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HOME > 遊戯王SS一覧 > Episode103:永遠の友達

Episode103:永遠の友達 作:カズ

~現在の状況~
KAREN→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0


V S


KURUMI→LP:9000 手札:0 デッキ:31 Mゾーン:3 M&Tゾーン:2 Fゾーン:1 Pゾーン:2



*TURN02
「私のターン、ドロー!」


 手札を全て出し切った胡桃の演目を前に、カレンは思考を巡らせていた。デッキのエースである『ブラック・マジシャン』を呼び出すためにはモンスター効果を使わなければならないのだが、それを発動しようとすれば『魔界劇場「ファンタスティックシアター」』で効果を書き換えられてしまう。
 それを掻い潜りつつ理想の盤面を完成させるためには────しばしの沈黙の後、カレンが動いた。


「手札を1枚墓地へ送ることで、『幻想の見習い魔導師』は手札から特殊召喚できる!そしてこのカードが特殊召喚に成功した場合、デッキから『ブラック・マジシャン』を手札に加えられる。けど……」
「その効果は『私の場にセットされたカード1枚を破壊する』に変わる。そして私のセットカードは『魔界台本「オープニング・セレモニー」』1枚のみ」


 胡桃が発動していたフィールド魔法『魔界劇場「ファンタスティックシアター」』には、セットされた「魔界台本」の破壊を誘導させる効果を持つ。そのタイミングは最初のモンスター効果に強制されるが、セットされた状態で破壊されると発動できる効果を持つ「魔界台本」との相性はかなり良い。


「セットされたオープニング・セレモニーが破壊されたことで、私は手札が5枚になるようドローするわ」
「いきなりやってくれるわね。だけど、貴方も気付いているでしょ?『幻想の見習い魔導師』がブラフだってこと」
「…ええ」
「『マジシャンズ・ロッド』を召喚!このカードが召喚に成功した時、デッキから『ブラック・マジシャン』のカード名が記された魔法・罠カードを手札に加えることができる。これで『黒の魔導陣』を持ってくるわ」
「うっ…」
「そして発動!これでデッキトップ3枚を見て、その中から『魂のしもべ』を手札に加え、残りをデッキトップに好きな順番で戻す」


 『黒の魔導陣』は『ブラック・マジシャン』の特殊召喚をトリガーに相手カードを除外できる効果を持つ。フィールドで破壊されたら墓地へ送られる代わりにエクストラデッキに加わるペンデュラムモンスターにとって除外は特に痛手であり、胡桃も過去のカレンとのデュエルで何度も苦しめられてきた。
 しかしそれだけで展開が止まるほど、カレンのデッキも廃れていない。彼女もまた、この戦いに向けて新しいカードを投入していたのだ。


「手札の『マジシャンズ・ソウルズ』の効果発動!デッキからレベル6以上の魔法使い族モンスター『ブラック・マジシャン』を墓地へ送る。そして手札のこのカードを墓地へ送って、たった今墓地へ送った『ブラック・マジシャン』を特殊召喚するわ。現れなさい、私の相棒!『ブラック・マジシャン』!!」
「……流石カレン。あっという間に『ブラック・マジシャン』を呼んでくるなんて」
「感心している余裕があるのかしら?永続魔法『黒の魔導陣』の効果発動!ファンタスティックシアターはこれで閉幕よ」
「くっ…」
「続けて魔法カード『師弟の絆』を発動!私のフィールドに『ブラック・マジシャン』が存在する場合、その弟子たる『ブラック・マジシャン・ガール』をデッキから特殊召喚し、デッキから『黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)』をセットするわ」



○幻想の見習い魔導師(Lv6 闇)
魔法使い族/効果
攻2000/守1700
①:このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ブラック・マジシャン」1体を手札に加える。③:このカード以外の自分の魔法使い族・闇属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。その自分のモンスターの攻撃力・守備力はそのダメージ計算時のみ2000アップする。


○マジシャンズ・ソウルズ(Lv1 闇)
魔法使い族/効果
攻0/守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札にある場合、デッキからレベル6以上の魔法使い族モンスター1体を墓地へ送り、以下の効果から1つを選択して発動できる。●このカードを特殊召喚する。●このカードを墓地へ送る。その後、自分の墓地から「ブラック・マジシャン」または「ブラック・マジシャン・ガール」1体を選んで特殊召喚できる。②:自分の手札・フィールドから魔法・罠カードを2枚まで墓地へ送って発動できる。墓地へ送った数だけ自分はデッキからドローする。


