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Episode104:うららの運命 作:カズ
URARA→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
V S
X→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN01
「まさか、貴様が辿り着くとはな。だが、貴様の言う『意志』とやらはここで潰える。貴様の敗北によってなァ…」
「貴様貴様うるさいよ!それにもう昔の弱虫うららちゃんじゃないもん。ここでアンタに勝つんだから!」
第二次アストラル大戦も佳境となり、月の落下を阻止するため冀望郷に辿り着いた少女たち─────神谷希、春野うらら、三上胡桃─────はそれぞれの因縁の相手と対峙していた。誰か一人でも敗北すれば「世界のリセット」が確実になってしまうという重圧の中、うららの先攻で運命のデュエルが始まった。
「魔法カード『トレード・イン』を発動!手札の『ギミック・パペット-シャドーフィーラー』を捨てて2枚ドローするよ。そして『ギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティ』を召喚!このカードが召喚に成功した時、手札の『ギミック・パペット』1体を特殊召喚できるよ。おいで、『ギミック・パペット-ギア・チェンジャー』!」
「相も変わらずそのデッキか。前に戦った時は碌に使いこなせなかった癖に、何故そのデッキに拘る?」
「私、このデッキが好きなんだもん。永続魔法『パフォーム・パペット』を発動!墓地のシャドーフィーラーを除外して、私のモンスターを全てレベル8にするよ」
○パフォーム・パペット(永続魔法)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分の墓地から「ギミック・パペット」モンスター1体を除外して発動できる。自分フィールドの全てのモンスターのレベルはターン終了時まで、除外したモンスターと同じレベルになる。②:自分フィールドの表側表示の「ギミック・パペット」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、除外されている自分の「ギミック・パペット」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
【ギミック・パペット】はランク8のエクシーズモンスターを展開することを主軸に戦うデッキだが、時には該当するモンスターを引き込めないことやレベルが揃わないこともある。しかし『パフォーム・パペット』の効果でレベルを揃えることができるため、確実にエクシーズ召喚を行えるようになったのだ。
「私はレベル8となったハンプティ・ダンプティとギア・チェンジャーの2体でオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!行くよ、『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』!!」
先陣を切ったのは彼女のエースモンスター、ヘブンズ・ストリングス。RUMとの組み合わせで全体破壊も容易に狙えるが、今は先攻1ターン目。仕掛けられる状況ではないが、彼女がこのカードを呼び出したのも、信頼から来るものだ。
「私はこれで、ターンエンド!」
URARA→LP:8000 手札:2 デッキ:33 Mゾーン:1 M&Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN02
「私のターンだ。ククク…」
次はⅩのターン。いつにも増して不気味に嗤う彼が使う最初のカードを見た瞬間、うららの顔は苦痛に歪むこととなる。
「私はフィールド魔法『昇華する紋章(オーグメント・メダリオン)』を発動!」
「うっ…そのデッキは……」
「そう。あの日、貴様が敗れ洗脳されたデッキだ」
○昇華する紋章(フィールド魔法)
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上のサイキック族エクシーズモンスターは魔法・罠カードの効果の対象にならない。また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札から「紋章獣」と名のついたモンスター1体を捨てて発動できる。デッキから「昇華する紋章」以外の「メダリオン」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。この効果を発動するターン、自分はサイキック族エクシーズモンスター及び「紋章獣」と名のついたモンスターしか召喚・特殊召喚できない。
X、Y、Zの3人は状況に応じて様々なデッキを扱う。遊弥と凛のタッグデュエルの時には『無限暗黒竜ブラックホール・スターダスト』を呼び出すためにわざと大量展開した【サイバー・ドラゴン】と、それをサポートするためだけの【ドローゴー】を、精一と彩のタッグデュエルの時には【幻影騎士団】と【捕食植物】を、そして希とのデュエルでは様々なランクの『No.』を出すための【オノマト】を使った過去がある。
扱うデッキが分からないため対策もしづらいのだが、Xが今回使うのは【紋章獣】。かつてうらら達が洗脳された時に使っていたものだ。
「フィールド魔法『昇華する紋章』の効果発動!手札の『紋章獣レオ』を捨て、デッキから『顕現する紋章(チャージ・メダリオン)』を手札に加える。そして墓地へ送られた『紋章獣レオ』の効果で、デッキから『紋章獣アバコーンウェイ』を手札に加え召喚」
○紋章獣レオ(Lv4 地)
獣族/効果
攻2000/守1000
このカードを召喚したターンのエンドフェイズ時、このカードを破壊する。また、このカードが墓地へ送られた時、デッキから「紋章獣レオ」以外の「紋章獣」と名のついたモンスター1体を手札に加える。「紋章獣レオ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
○紋章獣アバコーンウェイ(Lv4 風)
ドラゴン族/効果
攻1800/守900
このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「紋章獣アバコーンウェイ」1体をゲームから除外して発動できる。自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。「紋章獣アバコーンウェイ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○顕現する紋章(通常魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。デッキから「紋章獣」モンスター2体を守備表示で特殊召喚する。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はサイキック族モンスター及び機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
「続けて魔法カード『顕現する紋章』を発動。アバコーンウェイをリリースし、デッキから2体目のアバコーンウェイと『紋章獣ユニコーン』を特殊召喚する」
「これで、レベル4のモンスターが2体……」
「私はレベル4のアバコーンウェイとユニコーンでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!降臨せよ、『No.8 紋章王ゲノム・ヘリター』!!」
○紋章獣ユニコーン(Lv4 光)
獣族/効果
攻1100/守1600
墓地のこのカードをゲームから除外し、自分の墓地のサイキック族エクシーズモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。「紋章獣ユニコーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○No.8 紋章王ゲノム・ヘリター(ランク4 光)
サイキック族/エクシーズ/効果
攻2400/守1800
レベル4「紋章獣」モンスター×2
①:1ターンに1度、相手フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。このカードは、元々の攻撃力がそのモンスターの攻撃力と同じになり、そのモンスターの元々のカード名・効果と同じカード名・効果を得る。その後、対象のモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。この効果はエンドフェイズまで適用される。
【紋章獣】に属するメインデッキのモンスターは主に空想上の生物がモチーフとなっており、現実に存在しようものならまず「異形」として扱われる。その「異形」な生物の魂を掛け合わせることで獣たちはより高次元な生命体へと変化を遂げる。
「人の運命は遺伝子により決定づけられる。貴様がこのデュエルに敗北するのもまた、遺伝子によって決められたものなのだ」
「そういうむつかしいことはちっとも分かんないけど、アンタに私の運命をとやかく言う資格なんかないよ!」
