07 超強化を打ち破れ！　作：ギガプラント

夏武斗「俺のターン！ドロー！」


夏武斗（Ｒ・Ｆ－エクストリーム・カイゼルの効果で、並べられれば並べられるほど相手の攻撃力が上がっちまう…。）


夏武斗（だったら一気に攻め崩すまでだ！）


夏武斗「俺は魔法カード『ワーム・ベイト』を発動！」


夏武斗「自分フィールドに昆虫族が存在する時、『ワームトークン』２体を特殊召喚する！」星１・ＤＥＦ０


光輝「モンスターの数を増やしてきたか…。」


夏武斗「俺はワームトークン２体をリリース！」


夏武斗「アドバンス召喚！現れろ！雄々しき巨体に雄々しきパワー！ドン・ヘラクレス！」星７・ＡＴＫ２７００


光輝「攻撃力２７００…確かにこれは少しマズいな。」


楯山「す、すげぇ…あっという間にデカいのをもう一体！」


涼蘭「ですが…まだ挽回できると決まったわけではありませんよ。」


夏武斗「バトル！俺はフェニックス・バタフライで、Ｒ・Ｆ－エアランナーに攻撃！ルミネッセンス・フレア！」


光輝「くっ！」ＬＰ４０００→３４００


夏武斗「Ｒ・Ｆが減った事により、エクストリーム・カイゼルの攻撃力もダウンだ！」ＡＴＫ２７００→２４００


楯山「相手の攻撃力が下がった！」


天音「これで攻撃力はドン・ヘラクレスの方が上になりましたね…。」


光輝「流石…と言いたいところだが、こちらも手をうたせてもらうよ！」


光輝「罠発動！『残光の抱擁（アフターグロウ・インブレイス）』！」


夏武斗「くそっ…罠か！？」


光輝「ライフを８００払い、効果発動！」ＬＰ３４００→２６００


光輝「自分のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、次の自分のエンドフェイズまで自分フィールドのモンスター１体に破壊されたモンスターの攻撃力を加える！」


