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第23話:炎上するエルフの森 作:チュウ
シャイニーの昔話しを聞いていると、いつの間にかエルフの森内部へ馬車は進んでいた。
そして森の中にある街道を進み、街道が切れている部分まで進むと馬車が止まった。
「ここがエルフの森……」
ただの森なのに、エルフの森と聞くだけで何故か神秘的に見えてくるのはなんでだろうかね。
「ここでエルフの方が来るのを待ちます。ユウキも楽にしてくださいね」
「あぁ、分かったよ」
…………ここで待ってからどれくらい経っただろうか……エルフの方とやらが全く来ない。
「ん?」
俺はなにか変な匂いに気がついた。
「なんか、焦げ臭くないか?」
「確かに……」
フレアも気付いたみたいだ。
「火などは焚いていませんが……」
護衛でいる騎士さんが火元がない事を確認するように言った。
「馬車内も問題ありません」
メイドのメイさんが馬車の中や荷台まで確認したが、火元はなかった。
「んー何処かで焚き火でもしてるとかでしょうか?」
「エルフの森のこの様な場所で火など焚いていたら、エルフ達に弓で射抜かれますよ……」
シャイニーの意見はフレアによって否定された。
「誰か来ますぞ!」
騎士さんの言葉の後、木の枝を足場に軽やかに移動してくる1人の影が見えた。
「……貴女が手紙の主?」
俺達の前に着地したのは金色の長い髪をポニーテールにしており、翡翠色の目、長い耳をした可愛らしい少女だった。
「フレアです。貴女がエルフ族の使いですか?」
「はい!私はエルフの森の族長の孫娘のエルミアと言います!赤の国の姫様……この度のお話しは後日にして貰いたいのです」
「どういう事ですか?」
「この森に闇の尖兵が現れて襲撃を受けているのです……」
闇の尖兵だって!?
「だったら協力するぜ!俺はその闇の尖兵に用があるんだ!」
「有り難いですが、お断りさせて頂きます」
は!?なんで……
「襲撃を受けてるんだろ?だったら手は多い方が……」
「人間族に必要以上の借りを作る事はできません!そういう掟なのです……」
シャイニーの話しを聞いていたから分かると言えば分かる……人間と関わりたくないのは……
「エルミア様、不可侵条約により片方が危機に瀕している際はもう片方がこれを助ける、とあります。掟があろうと我々には助ける義務があります……というか、助けたいので助けさせてください。ユウキもそう言ってます」
「お、おう!そういう事だ!」
今日のフレアは推しが強いな。
「……分かりました。では、お言葉に甘えて助けて頂きたいです!正直言って私達だけでは厳しい現状で……」
「なら急ごう!」
俺達はエルミアさんに追従して森の中へ入って行った。奥へ行く程、焦げた匂いが強くなり、更に奥へ進むと森中に煙が充満しつつあった。
「なんだよこれ!?」
森の奥にはエルフ達が住む家が沢山あったが、大半が炎に包まれていた。
「ユウキ!あれを!」
シャイニーが指を差した先には、前に俺が戦ったのと同じような見た目をした存在……闇の尖兵がいた。
「闇の尖兵!ここで何してやがる!」
「……」
コイツ、なにも答えないつもりか?そういえば、前に戦った時も会話らしい会話はできなかったな……まるで意思を感じない。だったら話しが早い方法で片付ける!
「俺とデュエルしろ!闇の尖兵!」
「デュエルを承認……」
まるで機械みたいだな……
「フレア!ここは俺に任せて他のエルフ達を頼む!」
こんなところで足止めを食らう訳にはいかないもんな。
「分かりました……気をつけて!」
察してくれたのか、そう言い残してフレア達は離れていった。
「あぁ!フレアも気を付けて!……さぁ!かかってこい!」
「「デュエル!!」」
ユウキ:LP8000
闇の尖兵:LP8000
「ワタシのターン、手札から《天帝従騎イデア》を召喚」
《天帝従騎イデア》
効果モンスター
星1/光属性/戦士族/攻800/守1000
「《天帝従騎イデア》が召喚した場合、攻撃力800/守備力1000のモンスター……《冥帝従騎エイドス》をデッキから守備表示で特殊召喚」
《冥帝従騎エイドス》
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻800/守1000
「《冥帝従騎エイドス》が特殊召喚した場合、このターンのメインフェイズに、通常召喚とは別にアドバンス召喚する事ができるようになったため、私は《天帝従騎イデア》と《冥帝従騎エイドス》の2体をリリース、《轟雷帝ザボルグ》をアドバンス召喚する」
《轟雷帝ザボルグ》
効果モンスター
星8/光属性/雷族/攻2800/守1000
「また帝王かよ!?」
野盗にイアンと、散々戦ったから正直帝王はお腹いっぱいなんだよ!
