交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング
レベル1最強モンスター
レベル2最強モンスター
レベル3最強モンスター
レベル4最強モンスター
レベル5最強モンスター
レベル6最強モンスター
レベル7最強モンスター
レベル8最強モンスター
レベル9最強モンスター
レベル10最強モンスター
レベル11最強モンスター
レベル12最強モンスター
デッキランキング
第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 作:イクス
第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」
決闘者の帝国は、終焉の時を迎えようとしている。遊太の勝利で終わりか、闇の王の勝利で終わるか。
そして遊太は、目の前で烏間を倒され、怒りと決意に満ちている。
「……やるよ、皆……!」
ディスクを目の前に構え、臨戦態勢を取る遊太。しかし、側に現れ立つ『イクスロードナイト』達も……。
「ああ……行こう。だが遊太、その前に1つ良いか?」
「アルファ、何さ。僕は戦いたいんだ。ロベルトさん、烏間さん、そして帝国で散った数々のデュエリスト……それをゴミクズのように踏みにじった。それを、ここで倒さずには……」
「一理ある。だが、怒りで我を忘れるな。ここは一旦私達に任せてくれ。確かに、遊太が考えていることは私達にもわかる。だが、ここは……私達が」
「……うん」
ディスクを一旦降ろし、後ろに下がる遊太。そして、『イクスロードナイト』のアルファが前に出る。
「お前は、何故我々の世界だけではなく、この世界も狙う? 人間をも狙うのだ!?」
「フン、これから消えゆく奴らにそんなことを教える義理などない。ただの生け贄のくせに」
「生け贄……? プレイヤーキラーがエナジーだの言っていた上に、お前もソウルだのなんだの言っているが、どうせそれを踏み台にしてなんやかんやするつもりなんだろう。何をするというんだ? と言っても、答えてはくれないんだろうが……」
「フン、もう語ることなど無い。さあ、始めようか?」
闇の王が、ディスクを構える。それを聞いて、アルファも。
「……ああ、わかった。やるしかないようだな! 遊太、やるぞ!」
「こっちは元からそのつもりさ! さっきの皆をゴミクズのように捨てたとか言ってたけど、それだけじゃない! ここまで、僕は色んな人に支えられてきた。ロベルトさんからカードを受け取り、烏間さんに励ましてもらって、帝国では慶次君にエンジョイの精神と戦いを教えてもらい、そして……友達の皆にスターポイントを分けてもらった、この城に入るために。そして、烏間さんは……僕の為に……。ここまで皆の支えが無かったら、本当に……だから、そんな皆の為に! やるしかないじゃないか!」
遊太もディスクを構える。戦いの心構えは、既にできている!
「改めて……始めようか! 闇のデュエルを!」
遊太と闇の王の周りに、闇の瘴気が現れる。これにより、デュエルのダメージは全て現実のものとなる!
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「フン、先攻はくれてやる。精々悪あがきをしてみろ」
「悪あがきなんかじゃないさ! 見てなよ!」
1・遊太のターン
「僕のターン、僕は永続魔法『英雄騎士の兵力維持』を発動させる。この永続魔法がある限り、僕のフィールドに『ロードナイト』が特殊召喚される度に、特殊召喚された『ロードナイト』と同じ属性を持つ『ロードナイト』を手札に加えられる」(遊太手札5→4)
「そして、速攻魔法『英雄騎士の緊急招集』を発動。自分フィールドにモンスターがいない時、手札・デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる。僕はデッキより、レベル2の『ロードナイト・スター』を特殊召喚する!」(遊太手札4→3)(遊太墓地0→1)
「更に、特殊召喚されたスターはデッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる。更に、永続魔法兵力維持の効果で、デッキから光属性の『ロードナイト』を手札に加えられる。僕はスターの効果で、デッキから『ロードナイト・テラ』を特殊召喚し、デッキから『ロードナイト・ルナ』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「更に、特殊召喚されたテラの効果発動。デッキから『英雄騎士』と名の付いた魔法カード1枚を手札に加えられる。僕は当然、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札4→5)
「更に、手札から『ロードナイト・ニードラー』を召喚! ニードラーは召喚・特殊召喚された時、デッキから『ロードナイト』1体を墓地へ送れる。僕はデッキから『ロードナイト・ファントム』を墓地へ送る」(遊太手札5→4)(遊太墓地1→2)
「速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、エクストラデッキからリリースした『ロードナイト』と同じ属性を持つ『イクスロードナイト』1体を特殊召喚する! 僕は、闇属性のニードラーをリリースして、エクストラから『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する! 来い、アルファ!」(遊太手札4→3)(遊太墓地2→3)
現れたのは、黒いマントと鎧を身に着けた、『イクスロードナイト』のリーダー! 攻撃力は2500と、非常に高い。
「更に、兵力維持の効果で、デッキから闇属性の『ロードナイト』を手札に加える。僕は『ロードナイト・フェロー』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「アルファのモンスター効果発動。自分の墓地から『ロードナイト』1体をデッキに戻し、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えられる。僕は墓地からニードラーをデッキに戻し、デッキから『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札4→5)(遊太墓地3→2)
「そしてもう一度、『英雄騎士への覚醒』を発動! 光属性のスターをリリースして、光属性の『イクスロードナイト・マグナ』を特殊召喚する! 守備表示!」(遊太手札5→4)(遊太墓地2→4)
黄金の鎧を持つ、『ロードナイト』の守りの要が現れる。守備力は3300と、またしても高い。
「そして僕は、リバースカード1枚をセットして、ターンエンド」(遊太手札4→3)
遊太
ライフポイント8000
手札枚数3枚
モンスター3体
