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第2話:シャイニー 作:チュウ
「ハッ!!」
俺は気付けば意識を失って倒れていたようだった。目が覚めると地面に仰向けで横になっていたので、俺は目が覚めると急いで起き上がった。
「司!」
俺は友達の司の名前を呼んだ。
「誰もいないのか……」
返事はない……辺りには誰もいなかった。
それどころか全く見覚えのない場所に俺はいた。
「何処だよここ……」
木々が沢山生えている……何処かの森の中のようだが……
「確か、黒い手に引きずり込まれたんだよな……その後から記憶がないから此処ってあの黒い空間の中って事なのか?」
俺はもっとおどろおどろしい場所を想像していたが、実際には只の森が広がっている。
「あっ!やっと目が覚めたのですね!」
「わっ!?なんだお前!」
「お前なんてご挨拶ですね人間……私には“シャイニー”と言う名前があるんですよ?」
なんだ?……ファンタジーな世界に出てきそうな妖精のようにも見えるが……
それにしても小さいな……手の平サイズくらいかな?
「えと、シャイニー……さん?」
「はい?」
「取り敢えずここは何処?」
「そうですね〜貴方に分かりやすく説明するならば異世界と言えばいいですかね?」
異世界!?マジでファンタジーな話しになって来たんだが……
「信じられない、みたいな顔してますね?貴方の世界に私のような存在がいますか?」
いる訳がない!いたら大騒ぎだろ!
「いる訳がない、みたいな顔になりましたね!そういう事です」
そんな分かりやすく顔に出てたか……
「取り敢えず歩けそうですし、この森を出ましょうか。でないと見つかってしまいますから……」
「見つかる?何に?」
「闇の尖兵です」
聞いても分からん……
なんだ闇の尖兵って?
ガサガサ
「ん?なんだ?」
木々の間から出てきたのは全身が真っ黒になっている人型の何かだった。
「ホントになんだ!?」
「闇の尖兵!見つかってしまいましたか……」
突然の出来事が多すぎて状況の理解が追いつかないぞ!
真っ黒でなければ人間にも見えるシルエットだが、明らかに人間ではない黒いオーラを放っている。本当にヤバい存在かも……
「貴方!名前は?」
シャイニーは俺に名前を聞いてきた。
「え!?ゆ、遊輝だ」
「ではユウキ、構えてください!」
「か、構えるってなんだよ!?どうすんの?」
さも知っている風に話されても困るぞ……マジでなんなのか分からん。
「決まっています……デュエルモンスターズによるデュエルです!」
デュエルモンスターズってあのカードゲームの事だよな……小さい頃やってたけど今はやってないしルールもうる覚えだぞ……
「行きますよユウキ!デュエルディスク展開!」
シャイニーの言葉の後、俺の左腕が光り始めると妙な形をした機械がつけられた。
「次行きます!デッキセット!」
今度は機械にカードの束がはめ込まれた。
「さぁユウキ!やりますよ!」
問答無用で話しを進められてしまったが、ここまで来たらやるしかない……
「やってやるさ!行くぞ!」
意気込んだ俺は闇の尖兵に向けて言い放った。
「人間と精霊発見……排除開始」
えーと、確か戦いの前に何か言った気がするんだよな……あ!思い出した!
「行くぞ!デュエル!!」
「……デュエル」
俺が戦いの合図とも言えるセリフを言うと、闇の尖兵も静かに同じセリフを返してきた。
ユウキ:LP8000
闇の尖兵:LP8000
「……で、どうするんだ?」
「いきなり腰を折らないでください!」
そんな事言われてもうる覚えなんだよ……どうやら俺が先攻みたいだな……えーと確か……
「俺のターン!ドロ……」
「ストーップ!何しようとしてるんですか!?」
「いや、ドローしようと……」
「先攻1ターン目はドローできません!ドローフェイズはスキップしてスタンバイフェイズ、メインフェイズ1に移行してください!」
え?そうだっけ?あったような気がしたんだが……
「あの、つかぬ事を聞きますが、デュエルモンスターズはご存じなんですよね?」
「一応……」
「…………シンクロ召喚とかエクシーズ召喚とか知ってます?」
「全然分からん……というか覚えてないんだよ。小さい頃に少しだけやってたけど難しくて直ぐに止めちゃったし……その時の友達がそんな事も言ってたような……」
「あぁ……」
何だよその、終わった……みたいなリアクションは!マジなリアクションは傷つくんだよ!
「と、とにかく私が全面的にサポートします!」
「割とマジで頼む……てか、無理矢理話しを進めたシャイニーも悪いからな」
「その点は確かに私の落ち度ですね……ただ、今は眼前の敵に集中しましょう!」
シャイニーとの話しもそこそこに俺は今持っている手札を確認した。
「良かった……知ってるカードもあるぞ!」
俺は5枚の手札から1枚を取った。
「ヨシ!俺はこのモンスターを裏守備で出すぜ!」
俺は1枚のモンスターカードをデュエルディスクに置く。すると、俺の目の前に実際のカードよりも何倍もの大きさの裏側カードが出現した。
「すご!目の前に出てくるとか迫力あるなぁ」
「ちょっと!何勝手に召喚してるんですか!サポートするって話しはどうしたんですか!」
「ご、ごめん……知ってるカードだったからつい」
「ちょっと、急に悄気ないでくださいよ!面倒くさいですね……」
「面倒とか言うな!余計傷つくだろうが!」
「まぁ、出したカード自体は悪くはないと思いますのでこのまま行きましょう」
取り敢えずは大丈夫みたいだ……
「それじゃ今度はどうするんだシャイニー?」
「今はできる事がないのでこのままターンエンドにしましょう」
「分かった、俺はこれでターンエンドだ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※ここから本格的にデュエルしていきます。
俺は気付けば意識を失って倒れていたようだった。目が覚めると地面に仰向けで横になっていたので、俺は目が覚めると急いで起き上がった。
「司!」
俺は友達の司の名前を呼んだ。
「誰もいないのか……」
返事はない……辺りには誰もいなかった。
それどころか全く見覚えのない場所に俺はいた。
「何処だよここ……」
木々が沢山生えている……何処かの森の中のようだが……
「確か、黒い手に引きずり込まれたんだよな……その後から記憶がないから此処ってあの黒い空間の中って事なのか?」
俺はもっとおどろおどろしい場所を想像していたが、実際には只の森が広がっている。
「あっ!やっと目が覚めたのですね!」
「わっ!?なんだお前!」
「お前なんてご挨拶ですね人間……私には“シャイニー”と言う名前があるんですよ?」
なんだ?……ファンタジーな世界に出てきそうな妖精のようにも見えるが……
それにしても小さいな……手の平サイズくらいかな?
