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第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 作:イクス
第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」
竜魂の城、玉座に座る闇の王と、傍らに立つ大鴉。闇の王は玉座に座り、モニターに映されている遊太とダークバットのデュエルを、面白そうに見ている。
「ハハハ。見ろ、奴の抑制されたデュエルを! 切り札が使えなければ、奴など赤子同然のデュエリストだ」
「……!」
「我のプレイヤーキラーが、一番に厄介な相手を早々に糧と出来るとは! ハハハ、これは順調だな! フハハハハハ!」
高笑いをする闇の王だったが、大鴉は闇の王に向き直る。
「それはどうかしらね、闇の王」
「どういう意味だ?」
「ああ見えても、遊太君は完璧なメタを張られたデュエルでも勝利したことがあるのよ……だから、早々に勝負を決めない方が良いわよ」
「ほう……この状況から逆転できる要素を、奴は持っているとでも?」
「そういうこと」
「ほほう……面白い!」
一方、遊太はというと。
「この状況……はっきり言って凄くマズイ。レベル5以上のモンスターが封じられている今、墓地のアルファを特殊召喚することもできない!」
「だったら、墓地から特殊召喚するのは……!」
「僕は墓地から、テラを守備表示で特殊召喚する! そして、テラのモンスター効果発動。デッキから『英雄騎士魔法カード』『英雄騎士の再生術』を手札に加える」(遊太手札2→3)(遊太墓地8→7)
「そして、手札より『英雄騎士の再生術』を発動! 自分の墓地から『ロードナイト』モンスター1体と『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える。僕は『英雄騎士の盾』と『ロードナイト・ブレイド』を手札に加える」(遊太手札3→2→4)(遊太墓地7→5→6)
「そして、モンスターを1体リバースでセットして、リバースカードを1枚セットしてターンエンド」(遊太手札4→2)
遊太
ライフポイント7950
手札枚数2枚
モンスター3体
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1000・光属性・レベル4)
『ロードナイト・クレス』(守備表示・守備力1000・地属性)
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の召喚術』(永続魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
6・ダークバットのターン
「私のターン、ドロー」(バット手札0→1)
「私は、魔法カード『エクシーズ・ギフト』を発動! 自分フィールドにエクシーズモンスターが2体以上いる時、エクシーズ素材を2つ取り除くことで、2枚ドローできる。オピオンとバハムートの素材を取り除き、2枚ドロー」(バット手札0→2)(バット墓地4→7)
(また、オピオンのエクシーズ素材が外れた……けれど!)
「罠カード『イタクァの暴風』を発動! これにより、相手の表側表示モンスターの表示形式を全て変更する!」(バット墓地7→8)
その効果により、遊太の表側モンスターは全て攻撃表示になる。テラの攻撃力は1500だが、ダークゾーンの効果で1000となり、クレスの攻撃力1800が晒される。
「フム、随分攻撃力の貧相なモンスターだな」
「だけど、シークは戦闘で受けるダメージを0にして、戦闘では破壊されない効果を持っている」
「それがどうした。ソイツに攻撃しなければ良いことだ! バトルフェイズ! 『ヴェルズ・オピオン』で、テラを攻撃する! ブラッディー・ヴェロイド!」
「ぐぅっ! しかし、破壊されたテラの効果発動。デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる。デッキから、レベル4の『ロードナイト・ネクロ』を……ぐあっ!?」(遊太ライフ7950→5900)(遊太墓地6→7)
「遊太君、どうしたのですか!?」
これまで黙ってみていたカリンも、思わず声をあげる程のことが、遊太に起きていた。右腕に、大きな切り傷が出来ていたのだ。まるで、肉が裂けたようにつけられたその切り傷は、見るだけで痛々しさを感じる。
「その切り傷……!」
「い、痛い……なんて痛さなんだ……ロベルトさんも、同じようなことを、していたのか……!」
「そう、闇のデュエルは決闘におけるダメージを実際のものとし、受けたダメージの量に応じてプレイヤーにダメージを与える……闇の王様も言っていたぞ、苦しむ奴の姿は、良いものだったとな」
「……っく!」
「遊太君……」
「大丈夫、カリンちゃん。僕は、負けたりなんかしない。このデュエルは、勝ってみせる!」
「遊太君……」
「デュエルを続けるよ。僕は特殊召喚されたネクロの効果を発動。ネクロは特殊召喚された時、墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えられる。僕は墓地から、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札2→3)(遊太墓地7→6)
「ほう、今役に立たないそれを手札に加えるのか?」
「使えるようになった時、持っていた方が良いからね!」
「そうか、では私は攻撃表示となっているクレスに、『ヴェルズ・バハムート』で攻撃! ダーク・アブソリュート!」
「ぐっ、はぁ……! だが、クレスは戦闘で破壊されることはない!」(遊太ライフ5900→4850)
「更に、戦闘ダメージが発生したことで、罠カード『運命の発掘』を発動! 戦闘ダメージを受けたことで、1枚ドローできる」(遊太手札3→4)(遊太墓地6→7)
(こ、このカード……!)