『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示・攻撃力2500・闇属性・レベル8)
『イクスロードナイト・マグナ』(守備表示・守備力3300・光属性・レベル8)
『イクスロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の兵力維持』(永続魔法)
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
フィールドのマグナとアルファが、遊太に語り掛けてくる。
「遊太、最初から飛ばしているようだな。その意気込みが、後々尾を引かないようにな」
「遊太さん! まずは最初ということで、守りを固めつつ攻めの陣形を作るのは良いですが、少々突っ込み過ぎじゃないですか!?」
「大丈夫、やれる。問題はない!」
無論、それを見逃す闇の王ではない。
「フフフ……怒りで猪突猛進なようだな……だが、だからこそ攻め込みやすい」
2・闇の王のターン
「我のターン、ドロー」(闇の王手札5→6)
「我は手札から、魔法カード『帝王の深怨』を発動させる。手札の攻撃力2400で守備力1000の『地帝グランマーグ』を手札から見せて、デッキから『帝王』魔法・罠を手札に加える」(闇の王手札6→5)
「サーチはさせない! アルファのモンスター効果発動! 手札1枚をコストとして、魔法カードの発動を無効化して、破壊する!」(遊太手札3→2)(遊太墓地4→5)
「……流石にやらせてはくれないな。では、永続魔法『帝王の開岩』を発動させる。この永続魔法が場にある限り、1ターンに1度守備力が1000で攻撃力が2400か2800のモンスターがアドバンス召喚に成功した時、アドバンス召喚に成功したモンスターと違うモンスターを手札に加えられる」(闇の王手札5→4)(闇の王墓地0→1)
「お前のフィールドにいるモンスター1体、マグナを対象に、手札の『地帝家臣ランドローブ』の効果発動。対象としたモンスターを裏守備表示にし、手札からこのカードを特殊召喚する!」
「なら、それにチェーンして僕はマグナの効果発動! 守備力を1000下げることにより、このターン自分フィールドの『ロードナイト』モンスターは戦闘・効果で破壊されず、戦闘で受けるダメージが0になる!」
「……守りを固めたのだろうが、その程度で守り通せるとでも?」(闇の王手札4→3)
「手札より、『雷帝家臣ミスラ』の効果発動。相手フィールドに1体、家臣トークンを守備表示で特殊召喚することで、このカードを手札から特殊召喚できる!」(闇の王手札3→2)
闇の王のフィールドに、モンスターが2体並ぶ。遊太は、直感的に推理する。
(……アドバンス召喚!)
「我はミスラをリリースすることで、アドバンス召喚! 降臨せよ、レベル6『地帝グランマーグ』!」(闇の王手札3→2)(闇の王墓地1→2)
巨大な岩を突き破って現れた、岩石の帝。攻撃力は他の帝モンスターと同じ、2400。
「グランマーグはアドバンス召喚に成功した時、相手フィールドのセットカード1枚を破壊できる。破壊するのは……さっき裏守備にしたマグナさ。あくまでマグナが守るのは、表側表示となっている『ロードナイト』のみ。ソイツにも破壊耐性はあるとはいえ、裏になっては元も子もないだろう?」
「……その通りだ。破壊される……!」(遊太墓地5→6)
「更にミスラと、永続魔法『帝王の開岩』の効果発動。ミスラがアドバンス召喚のためにリリースされた時、もう一度アドバンス召喚を行える。更に開岩の効果は、守備力が1000で攻撃力が2400か2800のモンスターがアドバンス召喚された時、アドバンス召喚されたモンスターと同じステータスでカード名が異なるモンスター1体を、デッキから手札に加えられる。グランマーグは攻撃力2400。よって同じステータスの『邪帝ガイウス』を手札に加える」(闇の王手札2→3)
「クッ……闇の王は、アドバンス召喚の権利をもう一回得ている……!」
「その通り、我はランドローブをリリースすることで、再びアドバンス召喚! 現れろ、レベル6『邪帝ガイウス』!」(闇の王手札3→2)(闇の王墓地2→3)
闇の瘴気が辺りに立ち込め、その中から現れた悪魔の帝。このモンスターも攻撃力が2400。
「ガイウスはアドバンス召喚に成功した時、相手フィールドのカード1枚を除外できる。そして除外したモンスターが闇属性だった時、相手に1000のダメージを与えられる! 我が除外するのは、当然貴様のエースカードである、アルファだ!」
ガイウスが作り出した、次元の穴にアルファは引きずり込まれる。アルファも闇の力を持つモンスター、それによる余波が遊太にも現れる。
「ぐううっ!」(遊太ライフ8000→7000)(遊太除外0→1)
「アドバンス召喚に使用されたランドローブは、墓地より守備力が1000で攻撃力が800のモンスターを手札に加えられる。我は墓地より『雷帝家臣ミスラ』を再び手札に加える。フン、いくら決意を固めようと、貴様のモンスター等、軽く除去できる……」(闇の王墓地3→2)(闇の王手札2→3)
「だけど、ダメージを受けたことで、手札にある『ロードナイト・ボルカ』の効果発動! このカードを手札から特殊召喚する! 更に、特殊召喚されたボルカは、相手モンスター1体を破壊し、1000のダメージを与えることができる! これでおあいこだ!」(遊太手札2→1)
「残念だが、そうはいかないのだよ。手札から速攻魔法『帝王の轟毅』を発動! 通常召喚されたレベル5以上のモンスターをリリースし、相手の表側表示カードを、ターン終了時まで無効化する! ガイウスをリリースし、ボルカの効果を無効化する! これで、不発だな……! その後、1ドローできる」(闇の王手札3→2→3)(闇の王墓地3→5)
「ううっ……だけど、兵力維持の効果によって、特殊召喚された『ロードナイト』と同じ属性の『ロードナイト』を手札に加えられる。ボルカは炎属性、よって同じ炎属性の『ロードナイト・ファイリー』を手札に加える」(遊太手札1→2)
「フン、一丁前に守りだけは固めてくるか。確か今は、マグナの効果で戦闘をしても意味はないのだったな。なら我は、カードを2枚伏せてターンエンド」(闇の王手札3→1)
闇の王
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体
『地帝グランマーグ』(攻撃表示・攻撃力2400・地属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『帝王の開岩』(永続魔法)
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
3・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札2→3)
(僕の切り札級のモンスターが、こうあっさりと……! やはり奴は強い……! でも、僕はまだ……!)
