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28話 憧れゆえの 作:コングの施し
~~
「お父さん!見て!すごいよ本物の大石さんだ!」
おぼろげな記憶の中、一人の少年が男を指さす。傍らの少年の父もともに目を輝かせて男のほうへと駆け出す。
「大石って、あのプロプラチナ1クラスの『暴竜』大石竜也だよな!?」「《タイラント・ドラゴン》、見せてもらえるかな!?」
自分の背後へ駆け寄った親子に気づいたその男は、大きな体をゆっくりとそちらへ振り向かせ、その二人を見下ろした。父親はその視線に体が硬直してしまったが、少年はそれに気づいてはいない。
「大石さん!暴竜大石さんだよね!!タイラントのカード、見せてよ!おれも、大石さんみたいになりたいんだ!」
男は一瞬黙り込み、その後、親子を見下ろしたその視線を元向いていたほうに戻し、ゆっくりと口を開いた。
「…これは、何のつもりだ?オレのようになる者など誰もいない。貴様のような男なら、なおさらだ。」
それだけ言い残すと、2人に背を向けて歩き出さんとした。その瞬間、少年はようやく男の目に気が付いた。自分がテレビや雑誌の中で見ていたそれとはまったく違うその瞳。見るものすべてを下にとらえるような、邪魔者としか認識しないような、無頓着で、冷酷にすら映るその瞳。
『プロデュエリスト』、万人の前で輝き、少年の中でヒーローだったその夢は、男の言葉とその視線に全否定された。
~~
暗闇に染められたフィールドの中、紅い瞳を輝かせた異形の影により、風をまとった竜はズタズタに引き裂かれた。蒼のカード同士の衝突は、逢馬の《リヴェンデット・スレイヤー》の勝利によって幕を下ろした。
逢馬「…はは。本当のエースモンスターも出さずにおれを倒せるわけないだろ?見せてごらんよ。龍ちゃんの本気をさァ!」
砕かれた《颶風龍-ビュフォート・ノウェム》を前にして、逢馬はどこまでも黒い笑みを浮かべる。
その様に龍平は汗を一筋垂らしたが、焦燥をかき消すようにため息をはあっと吐くと、獣のような目で逢馬をにらみつける。
龍平「…安い挑発だな。オレのターン!」
龍平 TURN:3
LP:6400
手札:3→4
モンスター:
魔法・罠:
力んだ右手をデッキトップに押し当て、さらに強く力を込めてそのカードを引き抜く。ゆっくりとそのカードに目を向けるが眉をひそめる。
龍平「…手札から《トレード・イン》を発動!手札からレベル8のモンスターを1枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする!」
おそるおそる、ドローフェイズに手札に加えたそのカードを墓地へと向ける。その様子を見て、逢馬は笑みを浮かべたまま叫ぶように問いかけた。
逢馬「どうしたの?墓地に送るのは公開情報だよねえ?見せてごらんよ、墓地に送るレベル8モンスターを!」
カードを握るその手に汗がじっとりと滲み出す。震えるその右手で、カードを表側に返した。
龍平「オレは、《タイラント・ドラゴン》を墓地に送る…!」
~~
遊大、律歌をはじめとする東雲中のメンバーたちも、新しく部員として迎えるハズの龍平のそのデュエルを観戦していた。しかし、燃え滾る炎のような闘志を持って自らを打倒した龍平とは別物のように揺さぶられ、崩れようとしているそのデュエルを前に、遊大は困惑の色を見せていた。
遊大「律華さん、あいつどうしちゃったんですか!?」
律歌も豹変した龍平を見て難色を隠し切れない。
律歌「どうしちゃったんだろう、彼…」
焦燥と困惑に煽られる二人を横目に、顧問のましろだけは静かに自分の手元のスポーツ誌に目を落とした。
『2017年7月8日 暴竜大石、連続敗退、ついに幻界突破か。』
~~
《タイラント・ドラゴン》、そのカードを見た逢馬は、ついにタガが外れたように腹を抱えて笑い出した。
逢馬「ははははは!!ついに見せたじゃないか!《タイラント・ドラゴン》のカードを!」
龍平は唇を噛みしめ、デッキから2枚のカードを引き抜く。
逢馬「おかしいよねえ!?《タイラント・ドラゴン》と言ったら、プロデュエリスト『暴竜』大石竜也の代名詞ともいえるカードじゃないか!どうして一端の中学生デュエリストの君がそのカードを持っているかなあ?」
逢馬はわざとらしく首をかしげ、そのうちに拳をてのひらにポンと軽く打ち付けた。
