68話 怒りの果て　作：紅瑠璃

黄蜂「さぁってどうするか…引いてから考えるとしますか…ん。カード一枚伏せて、アルティマヤの効果発動。インフェルニティ・デス・ドラゴンを特殊召喚。手札を0にすれば良いのね…手札からシーサー・ドラゴンをリリースなしで召喚。」
蕪木「いてて…レベル6のモンスターをリリースなしで出しても黄蜂の手札は2枚…インフェルニティ・デス・ドラゴンの効果は使えない…それに夢月のモンスターはリアルNo.らしいから同じリアルNo.じゃないと攻撃対象に出来ない。」
黄蜂「シーサー・ドラゴンの効果…手札一枚捨ててデッキからレベル6のドラゴンを特殊召喚する。ラブラドライドラゴン。もう１体…アルティマヤ・ツォルキン！カード一枚伏せて、煉獄龍オーガ・ドラグーン特殊召喚。インフェルニティ・デス・ドラゴンの効果…あなたのNo.105を破壊！実はシーサー・ドラゴンの効果使うとこのターン攻撃が出来ないのよね…エンド」
夢月(No.105)「うっ…ドロー。！？私の墓地に「バッドセブン」モンスターが5体居るとき相手フィールドのカード一枚を墓地に送って発動するRUM…。」
黄蜂「カードを墓地に送ってから発動…墓地に送ってるその時はまだ発動していない…」
夢月(No.105)「オーガ・ドラグーンを墓地に送って、RUM－消えぬ大罪を発動する。このカードは墓地のNo.101～No.107を蘇生し、ランクアップする。無論出すのはCNo.105！怒りの果てにあるもの！BK 彗星のカエストス！」
黄蜂「けど残念ね！リアルNo.はカオスじゃないNo.のこと。CになったらリアルNo.じゃ…」
夢月(No.105)「しかし…101～107は特別でね。リアルNo.の一部なのよぉ！」
黄蜂「そ、そぉ。けれどアルティマヤ・ツォルキンが２体いる以上あなたはこの子を攻撃対象、効果の対象に出来ないのよ。…(それにもし対象にせずに破壊できるとしても私にはこの２枚のカードがある。夢月の手札は…0…返せない。)」
夢月(No.105)「墓地のバッドセブン・マモンを除外して、墓地のバッドセブン・ルシファーをCNo.105のエクシーズ素材とする。CNo.105の効果発動！インフェルニティ・デス・ドラゴンを破壊！エンドだ」
黄蜂「んくっ…」
・夢月:ライフ5000
・黄蜂:ライフ2500
黄蜂「ドロー。…(テクニカル・ドラゴン。さっき対象にしてって間違えて言ったけど選んでなのよね…そう。選んでって言う効果なら効く。これ以上出すと確実にライフが0になる。)エンド。」
夢月(No.105)「ドロー。バッドセブン・タイムリー発動。CNo.105を対象に…このターンこいつは直接攻撃が可能となる！バトル！」
黄蜂「っ！？ふふっ鉄屑のかかし！攻撃を無効そして…セットされる…」

黄蜂の口元がﾆﾔｯと口角が上がる。鉄屑のかかしにより相手のターンにセットされた。セットされたことにより２体のアルティマヤ・ツォルキンの効果が発動する。

黄蜂「月華竜ブラック・ローズ！クリアウィング・シンクロ・ドラゴン！月華竜の効果でCNo.105を手札に戻す！さぁ！あなたのターンはまだ終わってない！」
夢月(No.105)「くっ…エ、エンド」
黄蜂「ドロー。…さて、このまま攻撃したら相手に100残すことになる…まぁそんな事させないのだけど…オーバー・ドラゴナイト発動。クリアウィングの攻撃力を倍にする。その代わり次の私のターンまでクリアウィング以外攻撃できず効果も発動できない…。うん。アド損も中々良いわね♪…バトル！」

黄蜂のクリアウィングの攻撃により夢月が吹き飛ぶ。すると立ち上がる夢月。夢月の足元から黒いモヤが出てくる。
黄蜂「夢月。これは…？」
夢月「…っ。なぜお前がいる。帰れ。」
黄蜂「助けてあげたのに？」
夢月「私はお前とは会いたくない。助けてくれたことには感謝する。だから帰ってくれ」
黄蜂「あのモヤのことについては教えてくれないの？」
夢月「お前には教えたくない！」

仲が悪いが戦闘になると息が合う…犬猿の仲らしい。

夢月「これは私一人の問題だ…」
黄蜂「そうやって一人で抱えるの良くないんじゃない？」
夢月「ふっお前にも刺さりそうな言葉だな。」
黄蜂「まぁね。」

夢月は刀を、黄蜂は銃を取りだし、黒いモヤに攻撃を仕掛ける。同時に黒いモヤも攻撃してくる。黄蜂の攻撃で怯んだ黒いモヤ。夢月の刀が最後の攻撃をくり出す。

夢月「もう一人の私よ。終わりだ！両腕一太刀ノ技…天虎白威。」
黒いモヤ「ぐわぁぁ！怒りは…怒りは止まらぬぞ！貴様の怒りはこんなものではないはずだ！くふふ…フハハハハ！」

黒いモヤがNo.105のカードになった。嫌そうな顔しながら夢月が話したが数日前からも同じような事があったらしく修業中、下校中等にも度々現れていたらしい。しかし言うに言えず一人で抱えていた。皆に心配してほしくないから平気なフリをしていた。
黄蜂「友達ぐらい頼りなって…」
夢月「お前の口から友達って言葉が聞けるとはな…悪いものでも食べたか？」
黄蜂「…うるさいな…蕪木が心配してたぞ…(あれ？居ない…)」
夢月「そうか…。修業が足らぬな。」
黄蜂「キャンプ…行かないんだっけ？それでもこれをやるよ」
夢月「これは？」
黄蜂「スマホだ」
夢月「ス、スマホ？…うぉぉ！？つ、ついた…光ったぞ！」

今じゃぁ年よりも知ってるのにこの夢月はスマホで驚いてる。見たり、聞いたりしたことはあるが触ったことがないらしい。そのまま黄蜂とは離れ、帰宅し、今回の事で蕪木に謝った。29日…夢月はキャンプには来なかったがキャンプから戻るとおかしな事をいい始めた。

夢月「充電と言うものをしたいのだが…どこにどうすれば良いのだ？あとメ、メール？それのやり方等を教えてくれぬか！頼む！」
鈴菜「いや、土下座すんなって…それぐらいなら教えてやるよ…伊月が…。」
伊月「はぁ！？俺がかよ！」
夢月「真か！伊月殿！忝ない！実は…これらの機械も壊れてしまってな…うむ。手がつけられないのだ！」
鈴菜「まさか…夢月って機械苦手？」
夢月「うむ。その通りだ！」

どや顔で言うがダメな事だ。テレビは見ない。音楽も聞かない。ゲームもしない。唯一使うとしたら電話に出ること位だ。これからは無理矢理でも遊びに連れていこうかと少々思う鈴菜だった。あの一件から夢月の回りで黒いモヤが現れることは無くなり、怒りに捕らわれることも無くなったそうだ。