○師弟の絆(通常魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が存在する場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「ブラック・マジシャン・ガール」1体を選んで特殊召喚する。その後、デッキから「黒・魔・導」「黒・魔・導・爆・裂・破」「黒・爆・裂・破・魔・導」「黒・魔・導・連・弾」のいずれか1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットできる。


○黒・魔・導・爆・裂・破(通常魔法)
①:自分フィールドに「ブラック・マジシャン・ガール」モンスターが存在する場合に発動できる。相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。




「まだまだ行くわよ。速攻魔法『魂のしもべ』を発動!デッキから『黒魔術の秘儀』をデッキトップに置くわ」
「これで次のターン、そのカードを確実に引けるってわけね」
「いいえ、『今』引くのよ。墓地の『魂のしもべ』を除外し、効果発動!『ブラック・マジシャン』と『ブラック・マジシャン・ガール』が揃っていることで、2枚ドローするわ」


 『魂のしもべ』はデッキトップを操作しつつ、『ブラック・マジシャン』『ブラック・マジシャン・ガール』及び『守護神官』の種類に応じてドローできる枚数を増やすことができる。ドローする効果には「墓地へ送られたターンには発動できない」という制約もないため、カレンのデッキならばほぼ確実に狙ったカードを手札に加えることができる。
 魔法カードを連続で使用し、カレンの手札は3枚にまで減った。その中には確実に『黒魔術の秘儀』が握られているばかりか、セットカードはモンスターを全て破壊する『黒・魔・導・爆・裂・破』。効果耐性を持つサッシー・ルーキー以外のモンスターの生殺与奪権をカレンは握っているのだが何故かカレンはそのセットカードを発動することなくバトルフェイズへと移行した。


「『マジシャンズ・ロッド』でサッシー・ルーキーを攻撃!」
「サッシー・ルーキーは1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。一体何のために……?」
「さっき『黒・魔・導・爆・裂・破』をセットしたんだけど、引いちゃったのよ。このカードを。速攻魔法『黒・爆・裂・破・魔・導(ブラック・バーニング・マジック)』を発動!これで胡桃のカードは全滅よ!」
「嘘でしょ!?そんなことある!?」


 カレンはバトルフェイズに入る前にモンスターを破壊する算段だったのだが、『魂のしもべ』で『黒・爆・裂・破・魔・導』をドローしてから急遽作戦を変更した。このタイミングでの発動は想定外だったが、このターンで全体破壊を狙ってくると読んでいた胡桃はフィールドを立て直すため動いた。


「破壊されたサッシー・ルーキーの効果発動!デッキから自身以外の魔界劇団、ワイルド・ホープを特殊召喚するわ!」
「ワイルド・ホープにはサーチ効果がある……だけどここは攻めるのみよ。『幻想の見習い魔導師』でワイルド・ホープを攻撃!」
「くっ…。ワイルド・ホープの効果で、デッキから『魔界劇団-コミック・リリーフ』を手札に加えるわ」


 続く『ブラック・マジシャン』と『ブラック・マジシャン・ガール』の直接攻撃を受けてしまったが、前のターンにライフを回復していたのもあって残りライフは4500。これならば次のターンに余裕をもって反撃ができる、という胡桃の思考を完全に見透かしたかのように、カレンはバトルフェイズでの動きを止めなかった。


「胡桃、まさかとは思うけど『これでバトルフェイズが終わった』なんて思ってないでしょうね?」
「何を言って……ッ!」
「速攻魔法『黒魔術の秘儀』を発動!『ブラック・マジシャン』、『ブラック・マジシャン・ガール』、今再び並び立て!融合召喚!!『超魔導師-ブラック・マジシャンズ』!!」



○魂のしもべ(速攻魔法)
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分の手札・デッキ・墓地から、「魂のしもべ」以外の「ブラック・マジシャン」のカード名または「ブラック・マジシャン・ガール」のカード名が記されたカード、「ブラック・マジシャン」の内、いずれか1枚を選んでデッキの一番上に置く。②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。お互いのフィールド・墓地の、「守護神官」モンスター、「ブラック・マジシャン」、「ブラック・マジシャン・ガール」の種類の数だけ自分はデッキからドローする。


