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1話 転入生 作:コングの施し
帰りのホームルームが終了し、生徒たちが帰宅や部活動の準備を始める。
「な、なあ、龍平はさ、デュエルモンスターズとかやってるのか?」
朝の1件があり、遊大の口調は明らかにぎこちがない。
ため息をはっとつき、龍平が答えた。
「俺はやってないよ。そんなものは。」
「そ、そうか。ま、また明日な。」
「…ああ。」
そう言って、龍平は教室を後にした。
クラスの前の方でその様子を見ていた嬢が駆け寄ってくる。
「どうだった?仲良くなれそう?」
「お、俺、ムリかもしれん…。空気が重い…。」
「あはは…さすがに握手のあとに手拭いちゃうのは驚きだよね…。」
クラスの外で、女子生徒数人が教室を覗き混んでいる。
「嬢ー!もういくよー!」
「あっ!うん!じゃあ私はこれで。通路はさんで隣の席だし、早く仲良くなれるといいねっ!」
さて自分も帰ろうとリュックを背負うと、教室の傍らでDステップを読んでいたましろが遊大を呼び止めた。
「…遊大、お前、数学の週末課題やってないだろ…?
部活もやってないみたいだし、このまま残す…。」
「だァッ!?先生いたのか!」
「…残れ。」
昇降口を下り、校門の前まで行くと、龍平の目に2人の上級生が映り込んできた。
「…ごめんなあ。俺たち風紀委員。」
「ちょっとカバンの中身みせてくれや…転入生。」
「それ、この学校のルールなんですか。」
渋々自称風紀委員の2人にカバンの中身を見せる。
「おっ?」
「おっと?
お前、遊戯王やってんじゃ〜ん。沙汰川さーん!」
生徒が叫ぶと、白い髪の毛をボサボサに見出した、顔の青白い上級生が校門の影から姿を見せた。
「うひひ、君もデュエルをしてるんだねぇ〜?」
「そうっすよ。見てください。コレ、〈死皇帝の陵墓〉だ。」
「いいカードを持ってるねぇ〜。うひひっ!どうだい君、僕とアンティルールでデュエルをしないか?」
「…俺はデュエルが好きじゃない。」
「うひひひひっ!!
そっかぁ、じゃあ、このカードは僕は貰ってもいいよねぇ〜?」
龍平は俯き、舌打ちをした。
「わかった。デュエルだ。俺はあまり時間がない。構えろ。」
そう言ってカバンと死皇帝の陵墓のカードを取り上げ、デュエルディスクを構えた。
「うひひっ!
生意気な口をきくねえ。僕は一応3年生なんだ…。僕が勝ったら、死皇帝の陵墓と、キミの1番強いモンスターカードを頂こうかなぁ〜?うひひっ!」
「俺は自分より下だと思うヤカラ、少なくともあんた達みたいなヤツに、敬語は使わない。」
風紀委員を名乗っていた2人は、龍平と沙汰川というその男から離れ、観戦の体勢を決め込む。
「やっちゃってくださいよ!沙汰川さーん!」
「「デュエル!」」
「先生、俺、あと2時間はかかりますけど、本当にそこでずっと監視してるんすか。」
ましろの方をチラッと覗く、目を真開きながら、雑誌を読んでいる。
「…あと先生、いっつもDステ読んでますけど、仕事ちゃんとしてるんすか?」
「はァー…。いいんだよガキは。そんなことは気にしなくても。それとお前、たしかデュエル好きだったよな?」
クマつきのギロっとした目が遊大を見つめた。
「ええ。先生もDステ読むくらいだし、結構好きなんすよね。デッキくらい教えてくれてもいいんすよ?」
「…バーーカ。それもガキが気にする事じゃあねぇ。私が聞いた理由は、コイツだ。」
そう言うと、Dステップを机に置いて、代わりに1枚のプリントを遊大の前に差し出した。
「ぅーーん?
アオメ市主催 白石杯?
