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第百四話「プロ辞めます!」 作:イクス
第百四話「プロ辞めます!」
D1グランプリ本戦、皆強力なデュエリストとの対戦を避けて、なるべく弱そうなデュエリストを狙ってデュエルすることが多いのだが、狙ったヤツに返り討ちにされることも多い。
特に、子どもや女性、変なヤツと侮れば思わぬ反撃を受けることもあるのだ……。
「『青眼の白龍』で、ダイレクトアタック!」
「ぐあああっ!」
アキラは、最終トーナメントに向けて連戦連勝を積み重ねていた。子どもと侮って、デュエルを挑んでくる輩が多いためか、そんな奴らを返り討ちにしていた。
「弱っちいな。弱いヤツを狙って勝ち残ろうとするなんて、そんなんじゃ甘いぜ。せめてプロでも、もうちょい強い相手を倒そうと頑張れよ」
歯ごたえのない相手とばかり戦っているため、もう少し手応えのある相手と戦いたいアキラ。だが、そういったデュエリストとはなかなか会えないものである。
自分を狙ってくる相手を多数返り討ちにしたため、少々疲れたアキラは、公園にて休憩をとることにした。
「ったく、子どもだからって舐めすぎだぜ。ああいう奴らは今はいいが、デュエリストが少なくなれば嫌でも強い奴らとデュエルしなければいけなくなる。その時になれば、負けるに決まってる。結局は、実力が物言う世界なんだからな」
そう愚痴りながら、誰もいない公園に入る。すると、ベンチに異様な人間らしきモノがいた。
シルクハットに燕尾服姿の、ガイコツだった。おそらくガイコツマスクのプロなのだろう。腕にデュエルディスクをつけていることから、大会参加者であることがわかった。
だが、その姿はマスク越しでも悲哀が感じられるほどのムードを見せていた。
「なんだ、アイツ。なんでこんなところで黄昏れているんだ?」
とりあえず近寄って話しかけることにした。
「アンタ、大会参加者だろ? なんでこんなところでそんなネガティブオーラ出しているんだ?」
「あぁ、大会に参加している子どもか……見ての通り、落ち込んでいるのさ。はぁ……」
「落ち込んでいる? なんで?」
「子どもに話しても、わからないことさ……さ、デュエルでもしようか?」
「なんだよ、そんなやる気なさそうな感じで。そんな感じじゃデュエルしてもつまんねえよ。話せばなんか変わるんじゃねえか?」
「……ふぅ。子どもにそう諭されるなんて、俺も落ちぶれたもんだなあ……良いぜ、話してやるよ。隣に座んな」
そうして、骸骨紳士の隣に座るアキラ。そして骸骨はぽつぽつと話し始めた。
「俺はな、元々はプロリーグで頂点を目指すデュエリストだったのさ。でもな、鳴かず飛ばずで上位リーグには上がれず、下位リーグを行ったり来たりしているうちに契約を切られてしまったんだ。契約を切られちゃあプロではやっていけない。それでもデュエルを諦められなかった俺は、エンタメリーグというエンタメ重視のリーグに行くことにしたんだ」
「スマン、俺はエンタメリーグ見てねえんだわ」
「だよなー。お前みたいな実力重視のヤツはおちゃらけたデュエルなんか見ないよな。で、俺はエンタメリーグに行ったんだけど、なんか……燃えない日々が続いたんだよな。こんな変な格好をして、台本通りのデュエルをする毎日……戦っているんじゃなくて、劇をしている日々……確かに俺はデュエルを諦められなかった。けれど、こんな形でデュエルに関わるのは、本当に俺が求めていたものなのか? って感じでさ……こんな形が、俺のデュエルなのか? って、自問自答の毎日を日々だった。そんな中、D1グランプリが開催されるって知ったんだ。せめて最後のけじめにと思って、参加したんだ。俺が昔プロリーグにいたときのデッキでな。なんとか本戦までは出場できたし、思い出にと思って思いっきりデュエルしようと思っていた……けれど、エンタメリーグからお達しが出てな、俺はエンタメリーグでの姿、ワイトジェントルマンとして出なきゃいけなくなっちまった。せめて俺本来でのって思ってたのになあ……はぁ」
「それが、アンタが落ち込んでいる理由?」
「ああ、くだらねえ理由だろ? こんないい年こいた大人がねえ……」
「確かにくだらねえな。アンタのその中途半端な思いが」
「え?」
「プロでやっていけなくて、エンタメリーグに行ったってことは、デュエルを諦めることができなかったんだろ? でも、デュエルでやっていきたかったのなら、諦めずプロリーグに残って頑張ればよかったんだよ。諦めてエンタメリーグに行ったのなら、エンタメでひたすらエンタメに徹するべきだったんだ。なのに、アンタはプロへの中途半端な未練や思いを抱えたまま、エンタメに行っちまった。諦めるなら中途半端じゃいけねえんだ。諦めるなら、未練を残さないように徹底的にやらなきゃいけなかったんだ」
「……恥ずかしいな。子どもにそんなこと言われるなんて」
「デュエルするぞ、アンタのそんな中途半端な未練、断ち切ってやらあ。使うデッキは格好に寄ったものか?」
「そ、そうだ。このガイコツデッキだ!」
「やるぞ、エンタメもプロも、そんな中途半端な感情じゃやっていけねえってことを教えてやるよ。ガキが何言っているんだって思うかもしれないけどな」
「そ、そこまで言われちゃあ黙っていられねえよ。たとえエンタメのデッキでも、負けねえってことを教えてやる!」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
1・アキラのターン
「先攻は俺だ、俺のターン!」
「俺は手札より、魔法カード『トレード・イン』を発動。手札のレベル8モンスターを捨てて、2枚ドローする。俺は手札の『青眼の白龍』を捨てて、2枚ドローする」(アキラ墓地0→2)
「更に、手札から『調和の宝札』を発動。手札の攻撃力1000以下のドラゴン族チューナーを1体捨てて、2枚ドローする。俺は手札の『太古の白石』を捨てて、2枚ドローする」(アキラ墓地2→4)
「更に、手札を1枚捨てて魔法カード『ドラゴン目覚めの旋律』を発動。デッキより攻撃力3000以上守備力2500以下のドラゴン族モンスター2体を手札に加える。俺はデッキより『青眼の白龍』と『青眼の亜白龍』を手札に加える」(アキラ墓地4→6)
「手札の『青眼の白龍』を相手に公開することで、手札のレベル8『青眼の亜白龍』は特殊召喚できる」(アキラ手札5→4)
「そして俺は、手札からレベル1チューナー『青き眼の賢士』を召喚する。このカードが召喚に成功した時、デッキからレベル1の光属性チューナーを手札に加える。俺は『エフェクト・ヴェーラー』を手札に加える」
「レベル8の亜白龍に、レベル1の賢士をチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル9『青眼の精霊竜』!」(アキラ墓地6→8)
「このカードが俺のフィールドに存在する時、1ターンに1度だけ墓地で発動したカード効果を無効にする。そして、2体以上の特殊召喚は封じられるぜ。カードを2枚セットして、ターンエンド。このターンのエンドフェイズ、墓地へ送られた『太古の白石』の効果で、デッキから『ブルーアイズ』モンスターを特殊召喚できる! 出ろ、『深淵の青眼龍』! 守備表示! そして、特殊召喚された青眼龍の効果で、デッキから儀式魔法1枚『カオス・フォーム』を手札に加え、デッキからレベル8ドラゴン族モンスター、『青眼の混沌龍』を手札に加えるこれでターンエンド!」(アキラ手札4→2→4)
アキラ
ライフポイント8000
手札枚数4枚
モンスター2体
『深淵の青眼龍』(守備表示・守備力2500・光属性・レベル8)
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚
「1ターンでそんな強力なモンスターを2体も……世の中には、少年だっていうのに才能は俺以上かも……」
「さあ、やってみせろよ。そんな変な格好でさあ」
「た、確かにこの格好は変な格好かもしれん……だけど、俺だってデュエリストなんだ! このワイトジェントルマンとしてのデッキを見せてやる!」
2・ワイトジェントルマンのターン
「俺のターン、ドロー!」(ワイト手札5→6)
「このメインフェイズ1開始時、魔法カード『強欲で金満な壺』を発動! エクストラデッキのカードを3枚か6枚裏側除外することで、除外したカード3枚につき1枚ドローする。俺は6枚除外し、2枚ドローする」(ワイト手札6→7)(ワイト除外0→6)(ワイト墓地0→1)
「速攻魔法『禁じられた一滴』を発動! 手札・フィールドからこのカード以外のカードを任意の数墓地へ送り、相手モンスターを選んで効果を無効化し攻撃力を半分にする。ただし、このカードの発動に対して、コストとして捨てたカードと同じ種類のカードは発動できん。俺は手札の『ワイトプリンス』2体を墓地へ送り、お前の効果モンスター2体を無効化!」(ワイト手札7→4)(ワイト墓地1→4)
(墓地効果を封じる精霊龍はともかく、深淵龍まで?)