逢馬「あっ!龍ちゃん!おれわかっちゃったよ、『大石龍平』ちゃんっ!」
龍平の顔に球の汗が流れる。カードを握る手は震え、噛みしめた唇から血が流れる。焦燥や恐怖を振り払うように、うつむいた顔をあげて逢馬のほうをにらみつけた。
逢馬「…きみが『暴竜』大石竜也の息子だからだよね、龍ちゃん。」
龍平「オレは永続魔法《星遺物の守護竜》を発動ッ!発動処理で《スニッフィング・ドラゴン》を墓地から特殊召か…」
逢馬「そうはさせない!おれは《ヴェンデット・ヘルハウンド》を生贄とした《リヴェンデット・スレイヤー》のモンスター効果を発動、相手の魔法・罠カードを1枚を除外する!《星遺物の守護竜》を除外!」
異形の影は瞬く間に龍平の目の前に出現していた。手に握られたそのカードが引き裂かれ、光の粒となって除外される。
予知しない一撃を前に、さらに焦りが重なった龍平は曇った表情のまま膝をつく。
逢馬「まさかだよねえ!突然この街に流れ着いた常勝無敗のデュエリスト、大石龍平があの大石竜也の息子で、しかもその強さも父親のエースカードにあやかっていたものだなんてねえ!」
口か血を流し、がっくりと膝をついた龍平だが、呪いのようにまとわりつく言葉を薙ぎ払うように声を荒げる。
龍平「オレは、《魔晶龍ジルドラス》の効果を発動ッ!!オレの魔法カードが除外されたことで、手札から特殊召喚!さらに墓地から《トレード・イン》を再度セット!!そして発動!手札から《螺旋竜バルジ》を墓地に送り、デッキから2枚ドロー!」
震える手で膝を叩き、よろめきながらも立ち上がる龍平の背後に水晶の塊が降り注ぐ。大地に衝突し砕け散ったその土煙の中から、宝石の輝きをまとったその龍が姿を現した。
《魔晶龍ジルドラス》
☆6 闇・ドラゴン族/効果
2200/1200
龍平「通常召喚!《創世の竜騎士》!!」
金色の鎧を剣を輝かせ、龍の瞳を持つ騎士が姿を見せる。
《創世の竜騎士》
☆4 光・ドラゴン族/効果
1800/600
龍平「…はぁ、はぁ。」
これまでひた隠しにしてきた事実、自らの最大のコンプレックスともいえるその真実を会場のすべてにつきつけられた龍平の精神は、すでに限界を迎えようとしていた。手元に残った2枚のカードを握る力がだんだん抜けていく。手から離れてしまうのかと思われたその瞬間、龍平にとって聞き覚えのある声が彼の耳をつんざく。
遊大「なにをチンタラしてるんだよ龍平!!」
まるまったその背中がピクリと動く。
遊大「お前がどんなカード使ってようが関係あるか!お前が使ってるそのデッキも!お前のデュエルも!お前だからできてるんだよ!!俺はそんな強えお前とまた戦いたいからデュエル部に誘ったんだよ!こんなところで折れてんじゃねえ!!!」
龍平の中の暗雲が裂けようとしていた。強さを得るために選ばなかったその手段、否定されたくないから伏せていたその力の出生を知っても、かのものは全力で自分を肯定している。
遊大「これが逆鱗ってやつだろ!逆ギレで吹き飛ばしゃあいい!俺にリベンジのチャンスくらいよこせ!」
龍平は丸まった背をいつものように戻した。いずれ決着をつけなければならない禁忌のものだと知っていても、今は再び手段を選ばずに突き進む瞬間だと、そうデュエリストとしての本能が語り掛けてきた。
はあっと息を吐きだし、まっさらなその瞳でもう一度立ち上がる。自分との戦いで、何度倒れても立ち上がった遊大の姿を、すでに龍平は瞼の裏に焼き付けていた。誰よりも強くあることを願うからこそ、今自分を肯定したライバルともいえる存在に「負けたくない」、自分を否定するすべてに「負けたくない」、ただただ勝利と強さを手中に収めんとする渇望が彼の身体を動かしていた。
龍平「お前にリベンジは無理だ。オレのが強いからな。
オレは墓地の《螺旋竜バルジ》の効果を発動。自分フィールドに光・闇属性のドラゴン族が存在する場合、墓地から特殊召喚する。さらに、自分のモンスターのレベルを8に変更!」
龍平の背後に無数の光が収束する。龍の大あごをかたどったそれは、甲高い声で咆哮した。
《螺旋竜バルジ》
☆8 闇・ドラゴン族/効果
2500/2500
龍平「オレは、《螺旋竜バルジ》と《魔晶龍ジルドラス》でオーバーレイ!2体のレベル8モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!」
