69話 懐かしき日　作：紅瑠璃

現遊戯王に関する社長…タカミネ。タカミネの友人であるシゲミツと懐かしい場所に訪れていた。タカミネとシゲミツは幼いときからの…小学生の時からの仲だ。そしてこの場所は小学生の時に一緒に遊んだ事がある。

タカミネ「懐かしいな。シゲミツ。良くあそこの木に登ったものだ」
シゲミツ「ははっ…そんな事もあったかな。にしても良いのか？仕事しなくて。こんなとこで仕事しないから改訂の時に皆から「糞改訂だ」なんて言われるのだぞ？」
タカミネ「そうだな…だがそれも必要なことだ。そんなことよりお前が提案し、作った。デュエルディスクシステム。あれのおかげで遊戯王復帰者が出ている。さらに大会も盛り上がっている。遊戯王は人々をつなげる事が出来る！…だが…」

一瞬悲しそうな目をした。トヨフミがいなくなりカグラがあのような行動をしたからだろう。しかし私にとっては想定内…友人に嘘をついているのは心が痛むが…痛む？そんな事は言ってられない。

タカミネ「…ん？すまない電話だ」
シゲミツ「そうか。」
タカミネ「わかった。そのように伝えておこう。また折り返し連絡する。…ん？あぁ会社の方に見学したいと言う子がいてね」
シゲミツ「いつかの時に話していた緑の髪をしたメガネの子か。」

宮野真保か。アイツがサイコデュエリストだと言うことは予想外。それと…猫山蜜柑と言ったか。あのこも邪魔だ。
タカミネ「…」
シゲミツ「またあの二人の事を？くよくよしすぎだぞ。」
タカミネ「大学の時…そんな記憶をだな」

大学の時に…また古い記憶を…後ろに目が行きすぎている。これは悪いことだが…昔からそういう性格だ。その性格の事に何か言うことは少々嫌になってきた。タカミネ、トヨフミ、カグラ、私は同じ大学の生徒だった。四年制の大学でトップクラスの大学だった。私とタカミネは3年、トヨフミが2年。カグラが1年だったが食堂でたまたま、そう本当に偶然に相席になったときに話をしてから仲が良くなった。たまたま相席になることがスゴいことなのだが、話をすることもスゴいことだ。あのときの状況は何故そうなったのか今でもわからない。四人が話をしたこと…遊戯王だったか。皆同じ趣味を持っていたから仲を深めた。

シゲミツ「タカミネ。…今日は俺のオススメするレストランにでも行こうじゃないか。」
タカミネ「はっ…お前がそう言い出すなんて。」
シゲミツ「さぁ行こうか。今日はな…俺が出してやる。」
タカミネ「おいおい貸しなんては無しだぞ。こないだなんて…」
シゲミツ「古いことを気にするなぁ～。それじゃこの先なんて見れないぞ。」

この先。私が思うこの先の世界。まずは残りのNo.全てを回収して私の理想を現実にする。私の理想…世界の統一。カグラ…最後はカグラから全てのNo.をとらなければ…。いつからこうなったのだろうな。タカミネ。君がただ一度だけ休んだときあの日からだろう。一人の女が私たちの前に現れて…タカミネ…。

シゲミツ「すまないな。」
タカミネ「…なんだ？なんか言ったか？」
シゲミツ「何でもない。さて、行こうか。」