ドローしたカードを確認する遊太。そのカードは、この逼迫した状況を変えることができそうな、良いカードであった。
しかし、遊太の体は確実に傷ついていた。右腕だけではなく、左腕にも大きな切り傷がついており、見るからに痛々しさを感じさせる。
それを、カリンが見逃す筈もなく。
「遊太君……大丈夫ですか? あなたの体は、ダメージを受けるたびに……」
「わかってる! けれど……、ロベルトさんも同じ痛みを味わったと考えると、ここで痛みに負けてちゃダメだ! そう思っているよ……! それに、オピオンのX素材が外れた今なら、『イクスロードナイト』を召喚することだって……!」
「フフフ、そう簡単にやらせると思うか? メインフェイズ2に入り、手札から魔法カード『オーバーレイ・リジェネレート』を発動! このカードを、対象としたエクシーズモンスターのエクシーズ素材とする。これにより、このカードをオピオンのエクシーズ素材とする。これにより、オピオンの効果が再び発動し、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない」(バット手札2→1)
「やっぱり……そうくるのか」
「リバースカードを1枚セットして、ターンエンド」(バット手札1→0)
ダークバット
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター2体
『ヴェルズ・オピオン』(攻撃表示・攻撃力3050・闇属性・ランク4・X素材1つ)
『ヴェルズ・バハムート』(攻撃表示・攻撃力2850・闇属性・ランク4・X素材無し)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数7枚
除外されているカード1枚
7・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札4→5)
「僕は手札から、『ロードナイト・サンダガ』を召喚!」(遊太手札5→4)
召喚されたのは、雷の意匠をつけた鎧の騎士。攻撃力は1900だが、ダークゾーンのフィールド効果で500ダウンし1400となってしまう。
「サンダガの効果発動! 僕のモンスター1体をリリースして、フィールドのモンスター2体を対象に発動! そのモンスターを破壊する! 僕は裏守備の『ロードナイト・ブレイド』をリリースして、2体の『ヴェルズ』エクシーズモンスターを破壊する!」(遊太墓地7→8)
「カウンター罠発動! 『エクシーズ・リフレクト』! 私のエクシーズモンスターを対象とするモンスター・魔法・罠の効果を無効化して破壊し、相手に800ポイントのダメージを与える!」(バット墓地7→8)
「やはり、守るカードは揃っているのか……くぅっ」(遊太ライフ4850→4050)(遊太墓地8→9)
またしてもダメージが入ったことで、遊太の体は傷つく。今度は右足に切り傷をつけられ、遊太の足はふらつく。
「遊太君……!」
「大丈夫、心配しないで。カリンちゃん」
「……わかりました、そこまで言うのなら……黙って見守ります」
「デュエルを続けるよ。僕はクレスを守備表示にして、リバースカードを2枚セット。これでターンエンド……」(遊太手札4→2)
遊太
ライフポイント4050
手札枚数2枚
モンスター2体
『ロードナイト・クレス』(守備表示・守備力1000・地属性・レベル4)
『ロードナイト・ネクロ』(守備表示・守備力1500→2000・闇属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード4枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の召喚術』(永続魔法)
墓地の枚数9枚
除外されているカード1枚
闇のデュエルにより、傷を負いながらも戦い続ける遊太。それを見て、カリンは思う。
(あんなに傷を負っていながらも……立ち上がるその姿……遊太君、貴方がロベルトさんを助けたいという思い、痛い程伝わりました。ですから、今は応援することしかできませんが……勝ってください。遊太君……!)
この言葉に、彼女の精霊であるサフィラも。
(カリン……その思い、必ず届くわよ……!)
8・ダークバットのターン
「私のターン、ドロー」(バット手札0→1)
「私は手札より、魔法カード『エクシーズ・クロスドロー』を発動。自分フィールドにいるモンスターが、同じランクを持つエクシーズモンスターが2体のみの時、デッキから2枚ドローできる。ただし、このターンエクストラからエクシーズモンスターしか出せず、出せるエクシーズは1体のみとなる。これにより、2枚ドロー!」(バット手札0→2)(バット墓地7→8)
ドローしたカードを、チラリと見るダークバット。その1枚は、魔法カード。
(速攻魔法『侵略の汎発感染』! オピオンを使わずとも手札に来てくれたか……! これで、私の盤面は盤石だ……!)
(そして、このカード! 詰めの一手に相応しい!)
「魔法カード『地均し』を発動! 相手フィールドの守備力が1番低いモンスターを破壊する! これにより、私はクレスを破壊する!」(バット手札2→1)(バット墓地8→9)
「戦闘破壊されないクレスを破壊するか……」(遊太墓地9→10)
「さあ、行くぞ。バトルフェイズ! 『ヴェルズ・バハムート』で、ネクロを攻撃! ダーク・アブソリュート!」
この攻撃を通してしまえば、オピオンの追撃によって大ダメージを受けてしまう! 遊太は。
「罠カード発動! 『聖なるバリア -ミラーフォース-』! 相手の攻撃宣言時、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する!」
「フン、愚かな! 私はそれにチェーンして速攻魔法『侵略の汎発感染』! これにより、私の『ヴェルズ』モンスターは魔法・罠の効果を受ける事はない! これにより、ミラーフォースの効果は受けなくなり、このまま攻撃が続行される! これで、逆転の一手も潰えたな!」
「いいや、そうするのは読めていた! カウンター罠発動! 『英雄騎士の封印術』!」
「ここでカウンター罠だと!?」
「このカードは、『ロードナイト』がいる時のみ、発動が可能なカウンター罠。相手のモンスター・魔法・罠の発動を無効化し、破壊する! これにより、『ヴェルズ』は汎発感染の効果を受けなくなり、ミラーフォースの効果がそのまま適用される!」(遊太墓地10→11)
「な、何ィッ!?」
ミラーフォースの効果によって、攻撃表示モンスターであるオピオンとバハムートが破壊されてしまう。これにより、ダークバットのフィールドはがら空きとなってしまう。
「くっ、くぅ……ここで決められるとは……!」(バット墓地9→12)
「迂闊な攻撃だったな!」
「クソッ、ターンエンド……!」
ダークバット
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数12枚
除外されているカード0枚
9・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札2→3)
「よし、ここから反撃だ!」
「僕は手札より、『ロードナイト・ダーク』を召喚。ダークが召喚に成功した時、墓地からレベル4以下の『ロードナイト』1体を特殊召喚できる。僕は墓地からテラを特殊召喚して、効果発動! 特殊召喚されたテラによって、デッキから魔法カード『英雄騎士への覚醒』を加える」(遊太手札3→2→3)(遊太墓地9→8)
