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Episode61:想いの証 作:カズ
~現在の状況~
ELLEN→LP:4900 手札:1 デッキ:33 Mゾーン:2 M・Tゾーン:0 Fゾーン:1 Pゾーン:0
V S
ALEX→LP:8000 手札:3 デッキ:30 Mゾーン:2 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:2
*TURN03
自身のデッキの引き金を上手く引けたエレンだったが、わずか1回の戦闘で3000以上のダメージを受けてしまい、心臓の鼓動がいつもより早くなっていた。どう考えてもアレックスの方が実力も経験も圧倒的に勝っているため、技術面では完全に敗北していることは彼女自身が一番分かっているのだが、ライフポイントが尽きない限りこのデュエルそのものに負けたことにはならない。
「ボクのターン!ドロー…!ボクは『機皇兵グランエル・アイン』を召喚し、効果発動!リッチモンドKの攻撃力はターン終了時まで半減デス!」
ワイゼルの攻撃力は2500と、レベル1モンスターの中では最高級の攻撃力を持っているがアレックスのリッチモンドKにはあと一歩及ばなかった。しかし、このタイミングで攻撃力を下げられるグランエル・アインを引き当てた彼女は「持っている」のかもしれないが、まだ彼女のターンは終わっていない。
「ボクはレベル4のワイゼル・アインとグランエル・アインでオーバーレイ!機械仕掛けの兵どもよ、今こそ渦の中で重なりて、ボクの運命の歯車を回す鍵となれ!エクシーズ召喚!!ランク4『ギアギガントX』!!」
〇機皇兵グランエル・アイン(Lv4 地)
機械族/効果
攻1600/守1200
このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する「機皇」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にする事ができる。
〇ギアギガントX(ランク4 地)
機械族/エクシーズ/効果
攻2300/守1500
機械族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキ・墓地からレベル4以下の機械族モンスター1体を選んで手札に加える。また、このカードがフィールド上から離れた時、自分の墓地からレベル3以下の「ギアギア」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「エレンちゃんが、エクシーズ召喚?!」
「遊弥くんの時には使わなかったのに……」
これも遊弥に負けてから彼女が改善した点の1つだ。デュエル歴の浅いエレンはまだまだ自分のデッキのことを完全に把握できていなかったからこそ、いくらでも伸び代はあった。今となってはエクシーズ、ビヨンドの他にもう1つ別の召喚法を操れるまでに成長した彼女だが、それでもまだまだ改良の余地はある。
「『ギアギガントX』の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、墓地のスキエル・アインを回収デス!そして、バトル!機皇帝ワイゼルでリッチモンドKを攻撃!!」
「ワオ…!」
ALEX→LP:6800
遊弥vsエレンのデータをエースから聞いてきたアレックスは、それを遙かに超えていた彼女のタクティクスに感服していた。削られたライフポイントこそ少なかったが、エレンが自分に負けないよう食らいついていこうとする様子が伝わってきた。しかし、その程度の姿勢では到底倒すには至らない。
「これでターンエンドデス。ボクは、ずっとアレックスに憧れてマシタ。だからこそ、このデュエルで絶対に貴方を改心させてみせマス!ボクは、貴方が大好きダカラ!」
ELLEN→LP:4900 手札:2 デッキ:32 Mゾーン:2 M・Tゾーン:0 Fゾーン:1 Pゾーン:0
*TURN04
言葉で必死に訴えかけているエレンだったが、それは今の彼には届いていなかった。なぜなら……。
「……ハニー、そんなことは、言わなくても分かってマス。ミーもエレンを世界で一番愛してマス。But!使命のためにユーを倒すと誓った以上、言葉では揺るぎマセーン!」
「っ…!」
エレンがアレックスのことを愛しているのは本人も最初から知っており、「今更伝える必要の無い真実」だからこそアレックスには届かなかった。今の彼を止めるには、もうデュエルで勝つこと以外の道はないのだろうか。