2体の竜は紫色の光となって交差し、いずれ巨大な渦を生み出した。中心へと収束したその光は一斉に弾け、金色の鎧をまとったそのモンスターが姿を現す。
「エクシーズ召喚!《神竜騎士フェルグラント》!」
龍の瞳と翼のマント、そして鈍色の剣を輝かせ、その騎士は逢馬のほうへとまっすぐに構えた。
《神竜騎士フェルグラント》
★8 光・ドラゴン族/エクシーズ/効果
2800/1800
逢馬は土壇場から復活した龍平を前に視線を落とし声を漏らす。
逢馬「ちぇっ、せっかくいいところだったのにとんだジャマが入っちゃったなあ。攻撃力や耐性を突破できるかはまだ分かんないし、まあいいんだけどね~!」
龍平「手札から永続魔法《無千ジャミング》を発動し、バトルフェイズに移行する…!」
龍平が発動したカードより、3本のアンテナを携えた黒い箱状の機械が出現する。そのアンテナが鈍い機械音を立てると、空間を次第に歪め始めた。
逢馬「おっと?これは…。」
龍平「無千ジャミングは、攻撃力1000以上のモンスターが戦闘を行うとき、そのモンスターの千の位の数字を消滅させるカード。これで《リヴェンデット・スレイヤー》の攻撃力は容易に超えられる…!」
逢馬はすかさずその効果を確認するべく、デュエルディスクに目を向ける。
逢馬「なるほどねえ、耐性持ち高打点に対しての回答はあったワケだ。」
音の波が両者のモンスターを襲う。その瞬間、動きを見せたのはフェルグラントのほうだった。周回する光の玉の一つが、彼の剣へと宿る。
龍平「フェルグラントの攻撃宣言時、その効果を発動。オーバーレイユニットを一つ取り除き、フィールドのモンスター1体の効果を無効化、さらにあらゆる効果を受けない耐性を付与する!これをフェルグラント自身に発動!」
剣を一振りすると、フェルグラントに押し寄せる波が止まる。瞳を赤く輝かせ、うろこを象ったマントがはためくと、一気にスレイヤーのもとに斬りかかる。
逢馬「自分の攻撃力だけ2800のままになっているってことか、この瞬間、おれは墓地の《リヴェンデット・ボーン》の効果を適応するよ?自分の儀式モンスターが破壊されるとき、それを防ぎ、墓地のこのカードを除外する!」
スレイヤーの胸元を大きく引き裂いたその傷が、瞬く間に塞がれていく。
龍平「破壊は防いだか。だがダメージは受けてもらう。」
逢馬 LP:8000→5600
「ちぇっ、その《無千ジャミング》ってカード、邪魔だなあ~。」
龍平「続けてバトルだ。《創世の竜騎士》で、《リヴェンデット・スレイヤー》を攻撃!」
金色の鎧をまとった騎士と、紅い瞳の異形の戦士が激突する。その瞬間にも、無線ジャミングから音の波が押し寄せる。
龍平「無線ジャミングの効果で、竜騎士の攻撃力は800に、リヴェンデットスレイヤーの攻撃力は400になる。」
スレイヤーはその金色の剣を前にして、成すすべなく切り裂かれた。
逢馬 LP:5600→5200
龍平「さらに、戦闘で相手モンスターを破壊した《創世の竜騎士》の効果を発動!デッキから《アークブレイブドラゴン》を墓地に送る。」
逢馬もすかさず効果の発動を宣言する。
「スレイヤー、よく頑張ってくれたね。スレイヤーが墓地に送られた時の効果を発動!デッキから儀式魔法《リヴェンデット・バース》を手札に加え、《ヴェンデット・アニマ》を墓地に送る。」
龍平(戦闘で突破したはいいが後続確保の動きもしっかりしている。このデュエル、まだ終わらないか、、!)
「オレはこれでターンエンド!」
効果耐性と圧倒的な攻撃力を兼ねた《リヴェンデット・スレイヤー》を、龍平は決死のX召喚と《無千ジャミング》
で突破した。長い攻防のターンが終わりを迎える。
逢馬「おれのターン!」
TURN:4
LP:5200
手札:2→3
モンスター:
魔法・罠:《ヴェンデット・ナイトメア》
フィールド:《ヴェンデット・ナイト》
デュエルディスクのフェイズカウントがスタンバイフェイズでぴたりと止まる。逢馬は不信感を抱き、龍平に問う。
龍平「スタンバイフェイズだけど、なにかあるのかな?龍ちゃん。」
迷いの色を見せているのは龍平のほうだった。カードを握る手に汗がにじむ。その中で先ほどの遊大の言葉を思い出していた。
『「お前がどんなカード使ってようが関係あるか!お前が使ってるそのデッキも!お前のデュエルも!お前だからできてるんだよ!!』