「更に、永続魔法『英雄騎士の召喚術』を発動! このカードを墓地へ送ることで、墓地からレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる! 僕はブレイドを特殊召喚して、効果発動! ブレイドは『ロードナイト』の属性を変更できる。僕はテラを炎属性に変更して、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 炎属性になっているテラをリリースして、炎属性の『イクスロードナイト・デューク』を特殊召喚!」(遊太手札3→2)(遊太墓地8→10)
深紅のマントを広げ、烈火ごとき鎧を纏う『イクスロードナイト』が、ここに現れる。攻撃力は2800と、非情に高い。
「くっ、遂に召喚を許してしまったか……!」
「まだまだ! 手札よりもう1枚の『英雄騎士への覚醒』を発動! 風属性となっているブレイドを選択して、風属性の『イクスロードナイト・シルフィー』を特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地10→12)
「くっ……!」
「行くぞ! ネクロを攻撃表示にして、バトルフェイズ! 僕はシルフィーでダイレクトアタック! ヴェイパー・ハリケーン!」
「ぐぉぉっ!」(バットライフ8000→5300)
「更に、デュークでもダイレクトアタック! フレムベル・セイバー!」
「ぬおおおっ!」(バットライフ5300→2500)
「最後に、ネクロでダイレクトアタック!」
「ぐあああっ!」(バットライフ2500→1000)
「メインフェイズ2、リバースカードを1枚セットして、ターンエンド」(遊太手札1→0)
遊太
ライフポイント4050
手札枚数0枚
モンスター3体
『ロードナイト・ネクロ』(攻撃表示・攻撃力1500・闇属性・レベル4)
『イクスロードナイト・デューク』(攻撃表示・攻撃力2800・炎属性・レベル8)
『イクスロードナイト・シルフィー』(攻撃表示・攻撃力2700・風属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数12枚
除外されているカード1枚
「ぐぅぅぅ……」
闇のデュエルのダメージか、苦しそうに呻くダークバット。心なしか、体中に切り傷が大量についている。
「よ、よくもぉ……私にこんな……!」
「痛いのか? でも、ロベルトさんや僕が受けた傷はこんなもんじゃないぞ!」
「許さん……許さんぞ……!」
「許さない? 皆をこんなにしておいて、どの口が言っているんだ! 許さないなら、勝って見せろ! 僕に!」
「ウググ……見ていろ!」
10・ダークバットのターン
「私のターン、ドロー!」(バット手札0→1)
「これにチェーンして、僕は永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動! 墓地から、『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」(遊太墓地12→11)
「特殊召喚か……! だが、逆に自分の首を締めることとなったな! 私は手札より、『逆転の宝札』を発動! フィールドにカードがなく、手札がこのカードだけの時、相手の表側表示カードの数だけドローできる! 今貴様の場にあるのは、5枚。よって私は5枚ドローする!」(バット手札0→5)(遊太墓地12→13)
「更に、手札より『ナイト・ショット』を発動! フィールドにセットされている魔法・罠を対象として発動! それを破壊する! ただし、このカードの発動に、対象とされたカードを発動できない!」(バット手札5→4)(バット墓地13→14)
「くっ……『英雄騎士の盾』が……!」(遊太墓地11→12)
「これで、邪魔なカードはなくなった! 私は手札より、『インヴェルズの魔細胞』を特殊召喚! 魔細胞は自分フィールドにモンスターがいない時、特殊召喚できる!」(バット手札4→3)
「……『インヴェルズ』!? ここに来て、新たなモンスターが!?」
「更に、私は『インヴェルズ万能態』を召喚する!」(バット手札3→2)
「そして、手札から魔法カード『カード・アドバンス』を発動! デッキの上から5枚をめくり、それを確認した後、好きな順番でデッキの上に戻す。それにより、このターンアドバンス召喚をもう1回できる!」(バット手札2→1)(バット墓地14→15)
「アドバンス、召喚だって!?」
「万能態は、1体で2体分のリリースとできる! これにより、実質リリースするのは3体! 3体の『インヴェルズ』のリリースによって現れよ! 『インヴェルズ』の王! 『インヴェルズ・グレズ』!」(バット手札1→0)(バット墓地15→17)
現れたのは、ヘラクレスオオカブトのような黒き外装に身を包んだ、巨大な悪魔! 攻撃力はなんと、破格の3200。それだけではなく、ダークゾーンのフィールド効果で500アップし3700となる!
「攻撃力、3700!? だけど、まだ僕には――」
「グレズのモンスター効果発動! ライフを半分支払い、フィールドのカードを全て破壊する!」
「な、何!?」
「ダーククラッシュ!」(バットライフ1000→500)
「うわあああっ!」(遊太墓地13→18)
フィールドが綺麗に更地となり、遊太の場ががら空き!
「行くぞ、グレズでダイレクトアタック! インヴェルズ・ペイン!」
「ぐっ……ぐああああっ!」(遊太ライフ4050→350)
グレズの強大な闇による攻撃が、遊太に直撃する! 遊太は吹き飛ばされ、体に更なる切り傷がつけられる。深く、肉までえぐられているような、そんな切り傷が。
「ああっ、ぐうう……!」
「フフフ……痛いだろう? 私の痛みはそれの3倍はあったのだぞ? だが、その痛さでは、デュエルを続けることすらできないだろう?」
「ゆ、遊太君!」
カリンの言葉。それを聞いてか、遊太は立ち上がろうとする。膝をつき、腕をつきながらも、立ち上がる。
顔にも、腕にも、足にも深い切り傷がついているが、しっかりと立ち上がる。
「うう……!」
「遊太君……!」
「バカな……! あの一撃を喰らって、立ち上がれるだと!? 普通の奴らは、一瞬でダウンしていたというのに!」
「あ、ありがとう……『イクスロードナイト』の皆……!」
「な、アレは……! 闇の王が最も危険視していたという、『イクスロードナイト』……!」
遊太の前に、半透明の『イクスロードナイト・デューク』と『シルフィー』『アルファ』がいた。
「アルファ……皆……!」
「これぐらいなら、まだ優しい方だ……! お前は、助けたいものの為に戦っているのだろう? 私としても、貫く槍を持っているお前のために、私も体を張ろう!」
「暴風のごとき相手から守ることは、僕ならできる!」
「遊太……勝つぞ、このデュエル!」
「フ、フン、威勢を張っていても、傷は大きいようだぞ? 私はこれでターンエンド」
(『カード・アドバンス』の効果で、次にドローするカードは最善のカードだ。次のターンに回れば、私が負ける道理はない!)
ダークバット
ライフポイント500
手札枚数0枚
モンスター1体
『インヴェルズ・グレズ』(攻撃表示・攻撃力3700・闇属性・レベル10)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数17枚
除外されているカード1枚
11・遊太のターン
「僕のターン」
(遊太、このターンで決めなければ、負けは決まったも同然だぞ。ここで、最高のドローを決めるんだ!)
(うん、わかっている!)
(ロベルトさんを助けるために、このデュエル、負けられない!)
「ドロー!」(遊太手札0→1)
引いたカードを見る遊太。引いたカードは……!
「来た、これなら……やれる! 僕は手札から、魔法カード『死者蘇生』を発動! 自分・相手の墓地から、モンスター1体を特殊召喚する!」(遊太手札1→0)
「何!? ここでそのカードを引くだと!?」
(……今まで、その引きで何度も逆転してきたのですよ。遊太君は……!)