「フッ…やはり貴様は馬鹿だな。以前も一言一句同じ戯言を吐いた挙句に洗脳されたというのに」
人間に限らず、全ての生物にはDNAが存在する。その一部の領域のことを遺伝子と呼ぶが、この遺伝子によって親から子へと様々な情報が受け継がれる。骨格、性格、学力、運動能力など、受け継がれる能力はそれぞれに差異はあるが、子の能力は親から影響を受けることが多い。
それはある意味、生まれた瞬間から決定付けられた「変えようのない運命」とも捉えられる。しかし、本人の努力次第でその運命に抗うことだってできる。うららは今、そのターニングポイントへと差し掛かっているのだ。
「ゲノム・ヘリターの効果発動。このカードはエンドフェイズまでヘブンズ・ストリングスとして扱い、効果・攻撃力をコピーする。そして貴様のヘブンズ・ストリングスの攻撃力は0になり、効果も無効となる」
「…やっぱインチキだよ、そのカード」
「1ターン目からエクシーズ召喚を行わなければこうはならなかったというのに、学習しない貴様が悪い。続けて魔法カード『高等紋章術(ハイ・メダリオン・アーツ)』を発動!墓地の『紋章獣レオ』と『紋章獣アバコーンウェイ』を特殊召喚し、その2体でエクシーズ召喚を行う。現れろ、『No.18 紋章祖プレイン・コート』!!」
○高等紋章術(通常魔法)
自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター2体を選択して発動できる。選択したモンスター2体を特殊召喚し、その2体のみを素材としてエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する。
○No.18 紋章祖プレイン・コート(ランク4 光)
サイキック族/エクシーズ/効果
攻2200/守2200
レベル4モンスター×2
このカードの①の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。①:フィールドに同名モンスターが2体以上存在する場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その内の1体を選び、そのモンスター以外のそのモンスターの同名モンスターを全て破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。②:相手はこのカードの効果で選んだモンスターの同名モンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「紋章獣」モンスター2体を墓地へ送る。
「紋章」の名を持つエクシーズモンスターには相手のエクシーズモンスターのカード名をそのままコピーしてしまう能力を持つ。エクストラデッキから特殊召喚される5つの召喚法の中でもエクシーズに限定する能力は相手を選ぶが、Xはうららのデッキがエクシーズ召喚を主体とするものだと分かっていたからこそ、エクシーズモンスターに対してメタを張れるデッキを選んだのだ。
「バトルだ。ゲノム・ヘリターでヘブンズ・ストリングスを攻撃!」
「うぅっ…!でもこの瞬間、永続魔法『パフォーム・パペット』の効果発動!除外されているシャドーフィーラーを特殊召喚するよ」
「戦闘破壊できないモンスター……少しは学習しているようだな」
URARA→LP:5000
大幅にライフを削られたが、このまま終わるわけにはいかない。シャドーフィーラーは戦闘破壊ができないため、守備表示ではライフを減らされることなくバトルフェイズ中は生き残れる。
加えて今のⅩの布陣では、メインフェイズ2でも破壊できる状況ではなかった。これが次のターンでどう影響してくるだろうか。
「カードを1枚伏せ、ターンを終了する」
X→LP:8000 手札:2 デッキ:32 Mゾーン:2 M&Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN03
「私のターン、ドロー!」
うららのフィールドには戦闘破壊できないモンスターがいるとはいえ、1体だけでは前のターンのように次のターンで確実に突破される。3枚ある手札を巧く使い、より堅牢な盤面を築けるかどうかは、内1枚の魔法カードに懸っている。
「『ギミック・パペット-テラー・ベビー』を召喚!召喚に成功した時、墓地のギミック・パペットを復活させるよ。来て、ハンプティ・ダンプティ!そして特殊召喚したハンプティ・ダンプティの効果も使って、手札の『ギミック・パペット-ビスク・ドール』を特殊召喚するよ」
「4体のモンスターを揃えてきたか。だが、いくらエクシーズ召喚をしようとも、それが貴様の首を絞めることになる」
「そんなの、やってみなきゃ分かんないよ!私はレベル4のテラー・ベビーとハンプティ・ダンプティ、そしてレベル8のビスク・ドールとシャドーフィーラーでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!ランク4『ギミック・パペット-ギガンテス・ドール』、ランク8『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』!!」
この戦いから新しく取り入れたランク4のギミック・パペット「ギガンテス・ドール」は、Ⅹでも根本的な対策札を用意することはできなかった。というより、同じ相手に二度負けるという再現を行うために「わざと対策できるカードを入れなかった」とも考えられるが、いずれにせよ、このターンで仕掛けなければうららに勝機はない。
「ギガンテス・ドールの効果発動!オーバーレイ・ユニットを2つ使い、アンタのモンスター2体のコントロールをエンドフェイズまで奪うよ。そして墓地のテラー・ベビーの効果発動!このカードを除外することで、このターン中、アンタは私のギミック・パペットの効果の発動に対してカード効果を発動できない!」
「ほう……」
「続けて魔法カード『希望の記憶』を発動!この効果でドローできる枚数は『No.』1種類につき1枚。つまり3枚ドロー!」
ジャイアントキラーの効果を使えばXのモンスターを一掃しつつダメージも与えられたのだが、「RUM」等で対象がいなくなればその効果も不発に終わる。うららはそれを警戒しつつギガンテス・ドールでコントロールを奪い、『希望の記憶』による手札補充で次のターンに備えたのだ。
「さあ行くよ。『RUM-アージェント・カオス・フォース』を発動!ジャイアントキラーを素材としてランクが1つ上のモンスターに進化させる!お願い、『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』!!」
「……」
「シリアルキラーの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使って、アンタのカード1枚を破壊するよ!」
「っ…」
「更に魔法カード『エクシーズ・ギフト』を発動!ゲノム・ヘリターのオーバーレイ・ユニットを2つ使って、2枚ドロー!」
Xの伏せカードは『リサーガム・エクシーズ』。このカードを使えばランク5のサイキック族モンスターをエクシーズ召喚できたのだが、うららのフィールドには既にジャイアントキラーがいた。たとえ召喚できたとしてもバトルフェイズ前に破壊され、攻撃力4000がそのまま効果ダメージとなって自分に襲い掛かってくるのだから、安易にその効果を使わなかったのは得策だった。
Xはうららへのメタデッキとして【紋章獣】を選んだが、【ギミック・パペット】もまた、エクシーズ召喚を主軸とするデッキに対してはメタデッキであるともいえる。強くなったうららがその事に気付いているかは定かでないが、このターンで一気呵成を掛けた方が良いことは本能的に悟っていた。
「バトル!シリアルキラー、ゲノム・ヘリター、プレイン・コートの3体でダイレクトアタック!!」
「うぐぅぅっ…!!」
Ⅹ→LP:900
完全に仕留めることはできなかったものの、残りライフ900にまで追いつめた。2体のエクシーズモンスターのコントロールはこのターンに戻るとはいえ、オーバーレイ・ユニットを失ったプレイン・コートにできることは何もない。
「カードを2枚伏せて、ターンエンド!この瞬間、プレイン・コートとゲノム・ヘリターのコントロールは元に戻るよ」
URARA→LP:5000 手札:1 デッキ:27 Mゾーン:2 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN04
「まさか、貴様如きがここまでやるとはな」
「さっきから思ってたけど、やっぱり私のこと嘗めてるでしょ?」
「当然だ。貴様等なぞ、神谷希以外は取るに足らん相手だからな」
「…だったら尚更、このデュエル、負けるわけにはいかないよ!」
「笑止。このターンで全てが終わるのだ。私のターン!!」
このデュエルが始まる前、Ⅹは希以外のデュエリストなど眼中になかった。一度勝利している相手に自分達が負けるはずがない、そう思っていたからだ。しかし今、Xはその相手に追い詰められている。
その現実を拒絶せんといわんばかりに、Ⅹがドローした刹那、冀望郷に浮かぶ紅い空から轟雷が響き渡った。
