第６４話：猛る獣を束ねし千変の狐　作：チュウ

※エルミア視点継続


エルミア：ＬＰ８０００
【手札】３枚　

【フィールド】
●モンスター
攻撃表示：《森羅の番人 オーク》×２《神樹獣ハイペリュトン》
守備表示：《森羅の姫芽神 スプラウト》

●フィールドゾーン
《森羅の霊峰》

●魔法・罠
《森羅の神幼樹 コニファー》※永続魔法扱い
セットカード１枚

【墓地】
《ローンファイア・ブロッサム》《森羅の神芽 スプラウト》《薔薇恋人》

【除外】
《森羅の彩葉》

シャルル：ＬP８０００
【手札】５枚　

【フィールド】
●モンスター
なし

●フィールドゾーン
なし

●魔法・罠
なし

【墓地】
なし


「妾のターンじゃ！ドロー！手札から《千変の狐姫》を召喚！」

《千変の狐姫》
効果モンスター
星３/地属性/獣族/攻１２００/守３００
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「千変万化」１枚を手札に加える。
②：自分・相手ターンに、このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのモンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターをリリースしてこのカードを特殊召喚する。

　狐のお姫様？ちょっとシャルルに似てるかも。

　「召喚時の効果でデッキから《千変万化》を手札に加えるぞ！そして、そのまま発動！」

《千変万化》
速攻魔法
このカードを発動するターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できない。
①：自分フィールドの「千変の狐姫」１体をリリースして発動できる。自分の手札・デッキ・墓地からレベル５以上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター１体を特殊召喚する。

　「《千変の狐姫》をリリースし、デッキから鳥獣族モンスター、《禽神王バルバロス・アレクトール》を特殊召喚するぞ！」

《禽神王バルバロス・アレクトール》
効果モンスター
星６/風属性/鳥獣族/攻２４００/守２０００
このカード名の①②③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または自分フィールドに「バルバロス」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②：自分のメインフェイズに発動できる。デッキから「禽神王バルバロス・アレクトール」以外の「バルバロス」モンスター１体を手札に加える。
③：相手フィールドのカード（表側表示）１枚を対象として発動できる。そのカードの効果を無効にする。

　獣族・獣戦士族・鳥獣族がメインのデッキなのかな？黄の国は獣人族の国だし、その国の王女様ならピッタリのデッキね。

　「《禽神王バルバロス・アレクトール》の効果発動じゃ！デッキからバルバロスモンスターを手札に加えるぞ！」

　「それはダメかな！《神樹獣ハイペリュトン》の効果を発動！今回はモンスター効果を無効にするから、Ｘ素材からモンスターカードを１つ取り除いてその効果を無効にして破壊するよ！」

　「むむ……そう簡単にはいかんか。だが！残念じゃったな！わらわの手札には必要なカードがもうあるぞい！手札から《機神王バルバロス・ウル》を見せてその効果を発動！」

《機神王バルバロス・ウル》
効果モンスター
星４/地属性/機械族/攻１６００/守１５００
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：手札のこのカードを相手に見せて発動できる。自分の手札・デッキ・墓地からレベル８の「バルバロス」モンスター１体を特殊召喚し、このカードを自分フィールドの「バルバロス」モンスター１体の攻撃力８００アップの装備カード扱いで装備する。その後、相手フィールドモンスターまたは魔法・罠カードを全て破壊できる。この効果の発動後、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。
②：このカードが装備状態の場合に発動できる。デッキから「バルバロス」のカード名が記された魔法・罠カード１枚を手札に加える。
③：このカードを装備したモンスターは相手モンスター全てに１回ずつ攻撃できる。

　うぇ！？機械族？ビースト族のデッキじゃなかったのかな？というより、さっきの魔法カードの効果で出せない筈だけど……

　「この効果でデッキから《神獣王バルバロス》を特殊召喚し、このカードを装備するぞ！そして、その攻撃力を８００アップさせ、相手フィールドの魔法・罠カードかモンスターを全て破壊する！」

