墓地12→13)(カリン墓地16→17)
ガールのフィールドに現れた、偉大なる黒魔術師。攻撃力は2500。『ブラック・マジシャン・ガール』の師匠と言えるのもうなずける。

ガール

ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター2体
『マジマジ☆マジシャンギャル』(攻撃表示・攻撃力2400・闇属性・ランク6・X素材1つ)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数13枚
除外されているカード1枚


ブラマジガールの圧倒的優勢により、観客の勢いは割れんばかりにガールの方向へ向かった。カリンを応援しているのは、もはや遊太のみ。
「なんとかしのいだけど、ライフも残りわずかで手札も無し……大丈夫かな?」
と、遊太がつぶやいた時、聞こえたのか遊太に向かってカリンは、後ろも向かずにグーサインを送る。
「……心配いらなかったか、ここから逆転する気満々だ……!」
完全アウェーの中でも、気丈に振る舞って勝ちを目指す。デュエリストならば、そうなのだろうと、遊太は一人で納得した。


6・カリンのターン

「私のターン、ドロー!」(カリン手札0→1)
「……よし、手札から魔法カード『強欲で金満な壺』を発動させますわ。エクストラデッキから、ランダムに裏側表示で3枚か6枚除外して、除外したカード3枚につき1枚ドローできますわ。私は6枚除外して、2枚ドロー!」(カリン手札0→2)(カリン墓地17→18)(カリン除外2→8)
「フィールド魔法リチューアル・チャーチの効果、墓地の魔法カードを2枚デッキに戻して、戻した数と同じレベルの天使族モンスター1体を特殊召喚しますわ。墓地の強金と『サンダー・ボルト』の2枚をデッキに戻して、レベル2の『サイバー・プチ・エンジェル』を特殊召喚しますわ」(カリン墓地18→15)
「そして特殊召喚されたプチ・エンジェルの効果で、デッキから『機械天使の儀式』を手札に」(カリン手札2→3)
「そしてリチューアル・チャーチの効果を再び発動させて、手札の魔法カード『機械天使の儀式』を墓地へ送って、デッキより『サイバー・エンジェル-弁天-』を手札に」(カリン墓地15→16)
「そして手札から『儀式の準備』を再び発動させて、デッキよりレベル6の『サイバー・エンジェル-韋駄天-』を手札に、そして墓地の『機械天使の儀式』を手札に」(カリン手札3→4)(カリン墓地16→15)
「手札から儀式魔法『機械天使の儀式』を発動させますわ! 手札のレベル6韋駄天をリリースして、手札のレベル6『サイバー・エンジェル-弁天-』を儀式召喚しますわ!」(カリン手札4→1)(カリン墓地15→18)
両手に扇を携えた、『サイバー・エンジェル』。攻撃力は1800だが、韋駄天の効果により2800にアップする。
「そして装備魔法『リチュアル・ウェポン』を弁天に装備! このカードはレベル6以下の儀式モンスター1体に装備可能で、装備モンスターの攻撃力・守備力を1500ポイントアップさせますわ!」(カリン手札1→0)
「1500アップ!?」
「よって、弁天の攻撃力は2800から4300に!」
「えぇ~!?」
「「えぇ~っ!?」」
観客の方が一番驚いているが、ここまで来たら、もう止まらない。
「行きますわ、弁天で『マジマジ☆マジシャンギャル』を攻撃! グリッサード・スラッシュ!」
弁天の激しい扇の攻撃が、ギャルにクリーンヒット。
「ああっ!」(ガールライフ3000→1100)(ガール墓地13→15)
「更に、弁天が戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの守備力分のダメージを相手に与えますわ」
「マジシャンギャルの守備力は2000。ということは!」
「そう、あなたの負けですわ」
「あぁ~ん! 負けちゃったぁ~!」(ガールライフ1100→0)
「やったー! カリンちゃんの勝ちだ~!」


カリンが勝ったのは良かったが、ブラマジガールの子を応援していた観客からはブーイングの嵐が巻き起こってしまった。
「なんだよ~! そこは負けとけよ~!」
「空気読めよ~!」
「Boo! Boo!」
「あらあら……大変なことになってしまいましたわ」
「どうしよう?」
と、二人が困っていると。
「みんな、応援してくれてありがと~! だから、あたしの負けは気にしないでっ」
と、ウインクして観客に言えば……。
「「許す!」」
と、丸く収まったのだった。
「それじゃあ、バイバーイ!」
といって、向こうへ去って行った。それを、応援していた人たちは追いかけて行った。
残された遊太とカリンはというと。
「ねえ、カリンちゃん。さっきの子なんだけど……」
「ええ、先ほどサフィラが、あの子は普通の子ではないと言っていました」
「ええ? 大丈夫なの?」
「敵意も何も感じなかったので、とりあえず大丈夫かと」
「そっかぁ。じゃあ、あの子なんでデュエルを?」
「さぁ……」
「なんだったんだろ、一体……ま、それはおいといて、遊園地の続き、行こっか」
「そうですわね。何か起きたら対処すれば良いですし」
「じゃあ、コレ脱いでいこっか!」
「はい」
そうして、二人はコスプレを脱いで遊園地を楽しむのだった。


そして、あの子はというと……。
「どこだ!? あの子はドコだ!?」
「消えちゃったよ~!」
追いかけられていたが、すでにその子は空に浮かぶ光の球になっていた。
「あ~楽しかった! あの子とのデュエルは特に! じゃあね~。またいつか、会えたらよろしくね~」


特別編。終わり。
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51 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 528 0 2022-02-01 -
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