「『RUM-七皇の剣』を発動!エクストラデッキから『No.104 仮面魔踏士(マスカレード・マジシャン)シャイニング』を特殊召喚し、そのモンスターをランクアップさせる。混沌より生まれし冀望の中で舞い踊れ、『CNo.104 仮面魔踏士アンブラル』!!」
○No.104 仮面魔踏士シャイニング(ランク4 光)
魔法使い族/エクシーズ/効果
攻2700/守1200
レベル4モンスター×3
①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。②:自分・相手のバトルフェイズに相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし、相手に800ダメージを与える。
○CNo.104 仮面魔踏士アンブラル(ランク5 闇)
魔法使い族/エクシーズ/効果
攻3000/守1500
レベル5モンスター×4
①:このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。②:このカードが「No.104 仮面魔踏士シャイニング」をX素材としている場合、以下の効果を得る。●1ターンに1度、相手フィールドのモンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。その後、相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送り、相手のLPを半分にできる。
「アンブラルの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、魔法・罠カード1枚を破壊する」
「しまった…パペット・パレードが!」
「更にこの瞬間、フィールド魔法『冀望郷-バリアン』の効果発動!1ターンに1度、私が『RUM』の効果でモンスターを特殊召喚した場合、貴様のギガンテス・ドールをアンブラルのオーバーレイ・ユニットとして吸収する」
「なっ…そんなの卑怯だよ!アンタ、そんなカード発動してないじゃん!」
「このデュエルは我々がルールだ。恨むなら何も考えずにデュエルを挑んだ自分自身の愚かさを恨むことだな」
うらら達が戦っているこの世界「冀望郷」を新たなフィールド魔法として扱うというⅩの超理論によって、うららのギガンテス・ドールが吸収されてしまった。相手モンスターをオーバーレイ・ユニットとするカードは幾つかあるとはいえ、それを盤外戦術として取り入れてくる狡猾さは、何としてでもうららに敗北を押し付けるというXの執念とも言えるだろう。
「魔法カード『エクシーズ・シフト』を発動!プレイン・コートをリリースし、そのモンスターと同じ種族・属性・ランクでカード名が異なるモンスターを特殊召喚し、このカードをオーバーレイ・ユニットとする。さあ現れろ、『No.69 紋章神(ゴッド・メダリオン)コート・オブ・アームズ』!!」
「…これが、紋章神……」
「コート・オブ・アームズの効果で全てのエクシーズモンスターの効果は無効化されるが、このターンで貴様が敗北するのだから関係ない。そして墓地へ送られたプレイン・コートの効果で、デッキから『紋章獣レオ』と『紋章獣アバコーンウェイ』を墓地へ送る。そして墓地へ送られたレオの効果で、デッキから『紋章獣エアレー』を手札に加える」
○エクシーズ・シフト(通常魔法)
自分フィールド上のエクシーズモンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターと同じ種族・属性・ランクでカード名が異なるモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。「エクシーズ・シフト」は1ターンに1枚しか発動できない。
○No.69 紋章神コート・オブ・アームズ(ランク4 光)
サイキック族/エクシーズ/効果
攻2600/守1400
レベル4モンスター×3
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。このカード以外のフィールドの全てのXモンスターの効果は無効化される。②:このカード以外のフィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターの元々のカード名・効果と同じカード名・効果を得る。
「コート・オブ・アームズの効果発動!このターンの終わりまで、貴様のシリアルキラーから全てを奪い取る!」
「こいつもゲノム・ヘリターと同じ……ってことは!」
「そう。シリアルキラー扱いの、コート・オブ・アームズの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、貴様のシリアルキラーを破壊する。モンスターを破壊したことで、その攻撃力分のダメージを与える!!」
「きゃああっ…!!」
URARA→LP:2500
うららのシリアルキラーの効果をコピーし、彼女のモンスターを一掃した。しかし負けじと『パフォーム・パペット』の効果を使い、前のターンに除外したテラー・ベビーを守備表示で特殊召喚した。しかしこの状況では、テラー・ベビーを破壊された瞬間に直接攻撃が通り、うららの敗北が決定する。
その運命を後押しするかのようにⅩは墓地の『紋章獣ユニコーン』の効果を使い、墓地からプレイン・コートを蘇らせた。
「さあ、敗北を受け入れる覚悟はできたか?プレイン・コートでテラー・ベビーを攻撃!」
「っ…」
「この一撃で私の勝利だ。アンブラルでダイレクトアタック!」
「……罠カード『傀儡葬儀-パペット・パレード』を発動!私のモンスターが相手より少ない時、その差だけデッキからギミック・パペットを特殊召喚するよ!」
「何!?2枚ともパペット・パレードだと!?」
「ふふーん。伏せカードが両方とも同じだなんて思わなかったでしょ?とにかく、これでダメージは受けなくなったよ!」
「…ふん。だが攻撃は続行させてもらう」
うららがデッキから特殊召喚したモンスターはシャドーフィーラー、ネクロ・ドール、マグネ・ドール、ビスク・ドールの4体。シャドーフィーラーは戦闘破壊ができないため、Ⅹはやむを得ず他の3体を破壊した。
「私はこれでターンエンドだ。貴様、何故そこまで抗う?」
「…私の友達を馬鹿にするようなアンタには、一生分かんないよ」
X→LP:900 手札:2 デッキ:28 Mゾーン:3 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN05
「私のターン、ドロー!」
運命のターン。ここで決めるという覚悟をもって、うららは人形たちの糸を操る。
「墓地のネクロ・ドールの効果発動!墓地からギア・チェンジャーを除外して、このカードを特殊召喚するよ。そしてレベル8のシャドーフィーラーとネクロ・ドールでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』!!」
勝負を決めるためにうららが呼び出したのは、彼女が最も信頼を置いているヘブンズ・ストリングス。そして1ターン目と状況が違い、Xのフィールドにモンスターが存在し、墓地には彼女が前のターンに発動したアージェント・カオス・フォースが置かれている。
Xは自分の身にこれから起こることの全てを察し、下唇を噛んだ。
「墓地のアージェント・カオス・フォースの効果発動!ランク5以上のモンスターが特殊召喚されたことで、このカードを手札に戻すよ。そしてヘブンズ・ストリングスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、自身以外の全モンスターにストリングカウンターを1つ置くよ」
「くっ……だが、貴様の思い通りにはさせんぞ。アンブラルの効果発動!相手フィールドのモンスターが効果を発動した時、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、その発動を無効にする。そして相手の手札をランダムに1枚捨て、貴様のライフを半分にする」
「くっ…。でも、これで最後!『RUM-アージェント・カオス・フォース』を発動!ヘブンズ・ストリングスを素材として、ランクが1つ上のモンスターをエクシーズ召喚するよ。破壊の旋律を奏でる運命の糸が、神殺しの悪魔を蘇らせる。カオス・エクシーズ・チェンジ!現れろ、『CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス』!!」
URARA→LP:1250
ストリングカウンターを置く効果を使われてしまえば、残りライフ900のXはバトルを行わずして敗北する。それを回避するためにアンブラルの効果を使い、手札にあるアージェント・カオス・フォースを捨てさせることで敗北を回避する算段だったが、最後の最後で二分の一の確率を外してしまい、デビルズ・ストリングスを召喚されてしまった。
デビルズ・ストリングスの攻撃力は3300。効果は使えなかったが、このバトルでうららの勝利が決まる。今度はⅩが、己の運命を受け入れる番となった。
「…いくよ。デビルズ・ストリングスで、プレイン・コートを攻撃!!」
「ぐっ…ぐぉぉぉぉぉっ!!!」
X→LP:0
呪縛竜決戦前の借りを返す形で、うららは因縁の敵・Xに勝利した。
「アンタ、何で私に負けたのか分かってないでしょ?」
「そんな事、今となってはどうでもいい」