「僕は自分の墓地から、『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」
墓地から現れたのは、黒きマントと漆黒の鎧を身に纏う『イクスロードナイト』! 攻撃力は2500だが、ダークゾーンの効果で500アップの3000となる。
「ここで召喚できたのは凄いが、グレズの攻撃力は3700にアップしている! その程度では、勝てないぞ!」
「確かに、アルファは召喚しただけじゃ勝てない。だが、アルファは自身の魔導の力で数々の奇跡を起こす! アルファの効果発動! 自分の墓地から『ロードナイト』1体をデッキに戻すことで、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える! 僕は、ネクロをデッキに戻して、装備魔法『英雄騎士の剣』を手札に加える!」(遊太手札0→1)(遊太墓地18→17)
「そして、『英雄騎士の剣』をアルファに装備! これにより、アルファの攻撃力は800アップする!」(遊太手札1→0)(アルファ攻撃力3000→3800)
「グレズの攻撃力を、上回っただと!?」
「バトル! 『イクスロードナイト・アルファ』で、『インヴェルズ・グレズ』を攻撃! ブラック・ロードソード!」
『英雄騎士の剣』によって、一刀両断されるグレズ! それにより、グレズは倒される。
「くぅぅっ! だが、たった100のダメージなど……!」(バットライフ500→400)(バット墓地17→18)
「いいや、装備魔法『英雄騎士の剣』は、装備したモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを、相手に与える! グレズの攻撃力は3200! よって、3200のダメージを相手に与える!」
「なっ、そんな……! ぐああああっ!」(バットライフ400→0)
遊太の勝利に終わった、プレイヤーキラーダークバットとのデュエル。ダークバットの切り傷から黒い瘴気があふれ出ている。
「グゥゥゥ……!」
「僕の勝ちだ!」
「フフフ……ダガ、イイ気ニナッテイラレルノモ今ノウチダ……! 他ノゾーンデ、私ノ他ノプレイヤーキラーガ動キ始メテイルダロウ……! イズレ、他ノプレイヤーキラーガ、他ノプレイヤーヲ狩ッテイルダロウ……! 全テハ、闇ノ王様ノ手ノ内……! ギャハハハ!」
その言葉と同時に、黒い瘴気となって消えてしまったダークバット。
それを見届けたと同時に、遊太は倒れ込んでしまう。
「ぐっ……」
「遊太君! 大丈夫ですか!?」
「さっきのは、結構危なかった……! あと一歩間違えていれば、負けていた……! 思った以上に、傷を負っちゃったみたいだ……!」
「酷いケガ、ですわ。このままじゃ、次のデュエルをすることは……!」
実際、今の遊太は切り傷だらけでマトモな状態ではなかった。酷い所は肉がえぐれているような切り傷もあり、明らかに大丈夫ではない。
その時、カリンの頭の中に、サフィラの言葉が聞こえた。
(大丈夫よ、カリン)
「サフィラ?」
(まだちょっと力が足りないけど、遊太君のディアナと力を合わせれば、何とかなるかも……だから……安心して。ディアナ、やるわよ)
(ええ、任せて)
カリンのデッキから、半透明のサフィラが、遊太のデッキから半透明の『イクスロードナイト・ディアナ』が出てくると、二人は手を合わせてキラキラしたものを出し、それを遊太に浴びせる。
すると、遊太の傷が徐々に治る。傷がふさがっていき、肌が何事も無かったかのようになる。
「サフィラ、あなた確か、こっちの世界じゃ力が使えないはずでは……!」
(ちょっと強いモンスター達と一緒にいれば、なんとか回復術くらいはね……)
「そうなの……! でもこれで、なんとかなりそうですね……! だけど、他の皆は……!」
(ええ、なんとか遭遇していないと良いけどね……!)
遊太の辛勝によって、何とか倒すことの出来たプレイヤーキラー。しかし、プレイヤーキラーはまだいる。
遊太の仲間達は、これからどうなるのか!?
第四十一話。終わり。
竜魂の城、玉座に座る闇の王と、傍らに立つ大鴉。闇の王は玉座に座り、モニターに映されている遊太とダークバットのデュエルを、面白そうに見ている。
「ハハハ。見ろ、奴の抑制されたデュエルを! 切り札が使えなければ、奴など赤子同然のデュエリストだ」
「……!」
「我のプレイヤーキラーが、一番に厄介な相手を早々に糧と出来るとは! ハハハ、これは順調だな! フハハハハハ!」
高笑いをする闇の王だったが、大鴉は闇の王に向き直る。
「それはどうかしらね、闇の王」
「どういう意味だ?」
「ああ見えても、遊太君は完璧なメタを張られたデュエルでも勝利したことがあるのよ……だから、早々に勝負を決めない方が良いわよ」
「ほう……この状況から逆転できる要素を、奴は持っているとでも?」
「そういうこと」
「ほほう……面白い!」
一方、遊太はというと。
「この状況……はっきり言って凄くマズイ。レベル5以上のモンスターが封じられている今、墓地のアルファを特殊召喚することもできない!」
「だったら、墓地から特殊召喚するのは……!」
「僕は墓地から、テラを守備表示で特殊召喚する! そして、テラのモンスター効果発動。デッキから『英雄騎士魔法カード』『英雄騎士の再生術』を手札に加える」(遊太手札2→3)(遊太墓地8→7)
「そして、手札より『英雄騎士の再生術』を発動! 自分の墓地から『ロードナイト』モンスター1体と『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える。僕は『英雄騎士の盾』と『ロードナイト・ブレイド』を手札に加える」(遊太手札3→2→4)(遊太墓地7→5→6)
「そして、モンスターを1体リバースでセットして、リバースカードを1枚セットしてターンエンド」(遊太手札4→2)
遊太
ライフポイント7950
手札枚数2枚
モンスター3体
『ロードナイト・テラ』(守備表示・守備力1000・光属性・レベル4)
『ロードナイト・クレス』(守備表示・守備力1000・地属性)
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の召喚術』(永続魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
6・ダークバットのターン
「私のターン、ドロー」(バット手札0→1)
「私は、魔法カード『エクシーズ・ギフト』を発動! 自分フィールドにエクシーズモンスターが2体以上いる時、エクシーズ素材を2つ取り除くことで、2枚ドローできる。オピオンとバハムートの素材を取り除き、2枚ドロー」(バット手札0→2)(バット墓地4→7)
(また、オピオンのエクシーズ素材が外れた……けれど!)
