52話 騎士と侍　作：紅瑠璃

今日は放課後に黒羽 梓と猫山 蜜柑の二人で夢月 暦の家に遊びに来ていた。と言うのも夢月 暦の家は漫画等で見るような和風全開のお屋敷に住んでおり、そこの主、蕪木 幸定が連れてきて欲しいと言うもので夢月はそれに従ったにすぎない。いざ来ると蕪木がある段ボールを持ってきた。中にはたくさんの遊戯王があった。
夢月「…カード…。」
梓「あ！オロシだ！」
蕪木「もちろん好きなのはあげるよ♪夢月もどうだい？」
夢月「御言葉ですが蕪木様…私は娯楽よりも修行を優先するゆえ…では…」
蜜柑「そういえば、夢月っていつもどんにゃ修行をしてるの？」
夢月「どんな…つまらぬが…」
夢月の話では朝の4時に起きて滝行して、一時間刀の修業をして、渚町を1時間30分で一周して、登校時間になるまでに朝食、着替え、学業。帰ってくると学業。刀の修業。家事をして食事等をして寝ると言う。確かに娯楽が少ないきがする…夢月自身も皆で何か楽しいことをすると言うのが苦手でカラオケ、ボーリング等をしない。夢月がいて皆で何かをすると言えばアストライアーで怪異を倒すときだけだ。
夢月「…では。」
梓「行っちゃった…ん？ハーピィの羽箒がある！これも良いのですか？」
蕪木「もちろんだよ！」
蜜柑「そういえばさ。梓のデッキってRRでしょ？にゃんでBFにゃんて持ってるの？」
梓「実は…少しお姉ちゃんとデッキ交換してるのwうん！これで完成かな…あ。」
蜜柑「ん？」
梓「お姉ちゃんのデッキ…ワンキル仕様になっちゃった…お姉ちゃんワンキルはそんなに好きじゃないのに…」
蜜柑「で、でも…手札事故あるし…」
梓「そうだねwミカちゃんのは？」
蜜柑「私のは忍者だけどこの伝説の忍者、「ジライヤ」、「サスケ」、「サルトビ」とか使って4～8までのエクシーズに対応してるの。」
蕪木「中々良さそうだね。そういえば新しいパック買った？」
梓「いえ…興味ないものばかりですし…方界とかね」
蜜柑「でも千聖がくだらにゃいこと言ってたよ。確か…「方界」で遊戯王が「崩壊」しそうね♪ってそこに私がヴィジャムいにゃいと弱いじゃんって行ったら…「ほうかい」(そうかい)だってさ。」
梓「あー…そうだね。」
蕪木「…ん。」
蕪木がいきなり刀を持ち、草履を履き外に飛び出した。突然の事でわからなかったが蕪木のあの行動は夢月に何かあったのだろう。すぐに蜜柑と梓は外に出て、夢月がいつも修行をしている場所に走った。

～夢月の修行場～
夢月「…っ！貴様何奴！」
No.10「フォッフォッフォ…意気があるなぁ。うむ。若いうちは元気が一番じゃのぉ」
いきなり消えたかと思うと夢月の後ろに現れ剣をふりおろす。夢月はそれを避けるがまた待ち伏せされてたように後ろから斬りかかる。
夢月「…私の業を受けよ！表裏。」
空中で体制を立て直した夢月が使う業。夢月には能力はない。あるのは修業で得た力のみ。No.10に前から斬ると後ろにも切り傷がついた。
No.10「うぐぅ…痛いな。」
夢月「お主からの攻撃を交わすのに精一杯で忘れてたが名乗ろう。私は夢月 暦。蕪木様に遣える者だ！お主の名を聞かせてもらおう。」
No.10「私かぁ？フォッフォッ…私はイルミネーター。誇り高き白騎士イルミネーターじゃ。用件は１つ。お前さんを倒すことじゃ」
夢月「何ゆえ私を？」
No.10「お主が…強いからじゃ。いやぁ高い壁ほど越えてみたいものじゃ…」
夢月「…(肩に10の数字が…模写猫山殿が言っていたリアルNo.と言うものか…気は最初から緩む気がないが…いつも以上に気を張り巡らせなければな…)用はそれだけか！なら来るが良い。貴様…いや、イルミネーターの実力をな。」
剣と刀の鋼と鋼のぶつかる音が周りにも響き渡った。次の瞬間…