「僕は手札より、魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動! 自分の墓地より、『英雄騎士』魔法カード1枚と、『ロードナイト』1体を手札に加える。僕が手札に加えるのは、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』と『ロードナイト・ニードラー』」(遊太手札3→2→4)(遊太墓地6→4→5)
「更に、墓地に存在する『ロードナイト・フェロー』の効果発動! 墓地からこのカードを除外することで、手札から『ロードナイト』1体を特殊召喚できる! 僕は手札のルナを特殊召喚!」(遊太手札4→3)(遊太墓地5→4)(遊太除外1→2)
「更に、特殊召喚されたルナは、デッキより『英雄騎士』魔法・罠を1枚手札に加えられる。僕は手札より、2枚目の『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「そして手札から、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、エクストラデッキからリリースしたモンスターと同じ属性を持つ『イクスロードナイト』を特殊召喚する! 僕がリリースするのは、炎属性のボルカ。よって、炎属性の『イクスロードナイト』、『イクスロードナイト・デューク』を特殊召喚する!」(遊太手札4→3)(遊太墓地4→6)
モンスターが炎に包まれ、今度は紅い鎧と、炎の形をした紅いマントが特徴の、赤き騎士が現れる。攻撃力は2800と、相手の帝モンスターを軽く超えられる!
「デュークは炎属性、よって炎属性の『ロードナイト・ブラスト』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「更に、もう1枚の『英雄騎士への覚醒』を発動! 今度は光属性のルナをリリースして、光属性の『イクスロードナイト・ディアナ』を特殊召喚する! そして、光属性の『ロードナイト』が特殊召喚されたことで、デッキから光属性の『ロードナイト・ガーディ』を手札に加える」(遊太手札4→3→4)(遊太墓地6→8)
今度は月の意匠を身に着けた白き女騎士。手に持つ三日月状の鎌を表してか、攻撃力は2700。
「僕はライフを1000支払い、ディアナの効果発動! 相手モンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力を0にする! これにより、グランマーグの攻撃力は0だ!」(遊太ライフ7000→6000)
「……」
「バトルフェイズ! デュークで、攻撃力が0になったグランマーグを攻撃! フレムベルセイバー!」
「フン、何とも猪突猛進な攻撃だ。罠カード発動! 『ダーク・アドバンス』! 墓地に存在する、守備力1000で攻撃力が2400以上のモンスター1体を手札に加える。墓地に存在するのは、ガイウス。このカードを手札に加える。更に、手札に加えたこのモンスターを、グランマーグをリリースすることで、アドバンス召喚する! 再びアドバンス召喚! レベル6ガイウス!」(闇の王墓地5→4→5)
またしても、アドバンス召喚を許す遊太。それにより、ガイウスの効果が再び発動してしまう!
「ガイウスはアドバンス召喚された時、フィールドのカード1枚を除外できる。ディアナを除外! さらに、アドバンス召喚が行われたことにより、永続魔法『帝王の開岩』の効果発動。ガイウスと同じステータスを持つモンスターを1体、手札に加える。我が手札に加えるのは、風属性の『風帝ライザー』。そして、攻撃対象がいなくなったことで、バトルフェイズの巻き戻しが起こる」(闇の王手札1→2)
「くぅっ……! でも、ディアナが除外されても、デュークが残っている! 攻撃再開だ!」(遊太除外2→3)
「フン、永続罠『連撃の帝王』を発動! 相手のメインフェイズ・バトルフェイズにモンスターをアドバンス召喚できる! ガイウスをリリースして、ライザーをアドバンス召喚する!」
竜巻を巻き起こし、現れた鳥獣の帝! やはり攻撃力は2400。
「ライザーのアドバンス召喚時効果、相手フィールドのカードを1枚、デッキトップに戻す! デュークをデッキに戻してもらおうか」(闇の王手札2→1)(闇の王墓地5→6)
「ううっ……!」
懸命に攻めているというのに、全然ダメージが与えられない。それどころか、動けば動くほどにこっちが窮地に陥っていく! 結局このターン、遊太は無駄にライフを1000支払っただけだった。
「さあ、どうする遊太よ? 何もないのなら、ターンエンドをするがいい」
「くぅ……ターンエンド……!」
遊太
ライフポイント6000
手札枚数4枚
モンスター2体
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・光属性・レベル4)
『家臣トークン』(守備表示・守備力0・光属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の兵力維持』
墓地の枚数8枚
除外されているカード3枚
攻め込んでいるというのに、全く効果が無いそれどころか、状況は更に悪化していくだけ……!
「なんてことだ、なんてことだ……!」
「フフフ、どうした? 私はここにいるぞ? 攻撃を続けるがいい。いつかはダメージを与えられるはずだ……!」
「クッ……!」
こんなにも、相手にされるがままの遊太。ここにきて初めて、自分のやり方に気づく。
(クソッ……! さっきから良いようにやられている……! 僕は、こんなやり方で……!)