「……そういうとこだよ」
「…何?」
「アンタ達ってデュエルが好きなように見えないっていうか、デュエルに対する思いが強くないっていうか。確かにデュエルは強いけど、それに見合うだけの心がないっていうの?」
「…心、か。そんなもの20年前にとうに捨てた」
「何があったの?」
「…この際だから話してやる。第一次アストラル大戦、我々は九十九希という少女に全てを打ち砕かれた」
九十九希─────『No.100 ヌメロン・ドラゴン』を使い第一次アストラル大戦を終戦へと導いた少女の名だ。彼女が現れるまで、誰一人としてそのカードを操れる者はおらず、オーバーハンドレッド・ナンバーズ側が終始優勢だった。しかしヌメロン・ドラゴンを、ひいては全ての『No.』をも意のままに操るようになってからは戦況が一変。安寧秩序の心を持つその様は正しく「女神」のような存在だったという。
Xが話したのはほんの一部だが、全ては九十九希と直接対峙したZが知っている。「もし神谷希が勝つようなことがあれば、大戦が終わった後で話を聞いてみるといい」と言い残し、Xは冀望郷から抹消された。
それと同時にうららも、元いた世界に戻されようとしていた。デュエルが終われば冀望郷に留まることはできない。未だ決着が付いていない2人の親友へ、うららは小さなエールを送り元の世界へと還るのだった。
「……2人とも、頑張って」
※あとがき
お久しぶりです。カズです。一昨日発売した新弾「INFINITE FORBIDDEN」で強化されたギミパペが先攻ワンキルできるようになったという事実に驚愕しております。
ウチのうららちゃんもギミパペ使いではありますが、彼女は「友達とデュエルを楽しみたい」子なので余程のことがない限り先攻ワンキルはしないと思います。
(とはいえ先攻ワンキルするうららちゃん、面白そうだから機会あったら書いてみたい)
次回は胡桃vs Yのデュエルとなります。お楽しみに。
V S
X→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN01
「まさか、貴様が辿り着くとはな。だが、貴様の言う『意志』とやらはここで潰える。貴様の敗北によってなァ…」
「貴様貴様うるさいよ!それにもう昔の弱虫うららちゃんじゃないもん。ここでアンタに勝つんだから!」
第二次アストラル大戦も佳境となり、月の落下を阻止するため冀望郷に辿り着いた少女たち─────神谷希、春野うらら、三上胡桃─────はそれぞれの因縁の相手と対峙していた。誰か一人でも敗北すれば「世界のリセット」が確実になってしまうという重圧の中、うららの先攻で運命のデュエルが始まった。
「魔法カード『トレード・イン』を発動!手札の『ギミック・パペット-シャドーフィーラー』を捨てて2枚ドローするよ。そして『ギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティ』を召喚!このカードが召喚に成功した時、手札の『ギミック・パペット』1体を特殊召喚できるよ。おいで、『ギミック・パペット-ギア・チェンジャー』!」
「相も変わらずそのデッキか。前に戦った時は碌に使いこなせなかった癖に、何故そのデッキに拘る?」
「私、このデッキが好きなんだもん。永続魔法『パフォーム・パペット』を発動!墓地のシャドーフィーラーを除外して、私のモンスターを全てレベル8にするよ」
○パフォーム・パペット(永続魔法)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分の墓地から「ギミック・パペット」モンスター1体を除外して発動できる。自分フィールドの全てのモンスターのレベルはターン終了時まで、除外したモンスターと同じレベルになる。②:自分フィールドの表側表示の「ギミック・パペット」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、除外されている自分の「ギミック・パペット」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
【ギミック・パペット】はランク8のエクシーズモンスターを展開することを主軸に戦うデッキだが、時には該当するモンスターを引き込めないことやレベルが揃わないこともある。しかし『パフォーム・パペット』の効果でレベルを揃えることができるため、確実にエクシーズ召喚を行えるようになったのだ。
「私はレベル8となったハンプティ・ダンプティとギア・チェンジャーの2体でオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!行くよ、『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』!!」
先陣を切ったのは彼女のエースモンスター、ヘブンズ・ストリングス。RUMとの組み合わせで全体破壊も容易に狙えるが、今は先攻1ターン目。仕掛けられる状況ではないが、彼女がこのカードを呼び出したのも、信頼から来るものだ。
「私はこれで、ターンエンド!」
URARA→LP:8000 手札:2 デッキ:33 Mゾーン:1 M&Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN02
「私のターンだ。ククク…」
次はⅩのターン。いつにも増して不気味に嗤う彼が使う最初のカードを見た瞬間、うららの顔は苦痛に歪むこととなる。
「私はフィールド魔法『昇華する紋章(オーグメント・メダリオン)』を発動!」
「うっ…そのデッキは……」
「そう。あの日、貴様が敗れ洗脳されたデッキだ」
○昇華する紋章(フィールド魔法)
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上のサイキック族エクシーズモンスターは魔法・罠カードの効果の対象にならない。また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札から「紋章獣」と名のついたモンスター1体を捨てて発動できる。デッキから「昇華する紋章」以外の「メダリオン」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。この効果を発動するターン、自分はサイキック族エクシーズモンスター及び「紋章獣」と名のついたモンスターしか召喚・特殊召喚できない。
X、Y、Zの3人は状況に応じて様々なデッキを扱う。遊弥と凛のタッグデュエルの時には『無限暗黒竜ブラックホール・スターダスト』を呼び出すためにわざと大量展開した【サイバー・ドラゴン】と、それをサポートするためだけの【ドローゴー】を、精一と彩のタッグデュエルの時には【幻影騎士団】と【捕食植物】を、そして希とのデュエルでは様々なランクの『No.』を出すための【オノマト】を使った過去がある。
扱うデッキが分からないため対策もしづらいのだが、Xが今回使うのは【紋章獣】。かつてうらら達が洗脳された時に使っていたものだ。
「フィールド魔法『昇華する紋章』の効果発動!手札の『紋章獣レオ』を捨て、デッキから『顕現する紋章(チャージ・メダリオン)』を手札に加える。そして墓地へ送られた『紋章獣レオ』の効果で、デッキから『紋章獣アバコーンウェイ』を手札に加え召喚」
○紋章獣レオ(Lv4 地)
獣族/効果
攻2000/守1000
このカードを召喚したターンのエンドフェイズ時、このカードを破壊する。また、このカードが墓地へ送られた時、デッキから「紋章獣レオ」以外の「紋章獣」と名のついたモンスター1体を手札に加える。「紋章獣レオ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
○紋章獣アバコーンウェイ(Lv4 風)
ドラゴン族/効果
攻1800/守900
このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「紋章獣アバコーンウェイ」1体をゲームから除外して発動できる。自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。「紋章獣アバコーンウェイ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○顕現する紋章(通常魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。デッキから「紋章獣」モンスター2体を守備表示で特殊召喚する。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はサイキック族モンスター及び機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
「続けて魔法カード『顕現する紋章』を発動。アバコーンウェイをリリースし、デッキから2体目のアバコーンウェイと『紋章獣ユニコーン』を特殊召喚する」
「これで、レベル4のモンスターが2体……」
「私はレベル4のアバコーンウェイとユニコーンでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!降臨せよ、『No.8 紋章王ゲノム・ヘリター』!!」
