47話 嫌いなものは結局嫌い。　作：紅瑠璃

蜜柑たちが通う高校。今は、昼休み今蜜柑は朱音に買い物を頼んでいつも通り教室で待っていた。
蜜柑「んにゃ。お帰り！」
朱音「ただいま♪はいっこれ。」
蜜柑「お肉～♪いただきまーす！」
朱音「ふふっ」
鈴菜「あんたらで先食うなよ。」
夢月「そうだ皆で食べようではないか。」
朱音「そうだね。あれ…チサは？」
夢月「鈴木殿はネア殿と…。」
鈴菜「機械とか…。」
朱音「そんな事いっちゃダメ！」
黄蜂「朱音…。さ、寒いから…あ、暖めて…。」
いきなり教室に体温が冷たい黄蜂が入ってきたのと同時に夢月が少々嫌そうな顔になった。黄蜂は朱音に体温をあげてもらってからまた煽る。
夢月「なぜここに来た。」
黄蜂「…人間の心理的にも人の温もりを求めるもの。あなたは私の事を嫌いだとしても私はあなたに用はない。朱音に用があるの。」
何だろう…この気まずい空気…やはりこの二人は仲良くなれない…。今日もだらだらと遅刻してきたらしい。夢月はそういう人が仲間だとは思いたくないきっちりした人。
藤崎「黄蜂ちゃん！ここにいたのね。」
黄蜂「優衣！あのとき巻いたはず…。」
藤崎「私は探偵の娘よ。さらに私の相方はあなた。あなたの行くとこなんて大体分かるわ。さぁ…ミカちゃん…ペロペロさせて♪」
蜜柑「んにゃ…まだ、食べてるのに…。」
藤崎「なら…これならどう？」
と言ってポケットから遊戯王を出す。
蜜柑「ん、んにゃ？カ、カード？」
鈴菜「また、カード…か。飽きないね」
夢月「そういう藍野殿も遊戯王とやらに踊らされてたがな」
鈴菜「そ、それいうな…。」
藤崎「私は頭が良い。だから皆みたいながちじゃない。ネタデッキよ。蜜柑は本気で来な。」
早々と支度を始める藤崎 優衣。今食べ終えた蜜柑はまだ飲み込んでない状態で支度を始めた。
優衣「遅い。私から…トイポット。手札から…ファーニマル・ウィングを捨てて１枚ドロー。あーらら。ファーニマル・ベアね。」
蜜柑「…(ファ、ファーニマル…？)」
藤崎「私はE・HERO エアーマン特殊召喚。効果でプリズマーを手札にくわえる」
蜜柑「んにゃ！？HERO！？」
その後もワケわからないカードばかりを使われ結局気がつくとウリア、ラビエル、ハモンの３体が並んだ。それぞれ正規召喚。さらに…
藤崎「これらを除外して、アーミタイル。召喚！」
蜜柑「…。」
蜜柑の空いた口が閉じない。回りの皆も驚きしかない。さらにまだ、終わらない。
藤崎「私は墓地の賢者の石－サバティエルを3枚除外し、アーミタイルを選択。この中で一番攻撃力が高いのは…ミカの伝説の忍者－正影ね。攻撃力が3000アップ。…攻撃。」
蜜柑「マ、マジックシリンダー自爆しろぉ！」
藤崎「私はね…常に最悪の状況を想定して動いているの。その選択も私の予想通り。私はレインボー・ライフを発動。手札を１枚捨てて、私は13000回復する」
蜜柑「…にゃん…だと…？越えられにゃい…。わ、わたしのターン？ドロー…。んにゃ…攻撃！エンド。」
藤崎「ドロー…。あら。あらあら！アーミタイルで伝説の忍者－正影を攻撃。」
蜜柑「止められ…にゃい…。」
そのままダメージを受けた。蜜柑のライフは…0。
藤崎「負けたから…放課後…ペロペロしていいよね♪」
蜜柑「え、えぇ！？い、いやだよ！」
藤崎「これは…バラしていいの？」
藤崎から見せてもらった物には蜜柑のばらされたくない事がたっぷりと書かれてた。
蜜柑「にゃ、にゃんでこんにゃことも！」
藤崎「だって私、探偵の娘だもの。」
梓「あ！居た居た。学校で会うのは初めて…かな？」
蜜柑「んにゃ？黒羽…梓？」
梓「…み、皆さん。お友だち…？あ、用件はこれ、真保ちゃんから預かってたの。おねーちゃん！からも宜しくって伝えといてねって言われたから…w」
その手にはNo.66。鈴菜が少し眉をひそめた。あのとき66の能力が使えなかったのは真保がリアルNo.66を黒羽に預けてたからだと言うこと。…この音。チャイムがなったと言うことは次の授業が始まる5分前を表すチャイムが鳴ったのだ…。