「ミーのターン、ドロー!セットした魔法カード『パシフィック・サブマリン』を発動!墓地の融合モンスター、リッチモンドKを復活!続いてペンデュラム召喚!エクストラデッキからリチャードGとウォルデンL、そして手札からセオドアSを呼び出しマース!」
エレンがやっとの思いで風穴を開けたはずの盤面をペンデュラムの展開力で元通り、いや、それ以上に修復してみせたアレックスは本気でエレンを叩き潰そうと心を鬼にした。たとえ相手が自分の最愛の人だろうと、自分の信じることのためならば容赦はしない。
「墓地の『パシフィック・サブマリン』を除外することで、融合召喚に必要な素材として代用してもOK!ミーはフィールドのリッチモンドK、セオドアS、ウォルデンLをリリースし、墓地のサブマリンを除外してこのモンスターを呼び出しマース!!」
―――幾多の戦場をかいくぐりし海の兵どもよ、大いなる渦の中で1つとなりて、絶大なる力を今ここに現さん!―――
―――融合召喚!カモン!レベル12『偉大なる太平洋兵(グランド・パシフィックアーミー)ブラック・ジャックP』!!―――
エレンを傷つけないように配慮したアレックスは、召喚するだけでも身体に負担の掛る呪縛竜を使わずに勝負を決めようとするべく、アレックスの本気の証であるレベル12且つ融合ペンデュラムモンスターを呼び出した。圧倒的な力の差を見せつけて、エレンに諦めさせようというアレックスなりの気遣いなのだろうか。
「セオドアSが融合素材としてエクストラデッキへ送られたことにより、ミーはデッキから『パシフィック・ハイドロ』を手札に。そしてウォルデンLも融合素材としたことで、ミーのモンスターの攻守は500ポイントアップデース」
「これが……アレックスの切り札!やっぱりアレックスは凄いデス!」
「Why?諦めないんデスカ?」
「……諦めたくないデス。ボクがアレックスを想い続けている限り!」
エレンは自分がどれだけ不利なのかをしっかりと把握しているが、そんな状況でもアレックスのデュエルにずっと目を輝かせていた。当然アレックスを心から尊敬し、愛しているからではあるが、多少度が過ぎている所もあるかもしれない。
「エレンちゃん、そこまでアレックスのことを想っていたなんて……」
「だけどこのデュエル、勝つのは十中八九アレックスだ。精神面でも技術面でも、今の氷川さんは到底及ばない。どんなに言葉で語ろうとしても、アレックスにはこれ以上届かない」
「じゃあどうするの?!エレンちゃんが敵の手に堕ちるのを黙って見てろって言うの?!」
「……いや。本当はアレックスも、氷川さんを奴らの道具にしようなんて思っていない。彼の目を見て分かったよ」
精一はアレックスのデュエルだけではなく、彼自身の挙動もしっかりと観察していた。軍人のごとく「使命を果たすため」と連呼しているアレックスだったが、エレンがダメージを受けたとき、悲しそうな表情へと変化していた。彼も本当はこのデュエルだけではなく、呪縛竜決戦そのものを望んでいなかったのだ。表面上には出していないものの、アレックスは生前のように優しい心を持っていたことを精一は確信した。
「だったらバトルデス!ブラック・ジャックPでユーのエースモンスター、機皇帝ワイゼルを攻撃!この瞬間!エリスMのペンデュラム効果発動!アイクロバートCを破壊し、その攻撃力をブラック・ジャックPに加えマス!」
「ボクはそのペンデュラム効果に対し、機皇帝ワイゼルの効果発動!1ターンに1度、相手の魔法カードの発動を無効にして破壊シマス!」
ペンデュラム効果が無効になったことで、ブラック・ジャックPの攻撃力は4500のままになった。もしもエレンがワイゼルの効果を使わなければ、効果で破壊したアイクロバートCの攻撃力が吸収されただけでなく、その効果で攻撃力が倍の12000になり、そこでデュエルは終わっていただろう。どうにか少ないダメージで抑えられたが、長引けば長引くほどエレンはどんどん不利になっていく。
「ミーはカードを2枚伏せてターンエンドデス!」
ALEX→LP:6800 手札:3 デッキ:27 Mゾーン:2 M・Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:2
*TURN05
前のターンで敗北することを回避したエレンだったが残りライフは2900と、アレックスと4000ポイント近くも離されている。ボードアドバンテージでも明らかにエレンが負けているため、このターンで何か新しい戦術を取り入れなければ勝機はない。しかし、エレンが狙っているのは勝利ではなく……?
(ボクが残してきたこのカード、使うならこのターンデス!)
