交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング
レベル1最強モンスター
レベル2最強モンスター
レベル3最強モンスター
レベル4最強モンスター
レベル5最強モンスター
レベル6最強モンスター
レベル7最強モンスター
レベル8最強モンスター
レベル9最強モンスター
レベル10最強モンスター
レベル11最強モンスター
レベル12最強モンスター
デッキランキング
第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 作:イクス
第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」
D1グランプリ最終予選、遊太達が本戦へと出場するためには、ここで勝たなくてはならない。
各々の対戦相手は、知多対真薄、カリン対アキラといった友人同士の対決や、遊太対明石、菊姫対石山というJ4との再戦もある非情なものだが、ここで勝たなければ、みんなの夢である本戦出場はできないのだ!
そして、その対戦の1つ、カリン対アキラの戦いも始まろうとしていた。互いににらみ合い、バチバチと火花を散らす視線をぶつける。
「確か、お前と直近でデュエルした時、勝ったのは俺の方だったが……」
「ああ、あの時ですか。あの時私は、手札に『オネスト』を抱えておりましたから、実際は負けていたのですよ?」
「そうか。あの時俺は負けていたのか……あの時俺は正直言っていつも通りのデュエルができていなかった……と、今言っても、言い訳にしかならねえな。今回はきっちり、全部乗り越えてお前に勝ってやるよ」
「あらあら、怖いですねえ。なら、ここで私が勝たせてもらいましょうか」
「というか、お前はなんでD1グランプリに出場した?」
「デュエリストの本能とでも、言いましょうか?」
「いつもおしとやかで、のんびりしているようなお前がか? デュエリストの本能とは無縁そうなお前が……ねえ」
「さて、そろそろ行きましょうか」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は、俺だ!」
1・アキラのターン
「俺のターン。俺は手札から、魔法カード『調和の宝札』を発動! 手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて、2枚ドローする。俺は手札から『伝説の白石』を捨てることで、2枚ドローする!」(アキラ墓地0→2)
「この瞬間、墓地へ送られた『伝説の白石』の効果発動。デッキより『青眼の白龍』を手札に加える」(アキラ手札5→6)
「魔法カード『トレード・イン』を発動。このカードは手札からレベル8モンスター1体を捨てて、2枚ドローできる。手札から『ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン』を捨てて、2枚ドローする」(アキラ墓地2→4)
「更に手札から、魔法カード『混沌領域』を発動。手札から光属性か闇属性のモンスター1体を墓地へ送り、対になる属性で通常召喚できないレベル4~8のモンスター1体を手札に加える。俺は手札から、『太古の白石』を墓地へ送って闇属性の『暗黒竜 コラプサーペント』を手札に加える」(アキラ手札6→5)(アキラ墓地4→6)
「手札から永続魔法『一点着地』を発動させる。このカードは手札からモンスターを俺のフィールドに特殊召喚した時、俺はデッキから1枚ドローできる」(アキラ手札5→4)
「俺は墓地の光属性モンスター『伝説の白石』を除外することで、手札から『暗黒竜 コラプサーペント』を特殊召喚する。そしてこの瞬間、永続魔法『一点着地』の効果で1枚ドローする」(アキラ墓地6→5)(アキラ除外0→1)
「更に、手札からレベル3チューナー『デルタフライ』を召喚! 効果発動。『デルタフライ』以外のモンスターのレベルを1上げる。コラプサーペントのレベルを4から5にする」(アキラ手札4→3)
「レベル5となっているコラプサーペントに、レベル3の『デルタフライ』をチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル8『混沌魔龍 カオス・ルーラー』!」(アキラ墓地5→7)
カオスを司る、漆黒の竜が現れる。攻撃力は3000。
「カオス・ルーラー、モンスター効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功した時、デッキの上からカードを5枚めくり、その中にある光属性か闇属性のモンスター1体を手札に加える。カードをめくり……よし、光属性の『妖竜マハーマ』を手札に加え、残りは墓地へ送る。更に、フィールドから墓地へ送られたコラプサーペントの効果で、対となる『輝白竜 ワイバスター』を手札に加える」(アキラ手札3→5)(アキラ墓地7→11)
「カードを2枚伏せ、ターンエンド。このエンドフェイズ、速攻魔法『超再生能力』を発動! このターンに手札から捨てられる、もしくはリリースされたドラゴン族1体につき、1枚ドローできる。手札から捨てられたのは、2体。よって2枚ドローする。更に、墓地へ送られた『太古の白石』の効果で、デッキより『ブルーアイズ』を特殊召喚する! 現れろ、レベル8『白き霊龍』!」(アキラ手札5→3→5)
「俺はこれで、ターンエンド」
アキラ
ライフポイント8000
手札枚数5枚
モンスター2体
『混沌魔龍 カオス・ルーラー』(攻撃表示・攻撃力3000・闇属性・レベル8)
『白き霊龍』(攻撃表示・攻撃力2500・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『一点着地』(永続魔法)
墓地の枚数11枚
除外されているカード1枚
2・カリンのターン
「私のターン、ドローですわ」(カリン手札5→6)
「手札より、魔法カード『テラ・フォーミング』を発動させますわ。デッキよりフィールド魔法1枚を手札に加えます。『祝福の教会-リチューアル・チャーチ』を手札に」(カリン墓地0→1)
「フィールド魔法『祝福の教会-リチューアル・チャーチ』を発動させますわ。このカードの効果は知っておりますわね? 手札から魔法カードを1枚捨てて、儀式魔法か光属性の儀式モンスター1体を手札に加えますわ」(カリン手札6→5)
「俺がそんなカードを見過ごす訳ないだろう。罠カード『砂塵の大竜巻』を発動させる。相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する。お前のフィールド魔法を破壊する!」(アキラ墓地11→12)
「……さすがに、簡単にはやらせてはくれませんか」(カリン墓地1→2)
「更に『砂塵の大竜巻』は破壊した後、手札から魔法・罠1枚をセットできる」(アキラ手札5→4)
「後続まで用意しておりましたか。手札から、レベル2チューナー『宣告者の神巫』を召喚しますわ。デッキ・エクストラデッキより天使族モンスター1体を墓地へ送り、このモンスターのレベルは墓地へ送ったモンスターのレベルだけレベルを上げますわ。エクストラよりレベル4の『虹光の宣告者』を墓地へ送り、レベル2から6へ。更に、墓地へ送られた『虹光の宣告者』によって、デッキより儀式魔法『機械天使の儀式』を手札に加えますわ」(カリン墓地2→3)
「手札より、魔法カード『儀式の下準備』を発動させますわ。デッキより儀式魔法を1枚手札に加え、その儀式魔法に名前が記されている儀式モンスター1体を手札に加えますわ。デッキより『祝祷の聖歌』を手札に加え、デッキよりその儀式モンスターの『竜姫神サフィラ』を手札に加えますわ」(カリン手札5→6)(カリン墓地2→3)
「儀式魔法『祝祷の聖歌』を発動させますわ! 『竜姫神サフィラ』のレベルに応じたモンスターをリリースして、手札より『竜姫神サフィラ』を儀式召喚しますわ。私はレベル6となっている『宣告者の神巫』をリリースして、儀式召喚! 現れてください、祈りによって現れし、竜の神。レベル6『竜姫神サフィラ』!」(カリン手札6→4)(カリン墓地3→5)
現れたのは、カリンのエースモンスターである攻撃力2500の女神の竜。だが、アキラは既に読んでいる。
「いきなりエースの召喚って訳かよ。だが、やらせねえぜ。リバースカード、オープン! 速攻魔法『受け継ぎし魂』! このカードは、俺のフィールドの効果モンスターをリリースし、相手の効果モンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを墓地へ送り、デッキ・手札からレベル7以上の通常モンスター1体を特殊召喚できる。カオス・ルーラーをリリースして、お前のサフィラを墓地へ送る。これは墓地送り、破壊じゃないから墓地の儀式魔法の効果は使えねえぜ! デッキより、レベル8『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(アキラ墓地11→13)
サフィラとカオス・ルーラーの生け贄によって、『青眼の白龍』は特殊召喚される。だが、カリンはどこ吹く風といった様子。
「やけに余裕じゃねえか」
「ええ、まだまだ余裕がありますもの」
「んだと?」
「リリースされた『宣告者の神巫』の効果によって、デッキよりレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚しますわ。『サイバー・プチ・エンジェル』を特殊召喚して、デッキより『サイバー・エンジェル-弁天-』を手札に加えますわ」(カリン手札4→5)
「手札より、儀式魔法『機械天使の儀式』を発動させますわ! 手札より、弁天をリリースして『サイバー・エンジェル-韋駄天-』を儀式召喚しますわ」(カリン手札5→2)(カリン墓地5→7)