なんすかこれ?」
「うちの学校は決闘部がない。
だから基本的にデュエルの大会には参加しない方向で例年通っていたんだが、」
「えっ大会!?」
「まだ聞け。今年から我が校、東雲中のデュエルに対する見方が変わった。部活はないが、出たそーにしてる生徒にこうやって案内を渡しているってわけだ。エントリーは来週中。どうだ?もううちのクラスからエントリー希望のヤツもいる。悪い話じゃなさそうだろ?出るか?」
遊大はもう目をキラキラさせていた。
「当たり前じゃないっすか!色んな奴と戦えるなんて、すっげえワクワクするぜ!」
「はァー…。お前ならそう言うと思ったよ。主催が市だから、そんな大きなもんじゃないが。これでうちからは2人、と。」
ましろは名簿に丸をつけると、机に置いた雑誌や荷物をカバンにつめた。
「なんかめんどくさいから課題は明日もってこい。大会は1ヶ月後だ。はァ…まあせいぜい、しっかり腕を磨いとけよ〜…。」
先生が去り、教室は静寂に帰った。
しかし、遊大の胸は、まだ高鳴っているままであった。
そのとき、決闘の開始を告げる声が、校門の方から聞こえ、遊大は慌てて窓を開けた。
「(あれって…たしかうちの学校で有名な、アンティルールのデュエルで後輩のカードをぶんどってるっていう…なんだっけ。)」
そして、対峙する相手のほうに目を向けると、そこには今朝転入してきたばかりの、大石龍平がデュエルディスクを構えて立っていた。
「(あいつさっき、俺にデュエルしてないって言ったよな。なんで嘘ついたんだ?っていうかあの状況、結構ヤバいんじゃないのか?)」
遊大は急ぎでカバンを背負い、階段を駆け下りていった。
「「デュエル!」」
沙汰川 LP:4000 手札:5
「うひっ、僕が先行を貰ってもいいかなぁ〜?」
「…勝手にしたらどうだ。」
「僕はモンスターを裏守備表示でセット!さらにカードを1枚伏せて、ターンエンドかなぁ〜?」
龍平 LP:4000 手札:6
「…行かせてもらう。俺のターン、ドロー。」
「うひひ、さぁ、死皇帝の陵墓を使ったそのデッキの力、た〜っぷり見させてもらおうかなぁ〜?」
沙汰川はねっとりとした笑みを浮かべた。
龍平は目を瞑り、深呼吸をして、静かにカードを手に取った。
「…俺は、ランサードラゴニュートを通常召喚する。」
ソリッドヴィジョンシステムによって、龍平の召喚した竜がリアルに姿を現した。
ランサードラゴニュートA1500/D1800
「へぇ〜!かっこいいドラゴンだなぁ〜?」
「あまり無駄口を挟まないでくれるか…バトル!ランサードラゴニュートで、裏守備モンスターを攻撃。」
ランサードラゴニュートが攻撃すると、裏側表示だったモンスターが顕になった。槍は通らず、龍平の元へ弾かれていく。
「うひひ、かかったかかった。永続罠!追い剥ぎゴブリンを発動!さらに僕の裏守備モンスターは、守備力2000のおねだりゴブリン!」
おねだりゴブリン A1000/D2000
「…面倒だな。」龍平 LP:3500
「追い剥ぎゴブリンの効果!僕のモンスターが戦闘ダメージを与えるたび、キミの手札をランダムに1枚捨てさせる!」
罠カードから緑色の手が伸び、龍平の手札をかっさらっていく。
「さらにおねだりゴブリンが戦闘ダメージを与えた時、僕はデッキからゴブリンモンスター1体を手札に加えられる!
うひっ、でもね、おねだりゴブリンの効果は、君が僕に手札を1枚渡してくれれば無効にできるんだ…。ねぇ、どうする〜?うひひっ!!」
沙汰川は満面の笑みをうかべ、龍平を舐め回すように見つめた。
「…俺は手札を渡さない。」
「うひひひっ!ありがとねっ!これで僕はゴブリン突撃部隊を手札に加えるねっ!」
外野で胡座をかいた2人が口を挟む。
「こりゃあ今回も余裕っすね!」
「…俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド。」
そのとき、昇降口から息を切らした遊大が走って来ていた。
「はぁっ、はぁっ、おい龍平!お前!なんで嘘なんかついたんだ!それに……大丈夫なのかよ!?」
龍平は遊大の方を振り向くことはなく、ただ、何秒かの間を置いて口を開いた。
「…悪かったな。だが、手は出さないでくれるか?」
「手は出すなってお前…!」
「おい!デュエルの邪魔だろ!」
「なんだなんだ?お友達かなぁ〜?うひひっ!デュエルを続けようか〜うひっ!」
沙汰川 LP:4000 手札:5
「うひひ、僕のターン!