「墓地へ送られた2体の『ワイトプリンス』の効果発動。デッキから『ワイト』と『ワイト夫人』を1体ずつ墓地へ送るそれが2体ということは、合計4体!」(ワイト墓地4→8)
「『ワイト』モンスターを、沢山墓地へ送るだと?」
「その通り。そして、手札から魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動! 手札のモンスターカード『ワイトプリンス』を墓地へ送り、手札・デッキからレベル1モンスターを特殊召喚できる! さあ現れよ……骸を積み重ね、その上に君臨する『ワイト』の王! レベル1『ワイトキング』!」(ワイト手札4→2)(ワイト墓地8→10)
現れたのは、一見普通の『ワイト』に見えて纏うオーラが全く違う『ワイト』。攻撃力は今は?だが……。
「なんだコイツは……」
「『ワイト』は、集まると大変というフレーバーテキストを聞いたことが無いかね? 『ワイトキング』は、まさしくそのテキストにふさわしい効果を持っているのさ! 『ワイトキング』は、墓地に存在する『ワイト』『ワイトキング』の数×1000ポイント攻撃力をアップさせる!」
「つまり、今の攻撃力は2000ポイント……」
「いいや、墓地へ送られた『ワイトプリンス』『ワイト夫人』もまた墓地で『ワイト』として扱う効果を持つ。つまり、通常の『ワイト』と合わせて6000ポイントの攻撃力を得る!」(ワイト墓地10→12)
「更に、手札から墓地へ送られた『ワイトプリンス』によって、墓地へ『ワイト』が送られる……」
「その通り! 『ワイトプリンス』によって、更に『ワイト』と『ワイト夫人』が墓地へ送られ、攻撃力は9000!」(ワイトキング攻撃力0→9000)
「攻撃力9000!? ブルーアイズの攻撃力を圧倒的に上回るだと!?」
「その通り。これが王の力!」
「だが、ワンキル目的なら詰めを誤ったな。俺は手札の『エフェクト・ヴェーラー』を墓地へ送って、効果を発動! 相手メインフェイズ時、手札のこのカードを墓地へ送って、相手モンスター1体を対象として効果を無効化する! 対象は『ワイトキング』だ!」(アキラ手札4→3)(アキラ墓地11→12)
「ふむ……『ワイトキング』の攻撃力は効果で固定される……上手いことやったな。だがこれだけでは終わらないぞ! カードを2枚伏せて、ターンエンド」(ワイト手札2→0)
ワイトジェントルマン
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『ワイトキング』(攻撃表示・攻撃力9000・闇属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数12枚
除外されているカード0枚
「面白いデッキだな。だが、その程度じゃまだまだだぜ!」
3・アキラのターン
「俺のターン、ドロー」(アキラ手札3→4)
「太刀打ちする手立てはあるんだよ。攻撃力が高いだけのモンスターなら、いくらでもな! 俺は、手札から儀式魔法『カオス・フォーム』を発動! 手札のレベル8『青眼の白龍』をリリースして、手札から儀式召喚! 俺は手札からレベル8の『青眼の混沌龍』を儀式召喚する!」(アキラ手札4→1)(アキラ墓地12→14)
「バトルフェイズに入り、混沌龍で『ワイトキング』を攻撃! この瞬間、混沌龍の効果が発動! 『青眼の白龍』を素材として儀式召喚したこのモンスターは、攻撃宣言時相手フィールド全てのモンスターの表示形式を変更でき、かつその攻撃力・守備力は0になる! そして更に、攻撃は貫通する!」
「なんとー! 攻撃力3000を、そのまま受けてしまうだとー!? だが、この程度は受けん! 罠カード『ガード・ブロック』を発動! 戦闘ダメージは0となり、カードを1枚ドロー!」(ワイト墓地11→13)(ワイト手札0→1)
「だが、これで……」
「骸の王はこの程度ではやられん! 戦闘破壊された『ワイトキング』は、墓地の『ワイト』か『ワイトキング』を除外することで、墓地から特殊召喚できる! 『ワイト』を除外し、墓地から特殊召喚する!」
「復活効果まで兼ね備えているのか……! だがな、墓地で発動する効果は、精霊龍が無効化し……」
「リバースカード、オープン! 罠カード『連鎖空穴』! 魔法・罠・モンスター効果の発動にモンスター効果がチェーンされた時発動! その効果を無効化する。この時、無効化されたモンスターを手札・デッキから除外できる。除外できなかった場合、俺はお前の手札を1枚除外する。精霊龍はシンクロモンスター、よって手札・デッキからは除外できない。なので手札を1枚除外だ!」
(この罠カードを使いたかったが、まだリバースカードは2枚ある。除外されても問題はねえか……)
「わかった。手札を1枚除外する。『連鎖空穴』の効果で精霊龍の効果は無効化され、『ワイトキング』は復活するんだな」(アキラ手札1→0)(アキラ除外0→1)(ワイト墓地15→14)(ワイト除外6→7)(ワイトキング攻撃力9000→8000)
(攻撃力は1000ダウンするが、混沌龍が棒立ちになってしまう……ヤロウ、意外と強いじゃねえか!)
「ターンエンドだ」
アキラ
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター3体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『青眼の混沌龍』(攻撃表示・攻撃力3000・闇属性・レベル8)
『深淵の青眼龍』(守備表示・守備力2500・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数14枚
除外されているカード0枚
「フフフ……『ワイト』デッキの恐ろしさ、体感したかな?」
「ああ。恐ろしいくらい体感したよ、攻撃力の暴力がこんなにも恐ろしいとはな!」
「だが、本当の恐ろしさはこれからだ!」
4・ワイトジェントルマンのターン
「私のターン、ドロー!」(ワイト手札1→2)
「魔法カード『カード・ヘキサチーフ』を発動! 相手フィールドにセットされた魔法・罠を発動できなくさせる! お前の2枚の伏せカードを発動できなくさせる! これに対し魔法・罠は発動できない!」(ワイト手札2→1)(ワイト墓地14→15)
鎖がアキラの伏せカードを縛り、発動を不可にしてしまう。
(くっ、『ガード・ブロック』と『エネミーコントローラー』が……!)