「儀式召喚された韋駄天の効果によって、墓地より儀式魔法『機械天使の儀式』を手札に、さらにリリースされた弁天の効果によって、天使族の『サイバー・エンジェル-荼吉尼-』を手札に加えますわ」(カリン手札2→4)(カリン墓地7→6)
「再び儀式魔法『機械天使の儀式』を発動させますわ! レベル2のプチ・エンジェルとレベル6の韋駄天をリリースして、儀式召喚! 現れてください、レベル8『サイバー・エンジェル-荼吉尼-』!」(カリン手札4→2)(カリン墓地6→9)
「荼吉尼が儀式召喚されたことにより、相手は自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなくてはなりません。そして、リリースされた韋駄天の効果により、攻撃力・守備力が1000アップして3700に!」
「『白き霊龍』の効果、相手フィールドにモンスターがいる時、このカードをリリースすることで、手札から『青眼の白龍』を特殊召喚できる。手札から『青眼の白龍』を特殊召喚する。もう1体のブルーアイズは墓地へ送られるが、永続魔法『一点着地』の効果によって、1枚ドローする」(アキラ墓地13→14)
「なら、バトルフェイズに入り、荼吉尼でブルーアイズを攻撃しますわ!」
「ダメージは受けるが……戦闘ダメージを受けたことで、手札の『妖竜マハーマ』の効果発動! このカードを手札から特殊召喚して、2つの効果から1つを適用させる。戦闘ダメージの分だけ俺のライフを回復するか、相手にダメージを与えるか。俺は相手にダメージを与え、痛み分けの形とさせてもらうぜ!」(アキラライフ8000→7300)(アキラ手札4→3)(アキラ墓地14→15)
「更に、ドラゴン族が戦闘で破壊されたことにより、墓地の『霊廟の守護者』は特殊召喚される。更に、破壊されたのが通常モンスターだった時、墓地よりドラゴン族通常モンスター1体を手札に加えられる。『青眼の白龍』を再び手札に加える」(アキラ手札3→4)(アキラ墓地15→13)
「ぬっ……先ほどのカオス・ルーラーで墓地へ送っておりましたわね。メインフェイズ2に入って、手札を1枚伏せて、ターンエンドですわ。このターンのエンドフェイズ、荼吉尼が発動して、墓地の儀式モンスター『サイバー・エンジェル-弁天-』を手札に」(カリンライフ8000→7300)(カリン手札2→1→2)
カリン
ライフポイント7300
手札枚数2枚
モンスター1体
『サイバー・エンジェル-荼吉尼-』(攻撃表示・攻撃力3700・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚
3・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札4→5)
「デッキより『青眼の白龍』を墓地へ送ることにより、手札から『ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの独裁者-』を特殊召喚する。手札からモンスターが特殊召喚されたため、永続魔法『一点着地』の効果で1枚ドローする」(アキラ墓地13→14)
「そして俺は、レベル4のドラゴンの独裁者と、『霊廟の守護者』2体を素材として、エクシーズ召喚! 現れろ、ドラゴンを総べる姫君『竜魔人 クィーンドラグーン』!」
現れたのは、ドラゴンの下半身とドラゴンを操る魔女の上半身を持つドラゴンの守護者。アキラのデッキには似合わない可憐なモンスターに、カリンは少し疑問符。攻撃力は2200。
「あら、ずいぶんかわいらしいモンスターですこと。強いドラゴンをモットーとするあなたが、なぜそんなモンスターを?」
「ま、強けりゃなんでも使うさ。クィーンドラグーンのモンスター効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除き、墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターン攻撃はできず、効果は無効化される。だが、今は使わない」
(フェルグラントは発動できない……ブルーアイズも攻撃不可となれば……あのカオス・ルーラーで墓地へ落ちたモンスターがいる……!?)
「墓地の『輪廻竜サンサーラ』は、除外することで墓地からレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を手札に加えられる。俺は墓地から、レベル6の『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』を手札に加える。『輪廻竜サンサーラ』の効果には続きがある。手札に加えたモンスターをアドバンス召喚できる! 俺は、『妖竜マハーマ』をリリースして、レベル6の『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』をアドバンス召喚する!」(アキラ除外1→2)
赤い体にキラリと光る、白い一本角のドラゴン。攻撃力は2200だが、その角から光が発せられる。
「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手墓地の魔法カードを5枚まで対象として発動できる。それらを全て除外して、除外した数×300ポイント自身の攻撃力を上げる! お前の墓地から5枚の魔法カードリチューアル・チャーチ、儀式魔法2枚、『テラ・フォーミング』、『儀式の下準備』を全て除外して、攻撃力を1500アップする!」(ホワイト・ホーンズ・ドラゴン攻撃力2200→3700)
「……やりますわね。墓地の魔法を除外して、私の後続を断ち切って来ますとは」(カリン墓地9→5)(カリン除外0→5)
(攻撃力は互角。相打ち……そんな訳ないでしょう。何を仕掛けてきますの?)
「クィーンドラグーンの、モンスター効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除き、墓地からレベル5以上のドラゴン族を特殊召喚する! 俺は墓地から、『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(クィーンドラグーンX素材2→1)
「魔法カード『滅びの爆裂疾風弾』を発動! このカードは俺のフィールドに『青眼の白龍』がいる時、『青眼の白龍』の攻撃を封じる代わりに、相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」(アキラ手札5→4)(アキラ墓地14→15)
「なるほど。攻撃できない以上、攻撃を封じる効果はノーリスクということですか。なら、罠カード『和睦の使者』を発動させますわ。このターン、私の戦闘ダメージを0にしますわ」(カリン墓地5→7)
「防御札は用意していたか、まあ良い。このままメインフェイズを続行させて、レベル1チューナー『ガード・オブ・フレムベル』を召喚して、レベル8の『青眼の白龍』に、レベル1の『ガード・オブ・フレムベル』をチューニング! シンクロ召喚! レベル9『青眼の精霊龍』! そしてカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」(アキラ手札5→2)
アキラ
ライフポイント7300
手札枚数2枚
モンスター3体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『竜魔人 クィーンドラグーン』(攻撃表示・攻撃力2200・闇属性・ランク4・X素材1つ)
『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力3700・闇属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード4枚
発動しているカード1枚
『一点着地』(永続魔法)
墓地の枚数14枚
除外されているカード2枚
4・カリンのターン
「私のターン、カードドロー」(カリン手札2→3)
「メインフェイズ1開始時、魔法カード『強欲で金満な壺』を発動させ、エクストラのカード6枚を裏側除外して、2枚ドローしますわ」(カリン手札2→4)(カリン墓地7→8)(カリン除外5→11)
「魔法カード『ライトニング・ストーム』を発動させますわ。自分フィールドに表側表示のカードが無い時、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊するか、魔法・罠を全て破壊しますわ!」
「チッ、全部破壊するつもりかよ。だがな、俺だってそう簡単にはやられねえんだよ。罠カード『身代わりの闇』を発動! フィールドのカードを破壊するモンスター効果・魔法・罠の発動を無効化する!」
「ふむ……そちらも簡単にはやらせてはくれないのですか」(カリン手札4→3)(カリン墓地8→9)
「『身代わりの闇』の効果で、デッキよりレベル3の闇属性モンスター『妖醒龍ラルバウール』を墓地へ送る」(アキラ墓地14→16)
(ふむ、どうやらこれは……攻め方を変える必要がありそうですわね)
「モンスターを、裏守備表示でセット。更に、手札からリバースカードを1枚セットして、ターンエンド」(カリン手札3→1)
カリン
ライフポイント7300
手札枚数1枚
モンスター1体
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード5枚
(守備表示……だが、そんなもん吹き飛ばしてやるよ)
5・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札2→3)
「リバースカード、オープン! 永続罠『竜の逆鱗』! このカードは、俺のドラゴン族モンスター全てに貫通効果を与える。守備表示で逃げようたってそうはいかねえんだよ」
「あらあら、これは辛いことに……」