「えと、シャイニー……さん?」
「はい?」
「取り敢えずここは何処?」
「そうですね〜貴方に分かりやすく説明するならば異世界と言えばいいですかね?」
異世界!?マジでファンタジーな話しになって来たんだが……
「信じられない、みたいな顔してますね?貴方の世界に私のような存在がいますか?」
いる訳がない!いたら大騒ぎだろ!
「いる訳がない、みたいな顔になりましたね!そういう事です」
そんな分かりやすく顔に出てたか……
「取り敢えず歩けそうですし、この森を出ましょうか。でないと見つかってしまいますから……」
「見つかる?何に?」
「闇の尖兵です」
聞いても分からん……
なんだ闇の尖兵って?
ガサガサ
「ん?なんだ?」
木々の間から出てきたのは全身が真っ黒になっている人型の何かだった。
「ホントになんだ!?」
「闇の尖兵!見つかってしまいましたか……」
突然の出来事が多すぎて状況の理解が追いつかないぞ!
真っ黒でなければ人間にも見えるシルエットだが、明らかに人間ではない黒いオーラを放っている。本当にヤバい存在かも……
「貴方!名前は?」
シャイニーは俺に名前を聞いてきた。
「え!?ゆ、遊輝だ」
「ではユウキ、構えてください!」
「か、構えるってなんだよ!?どうすんの?」
さも知っている風に話されても困るぞ……マジでなんなのか分からん。
「決まっています……デュエルモンスターズによるデュエルです!」
デュエルモンスターズってあのカードゲームの事だよな……小さい頃やってたけど今はやってないしルールもうる覚えだぞ……
「行きますよユウキ!デュエルディスク展開!」
シャイニーの言葉の後、俺の左腕が光り始めると妙な形をした機械がつけられた。
「次行きます!デッキセット!」
今度は機械にカードの束がはめ込まれた。
「さぁユウキ!やりますよ!」
問答無用で話しを進められてしまったが、ここまで来たらやるしかない……
「やってやるさ!行くぞ!」
意気込んだ俺は闇の尖兵に向けて言い放った。
「人間と精霊発見……排除開始」
えーと、確か戦いの前に何か言った気がするんだよな……あ!思い出した!
「行くぞ!デュエル!!」
「……デュエル」
俺が戦いの合図とも言えるセリフを言うと、闇の尖兵も静かに同じセリフを返してきた。
ユウキ:LP8000
闇の尖兵:LP8000
「……で、どうするんだ?」
「いきなり腰を折らないでください!」
そんな事言われてもうる覚えなんだよ……どうやら俺が先攻みたいだな……えーと確か……
「俺のターン!ドロ……」
「ストーップ!何しようとしてるんですか!?」
「いや、ドローしようと……」
「先攻1ターン目はドローできません!ドローフェイズはスキップしてスタンバイフェイズ、メインフェイズ1に移行してください!」
え?そうだっけ?あったような気がしたんだが……
「あの、つかぬ事を聞きますが、デュエルモンスターズはご存じなんですよね?」
「一応……」
「…………シンクロ召喚とかエクシーズ召喚とか知ってます?」
「全然分からん……というか覚えてないんだよ。小さい頃に少しだけやってたけど難しくて直ぐに止めちゃったし……その時の友達がそんな事も言ってたような……」
「あぁ……」
何だよその、終わった……みたいなリアクションは!マジなリアクションは傷つくんだよ!
「と、とにかく私が全面的にサポートします!」
「割とマジで頼む……てか、無理矢理話しを進めたシャイニーも悪いからな」
「その点は確かに私の落ち度ですね……ただ、今は眼前の敵に集中しましょう!」
シャイニーとの話しもそこそこに俺は今持っている手札を確認した。
「良かった……知ってるカードもあるぞ!」
俺は5枚の手札から1枚を取った。
「ヨシ!俺はこのモンスターを裏守備で出すぜ!」
俺は1枚のモンスターカードをデュエルディスクに置く。すると、俺の目の前に実際のカードよりも何倍もの大きさの裏側カードが出現した。
「すご!目の前に出てくるとか迫力あるなぁ」
「ちょっと!何勝手に召喚してるんですか!サポートするって話しはどうしたんですか!」
「ご、ごめん……知ってるカードだったからつい」
「ちょっと、急に悄気ないでくださいよ!面倒くさいですね……」
「面倒とか言うな!余計傷つくだろうが!」
「まぁ、出したカード自体は悪くはないと思いますのでこのまま行きましょう」
取り敢えずは大丈夫みたいだ……
「それじゃ今度はどうするんだシャイニー?」
「今はできる事がないのでこのままターンエンドにしましょう」
「分かった、俺はこれでターンエンドだ!」
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※ここから本格的にデュエルしていきます。
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