○黒・爆・裂・破・魔・導(速攻魔法)
①:自分フィールドに、元々のカード名が「ブラック・マジシャン」と「ブラック・マジシャン・ガール」となるモンスターが存在する場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。


○黒魔術の秘儀(速攻魔法)
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。●融合モンスターカードによって決められた、「ブラック・マジシャン」または「ブラック・マジシャン・ガール」を含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。●レベルの合計が儀式喚するモンスターのレベル以上になるように、「ブラック・マジシャン」または「ブラック・マジシャン・ガール」を含む自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。


○超魔導師-ブラック・マジシャンズ(Lv8 闇)
魔法使い族/融合/効果
攻2800/守2300
「ブラック・マジシャン」または「ブラック・マジシャン・ガール」+魔法使い族モンスター
①:1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。そのドローしたカードが魔法・罠カードだった場合、自分フィールドにセットできる。速攻魔法・罠カードをセットした場合、そのカードはセットしたターンでも発動できる。②:このカードが破壊された場合に発動できる。「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」を1体ずつ自分の手札・デッキ・墓地から選んで特殊召喚する。




 『黒魔術の秘儀』は速攻魔法のため、このようにバトルフェイズ中でも儀式召喚もしくは融合召喚を行うことができる。攻撃を終えた師弟を融合素材とすることで更なる攻撃が可能となり、モンスターのいない胡桃に大ダメージを与えることができるのだ。


「ブラック・マジシャンズでダイレクトアタック!黒・爆・裂・連・破・魔・導(ブラック・ツイン・バーニング・マジック)!」
「きゃあぁぁっ!!」
KURUMI→LP:1700



 胡桃の全身に黒魔族の雷が迸り、その衝撃は彼女に両膝をつかせるには十分だった。いつものカレンなら目の前の光景を見れば「大丈夫!?」と心配の声をかけるところだが、今の彼女は覚悟を決めている。対峙する相手が親友であれど情けをかけるような甘い考えは、この戦いに飛び込んだ時に置いてきたのだ。
 胡桃もそれを分かっていたからこそ、カレンの全力を前に決して怯まず、それどころか不敵な笑みを浮かべ立ち上がった。


「痛ってて…。やっぱり効くわね、マジシャンの一撃は」
「私はこれでターンエンドよ。胡桃、貴方も本気でかかってきなさい」
KAREN→LP:8000 手札:1 デッキ:26 Mゾーン:3 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0


*TURN03
「言われなくても!私のターン、ドロー!」


 盤面が全滅し残りライフも1700。とはいえ胡桃には前のターンでの補充も合わせて7枚の手札がある。加えてカレンの盤面には相手ターンでも『ブラック・マジシャン』の蘇生を可能にする『永遠の魂』がセットされていない。反撃の余地は十二分にある。


「さあ、第二幕のはじまりよ。私はスケール2の『魔界劇団-プリティ・ヒロイン』とスケール8の『魔界劇団-コミック・リリーフ』でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル3から7のモンスターを同時に召喚できるわ。エクストラデッキから蘇りなさい、『魔界劇団-ビッグ・スター』『魔界劇団-メロー・マドンナ』『魔界劇団-ワイルド・ホープ』『魔界劇団-サッシー・ルーキー』!!」
「ペンデュラム召喚、相変わらず厄介ね」


 【魔界劇団】のみならずペンデュラム召喚を主体とするデッキは持久力に長けている。胡桃は前のターンにオープニング・セレモニーの破壊を誘発させただけでなくワイルド・ホープによるサーチも含めて手札を7枚にまで増強した。そこから繰り出される圧倒的展開力の前に、カレンも舌を巻くしかなかった。


「ビッグ・スターの効果発動!デッキから『魔界台本「魔王の降臨」』をセットし、発動!これでカレンの表側表示カードを4枚破壊するわ」
「…だけど破壊されたブラック・マジシャンズの効果発動!デッキから『ブラック・マジシャン』を、墓地から『ブラック・マジシャン・ガール』をそれぞれ特殊召喚するわ」