光輝「破壊されたエアランナーの攻撃力分、つまり１１００ポイント攻撃力がアップする！」ＡＴＫ２７００→３５００


天音「また攻撃力を上げた…！これで夏武斗君は攻撃できなくなりましたね…。」


楯山「大型を守ったってことか…。」


アストベリー「それだけじゃあないさ。」


楯山「！？」


アストベリー「残光の抱擁は自分ターンまで効果が持続する…彼は防御と同時に攻撃のサポートまで行ったという事になる…。」


アストベリー「今度の大会も、中々楽しませてくれそうですな…。」


涼蘭「楽しみですわねぇ。」


夏武斗「俺は…これでターンエンド。」


光輝「では僕のターン！ドロー！」


光輝「『Ｒ・Ｆ－サンライトブレード』を召喚！」星３・ＡＴＫ１５００

ビームサーベル的な武器を持った戦士モンスター


光輝「Ｒ・Ｆモンスターが増えた事により攻撃力アップ！」カイゼルＡＴＫ３５００→３８００　サンライト１５００→２１００


光輝「更に！Ｒ・Ｆ－サンライトブレードの効果発動！」


光輝「自分のＲ・Ｆモンスター１体の攻撃力をエンドフェイズまで５００ポイントアップする！」


光輝「僕はこの効果で、エクストリーム・カイゼルを更に強化する！」ＡＴＫ３８００→４３００


夏武斗「また攻撃力が！！？」


楯山「なんだあれは！？また攻撃力アップだって！？」


天音「攻撃力…４３００。」


涼蘭「これが光輝君の戦いなんですよ。」


光輝「そして、自分フィールドに、攻撃力が元々の数値より１０００ポイント以上高いモンスターが存在する時、このカードは手札から守備表示で特殊召喚できる！」


光輝「行け！『Ｒ・Ｆ－メタルゴーレム』！」星５・ＤＥＦ１５００

近未来的な装甲を身に纏ったロボ


光輝「僕はレベル５のメタルゴーレムにレベル３のサンライトブレードをチューニング！」



燃え上がれ、豪傑なる魂！勝利を導く王者の力、荒ぶる戦場に激震を巻き起こせ！



シンクロ召喚！



立ち上がれ！『Ｒ・Ｆ－ゴールド・ヴィクトリー』！！星８・ＡＴＫ２５００





金色の拳を持つメカメカしいサイボーグ戦士。


夏武斗「２体目のシンクロモンスターか！」


光輝「エクストリーム・カイゼルの効果により、攻撃力が６００ポイントアップ！」ＡＴＫ２５００→３１００


光輝「バトルだ！エクストリーム・カイゼルで、ドン・ヘラクレスを攻撃！」


光輝「アフターグロウ・エクストリームナックル！！」

ギラギラと輝く光を纏った拳がドン・ヘラクレスを貫く。


夏武斗「ぐわああ！！」ＬＰ１９００→３００


夏武斗「ドン・ヘラクレスの効果発動…墓地からブルズアイ・フェアリーを守備表示で特殊召喚する！」ＤＥＦ８００


光輝「チューナーを特殊召喚…だが僕には攻撃が残っている！」


光輝「ゴールド・ヴィクトリーでブルズアイ・フェアリーを攻撃！」

金色の鉄拳がブルズアイ・フェアリーに容赦なく襲い掛かる。


夏武斗「ぐっ…！！」


天音「夏武斗君…！」


光輝「エンドフェイズ。エクストリーム・カイゼルに付与されていた残光の抱擁とサンライトブレードの効果が消える。」ＡＴＫ４３００→２７００


光輝「ターンエンド。さぁ切り返せるかい夏武斗君！」



涼蘭「熱くなってるけど…お仕事中ってこと忘れてないかしら…？」


アストベリー「まあまあ社長。デュエルとはそういうものです。」


アストベリー「この一戦くらいは大目に見てあげてくれませぬか。ソリッドビジョンも問題ない事は確認できたことですしな。」


涼蘭「くすっ…そうですわね。」



楯山「さて、流石にここまでか…はたまたアイツ、まだ何か手が………」


天音「夏武斗く～ん！！頑張ってくださ～い！！」


楯山（なな、なんて暖かい声援…！！こんな素敵な声で応援されたら余裕綽々でデスティニーシャイニングドローで１キルしちゃいますよ！初手でエクゾだって揃えてやりますよ！！…嗚呼、その声の向く先が僕だったらなぁ…マイスィートアンドロメダ天音さん…。）