「だが、《轟雷帝ザボルグ》は初めて見るな……どんなカードなんだ?」
「不味いです!?《轟雷帝ザボルグ》は!」
なっ、なんだ!?そんなにヤバいのか?
「ワタシは《轟雷帝ザボルグ》の効果発動。自身を破壊し、お互いのEXデッキからこの効果で破壊したモンスターのレベルの数までカードを墓地へ送ります。なお、光属性モンスターをリリースして《轟雷帝ザボルグ》がアドバンス召喚している場合、本来であれば、相手のEXデッキから墓地へ送るカードは相手が選びますが、それをワタシが選びます」
「なっ、なに!?お互いのEXデッキ破壊だと!」
「《轟雷帝ザボルグ》のレベルは8……つまり8枚のカードが墓地へ送られてしまいます!」
相手が俺のEXデッキから選んだのは、《スターブライトネス・ドラゴン》×2《ライトロード・アーク ミカエル》《神聖騎士パーシアス》《閃珖竜 スターダスト》《シューティング・ライザー・ドラゴン》《ライトニング・ウォリアー》《月華竜ブラック・ローズ》の8枚。
「うぅ……夜鍋までして密かに《スターブライトネス・ドラゴン》を2枚にしてたのに……」
シャイニーがなんかショックを受けてるんだが……確か強いモンスターは作るのは大変とか言ってたし、新しいカードを控えてまで同じカードを作ったもんだから活躍させたかったんだろうな……
相手が自身のEXデッキから選んだのは、《虹光の宣告者》×3《捕食植物キメラフレシア》《スクラップ・ドラゴン》《中生代化石騎士スカルナイト》×2《中生代化石マシン スカルワゴン》の8枚。
「ワタシは墓地へ送られた《虹光の宣告者》の効果を3枚とも発動。デッキから《高等儀式術》1枚と《カオス・ソルジャー》2枚を手札に加え、そのまま《高等儀式術》を発動。デッキから通常モンスター《ジェネティック・ワーウルフ》2体を墓地へ送り、手札から《カオス・ソルジャー》を攻撃表示で儀式召喚する」
《カオス・ソルジャー》
儀式モンスター
星8/地属性/戦士族/攻3000/守2500
「カードを1枚セットしてワタシはこれでターンエンド」
色々やられたが、場には《カオス・ソルジャー》1体か……今の俺のデッキならこれくらい何とかなりそうだな。さぁ、反撃だ!
そして森の中にある街道を進み、街道が切れている部分まで進むと馬車が止まった。
「ここがエルフの森……」
ただの森なのに、エルフの森と聞くだけで何故か神秘的に見えてくるのはなんでだろうかね。
「ここでエルフの方が来るのを待ちます。ユウキも楽にしてくださいね」
「あぁ、分かったよ」
…………ここで待ってからどれくらい経っただろうか……エルフの方とやらが全く来ない。
「ん?」
俺はなにか変な匂いに気がついた。
「なんか、焦げ臭くないか?」
「確かに……」
フレアも気付いたみたいだ。
「火などは焚いていませんが……」
護衛でいる騎士さんが火元がない事を確認するように言った。
「馬車内も問題ありません」
メイドのメイさんが馬車の中や荷台まで確認したが、火元はなかった。
「んー何処かで焚き火でもしてるとかでしょうか?」
「エルフの森のこの様な場所で火など焚いていたら、エルフ達に弓で射抜かれますよ……」
シャイニーの意見はフレアによって否定された。
「誰か来ますぞ!」
騎士さんの言葉の後、木の枝を足場に軽やかに移動してくる1人の影が見えた。
「……貴女が手紙の主?」
俺達の前に着地したのは金色の長い髪をポニーテールにしており、翡翠色の目、長い耳をした可愛らしい少女だった。
「フレアです。貴女がエルフ族の使いですか?」
「はい!私はエルフの森の族長の孫娘のエルミアと言います!赤の国の姫様……この度のお話しは後日にして貰いたいのです」
「どういう事ですか?」
「この森に闇の尖兵が現れて襲撃を受けているのです……」
闇の尖兵だって!?