「そして、速攻魔法『銀龍の轟咆』を発動。このカードは、墓地からドラゴン族通常モンスターを1体特殊召喚できる。俺が蘇生させるのは……」
(通常モンスター、ブルーアイズですかね)
「『白き霊龍』!」(アキラ手札3→2)
「あら、そのモンスターは効果モンスター……」
「コイツは手札・墓地に存在する時、通常モンスターとして扱える。よって、墓地のコイツを特殊召喚して、お前の伏せカードを除外する!」
「罠カード『威嚇する咆哮』を発動させますわ。これにより、あなたのモンスターは攻撃できません」(カリン除外5→6)
「チッ、粘るねえ。なら俺は、墓地の『太古の白石』を除外して効果発動。墓地のこのカードを除外することで、墓地に存在する『ブルーアイズ』を1体手札に加える。『青眼の白龍』を手札に」(アキラ墓地16→14)(アキラ除外2→3)(アキラ手札2→3)
「そして、俺はフィールドの『白き霊龍』の効果発動。フィールドのこのカードをリリースして、手札の『青眼の白龍』を特殊召喚。よって、永続魔法『一点着地』の効果で、1枚ドローする」(アキラ墓地14→15)
「カードを1枚伏せて、ターンエンド」(アキラ手札3→2)
アキラ
ライフポイント7300
手札枚数2枚
モンスター4体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『竜魔人 クィーンドラグーン』(攻撃表示・攻撃力2200・闇属性・ランク4・X素材1つ)
『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力3700・闇属性・レベル6)
『青眼の白龍』(攻撃表示・攻撃力3000・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『一点着地』(永続魔法)
墓地の枚数15枚
除外されているカード3枚
6・カリンのターン
「私のターン、ドロー」(カリン手札1→2)
「モンスターを反転召喚『マンジュ・ゴッド』。効果を発動して、デッキより儀式モンスター『サイバー・エンジェル-美朱濡-』を手札に」(カリン手札2→3)
「永続魔法『応身の機械天使』を発動させますわ。このカードは私の『サイバー・エンジェル』に戦闘破壊されない耐性を与えますわ」(カリン手札3→2)
「そしてバトルフェイズ! 私は『マンジュ・ゴッド』で、クィーンドラグーンを攻撃しますわ!」
(自爆特攻? 何を考えてやがる……こうなりゃやられる前にやれだな!)
「罠カード発動! 『破壊輪』! 相手ターンに、相手モンスター1体を対象として発動できる。相手モンスター1体を破壊して、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを俺は受ける。そして受けた分のダメージをお前に与える! 『マンジュ・ゴッド』を破壊して、1400のダメージだ!」(アキラ墓地15→16)(アキラライフ7300→5900)
「あら……ダメージは最小限に抑えるつもりでしたが、結構なダメージですわね」(カリンライフ7300→5900)(カリン墓地9→10)
「ですが、これで良いのですわ! 戦闘・効果でダメージを受けたことで、永続魔法『応身の機械天使』の第2の効果を発動ですわ! 手札・フィールドの『サイバー・エンジェル』儀式モンスター1体をリリースして、手札より『サイバー・エンジェル』儀式モンスター1体を儀式召喚しますわ! 弁天をリリースして、手札よりレベル10の『サイバー・エンジェル-美朱濡-』を儀式召喚しますわ!」
儀式によって現れたのは、荘厳なる機械天使の長。攻撃力は3000。
「『サイバー・エンジェル-美朱濡-』の効果を発動させますわ。儀式召喚に成功した時、相手フィールドのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを全て破壊して、破壊したモンスター1体につき、1000のダメージを与えますわ! あなたのフィールドに召喚されたモンスターは2体。よって、2000のダメージを与えますわ!」(カリン手札2→0)(カリン墓地10→11)
(チッ、精霊龍のタイミングを見誤ったか……銀龍を出せれば破壊耐性を与えられたが……ここは受けるしかねえ!)(アキラライフ5900→3900)(アキラ墓地15→18)
「そしてリリースされた弁天の効果で、デッキから天使族モンスター『オネスト』を手札に」(カリン手札0→1)
(仕留めに来る気か!)
「まだバトルフェイズ中ですわ。よって、美朱濡でホワイト・ホーンズを攻撃! そして、光属性モンスターが戦闘を行う時、手札から『オネスト』を捨てて効果発動! そのモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで戦闘を行うモンスターの攻撃力分アップしますわ! よって、攻撃力は3000から6700にアップしますわ!」(カリン手札1→0)(カリン墓地11→12)(美朱濡攻撃力3000→6700)
「ぐぅっ!」(アキラライフ3900→900)(アキラ墓地18→19)
「更に、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを破壊したターンの美朱濡は、このターンバトルフェイズに2回攻撃できますわ! ブルーアイズを攻撃! これで終わりですわ!」
「……罠カード『ガード・ブロック』を発動! 戦闘ダメージを0にして、カードを1枚ドローする!」(アキラ墓地19→21)(アキラ手札2→3)
「……仕留め損ねましたか。まあ、美朱濡には墓地の儀式モンスターをデッキに戻してフィールドのカードを破壊する効果を無効化する効果を持っておりますから、そう簡単にはいかないでしょう。ターンエンド」
カリン
ライフポイント5900
手札枚数0枚
モンスター1体
『サイバー・エンジェル-美朱濡-』(攻撃表示・攻撃力3000・光属性・レベル10)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚
『応身の機械天使』(永続魔法)
墓地の枚数11枚
除外されているカード6枚
「お前さっき、簡単にはいかねえって言っていたが……お前、さっきの攻撃で仕留めきれなかったことを後悔するぜ、お前……」
「あら、何が?」
「そんな守りで、俺の返しを防ぎきれると思うなよ!」
7・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札3→4)
「俺は手札から魔法カード『復活の福音』を発動! 墓地からレベル7か8のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。当然、俺が復活させるのは『青眼の白龍』!」(アキラ手札4→3)
「更に、手札から『竜魔導の守護者』を召喚! 効果発動、手札1枚をコストに、デッキより『融合』『フュージョン』と名の付いた通常魔法1枚を手札に加えられる。俺は、『融合』を手札に加える」(アキラ手札3→2)(アキラ墓地21→22)
「更に、『竜魔導の守護者』のもうひとつの効果発動! エクストラデッキから融合モンスターを1体公開して、そのモンスターテキストに記されたモンスター1体を墓地から裏守備表示で特殊召喚できる。俺は当然『青眼の究極竜』を選択して、墓地から2体目の『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(アキラ墓地22→21)
「魔法カード『融合』を発動! フィールドの2体のブルーアイズを素材として『青眼の双爆裂竜』を融合召喚する!」(アキラ手札2→1)(アキラ墓地21→24)
「……なるほど、戦闘破壊されない永続魔法を逆手に取り、除外を――」
「悪いが、そんな甘いことしねえよ。お前はここで倒す。魔法カード『モンスター・キャプチャー』を発動。相手墓地からモンスターカード1体を手札に加える。俺がお前の墓地から手札に加えるのは……『オネスト』!」
「あら……こんな形であなたの手助けをしてしまうとは……」
「これで最後だ! ツインバーストで、美朱濡を攻撃! そして手札から『オネスト』の効果を発動! 戦闘する光属性モンスターは、相手モンスターの攻撃力分アップする!」
「ツインバーストには、モンスターへの2回攻撃の効果がある……ということは……私の負け、ですわね……」(カリンライフ5900→2900→0)
デュエルを終えたアキラとカリン。互いに交す言葉は。
「本戦出場おめでとうございます。頑張りましたわね」
「……おかしい」
「おかしいとは?」
「いくら俺があそこまで妨害していたとはいえ、お前はそれ以上のことをするはずだと思っていた。なのに、最後のアレはなんだ。やけにあっさりとした形で終わらせやがって」
「さあ? 今の私では、あそこが限界だったのですよ? そんな勘ぐりする必要など無いじゃないですか」
「ケッ、最初から最後までそれっぽいこと匂わせて、結局何も言わずじまいかよ。もう良い、お前がそう言うんなら、俺はもうこれ以上何も聞かねえ。観客席から俺たちを眺めていろよ」
「でも、これからの戦いを勝ち抜くには、少なくとも今までのあなたでは足りないでしょう? コレをあげますわ」
「これは……『オネスト』のカード!? 何で俺にこんなカードを……!」
「別に、本戦まで行く人に半端なデュエルをして欲しくないだけですわ。これがあれば、少なくとも半端なデュエルはできないでしょう?」
「お前、本当に何考えてやがる? 今まで以上にお前が何をしたいのかわかんねえよ」
「ウフフフ……本戦、頑張ってくださいね」
そう言い残し、アキラの目の前からカリンは去って行った。
「なんだアイツ……訳がわからねえ……」
(キサラ、何かわかるか? アイツのサフィラがなんか言ってなかったか?)
