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遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス)/第四十六話「二つの竜」 作:イクス

第四十六話「二つの竜」


・ウォーターワールドエリア

遊太とカリン、真薄の三人は、まだ生き残っている他のメンバーを探しに帝国を奔走していた。
「急いで! もう皆プレイヤーキラーの手に落ちているかもしれない!」
「ええ、菊姫さん、知多君、アキラ君の三人は、プレイヤーキラーと会ってないと良いのですが……」
「ともかく、一緒に行こう。皆と合流できれば、まだなんとかなる! それに、皆も持っているかもしれない! 僕らと同じカードを!」
遊太、真薄、カリンの後ろには、彼らの精霊である『イクスロードナイト・アルファ』、『竜姫神サフィラ』、『C・HERO グレイマター』の3体がいた。
グレイマターは真薄の肩に乗り、アルファとサフィラは遊太、カリンの後ろを飛んでいた。
「皆、無事でいてくれよ!」
「だけど、そうはいかないのよねえ」
「!?」
遊太達の目の前に、突如現れた女の体を持つ魚人間。どうやら、またしてもプレイヤーキラーのようである。
「やれやれ、またか!」
「プレイヤーキラーが3人もやられたって言うんで、闇の王様がカンカンに怒っているのよ。1人はノルマも達成していない中、こうだもんねえ。アタイはアナエル、ここウォーターワールドのプレイヤーキラーよ。さあ、ドイツがアタイとデュエルするっていうんだい!?」
デュエルディスクを構えられ、デュエルの用意が始まってしまう。
「この忙しい時に!」
「遊太君、真薄君、あなた達は先に行ってください。ここは私が引き受けます」
「えっ、カリンちゃん!」
「カリンさん、プレイヤーキラーは強敵です。1人では……」
「心配いりません。闇のデュエルは先程嫌という程見ましたから、問題ありません」
デュエルディスクを構え、プレイヤーキラーと対決の用意をするカリン。どうやら、その意思は硬いようだった。
「わ、わかったよ。カリンちゃん、ここは君に任せる。後で必ず合流しよう!」
「ごめんなさい、カリンさん!」
この場をカリンに任せ、遊太達は他のエリアへ進む。残されたカリンは。
「おやおや、お友達に置いていかれて、不憫だねえ」
「いいえ、私は自分の意志でここに残りました。故に、残ったからには、それ相応の働きをしないといけませんわ」
デュエルディスクを構え、デッキをセットするカリン。後ろには、サフィラの影が見える。
「行きましょう、サフィラ」
「ええ、カリン」
「そうかい、なら大人しくそのカードを渡すんだな!」

「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」


ところ変わって、ここはバーニングブラッドエリア。ここでは、プレイヤーキラーから逃げ延びたプレイヤー達がデュエルをしているのだが……。
「な、なにい……」
「『青眼の白龍』3体で、ダイレクトアタック。滅びのバーストストリーム、3連発」
「ぐああああっ!」(ライフ8000→0)
「こ、これで6人目だ!」
「つ、強すぎる……!」
「さあ、次はドイツだ?」
ここにいたのは、アキラ。八神アキラである。彼は元から勝ち進んでここに来たが、ここで寄せ来る敵をひたすら倒していた。
右手にはめられた、スターポイントを集めるリングにはめられたスターポイントの数は、さっきの勝利も含めればなんと9個。圧倒的大勝利である。
当然、あと一歩の所で城行きを確定させる、実力者相手に挑もうなんて奴はいないもので……。
「逃げろ! コイツには敵わない!」
「馬鹿野郎逃げるぞ! コイツが相手じゃ分が悪い!」
といった具合に、蜘蛛の子を散らすように逃げてしまった。
「……この程度なのか」
アキラは手元にあるスターポイントを確認し、逃げていくデュエリスト全員を見る。すると。
「いや~君! デュエル強いねえ~!」
「ん?」
後ろに突然現れた、炎が人型をしたような奴。それを見ても、特に驚いた様子は無いアキラ。
「程度の低い相手ばっかで、飽き飽きしているんだろ? 俺だってそうだ。ノルマがあるとはいえ、張り合いのない相手とばっかやっていると、つまらないだろう?」
「……何が言いたい?」
「俺はプレイヤーキラー、フレイムウォー。お前達みたいな帝国のプレイヤーと、お前らが持つ精霊のカードを狩るのが仕事だ」
「……精霊のカードだと?」
「ああ、お前も持っているんだろう? そのカードを」
「……昔、ブルーアイズの幻が見えたことがある。それと関係あるのか?」
「なるほど、持っているようだな! なら、デュエルだ!」
ディスクを構えるフレイムウォー。それに対し。
「……フン。丁度いい、俺も張り合いのない連中とのデュエルに飽き飽きしていた所だ、来い!」
アキラも迷わずディスクを構え、デュエルの用意をする。