「そして、このカードが墓地にある時、発動時に封じたカードは発動できない!」
「更に、永続魔法『弱者の意地』を発動させ、バトルフェイズ! 『ワイトキング』で、混沌龍を攻撃! ワイト・クラッシュ!」(ワイト手札1→0)
「ぐうううっ! な、なんてダメージ……これが王の力……!?」(アキラライフ8000→3000)(アキラ墓地14→15)
「フッフッフ……これが王の力! ブルーアイズすらも上回る攻撃力よ! 更に、自分のレベル2以下のモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊して手札が0の時、永続魔法『弱者の意地』の効果が発動される。デッキから2枚ドローする!」(ワイト手札0→2)
「手札補充も兼ね備えているのか……なるほど、無駄が無いじゃねえか」
「フフフ……カードを1枚伏せて、ターンエンド!」(ワイト手札2→0)
ワイトジェントルマン
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『ワイトキング』(守備表示・攻撃力8000・闇属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『弱者の意地』(永続魔法)
墓地の枚数15枚
除外されているカード7枚
「この野郎……バ火力で思いっきり殴りやがって……だが、まだまだ終わっちゃいねえよ!」
「フフフ、お前はこの王の力の前に、ひれ伏すだけだ!」
5・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札0→1)
「手札から、魔法カード『アドバンスドロー』を発動! 自分フィールドのレベル8以上のモンスターをリリースし、2枚ドローする! 『深淵の青眼龍』をリリースし、2枚ドローする!」(アキラ手札0→2)(アキラ墓地15→17)
「よし。俺は墓地から、『太古の白石』の効果を発動させる。このカードを墓地から除外することで、墓地から『ブルーアイズ』モンスターを手札に加えられる。俺は墓地の『青眼の亜白龍』を手札に加える」(アキラ墓地17→16)(アキラ手札2→3)(アキラ除外1→2)
「更に、墓地の『輪廻竜サンサーラ』の効果発動! 墓地のこのカードを除外し、墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を手札に加えられる。俺は墓地から『青眼の白龍』を手札に加える」(アキラ墓地16→15)(アキラ手札3→4)(アキラ除外2→3)
「手札の『青眼の白龍』を相手に見せることで、手札の『青眼の亜白龍』は特殊召喚できる! そして、亜白龍の効果発動! このターンの攻撃を不可にする代わりに、相手モンスター1体を破壊する!」
「罠カード発動! 『身代わりの闇』! デッキより、レベル3以下の闇属性モンスター1体を墓地へ送り、破壊効果を無効化する! 俺はレベル3の『ワイト夫人』を墓地へ送り、亜白龍の破壊効果を無効化する! 『ワイト夫人』もまた、墓地で『ワイト』ととして扱うため、『ワイトキング』の攻撃力は1000上がる!」(ワイト墓地15→17)(ワイトキング攻撃力8000→9000)
「かまわねえよ。いくら攻撃力を上げたって、かいくぐる術はある! 手札の『トレード・イン』を発動させ、手札のレベル8の『青眼の白龍』を墓地へ送り、2枚ドローする」(アキラ墓地15→17)
「更に、手札の速攻魔法『銀龍の轟咆』を発動! 墓地のドラゴン族通常モンスターを特殊召喚できる。俺は墓地の『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(アキラ手札3→2)
「手札より、魔法カード『クロス・アタック』を発動! 自分フィールドの、攻撃力が同じモンスター2体を対象とし、片方を攻撃不可とする代わりに、片方を直接攻撃できるようにする! 亜白龍の攻撃を不可にする代わりに、『青眼の白龍』をダイレクトアタック可能にする!」(アキラ手札2→1)(アキラ墓地17→18)
「バトルフェイズ! 『青眼の白龍』で、ダイレクトアタック! 滅びの爆裂疾風弾!」
「手札の『ワイトプリンセス』を捨てて、効果発動! フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時までレベル・ランクの数×300ポイントダウンさせる! お前のブルーアイズはレベルが8。よって、2400ダウンだ!」(ワイト手札1→0)(ワイト墓地17→18)
「なにい……!? ブルーアイズの攻撃力が600に!?」
「ダメージは受けるが、それは大したことはない! 更に、『ワイトプリンセス』もまた墓地で『ワイト』として扱うため、攻撃力が1000アップする!」(ワイトライフ8000→7400)(ワイトキング攻撃力9000→10000)
「……メインフェイズ2に入り、2体の『青眼の白龍』2体を墓地へ送って、融合召喚! レベル10『青眼の双爆裂龍』を守備表示で特殊召喚しカードを1枚伏せてターンエンドだ……」(アキラ手札1→0)(アキラ墓地18→20)
(一応ツインバーストは、戦闘では破壊されない効果を持っているが……伏せカード1枚で、守り切れるか?)
アキラ
ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター2体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『青眼の双爆裂龍』(守備表示・守備力2800・光属性・レベル10)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
『エネミーコントローラー』(発動不可)
『ガード・ブロック』(発動不可)
発動しているカード0枚
墓地の枚数20枚
除外されているカード2枚
「フフフ……守りを固めたようだが、その程度では王の力を止めることはできん!」
6・ワイトジェントルマンのターン
「私のターン、ドロー!」(ワイト手札0→1)
「手札から、魔法カード『強欲で金満な壺』を再び発動! エクストラデッキのカードを6枚裏側除外して、2枚ドローする!」(ワイト手札0→2)(ワイト除外7→13)(ワイト墓地18→19)
「装備魔法『光学迷彩アーマー』を『ワイトキング』に装備! このカードはレベル1モンスターにのみ装備可能。装備したモンスターは、ダイレクトアタックが可能となる!」(ワイト手札2→1)
「ダイレクトアタック……だと!? 10000の攻撃力で、ダイレクトアタックを仕掛けるつもりだって言うのか!?」
「そのとぉ~り! バトルフェイズに入り、『ワイトキング』でダイレクトアタック! ワイト・クラッシュ!」
(……『ガード・ブロック』は封じられている……! だが、攻撃を防ぐ方法はある!)
「罠カード『ブレイクスルー・スキル』を発動! 相手モンスター1体の効果を無効化する! 対象は『ワイトキング』だ!」(アキラ墓地17→18)
「なにっ! 効果が無効化されると、攻撃力が0になってしまう……!」
「どーにか、防げたみたいだな」
「くっ……リバースカードを1枚伏せて、ターンエンドだ……」(ワイト手札1→0)
(相手墓地に、『ブレイクスルー・スキル』があることで、『ワイトキング』はアキラのターンで攻撃力を0にできる……だが、このリバースカードで……!)
「おっと、俺はこのターンのエンドフェイズに『青眼の精霊龍』の効果を発動させる。このモンスターをリリースして、エクストラデッキから光属性・ドラゴン族モンスターを特殊召喚する。ただし、特殊召喚したモンスターは召喚されたターンのエンドフェイズに破壊される。俺はエクストラデッキから、レベル9の『蒼眼の銀龍』をエクストラから特殊召喚する。そして、特殊召喚された『蒼眼の銀龍』によって、次のターンの終了時まで俺のフィールドのドラゴン族は効果対象とはならず、破壊はされない!」(アキラ墓地20→21)
「なにっ!?」
(こ、これでは伏せカードが……!)
ワイトジェントルマン
ライフポイント7400
手札枚数0枚
モンスター1体
『ワイトキング』(攻撃表示・攻撃力10000・闇属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚
『弱者の意地』(永続魔法)
墓地の枚数19枚
除外されているカード13枚
(ここを逃せば、おそらく次のターン攻撃力の暴力でやられる……! やるならここしか無い!)