(いいえ、彼女は何も……本当に、何も言っていなかったわ)
「ホントに……今回はなんだって言うんだよ」
第九十六話。終わり。
D1グランプリ最終予選、遊太達が本戦へと出場するためには、ここで勝たなくてはならない。
各々の対戦相手は、知多対真薄、カリン対アキラといった友人同士の対決や、遊太対明石、菊姫対石山というJ4との再戦もある非情なものだが、ここで勝たなければ、みんなの夢である本戦出場はできないのだ!
そして、その対戦の1つ、カリン対アキラの戦いも始まろうとしていた。互いににらみ合い、バチバチと火花を散らす視線をぶつける。
「確か、お前と直近でデュエルした時、勝ったのは俺の方だったが……」
「ああ、あの時ですか。あの時私は、手札に『オネスト』を抱えておりましたから、実際は負けていたのですよ?」
「そうか。あの時俺は負けていたのか……あの時俺は正直言っていつも通りのデュエルができていなかった……と、今言っても、言い訳にしかならねえな。今回はきっちり、全部乗り越えてお前に勝ってやるよ」
「あらあら、怖いですねえ。なら、ここで私が勝たせてもらいましょうか」
「というか、お前はなんでD1グランプリに出場した?」
「デュエリストの本能とでも、言いましょうか?」
「いつもおしとやかで、のんびりしているようなお前がか? デュエリストの本能とは無縁そうなお前が……ねえ」
「さて、そろそろ行きましょうか」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
「先攻は、俺だ!」
1・アキラのターン
「俺のターン。俺は手札から、魔法カード『調和の宝札』を発動! 手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて、2枚ドローする。俺は手札から『伝説の白石』を捨てることで、2枚ドローする!」(アキラ墓地0→2)
「この瞬間、墓地へ送られた『伝説の白石』の効果発動。デッキより『青眼の白龍』を手札に加える」(アキラ手札5→6)
「魔法カード『トレード・イン』を発動。このカードは手札からレベル8モンスター1体を捨てて、2枚ドローできる。手札から『ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン』を捨てて、2枚ドローする」(アキラ墓地2→4)
「更に手札から、魔法カード『混沌領域』を発動。手札から光属性か闇属性のモンスター1体を墓地へ送り、対になる属性で通常召喚できないレベル4~8のモンスター1体を手札に加える。俺は手札から、『太古の白石』を墓地へ送って闇属性の『暗黒竜 コラプサーペント』を手札に加える」(アキラ手札6→5)(アキラ墓地4→6)
「手札から永続魔法『一点着地』を発動させる。このカードは手札からモンスターを俺のフィールドに特殊召喚した時、俺はデッキから1枚ドローできる」(アキラ手札5→4)
「俺は墓地の光属性モンスター『伝説の白石』を除外することで、手札から『暗黒竜 コラプサーペント』を特殊召喚する。そしてこの瞬間、永続魔法『一点着地』の効果で1枚ドローする」(アキラ墓地6→5)(アキラ除外0→1)
「更に、手札からレベル3チューナー『デルタフライ』を召喚! 効果発動。『デルタフライ』以外のモンスターのレベルを1上げる。コラプサーペントのレベルを4から5にする」(アキラ手札4→3)
「レベル5となっているコラプサーペントに、レベル3の『デルタフライ』をチューニング! シンクロ召喚! 現れろレベル8『混沌魔龍 カオス・ルーラー』!」(アキラ墓地5→7)
カオスを司る、漆黒の竜が現れる。攻撃力は3000。
「カオス・ルーラー、モンスター効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功した時、デッキの上からカードを5枚めくり、その中にある光属性か闇属性のモンスター1体を手札に加える。カードをめくり……よし、光属性の『妖竜マハーマ』を手札に加え、残りは墓地へ送る。更に、フィールドから墓地へ送られたコラプサーペントの効果で、対となる『輝白竜 ワイバスター』を手札に加える」(アキラ手札3→5)(アキラ墓地7→11)
「カードを2枚伏せ、ターンエンド。このエンドフェイズ、速攻魔法『超再生能力』を発動! このターンに手札から捨てられる、もしくはリリースされたドラゴン族1体につき、1枚ドローできる。手札から捨てられたのは、2体。よって2枚ドローする。更に、墓地へ送られた『太古の白石』の効果で、デッキより『ブルーアイズ』を特殊召喚する! 現れろ、レベル8『白き霊龍』!」(アキラ手札5→3→5)
「俺はこれで、ターンエンド」
アキラ
ライフポイント8000
手札枚数5枚
モンスター2体
『混沌魔龍 カオス・ルーラー』(攻撃表示・攻撃力3000・闇属性・レベル8)
『白き霊龍』(攻撃表示・攻撃力2500・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『一点着地』(永続魔法)
墓地の枚数11枚
除外されているカード1枚
2・カリンのターン
「私のターン、ドローですわ」(カリン手札5→6)
「手札より、魔法カード『テラ・フォーミング』を発動させますわ。デッキよりフィールド魔法1枚を手札に加えます。『祝福の教会-リチューアル・チャーチ』を手札に」(カリン墓地0→1)
「フィールド魔法『祝福の教会-リチューアル・チャーチ』を発動させますわ。このカードの効果は知っておりますわね? 手札から魔法カードを1枚捨てて、儀式魔法か光属性の儀式モンスター1体を手札に加えますわ」(カリン手札6→5)
「俺がそんなカードを見過ごす訳ないだろう。罠カード『砂塵の大竜巻』を発動させる。相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する。お前のフィールド魔法を破壊する!」(アキラ墓地11→12)
「……さすがに、簡単にはやらせてはくれませんか」(カリン墓地1→2)
「更に『砂塵の大竜巻』は破壊した後、手札から魔法・罠1枚をセットできる」(アキラ手札5→4)
「後続まで用意しておりましたか。手札から、レベル2チューナー『宣告者の神巫』を召喚しますわ。デッキ・エクストラデッキより天使族モンスター1体を墓地へ送り、このモンスターのレベルは墓地へ送ったモンスターのレベルだけレベルを上げますわ。エクストラよりレベル4の『虹光の宣告者』を墓地へ送り、レベル2から6へ。更に、墓地へ送られた『虹光の宣告者』によって、デッキより儀式魔法『機械天使の儀式』を手札に加えますわ」(カリン墓地2→3)
「手札より、魔法カード『儀式の下準備』を発動させますわ。デッキより儀式魔法を1枚手札に加え、その儀式魔法に名前が記されている儀式モンスター1体を手札に加えますわ。デッキより『祝祷の聖歌』を手札に加え、デッキよりその儀式モンスターの『竜姫神サフィラ』を手札に加えますわ」(カリン手札5→6)(カリン墓地2→3)
「儀式魔法『祝祷の聖歌』を発動させますわ! 『竜姫神サフィラ』のレベルに応じたモンスターをリリースして、手札より『竜姫神サフィラ』を儀式召喚しますわ。私はレベル6となっている『宣告者の神巫』をリリースして、儀式召喚! 現れてください、祈りによって現れし、竜の神。レベル6『竜姫神サフィラ』!」(カリン手札6→4)(カリン墓地3→5)