「罠カード『イタクァの暴風』を発動! これにより、相手の表側表示モンスターの表示形式を全て変更する!」(バット墓地7→8)
その効果により、遊太の表側モンスターは全て攻撃表示になる。テラの攻撃力は1500だが、ダークゾーンの効果で1000となり、クレスの攻撃力1800が晒される。
「フム、随分攻撃力の貧相なモンスターだな」
「だけど、シークは戦闘で受けるダメージを0にして、戦闘では破壊されない効果を持っている」
「それがどうした。ソイツに攻撃しなければ良いことだ! バトルフェイズ! 『ヴェルズ・オピオン』で、テラを攻撃する! ブラッディー・ヴェロイド!」
「ぐぅっ! しかし、破壊されたテラの効果発動。デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる。デッキから、レベル4の『ロードナイト・ネクロ』を……ぐあっ!?」(遊太ライフ7950→5900)(遊太墓地6→7)
「遊太君、どうしたのですか!?」
これまで黙ってみていたカリンも、思わず声をあげる程のことが、遊太に起きていた。右腕に、大きな切り傷が出来ていたのだ。まるで、肉が裂けたようにつけられたその切り傷は、見るだけで痛々しさを感じる。
「その切り傷……!」
「い、痛い……なんて痛さなんだ……ロベルトさんも、同じようなことを、していたのか……!」
「そう、闇のデュエルは決闘におけるダメージを実際のものとし、受けたダメージの量に応じてプレイヤーにダメージを与える……闇の王様も言っていたぞ、苦しむ奴の姿は、良いものだったとな」
「……っく!」
「遊太君……」
「大丈夫、カリンちゃん。僕は、負けたりなんかしない。このデュエルは、勝ってみせる!」
「遊太君……」
「デュエルを続けるよ。僕は特殊召喚されたネクロの効果を発動。ネクロは特殊召喚された時、墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加えられる。僕は墓地から、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札2→3)(遊太墓地7→6)
「ほう、今役に立たないそれを手札に加えるのか?」
「使えるようになった時、持っていた方が良いからね!」
「そうか、では私は攻撃表示となっているクレスに、『ヴェルズ・バハムート』で攻撃! ダーク・アブソリュート!」
「ぐっ、はぁ……! だが、クレスは戦闘で破壊されることはない!」(遊太ライフ5900→4850)
「更に、戦闘ダメージが発生したことで、罠カード『運命の発掘』を発動! 戦闘ダメージを受けたことで、1枚ドローできる」(遊太手札3→4)(遊太墓地6→7)
(こ、このカード……!)
ドローしたカードを確認する遊太。そのカードは、この逼迫した状況を変えることができそうな、良いカードであった。
しかし、遊太の体は確実に傷ついていた。右腕だけではなく、左腕にも大きな切り傷がついており、見るからに痛々しさを感じさせる。
それを、カリンが見逃す筈もなく。
「遊太君……大丈夫ですか? あなたの体は、ダメージを受けるたびに……」
「わかってる! けれど……、ロベルトさんも同じ痛みを味わったと考えると、ここで痛みに負けてちゃダメだ! そう思っているよ……! それに、オピオンのX素材が外れた今なら、『イクスロードナイト』を召喚することだって……!」
「フフフ、そう簡単にやらせると思うか? メインフェイズ2に入り、手札から魔法カード『オーバーレイ・リジェネレート』を発動! このカードを、対象としたエクシーズモンスターのエクシーズ素材とする。これにより、このカードをオピオンのエクシーズ素材とする。これにより、オピオンの効果が再び発動し、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない」(バット手札2→1)
「やっぱり……そうくるのか」
「リバースカードを1枚セットして、ターンエンド」(バット手札1→0)
ダークバット
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター2体
『ヴェルズ・オピオン』(攻撃表示・攻撃力3050・闇属性・ランク4・X素材1つ)
『ヴェルズ・バハムート』(攻撃表示・攻撃力2850・闇属性・ランク4・X素材無し)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数7枚
除外されているカード1枚
7・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札4→5)
「僕は手札から、『ロードナイト・サンダガ』を召喚!」(遊太手札5→4)
召喚されたのは、雷の意匠をつけた鎧の騎士。攻撃力は1900だが、ダークゾーンのフィールド効果で500ダウンし1400となってしまう。
「サンダガの効果発動! 僕のモンスター1体をリリースして、フィールドのモンスター2体を対象に発動! そのモンスターを破壊する! 僕は裏守備の『ロードナイト・ブレイド』をリリースして、2体の『ヴェルズ』エクシーズモンスターを破壊する!」(遊太墓地7→8)
「カウンター罠発動! 『エクシーズ・リフレクト』! 私のエクシーズモンスターを対象とするモンスター・魔法・罠の効果を無効化して破壊し、相手に800ポイントのダメージを与える!」(バット墓地7→8)
「やはり、守るカードは揃っているのか……くぅっ」(遊太ライフ4850→4050)(遊太墓地8→9)
またしてもダメージが入ったことで、遊太の体は傷つく。今度は右足に切り傷をつけられ、遊太の足はふらつく。
「遊太君……!」
「大丈夫、心配しないで。カリンちゃん」
「……わかりました、そこまで言うのなら……黙って見守ります」
「デュエルを続けるよ。僕はクレスを守備表示にして、リバースカードを2枚セット。これでターンエンド……」(遊太手札4→2)
遊太
ライフポイント4050
手札枚数2枚
モンスター2体
『ロードナイト・クレス』(守備表示・守備力1000・地属性・レベル4)
『ロードナイト・ネクロ』(守備表示・守備力1500→2000・闇属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード4枚
発動しているカード1枚
『英雄騎士の召喚術』(永続魔法)
墓地の枚数9枚
除外されているカード1枚
闇のデュエルにより、傷を負いながらも戦い続ける遊太。それを見て、カリンは思う。
(あんなに傷を負っていながらも……立ち上がるその姿……遊太君、貴方がロベルトさんを助けたいという思い、痛い程伝わりました。ですから、今は応援することしかできませんが……勝ってください。遊太君……!)
この言葉に、彼女の精霊であるサフィラも。
(カリン……その思い、必ず届くわよ……!)
8・ダークバットのターン
「私のターン、ドロー」(バット手札0→1)
「私は手札より、魔法カード『エクシーズ・クロスドロー』を発動。自分フィールドにいるモンスターが、同じランクを持つエクシーズモンスターが2体のみの時、デッキから2枚ドローできる。ただし、このターンエクストラからエクシーズモンスターしか出せず、出せるエクシーズは1体のみとなる。これにより、2枚ドロー!」(バット手札0→2)(バット墓地7→8)
ドローしたカードを、チラリと見るダークバット。その1枚は、魔法カード。
(速攻魔法『侵略の汎発感染』! オピオンを使わずとも手札に来てくれたか……! これで、私の盤面は盤石だ……!)
(そして、このカード! 詰めの一手に相応しい!)