 胡桃が破壊したのは『黒の魔導陣』『超魔導師-ブラック・マジシャンズ』『幻想の見習い魔導師』『マジシャンズ・ロッド』の4枚。特に『黒の魔導陣』の除外効果は相手ターンでも使うことができるため、一早く除去できたのは大きい。加えて「魔王の降臨」は、レベル7以上の魔界劇団がいる状態で発動すれば一切チェーンを挟めないため、『超魔導師-ブラック・マジシャンズ』のドロー効果の発動も許さない。
 そして魔界台本を発動したことによってメロー・マドンナのモンスター効果が発動し、デッキから2体目のコミック・リリーフを特殊召喚した。これで胡桃も、全ての準備を整えた。


「カードを1枚伏せる。そしてコミック・リリーフのペンデュラム効果発動!モンスターゾーンの『魔界劇団-コミック・リリーフ』と『ブラック・マジシャン』のコントロールを、入れ替える!」
「…一体何を」
「この瞬間、コミック・リリーフのモンスター効果発動!コントロールが入れ替わったことで、私のフィールドにセットされた魔界台本1枚を破壊する。そして、破壊された『魔界台本「ロマンティック・テラー」』の効果発動!デッキから魔界台本を5枚セットするわ。この効果でセットするのは『魔界台本「オープニング・セレモニー」』『魔界台本「魔界の宴咜女」』、そして3枚の『魔界台本「火竜の住処」』!」



○魔界劇団-コミック・リリーフ(Lv3 闇)
悪魔族/ペンデュラム/効果
攻1000/守2000
【Pスケール:青8/赤8】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手フィールドのモンスター1体と自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスター2体のコントロールを入れ替える。その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
①:このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。②:自分スタンバイフェイズに発動する。このカードのコントロールを相手に移す。③:1ターンに1度、このカードのコントロールが移った場合に発動する。このカードの元々の持ち主は自身の魔法&罠ゾーンにセットされた「魔界台本」魔法カード1枚を選んで破壊できる。


○魔界台本「ロマンティック・テラー」(速攻魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を選んで持ち主の手札に戻し、手札に戻ったモンスターと元々のカード名が異なる表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を自分のEXデッキから守備表示で特殊召喚する。②:自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「魔界台本」魔法カードを任意の数だけ選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。


○魔界台本「火竜の住処」(通常魔法)
「魔界台本「火竜の住処」」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、相手はエクストラデッキからモンスター3体を選んで除外する。②:自分のエクストラデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。相手のエクストラデッキを確認し、その内の1枚を選んで除外する。




「まさか、胡桃の狙いって……」
「分かったところでもう遅いわ!まずは『魔界台本「オープニング・セレモニー」』を発動して、2000ポイントのライフを回復。そして『魔界台本「火竜の住処」』をビッグ・スターを対象に3回発動!」


 「火竜の住処」の対象としたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊すると、相手が選ぶとはいえエクストラデッキのカードを3枚除外することができる。この効果は同じモンスターを対象に取れば重ね掛けもできるため、同じく胡桃がセットした「魔界の宴咜女」と組み合わせれば最大15枚、つまりエクストラデッキを全て吹き飛ばすことも可能なのだ。


「永続魔法『魔界台本「魔界の宴咜女」』の効果発動!サッシー・ルーキーをリリースして、墓地の火竜の住処をセットする。この効果は1ターンに2度まで使えるから、もう一度効果発動!今度はワイルド・ホープをリリースして、2枚目をセット。そしてその2枚をビッグ・スターを対象に発動!さあ行くわよ。『魔界劇団-ビッグ・スター』でコミック・リリーフを攻撃!コミック・リリーフの効果でダメージは0になるけど、火竜の住処の効果でカレンのエクストラデッキは全て吹き飛んだわ」
「っ……」



 実は胡桃のこの戦術は、『RUM-七皇の剣』対策として用意したものだ。エクストラデッキと墓地、その両方からランクアップ元を呼び出して更にエクシーズ召喚を行うという異次元のカード相手にどう戦えばよいか考えた時、行き着いた答えが「エクストラデッキのカードを全て除外すれば発動そのものを封じられるのではないか」というもの。相手のエクストラデッキに干渉する戦術はそう簡単に行えないが、【魔界劇団】ならばそれが出来る。
 この戦術はカレンにも刺さったようで、彼女のエクストラデッキには先ほどのブラック・マジシャンズをはじめ『幻想の黒魔導師』や『虚空の黒魔導師』などの強力なモンスターが控えていた。しかし「火竜の住処」の効果を5回も重複させるという大技によって一瞬で封殺され、メインデッキのモンスターのみで戦わざるをえなくなってしまった。