　「それは絶対にダメ！《森羅の姫芽神 スプラウト》の効果をＸ素材を１つ取り除いて発動！そのモンスター効果を無効にしてそのカードをデッキに戻してもらうよ！」

　魔法・罠かモンスターのどっちかとは言え、全部破壊するのは流石に危なかった……

　「ガードが堅い女じゃの～……そんなんじゃ男にモテんぞ？」

　それは関係ないんじゃないかな……

　「心配しなくても大丈夫。普段は緩いから」

　適当に言っとこ。別に嘘じゃないしね。ユウキとももっと仲良くなれたらいいんだけどな～

　「そうなのかえ？」

　信じちゃうんだ……

　「……エルミア？何を言っているの？」
　
　あはは……またフレアを怒らせちゃった。ユウキの事になると途端に嫉妬深くなるから困っちゃうよね〜おちおちユウキと仲良くできないもんな～

　「え～っと、どうぞ続けて？」

　「そうじゃったな、妾のターンじゃった。では、手札から《神獣の轟咆》を発動じゃ！」

《神獣の轟咆》
通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：デッキから「バルバロス」モンスター１体を手札に加える。
②：自分のモンスターゾーンに獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター以外のモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・フィールド・墓地から、融合素材モンスターを除外し、「バルバロス」融合モンスター１体を融合召喚する。

　「デッキからバルバロスモンスターである、《神獣王バルバロス》を手札に加える。そして、そのまま《神獣の轟咆》の墓地効果を使うぞ！このカードを除外し、手札の《神獣王バルバロス》ともう１体の《機神王バルバロス・ウル》を素材として除外し、融合召喚！猛ろ！《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》！」

《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》
融合・効果モンスター
星９/地属性/獣戦士族/攻４０００/守２２００
レベル８・獣戦士族モンスター＋「バルバロス」モンスターまたは獣族・鳥獣族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみＥＸデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの「機神王バルバロス・ウル」を装備したレベル８の「バルバロス」モンスター１体をリリースして特殊召喚する。このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：自分の墓地・除外状態のモンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの攻撃力１０００アップの装備カード扱いで装備する。
②：相手がカード効果を発動した時、このカード以外の自分フィールドのカード（表側表示）１枚を墓地へ送って発動できる。相手フィールドのモンスターまたは魔法・罠カードを全て破壊する。

　「《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》の①の効果じゃ！除外されている《機神王バルバロス・ウル》を攻撃力１０００アップの装備カード扱いで装備するのじゃ！」

《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》
攻４０００→攻５０００

　「バトルじゃ！《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》で《神樹獣ハイペリュトン》を攻撃じゃ！」

エルミア：ＬＰ８０００→ＬＰ５９００

　「更に！《機神王バルバロス・ウル》の効果で、このカードを装備したモンスターは相手モンスター全てに１回ずつ攻撃できるのじゃ！」

　「ぜ、全部！？」

　「行っけぇ！まずは《森羅の番人 オーク》２体を攻撃！」

エルミア：ＬＰ５９００→ＬＰ３３００→ＬＰ７００

　「最後に守備表示の《森羅の姫芽神 スプラウト》に攻撃じゃ！」

　まだ《森羅の姫芽神 スプラウト》を失う訳にはいかない！

　「セットカードオープン！速攻魔法《ハーフ・シャット》を《森羅の姫芽神 スプラウト》を対象に発動！このターン、対象のモンスターの攻撃力は半分になる代わりに戦闘では破壊されなくなる！」

　「むむ！ダメじゃったか……なら、メインフェイズ２じゃ。装備状態の《機神王バルバロス・ウル》の効果発動！デッキからバルバロスのカード名が記された魔法・罠カードを手札に加える……妾は《神獣の贄》を手札に加える！」

《神獣の贄》
通常罠
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：自分の墓地・除外状態からレベル８以上の「バルバロス」モンスター１体を手札に加える。その後、以下の効果を適用できる。
●「神獣の贄トークン」（獣族・地・星１・攻／守０）３体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたトークンはエンドフェイズに破壊される。
②：自分のモンスターゾーンに獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター以外のモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。手札からレベル８以上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター１体を召喚する。

　「カードを１枚セットしてターンエンドじゃ！」

　ライフが７００になっちゃったけど、何とか生き残った……全体破壊が多いデッキなのかな？豪快過ぎてチマチマやってたらやられちゃう！次のターンで何とかしないと！