「ボクのターン!ドロー!まずは『ギアギガントX』の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから『サイバー・ドラゴン・コア』を手札に加え、召喚!そして魔法カード『機械複製術』を発動!デッキから『サイバー・ドラゴン』を2体特殊召喚デス!」
〇サイバー・ドラゴン・コア(Lv2 光)
機械族/効果
攻400/守1500
このカードが召喚に成功した時、デッキから「サイバー」または「サイバネティック」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。また、相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「サイバー・ドラゴン」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。「サイバー・ドラゴン・コア」の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードのカード名は、フィールド上・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
〇サイバー・ドラゴン(Lv5 光)
機械族/効果
攻2100/守1600
①:相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
〇機械複製術(通常魔法)
①:自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスター1体を対象として発動できる。デッキからその表側表示モンスターの同名モンスターを2体まで特殊召喚する。
最後にエレンはフィールド魔法『機動要塞フォルテシモ』の効果で手札からスキエル・アインを特殊召喚したが、エレンが言っていたのは正にこのコンボなのだ。友人に頼み込んで何度もシミュレーションした結果、どうにか形にはなったものの確実に成功する保証がなかった。しかし「アレックスを助けたい」という強い思いが功を奏し、狙い通りに事が運んでくれた。
「行きマス!ボクはレベル5の『サイバー・ドラゴン』2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!ランク5『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』!更に、ランク5の『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』1体でオーバーレイネットワークを再構築!無限の力秘めたる機械仕掛けの竜よ、新星生まれし光で重なりて、真の姿へと目覚めよ!エクシーズ召喚!ランク6『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』!!」
まず1つ目の切り札、それこそが『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』だ。今まで使っていた【機皇】の中に少しだけだが【サイバー・ドラゴン】のみならず【機械族】では多岐にわたって使用されているパーツを投入している。しかし、アレックスはその上を行った。
「ミーはインフィニティを特殊召喚した時、墓地のリッチモンドKを除外してブラック・ジャックPの効果発動!その特殊召喚は無効デス!」
「Shit…!デスガ、ボクにはまだこれがありマス!ボクは『サイバー・ドラゴン』として扱われている『サイバー・ドラゴン・コア』『機皇兵スキエル・アイン』『ギアギガントX』を墓地へ送り、エクストラデッキから『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』を特殊召喚!!」
〇サイバー・ドラゴン・ノヴァ(ランク5 光)
機械族/エクシーズ/効果
攻2100/守1600
機械族レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分の墓地の「サイバー・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚する。また、1ターンに1度、自分の手札・フィールド上の「サイバー・ドラゴン」1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、2100ポイントアップする。この効果は相手ターンでも発動できる。このカードが相手の効果によって墓地へ送られた場合、機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。
〇サイバー・ドラゴン・インフィニティ(ランク6 光)
機械族/エクシーズ/効果
攻2100/守1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。①:このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。②:1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。③:1ターンに1度、カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
〇キメラテック・フォートレス・ドラゴン(Lv8 闇)
機械族/融合/効果
攻0/守0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。このカードは融合素材にできない。①:このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1000になる。
エレンの作戦では、『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』でアレックスのブラック・ジャックPを奪ってからフォートレス・ドラゴンを召喚して大ダメージを与えるはずだったのだが、インフィニティの特殊召喚そのものを無効にされてしまったので効果を使えずに終わってしまい、その結果、アレックスのフィールドに厄介な壁が残ることになった。ここでリチャードGを破壊してライフを削ったとしても、次のターンでエレンは敗北する。