現れたのは、カリンのエースモンスターである攻撃力2500の女神の竜。だが、アキラは既に読んでいる。
「いきなりエースの召喚って訳かよ。だが、やらせねえぜ。リバースカード、オープン! 速攻魔法『受け継ぎし魂』! このカードは、俺のフィールドの効果モンスターをリリースし、相手の効果モンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを墓地へ送り、デッキ・手札からレベル7以上の通常モンスター1体を特殊召喚できる。カオス・ルーラーをリリースして、お前のサフィラを墓地へ送る。これは墓地送り、破壊じゃないから墓地の儀式魔法の効果は使えねえぜ! デッキより、レベル8『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(アキラ墓地11→13)
サフィラとカオス・ルーラーの生け贄によって、『青眼の白龍』は特殊召喚される。だが、カリンはどこ吹く風といった様子。
「やけに余裕じゃねえか」
「ええ、まだまだ余裕がありますもの」
「んだと?」
「リリースされた『宣告者の神巫』の効果によって、デッキよりレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚しますわ。『サイバー・プチ・エンジェル』を特殊召喚して、デッキより『サイバー・エンジェル-弁天-』を手札に加えますわ」(カリン手札4→5)
「手札より、儀式魔法『機械天使の儀式』を発動させますわ! 手札より、弁天をリリースして『サイバー・エンジェル-韋駄天-』を儀式召喚しますわ」(カリン手札5→2)(カリン墓地5→7)
「儀式召喚された韋駄天の効果によって、墓地より儀式魔法『機械天使の儀式』を手札に、さらにリリースされた弁天の効果によって、天使族の『サイバー・エンジェル-荼吉尼-』を手札に加えますわ」(カリン手札2→4)(カリン墓地7→6)
「再び儀式魔法『機械天使の儀式』を発動させますわ! レベル2のプチ・エンジェルとレベル6の韋駄天をリリースして、儀式召喚! 現れてください、レベル8『サイバー・エンジェル-荼吉尼-』!」(カリン手札4→2)(カリン墓地6→9)
「荼吉尼が儀式召喚されたことにより、相手は自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなくてはなりません。そして、リリースされた韋駄天の効果により、攻撃力・守備力が1000アップして3700に!」
「『白き霊龍』の効果、相手フィールドにモンスターがいる時、このカードをリリースすることで、手札から『青眼の白龍』を特殊召喚できる。手札から『青眼の白龍』を特殊召喚する。もう1体のブルーアイズは墓地へ送られるが、永続魔法『一点着地』の効果によって、1枚ドローする」(アキラ墓地13→14)
「なら、バトルフェイズに入り、荼吉尼でブルーアイズを攻撃しますわ!」
「ダメージは受けるが……戦闘ダメージを受けたことで、手札の『妖竜マハーマ』の効果発動! このカードを手札から特殊召喚して、2つの効果から1つを適用させる。戦闘ダメージの分だけ俺のライフを回復するか、相手にダメージを与えるか。俺は相手にダメージを与え、痛み分けの形とさせてもらうぜ!」(アキラライフ8000→7300)(アキラ手札4→3)(アキラ墓地14→15)
「更に、ドラゴン族が戦闘で破壊されたことにより、墓地の『霊廟の守護者』は特殊召喚される。更に、破壊されたのが通常モンスターだった時、墓地よりドラゴン族通常モンスター1体を手札に加えられる。『青眼の白龍』を再び手札に加える」(アキラ手札3→4)(アキラ墓地15→13)
「ぬっ……先ほどのカオス・ルーラーで墓地へ送っておりましたわね。メインフェイズ2に入って、手札を1枚伏せて、ターンエンドですわ。このターンのエンドフェイズ、荼吉尼が発動して、墓地の儀式モンスター『サイバー・エンジェル-弁天-』を手札に」(カリンライフ8000→7300)(カリン手札2→1→2)
カリン
ライフポイント7300
手札枚数2枚
モンスター1体
『サイバー・エンジェル-荼吉尼-』(攻撃表示・攻撃力3700・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚
3・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札4→5)
「デッキより『青眼の白龍』を墓地へ送ることにより、手札から『ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの独裁者-』を特殊召喚する。手札からモンスターが特殊召喚されたため、永続魔法『一点着地』の効果で1枚ドローする」(アキラ墓地13→14)
「そして俺は、レベル4のドラゴンの独裁者と、『霊廟の守護者』2体を素材として、エクシーズ召喚! 現れろ、ドラゴンを総べる姫君『竜魔人 クィーンドラグーン』!」
現れたのは、ドラゴンの下半身とドラゴンを操る魔女の上半身を持つドラゴンの守護者。アキラのデッキには似合わない可憐なモンスターに、カリンは少し疑問符。攻撃力は2200。
「あら、ずいぶんかわいらしいモンスターですこと。強いドラゴンをモットーとするあなたが、なぜそんなモンスターを?」
「ま、強けりゃなんでも使うさ。クィーンドラグーンのモンスター効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除き、墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターン攻撃はできず、効果は無効化される。だが、今は使わない」
(フェルグラントは発動できない……ブルーアイズも攻撃不可となれば……あのカオス・ルーラーで墓地へ落ちたモンスターがいる……!?)
「墓地の『輪廻竜サンサーラ』は、除外することで墓地からレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を手札に加えられる。俺は墓地から、レベル6の『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』を手札に加える。『輪廻竜サンサーラ』の効果には続きがある。手札に加えたモンスターをアドバンス召喚できる! 俺は、『妖竜マハーマ』をリリースして、レベル6の『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』をアドバンス召喚する!」(アキラ除外1→2)
赤い体にキラリと光る、白い一本角のドラゴン。攻撃力は2200だが、その角から光が発せられる。
「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手墓地の魔法カードを5枚まで対象として発動できる。それらを全て除外して、除外した数×300ポイント自身の攻撃力を上げる! お前の墓地から5枚の魔法カードリチューアル・チャーチ、儀式魔法2枚、『テラ・フォーミング』、『儀式の下準備』を全て除外して、攻撃力を1500アップする!」(ホワイト・ホーンズ・ドラゴン攻撃力2200→3700)
「……やりますわね。墓地の魔法を除外して、私の後続を断ち切って来ますとは」(カリン墓地9→5)(カリン除外0→5)
(攻撃力は互角。相打ち……そんな訳ないでしょう。何を仕掛けてきますの?)