迷いの霧をはらう様にうつむいた顔をあげ、声をあげた。その目は眼前の敵を倒し、自分の中に渦巻く弱さすら振り払わんと奮起する一人の戦士のものになっていた。
龍平「…オレは、墓地の《アークブレイブドラゴン》の効果を発動!墓地に送られた次のスタンバイフェイズ時、自身以外レベル7・8のドラゴン族モンスターを墓地から特殊召喚する!」
その言葉に逢馬の肩がピクリと動く。その瞳は無邪気な子供の用に輝きながらも、黒く濁り切った何かが絵の具のようにぐるぐると混ざり合っているようにすら見えた。
龍平「墓地からの特殊召喚のコストで、《創世の竜騎士》をリリース!現れろ!!」
待っていた、そのカードに抱いた憧れゆえの憎しみ。一人の少年の夢を打ち砕いた怨敵の象徴をその瞳に捕えようとしていた。
「《タイラント・ドラゴン》!!」
龍平の背後より火山が噴火するかのごとき勢いで炎が弾ける。その奥に見える巨大な影は大きく咆哮し、その翼をはためかせると、火焔の柱を一挙に吹き飛ばし、その巨体を露にした。
龍平「待ってたのはコイツだろ…!お望み通り相手してやる!!」
続く
「お父さん!見て!すごいよ本物の大石さんだ!」
おぼろげな記憶の中、一人の少年が男を指さす。傍らの少年の父もともに目を輝かせて男のほうへと駆け出す。
「大石って、あのプロプラチナ1クラスの『暴竜』大石竜也だよな!?」「《タイラント・ドラゴン》、見せてもらえるかな!?」
自分の背後へ駆け寄った親子に気づいたその男は、大きな体をゆっくりとそちらへ振り向かせ、その二人を見下ろした。父親はその視線に体が硬直してしまったが、少年はそれに気づいてはいない。
「大石さん!暴竜大石さんだよね!!タイラントのカード、見せてよ!おれも、大石さんみたいになりたいんだ!」
男は一瞬黙り込み、その後、親子を見下ろしたその視線を元向いていたほうに戻し、ゆっくりと口を開いた。
「…これは、何のつもりだ?オレのようになる者など誰もいない。貴様のような男なら、なおさらだ。」
それだけ言い残すと、2人に背を向けて歩き出さんとした。その瞬間、少年はようやく男の目に気が付いた。自分がテレビや雑誌の中で見ていたそれとはまったく違うその瞳。見るものすべてを下にとらえるような、邪魔者としか認識しないような、無頓着で、冷酷にすら映るその瞳。
『プロデュエリスト』、万人の前で輝き、少年の中でヒーローだったその夢は、男の言葉とその視線に全否定された。
~~
暗闇に染められたフィールドの中、紅い瞳を輝かせた異形の影により、風をまとった竜はズタズタに引き裂かれた。蒼のカード同士の衝突は、逢馬の《リヴェンデット・スレイヤー》の勝利によって幕を下ろした。
逢馬「…はは。本当のエースモンスターも出さずにおれを倒せるわけないだろ?見せてごらんよ。龍ちゃんの本気をさァ!」
砕かれた《颶風龍-ビュフォート・ノウェム》を前にして、逢馬はどこまでも黒い笑みを浮かべる。
その様に龍平は汗を一筋垂らしたが、焦燥をかき消すようにため息をはあっと吐くと、獣のような目で逢馬をにらみつける。
龍平「…安い挑発だな。オレのターン!」
龍平 TURN:3
LP:6400
手札:3→4
モンスター:
魔法・罠:
力んだ右手をデッキトップに押し当て、さらに強く力を込めてそのカードを引き抜く。ゆっくりとそのカードに目を向けるが眉をひそめる。
龍平「…手札から《トレード・イン》を発動!手札からレベル8のモンスターを1枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする!」
おそるおそる、ドローフェイズに手札に加えたそのカードを墓地へと向ける。その様子を見て、逢馬は笑みを浮かべたまま叫ぶように問いかけた。
逢馬「どうしたの?墓地に送るのは公開情報だよねえ?見せてごらんよ、墓地に送るレベル8モンスターを!」
カードを握るその手に汗がじっとりと滲み出す。震えるその右手で、カードを表側に返した。
龍平「オレは、《タイラント・ドラゴン》を墓地に送る…!」
~~
遊大、律歌をはじめとする東雲中のメンバーたちも、新しく部員として迎えるハズの龍平のそのデュエルを観戦していた。しかし、燃え滾る炎のような闘志を持って自らを打倒した龍平とは別物のように揺さぶられ、崩れようとしているそのデュエルを前に、遊大は困惑の色を見せていた。
遊大「律華さん、あいつどうしちゃったんですか!?」