「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」


二つの場所で、同時にプレイヤーキラーを相手にするデュエルが、始まった。


カリンとアナエルのデュエル。

1・アナエルのターン

「先攻はアタイだよ! 手札から『シャドウ・リチュア』の効果発動! このカードを手札から捨てることで、デッキから『リチュア』と名の付いた儀式魔法を1枚手札に加える。アタイは手札から、儀式魔法『リチュアの儀水鏡』を手札に加える」(アナエル墓地0→1)
「そして、手札から『リチュア・アビス』を召喚する。その効果によって、守備力1000以下の『リチュア』モンスターを手札に加えられる。アタイは守備力1000の『イビリチュア・ガストクラーケ』を手札に加える」(アナエル手札5→4→5)
「そして、手札より儀式魔法『リチュアの儀水鏡』を発動! 手札の『ヴィジョン・リチュア』をリリースして、手札のレベル6儀式モンスター『イビリチュア・ガストクラーケ』を儀式召喚する! 来い、禁忌の儀式で生まれし魔物よ!」(アナエル手札5→2)(アナエル墓地1→3)
上半身は女性の体、下半身はイカの怪物という奇形の魔物が現れる。攻撃力は2400だが、ウォーターワールドのフィールド効果によって、攻撃力2900となる。
「本来、レベル2のヴィジョンだけでは、儀式召喚のリリースにはできない。だが、ヴィジョンは水属性儀式モンスターのリリースに使う場合、1体でレベル分のリリースとできる効果を持つ。そして更に、ガストクラーケの効果発動! 相手の手札をランダムに2枚確認して、その中から1枚選ぶ。相手はそれをデッキに戻さなくてはいけない! さ、2枚見せな」
「……はい」
カリンが見せたカードは、『儀式の準備』と『サイバー・プチエンジェル』の2枚。
「ほー、『儀式の準備』ね。お前も儀式使いか? だったら、即効性のある準備をデッキに戻してもらおうか」
「……はい」(カリン手札5→4)
「……んじゃ、先攻は攻撃できないから、リバースカードを1枚セットしてターンエンド」(アナエル手札2→1)

アナエル

ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体
『イビリチュア・ガストクラーケ』(攻撃表示・攻撃力2900・水属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数3枚
除外されているカード0枚