おねだりゴブリンを攻撃表示に変更し、僕はゴブリン突撃部隊を召喚!さらに装備魔法、デーモンの斧を装備!」
ゴブリン突撃部隊 A2300(→3300)/D0
「手札を奪いつつ、攻撃力3300のモンスター!やっぱさすがっすよ沙汰川さん!」
「レベル4で攻撃力2300のモンスターなんているのか!」
「いけえ!ゴブリン突撃部隊で、そのドラゴンを攻撃ィ!」
屈強なゴブリンが重厚な斧でランサードラゴニュートに切りかかる。
槍と斧が勢いよく交差し、火花が飛び散り、やがて槍の方が折れてしまった。そのまま斧はランサードラゴニュートの体を引き裂いていく。
「…っ!」龍平 LP:1700
「うひひ、ゴブリン突撃部隊は、攻撃終了時に守備表示になるけど、手札を1枚追い剥ぎさせてもおうかなぁ〜?」
「(あいつ、やべんじゃねえのか?まだおねだりゴブリンの攻撃が残ってるみてえだし、次のを食らうと手札がゼロになっちまう…)」
「おねだりゴブリンで、ダイレクトアタックぅ〜!!」
ツボが龍平の元へとんでくる。
「ぐっ!!」龍平 LP:700
「うひひひっ!これできみの手札はゼロ、そして僕はゴブリン暗殺部隊を手札に加えるもんねっ! うひひ!
僕はカードをさらに1枚伏せてターンエンドだよ!うひひ!」
「(まずいな、あいつ、逆転の糸口があるとするなら、守備表示になった守備力0のゴブリン突撃部隊か…。)」
龍平は俯いたまま、デッキの1番上のカードを掴んでいた。
「俺のターン…ドロー…」
2話に続く
「な、なあ、龍平はさ、デュエルモンスターズとかやってるのか?」
朝の1件があり、遊大の口調は明らかにぎこちがない。
ため息をはっとつき、龍平が答えた。
「俺はやってないよ。そんなものは。」
「そ、そうか。ま、また明日な。」
「…ああ。」
そう言って、龍平は教室を後にした。
クラスの前の方でその様子を見ていた嬢が駆け寄ってくる。
「どうだった?仲良くなれそう?」
「お、俺、ムリかもしれん…。空気が重い…。」
「あはは…さすがに握手のあとに手拭いちゃうのは驚きだよね…。」
クラスの外で、女子生徒数人が教室を覗き混んでいる。
「嬢ー!もういくよー!」
「あっ!うん!じゃあ私はこれで。通路はさんで隣の席だし、早く仲良くなれるといいねっ!」
さて自分も帰ろうとリュックを背負うと、教室の傍らでDステップを読んでいたましろが遊大を呼び止めた。
「…遊大、お前、数学の週末課題やってないだろ…?
部活もやってないみたいだし、このまま残す…。」
「だァッ!?先生いたのか!」
「…残れ。」
昇降口を下り、校門の前まで行くと、龍平の目に2人の上級生が映り込んできた。
「…ごめんなあ。俺たち風紀委員。」
「ちょっとカバンの中身みせてくれや…転入生。」
「それ、この学校のルールなんですか。」
渋々自称風紀委員の2人にカバンの中身を見せる。
「おっ?」
「おっと?
お前、遊戯王やってんじゃ〜ん。沙汰川さーん!」
生徒が叫ぶと、白い髪の毛をボサボサに見出した、顔の青白い上級生が校門の影から姿を見せた。
「うひひ、君もデュエルをしてるんだねぇ〜?」
「そうっすよ。見てください。コレ、〈死皇帝の陵墓〉だ。」
「いいカードを持ってるねぇ〜。うひひっ!どうだい君、僕とアンティルールでデュエルをしないか?」
「…俺はデュエルが好きじゃない。」
「うひひひひっ!!