「魔法カード『地均し』を発動! 相手フィールドの守備力が1番低いモンスターを破壊する! これにより、私はクレスを破壊する!」(バット手札2→1)(バット墓地8→9)
「戦闘破壊されないクレスを破壊するか……」(遊太墓地9→10)
「さあ、行くぞ。バトルフェイズ! 『ヴェルズ・バハムート』で、ネクロを攻撃! ダーク・アブソリュート!」
この攻撃を通してしまえば、オピオンの追撃によって大ダメージを受けてしまう! 遊太は。
「罠カード発動! 『聖なるバリア -ミラーフォース-』! 相手の攻撃宣言時、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する!」
「フン、愚かな! 私はそれにチェーンして速攻魔法『侵略の汎発感染』! これにより、私の『ヴェルズ』モンスターは魔法・罠の効果を受ける事はない! これにより、ミラーフォースの効果は受けなくなり、このまま攻撃が続行される! これで、逆転の一手も潰えたな!」
「いいや、そうするのは読めていた! カウンター罠発動! 『英雄騎士の封印術』!」
「ここでカウンター罠だと!?」
「このカードは、『ロードナイト』がいる時のみ、発動が可能なカウンター罠。相手のモンスター・魔法・罠の発動を無効化し、破壊する! これにより、『ヴェルズ』は汎発感染の効果を受けなくなり、ミラーフォースの効果がそのまま適用される!」(遊太墓地10→11)
「な、何ィッ!?」
ミラーフォースの効果によって、攻撃表示モンスターであるオピオンとバハムートが破壊されてしまう。これにより、ダークバットのフィールドはがら空きとなってしまう。
「くっ、くぅ……ここで決められるとは……!」(バット墓地9→12)
「迂闊な攻撃だったな!」
「クソッ、ターンエンド……!」
ダークバット
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数12枚
除外されているカード0枚
9・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札2→3)
「よし、ここから反撃だ!」
「僕は手札より、『ロードナイト・ダーク』を召喚。ダークが召喚に成功した時、墓地からレベル4以下の『ロードナイト』1体を特殊召喚できる。僕は墓地からテラを特殊召喚して、効果発動! 特殊召喚されたテラによって、デッキから魔法カード『英雄騎士への覚醒』を加える」(遊太手札3→2→3)(遊太墓地9→8)
「更に、永続魔法『英雄騎士の召喚術』を発動! このカードを墓地へ送ることで、墓地からレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる! 僕はブレイドを特殊召喚して、効果発動! ブレイドは『ロードナイト』の属性を変更できる。僕はテラを炎属性に変更して、速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 炎属性になっているテラをリリースして、炎属性の『イクスロードナイト・デューク』を特殊召喚!」(遊太手札3→2)(遊太墓地8→10)
深紅のマントを広げ、烈火ごとき鎧を纏う『イクスロードナイト』が、ここに現れる。攻撃力は2800と、非情に高い。
「くっ、遂に召喚を許してしまったか……!」
「まだまだ! 手札よりもう1枚の『英雄騎士への覚醒』を発動! 風属性となっているブレイドを選択して、風属性の『イクスロードナイト・シルフィー』を特殊召喚する!」(遊太手札2→1)(遊太墓地10→12)
「くっ……!」
「行くぞ! ネクロを攻撃表示にして、バトルフェイズ! 僕はシルフィーでダイレクトアタック! ヴェイパー・ハリケーン!」
「ぐぉぉっ!」(バットライフ8000→5300)
「更に、デュークでもダイレクトアタック! フレムベル・セイバー!」
「ぬおおおっ!」(バットライフ5300→2500)
「最後に、ネクロでダイレクトアタック!」
「ぐあああっ!」(バットライフ2500→1000)
「メインフェイズ2、リバースカードを1枚セットして、ターンエンド」(遊太手札1→0)
遊太
ライフポイント4050
手札枚数0枚
モンスター3体
『ロードナイト・ネクロ』(攻撃表示・攻撃力1500・闇属性・レベル4)
『イクスロードナイト・デューク』(攻撃表示・攻撃力2800・炎属性・レベル8)
『イクスロードナイト・シルフィー』(攻撃表示・攻撃力2700・風属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数12枚
除外されているカード1枚
「ぐぅぅぅ……」
闇のデュエルのダメージか、苦しそうに呻くダークバット。心なしか、体中に切り傷が大量についている。
「よ、よくもぉ……私にこんな……!」
「痛いのか? でも、ロベルトさんや僕が受けた傷はこんなもんじゃないぞ!」
「許さん……許さんぞ……!」
「許さない? 皆をこんなにしておいて、どの口が言っているんだ! 許さないなら、勝って見せろ! 僕に!」
「ウググ……見ていろ!」
10・ダークバットのターン
「私のターン、ドロー!」(バット手札0→1)
「これにチェーンして、僕は永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動! 墓地から、『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」(遊太墓地12→11)
「特殊召喚か……! だが、逆に自分の首を締めることとなったな! 私は手札より、『逆転の宝札』を発動! フィールドにカードがなく、手札がこのカードだけの時、相手の表側表示カードの数だけドローできる! 今貴様の場にあるのは、5枚。よって私は5枚ドローする!」(バット手札0→5)(遊太墓地12→13)
「更に、手札より『ナイト・ショット』を発動! フィールドにセットされている魔法・罠を対象として発動! それを破壊する! ただし、このカードの発動に、対象とされたカードを発動できない!」(バット手札5→4)(バット墓地13→14)
「くっ……『英雄騎士の盾』が……!」(遊太墓地11→12)
「これで、邪魔なカードはなくなった! 私は手札より、『インヴェルズの魔細胞』を特殊召喚! 魔細胞は自分フィールドにモンスターがいない時、特殊召喚できる!」(バット手札4→3)
「……『インヴェルズ』!? ここに来て、新たなモンスターが!?」
「更に、私は『インヴェルズ万能態』を召喚する!」(バット手札3→2)
「そして、手札から魔法カード『カード・アドバンス』を発動! デッキの上から5枚をめくり、それを確認した後、好きな順番でデッキの上に戻す。それにより、このターンアドバンス召喚をもう1回できる!」(バット手札2→1)(バット墓地14→15)
「アドバンス、召喚だって!?」
「万能態は、1体で2体分のリリースとできる! これにより、実質リリースするのは3体! 3体の『インヴェルズ』のリリースによって現れよ! 『インヴェルズ』の王! 『インヴェルズ・グレズ』!」(バット手札1→0)(バット墓地15→17)
現れたのは、ヘラクレスオオカブトのような黒き外装に身を包んだ、巨大な悪魔! 攻撃力はなんと、破格の3200。それだけではなく、ダークゾーンのフィールド効果で500アップし3700となる!