「バトル!キメラテック・フォートレスで、リチャードGを攻撃!エヴォリューション・リザルト・アーティレリー!」
「Oh…!」
ALEX→LP:4800
エレンの全身全霊で仕掛けた攻撃でもほんの掠り傷程度にしかならなかったが、アレックスには彼女がどれだけこの戦いに懸けてきたのかがひしひしと伝わっていた。葛藤の中を彷徨っていた彼だが、今の一撃で漸く目が覚めたようだ。
「…ハニー、ミーは愚かデシタ。使命がどうだと言っていましたが、本当はこんなことでユーと戦いたくありませんデシタ。But、いつまでも迷っているようではデュエリスト失格デス。ユーが全力で後押ししてくれたおかげで、覚悟が出来マシタ」
「……ボクはどんな結末を迎えようとも、アレックスの側に居マスヨ。これでターンエンドデス」
ELLEN→LP:2900 手札:1 デッキ:28 Mゾーン:1 M・Tゾーン:0 Fゾーン:1 Pゾーン:0
精一と彩への遺言のように呟いたエレンの言葉と彼女が自分たちに向けた哀しそうな表情から、どうするつもりなのかを察してしまった彩はワナワナと怯えながら精一に問いかけた。精一なら自分の想像していることを言わないだろうと信じていたが、それは見事に裏切られた。
「ねえ精一くん。エレンちゃん、まさか……」
「うん、そのまさかだと思う。氷川さんは、自分の意志でアレックスと同じ道を歩むつもりだよ」
「どうして?!自分から望んで敵になるだなんて、エレンちゃんの考えがまるで理解できないよ!」
「……愛しているからだよ。このデュエル中、アレックスはずっと迷っていたんだ。奴らの命令とはいえ、愛する者を犠牲にしてまで遂行する必要なんてないんじゃないかって」
5ターンという短い間だったが、精一には全て分かっていた。エレンは最初からこのデュエルの勝敗を見越した上でアレックスに今の自分の思いをぶつけていたが、言葉ではダメだったので、エレンはどれだけ自分がアレックスのことを強く想っているのかを行動で示してみせた。その証が前のターンで特殊召喚した『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』と『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』だったが、それらは迷いの中にいるアレックスを引き摺り出すために呼び出しただけであり、これで決着をつけようなどとは微塵も考えていなかったのだ。
エレンが今まで全力で語りかけてくれたおかげで迷いから抜け出せたアレックスだったが、そう易々と事が運ぶのは許されなかった。
*TURN06
「これで、ファイナルターンデスネ。ミーのターンッ……!」
(何をしている。貴様等の思いなど、どうでもよい!後は我が力に任せるがいい……)
ようやく本当の意味でエレンと分かり合い、お互いに覚悟を決めた刹那、アレックスの脳内に呪縛竜が囁いた。呪縛竜決戦において望まれる結末は自身が持っている純粋な強さではなく、呪縛竜で完膚なきまでに叩き潰すことなのだ。情に流されかけた彼の心は再び閉ざされ、呪縛竜がアレックスを支配してしまった。
「うっ…!ううぁっ…!」
「アレックス!大丈夫デスカ?!」
「Shut up!ミーはレベル12のブラック・ジャックPで、アナザー・ディメンションゲートを解放!!さあ、今こそ蘇るのデース!」
突如として大空に出来上がった巨大なワームホールの中にアレックスのエースモンスターが呑み込まれていった。吹き荒ぶ風と共に再び豪雨がエレン達に襲いかかり、そして、禁断の力が再び目覚めた。
―――3000年の時を遡り、蘇りし禁断の力よ!新たな世界を創造する礎となれ!!―――
―――ビヨンド召喚!!降臨せよ、『呪縛竜Eingana』!!―――
〇呪縛竜Eingana(グレード8 闇)
ドラゴン族/ビヨンド/効果
攻3200/守3200
レベル8以上のモンスター×1
「呪縛竜Eingana」はフィールドに1枚しか存在できない。このカードのB召喚は無効化されない。①:このカードは「封印竜」モンスターとの戦闘以外では破壊されない。②:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力を次の相手ターン終了時まで0にする。この効果に対して、相手は効果を発動できない。③:このカードの②の効果の対象になったモンスターは以下の効果を適用する。●このカードが戦闘で破壊された場合に発動する。自分はこのカードの元々の攻撃力分のダメージを受ける。④:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。自分のLPを半分にする。
暗雲を引き裂いて降臨したのは、100m以上の体長を持つドラゴンとも大蛇とも取れる超巨大な怪物だった。最初は遠くからその姿を目撃したため、その大きさを認識できなかったが、こうして近くで見上げると凄まじい迫力だ。封印竜使いの精一は呪縛竜の持つZオーラに反応したため、胸を押さえて苦しんだ。
「精一くん!どうしたの?!」
「う、ううん。何でもない…よ」
精一と彩を尻目に、闇に支配されたアレックスはこのデュエルに終止符を打つべく、呪縛竜の眠っていた力を発揮した。
「キメラテック・フォートレスを対象に、Einganaの効果発動!次の相手ターン終了時まで攻撃力を0にシマース!」
「どうしたんデスカ?!アレックス!Wake up!」
「バトル!『呪縛竜Eingana』で『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』を攻撃!ザ・スペル・オブ・デスペア!!」
あまりにも急転直下すぎる展開に整理が追いつけなかったエレンだったが、考えがまとめられた時にはもう既にフォートレスは破壊され、彼女は10m以上吹き飛ばされた後、砂浜に叩き突かれた。
「Ah――――!!」
ELLEN→LP:0
エレンとアレックスのデュエルは常にエレンがアレックスの後ろを追いかけていく形となったが、エレンは一度も彼の背中を捉えることが出来ていなかった。それでも必死に食らいついてようやくアレックスの心を開くことには成功したのだが、全てを支配する呪縛竜の前では無力だった。
「エレン……ミーと共に行きましょう。理想郷へ」
たった一言それだけを残し、アレックスはボロボロになったエレンを抱きかかえたまま何処かへと消えていった。呪縛竜によってアレックスの本当の気持ちを踏みにじられ、エレンを早々と失いと、最悪の結末を迎えてしまった精一と彩は、ただその場に立ち尽くすことしか出来なかった……。