「さあ、次。『ブラック・マジシャン』で『ブラック・マジシャン・ガール』を攻撃!」
「くっ…!」
「続けてメロー・マドンナでダイレクトアタック!墓地の魔界台本は8枚、よって攻撃力は2600!」
「うぁぁっ!」
KAREN→LP:5200



 カレンは相棒の『ブラック・マジシャン』のコントロールを奪われたばかりかエクストラデッキを全て除外され、盤面にモンスターがいない。前のターンにセットしたままの『黒・魔・導・爆・裂・破』も『ブラック・マジシャン・ガール』がいなければ使えない。たった1ターンで劣勢へと追い込まれたが、それだけ今の胡桃が強くなった証拠だ。


「私はこれでターンエンドよ!」
KURUMI→LP:3700 手札:4 デッキ:16 Mゾーン:3 M&Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:1



*TURN04
「…胡桃、強くなったわね」
「まあね。カレンや紅葉先輩と毎日のようにデュエルしてりゃ強くなるわよ」
「デュエルだけじゃないわ。心も強くなってる。この戦いに参加する前とは、まるで別人よ」


 呪縛竜決戦に飛び込んだ時に戦った最初のデュエルは、カレンの勝利で終わった。あの時は自分のデッキの特徴を完全に把握しきれなかったことやカレンの予想外の一手が炸裂したことが敗因だったが、「希のために強くなりたい」という想いから想像を超える速度で成長し、今やカレンを追い越そうとしている。
 そしてその戦いの中で、胡桃はいつしか精神的にも強くなっていた。今の彼女ならば奴等を倒せるかもしれないとカレンは期待しているが、彼女もまた奴等を倒すためにここにいる。


「私は速攻魔法『魂のしもべ』を発動!『マジシャンズ・ソウルズ』をデッキの一番上に置く。続けて墓地から除外する効果も使って、2枚ドロー!」
「カレンのデッキにはまだ、『ブラック・マジシャン』が1枚残ってるはず……」
「その通りよ。『マジシャンズ・ソウルズ』の効果発動!デッキの『ブラック・マジシャン』と手札のこのカードを墓地へ送って、墓地の『ブラック・マジシャン・ガール』を特殊召喚!これでセットされた『黒・魔・導・爆・裂・破』の発動条件が満たされ、胡桃のモンスターを全て破壊するわ」


 カレンがこの局面で呼び出したのは、相棒の『ブラック・マジシャン』ではなくその弟子。胡桃は既に彼女の狙いが『黒・魔・導・爆・裂・破』による全体破壊であることに気付いていたが、胡桃にはそれを防ぐ術がなかった。
 今の『ブラック・マジシャン・ガール』の攻撃力は、墓地に『ブラック・マジシャン』が3体存在することで2900になっている。残りライフ3700のこの状況ならば辛うじて耐えられるが、もう1枚のドローカードが攻撃力800以上のモンスターでなければの話。このドローでカレンが呼び寄せたカードは……。


「装備魔法『ワンダー・ワンド』を『ブラック・マジシャン・ガール』に装備!これで攻撃力が500アップするわ。そしてバトル!『ブラック・マジシャン・ガール』で胡桃にダイレクトアタック!」
「うあぁぁっ!!……だけどこの瞬間、プリティ・ヒロインのペンデュラム効果発動!受けたダメージの数値分だけ攻撃力を下げる。よって『ブラック・マジシャン・ガール』の攻撃力は、0!」
KURUMI→LP:300


 カレンのドローカードは魔法カードだったが、それでも胡桃を絶体絶命に追いやれるだけの強力なものだった。しかし『ワンダー・ワンド』の真髄は、別にある。


「『ワンダー・ワンド』のもう1つの効果発動!装備モンスターとこのカードを墓地へ送り、2枚ドローする!」
「…さっき攻撃力を0にしたのに」
「胡桃には悪いけどこのデュエル、勝つのは私よ。カードを2枚伏せて、ターンエンド!」
KAREN→LP:5400 手札:1 デッキ:20 Mゾーン:1 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0



*TURN05
(やっぱりカレンは強い。だからこそ、今ここで超えなきゃ意味がない!)
「私のターン!」
「この瞬間、永続罠『永遠の魂』を発動!今一度蘇れ、『ブラック・マジシャン』!」