(ダメだ、冷静にならなきゃ……! ここは一旦、守勢に入るべきだ……)
それを受けて、『イクスロードナイト』達もアドバイスを送る。
(そうだ、ここは一旦相手の出方に応じて対応を変える戦法で行こう。そうすれば、きっとこの状況も変えられるはずだ……)
(お前はさっきまで、猪突猛進すぎた。だからこそ、ここで一旦引き、俯瞰で見るのだ……!)
(わかった。ここからは、相手の出方を受ける態勢でいく! ……怒りと皆への思いで、前が見えなくなっていた。でも、この負けられない戦い、相手を見誤れば、託してくれた皆に示しがつかない! だから、僕は……!)
遊太は、更に決意で満たされた。
第五十一話。終わり。
決闘者の帝国は、終焉の時を迎えようとしている。遊太の勝利で終わりか、闇の王の勝利で終わるか。
そして遊太は、目の前で烏間を倒され、怒りと決意に満ちている。
「……やるよ、皆……!」
ディスクを目の前に構え、臨戦態勢を取る遊太。しかし、側に現れ立つ『イクスロードナイト』達も……。
「ああ……行こう。だが遊太、その前に1つ良いか?」
「アルファ、何さ。僕は戦いたいんだ。ロベルトさん、烏間さん、そして帝国で散った数々のデュエリスト……それをゴミクズのように踏みにじった。それを、ここで倒さずには……」
「一理ある。だが、怒りで我を忘れるな。ここは一旦私達に任せてくれ。確かに、遊太が考えていることは私達にもわかる。だが、ここは……私達が」
「……うん」
ディスクを一旦降ろし、後ろに下がる遊太。そして、『イクスロードナイト』のアルファが前に出る。
「お前は、何故我々の世界だけではなく、この世界も狙う? 人間をも狙うのだ!?」
「フン、これから消えゆく奴らにそんなことを教える義理などない。ただの生け贄のくせに」
「生け贄……? プレイヤーキラーがエナジーだの言っていた上に、お前もソウルだのなんだの言っているが、どうせそれを踏み台にしてなんやかんやするつもりなんだろう。何をするというんだ? と言っても、答えてはくれないんだろうが……」
「フン、もう語ることなど無い。さあ、始めようか?」
闇の王が、ディスクを構える。それを聞いて、アルファも。
「……ああ、わかった。やるしかないようだな! 遊太、やるぞ!」
「こっちは元からそのつもりさ! さっきの皆をゴミクズのように捨てたとか言ってたけど、それだけじゃない! ここまで、僕は色んな人に支えられてきた。ロベルトさんからカードを受け取り、烏間さんに励ましてもらって、帝国では慶次君にエンジョイの精神と戦いを教えてもらい、そして……友達の皆にスターポイントを分けてもらった、この城に入るために。そして、烏間さんは……僕の為に……。ここまで皆の支えが無かったら、本当に……だから、そんな皆の為に! やるしかないじゃないか!」
遊太もディスクを構える。戦いの心構えは、既にできている!
「改めて……始めようか! 闇のデュエルを!」
遊太と闇の王の周りに、闇の瘴気が現れる。これにより、デュエルのダメージは全て現実のものとなる!
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「フン、先攻はくれてやる。精々悪あがきをしてみろ」
「悪あがきなんかじゃないさ! 見てなよ!」
1・遊太のターン
「僕のターン、僕は永続魔法『英雄騎士の兵力維持』を発動させる。この永続魔法がある限り、僕のフィールドに『ロードナイト』が特殊召喚される度に、特殊召喚された『ロードナイト』と同じ属性を持つ『ロードナイト』を手札に加えられる」(遊太手札5→4)
「そして、速攻魔法『英雄騎士の緊急招集』を発動。自分フィールドにモンスターがいない時、手札・デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる。僕はデッキより、レベル2の『ロードナイト・スター』を特殊召喚する!」(遊太手札4→3)(遊太墓地0→1)
「更に、特殊召喚されたスターはデッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる。更に、永続魔法兵力維持の効果で、デッキから光属性の『ロードナイト』を手札に加えられる。僕はスターの効果で、デッキから『ロードナイト・テラ』を特殊召喚し、デッキから『ロードナイト・ルナ』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「更に、特殊召喚されたテラの効果発動。デッキから『英雄騎士』と名の付いた魔法カード1枚を手札に加えられる。僕は当然、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札4→5)
「更に、手札から『ロードナイト・ニードラー』を召喚! ニードラーは召喚・特殊召喚された時、デッキから『ロードナイト』1体を墓地へ送れる。僕はデッキから『ロードナイト・ファントム』を墓地へ送る」(遊太手札5→4)(遊太墓地1→2)
「速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、エクストラデッキからリリースした『ロードナイト』と同じ属性を持つ『イクスロードナイト』1体を特殊召喚する! 僕は、闇属性のニードラーをリリースして、エクストラから『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する! 来い、アルファ!」(遊太手札4→3)(遊太墓地2→3)
現れたのは、黒いマントと鎧を身に着けた、『イクスロードナイト』のリーダー! 攻撃力は2500と、非常に高い。
「更に、兵力維持の効果で、デッキから闇属性の『ロードナイト』を手札に加える。僕は『ロードナイト・フェロー』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「アルファのモンスター効果発動。自分の墓地から『ロードナイト』1体をデッキに戻し、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えられる。僕は墓地からニードラーをデッキに戻し、デッキから『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札4→5)(遊太墓地3→2)
「そしてもう一度、『英雄騎士への覚醒』を発動! 光属性のスターをリリースして、光属性の『イクスロードナイト・マグナ』を特殊召喚する! 守備表示!」(遊太手札5→4)(遊太墓地2→4)
黄金の鎧を持つ、『ロードナイト』の守りの要が現れる。守備力は3300と、またしても高い。
「そして僕は、リバースカード1枚をセットして、ターンエンド」(遊太手札4→3)
遊太
ライフポイント8000
手札枚数3枚
モンスター3体
『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示・攻撃力2500・闇属性・レベル8)