「クィーンドラグーンの、モンスター効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除き、墓地からレベル5以上のドラゴン族を特殊召喚する! 俺は墓地から、『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(クィーンドラグーンX素材2→1)
「魔法カード『滅びの爆裂疾風弾』を発動! このカードは俺のフィールドに『青眼の白龍』がいる時、『青眼の白龍』の攻撃を封じる代わりに、相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」(アキラ手札5→4)(アキラ墓地14→15)
「なるほど。攻撃できない以上、攻撃を封じる効果はノーリスクということですか。なら、罠カード『和睦の使者』を発動させますわ。このターン、私の戦闘ダメージを0にしますわ」(カリン墓地5→7)
「防御札は用意していたか、まあ良い。このままメインフェイズを続行させて、レベル1チューナー『ガード・オブ・フレムベル』を召喚して、レベル8の『青眼の白龍』に、レベル1の『ガード・オブ・フレムベル』をチューニング! シンクロ召喚! レベル9『青眼の精霊龍』! そしてカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」(アキラ手札5→2)
アキラ
ライフポイント7300
手札枚数2枚
モンスター3体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『竜魔人 クィーンドラグーン』(攻撃表示・攻撃力2200・闇属性・ランク4・X素材1つ)
『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力3700・闇属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード4枚
発動しているカード1枚
『一点着地』(永続魔法)
墓地の枚数14枚
除外されているカード2枚
4・カリンのターン
「私のターン、カードドロー」(カリン手札2→3)
「メインフェイズ1開始時、魔法カード『強欲で金満な壺』を発動させ、エクストラのカード6枚を裏側除外して、2枚ドローしますわ」(カリン手札2→4)(カリン墓地7→8)(カリン除外5→11)
「魔法カード『ライトニング・ストーム』を発動させますわ。自分フィールドに表側表示のカードが無い時、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊するか、魔法・罠を全て破壊しますわ!」
「チッ、全部破壊するつもりかよ。だがな、俺だってそう簡単にはやられねえんだよ。罠カード『身代わりの闇』を発動! フィールドのカードを破壊するモンスター効果・魔法・罠の発動を無効化する!」
「ふむ……そちらも簡単にはやらせてはくれないのですか」(カリン手札4→3)(カリン墓地8→9)
「『身代わりの闇』の効果で、デッキよりレベル3の闇属性モンスター『妖醒龍ラルバウール』を墓地へ送る」(アキラ墓地14→16)
(ふむ、どうやらこれは……攻め方を変える必要がありそうですわね)
「モンスターを、裏守備表示でセット。更に、手札からリバースカードを1枚セットして、ターンエンド」(カリン手札3→1)
カリン
ライフポイント7300
手札枚数1枚
モンスター1体
(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数9枚
除外されているカード5枚
(守備表示……だが、そんなもん吹き飛ばしてやるよ)
5・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札2→3)
「リバースカード、オープン! 永続罠『竜の逆鱗』! このカードは、俺のドラゴン族モンスター全てに貫通効果を与える。守備表示で逃げようたってそうはいかねえんだよ」
「あらあら、これは辛いことに……」
「そして、速攻魔法『銀龍の轟咆』を発動。このカードは、墓地からドラゴン族通常モンスターを1体特殊召喚できる。俺が蘇生させるのは……」
(通常モンスター、ブルーアイズですかね)
「『白き霊龍』!」(アキラ手札3→2)
「あら、そのモンスターは効果モンスター……」
「コイツは手札・墓地に存在する時、通常モンスターとして扱える。よって、墓地のコイツを特殊召喚して、お前の伏せカードを除外する!」
「罠カード『威嚇する咆哮』を発動させますわ。これにより、あなたのモンスターは攻撃できません」(カリン除外5→6)
「チッ、粘るねえ。なら俺は、墓地の『太古の白石』を除外して効果発動。墓地のこのカードを除外することで、墓地に存在する『ブルーアイズ』を1体手札に加える。『青眼の白龍』を手札に」(アキラ墓地16→14)(アキラ除外2→3)(アキラ手札2→3)
「そして、俺はフィールドの『白き霊龍』の効果発動。フィールドのこのカードをリリースして、手札の『青眼の白龍』を特殊召喚。よって、永続魔法『一点着地』の効果で、1枚ドローする」(アキラ墓地14→15)
「カードを1枚伏せて、ターンエンド」(アキラ手札3→2)
アキラ
ライフポイント7300
手札枚数2枚
モンスター4体
『青眼の精霊龍』(守備表示・守備力3000・光属性・レベル9)
『竜魔人 クィーンドラグーン』(攻撃表示・攻撃力2200・闇属性・ランク4・X素材1つ)
『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力3700・闇属性・レベル6)
『青眼の白龍』(攻撃表示・攻撃力3000・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚
『一点着地』(永続魔法)
墓地の枚数15枚
除外されているカード3枚
6・カリンのターン
「私のターン、ドロー」(カリン手札1→2)
「モンスターを反転召喚『マンジュ・ゴッド』。効果を発動して、デッキより儀式モンスター『サイバー・エンジェル-美朱濡-』を手札に」(カリン手札2→3)
「永続魔法『応身の機械天使』を発動させますわ。このカードは私の『サイバー・エンジェル』に戦闘破壊されない耐性を与えますわ」(カリン手札3→2)
「そしてバトルフェイズ! 私は『マンジュ・ゴッド』で、クィーンドラグーンを攻撃しますわ!」
(自爆特攻? 何を考えてやがる……こうなりゃやられる前にやれだな!)
「罠カード発動! 『破壊輪』! 相手ターンに、相手モンスター1体を対象として発動できる。相手モンスター1体を破壊して、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを俺は受ける。そして受けた分のダメージをお前に与える! 『マンジュ・ゴッド』を破壊して、1400のダメージだ!」(アキラ墓地15→16)(アキラライフ7300→5900)
「あら……ダメージは最小限に抑えるつもりでしたが、結構なダメージですわね」(カリンライフ7300→5900)(カリン墓地9→10)
「ですが、これで良いのですわ! 戦闘・効果でダメージを受けたことで、永続魔法『応身の機械天使』の第2の効果を発動ですわ! 手札・フィールドの『サイバー・エンジェル』儀式モンスター1体をリリースして、手札より『サイバー・エンジェル』儀式モンスター1体を儀式召喚しますわ! 弁天をリリースして、手札よりレベル10の『サイバー・エンジェル-美朱濡-』を儀式召喚しますわ!」
儀式によって現れたのは、荘厳なる機械天使の長。攻撃力は3000。
「『サイバー・エンジェル-美朱濡-』の効果を発動させますわ。儀式召喚に成功した時、相手フィールドのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを全て破壊して、破壊したモンスター1体につき、1000のダメージを与えますわ! あなたのフィールドに召喚されたモンスターは2体。よって、2000のダメージを与えますわ!」(カリン手札2→0)(カリン墓地10→11)
(チッ、精霊龍のタイミングを見誤ったか……銀龍を出せれば破壊耐性を与えられたが……ここは受けるしかねえ!)(アキラライフ5900→3900)(アキラ墓地15→18)
「そしてリリースされた弁天の効果で、デッキから天使族モンスター『オネスト』を手札に」(カリン手札0→1)
(仕留めに来る気か!)
「まだバトルフェイズ中ですわ。よって、美朱濡でホワイト・ホーンズを攻撃! そして、光属性モンスターが戦闘を行う時、手札から『オネスト』を捨てて効果発動! そのモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで戦闘を行うモンスターの攻撃力分アップしますわ! よって、攻撃力は3000から6700にアップしますわ!」(カリン手札1→0)(カリン墓地11→12)(美朱濡攻撃力3000→6700)
「ぐぅっ!」(アキラライフ3900→900)(アキラ墓地18→19)
「更に、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを破壊したターンの美朱濡は、このターンバトルフェイズに2回攻撃できますわ! ブルーアイズを攻撃! これで終わりですわ!」
「……罠カード『ガード・ブロック』を発動! 戦闘ダメージを0にして、カードを1枚ドローする!」(アキラ墓地19→21)(アキラ手札2→3)
「……仕留め損ねましたか。まあ、美朱濡には墓地の儀式モンスターをデッキに戻してフィールドのカードを破壊する効果を無効化する効果を持っておりますから、そう簡単にはいかないでしょう。ターンエンド」
カリン
ライフポイント5900
手札枚数0枚
モンスター1体
『サイバー・エンジェル-美朱濡-』(攻撃表示・攻撃力3000・光属性・レベル10)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚
『応身の機械天使』(永続魔法)
墓地の枚数11枚
除外されているカード6枚
「お前さっき、簡単にはいかねえって言っていたが……お前、さっきの攻撃で仕留めきれなかったことを後悔するぜ、お前……」
「あら、何が?」
「そんな守りで、俺の返しを防ぎきれると思うなよ!」
7・アキラのターン
「俺のターン、ドロー!」(アキラ手札3→4)
「俺は手札から魔法カード『復活の福音』を発動! 墓地からレベル7か8のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。当然、俺が復活させるのは『青眼の白龍』!」(アキラ手札4→3)
「更に、手札から『竜魔導の守護者』を召喚! 効果発動、手札1枚をコストに、デッキより『融合』『フュージョン』と名の付いた通常魔法1枚を手札に加えられる。俺は、『融合』を手札に加える」(アキラ手札3→2)(アキラ墓地21→22)
「更に、『竜魔導の守護者』のもうひとつの効果発動! エクストラデッキから融合モンスターを1体公開して、そのモンスターテキストに記されたモンスター1体を墓地から裏守備表示で特殊召喚できる。俺は当然『青眼の究極竜』を選択して、墓地から2体目の『青眼の白龍』を特殊召喚する!」(アキラ墓地22→21)
「魔法カード『融合』を発動! フィールドの2体のブルーアイズを素材として『青眼の双爆裂竜』を融合召喚する!」(アキラ手札2→1)(アキラ墓地21→24)
「……なるほど、戦闘破壊されない永続魔法を逆手に取り、除外を――」
「悪いが、そんな甘いことしねえよ。お前はここで倒す。魔法カード『モンスター・キャプチャー』を発動。相手墓地からモンスターカード1体を手札に加える。俺がお前の墓地から手札に加えるのは……『オネスト』!」
「あら……こんな形であなたの手助けをしてしまうとは……」
「これで最後だ! ツインバーストで、美朱濡を攻撃! そして手札から『オネスト』の効果を発動! 戦闘する光属性モンスターは、相手モンスターの攻撃力分アップする!」
「ツインバーストには、モンスターへの2回攻撃の効果がある……ということは……私の負け、ですわね……」(カリンライフ5900→2900→0)
デュエルを終えたアキラとカリン。互いに交す言葉は。
「本戦出場おめでとうございます。頑張りましたわね」
「……おかしい」
「おかしいとは?」
「いくら俺があそこまで妨害していたとはいえ、お前はそれ以上のことをするはずだと思っていた。なのに、最後のアレはなんだ。やけにあっさりとした形で終わらせやがって」
「さあ? 今の私では、あそこが限界だったのですよ? そんな勘ぐりする必要など無いじゃないですか」
「ケッ、最初から最後までそれっぽいこと匂わせて、結局何も言わずじまいかよ。もう良い、お前がそう言うんなら、俺はもうこれ以上何も聞かねえ。観客席から俺たちを眺めていろよ」
「でも、これからの戦いを勝ち抜くには、少なくとも今までのあなたでは足りないでしょう? コレをあげますわ」
「これは……『オネスト』のカード!? 何で俺にこんなカードを……!」
「別に、本戦まで行く人に半端なデュエルをして欲しくないだけですわ。これがあれば、少なくとも半端なデュエルはできないでしょう?」
「お前、本当に何考えてやがる? 今まで以上にお前が何をしたいのかわかんねえよ」
「ウフフフ……本戦、頑張ってくださいね」
そう言い残し、アキラの目の前からカリンは去って行った。
「なんだアイツ……訳がわからねえ……」
(キサラ、何かわかるか? アイツのサフィラがなんか言ってなかったか?)