律歌も豹変した龍平を見て難色を隠し切れない。
律歌「どうしちゃったんだろう、彼…」
焦燥と困惑に煽られる二人を横目に、顧問のましろだけは静かに自分の手元のスポーツ誌に目を落とした。
『2017年7月8日 暴竜大石、連続敗退、ついに幻界突破か。』
~~
《タイラント・ドラゴン》、そのカードを見た逢馬は、ついにタガが外れたように腹を抱えて笑い出した。
逢馬「ははははは!!ついに見せたじゃないか!《タイラント・ドラゴン》のカードを!」
龍平は唇を噛みしめ、デッキから2枚のカードを引き抜く。
逢馬「おかしいよねえ!?《タイラント・ドラゴン》と言ったら、プロデュエリスト『暴竜』大石竜也の代名詞ともいえるカードじゃないか!どうして一端の中学生デュエリストの君がそのカードを持っているかなあ?」
逢馬はわざとらしく首をかしげ、そのうちに拳をてのひらにポンと軽く打ち付けた。
逢馬「あっ!龍ちゃん!おれわかっちゃったよ、『大石龍平』ちゃんっ!」
龍平の顔に球の汗が流れる。カードを握る手は震え、噛みしめた唇から血が流れる。焦燥や恐怖を振り払うように、うつむいた顔をあげて逢馬のほうをにらみつけた。
逢馬「…きみが『暴竜』大石竜也の息子だからだよね、龍ちゃん。」
龍平「オレは永続魔法《星遺物の守護竜》を発動ッ!発動処理で《スニッフィング・ドラゴン》を墓地から特殊召か…」
逢馬「そうはさせない!おれは《ヴェンデット・ヘルハウンド》を生贄とした《リヴェンデット・スレイヤー》のモンスター効果を発動、相手の魔法・罠カードを1枚を除外する!《星遺物の守護竜》を除外!」
異形の影は瞬く間に龍平の目の前に出現していた。手に握られたそのカードが引き裂かれ、光の粒となって除外される。
予知しない一撃を前に、さらに焦りが重なった龍平は曇った表情のまま膝をつく。
逢馬「まさかだよねえ!突然この街に流れ着いた常勝無敗のデュエリスト、大石龍平があの大石竜也の息子で、しかもその強さも父親のエースカードにあやかっていたものだなんてねえ!」
口か血を流し、がっくりと膝をついた龍平だが、呪いのようにまとわりつく言葉を薙ぎ払うように声を荒げる。
龍平「オレは、《魔晶龍ジルドラス》の効果を発動ッ!!オレの魔法カードが除外されたことで、手札から特殊召喚!さらに墓地から《トレード・イン》を再度セット!!そして発動!手札から《螺旋竜バルジ》を墓地に送り、デッキから2枚ドロー!」
震える手で膝を叩き、よろめきながらも立ち上がる龍平の背後に水晶の塊が降り注ぐ。大地に衝突し砕け散ったその土煙の中から、宝石の輝きをまとったその龍が姿を現した。
《魔晶龍ジルドラス》
☆6 闇・ドラゴン族/効果
2200/1200
龍平「通常召喚!《創世の竜騎士》!!」
金色の鎧を剣を輝かせ、龍の瞳を持つ騎士が姿を見せる。
《創世の竜騎士》
☆4 光・ドラゴン族/効果
1800/600
龍平「…はぁ、はぁ。」
これまでひた隠しにしてきた事実、自らの最大のコンプレックスともいえるその真実を会場のすべてにつきつけられた龍平の精神は、すでに限界を迎えようとしていた。手元に残った2枚のカードを握る力がだんだん抜けていく。手から離れてしまうのかと思われたその瞬間、龍平にとって聞き覚えのある声が彼の耳をつんざく。
遊大「なにをチンタラしてるんだよ龍平!!」
まるまったその背中がピクリと動く。
遊大「お前がどんなカード使ってようが関係あるか!お前が使ってるそのデッキも!お前のデュエルも!お前だからできてるんだよ!!俺はそんな強えお前とまた戦いたいからデュエル部に誘ったんだよ!こんなところで折れてんじゃねえ!!!」
龍平の中の暗雲が裂けようとしていた。強さを得るために選ばなかったその手段、否定されたくないから伏せていたその力の出生を知っても、かのものは全力で自分を肯定している。
遊大「これが逆鱗ってやつだろ!逆ギレで吹き飛ばしゃあいい!俺にリベンジのチャンスくらいよこせ!」
龍平は丸まった背をいつものように戻した。いずれ決着をつけなければならない禁忌のものだと知っていても、今は再び手段を選ばずに突き進む瞬間だと、そうデュエリストとしての本能が語り掛けてきた。
