第101話　騙し合い勝負　作：ター坊

~クロノス　サイド~

【順番はクロノス→有馬→藤吉郎】

「ワタシのターン。フィールド魔法『歯車街』を発動。これによりアンティークギアを出すときの生け贄が少なくなったノーネ。これで生け贄なしで『古代の機械獣』を召喚！カードを1枚伏せてターン終了ナノーネ」
「ワシの番！ワシは『朧忍ハガクレ』を召喚。番を終いとしようか」
「ウキャキャ。大したことないなー！オイラの番じゃ！札を引き、……ウッキャー！」
「な、なんナノーネ？」
「オイラの手札にはなんもない！このまま番を終える！キー！」
これはチャンスナノーネ。一気に畳み掛ければ楽勝ナノーネ。
「ワタシのターン、ドロー。ワタシは『古代の機械兵士』を召喚。バトルナノーネ！」
「うわぁ！マズイ！マズイ！ウッッキー！！」
「まずは『古代の機械獣』からナノーネ！」




ワタシの攻撃宣言時、藤吉郎の表情が変わったノーネ。
「なーーんてなー。手札より式霊『巌猿(いわざる)』の効果発動！これにより攻撃宣言を行った式霊を破壊してこいつを特殊召喚する！」
「ぬぅぅう！？」
「おのれ藤吉郎め！猿芝居を打ちよったか！」
「ウキャッキャ！ざまぁーみさらせ！」
「むぬぅぅ！ワタシはこれでターン終了ナノーネ！」
「ワシの番！札を引き、『朧忍ヒサメ』を召喚し、御緒羽阿麗！得苦師伊頭召喚！『朧忍アマカゼ』！」
「ウキャキャ。ここで手札の『観猿(みざる)』の効果発動！これで相手の秦苦露･得苦師伊頭のいずれかの召喚を無効にしてコイツを特殊召喚！」
「な、なんと！これでは攻めれぬか…！札を1枚伏せて終いじゃ」
「ウッキキ。ご苦労なことで。そのおかげでオイラの場には星五が二体、さらに手札から『着飾猿(きかざる)』を特殊召喚！オイラは『巌猿』、『観猿』、『着飾猿』で御緒羽阿麗！得苦師伊頭召喚！黒星五『猿王(えんおう)-征天大聖』！」
「うぬう！藤吉郎も得苦師伊頭使いであったか！」
「征天大聖の効果発動！御緒羽阿麗湯新斗を一つ使い、分身を特殊召喚するっキャー！」
征天大聖がオーバーレイユニットを１つ食べ、吐き出すと同じ姿をした分身が出現したノーネ！
「戦闘じゃ！まずは本体でそのカラクリの兵に攻撃！」