○紋章獣ユニコーン(Lv4 光)
獣族/効果
攻1100/守1600
墓地のこのカードをゲームから除外し、自分の墓地のサイキック族エクシーズモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。「紋章獣ユニコーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○No.8 紋章王ゲノム・ヘリター(ランク4 光)
サイキック族/エクシーズ/効果
攻2400/守1800
レベル4「紋章獣」モンスター×2
①:1ターンに1度、相手フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。このカードは、元々の攻撃力がそのモンスターの攻撃力と同じになり、そのモンスターの元々のカード名・効果と同じカード名・効果を得る。その後、対象のモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。この効果はエンドフェイズまで適用される。
【紋章獣】に属するメインデッキのモンスターは主に空想上の生物がモチーフとなっており、現実に存在しようものならまず「異形」として扱われる。その「異形」な生物の魂を掛け合わせることで獣たちはより高次元な生命体へと変化を遂げる。
「人の運命は遺伝子により決定づけられる。貴様がこのデュエルに敗北するのもまた、遺伝子によって決められたものなのだ」
「そういうむつかしいことはちっとも分かんないけど、アンタに私の運命をとやかく言う資格なんかないよ!」
「フッ…やはり貴様は馬鹿だな。以前も一言一句同じ戯言を吐いた挙句に洗脳されたというのに」
人間に限らず、全ての生物にはDNAが存在する。その一部の領域のことを遺伝子と呼ぶが、この遺伝子によって親から子へと様々な情報が受け継がれる。骨格、性格、学力、運動能力など、受け継がれる能力はそれぞれに差異はあるが、子の能力は親から影響を受けることが多い。
それはある意味、生まれた瞬間から決定付けられた「変えようのない運命」とも捉えられる。しかし、本人の努力次第でその運命に抗うことだってできる。うららは今、そのターニングポイントへと差し掛かっているのだ。
「ゲノム・ヘリターの効果発動。このカードはエンドフェイズまでヘブンズ・ストリングスとして扱い、効果・攻撃力をコピーする。そして貴様のヘブンズ・ストリングスの攻撃力は0になり、効果も無効となる」
「…やっぱインチキだよ、そのカード」
「1ターン目からエクシーズ召喚を行わなければこうはならなかったというのに、学習しない貴様が悪い。続けて魔法カード『高等紋章術(ハイ・メダリオン・アーツ)』を発動!墓地の『紋章獣レオ』と『紋章獣アバコーンウェイ』を特殊召喚し、その2体でエクシーズ召喚を行う。現れろ、『No.18 紋章祖プレイン・コート』!!」
○高等紋章術(通常魔法)
自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター2体を選択して発動できる。選択したモンスター2体を特殊召喚し、その2体のみを素材としてエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する。
○No.18 紋章祖プレイン・コート(ランク4 光)
サイキック族/エクシーズ/効果
攻2200/守2200
レベル4モンスター×2
このカードの①の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。①:フィールドに同名モンスターが2体以上存在する場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その内の1体を選び、そのモンスター以外のそのモンスターの同名モンスターを全て破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。②:相手はこのカードの効果で選んだモンスターの同名モンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「紋章獣」モンスター2体を墓地へ送る。
「紋章」の名を持つエクシーズモンスターには相手のエクシーズモンスターのカード名をそのままコピーしてしまう能力を持つ。エクストラデッキから特殊召喚される5つの召喚法の中でもエクシーズに限定する能力は相手を選ぶが、Xはうららのデッキがエクシーズ召喚を主体とするものだと分かっていたからこそ、エクシーズモンスターに対してメタを張れるデッキを選んだのだ。
「バトルだ。ゲノム・ヘリターでヘブンズ・ストリングスを攻撃!」
「うぅっ…!でもこの瞬間、永続魔法『パフォーム・パペット』の効果発動!除外されているシャドーフィーラーを特殊召喚するよ」
「戦闘破壊できないモンスター……少しは学習しているようだな」
URARA→LP:5000
大幅にライフを削られたが、このまま終わるわけにはいかない。シャドーフィーラーは戦闘破壊ができないため、守備表示ではライフを減らされることなくバトルフェイズ中は生き残れる。
加えて今のⅩの布陣では、メインフェイズ2でも破壊できる状況ではなかった。これが次のターンでどう影響してくるだろうか。
「カードを1枚伏せ、ターンを終了する」
X→LP:8000 手札:2 デッキ:32 Mゾーン:2 M&Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN03
「私のターン、ドロー!」
うららのフィールドには戦闘破壊できないモンスターがいるとはいえ、1体だけでは前のターンのように次のターンで確実に突破される。3枚ある手札を巧く使い、より堅牢な盤面を築けるかどうかは、内1枚の魔法カードに懸っている。
「『ギミック・パペット-テラー・ベビー』を召喚!召喚に成功した時、墓地のギミック・パペットを復活させるよ。来て、ハンプティ・ダンプティ!そして特殊召喚したハンプティ・ダンプティの効果も使って、手札の『ギミック・パペット-ビスク・ドール』を特殊召喚するよ」
「4体のモンスターを揃えてきたか。だが、いくらエクシーズ召喚をしようとも、それが貴様の首を絞めることになる」
「そんなの、やってみなきゃ分かんないよ!私はレベル4のテラー・ベビーとハンプティ・ダンプティ、そしてレベル8のビスク・ドールとシャドーフィーラーでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!ランク4『ギミック・パペット-ギガンテス・ドール』、ランク8『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』!!」
この戦いから新しく取り入れたランク4のギミック・パペット「ギガンテス・ドール」は、Ⅹでも根本的な対策札を用意することはできなかった。というより、同じ相手に二度負けるという再現を行うために「わざと対策できるカードを入れなかった」とも考えられるが、いずれにせよ、このターンで仕掛けなければうららに勝機はない。
「ギガンテス・ドールの効果発動!オーバーレイ・ユニットを2つ使い、アンタのモンスター2体のコントロールをエンドフェイズまで奪うよ。そして墓地のテラー・ベビーの効果発動!このカードを除外することで、このターン中、アンタは私のギミック・パペットの効果の発動に対してカード効果を発動できない!」
「ほう……」
「続けて魔法カード『希望の記憶』を発動!この効果でドローできる枚数は『No.』1種類につき1枚。つまり3枚ドロー!」
ジャイアントキラーの効果を使えばXのモンスターを一掃しつつダメージも与えられたのだが、「RUM」等で対象がいなくなればその効果も不発に終わる。うららはそれを警戒しつつギガンテス・ドールでコントロールを奪い、『希望の記憶』による手札補充で次のターンに備えたのだ。
「さあ行くよ。『RUM-アージェント・カオス・フォース』を発動!ジャイアントキラーを素材としてランクが1つ上のモンスターに進化させる!お願い、『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』!!」
「……」
「シリアルキラーの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使って、アンタのカード1枚を破壊するよ!」
「っ…」
「更に魔法カード『エクシーズ・ギフト』を発動!ゲノム・ヘリターのオーバーレイ・ユニットを2つ使って、2枚ドロー!」
Xの伏せカードは『リサーガム・エクシーズ』。このカードを使えばランク5のサイキック族モンスターをエクシーズ召喚できたのだが、うららのフィールドには既にジャイアントキラーがいた。たとえ召喚できたとしてもバトルフェイズ前に破壊され、攻撃力4000がそのまま効果ダメージとなって自分に襲い掛かってくるのだから、安易にその効果を使わなかったのは得策だった。
Xはうららへのメタデッキとして【紋章獣】を選んだが、【ギミック・パペット】もまた、エクシーズ召喚を主軸とするデッキに対してはメタデッキであるともいえる。強くなったうららがその事に気付いているかは定かでないが、このターンで一気呵成を掛けた方が良いことは本能的に悟っていた。