はあっと息を吐きだし、まっさらなその瞳でもう一度立ち上がる。自分との戦いで、何度倒れても立ち上がった遊大の姿を、すでに龍平は瞼の裏に焼き付けていた。誰よりも強くあることを願うからこそ、今自分を肯定したライバルともいえる存在に「負けたくない」、自分を否定するすべてに「負けたくない」、ただただ勝利と強さを手中に収めんとする渇望が彼の身体を動かしていた。
龍平「お前にリベンジは無理だ。オレのが強いからな。
オレは墓地の《螺旋竜バルジ》の効果を発動。自分フィールドに光・闇属性のドラゴン族が存在する場合、墓地から特殊召喚する。さらに、自分のモンスターのレベルを8に変更!」
龍平の背後に無数の光が収束する。龍の大あごをかたどったそれは、甲高い声で咆哮した。
《螺旋竜バルジ》
☆8 闇・ドラゴン族/効果
2500/2500
龍平「オレは、《螺旋竜バルジ》と《魔晶龍ジルドラス》でオーバーレイ!2体のレベル8モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!」
2体の竜は紫色の光となって交差し、いずれ巨大な渦を生み出した。中心へと収束したその光は一斉に弾け、金色の鎧をまとったそのモンスターが姿を現す。
「エクシーズ召喚!《神竜騎士フェルグラント》!」
龍の瞳と翼のマント、そして鈍色の剣を輝かせ、その騎士は逢馬のほうへとまっすぐに構えた。
《神竜騎士フェルグラント》
★8 光・ドラゴン族/エクシーズ/効果
2800/1800
逢馬は土壇場から復活した龍平を前に視線を落とし声を漏らす。
逢馬「ちぇっ、せっかくいいところだったのにとんだジャマが入っちゃったなあ。攻撃力や耐性を突破できるかはまだ分かんないし、まあいいんだけどね~!」
龍平「手札から永続魔法《無千ジャミング》を発動し、バトルフェイズに移行する…!」
龍平が発動したカードより、3本のアンテナを携えた黒い箱状の機械が出現する。そのアンテナが鈍い機械音を立てると、空間を次第に歪め始めた。
逢馬「おっと?これは…。」
龍平「無千ジャミングは、攻撃力1000以上のモンスターが戦闘を行うとき、そのモンスターの千の位の数字を消滅させるカード。これで《リヴェンデット・スレイヤー》の攻撃力は容易に超えられる…!」
逢馬はすかさずその効果を確認するべく、デュエルディスクに目を向ける。
逢馬「なるほどねえ、耐性持ち高打点に対しての回答はあったワケだ。」
音の波が両者のモンスターを襲う。その瞬間、動きを見せたのはフェルグラントのほうだった。周回する光の玉の一つが、彼の剣へと宿る。
龍平「フェルグラントの攻撃宣言時、その効果を発動。オーバーレイユニットを一つ取り除き、フィールドのモンスター1体の効果を無効化、さらにあらゆる効果を受けない耐性を付与する!これをフェルグラント自身に発動!」
剣を一振りすると、フェルグラントに押し寄せる波が止まる。瞳を赤く輝かせ、うろこを象ったマントがはためくと、一気にスレイヤーのもとに斬りかかる。
逢馬「自分の攻撃力だけ2800のままになっているってことか、この瞬間、おれは墓地の《リヴェンデット・ボーン》の効果を適応するよ?自分の儀式モンスターが破壊されるとき、それを防ぎ、墓地のこのカードを除外する!」
スレイヤーの胸元を大きく引き裂いたその傷が、瞬く間に塞がれていく。
龍平「破壊は防いだか。だがダメージは受けてもらう。」
逢馬 LP:8000→5600
「ちぇっ、その《無千ジャミング》ってカード、邪魔だなあ~。」
龍平「続けてバトルだ。《創世の竜騎士》で、《リヴェンデット・スレイヤー》を攻撃!」
金色の鎧をまとった騎士と、紅い瞳の異形の戦士が激突する。その瞬間にも、無線ジャミングから音の波が押し寄せる。
龍平「無線ジャミングの効果で、竜騎士の攻撃力は800に、リヴェンデットスレイヤーの攻撃力は400になる。」
スレイヤーはその金色の剣を前にして、成すすべなく切り裂かれた。
逢馬 LP:5600→5200
龍平「さらに、戦闘で相手モンスターを破壊した《創世の竜騎士》の効果を発動!デッキから《アークブレイブドラゴン》を墓地に送る。」
逢馬もすかさず効果の発動を宣言する。
「スレイヤー、よく頑張ってくれたね。スレイヤーが墓地に送られた時の効果を発動!デッキから儀式魔法《リヴェンデット・バース》を手札に加え、《ヴェンデット・アニマ》を墓地に送る。」
龍平(戦闘で突破したはいいが後続確保の動きもしっかりしている。このデュエル、まだ終わらないか、、!)