猿王-征天大聖 ATK 2800 VS 古代の機械兵士 ATK 1300

「さらに、分身で徳川の老いぼれにトドメを刺すっキャー！」
「シニョーレ･有馬！」

分身斗緒勲(とーくん) ATK 2000 ×4　直接攻撃

「この瞬間、墓地のハガクレの効果発動！こやつを除外し、山札よりハガクレを二体特殊召喚する！」

分身斗緒勲 ATK 2000 VS 朧忍ハガクレ DEF 1500
分身斗緒勲 ATK 2000 VS 朧忍ハガクレ DEF 1500

「ならば分身で二手に攻撃！」

分身斗緒勲 ATK 2000 クロノスへ直接攻撃
分身斗緒勲 ATK 2000 有馬に直接攻撃

「アラ！？ナノーネ！」
「うぐぬ…！」
「ウキャキャ。愉快愉快！オイラは札を三枚伏せて終わりにしてやるっきゃ」

クロノス:LP 4500
有馬又左衛門:LP 6000
林上藤吉郎:LP 8000

「ワタシのターン、ドロー。…カードを伏せてターン終了ナノーネ」
「ワシの番。……ワシも札を伏せて終いじゃ」
「ウーキャッキャッキャ！諦めおったか！まぁオイラに勝つなんざ百年早いわさ！オイラの番！これでトドメじゃい！行けーい！」
「掛かったノーネ。モンキー･ヤングマン…」
「ウキャ？」
「罠カード『邪神の大災害』を発動するノーネ！これでフィールド上の魔法･罠を全て破壊するノーネ！」
「な、なんじゃとー！」
「さらーに！破壊された『歯車街』と『黄金の邪神像』の効果発動。これで邪神トークンとデッキから『古代の機械巨竜』を特殊召喚するノーネ！」
「ウキャ…。攻撃力三千…。だが、徳川の老いぼれを見捨ておったな！全式霊を老いぼれに攻撃させる…あれ？」
「ハッハッハ！残念じゃったのう。クロノス殿が破壊したのは『忍法　闇告(やみつげ)』！これが相手の効果で破壊された場合、相手の番を強制終了させる！」
「そ、そんな…。オイラは…嵌められたのか…！……ゥウッッキイイィィ！！」
「アナータのターンがスキップされたことでワタシのターン、ドロー。ワタシは再び『歯車街』発動！これで生け贄召喚に必要なモンスターの数が1体減るノーネ。邪神トークンを生け贄に、『古代の機械巨人』を召喚！今までのお返しナノーネ！」
「ぶ、分身が身代わりとなる！」

古代の機械巨人 ATK 3000 VS 分身斗緒勲 ATK 2000
古代の機械巨竜 ATK 3000 VS 分身斗緒勲 ATK 2000

「オワアァァ！」
「ワタシはカードを1枚伏せてターン終了ナノーネ。トドメは任せましたノーネ」

クロノス:LP 4500
有馬又左衛門:LP 6000
林上藤吉郎:LP 6000

「心得た！ワシの番！手札より魔法札『忍法奥義　爆裂昇華』発動！これで墓地から『朧忍アマカゼ』を特殊召喚し、アマカゼを素材に新たな得苦師伊頭召喚を行う！」
「な、なにー！得苦師伊頭から得苦師伊頭ぅ~！？」
「アマカゼよ！昇華せよ！再得苦師伊頭召喚！黒星六！『伝説の朧忍カグラハガネ』！カグラハガネの効果発動！これで御緒羽阿麗湯新斗を一つ使い、このターンの間、通常の攻撃に加えて場に存在する特殊召喚された式霊の数だけ攻撃できる！」
「な！今場にいるのは征天大聖と分身二体、カラクリの竜とアイツ自身…通常の攻撃も含めて六回連続攻撃！？だが攻撃力二千五百ならば…まだ」
「それはどうかのう？戦闘じゃあ！」

伝説の朧忍カグラハガネ ATK 2500 VS 分身斗緒勲 ATK 2000 2体

「続いて征天大聖に攻撃するが、この瞬間、カグラハガネの効果発動！墓地のアマカゼを除外し、その攻撃力分、このカグラハガネの攻撃力を上げる！」
「な！」

伝説の朧忍カグラハガネ ATK 4500 VS 猿王-征天大聖 ATK 2800

「そして、トドメの三連撃で終いじゃあー！」

伝説の朧忍カグラハガネ ATK 2500 ×3　直接攻撃


「ウワッキヤアアァァ！！」
「やりましたな！クロノス殿！」
「いや。喜ぶのはまだ早いノーネ。ゆっくりしてる場合にはいかないノーネ！」
「左様ですな。早く姫様達と合流しなくては」
ワターシとシニョーレ有馬は急いで阿津血城へと入ったノーネ。




~凌牙サイド~

「追い詰めたぜ…遊馬！」

凌牙:LP 2100　『バハムート･シャーク』･『No.17リバイス･ドラゴン』
Ⅳ:LP 2400　『No.88ギミックパペット-デスティニー･レオ』
九十九遊馬:LP 800　セットカード1枚

俺とⅣの場には強力モンスターが揃っている。遊馬テメェをあと少しで…。
「俺のターン！ドロー！うぐっ！」
遊馬の様子がおかしい。
「俺は罠カード発動。『エクシーズ･リボーン』これで墓地から『No.39希望皇ホープ』を復活させる！そして…『RUM-フォビドゥン･フォース』を発動！」
「なんだあのRUMは！？」
「これで希望皇ホープをランクアップさせる！希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築。闇の力よ。希望を飲み込み生きとし生きるものに絶望を与えよ。現れろ！『Ｄ(ダークネス)No.39絶望皇ディスパイア』！！」
「なんだ！？このNo.は！」
「遊馬！」
「俺の声が届かねぇなんて…。俺は……俺ハ…。シャーク、Ⅳ！！オ前ラヲ倒ス！」