そっかぁ、じゃあ、このカードは僕は貰ってもいいよねぇ〜?」
龍平は俯き、舌打ちをした。
「わかった。デュエルだ。俺はあまり時間がない。構えろ。」
そう言ってカバンと死皇帝の陵墓のカードを取り上げ、デュエルディスクを構えた。
「うひひっ!
生意気な口をきくねえ。僕は一応3年生なんだ…。僕が勝ったら、死皇帝の陵墓と、キミの1番強いモンスターカードを頂こうかなぁ〜?うひひっ!」
「俺は自分より下だと思うヤカラ、少なくともあんた達みたいなヤツに、敬語は使わない。」
風紀委員を名乗っていた2人は、龍平と沙汰川というその男から離れ、観戦の体勢を決め込む。
「やっちゃってくださいよ!沙汰川さーん!」
「「デュエル!」」
「先生、俺、あと2時間はかかりますけど、本当にそこでずっと監視してるんすか。」
ましろの方をチラッと覗く、目を真開きながら、雑誌を読んでいる。
「…あと先生、いっつもDステ読んでますけど、仕事ちゃんとしてるんすか?」
「はァー…。いいんだよガキは。そんなことは気にしなくても。それとお前、たしかデュエル好きだったよな?」
クマつきのギロっとした目が遊大を見つめた。
「ええ。先生もDステ読むくらいだし、結構好きなんすよね。デッキくらい教えてくれてもいいんすよ?」
「…バーーカ。それもガキが気にする事じゃあねぇ。私が聞いた理由は、コイツだ。」
そう言うと、Dステップを机に置いて、代わりに1枚のプリントを遊大の前に差し出した。
「ぅーーん?
アオメ市主催 白石杯?
なんすかこれ?」
「うちの学校は決闘部がない。
だから基本的にデュエルの大会には参加しない方向で例年通っていたんだが、」
「えっ大会!?」
「まだ聞け。今年から我が校、東雲中のデュエルに対する見方が変わった。部活はないが、出たそーにしてる生徒にこうやって案内を渡しているってわけだ。エントリーは来週中。どうだ?もううちのクラスからエントリー希望のヤツもいる。悪い話じゃなさそうだろ?出るか?」
遊大はもう目をキラキラさせていた。
「当たり前じゃないっすか!色んな奴と戦えるなんて、すっげえワクワクするぜ!」
「はァー…。お前ならそう言うと思ったよ。主催が市だから、そんな大きなもんじゃないが。これでうちからは2人、と。」
ましろは名簿に丸をつけると、机に置いた雑誌や荷物をカバンにつめた。
「なんかめんどくさいから課題は明日もってこい。大会は1ヶ月後だ。はァ…まあせいぜい、しっかり腕を磨いとけよ〜…。」
先生が去り、教室は静寂に帰った。
しかし、遊大の胸は、まだ高鳴っているままであった。
そのとき、決闘の開始を告げる声が、校門の方から聞こえ、遊大は慌てて窓を開けた。
「(あれって…たしかうちの学校で有名な、アンティルールのデュエルで後輩のカードをぶんどってるっていう…なんだっけ。)」
そして、対峙する相手のほうに目を向けると、そこには今朝転入してきたばかりの、大石龍平がデュエルディスクを構えて立っていた。
「(あいつさっき、俺にデュエルしてないって言ったよな。なんで嘘ついたんだ?っていうかあの状況、結構ヤバいんじゃないのか?)」
遊大は急ぎでカバンを背負い、階段を駆け下りていった。
「「デュエル!」」
沙汰川 LP:4000 手札:5
「うひっ、僕が先行を貰ってもいいかなぁ〜?」
「…勝手にしたらどうだ。」
「僕はモンスターを裏守備表示でセット!さらにカードを1枚伏せて、ターンエンドかなぁ〜?」
龍平 LP:4000 手札:6
「…行かせてもらう。俺のターン、ドロー。」
「うひひ、さぁ、死皇帝の陵墓を使ったそのデッキの力、た〜っぷり見させてもらおうかなぁ〜?」
沙汰川はねっとりとした笑みを浮かべた。
龍平は目を瞑り、深呼吸をして、静かにカードを手に取った。
「…俺は、ランサードラゴニュートを通常召喚する。」
ソリッドヴィジョンシステムによって、龍平の召喚した竜がリアルに姿を現した。
ランサードラゴニュートA1500/D1800
「へぇ〜!かっこいいドラゴンだなぁ〜?」
「あまり無駄口を挟まないでくれるか…バトル!ランサードラゴニュートで、裏守備モンスターを攻撃。」
ランサードラゴニュートが攻撃すると、裏側表示だったモンスターが顕になった。槍は通らず、龍平の元へ弾かれていく。
「うひひ、かかったかかった。永続罠!追い剥ぎゴブリンを発動!さらに僕の裏守備モンスターは、守備力2000のおねだりゴブリン!」
おねだりゴブリン A1000/D2000
「…面倒だな。」龍平 LP:3500
「追い剥ぎゴブリンの効果!僕のモンスターが戦闘ダメージを与えるたび、キミの手札をランダムに1枚捨てさせる!」
罠カードから緑色の手が伸び、龍平の手札をかっさらっていく。
「さらにおねだりゴブリンが戦闘ダメージを与えた時、僕はデッキからゴブリンモンスター1体を手札に加えられる!