「オレはこれでターンエンド!」
効果耐性と圧倒的な攻撃力を兼ねた《リヴェンデット・スレイヤー》を、龍平は決死のX召喚と《無千ジャミング》
で突破した。長い攻防のターンが終わりを迎える。
逢馬「おれのターン!」
TURN:4
LP:5200
手札:2→3
モンスター:
魔法・罠:《ヴェンデット・ナイトメア》
フィールド:《ヴェンデット・ナイト》
デュエルディスクのフェイズカウントがスタンバイフェイズでぴたりと止まる。逢馬は不信感を抱き、龍平に問う。
龍平「スタンバイフェイズだけど、なにかあるのかな?龍ちゃん。」
迷いの色を見せているのは龍平のほうだった。カードを握る手に汗がにじむ。その中で先ほどの遊大の言葉を思い出していた。
『「お前がどんなカード使ってようが関係あるか!お前が使ってるそのデッキも!お前のデュエルも!お前だからできてるんだよ!!』
迷いの霧をはらう様にうつむいた顔をあげ、声をあげた。その目は眼前の敵を倒し、自分の中に渦巻く弱さすら振り払わんと奮起する一人の戦士のものになっていた。
龍平「…オレは、墓地の《アークブレイブドラゴン》の効果を発動!墓地に送られた次のスタンバイフェイズ時、自身以外レベル7・8のドラゴン族モンスターを墓地から特殊召喚する!」
その言葉に逢馬の肩がピクリと動く。その瞳は無邪気な子供の用に輝きながらも、黒く濁り切った何かが絵の具のようにぐるぐると混ざり合っているようにすら見えた。
龍平「墓地からの特殊召喚のコストで、《創世の竜騎士》をリリース!現れろ!!」
待っていた、そのカードに抱いた憧れゆえの憎しみ。一人の少年の夢を打ち砕いた怨敵の象徴をその瞳に捕えようとしていた。
「《タイラント・ドラゴン》!!」
龍平の背後より火山が噴火するかのごとき勢いで炎が弾ける。その奥に見える巨大な影は大きく咆哮し、その翼をはためかせると、火焔の柱を一挙に吹き飛ばし、その巨体を露にした。
龍平「待ってたのはコイツだろ…!お望み通り相手してやる!!」
続く
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75 | 0話 プロローグ | 1018 | 1 | 2020-10-25 | - | |
64 | 1話 転入生 | 816 | 0 | 2020-10-25 | - | |
79 | 2話 巨竜の使い手 | 830 | 0 | 2020-10-31 | - | |
77 | 登場人物紹介 〜東雲中編〜 | 872 | 0 | 2020-11-04 | - | |
110 | 3話 黒き刺客たち | 931 | 3 | 2020-11-14 | - | |
89 | 4話 暗く冷たく | 726 | 0 | 2020-11-23 | - | |
78 | 5話 己の意思で | 714 | 0 | 2020-12-24 | - | |
84 | 6話 廃材の竜/炎の戦士たち | 728 | 0 | 2020-12-30 | - | |
65 | 7話 スタート地点 | 690 | 0 | 2021-01-15 | - | |
78 | 8話 タッグデュエル-その0- | 696 | 0 | 2021-01-21 | - | |
71 | タッグデュエル・チームデュエルについて | 630 | 0 | 2021-02-07 | - | |
73 | 9話 タッグデュエルー①ー 竜呼相打つ | 588 | 0 | 2021-02-09 | - | |
74 | 10話 タッグデュエル-②- 重撃 | 657 | 0 | 2021-02-09 | - | |
61 | 11話 託す者 | 609 | 0 | 2021-03-15 | - | |
72 | 12話 紫色の猛者 | 749 | 2 | 2021-04-10 | - | |
70 | 13話 死の領域を突破せよ! | 671 | 0 | 2021-04-13 | - | |
73 | 14話 協奏のデュエル | 661 | 0 | 2021-05-01 | - | |
88 | 15話 刹那の決闘 | 653 | 0 | 2021-05-29 | - | |
103 | 16話 リベリオス・ソウル | 652 | 0 | 2021-06-08 | - | |
76 | 17話 リトル・ファイター | 565 | 0 | 2021-07-22 | - | |
74 | 18話 強者への道、煌めいて | 522 | 0 | 2021-10-30 | - | |
74 | 19話 黒い霧 | 744 | 0 | 2022-01-02 | - | |
61 | 20話 大丈夫! | 508 | 0 | 2022-03-08 | - | |
92 | 21話 魂を繋ぐ龍 | 655 | 0 | 2022-04-03 | - | |
80 | 22話 原初の雄叫び その① | 604 | 2 | 2022-05-02 | - | |
64 | 23話 原初の雄叫び その② | 596 | 2 | 2022-05-04 | - | |
50 | 24話 焼け野原 その① | 436 | 2 | 2022-11-10 | - | |
50 | 25話 焼け野原 その② | 497 | 0 | 2022-11-11 | - | |
41 | 26話 蒼の衝突 その① | 416 | 0 | 2023-02-28 | - | |
43 | 27話 蒼の衝突 その② | 394 | 0 | 2023-03-24 | - | |
49 | 28話 憧れゆえの | 536 | 2 | 2023-04-15 | - | |
41 | 29話 黒い暴虐 | 297 | 0 | 2023-07-20 | - | |
61 | 30話 決闘の導火線 | 499 | 2 | 2023-07-30 | - | |
35 | 登場人物紹介 〜光妖中編〜 | 360 | 0 | 2023-08-03 | - | |
34 | 31話 開幕!決闘王杯! | 271 | 0 | 2023-08-12 | - | |
36 | 32話 ガムシャラ | 417 | 2 | 2023-08-25 | - | |
28 | 33話 目覚める龍血 その① | 285 | 2 | 2023-09-02 | - | |