7・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札0→1)
「このスタンバイフェイズ、『蒼眼の銀龍』の効果で墓地の通常モンスターである『青眼の白龍』を特殊召喚する」(アキラ墓地21→20)
「手札から、魔法カード『魔鏡の宝札』を発動! 自分の魔法・罠ゾーンにセットされているカードを墓地へ送ることで、1枚につき1枚ドローできる! お前によって封じられた2枚のカードを墓地へ送ることで、2枚ドロー!」(アキラ手札0→2)(アキラ墓地18→21)
「更に手札より、魔法カード『アドバンスドロー』を発動! フィールドのレベル8以上のモンスター1体をリリースして、デッキから2枚ドローする。レベル9の『蒼眼の銀龍』をリリースして、2枚ドローする!」(アキラ手札2→3)(アキラ墓地21→23)
「……よし、速攻魔法『神秘の中華鍋』を発動。自分フィールドのモンスター1体をリリースし、攻撃力か守備力分のライフを回復する。俺は『青眼の白龍』をリリースし、攻撃力3000ポイント分ライフを回復する!」(アキラ手札3→2)(アキラ墓地23→25)(アキラライフ3000→6000)
「『デビル・フランケン』を召喚! 効果発動、ライフを5000支払い、エクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚する! 俺はエクストラデッキから、レベル12の『青眼の究極竜』を特殊召喚する!」(アキラ手札2→1)(アキラライフ6000→1000)
「そして装備魔法『巨大化』を究極竜に装備! 相手よりライフポイントが低いため、装備モンスターの攻撃力は倍となる!」
「こ、攻撃力4500が、倍の9000に!? そして、墓地には……」
「その通り、墓地の『ブレイクスルー・スキル』を除外して、お前の『ワイトキング』の効果を無効化する!」(アキラ墓地25→24)(アキラ除外2→3)
「これで、攻撃力が0に……!?」
「伏せカードは、どうやらこの状況じゃ使えないみたいだな。行くぜ! スーパー・アルティメット・バースト!」
究極竜の攻撃が、骸の王を完膚なきまで吹き飛ばした。攻撃力9000のダメージが、直にぶつかった。
「負けた……」(ワイトライフ7600→0)
「いやあ、負けたよ。最後に『ワイトキング』をあんな形で上回られるとはね」
「高い攻撃力で来るなら、それに負けないくらいの攻撃力を……ね。ま、攻撃力で上回ることはできませんでしたけどね」
「それでもね、俺を倒すには十分だったけどな」
「でも良いじゃないですか、『ワイト』を墓地に溜めて、高い攻撃力でワンパンで仕留める……なかなかロマンがあっていいじゃないですか」
「そうか……良いと言ってくれるのか。でも、やっぱりこれで……踏ん切りがついたよ」
「何が?」
「プロ……辞めようかと思うんだ」
「……良いんですか?」
「何、エンタメリーグを辞めるだけさ。もう一回、実力が試されるプロリーグへ行こうと思うんだ」
「……もう一回、チャレンジするんですね」
「中途半端な気持ちじゃダメだって、お前に言われたからな。もう一回、やってみようって気持ちになれたんだ。ダメかもしれないけれど、もう一回自分の実力を試してみようと思うんだ!」
「……頑張ってください。応援しています」
「この大会が終わったら、またプロへ挑戦してみるよ。じゃあな、少年」
そうして、ガイコツ紳士は去って行った。その顔は見えなかったが、きっと中は決心がついた綺麗な顔だろう。それを理解したアキラは、次なる戦いへと向かっていった。
だが、決心した方はというと……。
「なんですか、大会関係者さん。ホテルの方へは……うっ!?」
「魂の採取、完了。本戦参加者でかなりのエネルギーとなりそうだ。後は、観客達も……フッフッフ……」
その様子を、影からじっと見つめていたのは、カリン。
「やはり、この大会の裏には何かが潜んでおりますわ。それも、あの時と同じ、闇の王の関係者……」
疑惑を深めていく大会関係者。勝ち進む遊太達。D1グランプリは、どうなっていくのだろうか……。
第百四話。終わり。
D1グランプリ本戦、皆強力なデュエリストとの対戦を避けて、なるべく弱そうなデュエリストを狙ってデュエルすることが多いのだが、狙ったヤツに返り討ちにされることも多い。
特に、子どもや女性、変なヤツと侮れば思わぬ反撃を受けることもあるのだ……。
「『青眼の白龍』で、ダイレクトアタック!」
「ぐあああっ!」
アキラは、最終トーナメントに向けて連戦連勝を積み重ねていた。子どもと侮って、デュエルを挑んでくる輩が多いためか、そんな奴らを返り討ちにしていた。
「弱っちいな。弱いヤツを狙って勝ち残ろうとするなんて、そんなんじゃ甘いぜ。せめてプロでも、もうちょい強い相手を倒そうと頑張れよ」
歯ごたえのない相手とばかり戦っているため、もう少し手応えのある相手と戦いたいアキラ。だが、そういったデュエリストとはなかなか会えないものである。
自分を狙ってくる相手を多数返り討ちにしたため、少々疲れたアキラは、公園にて休憩をとることにした。
「ったく、子どもだからって舐めすぎだぜ。ああいう奴らは今はいいが、デュエリストが少なくなれば嫌でも強い奴らとデュエルしなければいけなくなる。その時になれば、負けるに決まってる。結局は、実力が物言う世界なんだからな」
そう愚痴りながら、誰もいない公園に入る。すると、ベンチに異様な人間らしきモノがいた。
シルクハットに燕尾服姿の、ガイコツだった。おそらくガイコツマスクのプロなのだろう。腕にデュエルディスクをつけていることから、大会参加者であることがわかった。
だが、その姿はマスク越しでも悲哀が感じられるほどのムードを見せていた。
「なんだ、アイツ。なんでこんなところで黄昏れているんだ?」
とりあえず近寄って話しかけることにした。
「アンタ、大会参加者だろ? なんでこんなところでそんなネガティブオーラ出しているんだ?」
「あぁ、大会に参加している子どもか……見ての通り、落ち込んでいるのさ。はぁ……」
「落ち込んでいる? なんで?」
「子どもに話しても、わからないことさ……さ、デュエルでもしようか?」
「なんだよ、そんなやる気なさそうな感じで。そんな感じじゃデュエルしてもつまんねえよ。話せばなんか変わるんじゃねえか?」
「……ふぅ。子どもにそう諭されるなんて、俺も落ちぶれたもんだなあ……良いぜ、話してやるよ。隣に座んな」
そうして、骸骨紳士の隣に座るアキラ。そして骸骨はぽつぽつと話し始めた。
「俺はな、元々はプロリーグで頂点を目指すデュエリストだったのさ。でもな、鳴かず飛ばずで上位リーグには上がれず、下位リーグを行ったり来たりしているうちに契約を切られてしまったんだ。契約を切られちゃあプロではやっていけない。それでもデュエルを諦められなかった俺は、エンタメリーグというエンタメ重視のリーグに行くことにしたんだ」
「スマン、俺はエンタメリーグ見てねえんだわ」
「だよなー。お前みたいな実力重視のヤツはおちゃらけたデュエルなんか見ないよな。で、俺はエンタメリーグに行ったんだけど、なんか……燃えない日々が続いたんだよな。こんな変な格好をして、台本通りのデュエルをする毎日……戦っているんじゃなくて、劇をしている日々……確かに俺はデュエルを諦められなかった。けれど、こんな形でデュエルに関わるのは、本当に俺が求めていたものなのか? って感じでさ……こんな形が、俺のデュエルなのか? って、自問自答の毎日を日々だった。そんな中、D1グランプリが開催されるって知ったんだ。せめて最後のけじめにと思って、参加したんだ。俺が昔プロリーグにいたときのデッキでな。なんとか本戦までは出場できたし、思い出にと思って思いっきりデュエルしようと思っていた……けれど、エンタメリーグからお達しが出てな、俺はエンタメリーグでの姿、ワイトジェントルマンとして出なきゃいけなくなっちまった。せめて俺本来でのって思ってたのになあ……はぁ」
「それが、アンタが落ち込んでいる理由?」
「ああ、くだらねえ理由だろ? こんないい年こいた大人がねえ……」
「確かにくだらねえな。アンタのその中途半端な思いが」
「え?」
「プロでやっていけなくて、エンタメリーグに行ったってことは、デュエルを諦めることができなかったんだろ? でも、デュエルでやっていきたかったのなら、諦めずプロリーグに残って頑張ればよかったんだよ。諦めてエンタメリーグに行ったのなら、エンタメでひたすらエンタメに徹するべきだったんだ。なのに、アンタはプロへの中途半端な未練や思いを抱えたまま、エンタメに行っちまった。諦めるなら中途半端じゃいけねえんだ。諦めるなら、未練を残さないように徹底的にやらなきゃいけなかったんだ」
「……恥ずかしいな。子どもにそんなこと言われるなんて」
「デュエルするぞ、アンタのそんな中途半端な未練、断ち切ってやらあ。使うデッキは格好に寄ったものか?」
「そ、そうだ。このガイコツデッキだ!」