「バトル!シリアルキラー、ゲノム・ヘリター、プレイン・コートの3体でダイレクトアタック!!」
「うぐぅぅっ…!!」
Ⅹ→LP:900
完全に仕留めることはできなかったものの、残りライフ900にまで追いつめた。2体のエクシーズモンスターのコントロールはこのターンに戻るとはいえ、オーバーレイ・ユニットを失ったプレイン・コートにできることは何もない。
「カードを2枚伏せて、ターンエンド!この瞬間、プレイン・コートとゲノム・ヘリターのコントロールは元に戻るよ」
URARA→LP:5000 手札:1 デッキ:27 Mゾーン:2 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN04
「まさか、貴様如きがここまでやるとはな」
「さっきから思ってたけど、やっぱり私のこと嘗めてるでしょ?」
「当然だ。貴様等なぞ、神谷希以外は取るに足らん相手だからな」
「…だったら尚更、このデュエル、負けるわけにはいかないよ!」
「笑止。このターンで全てが終わるのだ。私のターン!!」
このデュエルが始まる前、Ⅹは希以外のデュエリストなど眼中になかった。一度勝利している相手に自分達が負けるはずがない、そう思っていたからだ。しかし今、Xはその相手に追い詰められている。
その現実を拒絶せんといわんばかりに、Ⅹがドローした刹那、冀望郷に浮かぶ紅い空から轟雷が響き渡った。
「『RUM-七皇の剣』を発動!エクストラデッキから『No.104 仮面魔踏士(マスカレード・マジシャン)シャイニング』を特殊召喚し、そのモンスターをランクアップさせる。混沌より生まれし冀望の中で舞い踊れ、『CNo.104 仮面魔踏士アンブラル』!!」
○No.104 仮面魔踏士シャイニング(ランク4 光)
魔法使い族/エクシーズ/効果
攻2700/守1200
レベル4モンスター×3
①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。②:自分・相手のバトルフェイズに相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし、相手に800ダメージを与える。
○CNo.104 仮面魔踏士アンブラル(ランク5 闇)
魔法使い族/エクシーズ/効果
攻3000/守1500
レベル5モンスター×4
①:このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。②:このカードが「No.104 仮面魔踏士シャイニング」をX素材としている場合、以下の効果を得る。●1ターンに1度、相手フィールドのモンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。その後、相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送り、相手のLPを半分にできる。
「アンブラルの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、魔法・罠カード1枚を破壊する」
「しまった…パペット・パレードが!」
「更にこの瞬間、フィールド魔法『冀望郷-バリアン』の効果発動!1ターンに1度、私が『RUM』の効果でモンスターを特殊召喚した場合、貴様のギガンテス・ドールをアンブラルのオーバーレイ・ユニットとして吸収する」
「なっ…そんなの卑怯だよ!アンタ、そんなカード発動してないじゃん!」
「このデュエルは我々がルールだ。恨むなら何も考えずにデュエルを挑んだ自分自身の愚かさを恨むことだな」
うらら達が戦っているこの世界「冀望郷」を新たなフィールド魔法として扱うというⅩの超理論によって、うららのギガンテス・ドールが吸収されてしまった。相手モンスターをオーバーレイ・ユニットとするカードは幾つかあるとはいえ、それを盤外戦術として取り入れてくる狡猾さは、何としてでもうららに敗北を押し付けるというXの執念とも言えるだろう。
「魔法カード『エクシーズ・シフト』を発動!プレイン・コートをリリースし、そのモンスターと同じ種族・属性・ランクでカード名が異なるモンスターを特殊召喚し、このカードをオーバーレイ・ユニットとする。さあ現れろ、『No.69 紋章神(ゴッド・メダリオン)コート・オブ・アームズ』!!」
「…これが、紋章神……」
「コート・オブ・アームズの効果で全てのエクシーズモンスターの効果は無効化されるが、このターンで貴様が敗北するのだから関係ない。そして墓地へ送られたプレイン・コートの効果で、デッキから『紋章獣レオ』と『紋章獣アバコーンウェイ』を墓地へ送る。そして墓地へ送られたレオの効果で、デッキから『紋章獣エアレー』を手札に加える」
○エクシーズ・シフト(通常魔法)
自分フィールド上のエクシーズモンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターと同じ種族・属性・ランクでカード名が異なるモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。「エクシーズ・シフト」は1ターンに1枚しか発動できない。
○No.69 紋章神コート・オブ・アームズ(ランク4 光)
サイキック族/エクシーズ/効果
攻2600/守1400
レベル4モンスター×3
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。このカード以外のフィールドの全てのXモンスターの効果は無効化される。②:このカード以外のフィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターの元々のカード名・効果と同じカード名・効果を得る。
「コート・オブ・アームズの効果発動!このターンの終わりまで、貴様のシリアルキラーから全てを奪い取る!」
「こいつもゲノム・ヘリターと同じ……ってことは!」
「そう。シリアルキラー扱いの、コート・オブ・アームズの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、貴様のシリアルキラーを破壊する。モンスターを破壊したことで、その攻撃力分のダメージを与える!!」
「きゃああっ…!!」
URARA→LP:2500
うららのシリアルキラーの効果をコピーし、彼女のモンスターを一掃した。しかし負けじと『パフォーム・パペット』の効果を使い、前のターンに除外したテラー・ベビーを守備表示で特殊召喚した。しかしこの状況では、テラー・ベビーを破壊された瞬間に直接攻撃が通り、うららの敗北が決定する。
その運命を後押しするかのようにⅩは墓地の『紋章獣ユニコーン』の効果を使い、墓地からプレイン・コートを蘇らせた。
「さあ、敗北を受け入れる覚悟はできたか?プレイン・コートでテラー・ベビーを攻撃!」
「っ…」
「この一撃で私の勝利だ。アンブラルでダイレクトアタック!」
「……罠カード『傀儡葬儀-パペット・パレード』を発動!私のモンスターが相手より少ない時、その差だけデッキからギミック・パペットを特殊召喚するよ!」
「何!?2枚ともパペット・パレードだと!?」
「ふふーん。伏せカードが両方とも同じだなんて思わなかったでしょ?とにかく、これでダメージは受けなくなったよ!」
「…ふん。だが攻撃は続行させてもらう」
うららがデッキから特殊召喚したモンスターはシャドーフィーラー、ネクロ・ドール、マグネ・ドール、ビスク・ドールの4体。シャドーフィーラーは戦闘破壊ができないため、Ⅹはやむを得ず他の3体を破壊した。
「私はこれでターンエンドだ。貴様、何故そこまで抗う?」
「…私の友達を馬鹿にするようなアンタには、一生分かんないよ」
X→LP:900 手札:2 デッキ:28 Mゾーン:3 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN05
「私のターン、ドロー!」
運命のターン。ここで決めるという覚悟をもって、うららは人形たちの糸を操る。
「墓地のネクロ・ドールの効果発動!墓地からギア・チェンジャーを除外して、このカードを特殊召喚するよ。そしてレベル8のシャドーフィーラーとネクロ・ドールでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』!!」
勝負を決めるためにうららが呼び出したのは、彼女が最も信頼を置いているヘブンズ・ストリングス。そして1ターン目と状況が違い、Xのフィールドにモンスターが存在し、墓地には彼女が前のターンに発動したアージェント・カオス・フォースが置かれている。
Xは自分の身にこれから起こることの全てを察し、下唇を噛んだ。
「墓地のアージェント・カオス・フォースの効果発動!ランク5以上のモンスターが特殊召喚されたことで、このカードを手札に戻すよ。そしてヘブンズ・ストリングスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、自身以外の全モンスターにストリングカウンターを1つ置くよ」