2・カリンのターン

「私のターン、ドローします」(カリン手札4→5)
「この瞬間、伏せカードオープン! 罠カード『水霊術ー「葵」』! フィールドの水属性1体、アビスをリリースして発動、相手の手札を確認する。それを墓地へ送らせてもらうぜ」(アナエル墓地3→5)
「わかりました」
カリンが見せたのは、先程見たプチ・エンジェル、『サイバー・エンジェルー弁天ー』、『祝福の教会ーリチューアル・チャーチ』、『機械天使の儀式』、『ギャラクシー・サイクロン』の5枚。
「ふむ……いきなり儀式魔法と儀式モンスターがセットとはねえ。いきなりやられてもマズイし、ここは儀式モンスターの弁天を墓地へ送りな」
「……はい」(カリン手札5→4)(カリン墓地0→1)
またしてもハンデスを仕掛けられるカリン。しかし、カリンは落ち着いている。
「私は手札から、フィールド魔法『祝福の教会ーリチューアル・チャーチ』を発動させます!」(カリン手札4→3)
カリンのフィールドが、鐘の鳴り響く教会となる。
「効果発動。このフィールド魔法は、手札から魔法カード1枚、『ギャラクシー・サイクロン』を墓地へ送ることで、デッキから儀式魔法、または光属性儀式モンスターを1枚手札に加えます。私が手札に加えるのは、光属性儀式モンスター『サイバーエンジェルー荼吉尼ー』ですわ」(カリン墓地1→2)
「そして、手札から『サイバー・プチ・エンジェル』を召喚。効果発動ですわ。デッキから『機械天使の儀式』または『サイバー・エンジェル』を手札に加えます。私は『サイバー・エンジェルー韋駄天ー』を手札に加えますわ」
「そして、儀式魔法『機械天使の儀式』を発動させますわ! 手札の『サイバー・エンジェル』儀式モンスター1体のレベル分だけモンスターをリリースして、手札から儀式召喚しますわ! 私が儀式召喚するのは、レベル8の荼吉尼のレベル分、レベル6韋駄天と、レベル2プチ・エンジェルをリリースして、儀式召喚! 降臨せよ、麗しき機械天使! 『サイバー・エンジェルー荼吉尼ー』!」(カリン手札3→0)(カリン墓地2→5)
厳かなる儀式によって現れたのは、4本の腕を持ち、2本で槍を、もう2本で刃を持つサイバースーツのモンスター。攻撃力は2700。
「荼吉尼が儀式召喚された時、相手は1体モンスターを墓地へ送らなくてはいけません。これは相手モンスターに直接作用する効果ではなく、相手にリリースを強要させる効果。さあ、送りなさい」
「チッ、アタイはさっき儀式召喚したガストクラーケを墓地へ送る……」(アナエル墓地5→6)
「更に、リリースされた韋駄天の効果、韋駄天がリリースされた時、私の儀式モンスターの攻守は1000アップしますわ。よって、攻撃力は3700!」
「何っ!?」
「さあ、ダイレクトアタックですわ! 荼吉尼で、相手プレイヤーにダイレクトアタック!」
「くあああっ! て、テメエ……!」(アナエルライフ8000→4300)
「悪いのですが、あなたに構っている余裕などないのです。悪いですが、速攻で行かせてもらいますわ。エンドフェイズ、私は荼吉尼の効果で墓地の『機械天使の儀式』か『サイバー・エンジェル』モンスターを手札に加えますわ。私は墓地にある韋駄天を、再び手札へ!」(カリン手札0→1)(カリン墓地5→4)

カリン

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体
『サイバー・エンジェルー荼吉尼ー』(攻撃表示・攻撃力2700・光属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード1枚
『祝福の教会ーリチューアル・チャーチ』
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚


所変わって、バーニングブラッドエリアのアキラは。

「先攻後攻は?」
「先攻はお前がやれ、ガキ」
「……わかった」

1・アキラのターン

「俺のターン。俺は手札から、『アックス・ドラゴニュート』を召喚!」(アキラ手札5→4)
現れたのは、斧を持つ黒きドラゴン。攻撃力は2000と、レベル4としては最大級。
「更に、俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」(アキラ手札4→3)

アキラ

ライフポイント8000
手札枚数3枚
モンスター1体
『アックス・ドラゴニュート』(攻撃表示・攻撃力2000・闇属性・レベル4)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚


2・フレイムウォーのターン

「俺のターン、ドロー!」(フレイムウォー手札5→6)
「俺は『フレムベル・ヘルドッグ』を召喚!」(フレイムウォー手札6→5)
フレイムウォーの場に現れたのは、体が溶岩で出来ているような猟犬。攻撃力1900が、バーニングブラッドのフィールド効果で500アップする。
「行け、ヘルドッグ! フレイム・ファング!」
ヘルドッグの牙により、斧も折れて破壊される『アックス・ドラゴニュート』。
「チッ」(アキラライフ8000→7600)
「更に、ヘルドッグが戦闘で相手モンスターを破壊した時、効果が発動される。デッキから守備力200以下の炎属性モンスターを1体、特殊召喚する! 来い、レベル2チューナー、『ラヴァル炎樹海の妖女』!」
ヘルドッグの導きによって現れた、炎の女。守備力は200ぴったりだ。
「メインフェイズ2に入る。俺はレベル4のヘルドッグに、レベル2の妖女をチューニング! 滾れ、戦場よ! 戦いの中で、その闘志を燃え上がらせろ! シンクロ召喚! レベル6『ラヴァルバル・ドラグーン』!」(フレイムウォー墓地0→2)
燃え盛る炎から生まれ出た、炎の竜! 攻撃力はフィールド効果により、2500から3000にアップする! 
「ドラグーンの効果発動。デッキから『ラヴァル』モンスターを1体手札に加え、その後手札から墓地へ『ラヴァル』を墓地へ送る。俺は『ラヴァル・キャノン』を手札に加え、墓地に『ラヴァル炎火山の侍女』を墓地へ送る」(フレイムウォー墓地2→3)
「更に、墓地へ送られた侍女は、墓地へ送られた時に『ラヴァル』が墓地に存在する時、デッキから更に墓地へ『ラヴァル』を送れる! 俺は『ラヴァルのマグマ砲兵』を墓地へ送る」(フレイムウォー墓地3→4)
「リバースカードを1枚セットし、ターンエンドだ」(フレイムウォー手札5→4)