「やるぞ、エンタメもプロも、そんな中途半端な感情じゃやっていけねえってことを教えてやるよ。ガキが何言っているんだって思うかもしれないけどな」
「そ、そこまで言われちゃあ黙っていられねえよ。たとえエンタメのデッキでも、負けねえってことを教えてやる!」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
1・アキラのターン
「先攻は俺だ、俺のターン!」
「俺は手札より、魔法カード『トレード・イン』を発動。手札のレベル8モンスターを捨てて、2枚ドローする。俺は手札の『青眼の白龍』を捨てて、2枚ドローする」(アキラ墓地0→2)
「更に、手札から『調和の宝札』を発動。手札の攻撃力1000以下のドラゴン族チューナーを1体捨てて、2枚ドローする。俺は手札の『太古の白石』を捨てて、2枚ドローする」(アキラ墓地2→4)
「更に、手札を1枚捨てて魔法カード『ドラゴン目覚めの旋律』を発動。デッキより攻撃力3000以上守備力2500以下のドラゴン族モンスター2体を手札に加える。俺はデッキより『青眼の白龍』と『青眼の亜白龍』を手札に加える」(アキラ墓地4→6)
「手札の『青眼の白龍』を相手に公開することで、手札のレベル8『青眼の亜白龍』は特殊召喚できる」(アキラ手札5→4)
「そして俺は、手札からレベル1チューナー『青き眼の賢士』を召喚する。このカードが召喚に成功した時、デッキからレベル1の光属性チューナーを手札に加える。俺は『エフェクト・ヴェーラー』を手札に加える」
「レベル8の亜白龍に、レベル1の賢士をチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル9『青眼の精霊竜』!」(アキラ墓地6→8)
「このカードが俺のフィールドに存在する時、1ターンに1度だけ墓地で発動したカード効果を無効にする。そして、2体以上の特殊召喚は封じられるぜ。カードを2枚セットして、ターンエンド。このターンのエンドフェイズ、墓地へ送られた『太古の白石』の効果で、デッキから『ブルーアイズ』モンスターを特殊召喚できる! 出ろ、『深淵の青眼龍』! 守備表示! そして、特殊召喚された青眼龍の効果で、デッキから儀式魔法1枚『カオス・フォーム』を手札に加え、デッキからレベル8ドラゴン族モンスター、『青眼の混沌龍』を手札に加えるこれでターンエンド!」(アキラ手札4→2→4)
アキラ
ライフポイント8000
手札枚数4枚
モンスター2体
『深淵の青眼龍』(守備表示・守備力2500・光属性・レベル8)
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚
「1ターンでそんな強力なモンスターを2体も……世の中には、少年だっていうのに才能は俺以上かも……」
「さあ、やってみせろよ。そんな変な格好でさあ」
「た、確かにこの格好は変な格好かもしれん……だけど、俺だってデュエリストなんだ! このワイトジェントルマンとしてのデッキを見せてやる!」
2・ワイトジェントルマンのターン
「俺のターン、ドロー!」(ワイト手札5→6)
「このメインフェイズ1開始時、魔法カード『強欲で金満な壺』を発動! エクストラデッキのカードを3枚か6枚裏側除外することで、除外したカード3枚につき1枚ドローする。俺は6枚除外し、2枚ドローする」(ワイト手札6→7)(ワイト除外0→6)(ワイト墓地0→1)
「速攻魔法『禁じられた一滴』を発動! 手札・フィールドからこのカード以外のカードを任意の数墓地へ送り、相手モンスターを選んで効果を無効化し攻撃力を半分にする。ただし、このカードの発動に対して、コストとして捨てたカードと同じ種類のカードは発動できん。俺は手札の『ワイトプリンス』2体を墓地へ送り、お前の効果モンスター2体を無効化!」(ワイト手札7→4)(ワイト墓地1→4)
(墓地効果を封じる精霊龍はともかく、深淵龍まで?)
「墓地へ送られた2体の『ワイトプリンス』の効果発動。デッキから『ワイト』と『ワイト夫人』を1体ずつ墓地へ送るそれが2体ということは、合計4体!」(ワイト墓地4→8)
「『ワイト』モンスターを、沢山墓地へ送るだと?」
「その通り。そして、手札から魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動! 手札のモンスターカード『ワイトプリンス』を墓地へ送り、手札・デッキからレベル1モンスターを特殊召喚できる! さあ現れよ……骸を積み重ね、その上に君臨する『ワイト』の王! レベル1『ワイトキング』!」(ワイト手札4→2)(ワイト墓地8→10)
現れたのは、一見普通の『ワイト』に見えて纏うオーラが全く違う『ワイト』。攻撃力は今は?だが……。
「なんだコイツは……」
「『ワイト』は、集まると大変というフレーバーテキストを聞いたことが無いかね? 『ワイトキング』は、まさしくそのテキストにふさわしい効果を持っているのさ! 『ワイトキング』は、墓地に存在する『ワイト』『ワイトキング』の数×1000ポイント攻撃力をアップさせる!」
「つまり、今の攻撃力は2000ポイント……」
「いいや、墓地へ送られた『ワイトプリンス』『ワイト夫人』もまた墓地で『ワイト』として扱う効果を持つ。つまり、通常の『ワイト』と合わせて6000ポイントの攻撃力を得る!」(ワイト墓地10→12)
「更に、手札から墓地へ送られた『ワイトプリンス』によって、墓地へ『ワイト』が送られる……」
「その通り! 『ワイトプリンス』によって、更に『ワイト』と『ワイト夫人』が墓地へ送られ、攻撃力は9000!」(ワイトキング攻撃力0→9000)
「攻撃力9000!? ブルーアイズの攻撃力を圧倒的に上回るだと!?」
「その通り。これが王の力!」
「だが、ワンキル目的なら詰めを誤ったな。俺は手札の『エフェクト・ヴェーラー』を墓地へ送って、効果を発動! 相手メインフェイズ時、手札のこのカードを墓地へ送って、相手モンスター1体を対象として効果を無効化する! 対象は『ワイトキング』だ!」(アキラ手札4→3)(アキラ墓地11→12)
「ふむ……『ワイトキング』の攻撃力は効果で固定される……上手いことやったな。だがこれだけでは終わらないぞ! カードを2枚伏せて、ターンエンド」(ワイト手札2→0)
ワイトジェントルマン
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『ワイトキング』(攻撃表示・攻撃力9000・闇属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数12枚
除外されているカード0枚
「面白いデッキだな。だが、その程度じゃまだまだだぜ!」
3・アキラのターン
「俺のターン、ドロー」(アキラ手札3→4)
「太刀打ちする手立てはあるんだよ。攻撃力が高いだけのモンスターなら、いくらでもな! 俺は、手札から儀式魔法『カオス・フォーム』を発動! 手札のレベル8『青眼の白龍』をリリースして、手札から儀式召喚! 俺は手札からレベル8の『青眼の混沌龍』を儀式召喚する!」(アキラ手札4→1)(アキラ墓地12→14)
「バトルフェイズに入り、混沌龍で『ワイトキング』を攻撃! この瞬間、混沌龍の効果が発動! 『青眼の白龍』を素材として儀式召喚したこのモンスターは、攻撃宣言時相手フィールド全てのモンスターの表示形式を変更でき、かつその攻撃力・守備力は0になる! そして更に、攻撃は貫通する!」
「なんとー! 攻撃力3000を、そのまま受けてしまうだとー!? だが、この程度は受けん! 罠カード『ガード・ブロック』を発動! 戦闘ダメージは0となり、カードを1枚ドロー!」(ワイト墓地11→13)(ワイト手札0→1)
「だが、これで……」
「骸の王はこの程度ではやられん! 戦闘破壊された『ワイトキング』は、墓地の『ワイト』か『ワイトキング』を除外することで、墓地から特殊召喚できる! 『ワイト』を除外し、墓地から特殊召喚する!」
「復活効果まで兼ね備えているのか……! だがな、墓地で発動する効果は、精霊龍が無効化し……」
「リバースカード、オープン! 罠カード『連鎖空穴』! 魔法・罠・モンスター効果の発動にモンスター効果がチェーンされた時発動! その効果を無効化する。この時、無効化されたモンスターを手札・デッキから除外できる。除外できなかった場合、俺はお前の手札を1枚除外する。精霊龍はシンクロモンスター、よって手札・デッキからは除外できない。なので手札を1枚除外だ!」
(この罠カードを使いたかったが、まだリバースカードは2枚ある。除外されても問題はねえか……)
「わかった。手札を1枚除外する。『連鎖空穴』の効果で精霊龍の効果は無効化され、『ワイトキング』は復活するんだな」(アキラ手札1→0)(アキラ除外0→1)(ワイト墓地15→14)(ワイト除外6→7)(ワイトキング攻撃力9000→8000)
(攻撃力は1000ダウンするが、混沌龍が棒立ちになってしまう……ヤロウ、意外と強いじゃねえか!)