『イクスロードナイト・マグナ』(守備表示・守備力3300・光属性・レベル8)
『イクスロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・光属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の兵力維持』(永続魔法)
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
フィールドのマグナとアルファが、遊太に語り掛けてくる。
「遊太、最初から飛ばしているようだな。その意気込みが、後々尾を引かないようにな」
「遊太さん! まずは最初ということで、守りを固めつつ攻めの陣形を作るのは良いですが、少々突っ込み過ぎじゃないですか!?」
「大丈夫、やれる。問題はない!」
無論、それを見逃す闇の王ではない。
「フフフ……怒りで猪突猛進なようだな……だが、だからこそ攻め込みやすい」
2・闇の王のターン
「我のターン、ドロー」(闇の王手札5→6)
「我は手札から、魔法カード『帝王の深怨』を発動させる。手札の攻撃力2400で守備力1000の『地帝グランマーグ』を手札から見せて、デッキから『帝王』魔法・罠を手札に加える」(闇の王手札6→5)
「サーチはさせない! アルファのモンスター効果発動! 手札1枚をコストとして、魔法カードの発動を無効化して、破壊する!」(遊太手札3→2)(遊太墓地4→5)
「……流石にやらせてはくれないな。では、永続魔法『帝王の開岩』を発動させる。この永続魔法が場にある限り、1ターンに1度守備力が1000で攻撃力が2400か2800のモンスターがアドバンス召喚に成功した時、アドバンス召喚に成功したモンスターと違うモンスターを手札に加えられる」(闇の王手札5→4)(闇の王墓地0→1)
「お前のフィールドにいるモンスター1体、マグナを対象に、手札の『地帝家臣ランドローブ』の効果発動。対象としたモンスターを裏守備表示にし、手札からこのカードを特殊召喚する!」
「なら、それにチェーンして僕はマグナの効果発動! 守備力を1000下げることにより、このターン自分フィールドの『ロードナイト』モンスターは戦闘・効果で破壊されず、戦闘で受けるダメージが0になる!」
「……守りを固めたのだろうが、その程度で守り通せるとでも?」(闇の王手札4→3)
「手札より、『雷帝家臣ミスラ』の効果発動。相手フィールドに1体、家臣トークンを守備表示で特殊召喚することで、このカードを手札から特殊召喚できる!」(闇の王手札3→2)
闇の王のフィールドに、モンスターが2体並ぶ。遊太は、直感的に推理する。
(……アドバンス召喚!)
「我はミスラをリリースすることで、アドバンス召喚! 降臨せよ、レベル6『地帝グランマーグ』!」(闇の王手札3→2)(闇の王墓地1→2)
巨大な岩を突き破って現れた、岩石の帝。攻撃力は他の帝モンスターと同じ、2400。
「グランマーグはアドバンス召喚に成功した時、相手フィールドのセットカード1枚を破壊できる。破壊するのは……さっき裏守備にしたマグナさ。あくまでマグナが守るのは、表側表示となっている『ロードナイト』のみ。ソイツにも破壊耐性はあるとはいえ、裏になっては元も子もないだろう?」
「……その通りだ。破壊される……!」(遊太墓地5→6)
「更にミスラと、永続魔法『帝王の開岩』の効果発動。ミスラがアドバンス召喚のためにリリースされた時、もう一度アドバンス召喚を行える。更に開岩の効果は、守備力が1000で攻撃力が2400か2800のモンスターがアドバンス召喚された時、アドバンス召喚されたモンスターと同じステータスでカード名が異なるモンスター1体を、デッキから手札に加えられる。グランマーグは攻撃力2400。よって同じステータスの『邪帝ガイウス』を手札に加える」(闇の王手札2→3)
「クッ……闇の王は、アドバンス召喚の権利をもう一回得ている……!」
「その通り、我はランドローブをリリースすることで、再びアドバンス召喚! 現れろ、レベル6『邪帝ガイウス』!」(闇の王手札3→2)(闇の王墓地2→3)
闇の瘴気が辺りに立ち込め、その中から現れた悪魔の帝。このモンスターも攻撃力が2400。
「ガイウスはアドバンス召喚に成功した時、相手フィールドのカード1枚を除外できる。そして除外したモンスターが闇属性だった時、相手に1000のダメージを与えられる! 我が除外するのは、当然貴様のエースカードである、アルファだ!」
ガイウスが作り出した、次元の穴にアルファは引きずり込まれる。アルファも闇の力を持つモンスター、それによる余波が遊太にも現れる。
「ぐううっ!」(遊太ライフ8000→7000)(遊太除外0→1)
「アドバンス召喚に使用されたランドローブは、墓地より守備力が1000で攻撃力が800のモンスターを手札に加えられる。我は墓地より『雷帝家臣ミスラ』を再び手札に加える。フン、いくら決意を固めようと、貴様のモンスター等、軽く除去できる……」(闇の王墓地3→2)(闇の王手札2→3)
「だけど、ダメージを受けたことで、手札にある『ロードナイト・ボルカ』の効果発動! このカードを手札から特殊召喚する! 更に、特殊召喚されたボルカは、相手モンスター1体を破壊し、1000のダメージを与えることができる! これでおあいこだ!」(遊太手札2→1)
「残念だが、そうはいかないのだよ。手札から速攻魔法『帝王の轟毅』を発動! 通常召喚されたレベル5以上のモンスターをリリースし、相手の表側表示カードを、ターン終了時まで無効化する! ガイウスをリリースし、ボルカの効果を無効化する! これで、不発だな……! その後、1ドローできる」(闇の王手札3→2→3)(闇の王墓地3→5)
「ううっ……だけど、兵力維持の効果によって、特殊召喚された『ロードナイト』と同じ属性の『ロードナイト』を手札に加えられる。ボルカは炎属性、よって同じ炎属性の『ロードナイト・ファイリー』を手札に加える」(遊太手札1→2)
「フン、一丁前に守りだけは固めてくるか。確か今は、マグナの効果で戦闘をしても意味はないのだったな。なら我は、カードを2枚伏せてターンエンド」(闇の王手札3→1)
闇の王
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体
『地帝グランマーグ』(攻撃表示・攻撃力2400・地属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『帝王の開岩』(永続魔法)
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
3・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札2→3)
(僕の切り札級のモンスターが、こうあっさりと……! やはり奴は強い……! でも、僕はまだ……!)