うひっ、でもね、おねだりゴブリンの効果は、君が僕に手札を1枚渡してくれれば無効にできるんだ…。ねぇ、どうする〜?うひひっ!!」
沙汰川は満面の笑みをうかべ、龍平を舐め回すように見つめた。
「…俺は手札を渡さない。」
「うひひひっ!ありがとねっ!これで僕はゴブリン突撃部隊を手札に加えるねっ!」
外野で胡座をかいた2人が口を挟む。
「こりゃあ今回も余裕っすね!」
「…俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド。」
そのとき、昇降口から息を切らした遊大が走って来ていた。
「はぁっ、はぁっ、おい龍平!お前!なんで嘘なんかついたんだ!それに……大丈夫なのかよ!?」
龍平は遊大の方を振り向くことはなく、ただ、何秒かの間を置いて口を開いた。
「…悪かったな。だが、手は出さないでくれるか?」
「手は出すなってお前…!」
「おい!デュエルの邪魔だろ!」
「なんだなんだ?お友達かなぁ〜?うひひっ!デュエルを続けようか〜うひっ!」
沙汰川 LP:4000 手札:5
「うひひ、僕のターン!
おねだりゴブリンを攻撃表示に変更し、僕はゴブリン突撃部隊を召喚!さらに装備魔法、デーモンの斧を装備!」
ゴブリン突撃部隊 A2300(→3300)/D0
「手札を奪いつつ、攻撃力3300のモンスター!やっぱさすがっすよ沙汰川さん!」
「レベル4で攻撃力2300のモンスターなんているのか!」
「いけえ!ゴブリン突撃部隊で、そのドラゴンを攻撃ィ!」
屈強なゴブリンが重厚な斧でランサードラゴニュートに切りかかる。
槍と斧が勢いよく交差し、火花が飛び散り、やがて槍の方が折れてしまった。そのまま斧はランサードラゴニュートの体を引き裂いていく。
「…っ!」龍平 LP:1700
「うひひ、ゴブリン突撃部隊は、攻撃終了時に守備表示になるけど、手札を1枚追い剥ぎさせてもおうかなぁ〜?」
「(あいつ、やべんじゃねえのか?まだおねだりゴブリンの攻撃が残ってるみてえだし、次のを食らうと手札がゼロになっちまう…)」
「おねだりゴブリンで、ダイレクトアタックぅ〜!!」
ツボが龍平の元へとんでくる。
「ぐっ!!」龍平 LP:700
「うひひひっ!これできみの手札はゼロ、そして僕はゴブリン暗殺部隊を手札に加えるもんねっ! うひひ!