「くっ……だが、貴様の思い通りにはさせんぞ。アンブラルの効果発動!相手フィールドのモンスターが効果を発動した時、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、その発動を無効にする。そして相手の手札をランダムに1枚捨て、貴様のライフを半分にする」
「くっ…。でも、これで最後!『RUM-アージェント・カオス・フォース』を発動!ヘブンズ・ストリングスを素材として、ランクが1つ上のモンスターをエクシーズ召喚するよ。破壊の旋律を奏でる運命の糸が、神殺しの悪魔を蘇らせる。カオス・エクシーズ・チェンジ!現れろ、『CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス』!!」
URARA→LP:1250
ストリングカウンターを置く効果を使われてしまえば、残りライフ900のXはバトルを行わずして敗北する。それを回避するためにアンブラルの効果を使い、手札にあるアージェント・カオス・フォースを捨てさせることで敗北を回避する算段だったが、最後の最後で二分の一の確率を外してしまい、デビルズ・ストリングスを召喚されてしまった。
デビルズ・ストリングスの攻撃力は3300。効果は使えなかったが、このバトルでうららの勝利が決まる。今度はⅩが、己の運命を受け入れる番となった。
「…いくよ。デビルズ・ストリングスで、プレイン・コートを攻撃!!」
「ぐっ…ぐぉぉぉぉぉっ!!!」
X→LP:0
呪縛竜決戦前の借りを返す形で、うららは因縁の敵・Xに勝利した。
「アンタ、何で私に負けたのか分かってないでしょ?」
「そんな事、今となってはどうでもいい」
「……そういうとこだよ」
「…何?」
「アンタ達ってデュエルが好きなように見えないっていうか、デュエルに対する思いが強くないっていうか。確かにデュエルは強いけど、それに見合うだけの心がないっていうの?」
「…心、か。そんなもの20年前にとうに捨てた」
「何があったの?」
「…この際だから話してやる。第一次アストラル大戦、我々は九十九希という少女に全てを打ち砕かれた」
九十九希─────『No.100 ヌメロン・ドラゴン』を使い第一次アストラル大戦を終戦へと導いた少女の名だ。彼女が現れるまで、誰一人としてそのカードを操れる者はおらず、オーバーハンドレッド・ナンバーズ側が終始優勢だった。しかしヌメロン・ドラゴンを、ひいては全ての『No.』をも意のままに操るようになってからは戦況が一変。安寧秩序の心を持つその様は正しく「女神」のような存在だったという。
Xが話したのはほんの一部だが、全ては九十九希と直接対峙したZが知っている。「もし神谷希が勝つようなことがあれば、大戦が終わった後で話を聞いてみるといい」と言い残し、Xは冀望郷から抹消された。
それと同時にうららも、元いた世界に戻されようとしていた。デュエルが終われば冀望郷に留まることはできない。未だ決着が付いていない2人の親友へ、うららは小さなエールを送り元の世界へと還るのだった。
「……2人とも、頑張って」
※あとがき
お久しぶりです。カズです。一昨日発売した新弾「INFINITE FORBIDDEN」で強化されたギミパペが先攻ワンキルできるようになったという事実に驚愕しております。
ウチのうららちゃんもギミパペ使いではありますが、彼女は「友達とデュエルを楽しみたい」子なので余程のことがない限り先攻ワンキルはしないと思います。
(とはいえ先攻ワンキルするうららちゃん、面白そうだから機会あったら書いてみたい)
次回は胡桃vs Yのデュエルとなります。お楽しみに。
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75 | Episode10:覚醒 | 1332 | 1 | 2015-07-09 | - | |
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86 | Episode33:死した希望の使者 | 1186 | 2 | 2016-01-31 | - | |
115 | Episode34:高貴の翼 | 1457 | 3 | 2016-02-04 | - | |
92 | Epi35:戦慄のリバースビヨンド | 1302 | 1 | 2016-02-13 | - | |
85 | Epi36:加速するカウントダウン | 1257 | 2 | 2016-02-20 | - | |
85 | Epi37:希望のカード『V☆S』 | 1231 | 3 | 2016-03-25 | - | |
76 | Episode38:朱色の夜 | 1238 | 0 | 2016-04-11 | - | |
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86 | Episode40:精一と彩 | 1318 | 2 | 2016-05-30 | - | |
85 | Episode41:漆黒の鎮魂歌 | 1307 | 4 | 2016-06-22 | - | |
129 | Episode42:涅槃の境地へ | 1330 | 4 | 2016-07-02 | - | |
81 | Episode43:トワノキズナ | 1263 | 3 | 2016-07-23 | - | |
145 | Episode44:銀河と宇宙 | 1458 | 3 | 2016-08-09 | - | |
128 | Episode45:銀河眼vs宇宙眼 | 1545 | 0 | 2016-08-20 | - | |
66 | Episode46:絶望の凱旋 | 1141 | 0 | 2016-08-24 | - | |
91 | Episode47:刻まれた記憶の欠片 | 1165 | 1 | 2016-09-06 | - | |
123 | Episode48:希望の行方 | 1520 | 0 | 2016-09-13 | - | |
90 | Episode49:悪夢の決戦前夜 | 1110 | 0 | 2016-10-03 | - | |
77 | Episode50:創世の星屑竜 | 1071 | 0 | 2016-10-25 | - | |
133 | Episode51:託された未来 | 1207 | 0 | 2016-10-30 | - | |
133 | 番外編03:遊弥と花奈の... | 1273 | 2 | 2016-11-02 | - | |
108 | 未投稿オリカ紹介①(使用者:藤堂遊弥) | 1259 | 0 | 2016-11-09 | - | |
120 | 未投稿オリカ紹介②(使用者:赤城紅葉) | 1246 | 0 | 2016-11-26 | - | |
106 | 未投稿オリカ紹介③(使用者:茨木花奈) | 1248 | 0 | 2016-12-08 | - | |
61 | 未投稿オリカ紹介④(使用者:霧野命慈) | 1046 | 0 | 2016-12-20 | - | |
67 | 未投稿オリカ紹介⑤(使用者:霧野精一) | 1141 | 0 | 2016-12-30 | - | |
109 | Episode52:極寒の夏 | 1213 | 2 | 2017-01-01 | - | |
153 | Episode53:闇の邂逅 | 1373 | 2 | 2017-01-07 | - | |
88 | Episode54:呪縛竜復活 | 1126 | 0 | 2017-01-11 | - | |
127 | Episode55:届かぬ声で... | 1044 | 2 | 2017-01-15 | - | |
142 | Episode56:禁忌の目覚め | 1131 | 5 | 2017-01-19 | - | |
125 | Episode57:共鳴する四龍 | 1176 | 4 | 2017-01-25 | - | |
78 | Episode58:本当の気持ち | 1274 | 3 | 2017-01-30 | - | |
83 | Episode59:真実への鍵 | 1161 | 2 | 2017-02-08 | - | |
83 | IF01:バレンタインデー | 1356 | 6 | 2017-02-11 | - | |
75 | Episode60:エレンとアレックス | 1161 | 3 | 2017-02-16 | - | |
180 | ルール改訂と今後の進行について | 1396 | 2 | 2017-02-18 | - | |
68 | Episode61:想いの証 | 1054 | 5 | 2017-02-21 | - | |
92 | Episode62:茨の道標 | 1246 | 5 | 2017-02-27 | - | |
137 | Episode63:光と闇の花 | 1102 | 3 | 2017-03-20 | - | |
90 | Episode64:渇望と葛藤 | 1141 | 2 | 2017-03-23 | - | |
86 | Episode65:麗しき孤月 | 1085 | 2 | 2017-03-29 | - | |
149 | Episode66:月夜のイリュージョン | 1418 | 2 | 2017-04-21 | - | |