「僕は手札より、魔法カード『英雄騎士の再生術』を発動! 自分の墓地より、『英雄騎士』魔法カード1枚と、『ロードナイト』1体を手札に加える。僕が手札に加えるのは、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』と『ロードナイト・ニードラー』」(遊太手札3→2→4)(遊太墓地6→4→5)
「更に、墓地に存在する『ロードナイト・フェロー』の効果発動! 墓地からこのカードを除外することで、手札から『ロードナイト』1体を特殊召喚できる! 僕は手札のルナを特殊召喚!」(遊太手札4→3)(遊太墓地5→4)(遊太除外1→2)
「更に、特殊召喚されたルナは、デッキより『英雄騎士』魔法・罠を1枚手札に加えられる。僕は手札より、2枚目の『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「そして手札から、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドの『ロードナイト』1体をリリースして、エクストラデッキからリリースしたモンスターと同じ属性を持つ『イクスロードナイト』を特殊召喚する! 僕がリリースするのは、炎属性のボルカ。よって、炎属性の『イクスロードナイト』、『イクスロードナイト・デューク』を特殊召喚する!」(遊太手札4→3)(遊太墓地4→6)
モンスターが炎に包まれ、今度は紅い鎧と、炎の形をした紅いマントが特徴の、赤き騎士が現れる。攻撃力は2800と、相手の帝モンスターを軽く超えられる!
「デュークは炎属性、よって炎属性の『ロードナイト・ブラスト』を手札に加える」(遊太手札3→4)
「更に、もう1枚の『英雄騎士への覚醒』を発動! 今度は光属性のルナをリリースして、光属性の『イクスロードナイト・ディアナ』を特殊召喚する! そして、光属性の『ロードナイト』が特殊召喚されたことで、デッキから光属性の『ロードナイト・ガーディ』を手札に加える」(遊太手札4→3→4)(遊太墓地6→8)
今度は月の意匠を身に着けた白き女騎士。手に持つ三日月状の鎌を表してか、攻撃力は2700。
「僕はライフを1000支払い、ディアナの効果発動! 相手モンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力を0にする! これにより、グランマーグの攻撃力は0だ!」(遊太ライフ7000→6000)
「……」
「バトルフェイズ! デュークで、攻撃力が0になったグランマーグを攻撃! フレムベルセイバー!」
「フン、何とも猪突猛進な攻撃だ。罠カード発動! 『ダーク・アドバンス』! 墓地に存在する、守備力1000で攻撃力が2400以上のモンスター1体を手札に加える。墓地に存在するのは、ガイウス。このカードを手札に加える。更に、手札に加えたこのモンスターを、グランマーグをリリースすることで、アドバンス召喚する! 再びアドバンス召喚! レベル6ガイウス!」(闇の王墓地5→4→5)
またしても、アドバンス召喚を許す遊太。それにより、ガイウスの効果が再び発動してしまう!
「ガイウスはアドバンス召喚された時、フィールドのカード1枚を除外できる。ディアナを除外! さらに、アドバンス召喚が行われたことにより、永続魔法『帝王の開岩』の効果発動。ガイウスと同じステータスを持つモンスターを1体、手札に加える。我が手札に加えるのは、風属性の『風帝ライザー』。そして、攻撃対象がいなくなったことで、バトルフェイズの巻き戻しが起こる」(闇の王手札1→2)
「くぅっ……! でも、ディアナが除外されても、デュークが残っている! 攻撃再開だ!」(遊太除外2→3)
「フン、永続罠『連撃の帝王』を発動! 相手のメインフェイズ・バトルフェイズにモンスターをアドバンス召喚できる! ガイウスをリリースして、ライザーをアドバンス召喚する!」
竜巻を巻き起こし、現れた鳥獣の帝! やはり攻撃力は2400。
「ライザーのアドバンス召喚時効果、相手フィールドのカードを1枚、デッキトップに戻す! デュークをデッキに戻してもらおうか」(闇の王手札2→1)(闇の王墓地5→6)
「ううっ……!」
懸命に攻めているというのに、全然ダメージが与えられない。それどころか、動けば動くほどにこっちが窮地に陥っていく! 結局このターン、遊太は無駄にライフを1000支払っただけだった。
「さあ、どうする遊太よ? 何もないのなら、ターンエンドをするがいい」
「くぅ……ターンエンド……!」
遊太
ライフポイント6000
手札枚数4枚
モンスター2体
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1500・光属性・レベル4)
『家臣トークン』(守備表示・守備力0・光属性・レベル1)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の兵力維持』
墓地の枚数8枚
除外されているカード3枚
攻め込んでいるというのに、全く効果が無いそれどころか、状況は更に悪化していくだけ……!