「ターンエンドだ」
アキラ
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター3体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『青眼の混沌龍』(攻撃表示・攻撃力3000・闇属性・レベル8)
『深淵の青眼龍』(守備表示・守備力2500・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数14枚
除外されているカード0枚
「フフフ……『ワイト』デッキの恐ろしさ、体感したかな?」
「ああ。恐ろしいくらい体感したよ、攻撃力の暴力がこんなにも恐ろしいとはな!」
「だが、本当の恐ろしさはこれからだ!」
4・ワイトジェントルマンのターン
「私のターン、ドロー!」(ワイト手札1→2)
「魔法カード『カード・ヘキサチーフ』を発動! 相手フィールドにセットされた魔法・罠を発動できなくさせる! お前の2枚の伏せカードを発動できなくさせる! これに対し魔法・罠は発動できない!」(ワイト手札2→1)(ワイト墓地14→15)
鎖がアキラの伏せカードを縛り、発動を不可にしてしまう。
(くっ、『ガード・ブロック』と『エネミーコントローラー』が……!)
「そして、このカードが墓地にある時、発動時に封じたカードは発動できない!」
「更に、永続魔法『弱者の意地』を発動させ、バトルフェイズ! 『ワイトキング』で、混沌龍を攻撃! ワイト・クラッシュ!」(ワイト手札1→0)
「ぐうううっ! な、なんてダメージ……これが王の力……!?」(アキラライフ8000→3000)(アキラ墓地14→15)
「フッフッフ……これが王の力! ブルーアイズすらも上回る攻撃力よ! 更に、自分のレベル2以下のモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊して手札が0の時、永続魔法『弱者の意地』の効果が発動される。デッキから2枚ドローする!」(ワイト手札0→2)
「手札補充も兼ね備えているのか……なるほど、無駄が無いじゃねえか」
「フフフ……カードを1枚伏せて、ターンエンド!」(ワイト手札2→0)
ワイトジェントルマン
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『ワイトキング』(守備表示・攻撃力8000・闇属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『弱者の意地』(永続魔法)
墓地の枚数15枚
除外されているカード7枚
「この野郎……バ火力で思いっきり殴りやがって……だが、まだまだ終わっちゃいねえよ!」
「フフフ、お前はこの王の力の前に、ひれ伏すだけだ!」
5・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札0→1)
「手札から、魔法カード『アドバンスドロー』を発動! 自分フィールドのレベル8以上のモンスターをリリースし、2枚ドローする! 『深淵の青眼龍』をリリースし、2枚ドローする!」(アキラ手札0→2)(アキラ墓地15→17)
「よし。俺は墓地から、『太古の白石』の効果を発動させる。このカードを墓地から除外することで、墓地から『ブルーアイズ』モンスターを手札に加えられる。俺は墓地の『青眼の亜白龍』を手札に加える」(アキラ墓地17→16)(アキラ手札2→3)(アキラ除外1→2)
「更に、墓地の『輪廻竜サンサーラ』の効果発動! 墓地のこのカードを除外し、墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を手札に加えられる。俺は墓地から『青眼の白龍』を手札に加える」(アキラ墓地16→15)(アキラ手札3→4)(アキラ除外2→3)
「手札の『青眼の白龍』を相手に見せることで、手札の『青眼の亜白龍』は特殊召喚できる! そして、亜白龍の効果発動! このターンの攻撃を不可にする代わりに、相手モンスター1体を破壊する!」
「罠カード発動! 『身代わりの闇』! デッキより、レベル3以下の闇属性モンスター1体を墓地へ送り、破壊効果を無効化する! 俺はレベル3の『ワイト夫人』を墓地へ送り、亜白龍の破壊効果を無効化する! 『ワイト夫人』もまた、墓地で『ワイト』ととして扱うため、『ワイトキング』の攻撃力は1000上がる!」(ワイト墓地15→17)(ワイトキング攻撃力8000→9000)
「かまわねえよ。いくら攻撃力を上げたって、かいくぐる術はある! 手札の『トレード・イン』を発動させ、手札のレベル8の『青眼の白龍』を墓地へ送り、2枚ドローする」(アキラ墓地15→17)
「更に、手札の速攻魔法『銀龍の轟咆』を発動! 墓地のドラゴン族通常モンスターを特殊召喚できる。俺は墓地の『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(アキラ手札3→2)
「手札より、魔法カード『クロス・アタック』を発動! 自分フィールドの、攻撃力が同じモンスター2体を対象とし、片方を攻撃不可とする代わりに、片方を直接攻撃できるようにする! 亜白龍の攻撃を不可にする代わりに、『青眼の白龍』をダイレクトアタック可能にする!」(アキラ手札2→1)(アキラ墓地17→18)
「バトルフェイズ! 『青眼の白龍』で、ダイレクトアタック! 滅びの爆裂疾風弾!」
「手札の『ワイトプリンセス』を捨てて、効果発動! フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時までレベル・ランクの数×300ポイントダウンさせる! お前のブルーアイズはレベルが8。よって、2400ダウンだ!」(ワイト手札1→0)(ワイト墓地17→18)
「なにい……!? ブルーアイズの攻撃力が600に!?」
「ダメージは受けるが、それは大したことはない! 更に、『ワイトプリンセス』もまた墓地で『ワイト』として扱うため、攻撃力が1000アップする!」(ワイトライフ8000→7400)(ワイトキング攻撃力9000→10000)
「……メインフェイズ2に入り、2体の『青眼の白龍』2体を墓地へ送って、融合召喚! レベル10『青眼の双爆裂龍』を守備表示で特殊召喚しカードを1枚伏せてターンエンドだ……」(アキラ手札1→0)(アキラ墓地18→20)
(一応ツインバーストは、戦闘では破壊されない効果を持っているが……伏せカード1枚で、守り切れるか?)