あとがき
これにてオーストラリア編は終了で、次回からはノルウェー編(茨木花奈・小野寺小町・春野うららパート)になります。あと40話くらいで本編は終了しますが、今後もよろしくお願いします。因みに呪縛竜の攻撃名は、共通して「ザ・スペル・オブ・〇〇(〇〇の呪縛)」となっており、〇〇の部分にはそれぞれマイナス要素の意味を持つ英単語が入ります。
そしてすみません。本来なら前回の「ルール改訂と今後の進行について」で書くべき内容なのですが、マスタールール4について新たに判明した情報があるのでこちらで失礼いたします。
・ペンデュラム終了のお知らせ
「エクストラデッキから呼び出すモンスターはエクストラモンスターゾーンに置く」というルールは事前に判明していましたが、エクストラから呼び出すペンデュラムモンスターに関しては触れられていませんでした。しかし、まあ、やはりという感じでした。「エクストラから呼び出すペンデュラムモンスターもエクストラモンスターゾーンに置く」とのことでしたが、流石にもう驚きませんでした。リンク召喚が判明したときほどの衝撃はありませんでしたし、ペンデュラムの登場によって大量展開が今まで以上に容易になってしまった事実は否めませんから。先攻ゲーが続いたこれまでの遊戯王を一新するという意味では今回のルール改訂は正解かもしれません。
ELLEN→LP:4900 手札:1 デッキ:33 Mゾーン:2 M・Tゾーン:0 Fゾーン:1 Pゾーン:0
V S
ALEX→LP:8000 手札:3 デッキ:30 Mゾーン:2 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:2
*TURN03
自身のデッキの引き金を上手く引けたエレンだったが、わずか1回の戦闘で3000以上のダメージを受けてしまい、心臓の鼓動がいつもより早くなっていた。どう考えてもアレックスの方が実力も経験も圧倒的に勝っているため、技術面では完全に敗北していることは彼女自身が一番分かっているのだが、ライフポイントが尽きない限りこのデュエルそのものに負けたことにはならない。
「ボクのターン!ドロー…!ボクは『機皇兵グランエル・アイン』を召喚し、効果発動!リッチモンドKの攻撃力はターン終了時まで半減デス!」
ワイゼルの攻撃力は2500と、レベル1モンスターの中では最高級の攻撃力を持っているがアレックスのリッチモンドKにはあと一歩及ばなかった。しかし、このタイミングで攻撃力を下げられるグランエル・アインを引き当てた彼女は「持っている」のかもしれないが、まだ彼女のターンは終わっていない。
「ボクはレベル4のワイゼル・アインとグランエル・アインでオーバーレイ!機械仕掛けの兵どもよ、今こそ渦の中で重なりて、ボクの運命の歯車を回す鍵となれ!エクシーズ召喚!!ランク4『ギアギガントX』!!」
〇機皇兵グランエル・アイン(Lv4 地)
機械族/効果
攻1600/守1200
このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する「機皇」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にする事ができる。
〇ギアギガントX(ランク4 地)
機械族/エクシーズ/効果
攻2300/守1500
機械族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキ・墓地からレベル4以下の機械族モンスター1体を選んで手札に加える。また、このカードがフィールド上から離れた時、自分の墓地からレベル3以下の「ギアギア」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「エレンちゃんが、エクシーズ召喚?!」
「遊弥くんの時には使わなかったのに……」
これも遊弥に負けてから彼女が改善した点の1つだ。デュエル歴の浅いエレンはまだまだ自分のデッキのことを完全に把握できていなかったからこそ、いくらでも伸び代はあった。今となってはエクシーズ、ビヨンドの他にもう1つ別の召喚法を操れるまでに成長した彼女だが、それでもまだまだ改良の余地はある。
「『ギアギガントX』の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、墓地のスキエル・アインを回収デス!そして、バトル!機皇帝ワイゼルでリッチモンドKを攻撃!!」
「ワオ…!」
ALEX→LP:6800
遊弥vsエレンのデータをエースから聞いてきたアレックスは、それを遙かに超えていた彼女のタクティクスに感服していた。削られたライフポイントこそ少なかったが、エレンが自分に負けないよう食らいついていこうとする様子が伝わってきた。しかし、その程度の姿勢では到底倒すには至らない。
「これでターンエンドデス。ボクは、ずっとアレックスに憧れてマシタ。だからこそ、このデュエルで絶対に貴方を改心させてみせマス!ボクは、貴方が大好きダカラ!」
ELLEN→LP:4900 手札:2 デッキ:32 Mゾーン:2 M・Tゾーン:0 Fゾーン:1 Pゾーン:0
*TURN04
言葉で必死に訴えかけているエレンだったが、それは今の彼には届いていなかった。なぜなら……。
「……ハニー、そんなことは、言わなくても分かってマス。ミーもエレンを世界で一番愛してマス。But!使命のためにユーを倒すと誓った以上、言葉では揺るぎマセーン!」
「っ…!」
エレンがアレックスのことを愛しているのは本人も最初から知っており、「今更伝える必要の無い真実」だからこそアレックスには届かなかった。今の彼を止めるには、もうデュエルで勝つこと以外の道はないのだろうか。
「ミーのターン、ドロー!セットした魔法カード『パシフィック・サブマリン』を発動!墓地の融合モンスター、リッチモンドKを復活!続いてペンデュラム召喚!エクストラデッキからリチャードGとウォルデンL、そして手札からセオドアSを呼び出しマース!」
エレンがやっとの思いで風穴を開けたはずの盤面をペンデュラムの展開力で元通り、いや、それ以上に修復してみせたアレックスは本気でエレンを叩き潰そうと心を鬼にした。たとえ相手が自分の最愛の人だろうと、自分の信じることのためならば容赦はしない。