「なんてことだ、なんてことだ……!」
「フフフ、どうした? 私はここにいるぞ? 攻撃を続けるがいい。いつかはダメージを与えられるはずだ……!」
「クッ……!」
こんなにも、相手にされるがままの遊太。ここにきて初めて、自分のやり方に気づく。
(クソッ……! さっきから良いようにやられている……! 僕は、こんなやり方で……!)
(ダメだ、冷静にならなきゃ……! ここは一旦、守勢に入るべきだ……)
それを受けて、『イクスロードナイト』達もアドバイスを送る。
(そうだ、ここは一旦相手の出方に応じて対応を変える戦法で行こう。そうすれば、きっとこの状況も変えられるはずだ……)
(お前はさっきまで、猪突猛進すぎた。だからこそ、ここで一旦引き、俯瞰で見るのだ……!)
(わかった。ここからは、相手の出方を受ける態勢でいく! ……怒りと皆への思いで、前が見えなくなっていた。でも、この負けられない戦い、相手を見誤れば、託してくれた皆に示しがつかない! だから、僕は……!)
遊太は、更に決意で満たされた。
第五十一話。終わり。
現在のイイネ数 | 135 |
---|
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
127 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1896 | 3 | 2018-01-27 | - | |
176 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1533 | 1 | 2018-01-28 | - | |
101 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1411 | 3 | 2018-01-30 | - | |
147 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1231 | 1 | 2018-02-05 | - | |
83 | 第四話「大会にて」 | 1022 | 1 | 2018-02-11 | - | |
136 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1139 | 1 | 2018-02-14 | - | |
124 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1045 | 1 | 2018-02-18 | - | |
220 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1136 | 1 | 2018-02-22 | - | |
89 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 1001 | 0 | 2018-02-25 | - | |
183 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1058 | 0 | 2018-03-02 | - | |
96 | 第十話「驚きの予選会」 | 1163 | 1 | 2018-03-05 | - | |
84 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1197 | 2 | 2018-03-10 | - | |
94 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1063 | 0 | 2018-03-13 | - | |
156 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1159 | 2 | 2018-03-17 | - | |
175 | 第十四話「カリンとサフィラ」 | 1030 | 0 | 2018-03-24 | - | |
155 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1184 | 2 | 2018-03-29 | - | |
77 | 第十六話「楽しむ心、やるべき心」 | 972 | 2 | 2018-04-03 | - | |
86 | 第十七話「本戦開始!」 | 964 | 0 | 2018-04-06 | - | |
143 | 第十八話「知多と遊太」 | 981 | 0 | 2018-04-13 | - | |
142 | 第十九話「僕のヒーロー」 | 1075 | 0 | 2018-04-17 | - | |
148 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1044 | 0 | 2018-04-21 | - | |
151 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1134 | 2 | 2018-04-25 | - | |
138 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 984 | 2 | 2018-04-29 | - | |
107 | 第二十三話「覚醒を封じられた先に……!」 | 1000 | 2 | 2018-05-09 | - | |
146 | 第二十四話「プラクサス大会、決勝戦!」 | 1028 | 0 | 2018-05-12 | - | |
88 | 第二十五話「真の究極竜と、カオスMAX」 | 1047 | 2 | 2018-05-16 | - | |
144 | 第二十六話「決着、そして……!」 | 1057 | 2 | 2018-05-18 | - | |
82 | 第二十七話「ロードナイトの話」 | 1028 | 0 | 2018-05-26 | - | |
99 | 第二十八話「カリンと遊太」 | 1009 | 2 | 2018-05-28 | - | |
97 | 第二十九話「日傘の女の子」 | 952 | 0 | 2018-06-07 | - | |
161 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 992 | 0 | 2018-06-11 | - | |
130 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 986 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
131 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 976 | 0 | 2018-07-12 | - | |
236 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1423 | 2 | 2018-07-14 | - | |
134 | 第三十五話「GAME START」 | 945 | 0 | 2018-07-22 | - | |
84 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 919 | 2 | 2018-07-22 | - | |
169 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1059 | 0 | 2018-07-29 | - | |
97 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1003 | 0 | 2018-08-05 | - | |
100 | 第三十八話「実力勝負!」 | 943 | 0 | 2018-08-12 | - | |
138 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1045 | 0 | 2018-08-23 | - | |
90 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 856 | 0 | 2018-09-07 | - | |
80 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 928 | 0 | 2018-09-15 | - | |
117 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 937 | 0 | 2018-09-29 | - | |
88 | 第四十三話「侵攻するワーム」 | 1002 | 0 | 2018-10-06 | - | |
133 | 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 | 958 | 2 | 2018-10-14 | - | |
213 | 第四十五話「血の刻印」 | 1146 | 2 | 2018-10-27 | - | |
71 | 第四十六話「二つの竜」 | 837 | 2 | 2018-11-08 | - | |
171 | 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 | 1021 | 2 | 2018-11-19 | - | |
138 | 第四十八話「思わぬ敵」 | 972 | 2 | 2018-12-02 | - | |
101 | 第四十九話「救いと絶望」 | 946 | 0 | 2018-12-09 | - | |
149 | 第五十話「ロベルトを救う者」 | 988 | 0 | 2018-12-17 | - | |
135 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 996 | 0 | 2019-01-17 | - | |
101 | 作者よりお知らせ | 826 | 0 | 2019-01-27 | - | |
83 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 781 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 948 | 0 | 2019-02-12 | - | |
96 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 854 | 0 | 2019-02-22 | - | |
115 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1025 | 0 | 2019-03-07 | - | |
143 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 | 892 | 0 | 2019-03-14 | - | |
89 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 | 910 | 0 | 2019-03-22 | - | |
82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
79 | 第五十六話「彼女との再会」 | 746 | 0 | 2019-04-20 | - | |
102 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 764 | 0 | 2019-05-01 | - | |
70 | 第五十八話「ストアブレーカー」 | 791 | 0 | 2019-05-19 | - | |
74 | 第五十九話「闇のカード」 | 839 | 0 | 2019-06-04 | - | |
111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 792 | 0 | 2019-07-18 | - | |