アキラ
ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター2体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『青眼の双爆裂龍』(守備表示・守備力2800・光属性・レベル10)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
『エネミーコントローラー』(発動不可)
『ガード・ブロック』(発動不可)
発動しているカード0枚
墓地の枚数20枚
除外されているカード2枚
「フフフ……守りを固めたようだが、その程度では王の力を止めることはできん!」
6・ワイトジェントルマンのターン
「私のターン、ドロー!」(ワイト手札0→1)
「手札から、魔法カード『強欲で金満な壺』を再び発動! エクストラデッキのカードを6枚裏側除外して、2枚ドローする!」(ワイト手札0→2)(ワイト除外7→13)(ワイト墓地18→19)
「装備魔法『光学迷彩アーマー』を『ワイトキング』に装備! このカードはレベル1モンスターにのみ装備可能。装備したモンスターは、ダイレクトアタックが可能となる!」(ワイト手札2→1)
「ダイレクトアタック……だと!? 10000の攻撃力で、ダイレクトアタックを仕掛けるつもりだって言うのか!?」
「そのとぉ~り! バトルフェイズに入り、『ワイトキング』でダイレクトアタック! ワイト・クラッシュ!」
(……『ガード・ブロック』は封じられている……! だが、攻撃を防ぐ方法はある!)
「罠カード『ブレイクスルー・スキル』を発動! 相手モンスター1体の効果を無効化する! 対象は『ワイトキング』だ!」(アキラ墓地17→18)
「なにっ! 効果が無効化されると、攻撃力が0になってしまう……!」
「どーにか、防げたみたいだな」
「くっ……リバースカードを1枚伏せて、ターンエンドだ……」(ワイト手札1→0)
(相手墓地に、『ブレイクスルー・スキル』があることで、『ワイトキング』はアキラのターンで攻撃力を0にできる……だが、このリバースカードで……!)
「おっと、俺はこのターンのエンドフェイズに『青眼の精霊龍』の効果を発動させる。このモンスターをリリースして、エクストラデッキから光属性・ドラゴン族モンスターを特殊召喚する。ただし、特殊召喚したモンスターは召喚されたターンのエンドフェイズに破壊される。俺はエクストラデッキから、レベル9の『蒼眼の銀龍』をエクストラから特殊召喚する。そして、特殊召喚された『蒼眼の銀龍』によって、次のターンの終了時まで俺のフィールドのドラゴン族は効果対象とはならず、破壊はされない!」(アキラ墓地20→21)
「なにっ!?」
(こ、これでは伏せカードが……!)
ワイトジェントルマン
ライフポイント7400
手札枚数0枚
モンスター1体
『ワイトキング』(攻撃表示・攻撃力10000・闇属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚
『弱者の意地』(永続魔法)
墓地の枚数19枚
除外されているカード13枚
(ここを逃せば、おそらく次のターン攻撃力の暴力でやられる……! やるならここしか無い!)
7・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札0→1)
「このスタンバイフェイズ、『蒼眼の銀龍』の効果で墓地の通常モンスターである『青眼の白龍』を特殊召喚する」(アキラ墓地21→20)
「手札から、魔法カード『魔鏡の宝札』を発動! 自分の魔法・罠ゾーンにセットされているカードを墓地へ送ることで、1枚につき1枚ドローできる! お前によって封じられた2枚のカードを墓地へ送ることで、2枚ドロー!」(アキラ手札0→2)(アキラ墓地18→21)
「更に手札より、魔法カード『アドバンスドロー』を発動! フィールドのレベル8以上のモンスター1体をリリースして、デッキから2枚ドローする。レベル9の『蒼眼の銀龍』をリリースして、2枚ドローする!」(アキラ手札2→3)(アキラ墓地21→23)
「……よし、速攻魔法『神秘の中華鍋』を発動。自分フィールドのモンスター1体をリリースし、攻撃力か守備力分のライフを回復する。俺は『青眼の白龍』をリリースし、攻撃力3000ポイント分ライフを回復する!」(アキラ手札3→2)(アキラ墓地23→25)(アキラライフ3000→6000)
「『デビル・フランケン』を召喚! 効果発動、ライフを5000支払い、エクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚する! 俺はエクストラデッキから、レベル12の『青眼の究極竜』を特殊召喚する!」(アキラ手札2→1)(アキラライフ6000→1000)
「そして装備魔法『巨大化』を究極竜に装備! 相手よりライフポイントが低いため、装備モンスターの攻撃力は倍となる!」
「こ、攻撃力4500が、倍の9000に!? そして、墓地には……」
「その通り、墓地の『ブレイクスルー・スキル』を除外して、お前の『ワイトキング』の効果を無効化する!」(アキラ墓地25→24)(アキラ除外2→3)
「これで、攻撃力が0に……!?」
「伏せカードは、どうやらこの状況じゃ使えないみたいだな。行くぜ! スーパー・アルティメット・バースト!」
究極竜の攻撃が、骸の王を完膚なきまで吹き飛ばした。攻撃力9000のダメージが、直にぶつかった。
「負けた……」(ワイトライフ7600→0)
「いやあ、負けたよ。最後に『ワイトキング』をあんな形で上回られるとはね」
「高い攻撃力で来るなら、それに負けないくらいの攻撃力を……ね。ま、攻撃力で上回ることはできませんでしたけどね」
「それでもね、俺を倒すには十分だったけどな」
「でも良いじゃないですか、『ワイト』を墓地に溜めて、高い攻撃力でワンパンで仕留める……なかなかロマンがあっていいじゃないですか」
「そうか……良いと言ってくれるのか。でも、やっぱりこれで……踏ん切りがついたよ」
「何が?」
「プロ……辞めようかと思うんだ」
「……良いんですか?」
「何、エンタメリーグを辞めるだけさ。もう一回、実力が試されるプロリーグへ行こうと思うんだ」
「……もう一回、チャレンジするんですね」
「中途半端な気持ちじゃダメだって、お前に言われたからな。もう一回、やってみようって気持ちになれたんだ。ダメかもしれないけれど、もう一回自分の実力を試してみようと思うんだ!」
「……頑張ってください。応援しています」
「この大会が終わったら、またプロへ挑戦してみるよ。じゃあな、少年」
そうして、ガイコツ紳士は去って行った。その顔は見えなかったが、きっと中は決心がついた綺麗な顔だろう。それを理解したアキラは、次なる戦いへと向かっていった。
だが、決心した方はというと……。
「なんですか、大会関係者さん。ホテルの方へは……うっ!?」
「魂の採取、完了。本戦参加者でかなりのエネルギーとなりそうだ。後は、観客達も……フッフッフ……」
その様子を、影からじっと見つめていたのは、カリン。
「やはり、この大会の裏には何かが潜んでおりますわ。それも、あの時と同じ、闇の王の関係者……」
疑惑を深めていく大会関係者。勝ち進む遊太達。D1グランプリは、どうなっていくのだろうか……。
第百四話。終わり。
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127 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1896 | 3 | 2018-01-27 | - | |
177 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1535 | 1 | 2018-01-28 | - | |
102 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1413 | 3 | 2018-01-30 | - | |
148 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1233 | 1 | 2018-02-05 | - | |
84 | 第四話「大会にて」 | 1024 | 1 | 2018-02-11 | - | |
137 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1140 | 1 | 2018-02-14 | - | |
125 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1047 | 1 | 2018-02-18 | - | |
221 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1138 | 1 | 2018-02-22 | - | |
90 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 1003 | 0 | 2018-02-25 | - | |
184 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1060 | 0 | 2018-03-02 | - | |
97 | 第十話「驚きの予選会」 | 1165 | 1 | 2018-03-05 | - | |
85 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1199 | 2 | 2018-03-10 | - | |
95 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1065 | 0 | 2018-03-13 | - | |
157 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1161 | 2 | 2018-03-17 | - | |
175 | 第十四話「カリンとサフィラ」 | 1030 | 0 | 2018-03-24 | - | |
155 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1184 | 2 | 2018-03-29 | - | |
77 | 第十六話「楽しむ心、やるべき心」 | 972 | 2 | 2018-04-03 | - | |
87 | 第十七話「本戦開始!」 | 966 | 0 | 2018-04-06 | - | |
143 | 第十八話「知多と遊太」 | 981 | 0 | 2018-04-13 | - | |
143 | 第十九話「僕のヒーロー」 | 1077 | 0 | 2018-04-17 | - | |
149 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1046 | 0 | 2018-04-21 | - | |
152 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1136 | 2 | 2018-04-25 | - | |
139 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 986 | 2 | 2018-04-29 | - | |
108 | 第二十三話「覚醒を封じられた先に……!」 | 1002 | 2 | 2018-05-09 | - | |
146 | 第二十四話「プラクサス大会、決勝戦!」 | 1028 | 0 | 2018-05-12 | - | |
89 | 第二十五話「真の究極竜と、カオスMAX」 | 1049 | 2 | 2018-05-16 | - | |
145 | 第二十六話「決着、そして……!」 | 1059 | 2 | 2018-05-18 | - | |
83 | 第二十七話「ロードナイトの話」 | 1030 | 0 | 2018-05-26 | - | |
100 | 第二十八話「カリンと遊太」 | 1011 | 2 | 2018-05-28 | - | |
98 | 第二十九話「日傘の女の子」 | 954 | 0 | 2018-06-07 | - | |
161 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 992 | 0 | 2018-06-11 | - | |
131 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 988 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
131 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 976 | 0 | 2018-07-12 | - | |
237 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1425 | 2 | 2018-07-14 | - | |
134 | 第三十五話「GAME START」 | 945 | 0 | 2018-07-22 | - | |
85 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 921 | 2 | 2018-07-22 | - | |
170 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1061 | 0 | 2018-07-29 | - | |
98 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1005 | 0 | 2018-08-05 | - | |
100 | 第三十八話「実力勝負!」 | 943 | 0 | 2018-08-12 | - | |
139 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1047 | 0 | 2018-08-23 | - | |