(いいえ、彼女は何も……本当に、何も言っていなかったわ)
「ホントに……今回はなんだって言うんだよ」
第九十六話。終わり。
現在のイイネ数 | 65 |
---|
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
127 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1896 | 3 | 2018-01-27 | - | |
176 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1533 | 1 | 2018-01-28 | - | |
101 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1411 | 3 | 2018-01-30 | - | |
147 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1231 | 1 | 2018-02-05 | - | |
83 | 第四話「大会にて」 | 1022 | 1 | 2018-02-11 | - | |
136 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1139 | 1 | 2018-02-14 | - | |
124 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1045 | 1 | 2018-02-18 | - | |
221 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1138 | 1 | 2018-02-22 | - | |
89 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 1001 | 0 | 2018-02-25 | - | |
183 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1058 | 0 | 2018-03-02 | - | |
96 | 第十話「驚きの予選会」 | 1163 | 1 | 2018-03-05 | - | |
84 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1197 | 2 | 2018-03-10 | - | |
94 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1063 | 0 | 2018-03-13 | - | |
156 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1159 | 2 | 2018-03-17 | - | |
175 | 第十四話「カリンとサフィラ」 | 1030 | 0 | 2018-03-24 | - | |
155 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1184 | 2 | 2018-03-29 | - | |
77 | 第十六話「楽しむ心、やるべき心」 | 972 | 2 | 2018-04-03 | - | |
86 | 第十七話「本戦開始!」 | 964 | 0 | 2018-04-06 | - | |
143 | 第十八話「知多と遊太」 | 981 | 0 | 2018-04-13 | - | |
142 | 第十九話「僕のヒーロー」 | 1075 | 0 | 2018-04-17 | - | |
149 | 第二十話「僕のヒーローは」 | 1046 | 0 | 2018-04-21 | - | |
151 | 第二十一話「対決! 遊太VS菊姫!」 | 1134 | 2 | 2018-04-25 | - | |
138 | 第二十二話「菊姫の切り札」 | 984 | 2 | 2018-04-29 | - | |
107 | 第二十三話「覚醒を封じられた先に……!」 | 1000 | 2 | 2018-05-09 | - | |
146 | 第二十四話「プラクサス大会、決勝戦!」 | 1028 | 0 | 2018-05-12 | - | |
88 | 第二十五話「真の究極竜と、カオスMAX」 | 1047 | 2 | 2018-05-16 | - | |
144 | 第二十六話「決着、そして……!」 | 1057 | 2 | 2018-05-18 | - | |
82 | 第二十七話「ロードナイトの話」 | 1028 | 0 | 2018-05-26 | - | |
99 | 第二十八話「カリンと遊太」 | 1009 | 2 | 2018-05-28 | - | |
97 | 第二十九話「日傘の女の子」 | 952 | 0 | 2018-06-07 | - | |
161 | 第三十話「ヒーローショーを見に行こう!」 | 992 | 0 | 2018-06-11 | - | |
130 | 第三十一話「忍び寄る侵略の影」 | 986 | 0 | 2018-06-23 | - | |
109 | 第三十二話「侵略の一手」 | 834 | 0 | 2018-06-24 | - | |
168 | 第三十三話「帝国への招待状」 | 1086 | 0 | 2018-07-03 | - | |
131 | 第三十四話「いざ、帝国へ!」 | 976 | 0 | 2018-07-12 | - | |
237 | 遊戯王EXSキャラ紹介 その1 | 1425 | 2 | 2018-07-14 | - | |
134 | 第三十五話「GAME START」 | 945 | 0 | 2018-07-22 | - | |
84 | 決闘者の帝国における、特殊ルール | 919 | 2 | 2018-07-22 | - | |
169 | 第三十六話「まずは一つ」 | 1059 | 0 | 2018-07-29 | - | |
97 | 第三十七話「菊姫とアキラ」 | 1003 | 0 | 2018-08-05 | - | |
100 | 第三十八話「実力勝負!」 | 943 | 0 | 2018-08-12 | - | |
138 | 第三十九話「エンジョイデュエル!」 | 1045 | 0 | 2018-08-23 | - | |
90 | 第四十話「プレイヤーキラー、動く!」 | 856 | 0 | 2018-09-07 | - | |
80 | 第四十一話「闇を打ち砕け、遊太!」 | 928 | 0 | 2018-09-15 | - | |
117 | 第四十二話「ユニオンロボ&宇宙のヒーロー | 937 | 0 | 2018-09-29 | - | |
88 | 第四十三話「侵攻するワーム」 | 1002 | 0 | 2018-10-06 | - | |
133 | 第四十四話「ヒーロー覚醒!?」 | 958 | 2 | 2018-10-14 | - | |
213 | 第四十五話「血の刻印」 | 1146 | 2 | 2018-10-27 | - | |
71 | 第四十六話「二つの竜」 | 837 | 2 | 2018-11-08 | - | |
171 | 第四十七話「共鳴、そして目醒め」 | 1021 | 2 | 2018-11-19 | - | |
138 | 第四十八話「思わぬ敵」 | 972 | 2 | 2018-12-02 | - | |
101 | 第四十九話「救いと絶望」 | 946 | 0 | 2018-12-09 | - | |
149 | 第五十話「ロベルトを救う者」 | 988 | 0 | 2018-12-17 | - | |
135 | 第五十一話「決戦! 闇の王と遊太」 | 997 | 0 | 2019-01-17 | - | |
101 | 作者よりお知らせ | 826 | 0 | 2019-01-27 | - | |
83 | 第五十二話「突き抜ける意志」 | 781 | 0 | 2019-02-05 | - | |
99 | 第五十三話「神帝現る」 | 948 | 0 | 2019-02-12 | - | |
96 | 第五十四話「帝国の終焉」 | 854 | 0 | 2019-02-22 | - | |
115 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』1 | 1025 | 0 | 2019-03-07 | - | |
143 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』2 | 892 | 0 | 2019-03-14 | - | |
90 | 特別編『超次元! 世界を越えた絆』3 | 912 | 0 | 2019-03-22 | - | |
82 | 第五十五話「休息の時」 | 803 | 0 | 2019-04-07 | - | |
79 | 第五十六話「彼女との再会」 | 746 | 0 | 2019-04-20 | - | |
102 | 第五十七話「マダムの危ない罠」 | 764 | 0 | 2019-05-01 | - | |
70 | 第五十八話「ストアブレーカー」 | 791 | 0 | 2019-05-19 | - | |
74 | 第五十九話「闇のカード」 | 839 | 0 | 2019-06-04 | - | |
111 | 第六十話「変わり始める生活」 | 792 | 0 | 2019-07-18 | - | |
70 | 第六十一話「ユイのデュエル」 | 725 | 0 | 2019-08-04 | - | |
76 | 作者よりお知らせ2 | 733 | 0 | 2019-08-11 | - | |
93 | 第六十二話「プラクサスの怪人」 | 727 | 0 | 2019-09-11 | - | |