僕はカードをさらに1枚伏せてターンエンドだよ!うひひ!」
「(まずいな、あいつ、逆転の糸口があるとするなら、守備表示になった守備力0のゴブリン突撃部隊か…。)」
龍平は俯いたまま、デッキの1番上のカードを掴んでいた。
「俺のターン…ドロー…」
2話に続く
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同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
57 | 0話 プロローグ | 901 | 1 | 2020-10-25 | - | |
48 | 1話 転入生 | 691 | 0 | 2020-10-25 | - | |
64 | 2話 巨竜の使い手 | 747 | 0 | 2020-10-31 | - | |
60 | 登場人物紹介 〜東雲中編〜 | 777 | 0 | 2020-11-04 | - | |
98 | 3話 黒き刺客たち | 862 | 3 | 2020-11-14 | - | |
75 | 4話 暗く冷たく | 653 | 0 | 2020-11-23 | - | |
64 | 5話 己の意思で | 657 | 0 | 2020-12-24 | - | |
65 | 6話 廃材の竜/炎の戦士たち | 644 | 0 | 2020-12-30 | - | |
51 | 7話 スタート地点 | 569 | 0 | 2021-01-15 | - | |
63 | 8話 タッグデュエル-その0- | 613 | 0 | 2021-01-21 | - | |
59 | タッグデュエル・チームデュエルについて | 563 | 0 | 2021-02-07 | - | |
57 | 9話 タッグデュエルー①ー 竜呼相打つ | 533 | 0 | 2021-02-09 | - | |
58 | 10話 タッグデュエル-②- 重撃 | 571 | 0 | 2021-02-09 | - | |
45 | 11話 託す者 | 542 | 0 | 2021-03-15 | - | |
60 | 12話 紫色の猛者 | 643 | 2 | 2021-04-10 | - | |
56 | 13話 死の領域を突破せよ! | 581 | 0 | 2021-04-13 | - | |
62 | 14話 協奏のデュエル | 604 | 0 | 2021-05-01 | - | |
71 | 15話 刹那の決闘 | 579 | 0 | 2021-05-29 | - | |
88 | 16話 リベリオス・ソウル | 583 | 0 | 2021-06-08 | - | |
62 | 17話 リトル・ファイター | 503 | 0 | 2021-07-22 | - | |
62 | 18話 強者への道、煌めいて | 470 | 0 | 2021-10-30 | - | |
57 | 19話 黒い霧 | 663 | 0 | 2022-01-02 | - | |
48 | 20話 大丈夫! | 428 | 0 | 2022-03-08 | - | |
75 | 21話 魂を繋ぐ龍 | 573 | 0 | 2022-04-03 | - | |
65 | 22話 原初の雄叫び その① | 535 | 2 | 2022-05-02 | - | |
48 | 23話 原初の雄叫び その② | 529 | 2 | 2022-05-04 | - | |
37 | 24話 焼け野原 その① | 383 | 2 | 2022-11-10 | - | |
35 | 25話 焼け野原 その② | 418 | 0 | 2022-11-11 | - | |
29 | 26話 蒼の衝突 その① | 357 | 0 | 2023-02-28 | - | |
31 | 27話 蒼の衝突 その② | 336 | 0 | 2023-03-24 | - | |
36 | 28話 憧れゆえの | 473 | 2 | 2023-04-15 | - | |
27 | 29話 黒い暴虐 | 228 | 0 | 2023-07-20 | - | |
42 | 30話 決闘の導火線 | 397 | 2 | 2023-07-30 | - | |
26 | 登場人物紹介 〜光妖中編〜 | 305 | 0 | 2023-08-03 | - | |
20 | 31話 開幕!決闘王杯! | 208 | 0 | 2023-08-12 | - | |
22 | 32話 ガムシャラ | 308 | 2 | 2023-08-25 | - | |
17 | 33話 目覚める龍血 その① | 235 | 2 | 2023-09-02 | - | |
24 | 34話 目覚める龍血 その② | 263 | 2 | 2023-09-06 | - | |
41 | 35話 雨中の戎 その① | 358 | 4 | 2023-09-19 | - | |
15 | 36話 雨中の戎 その② | 208 | 2 | 2023-09-23 | - | |
14 | 37話 チャレンジャー | 320 | 2 | 2023-09-30 | - | |
36 | 38話 心に傘を | 300 | 2 | 2023-10-07 | - | |
15 | 39話 龍の瞳に映るのは その① | 285 | 3 | 2023-10-22 | - | |