フレイムウォー

ライフポイント8000
手札枚数4枚
モンスター1体
『ラヴァルバル・ドラグーン』(攻撃表示・攻撃力3000・炎属性・レベル6)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚

「やっぱり、少しはマシなデュエルができるようだな。他の奴らとは、全然違う。気迫が違うって言うのかね」
「ああ、全部集め終えないと、闇の王様が五月蠅いんだよ。ただでさえ、プレイヤーキラーが3人もやられたってんで言うんで、カンカンなもんでなあ」
「ふーん? で、お前らを倒した奴って、誰?」
「闇の王様の話じゃ、要注意人物の六道遊太。そして知多泉と広野真薄の3人だと言っていたが?」
「へえ、アイツはともかく、あの2人がねえ。やるじゃん」
「他人のことなど気にしている場合か? お前の腕を見てみろ!」
「?」
右腕を見てみるアキラ。すると、火傷のような痕があった。触ると痛い。
「これは……」
「これは、闇のデュエル。ライフが減ると同時に、お前に炎のダメージを直接与える……。果たして、お前のライフが0になったら、一体どうなるのかねえ?」
闇のデュエル。それを説明されたアキラだったが、それに対し。
「へえ、そんなデュエルなんて初耳だ。だけど、0になった時の事なんて、考える必要なんてないぜ」
「何故だ?」
「俺は、負けないから。少なくとも、お前なんかには」
「ほう……面白い! なら、やってみせろ!」

所変わって、ウォーターワールドエリア。カリンとアナエルがデュエルをしている時、カリンのさっさと終わらせる発言に、内心激昂するアナエル。
(このガキ……さっさと終わらせるだと!? 確かに、ライフを半分程持って行かれたが、この程度!)

3・アナエルのターン

「アタシのターン、ドロー!」(アナエル手札1→2)
「魔法カード『サルベージ』を発動! 自分の墓地に存在する、攻撃力1500以下の水属性モンスター2体を手札に加える。アタシが手札に加えるのは、ヴィジョンとシャドウ!」(アナエル手札2→1→3)(アナエル墓地6→5)
「更に、手札から『儀式の準備』を発動! デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。その後墓地に儀式魔法があれば、1枚手札に加えられる! アタイはレベル6の『イビリチュア・マインドオーガス』を手札に加え、墓地の儀水鏡を手札に加える!」(アナエル手札3→2→4)
「そして、手札からヴィジョンを捨てて、デッキから儀式モンスター『イビリチュア・ソウルオーガ』を手札に加える」(アナエル墓地5→6)
「そして、儀式魔法『リチュアの儀水鏡』を発動! 手札のシャドウをレベル分の扱いとしてリリースして、モンスターを儀式召喚! 降臨せよ、荒れ狂う水の獣よ! レベル8『イビリチュア・ソウルオーガ』!」(アナエル手札4→1)(アナエル墓地5→8)
今度現れたのは、水の獣。攻撃力2800のモンスターが、ウォーターワールドの効果を受けて攻撃力3300となる。
「墓地に存在する儀水鏡の効果発動! 墓地のこのカードをデッキに戻し、墓地の『リチュア』モンスターを手札に戻す。アタイは墓地からアビスを手札に加える」(アナエル手札1→2)(アナエル墓地8→6)
「そして、ソウルオーガの効果を発動だよ! 手札から『リチュア』モンスターを1体捨てて、相手フィールドの表側表示カード1枚をデッキに戻す! アビスを捨てて、お前の荼吉尼をデッキに戻させてもらう!」(アナエル手札2→1)(アナエル墓地6→7)
「……はい」
「さあ、これでモンスターはいない! ダイレクトアタック! ソウルオーガでダイレクトアタック! アクア・パニッシャー!」
水の砲撃が、カリンを襲う。鋭い水圧の刃が、カリンに襲い掛かり、体に切り傷を負う。
「……」(カリンライフ8000→4700)
「さあ、これでライフはアタイと大差無いぞ! さあ、これでもアタイとの戦いをさっさと終わらせるなんて、そんな事が言えるのかい!?」
「……問題ありませんわ」
「何ィ!? 生意気言いやがる。ターンエンドだ!」