「墓地の『パシフィック・サブマリン』を除外することで、融合召喚に必要な素材として代用してもOK!ミーはフィールドのリッチモンドK、セオドアS、ウォルデンLをリリースし、墓地のサブマリンを除外してこのモンスターを呼び出しマース!!」
―――幾多の戦場をかいくぐりし海の兵どもよ、大いなる渦の中で1つとなりて、絶大なる力を今ここに現さん!―――
―――融合召喚!カモン!レベル12『偉大なる太平洋兵(グランド・パシフィックアーミー)ブラック・ジャックP』!!―――
エレンを傷つけないように配慮したアレックスは、召喚するだけでも身体に負担の掛る呪縛竜を使わずに勝負を決めようとするべく、アレックスの本気の証であるレベル12且つ融合ペンデュラムモンスターを呼び出した。圧倒的な力の差を見せつけて、エレンに諦めさせようというアレックスなりの気遣いなのだろうか。
「セオドアSが融合素材としてエクストラデッキへ送られたことにより、ミーはデッキから『パシフィック・ハイドロ』を手札に。そしてウォルデンLも融合素材としたことで、ミーのモンスターの攻守は500ポイントアップデース」
「これが……アレックスの切り札!やっぱりアレックスは凄いデス!」
「Why?諦めないんデスカ?」
「……諦めたくないデス。ボクがアレックスを想い続けている限り!」
エレンは自分がどれだけ不利なのかをしっかりと把握しているが、そんな状況でもアレックスのデュエルにずっと目を輝かせていた。当然アレックスを心から尊敬し、愛しているからではあるが、多少度が過ぎている所もあるかもしれない。
「エレンちゃん、そこまでアレックスのことを想っていたなんて……」
「だけどこのデュエル、勝つのは十中八九アレックスだ。精神面でも技術面でも、今の氷川さんは到底及ばない。どんなに言葉で語ろうとしても、アレックスにはこれ以上届かない」
「じゃあどうするの?!エレンちゃんが敵の手に堕ちるのを黙って見てろって言うの?!」
「……いや。本当はアレックスも、氷川さんを奴らの道具にしようなんて思っていない。彼の目を見て分かったよ」
精一はアレックスのデュエルだけではなく、彼自身の挙動もしっかりと観察していた。軍人のごとく「使命を果たすため」と連呼しているアレックスだったが、エレンがダメージを受けたとき、悲しそうな表情へと変化していた。彼も本当はこのデュエルだけではなく、呪縛竜決戦そのものを望んでいなかったのだ。表面上には出していないものの、アレックスは生前のように優しい心を持っていたことを精一は確信した。
「だったらバトルデス!ブラック・ジャックPでユーのエースモンスター、機皇帝ワイゼルを攻撃!この瞬間!エリスMのペンデュラム効果発動!アイクロバートCを破壊し、その攻撃力をブラック・ジャックPに加えマス!」
「ボクはそのペンデュラム効果に対し、機皇帝ワイゼルの効果発動!1ターンに1度、相手の魔法カードの発動を無効にして破壊シマス!」
ペンデュラム効果が無効になったことで、ブラック・ジャックPの攻撃力は4500のままになった。もしもエレンがワイゼルの効果を使わなければ、効果で破壊したアイクロバートCの攻撃力が吸収されただけでなく、その効果で攻撃力が倍の12000になり、そこでデュエルは終わっていただろう。どうにか少ないダメージで抑えられたが、長引けば長引くほどエレンはどんどん不利になっていく。
「ミーはカードを2枚伏せてターンエンドデス!」
ALEX→LP:6800 手札:3 デッキ:27 Mゾーン:2 M・Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:2
*TURN05
前のターンで敗北することを回避したエレンだったが残りライフは2900と、アレックスと4000ポイント近くも離されている。ボードアドバンテージでも明らかにエレンが負けているため、このターンで何か新しい戦術を取り入れなければ勝機はない。しかし、エレンが狙っているのは勝利ではなく……?
(ボクが残してきたこのカード、使うならこのターンデス!)
「ボクのターン!ドロー!まずは『ギアギガントX』の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから『サイバー・ドラゴン・コア』を手札に加え、召喚!そして魔法カード『機械複製術』を発動!デッキから『サイバー・ドラゴン』を2体特殊召喚デス!」
〇サイバー・ドラゴン・コア(Lv2 光)
機械族/効果
攻400/守1500
このカードが召喚に成功した時、デッキから「サイバー」または「サイバネティック」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。また、相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「サイバー・ドラゴン」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。「サイバー・ドラゴン・コア」の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードのカード名は、フィールド上・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
〇サイバー・ドラゴン(Lv5 光)
機械族/効果
攻2100/守1600
①:相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
〇機械複製術(通常魔法)
①:自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスター1体を対象として発動できる。デッキからその表側表示モンスターの同名モンスターを2体まで特殊召喚する。
最後にエレンはフィールド魔法『機動要塞フォルテシモ』の効果で手札からスキエル・アインを特殊召喚したが、エレンが言っていたのは正にこのコンボなのだ。友人に頼み込んで何度もシミュレーションした結果、どうにか形にはなったものの確実に成功する保証がなかった。しかし「アレックスを助けたい」という強い思いが功を奏し、狙い通りに事が運んでくれた。