「攻撃力、3700!? だけど、まだ僕には――」
「グレズのモンスター効果発動! ライフを半分支払い、フィールドのカードを全て破壊する!」
「な、何!?」
「ダーククラッシュ!」(バットライフ1000→500)
「うわあああっ!」(遊太墓地13→18)
フィールドが綺麗に更地となり、遊太の場ががら空き!
「行くぞ、グレズでダイレクトアタック! インヴェルズ・ペイン!」
「ぐっ……ぐああああっ!」(遊太ライフ4050→350)
グレズの強大な闇による攻撃が、遊太に直撃する! 遊太は吹き飛ばされ、体に更なる切り傷がつけられる。深く、肉までえぐられているような、そんな切り傷が。
「ああっ、ぐうう……!」
「フフフ……痛いだろう? 私の痛みはそれの3倍はあったのだぞ? だが、その痛さでは、デュエルを続けることすらできないだろう?」
「ゆ、遊太君!」
カリンの言葉。それを聞いてか、遊太は立ち上がろうとする。膝をつき、腕をつきながらも、立ち上がる。
顔にも、腕にも、足にも深い切り傷がついているが、しっかりと立ち上がる。
「うう……!」
「遊太君……!」
「バカな……! あの一撃を喰らって、立ち上がれるだと!? 普通の奴らは、一瞬でダウンしていたというのに!」
「あ、ありがとう……『イクスロードナイト』の皆……!」
「な、アレは……! 闇の王が最も危険視していたという、『イクスロードナイト』……!」
遊太の前に、半透明の『イクスロードナイト・デューク』と『シルフィー』『アルファ』がいた。
「アルファ……皆……!」
「これぐらいなら、まだ優しい方だ……! お前は、助けたいものの為に戦っているのだろう? 私としても、貫く槍を持っているお前のために、私も体を張ろう!」
「暴風のごとき相手から守ることは、僕ならできる!」
「遊太……勝つぞ、このデュエル!」
「フ、フン、威勢を張っていても、傷は大きいようだぞ? 私はこれでターンエンド」
(『カード・アドバンス』の効果で、次にドローするカードは最善のカードだ。次のターンに回れば、私が負ける道理はない!)
ダークバット
ライフポイント500
手札枚数0枚
モンスター1体
『インヴェルズ・グレズ』(攻撃表示・攻撃力3700・闇属性・レベル10)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数17枚
除外されているカード1枚
11・遊太のターン
「僕のターン」
(遊太、このターンで決めなければ、負けは決まったも同然だぞ。ここで、最高のドローを決めるんだ!)
(うん、わかっている!)
(ロベルトさんを助けるために、このデュエル、負けられない!)
「ドロー!」(遊太手札0→1)
引いたカードを見る遊太。引いたカードは……!
「来た、これなら……やれる! 僕は手札から、魔法カード『死者蘇生』を発動! 自分・相手の墓地から、モンスター1体を特殊召喚する!」(遊太手札1→0)
「何!? ここでそのカードを引くだと!?」
(……今まで、その引きで何度も逆転してきたのですよ。遊太君は……!)
「僕は自分の墓地から、『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚する!」
墓地から現れたのは、黒きマントと漆黒の鎧を身に纏う『イクスロードナイト』! 攻撃力は2500だが、ダークゾーンの効果で500アップの3000となる。
「ここで召喚できたのは凄いが、グレズの攻撃力は3700にアップしている! その程度では、勝てないぞ!」
「確かに、アルファは召喚しただけじゃ勝てない。だが、アルファは自身の魔導の力で数々の奇跡を起こす! アルファの効果発動! 自分の墓地から『ロードナイト』1体をデッキに戻すことで、デッキ・墓地から『英雄騎士』魔法カード1枚を手札に加える! 僕は、ネクロをデッキに戻して、装備魔法『英雄騎士の剣』を手札に加える!」(遊太手札0→1)(遊太墓地18→17)
「そして、『英雄騎士の剣』をアルファに装備! これにより、アルファの攻撃力は800アップする!」(遊太手札1→0)(アルファ攻撃力3000→3800)
「グレズの攻撃力を、上回っただと!?」
「バトル! 『イクスロードナイト・アルファ』で、『インヴェルズ・グレズ』を攻撃! ブラック・ロードソード!」
『英雄騎士の剣』によって、一刀両断されるグレズ! それにより、グレズは倒される。
「くぅぅっ! だが、たった100のダメージなど……!」(バットライフ500→400)(バット墓地17→18)
「いいや、装備魔法『英雄騎士の剣』は、装備したモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを、相手に与える! グレズの攻撃力は3200! よって、3200のダメージを相手に与える!」
「なっ、そんな……! ぐああああっ!」(バットライフ400→0)
遊太の勝利に終わった、プレイヤーキラーダークバットとのデュエル。ダークバットの切り傷から黒い瘴気があふれ出ている。
「グゥゥゥ……!」
「僕の勝ちだ!」
「フフフ……ダガ、イイ気ニナッテイラレルノモ今ノウチダ……! 他ノゾーンデ、私ノ他ノプレイヤーキラーガ動キ始メテイルダロウ……! イズレ、他ノプレイヤーキラーガ、他ノプレイヤーヲ狩ッテイルダロウ……! 全テハ、闇ノ王様ノ手ノ内……! ギャハハハ!」
その言葉と同時に、黒い瘴気となって消えてしまったダークバット。
それを見届けたと同時に、遊太は倒れ込んでしまう。
「ぐっ……」
「遊太君! 大丈夫ですか!?」
「さっきのは、結構危なかった……! あと一歩間違えていれば、負けていた……! 思った以上に、傷を負っちゃったみたいだ……!」
「酷いケガ、ですわ。このままじゃ、次のデュエルをすることは……!」
実際、今の遊太は切り傷だらけでマトモな状態ではなかった。酷い所は肉がえぐれているような切り傷もあり、明らかに大丈夫ではない。
その時、カリンの頭の中に、サフィラの言葉が聞こえた。
(大丈夫よ、カリン)
「サフィラ?」
(まだちょっと力が足りないけど、遊太君のディアナと力を合わせれば、何とかなるかも……だから……安心して。ディアナ、やるわよ)
(ええ、任せて)
カリンのデッキから、半透明のサフィラが、遊太のデッキから半透明の『イクスロードナイト・ディアナ』が出てくると、二人は手を合わせてキラキラしたものを出し、それを遊太に浴びせる。
すると、遊太の傷が徐々に治る。傷がふさがっていき、肌が何事も無かったかのようになる。
「サフィラ、あなた確か、こっちの世界じゃ力が使えないはずでは……!」
(ちょっと強いモンスター達と一緒にいれば、なんとか回復術くらいはね……)
「そうなの……! でもこれで、なんとかなりそうですね……! だけど、他の皆は……!」
(ええ、なんとか遭遇していないと良いけどね……!)