70 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 725 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 733 | 0 | 2019-08-11 | - | |
93 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 727 | 0 | 2019-09-11 | - | |
69 | お詫びとお知らせ | 493 | 0 | 2020-02-19 | - | |
147 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 779 | 0 | 2020-02-19 | - | |
84 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 846 | 0 | 2020-02-22 | - | |
91 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 786 | 0 | 2020-03-22 | - | |
70 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 673 | 0 | 2020-04-18 | - | |
91 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 696 | 0 | 2020-05-09 | - | |
87 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 719 | 0 | 2020-05-23 | - | |
79 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 855 | 0 | 2020-05-30 | - | |
97 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 759 | 0 | 2020-06-12 | - | |
64 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 729 | 0 | 2020-06-14 | - | |
63 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 677 | 0 | 2020-06-27 | - | |
77 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 777 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
76 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 637 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
74 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 608 | 0 | 2020-07-26 | - | |
89 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 685 | 0 | 2020-08-06 | - | |
64 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 669 | 0 | 2020-08-15 | - | |
63 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 601 | 0 | 2020-08-30 | - | |
74 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 684 | 0 | 2020-09-13 | - | |
72 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 642 | 0 | 2020-09-27 | - | |
119 | 作者よりお知らせ3 | 625 | 0 | 2020-10-02 | - | |
69 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 626 | 0 | 2020-10-18 | - | |
74 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 707 | 0 | 2020-11-05 | - | |
67 | 第八十一話「高き壁」 | 664 | 0 | 2020-11-22 | - | |
76 | 第八十二話「強き者」 | 746 | 0 | 2020-12-05 | - | |
59 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 682 | 0 | 2021-01-01 | - | |
78 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 738 | 0 | 2021-01-11 | - | |
58 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 522 | 0 | 2021-02-20 | - | |
66 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 482 | 0 | 2021-04-04 | - | |
70 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 436 | 0 | 2021-04-25 | - | |
70 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 588 | 0 | 2021-05-04 | - | |
54 | 第八十九話「チーム結成!」 | 503 | 0 | 2021-05-08 | - | |
62 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 454 | 0 | 2021-06-02 | - | |
60 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 583 | 0 | 2021-06-12 | - | |
78 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 457 | 0 | 2021-07-08 | - | |
69 | 第九十三話「雷と未来」 | 428 | 0 | 2021-07-18 | - | |
66 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 647 | 0 | 2021-09-04 | - | |
59 | 作者からお知らせ4 | 463 | 0 | 2021-09-17 | - | |
75 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 554 | 2 | 2021-10-17 | - | |
60 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 489 | 0 | 2021-12-18 | - | |
64 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 466 | 0 | 2022-01-04 | - | |
69 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 564 | 0 | 2022-01-10 | - | |
61 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 670 | 0 | 2022-02-01 | - | |
54 | 第九十九話「異変」 | 517 | 0 | 2022-02-27 | - | |
72 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 413 | 0 | 2022-04-09 | - | |
75 | 第百一話「プロの実力」 | 427 | 0 | 2022-05-07 | - | |
62 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 516 | 0 | 2022-06-04 | - | |
46 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 376 | 0 | 2022-07-10 | - | |
41 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 462 | 0 | 2022-08-28 | - | |
40 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 340 | 0 | 2022-10-16 | - | |
49 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 556 | 0 | 2022-11-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/12/21 新商品 PREMIUM PACK 2025 カードリスト追加。
- 12/24 01:45 評価 7点 《聖騎士トリスタン》「総合評価:聖剣装備時の効果による破壊を狙…
- 12/24 01:36 評価 7点 《アマゾネスの急襲》「アマゾネスの生命線であり同時に命綱。 全…
- 12/24 00:02 コンプリート評価 asdさん ⭐LEGACY OF DESTRUCTION⭐
- 12/23 23:27 ボケ 炎斬機マグマの新規ボケ。ガンダムのおっちゃん「大阪万博に展示される…
- 12/23 23:10 デッキ 坂巻馨容疑者の企み?襲撃のクローラー!
- 12/23 23:01 ボケ No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンドの新規ボケ。マリオ64の「あっ…
- 12/23 16:00 評価 5点 《百鬼羅刹大重畳》「自分の場にXモンスターがいること前提の罠。 …
- 12/23 15:41 評価 8点 《蛇眼の大炎魔》「主に《蛇眼神殿スネークアイ》で永続魔法扱いで…
- 12/23 14:52 SS 第二十三話・1
- 12/23 12:18 デッキ マハ速の復活?マハー・ヴァイロのパワー!
- 12/23 10:36 評価 10点 《早すぎた埋葬》「無条件で蘇生可能な装備魔法 《聖騎士の追…
- 12/23 09:15 デッキ 炎の剣士
- 12/23 08:49 SS 第40話:詰み
- 12/23 00:41 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:19 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:07 評価 9点 《鎖付き真紅眼牙》「 《天球の聖刻印》とは相性がよく、出した攻…
- 12/23 00:03 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 22:00 評価 10点 《深淵に潜む者》「バグースカの身代わりで禁止。墓地封殺がフリ…
- 12/22 21:54 デッキ 俺の真の最強のライゼオル
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。