「行きマス!ボクはレベル5の『サイバー・ドラゴン』2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!ランク5『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』!更に、ランク5の『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』1体でオーバーレイネットワークを再構築!無限の力秘めたる機械仕掛けの竜よ、新星生まれし光で重なりて、真の姿へと目覚めよ!エクシーズ召喚!ランク6『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』!!」
まず1つ目の切り札、それこそが『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』だ。今まで使っていた【機皇】の中に少しだけだが【サイバー・ドラゴン】のみならず【機械族】では多岐にわたって使用されているパーツを投入している。しかし、アレックスはその上を行った。
「ミーはインフィニティを特殊召喚した時、墓地のリッチモンドKを除外してブラック・ジャックPの効果発動!その特殊召喚は無効デス!」
「Shit…!デスガ、ボクにはまだこれがありマス!ボクは『サイバー・ドラゴン』として扱われている『サイバー・ドラゴン・コア』『機皇兵スキエル・アイン』『ギアギガントX』を墓地へ送り、エクストラデッキから『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』を特殊召喚!!」
〇サイバー・ドラゴン・ノヴァ(ランク5 光)
機械族/エクシーズ/効果
攻2100/守1600
機械族レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分の墓地の「サイバー・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚する。また、1ターンに1度、自分の手札・フィールド上の「サイバー・ドラゴン」1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、2100ポイントアップする。この効果は相手ターンでも発動できる。このカードが相手の効果によって墓地へ送られた場合、機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。
〇サイバー・ドラゴン・インフィニティ(ランク6 光)
機械族/エクシーズ/効果
攻2100/守1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。①:このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。②:1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。③:1ターンに1度、カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
〇キメラテック・フォートレス・ドラゴン(Lv8 闇)
機械族/融合/効果
攻0/守0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。このカードは融合素材にできない。①:このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1000になる。
エレンの作戦では、『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』でアレックスのブラック・ジャックPを奪ってからフォートレス・ドラゴンを召喚して大ダメージを与えるはずだったのだが、インフィニティの特殊召喚そのものを無効にされてしまったので効果を使えずに終わってしまい、その結果、アレックスのフィールドに厄介な壁が残ることになった。ここでリチャードGを破壊してライフを削ったとしても、次のターンでエレンは敗北する。
「バトル!キメラテック・フォートレスで、リチャードGを攻撃!エヴォリューション・リザルト・アーティレリー!」
「Oh…!」
ALEX→LP:4800
エレンの全身全霊で仕掛けた攻撃でもほんの掠り傷程度にしかならなかったが、アレックスには彼女がどれだけこの戦いに懸けてきたのかがひしひしと伝わっていた。葛藤の中を彷徨っていた彼だが、今の一撃で漸く目が覚めたようだ。
「…ハニー、ミーは愚かデシタ。使命がどうだと言っていましたが、本当はこんなことでユーと戦いたくありませんデシタ。But、いつまでも迷っているようではデュエリスト失格デス。ユーが全力で後押ししてくれたおかげで、覚悟が出来マシタ」
「……ボクはどんな結末を迎えようとも、アレックスの側に居マスヨ。これでターンエンドデス」
ELLEN→LP:2900 手札:1 デッキ:28 Mゾーン:1 M・Tゾーン:0 Fゾーン:1 Pゾーン:0
精一と彩への遺言のように呟いたエレンの言葉と彼女が自分たちに向けた哀しそうな表情から、どうするつもりなのかを察してしまった彩はワナワナと怯えながら精一に問いかけた。精一なら自分の想像していることを言わないだろうと信じていたが、それは見事に裏切られた。
「ねえ精一くん。エレンちゃん、まさか……」
「うん、そのまさかだと思う。氷川さんは、自分の意志でアレックスと同じ道を歩むつもりだよ」
「どうして?!自分から望んで敵になるだなんて、エレンちゃんの考えがまるで理解できないよ!」
「……愛しているからだよ。このデュエル中、アレックスはずっと迷っていたんだ。奴らの命令とはいえ、愛する者を犠牲にしてまで遂行する必要なんてないんじゃないかって」
5ターンという短い間だったが、精一には全て分かっていた。エレンは最初からこのデュエルの勝敗を見越した上でアレックスに今の自分の思いをぶつけていたが、言葉ではダメだったので、エレンはどれだけ自分がアレックスのことを強く想っているのかを行動で示してみせた。その証が前のターンで特殊召喚した『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』と『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』だったが、それらは迷いの中にいるアレックスを引き摺り出すために呼び出しただけであり、これで決着をつけようなどとは微塵も考えていなかったのだ。