遊太の辛勝によって、何とか倒すことの出来たプレイヤーキラー。しかし、プレイヤーキラーはまだいる。
遊太の仲間達は、これからどうなるのか!?
第四十一話。終わり。
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127 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1896 | 3 | 2018-01-27 | - | |
177 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1535 | 1 | 2018-01-28 | - | |
102 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1413 | 3 | 2018-01-30 | - | |
148 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1233 | 1 | 2018-02-05 | - | |
84 | 第四話「大会にて」 | 1024 | 1 | 2018-02-11 | - | |
137 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1140 | 1 | 2018-02-14 | - | |
125 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1047 | 1 | 2018-02-18 | - | |
221 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1138 | 1 | 2018-02-22 | - | |
90 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 1003 | 0 | 2018-02-25 | - | |
184 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1060 | 0 | 2018-03-02 | - | |
97 | 第十話「驚きの予選会」 | 1165 | 1 | 2018-03-05 | - | |
85 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1199 | 2 | 2018-03-10 | - | |
95 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1065 | 0 | 2018-03-13 | - | |
157 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1161 | 2 | 2018-03-17 | - | |
175 | 第十四話「カリンとサフィラ」 | 1030 | 0 | 2018-03-24 | - | |
155 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1184 | 2 | 2018-03-29 | - | |
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87 | 第十七話「本戦開始!」 | 966 | 0 | 2018-04-06 | - | |
144 | 第十八話「知多と遊太」 | 983 | 0 | 2018-04-13 | - | |
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149 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1046 | 0 | 2018-04-21 | - | |
152 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1136 | 2 | 2018-04-25 | - | |
139 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 986 | 2 | 2018-04-29 | - | |
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162 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 994 | 0 | 2018-06-11 | - | |
131 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 988 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
131 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 976 | 0 | 2018-07-12 | - | |
237 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1425 | 2 | 2018-07-14 | - | |
134 | 第三十五話「GAME START」 | 945 | 0 | 2018-07-22 | - | |
85 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 921 | 2 | 2018-07-22 | - | |
170 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1061 | 0 | 2018-07-29 | - | |
98 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1005 | 0 | 2018-08-05 | - | |
100 | 第三十八話「実力勝負!」 | 943 | 0 | 2018-08-12 | - | |
139 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1047 | 0 | 2018-08-23 | - | |
91 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 858 | 0 | 2018-09-07 | - | |
81 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 929 | 0 | 2018-09-15 | - | |
117 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 937 | 0 | 2018-09-29 | - | |
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84 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 783 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 948 | 0 | 2019-02-12 | - | |
96 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 854 | 0 | 2019-02-22 | - | |
116 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1027 | 0 | 2019-03-07 | - | |
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82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
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111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 792 | 0 | 2019-07-18 | - | |
70 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 725 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 733 | 0 | 2019-08-11 | - | |
94 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 729 | 0 | 2019-09-11 | - | |
70 | お詫びとお知らせ | 495 | 0 | 2020-02-19 | - | |
148 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 780 | 0 | 2020-02-19 | - | |
84 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 846 | 0 | 2020-02-22 | - | |
91 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 786 | 0 | 2020-03-22 | - | |
71 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 675 | 0 | 2020-04-18 | - | |
92 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 698 | 0 | 2020-05-09 | - | |
88 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 721 | 0 | 2020-05-23 | - | |
79 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 855 | 0 | 2020-05-30 | - | |
98 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 761 | 0 | 2020-06-12 | - | |
65 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 731 | 0 | 2020-06-14 | - | |
63 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 677 | 0 | 2020-06-27 | - | |
77 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 777 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
77 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 639 | 0 | 2020-07-13 | - | |
79 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 753 | 0 | 2020-07-13 | - | |
74 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 608 | 0 | 2020-07-26 | - | |
89 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 685 | 0 | 2020-08-06 | - | |
64 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 669 | 0 | 2020-08-15 | - | |
64 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 603 | 0 | 2020-08-30 | - | |
75 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 686 | 0 | 2020-09-13 | - | |
73 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 644 | 0 | 2020-09-27 | - | |
120 | 作者よりお知らせ3 | 627 | 0 | 2020-10-02 | - | |
69 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 626 | 0 | 2020-10-18 | - | |
74 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 707 | 0 | 2020-11-05 | - | |
68 | 第八十一話「高き壁」 | 666 | 0 | 2020-11-22 | - | |
77 | 第八十二話「強き者」 | 748 | 0 | 2020-12-05 | - | |
59 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 682 | 0 | 2021-01-01 | - | |
78 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 738 | 0 | 2021-01-11 | - | |
59 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 524 | 0 | 2021-02-20 | - | |
66 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 482 | 0 | 2021-04-04 | - | |
70 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 436 | 0 | 2021-04-25 | - | |
71 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 590 | 0 | 2021-05-04 | - | |
54 | 第八十九話「チーム結成!」 | 503 | 0 | 2021-05-08 | - | |
62 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 454 | 0 | 2021-06-02 | - | |
61 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 585 | 0 | 2021-06-12 | - | |
78 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 457 | 0 | 2021-07-08 | - | |
69 | 第九十三話「雷と未来」 | 428 | 0 | 2021-07-18 | - | |
66 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 647 | 0 | 2021-09-04 | - | |
59 | 作者からお知らせ4 | 463 | 0 | 2021-09-17 | - | |
75 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 554 | 2 | 2021-10-17 | - | |
60 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 489 | 0 | 2021-12-18 | - | |
65 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 468 | 0 | 2022-01-04 | - | |
70 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 566 | 0 | 2022-01-10 | - | |
62 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 672 | 0 | 2022-02-01 | - | |
54 | 第九十九話「異変」 | 517 | 0 | 2022-02-27 | - | |
73 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 415 | 0 | 2022-04-09 | - | |
75 | 第百一話「プロの実力」 | 427 | 0 | 2022-05-07 | - | |
63 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 518 | 0 | 2022-06-04 | - | |
46 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 376 | 0 | 2022-07-10 | - | |
42 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 464 | 0 | 2022-08-28 | - | |
40 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 340 | 0 | 2022-10-16 | - | |
49 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 556 | 0 | 2022-11-27 | - |
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