番外編01:遊弥と紅葉の…　作：カズ

「みなさんこんにちはー！藤堂 遊弥でーす！」
「赤城 紅葉でーす！今回は突然の番外編ということで！…何すんの？」
「…知らん。何すんだ？えーとなになに…「キャッチコピーを考えろ？」」
「遊弥…カンペ見たでしょ？」
「…ごめんなさい。」




「と、いう訳で！」
「いや、どういう訳だよ？！っていうか何のキャッチコピー考えんの？！」
「え〜っと…「私たちのキャッチコピーを考えろ」って…」
「紅葉、それカンペか？」
「うん、カンペ。」
「ずいぶんあっさり答えたな…。まあいいや。んで、何でまた急に？」
「なんかね…ほら、「ガッチャ！」とか「かっとビング」とか「お楽しみはこれからだ」みたいな決め台詞ってヤツ？がどの作品にもあるでしょ？なのに私たちにそういうのが無いから、急遽作ることになったんだって。ちなみに私はもう考えたよ！」
「へえ〜どんなんだ？」
「「熱い想いを胸に秘め、真紅の閃光とともに只今参上！」…みたいな？カッコいいでしょ！」
「おぉ〜！ってか紅葉、熱い想いを秘められるだけの胸…」
「ふんっ！！(回し蹴り)」
「ぐぉぁぁっ！！イッテェ〜…女子なのにこんな強烈なのかよ…。」
「こう見えても私、実は空手を習ったことがあるのよ…なんならもう一発…」
「ごめんなさい！マジでごめんなさい！」




「イテテ…ひどい目に遭ったぜ…。多分骨折した…。」
「遊弥がデリカシーの無いこと言うからでしょ？凛ちゃんにも同じ事言わないでよ？あと骨折したらもっと痛いから。」
「分かったよ…そういや俺まだキャッチコピー考えてなかったや。どんなのがいいかな…？」
「遊弥ってスターダストデッキ使ってるから…何か星に関係したものにしたいわね。」
「星…星…シューティングスター…」
「アクセルシンクロしちゃダメよ？」
「んなこと出来るか！う〜ん…でもシューティングスターじゃなくて流星って単語は使いたいな。」
「流星っていえばさ…ロ○ク○ン覚えてる？」
「何年前だよ…紅葉ってホントはサバ読んでるんじゃ…」
「(無言の腹パン)」
「ぐぉぉっ…！分かった…分かったから…許してください。」
「はあ…」
「あっ！今の腹パンで閃いた！」
「…マジ？」
「ああ！「流星のごとく颯爽登場！その名は藤堂 遊弥！」なーんてのはどうだ？」
「う〜ん…却下。」
「何でやねん！」
「キャッチコピーに自分の名前を入れるのはちょっと…それに「颯爽登場」から後のフレーズ…どっかの戦闘ヒロインアニメのサブタイトルで聞いた覚えが…」
「多分気のせいだろ。」
「そうよね…。」




「…で、結局どうすんだよ。」
「あとは遊弥が考えて。私もうギブだわ…。」
「はやっ！なんかアドバイスくれよ〜」
「じゃあ…流星って単語を入れつつ、デュエル界に革命を起こすぞー！みたいなヤツにすれば？」
「ギブとか言っといたくせに結構マトモじゃねーか…そうだな…「今、デュエル界に若き流星が舞い降りた！」とか…「ニューレボリューションスター誕生！」とか…ダメだ、なんかどんどん酷くなってる気がする…」
「じゃあこの際最初のヤツにしたら？」
「結局そうなるのかよ！」
「あ、さすがに「颯爽登場」の後には何も要らないよ？ならいっそ、デュエル界に超新星が誕生！とかは？」
「超新星はアウト！爆発起こして終了！出番終了！」
「やっぱり最初のにする？「その名は藤堂 遊弥」は除外して。」
「短いけど…もうそれでいいや。」
「遊弥…なんかヤケになってない？」
「紅葉…それは言うな。」




「という訳で！今回の番外編は赤城 紅葉と！」
「藤堂 遊弥でお伝えしましたー！…ん？「今回の」ってことは次回もあるのか？」


＊ちょっと漫才っぽくなったかな…？番外編は初の試みだったので上手く出来たか分かりませんけど、あと20話くらい経ったら番外編2をやる予定です。