楯山「おい！夏武斗ォォ！！天音さんの声援を受けておいて負けたら承知しないぞおおお！！」


夏武斗「おう！やってやるぜえ！！」


夏武斗「笑う門には………ヴィクトリイイイィィィ！！」


夏武斗「俺のターン！ドロー！」



光輝「………！」


夏武斗「手札の昆虫族モンスター１体を捨てる事で、このカードは手札から特殊召喚できる！」


夏武斗「現れろ！『スワローテイル・フェアリー』！」星２・ＤＥＦ８００


夏武斗「そして俺は『ビートルーパー』を召喚！」星３・ＡＴＫ１５００


夏武斗「ビートルーパーの召喚に成功した時、手札か墓地からレベル３以下の昆虫族モンスター１体を特殊召喚できる！」


夏武斗「俺はこの効果で、今墓地へ送った『サンド・トラッパー』を特殊召喚！」星３・ＡＴＫ１５００

火器やトラバサミを隠し持ったアリジゴク。


夏武斗「いくぜ！俺はレベル３のビートルーパーとレベル３のサンド・トラッパーにレベル２のスワローテイル・フェアリーをチューニング！」



密林の王者よ！燃えたぎる闘志をその身に宿し、猛き一撃で勝利を掴め！



シンクロ召喚！



出でよ！『ヴィクトリー・ビートル』！星８・ＡＴＫ２５００





天音「！」


アストベリー（このモンスターは…！？）


光輝「この局面でレベル８のシンクロモンスターを召喚してくるとは…。」


楯山「すっげぇ…あそこでシンクロするための手札を揃えるなんて………い、いやいや！天音さんの声援があったんだからあれくらい当然当然！！」


天音（あれは…あの時召喚したモンスターと同じ…！）


天音（…ですけど。）


アストベリー（大きなＤオーラは……感じられぬか。）


天音（特に変わった事は…起きていないようですね。）



夏武斗「そしてこの瞬間！サンド・トラッパーの効果発動！」


夏武斗「このカードがシンクロ召喚に使用されて墓地へ送られた時、相手フィールド上のカード１枚の効果を無効にする！」


光輝「効果を無効に…か。」


夏武斗「選択するのはエクストリーム・カイゼル！行け！サンド・トラッパー！」

エクストリーム・カイゼルの足元に砂の窪みが現れ、その動きを妨げる。


光輝「くっ！攻撃力が！」カイゼルＡＴＫ２７００→２１００　ゴールドＡＴＫ３１００→２５００


夏武斗「バトル！ヴィクトリー・ビートルで、Ｒ・Ｆ－エクストリーム・カイゼルを攻撃！ヴィクトリーホーン・ストライク！」


光輝「っ！！」ＬＰ２６００→２２００


光輝「だが僕には、まだゴールド・ヴィクトリーがいる！」


夏武斗「へへ！でもヴィクトリー・ビートルは相手モンスターを戦闘破壊した時、もう一度だけ続けて攻撃できる！」


光輝「何っ！？」


夏武斗「まだもう一回ヴィクトリー・ビートルの攻撃は残ってるぜ！」



楯山「上原さんにセットカードは無し…手札も０…。」


天音「ということは…！」


涼蘭「あらまぁ……これは…」



光輝「……ふっ、まさか１ターンで返されるとはね。」


光輝「よし、悔しいが僕も全力で受け止めよう！」


夏武斗「行け！ヴィクトリー・ビートルでＲ・Ｆ－ゴールド・ヴィクトリーを攻撃！」


光輝「迎え撃て！ゴールド・ヴィクトリー！」





夏武斗「ヴィクトリーホーン・ストライクウウウゥゥゥ！！！」
光輝「ゴールデン・ヴィクトリーフィストオオオォォォ！！！」





ぶつかり合う大角と金の拳。強大な爆風が巻き起こる。



天音「きゃ！」


楯山「おおう！」


涼蘭「あらま…！」


アストベリー「………」


互いの場のそれぞれのモンスターは消えている。


天音「同じ攻撃力同士の戦闘…両者破壊…ですね。」



光輝「…」


夏武斗「さぁこれで最後だ！煌翅蝶－フェニックス・バタフライで光輝さんにダイレクトアタック！！」


夏武斗「ルミネッセンス・フレア！！」



光輝「………ふっ。」ＬＰ２２００→０





ＷＩＮ・夏武斗






夏武斗「よっしゃあああ！！勝ったぜえええ！！」


光輝「ああ。見事だったよ。これは僕もうかうかしていられないな。」


天音「おめでとうございます。夏武斗君。」


夏武斗「ああ！ありがとな天姉！」


楯山「ぐぬぬ…まぁちょっとはやるようじゃないか…。」


夏武斗「へへん。まぁな！」


アストベリー「うむ。見事だった。」


アストベリー「ソリッドビジョンシステムも問題なさそうだ。協力感謝する。」


夏武斗「こっちこそ！デュエルさせてくれてありがとな…えーと、アストベリーさん！」


光輝「僕からもお礼を言わせてもらうよ。協力してくれた事は勿論、良いデュエルをさせてもらった。」


夏武斗「ああ！またデュエルしようぜ光輝さん！」


光輝「ああ是非とも！」

握手する２人。


涼蘭「さて、ここの機器も開放できそうですわね。」


アストベリー「私もそろそろ本社に帰らねばな。」


涼蘭「あぁすいません！長居させてしまって！」


アストベリー「私が勝手に居座っただけのことだ。どうか気にしないでほしい。」


アストベリー「夏武斗君…と言ったか。」


夏武斗「うん？」


アストベリー「君とはまた、近いうちに会えそうな気がするよ…。」


夏武斗「？？」

歩き去っていくアストベリー。


涼蘭「それじゃ私は会長をお送りしてくるから。またね天音ちゃん。」


天音「はい。」


光輝「僕もここで失礼するよ。」


夏武斗「ああ！またな。」

去っていく２人。


夏武斗「あ、なあなあ天姉、天姉は社長さんと知り合いなのか？」


楯山「そ、そうだ僕も気になってたんだ。」


天音「あ、そういえば言ってませんでしたね。」




天音「私が故郷から出てきて伊世さんのお宅にお邪魔してるという事はもうご存知だと思いますが…」


天音「実は元々伊世さんと知り合いだったわけではないんです。最初に頼んだのは別の人なんですよ。」


楯山「つまり…それが？」


天音「はい。百瀬川涼蘭さんです。」


天音「ですが涼蘭さんは自分は中々家に帰れないからと言うことで、昔からのご友人でＭ.Ｃ.Ｃに努めていらっしゃる伊世さんを紹介してくださったんです。」


天音「私も最初は一人でも大丈夫とお伝えしたんですが…『家族は居た方がいいから』と押し切られてしまいました。」


夏武斗「なるほどなぁ。どうりで仲が好いと思ったぜ。」


楯山（Ｍ.Ｃ.Ｃの社長とお知り合いとは……むむむ、少しだけハードルが上がったような…むむむ。）


楯山「はぁ…ホントに凄い組み合わせに会ってたんだな僕達。」


天音「私もアストベリー会長に直接お会いしたのは初めてです。」


楯山「あ、サイン貰っとくべきだったか…。」


夏武斗「アーネスト・アストベリー会長…かぁ。」





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（Ｍ.Ｃ.Ｃデュエルセンター・通路）



涼蘭「すっかりやられちゃったわね光輝君。」


光輝「はは…ですね。」


涼蘭「でもあなたのデッキ、調整中なんでしょう？」


光輝「負けは負けですよ。僕はエースモンスターも出したわけですし。彼も強かった。」


涼蘭「あの子…なんだか面白そうな子よね。全力でデュエルできなかったのはちょっと残念ね。」


光輝「いえ、そうでもありませんよ。」




光輝「今年の大会も…油断できないことが分かりましたから。」




終











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次回予告


夏武斗「そういえば…こっちに来てからカードショップ行ってねえな。」


天音「上波町はデュエル都市ですから、カードショップの数も凄いですよ。」


夏武斗「よっしゃあ！早速行こうぜ！なんか凄い店があるらしいんだ！」


天音「はい！……あれ？この張り紙に写ってる人って…。」


夏武斗「次回！『路地裏の再会』」


夏武斗「ごめん天姉…でも俺は、もう一度あいつと話がしたいんだ…！」


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・遊戯王ＧＸの次回予告集動画を見てたら急に次回予告が作りたくなった…。01～06話にも次回予告を追記したので、宜しければ（十代のテーマを頭に流しながら）ご覧ください。