 デュエルも終盤に差し掛かってきたところでカレンが『永遠の魂』による耐性付与に加え、相棒モンスター『ブラック・マジシャン』を復活させた。『ワンダー・ワンド』の効果でモンスターゾーンを空けるというリスクを取ったが、それが最高の形で報われる形となり、胡桃の勝利を遠ざける結果となった。そしてカレンの最後の手札が、このターンで明かされる。


「元々の攻撃力か守備力が2500のモンスターが特殊召喚されたことで、手札の『クロニクル・マジシャン』は守備表示で特殊召喚できる!そしてこのカードが特殊召喚に成功したことで、『ブラック・マジシャン』の攻撃力と守備力を2500ポイント上昇させるわ」
「このタイミングで、そのカードを……?」


 『黒・魔・導・爆・裂・破』による全体破壊を狙うために『マジシャンズ・ソウルズ』の効果で『ブラック・マジシャン・ガール』を復活させ、『ワンダー・ワンド』の効果でドローした『永遠の魂』で『ブラック・マジシャン』を蘇らせた。戦術として穴があるわけではないのだが、前のターンの4枚ドローの中には『クロニクル・マジシャン』は存在しなかった。つまりそのカードはカレンのターン開始時から手札にあった事になる。
 『ブラック・マジシャン』の特殊召喚を容易に行えるカレンのデッキならばいくらでも発動機会があったにも関わらず、このターンまで温存していた真意は分からない。しかしここに来て攻撃力5000となった『ブラック・マジシャン』が立ちはだかるのは、カレンが与えた最後の試練なのかもしれない。


「セッティング済のプリティ・ヒロインと、スケール8の『魔界劇団-ファンキー・コメディアン』でペンデュラムスケールをセッティング!これでもう一度、レベル3から8のモンスターをペンデュラム召喚するわ。さあ、最後の演目を飾るわよ!『魔界劇団-ビッグ・スター』『魔界劇団-メロー・マドンナ』『魔界劇団-カーテン・ライザー』『魔界劇団-コミック・リリーフ』『魔界劇団-ワイルド・ホープ』!!」
「エクストラデッキから、5体同時にペンデュラム召喚を…」


 このペンデュラム召喚には「特殊召喚時に魔法・罠カードの効果の発動を封じる」ビッグ・スターが含まれている。そのためカレンのセットカードが「特殊召喚を無効にするもの」以外であれば何であろうと発動できず、ゆとりを持った状態でペンデュラム召喚が行える。


「ビッグ・スターの効果発動!デッキから魔界台本を…」
「その効果は通さない!罠カード『対峙する宿命』を発動!これで胡桃のモンスター効果は全て無効になったわ」



○クロニクル・マジシャン(Lv7 闇)
魔法使い族/効果
攻2500/守2500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに元々の攻撃力または元々の守備力が2500のモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの、「ブラック・マジシャン」または「青眼の白龍」1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで2500アップする。


○対峙する宿命(通常罠)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドに「青眼の白龍」または「ブラック・マジシャン」が存在する場合に発動できる。相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果はターン終了時まで無効化される。



 胡桃がビッグ・スターの効果で「魔王の降臨」をセットし状況を打破しようとするのが分かっていたからこそ、カレンはそれに合わせて対策を講じていた。これで胡桃の狙っていた戦術を封じ、安堵したのも束の間、胡桃が申し訳なさそうに手札にあった1枚のカードを公開した。


「…ごめんね、カレン。実は貴方と同じで、私もさっきのドローで『引いた』の。このカード」
「まさか…」
「魔法カード『魔界台本「魔王の降臨」』を発動!これで『永遠の魂』を破壊!」
「…『永遠の魂』が破壊されたことで、私のモンスターは全て破壊されるわ」


 一度は躱したものの、2ターン目のお返しと言わんばかりに「魔王の降臨」を発動されてしまい、カレンの盤面は再度崩壊した。手札も全て尽き、フィールドにカードは1枚もない。正真正銘、このターンのバトルフェイズで胡桃の勝利が確定したのだ。