36 | 34話 目覚める龍血 その② | 312 | 2 | 2023-09-06 | - | |
57 | 35話 雨中の戎 その① | 428 | 4 | 2023-09-19 | - | |
26 | 36話 雨中の戎 その② | 261 | 2 | 2023-09-23 | - | |
30 | 37話 チャレンジャー | 389 | 2 | 2023-09-30 | - | |
51 | 38話 心に傘を | 391 | 2 | 2023-10-07 | - | |
27 | 39話 龍の瞳に映るのは その① | 346 | 3 | 2023-10-22 | - | |
31 | 40話 龍の瞳に映るのは その② | 322 | 2 | 2023-10-26 | - | |
45 | 41話 花と薄暮 | 395 | 2 | 2023-10-30 | - | |
33 | 42話 燃ゆる轍 その① | 365 | 2 | 2023-11-07 | - | |
29 | 43話 燃ゆる轍 その② | 272 | 1 | 2023-11-09 | - | |
29 | 44話 襷 | 265 | 1 | 2023-11-14 | - | |
25 | 45話 星を賭けた戦い | 361 | 3 | 2023-11-17 | - | |
28 | 46話 可能性、繋いで その① | 314 | 2 | 2023-11-28 | - | |
36 | 47話 可能性、繋いで その② | 301 | 2 | 2023-12-07 | - | |
29 | 48話 揺れろ。魂の… | 246 | 2 | 2023-12-28 | - | |
29 | 49話 エンタメデュエル | 272 | 2 | 2024-01-07 | - | |
38 | 50話 乗り越えろ! | 316 | 3 | 2024-01-26 | - | |
60 | 51話 Show Me!! | 321 | 0 | 2024-02-01 | - | |
31 | 52話 モノクロの虹彩 | 374 | 1 | 2024-02-08 | - | |
33 | 53話 激昂 | 269 | 2 | 2024-02-22 | - | |
27 | 54話 火の暮れる場所 その① | 226 | 0 | 2024-03-02 | - | |
52 | 55話 火の暮れる場所 その② | 338 | 2 | 2024-03-07 | - | |
31 | 56話 赫灼の剣皇 | 335 | 2 | 2024-03-11 | - | |
44 | 57話 金の卵たち | 243 | 2 | 2024-03-18 | - | |
31 | 合宿参加者リスト 〜生徒編〜 | 216 | 0 | 2024-03-20 | - | |
43 | 58話 一生向き合うカード | 315 | 2 | 2024-03-24 | - | |
31 | 合宿参加者リスト〜特別講師編〜 | 269 | 0 | 2024-03-31 | - | |
39 | 59話 強くならなきゃ | 300 | 2 | 2024-04-03 | - | |
33 | 60話 竜を駆るもの | 173 | 0 | 2024-04-20 | - | |
55 | 61話 竜を狩るもの | 309 | 2 | 2024-04-22 | - | |
36 | 62話 反逆の剣 | 197 | 2 | 2024-04-26 | - | |
35 | 63話 血の鎖 | 274 | 1 | 2024-05-01 | - | |
48 | 64話 気高き瞳 | 343 | 2 | 2024-06-02 | - | |
24 | 65話 使命、確信、脈動 | 309 | 2 | 2024-06-16 | - | |
33 | 66話 夜帷 | 225 | 0 | 2024-07-14 | - | |
30 | 67話 闇に舞い降りた天才 | 257 | 2 | 2024-07-18 | - | |
27 | 68話 陽は何処で輝く | 214 | 2 | 2024-07-30 | - | |
26 | 69話 血みどろの歯車 | 257 | 2 | 2024-08-16 | - | |
24 | 70話 災禍 その① | 217 | 2 | 2024-08-28 | - | |
27 | 71話 災禍 その② | 220 | 2 | 2024-09-01 | - | |
24 | 72話 親と子 | 153 | 2 | 2024-09-09 | - | |
26 | 73話 血断の刃 | 145 | 2 | 2024-10-10 | - | |
30 | 74話 血威の弾丸 | 182 | 2 | 2024-10-17 | - | |
22 | 75話 炉心 | 117 | 0 | 2024-11-01 | - | |
21 | 76話 ひとりじゃない | 132 | 2 | 2024-11-03 | - | |
22 | 77話 春風が運ぶもの | 127 | 2 | 2024-11-06 | - | |
9 | 78話 天道虫 その① | 92 | 2 | 2024-11-19 | - | |
2 | 79話 天道虫 その② | 18 | 0 | 2024-11-21 | - |
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Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
「無千ジャミング」と「フェルグラント」でフェルグラントは1000の位を削られないが相手は削られる…
龍平君の意地が見えたコンボでしたね
他にもジルドラスとバルジをX素材として取り込む事で何回も墓地効果を使うと……
これからもSS投稿頑張ってください。
(2023-04-30 18:20)
通常弾とかに封入されているテーマに属してないノーレアって、使われないけど面白い効果だから使ってみたいって気持ちになっちゃうんですよね、、。そういうのを絡めてもまた新鮮なデュエル構成になるんじゃないかとも思ったり。
読んでいただけるのは本当にモチベになります!ありがとうございます! (2023-05-01 01:19)