アナエル

ライフポイント4300
手札枚数1枚
モンスター1体
『イビリチュア・ソウルオーガ』(攻撃表示・攻撃力3300・水属性・レベル8)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数7枚
除外されているカード0枚


4・カリンのターン

「私のターン、ドローですわ」(カリン手札1→2)
「私は手札より、魔法カード『儀式の下準備』を発動。デッキから儀式魔法1枚を手札に加え、その儀式魔法に書かれている儀式モンスター1体を手札に加えます。加えた『祝祷の聖歌』に書かれているのは、『竜姫神サフィラ』。これを手札に加えますわ」(カリン手札2→1→3)(カリン墓地4→5)
「そして、手札より儀式魔法『祝祷の聖歌』を発動! レベルが6以上になるようにモンスターをリリースすることで、手札から『竜姫神サフィラ』を儀式召喚しますわ! 降臨せよ、歌を紡ぎし竜の姫、『竜姫神サフィラ』!」(カリン手札3→0)(カリン墓地4→7)
「……! この感覚は!」
とうとう現れた、カリンのエースモンスター。サファイアのような青き体と、白くガラスのような翼。攻撃力は2500程度だが、韋駄天の効果で1000アップの3500となる。
「コ、コイツは……!」


再び所変わり、バーニングブラッドエリア。アキラとフレイムウォーがデュエルしている。今は、アキラのターンだ。

3・アキラのターン

「俺のターン、ドロー」(アキラ手札3→4)
「俺のフィールドにモンスターがいない時、手札から『スチール・ドラゴン』を特殊召喚できる」(アキラ手札4→3)
「そして、『スチール・ドラゴン』のモンスター効果、ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する時、このカード1体だけで2体分のリリースとすることができる。俺はこの『スチール・ドラゴン』をリリースし……」
その瞬間、フレイムウォーは何かを感じる。ゾクリとするような、重い何かを。
(な、なんだ? いきなり……背中がざわめくような……! 何かが!)
「レベル8『青眼の白龍』を、俺はアドバンス召喚する! 来い、『青眼の白龍』!」(アキラ手札3→2)(アキラ墓地1→2)
「な、何!?」
アキラの場に現れた、アキラのエースカード。青き眼と白き体を持つ、巨大な龍。攻撃力は3000と、破格である。
しかし、フレイムウォーはそんなことに驚いているのではない。フレイムウォーは、ブルーアイズから感じる、強大な力に恐れているのだった。
(ただの精霊が、こんなにも強大な力を持つだと!? い、一体コイツは……!?)

そして、ウォーターワールドエリア。カリンの場に出されたサフィラが、バーニングブラッドエリアを見る。
(……やはり、この力はアキラ君の『青眼の白龍』……もうすぐでしょうか。アキラ君がそれを認知するのは……)
そして、『青眼の白龍』も。
「ギャオオオオンッ!」
「!? なんだ?」
勝手に咆哮し、サフィラのいるウォーターワールドエリアを向く。
炎の場と、水の場に並び立つ、二つの竜。その二つは、静かに共鳴する……。


第四十六話。終わり。
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ター坊
カリンとアキラの強キャラ感は相変わらずです。奇しくもそれぞれ儀式とパワー対決になりましたがどちらも精霊を出して優位に立てそうです。 (2018-11-09 14:01)
イクス
コメント返し ター坊さんへ
カリンちゃんとアキラ君は、メインキャラクターの中でも頭一つ実力が抜けていますからね。二人にある共通点の、精霊を持つことで、優位に立てるというのは、大きなアドバンテージです。特に、アキラ君の動向には要チェックですよ。 (2018-11-09 15:06)

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