165 | Episode67:常闇に消える月華 | 1419 | 1 | 2017-05-05 | - | |
109 | Episode68:模索者たち | 1146 | 4 | 2017-07-22 | - | |
123 | Episode69:純黒の反逆者 | 1252 | 0 | 2017-07-27 | - | |
139 | Episode70:紅と黒の禁呪 | 1158 | 2 | 2017-08-07 | - | |
102 | Episode71:希望は往く | 1293 | 3 | 2017-08-17 | - | |
153 | Episode72:リリーの過去 | 1293 | 2 | 2017-08-24 | - | |
85 | Episode73:異次元の亡霊 | 1223 | 2 | 2017-09-13 | - | |
122 | Episode74:覚醒の鼓動 | 1390 | 3 | 2017-09-22 | - | |
139 | Episode75:挑戦者の儀 | 1142 | 0 | 2017-10-05 | - | |
143 | Episode76:神速の決闘 | 1230 | 2 | 2017-11-14 | - | |
67 | Episode77:動き出す陰謀 | 940 | 2 | 2018-01-23 | - | |
86 | Episode78:最期の兄弟喧嘩 | 931 | 2 | 2018-03-03 | - | |
152 | Episode79:黄龍の手向け | 989 | 2 | 2018-03-28 | - | |
117 | Episode80:堕天使の罠 | 962 | 0 | 2018-04-14 | - | |
113 | Episode81:断罪する魔神 | 961 | 0 | 2018-04-19 | - | |
128 | Episode82:姫君のバイブル | 1066 | 1 | 2018-05-07 | - | |
130 | Episode83:開かれたページ | 1096 | 0 | 2018-05-11 | - | |
172 | Episode84:望まぬ決戦 | 1131 | 2 | 2018-05-29 | - | |
85 | 未投稿オリカ紹介⑥(使用者:古城奏多) | 1016 | 0 | 2018-05-31 | - | |
148 | 未投稿オリカ紹介⑦(使用者:清水ルーナ) | 1204 | 0 | 2018-06-02 | - | |
150 | 未投稿オリカ紹介⑧(使用者:アレックス) | 1074 | 0 | 2018-06-04 | - | |
70 | 未投稿オリカ紹介⑨(使用者:リリー) | 904 | 0 | 2018-06-06 | - | |
202 | 未投稿オリカ紹介⑩(使用者:ソフィア) | 1297 | 0 | 2018-06-06 | - | |
130 | 呪縛竜のおさらい | 909 | 0 | 2018-06-06 | - | |
118 | IF02:星 遊未 | 898 | 0 | 2018-06-09 | - | |
89 | Episode85:新たなる激闘へ | 1088 | 0 | 2018-07-10 | - | |
119 | Episode86:愛するもの | 985 | 0 | 2018-07-27 | - | |
84 | Episode87:涅槃を超えた先 | 949 | 0 | 2018-08-10 | - | |
135 | Episode88:終焉の弧光 | 1366 | 0 | 2018-09-12 | - | |
74 | 【重要】投稿再開のお知らせ | 839 | 3 | 2022-06-04 | - | |
55 | Episode89:四竜が紡いだ奇跡 | 530 | 3 | 2022-06-25 | - | |
60 | Episode90:光臨者、天導レイン | 524 | 2 | 2022-07-07 | - | |
59 | Episode91:舞い堕ちた天使 | 505 | 2 | 2022-09-03 | - | |
61 | Episode92:紅の決意 | 551 | 0 | 2022-09-19 | - | |
55 | Episode93:凛々しい黒羽 | 595 | 0 | 2022-10-04 | - | |
67 | Episode94:最強の双子 | 555 | 0 | 2022-10-24 | - | |
48 | Episode95:最凶の龍 | 559 | 0 | 2022-12-29 | - | |
54 | Episode96:神の恵 | 537 | 0 | 2023-01-18 | - | |
77 | Episode97:先導者vs時空竜 | 640 | 0 | 2023-01-22 | - | |
45 | Episode98:トワノチカイ | 522 | 0 | 2023-02-14 | - | |
54 | Episode99:遊弥、復活 | 552 | 0 | 2023-03-12 | - | |
51 | Episode100:目覚めし星の光 | 582 | 0 | 2023-03-26 | - | |
65 | Episode101:決戦・冀望郷 | 489 | 0 | 2023-05-03 | - | |
40 | Episode102:最弱の意地 | 467 | 0 | 2023-06-28 | - | |
38 | Episode103:永遠の友達 | 324 | 0 | 2023-11-26 | - | |
49 | Episode104:うららの運命 | 226 | 0 | 2024-04-29 | - | |
31 | Episode105:胡桃の最終演目 | 226 | 0 | 2024-05-06 | - | |
29 | Episode106:希望の少女たち | 243 | 1 | 2024-05-16 | - | |
44 | Episode107:輝く希望 | 335 | 0 | 2024-08-11 | - | |
29 | 第4章完結記念外伝&重大発表 | 339 | 0 | 2024-08-13 | - | |
37 | 第4章初登場オリカまとめ | 294 | 0 | 2024-08-17 | - | |
21 | IF03:愛の形 | 133 | 0 | 2024-10-24 | - | |
18 | Episode108:最期の戦い | 123 | 0 | 2024-11-16 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/12/21 新商品 PREMIUM PACK 2025 カードリスト追加。
- 01/15 20:16 評価 10点 《応戦するG》「古代エジプトにおいて、Gは《死者蘇生》のために…
- 01/15 18:51 デッキ トリシュトリシュエンプラ…
- 01/15 18:43 評価 10点 《封印の黄金櫃》「墓堀りグール「自分からデュエルで使えなくす…
- 01/15 18:35 評価 8点 《金色の魅惑の女王》「ライゼオルのデッドネーターみたいな効果を…
- 01/15 18:20 評価 9点 《闇と消滅の竜》「SINモンスターみたいな条件でポンと出てきて、…
- 01/15 18:13 評価 8点 《サイコウィールダー》「LV3が場に居ると手札から出せるモンスタ…
- 01/15 17:30 評価 3点 《スーパービークロイド-ジャンボドリル》「このあたりの時代にや…
- 01/15 16:00 評価 3点 《竜の影光》「ぶっちゃけ弱いです。 3つ効果が全てのパワーが…
- 01/15 15:53 評価 5点 《鎧騎士竜-ナイト・アームド・ドラゴン-》「漫画版万丈目のリメ…
- 01/15 15:48 評価 8点 《光と昇華の竜》「メインデッキのモンスターに戻れた《闇と消滅の…
- 01/15 15:46 評価 9点 《闇と消滅の竜》「メインデッキのモンスターに戻れた《光と昇華の…
- 01/15 15:42 評価 9点 《光と闇の竜王》「融合版《光と闇の竜》の割と評価が難しいカード…
- 01/15 15:06 評価 3点 《ヴェノム・サーペント》「《ヴェノム》の下級モンスターの一体。…
- 01/15 15:00 評価 2点 《ヴェノム・スネーク》「今見ると《捕食植物》の元になったと思わ…
- 01/15 13:10 デッキ テラナイト
- 01/15 12:39 デッキ ファンカスノーレ
- 01/15 10:59 SS 26話 共同戦線Ⅰ
- 01/15 10:51 評価 1点 《シールドスピア》「何となく強そうな名前とイラストにやる気の無…
- 01/15 10:50 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 01/15 09:50 評価 3点 《ヴェノム・コブラ》「メインデッキに入る《ヴェノム》では唯一の…
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