69 | お詫びとお知らせ | 493 | 0 | 2020-02-19 | - | |
147 | 第六十三話「暴走! 怪人クロウリー」 | 779 | 0 | 2020-02-19 | - | |
84 | 特別編『ブルーアイズVSブルーアイズ』 | 846 | 0 | 2020-02-22 | - | |
91 | 第六十四話「闇に落ちる小鳥」 | 786 | 0 | 2020-03-22 | - | |
70 | 第六十五話「鳥人を食う邪竜」 | 673 | 0 | 2020-04-18 | - | |
91 | 第六十六話「ダークヒーロー!ヴェンデット | 696 | 0 | 2020-05-09 | - | |
87 | 第六十七話「堕ちたヒーロー」 | 719 | 0 | 2020-05-23 | - | |
79 | 第六十八話「視える未来(ビジョン)」 | 855 | 0 | 2020-05-30 | - | |
97 | 第六十九話「突入、アポカリプトのアジト」 | 759 | 0 | 2020-06-12 | - | |
65 | 第七十話「登場! 世界チャンピオン!」 | 731 | 0 | 2020-06-14 | - | |
63 | 第七十一話「デートじゃん!」 | 677 | 0 | 2020-06-27 | - | |
77 | 第七十二話「不死者は少年を好く」 | 777 | 0 | 2020-06-28 | - | |
64 | 第七十三話「最強デュエリストのいとこ」 | 671 | 0 | 2020-07-07 | - | |
76 | 第七十四話「D1グランプリ、開催決定!」 | 637 | 0 | 2020-07-13 | - | |
78 | 遊戯王EXS キャラ紹介その2 | 751 | 0 | 2020-07-13 | - | |
74 | 特別編「VSサイコ・ショッカー!?」 | 608 | 0 | 2020-07-26 | - | |
89 | 第七十五話「D1グランプリへの道しるべ」 | 685 | 0 | 2020-08-06 | - | |
64 | 第七十六話「不死と再生、イモータル」 | 669 | 0 | 2020-08-15 | - | |
63 | 第七十七話「雨が降れば蛙が鳴く」 | 601 | 0 | 2020-08-30 | - | |
74 | 第七十八話「噴火寸前のヴォルケーノ」 | 684 | 0 | 2020-09-13 | - | |
72 | 第七十九話「燃えろ遊太!」 | 642 | 0 | 2020-09-27 | - | |
119 | 作者よりお知らせ3 | 625 | 0 | 2020-10-02 | - | |
69 | 第八十話「燃えるデュエル!」 | 626 | 0 | 2020-10-18 | - | |
74 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 707 | 0 | 2020-11-05 | - | |
68 | 第八十一話「高き壁」 | 666 | 0 | 2020-11-22 | - | |
76 | 第八十二話「強き者」 | 746 | 0 | 2020-12-05 | - | |
59 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 682 | 0 | 2021-01-01 | - | |
78 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 738 | 0 | 2021-01-11 | - | |
59 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 524 | 0 | 2021-02-20 | - | |
66 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 482 | 0 | 2021-04-04 | - | |
70 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 436 | 0 | 2021-04-25 | - | |
70 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 588 | 0 | 2021-05-04 | - | |
54 | 第八十九話「チーム結成!」 | 503 | 0 | 2021-05-08 | - | |
62 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 454 | 0 | 2021-06-02 | - | |
60 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 583 | 0 | 2021-06-12 | - | |
78 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 457 | 0 | 2021-07-08 | - | |
69 | 第九十三話「雷と未来」 | 428 | 0 | 2021-07-18 | - | |
66 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 647 | 0 | 2021-09-04 | - | |
59 | 作者からお知らせ4 | 463 | 0 | 2021-09-17 | - | |
75 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 554 | 2 | 2021-10-17 | - | |
60 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 489 | 0 | 2021-12-18 | - | |
65 | 第九十六話「最終予選2 竜姫神と青眼」 | 467 | 0 | 2022-01-04 | - | |
70 | 第九十七話『最終予選3 約束のために』 | 566 | 0 | 2022-01-10 | - | |
61 | 第九十八話「最終予選4 VSJ4最強」 | 670 | 0 | 2022-02-01 | - | |
54 | 第九十九話「異変」 | 517 | 0 | 2022-02-27 | - | |
72 | 第百話「D1グランプリ、本戦開始!」 | 413 | 0 | 2022-04-09 | - | |
75 | 第百一話「プロの実力」 | 427 | 0 | 2022-05-07 | - | |
62 | 第百二話「デストーイ・デコレーション」 | 516 | 0 | 2022-06-04 | - | |
46 | 第百三話「アマゾネスの首領」 | 376 | 0 | 2022-07-10 | - | |
41 | 第百四話「プロ辞めます!」 | 462 | 0 | 2022-08-28 | - | |
40 | 第百五話「強襲! 梁山泊デュエル!」 | 340 | 0 | 2022-10-16 | - | |
49 | 第百六話「鉄屑と星屑」 | 556 | 0 | 2022-11-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/12/21 新商品 PREMIUM PACK 2025 カードリスト追加。
- 12/24 01:45 評価 7点 《聖騎士トリスタン》「総合評価:聖剣装備時の効果による破壊を狙…
- 12/24 01:36 評価 7点 《アマゾネスの急襲》「アマゾネスの生命線であり同時に命綱。 全…
- 12/24 00:02 コンプリート評価 asdさん ⭐LEGACY OF DESTRUCTION⭐
- 12/23 23:27 ボケ 炎斬機マグマの新規ボケ。ガンダムのおっちゃん「大阪万博に展示される…
- 12/23 23:10 デッキ 坂巻馨容疑者の企み?襲撃のクローラー!
- 12/23 23:01 ボケ No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンドの新規ボケ。マリオ64の「あっ…
- 12/23 16:00 評価 5点 《百鬼羅刹大重畳》「自分の場にXモンスターがいること前提の罠。 …
- 12/23 15:41 評価 8点 《蛇眼の大炎魔》「主に《蛇眼神殿スネークアイ》で永続魔法扱いで…
- 12/23 14:52 SS 第二十三話・1
- 12/23 12:18 デッキ マハ速の復活?マハー・ヴァイロのパワー!
- 12/23 10:36 評価 10点 《早すぎた埋葬》「無条件で蘇生可能な装備魔法 《聖騎士の追…
- 12/23 09:15 デッキ 炎の剣士
- 12/23 08:49 SS 第40話:詰み
- 12/23 00:41 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:19 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 12/23 00:07 評価 9点 《鎖付き真紅眼牙》「 《天球の聖刻印》とは相性がよく、出した攻…
- 12/23 00:03 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 12/22 22:00 評価 10点 《深淵に潜む者》「バグースカの身代わりで禁止。墓地封殺がフリ…
- 12/22 21:54 デッキ 俺の真の最強のライゼオル
- 12/22 21:19 掲示板 オリカコンテスト投票所
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。