90 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 856 | 0 | 2018-09-07 | - | |
80 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 928 | 0 | 2018-09-15 | - | |
117 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 937 | 0 | 2018-09-29 | - | |
88 | 第四十三話「侵攻するワーム」 | 1002 | 0 | 2018-10-06 | - | |
133 | 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 | 958 | 2 | 2018-10-14 | - | |
214 | 第四十五話「血の刻印」 | 1148 | 2 | 2018-10-27 | - | |
72 | 第四十六話「二つの竜」 | 839 | 2 | 2018-11-08 | - | |
172 | 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 | 1023 | 2 | 2018-11-19 | - | |
138 | 第四十八話「思わぬ敵」 | 972 | 2 | 2018-12-02 | - | |
102 | 第四十九話「救いと絶望」 | 948 | 0 | 2018-12-09 | - | |
150 | 第五十話「ロベルトを救う者」 | 990 | 0 | 2018-12-17 | - | |
135 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 997 | 0 | 2019-01-17 | - | |
102 | 作者よりお知らせ | 828 | 0 | 2019-01-27 | - | |
84 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 783 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 948 | 0 | 2019-02-12 | - | |
96 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 854 | 0 | 2019-02-22 | - | |
116 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1027 | 0 | 2019-03-07 | - | |
144 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 | 894 | 0 | 2019-03-14 | - | |
90 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 | 912 | 0 | 2019-03-22 | - | |
82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
79 | 第五十六話「彼女との再会」 | 746 | 0 | 2019-04-20 | - | |
103 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 766 | 0 | 2019-05-01 | - | |
70 | 第五十八話「ストアブレーカー」 | 791 | 0 | 2019-05-19 | - | |
74 | 第五十九話「闇のカード」 | 839 | 0 | 2019-06-04 | - | |
111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 792 | 0 | 2019-07-18 | - | |
70 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 725 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 733 | 0 | 2019-08-11 | - | |
94 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 729 | 0 | 2019-09-11 | - | |
70 | お詫びとお知らせ | 495 | 0 | 2020-02-19 | - | |
148 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 780 | 0 | 2020-02-19 | - | |
84 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 846 | 0 | 2020-02-22 | - | |
91 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 786 | 0 | 2020-03-22 | - | |
71 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 675 | 0 | 2020-04-18 | - | |
92 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 698 | 0 | 2020-05-09 | - | |
88 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 721 | 0 | 2020-05-23 | - | |
79 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 855 | 0 | 2020-05-30 | - | |
98 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 761 | 0 | 2020-06-12 | - | |
65 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 731 | 0 | 2020-06-14 | - | |
63 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 677 | 0 | 2020-06-27 | - | |
77 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 777 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
77 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 639 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
74 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 608 | 0 | 2020-07-26 | - | |
89 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 685 | 0 | 2020-08-06 | - | |
64 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 669 | 0 | 2020-08-15 | - | |
64 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 603 | 0 | 2020-08-30 | - | |
75 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 686 | 0 | 2020-09-13 | - | |
73 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 644 | 0 | 2020-09-27 | - | |
120 | 作者よりお知らせ3 | 627 | 0 | 2020-10-02 | - | |
69 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 626 | 0 | 2020-10-18 | - | |
74 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 707 | 0 | 2020-11-05 | - | |
68 | 第八十一話「高き壁」 | 666 | 0 | 2020-11-22 | - | |
77 | 第八十二話「強き者」 | 748 | 0 | 2020-12-05 | - | |
59 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 682 | 0 | 2021-01-01 | - | |
78 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 738 | 0 | 2021-01-11 | - | |
59 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 524 | 0 | 2021-02-20 | - | |
66 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 482 | 0 | 2021-04-04 | - | |
70 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 436 | 0 | 2021-04-25 | - | |
71 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 590 | 0 | 2021-05-04 | - | |
54 | 第八十九話「チーム結成!」 | 503 | 0 | 2021-05-08 | - | |
62 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 454 | 0 | 2021-06-02 | - | |
61 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 585 | 0 | 2021-06-12 | - | |
78 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 457 | 0 | 2021-07-08 | - | |
69 | 第九十三話「雷と未来」 | 428 | 0 | 2021-07-18 | - | |
66 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 647 | 0 | 2021-09-04 | - | |
59 | 作者からお知らせ4 | 463 | 0 | 2021-09-17 | - | |
75 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 554 | 2 | 2021-10-17 | - | |
60 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 489 | 0 | 2021-12-18 | - | |
65 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 468 | 0 | 2022-01-04 | - | |
70 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 566 | 0 | 2022-01-10 | - | |
62 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 672 | 0 | 2022-02-01 | - | |
54 | 第九十九話「異変」 | 517 | 0 | 2022-02-27 | - | |
73 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 415 | 0 | 2022-04-09 | - | |
75 | 第百一話「プロの実力」 | 427 | 0 | 2022-05-07 | - | |
63 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 518 | 0 | 2022-06-04 | - | |
46 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 376 | 0 | 2022-07-10 | - | |
42 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 463 | 0 | 2022-08-28 | - | |
40 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 340 | 0 | 2022-10-16 | - | |
49 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 556 | 0 | 2022-11-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/12/21 新商品 PREMIUM PACK 2025 カードリスト追加。
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