「(胡桃はもう、私なんかとっくに超えていた)」
「さあバトルよ!魔界劇団たち、カレンにダイレクトアタック!」
「……」
KAREN→LP:0






 デュエルが終わり、仰向けに倒れたカレンに胡桃は歩み寄った。どうしても納得できない理由があったからだ。


「…カレン、どうして『クロニクル・マジシャン』を最後まで温存したの?2ターン目に出してたら、貴方の勝ちだったのに」
「さあ、何でかしら」
「はぐらかさないで!それじゃあ、意味もなく自分から負けにいくようなものじゃない!私がどれだけの想いでこの戦いに挑んできたのか、分からない訳ないでしょ!?」
「……今の貴方なら大丈夫だと思ったからよ。きっと、奴等に勝てる」
「まさかカレン、最初から……?」


 この戦いが始まる前から互いに覚悟は決まっていたが、カレンの「それ」は胡桃とは違っていた。彼女は胡桃に全てを託すつもりでこのデュエルに挑んでいたのだ。本気の自分に本気で応え、本気の自分を超えた胡桃をカレンは最期に見たかった。そしてそれを目の当たりにできた。親友として思い残すことは、もう何一つない。
 結局はカレンの思惑通りに全て事が運んでいたのだが、親友の真意を汲み取った胡桃には何の不平不満もなかった。


「胡桃、後は頼んだわよ」
「…ええ。任せなさい!」


 自分の全てを信じ、全てを託してくれたカレンの意志を受け取り、胡桃も『冀望郷』へと辿り着いた。
 この場所からはオーバーハンドレッド・ナンバーズを始め「カオス」の力が溢れている。敵のホームグラウンド真っ只中だが、親友から受け継がれた意志に背くような真似は絶対にしない。そして、その意志に応えるために、うららはXと、胡桃はYとのデュエルを始めるのだった。



「「「「デュエル!!」」」」


URARA→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0


V S


X→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0




KURUMI→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0


V S


Y→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0





 一方、月の落下が目前に迫っているにも関わらず、Zは未だにデュエルをする意志がなかった。確かにこのまま時間が過ぎるのを待てば思惑通りに月が落下するのだが、それよりも別の何かを待っているようだった。
 流石の希も痺れを切らしたのか、Zに文句をぶつけた。


「ねえ、いつになったらデュエルするの?もう皆、この異空間でデュエルしてる。いい加減私たちも……」
「まだです。貴方が希望を捨てる『その時』は、まだ来ていません」
「どういうこと?まさか、うららちゃんと胡桃ちゃんのデュエルが終わるまで待ってろとでも言うの?」
「そのまさかですよ。このデュエルであの2人が敗北し、貴方が孤独になった時こそ、本当の絶望を迎えられるのですから」


 Zが実験と称して行ってきた希を試す行為の狙いは、異世界で孤独となった彼女を完全に絶望させ、戦意を喪失させることだった。そうすれば希から容易くSNo.を手に入れ、「真の希望」も成就する。その手筈だったのだが、Zの目論見を聞いた希は呆れたのか鼻で笑っていた。


「…アンタ、二番煎じって言葉知ってる?残念だけど今の私達には、友達から受け継がれた『意志』がある。それはたとえ独りぼっちになっても永遠に消えない、強いものなんだよ!」
「っ…(この輝き、やはり……)」
「それに前にも言ったよね。絶望なんか、もう二度としないって!!」
「流石は神谷 希。ホープ・ゼアルに、そして『彼女』に選ばれただけのことはありますね」
「……彼女?」
「これは失礼。今の貴方がその『彼女』に似ていたものですから。ああ、思い出しますよ。20年前のあの日を…!」


 普段感情を露わにせず、常に冷静な立ち振る舞いをしていたZが珍しく怒りに震えていた。20年前というと第一次アストラル大戦が起こった時期だが、そこで一体何が起こったのだろうか。


「どうやら、貴方を絶望させるにはデュエルしかないようですね」
「やっと分かってくれた?ならとっとと…」
「その前に、我々が為そうとしている『真の希望』……そして『彼女』、改め『九十九 希(つくも のぞみ)』について、お話しましょうか」
「希…!」
「少し長くなりますが、構いませんね?これは貴方にも深く関わってくる話なのですから」
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109 Episode20:初の対外試合 1238 2 2015-09-20 -
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73 Episode24:ハイスピードバトル 1236 3 2015-10-06 -
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66 Episode26:運命の決戦 1125 3 2015-10-20 -
78 Episode27:来訪者、天導レイン 1227 2 2015-11-03 -
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102 Episode34:高貴の翼 1380 3 2016-02-04 -
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