18 | 40話 龍の瞳に映るのは その② | 241 | 2 | 2023-10-26 | - | |
29 | 41話 花と薄暮 | 285 | 2 | 2023-10-30 | - | |
21 | 42話 燃ゆる轍 その① | 249 | 2 | 2023-11-07 | - | |
17 | 43話 燃ゆる轍 その② | 208 | 1 | 2023-11-09 | - | |
16 | 44話 襷 | 205 | 1 | 2023-11-14 | - | |
15 | 45話 星を賭けた戦い | 286 | 3 | 2023-11-17 | - | |
16 | 46話 可能性、繋いで その① | 251 | 2 | 2023-11-28 | - | |
27 | 47話 可能性、繋いで その② | 234 | 2 | 2023-12-07 | - | |
17 | 48話 揺れろ。魂の… | 185 | 2 | 2023-12-28 | - | |
18 | 49話 エンタメデュエル | 186 | 2 | 2024-01-07 | - | |
25 | 50話 乗り越えろ! | 240 | 3 | 2024-01-26 | - | |
38 | 51話 Show Me!! | 210 | 0 | 2024-02-01 | - | |
21 | 52話 モノクロの虹彩 | 276 | 1 | 2024-02-08 | - | |
21 | 53話 激昂 | 156 | 2 | 2024-02-22 | - | |
16 | 54話 火の暮れる場所 その① | 131 | 0 | 2024-03-02 | - | |
20 | 55話 火の暮れる場所 その② | 154 | 2 | 2024-03-07 | - | |
17 | 56話 赫灼の剣皇 | 193 | 2 | 2024-03-11 | - | |
23 | 57話 金の卵たち | 163 | 2 | 2024-03-18 | - | |
19 | 合宿参加者リスト 〜生徒編〜 | 139 | 0 | 2024-03-20 | - | |
16 | 58話 一生向き合うカード | 151 | 2 | 2024-03-24 | - | |
17 | 合宿参加者リスト〜特別講師編〜 | 110 | 0 | 2024-03-31 | - | |
21 | 59話 強くならなきゃ | 135 | 2 | 2024-04-03 | - | |
15 | 60話 竜を駆るもの | 71 | 0 | 2024-04-20 | - | |
13 | 61話 竜を狩るもの | 93 | 2 | 2024-04-22 | - | |
5 | 62話 反逆の剣 | 30 | 0 | 2024-04-26 | - |
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- 2024/04/27 新商品 INFINITE FORBIDDEN カードリスト追加。
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- 04/27 12:42 評価 7点 《トラップ・ギャザー》「《名推理》→《トラップトリック》や《ア…
- 04/27 12:28 デッキ 純ウィッチクラフト(アドバイス求む)
- 04/27 12:05 評価 8点 《天極輝士-熊斗竜巧α》「総合評価:特殊召喚しサーチを行えるカー…
- 04/27 12:00 評価 3点 《五月豹》「自己展開はあるがライフロスのデメリットが大きい。ノ…
- 04/27 11:47 評価 5点 《流星極輝巧群》「総合評価:回収にはリリースコストが必要だった…
- 04/27 10:35 評価 7点 《ブルーミー》「縛りが窮屈ですが少し便利そうなカード。 出すモ…
- 04/27 10:19 評価 8点 《ギミック・パペット-テラー・ベビー》「《ギミック・パペット》…
- 04/27 10:09 評価 8点 《ギミック・パペット-シザー・アーム》「《ギミック・パペット》…
- 04/27 10:03 評価 2点 《五月豹》「すっげー手間かけてライフ減らすと5000打点になる獣 …
- 04/27 09:59 評価 5点 《面子蝙蝠》「月の書を0〜4枚内蔵してる星1鳥獣族 まあ使わない…
- 04/27 09:51 評価 4点 《千年の盾》「遊戯王はありとあらゆる除去が飛んでくるのが日常と…
- 04/27 09:47 評価 7点 《白き森のルシア》「「白き森」の《マジシャンズ・ソウルズ》的な…
- 04/27 09:31 評価 4点 《贖いのエンブレーマ》「メインとなる効果はフリチェ1枚除外。 …
- 04/27 09:29 評価 10点 《ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ》「初動要員で有る…
- 04/27 09:29 評価 6点 《面子蝙蝠》「結構強いことが書かれており、LLでサーチ可能なレベ…
- 04/27 09:24 SS 第十話・3
- 04/27 09:16 評価 7点 《竜騎士アトリィ》「ずっと待ち望まれ、更に前弾の強化で《ウェイ…
- 04/27 09:13 評価 7点 《トラップ・ギャザー》「罠カードを主体とするデッキや【罠ビート…
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