「だったら協力するぜ!俺はその闇の尖兵に用があるんだ!」
「有り難いですが、お断りさせて頂きます」
は!?なんで……
「襲撃を受けてるんだろ?だったら手は多い方が……」
「人間族に必要以上の借りを作る事はできません!そういう掟なのです……」
シャイニーの話しを聞いていたから分かると言えば分かる……人間と関わりたくないのは……
「エルミア様、不可侵条約により片方が危機に瀕している際はもう片方がこれを助ける、とあります。掟があろうと我々には助ける義務があります……というか、助けたいので助けさせてください。ユウキもそう言ってます」
「お、おう!そういう事だ!」
今日のフレアは推しが強いな。
「……分かりました。では、お言葉に甘えて助けて頂きたいです!正直言って私達だけでは厳しい現状で……」
「なら急ごう!」
俺達はエルミアさんに追従して森の中へ入って行った。奥へ行く程、焦げた匂いが強くなり、更に奥へ進むと森中に煙が充満しつつあった。
「なんだよこれ!?」
森の奥にはエルフ達が住む家が沢山あったが、大半が炎に包まれていた。
「ユウキ!あれを!」
シャイニーが指を差した先には、前に俺が戦ったのと同じような見た目をした存在……闇の尖兵がいた。
「闇の尖兵!ここで何してやがる!」
「……」
コイツ、なにも答えないつもりか?そういえば、前に戦った時も会話らしい会話はできなかったな……まるで意思を感じない。だったら話しが早い方法で片付ける!
「俺とデュエルしろ!闇の尖兵!」
「デュエルを承認……」
まるで機械みたいだな……
「フレア!ここは俺に任せて他のエルフ達を頼む!」
こんなところで足止めを食らう訳にはいかないもんな。
「分かりました……気をつけて!」
察してくれたのか、そう言い残してフレア達は離れていった。
「あぁ!フレアも気を付けて!……さぁ!かかってこい!」
「「デュエル!!」」
ユウキ:LP8000
闇の尖兵:LP8000
「ワタシのターン、手札から《天帝従騎イデア》を召喚」
《天帝従騎イデア》
効果モンスター
星1/光属性/戦士族/攻800/守1000
「《天帝従騎イデア》が召喚した場合、攻撃力800/守備力1000のモンスター……《冥帝従騎エイドス》をデッキから守備表示で特殊召喚」
《冥帝従騎エイドス》
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻800/守1000
「《冥帝従騎エイドス》が特殊召喚した場合、このターンのメインフェイズに、通常召喚とは別にアドバンス召喚する事ができるようになったため、私は《天帝従騎イデア》と《冥帝従騎エイドス》の2体をリリース、《轟雷帝ザボルグ》をアドバンス召喚する」
《轟雷帝ザボルグ》
効果モンスター
星8/光属性/雷族/攻2800/守1000
「また帝王かよ!?」
野盗にイアンと、散々戦ったから正直帝王はお腹いっぱいなんだよ!
「だが、《轟雷帝ザボルグ》は初めて見るな……どんなカードなんだ?」
「不味いです!?《轟雷帝ザボルグ》は!」
なっ、なんだ!?そんなにヤバいのか?
「ワタシは《轟雷帝ザボルグ》の効果発動。自身を破壊し、お互いのEXデッキからこの効果で破壊したモンスターのレベルの数までカードを墓地へ送ります。なお、光属性モンスターをリリースして《轟雷帝ザボルグ》がアドバンス召喚している場合、本来であれば、相手のEXデッキから墓地へ送るカードは相手が選びますが、それをワタシが選びます」
「なっ、なに!?お互いのEXデッキ破壊だと!」
「《轟雷帝ザボルグ》のレベルは8……つまり8枚のカードが墓地へ送られてしまいます!」
相手が俺のEXデッキから選んだのは、《スターブライトネス・ドラゴン》×2《ライトロード・アーク ミカエル》《神聖騎士パーシアス》《閃珖竜 スターダスト》《シューティング・ライザー・ドラゴン》《ライトニング・ウォリアー》《月華竜ブラック・ローズ》の8枚。
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相手が自身のEXデッキから選んだのは、《虹光の宣告者》×3《捕食植物キメラフレシア》《スクラップ・ドラゴン》《中生代化石騎士スカルナイト》×2《中生代化石マシン スカルワゴン》の8枚。
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《カオス・ソルジャー》
儀式モンスター
星8/地属性/戦士族/攻3000/守2500
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