エレンが今まで全力で語りかけてくれたおかげで迷いから抜け出せたアレックスだったが、そう易々と事が運ぶのは許されなかった。
*TURN06
「これで、ファイナルターンデスネ。ミーのターンッ……!」
(何をしている。貴様等の思いなど、どうでもよい!後は我が力に任せるがいい……)
ようやく本当の意味でエレンと分かり合い、お互いに覚悟を決めた刹那、アレックスの脳内に呪縛竜が囁いた。呪縛竜決戦において望まれる結末は自身が持っている純粋な強さではなく、呪縛竜で完膚なきまでに叩き潰すことなのだ。情に流されかけた彼の心は再び閉ざされ、呪縛竜がアレックスを支配してしまった。
「うっ…!ううぁっ…!」
「アレックス!大丈夫デスカ?!」
「Shut up!ミーはレベル12のブラック・ジャックPで、アナザー・ディメンションゲートを解放!!さあ、今こそ蘇るのデース!」
突如として大空に出来上がった巨大なワームホールの中にアレックスのエースモンスターが呑み込まれていった。吹き荒ぶ風と共に再び豪雨がエレン達に襲いかかり、そして、禁断の力が再び目覚めた。
―――3000年の時を遡り、蘇りし禁断の力よ!新たな世界を創造する礎となれ!!―――
―――ビヨンド召喚!!降臨せよ、『呪縛竜Eingana』!!―――
〇呪縛竜Eingana(グレード8 闇)
ドラゴン族/ビヨンド/効果
攻3200/守3200
レベル8以上のモンスター×1
「呪縛竜Eingana」はフィールドに1枚しか存在できない。このカードのB召喚は無効化されない。①:このカードは「封印竜」モンスターとの戦闘以外では破壊されない。②:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力を次の相手ターン終了時まで0にする。この効果に対して、相手は効果を発動できない。③:このカードの②の効果の対象になったモンスターは以下の効果を適用する。●このカードが戦闘で破壊された場合に発動する。自分はこのカードの元々の攻撃力分のダメージを受ける。④:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。自分のLPを半分にする。
暗雲を引き裂いて降臨したのは、100m以上の体長を持つドラゴンとも大蛇とも取れる超巨大な怪物だった。最初は遠くからその姿を目撃したため、その大きさを認識できなかったが、こうして近くで見上げると凄まじい迫力だ。封印竜使いの精一は呪縛竜の持つZオーラに反応したため、胸を押さえて苦しんだ。
「精一くん!どうしたの?!」
「う、ううん。何でもない…よ」
精一と彩を尻目に、闇に支配されたアレックスはこのデュエルに終止符を打つべく、呪縛竜の眠っていた力を発揮した。
「キメラテック・フォートレスを対象に、Einganaの効果発動!次の相手ターン終了時まで攻撃力を0にシマース!」
「どうしたんデスカ?!アレックス!Wake up!」
「バトル!『呪縛竜Eingana』で『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』を攻撃!ザ・スペル・オブ・デスペア!!」
あまりにも急転直下すぎる展開に整理が追いつけなかったエレンだったが、考えがまとめられた時にはもう既にフォートレスは破壊され、彼女は10m以上吹き飛ばされた後、砂浜に叩き突かれた。
「Ah――――!!」
ELLEN→LP:0
エレンとアレックスのデュエルは常にエレンがアレックスの後ろを追いかけていく形となったが、エレンは一度も彼の背中を捉えることが出来ていなかった。それでも必死に食らいついてようやくアレックスの心を開くことには成功したのだが、全てを支配する呪縛竜の前では無力だった。
「エレン……ミーと共に行きましょう。理想郷へ」
たった一言それだけを残し、アレックスはボロボロになったエレンを抱きかかえたまま何処かへと消えていった。呪縛竜によってアレックスの本当の気持ちを踏みにじられ、エレンを早々と失いと、最悪の結末を迎えてしまった精一と彩は、ただその場に立ち尽くすことしか出来なかった……。
あとがき
これにてオーストラリア編は終了で、次回からはノルウェー編(茨木花奈・小野寺小町・春野うららパート)になります。あと40話くらいで本編は終了しますが、今後もよろしくお願いします。因みに呪縛竜の攻撃名は、共通して「ザ・スペル・オブ・〇〇(〇〇の呪縛)」となっており、〇〇の部分にはそれぞれマイナス要素の意味を持つ英単語が入ります。
そしてすみません。本来なら前回の「ルール改訂と今後の進行について」で書くべき内容なのですが、マスタールール4について新たに判明した情報があるのでこちらで失礼いたします。
・ペンデュラム終了のお知らせ
「エクストラデッキから呼び出すモンスターはエクストラモンスターゾーンに置く」というルールは事前に判明していましたが、エクストラから呼び出すペンデュラムモンスターに関しては触れられていませんでした。しかし、まあ、やはりという感じでした。「エクストラから呼び出すペンデュラムモンスターもエクストラモンスターゾーンに置く」とのことでしたが、流石にもう驚きませんでした。リンク召喚が判明したときほどの衝撃はありませんでしたし、ペンデュラムの登場によって大量展開が今まで以上に容易になってしまった事実は否めませんから。先攻ゲーが続いたこれまでの遊戯王を一新するという意味では今回のルール改訂は正解かもしれません。
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イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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121 | Episode01:危ないスタート | 2429 | 1 | 2015-06-21 | - | |
124 | Episode02:悪魔のドラゴン | 1973 | 2 | 2015-06-22 | - | |
92 | Episode03:切り札 | 1496 | 2 | 2015-06-23 | - | |
106 | Episode04:紅蓮の悪魔 | 1555 | 2 | 2015-06-23 | - | |
94 | Episode05:終止符 | 1457 | 2 | 2015-06-25 | - | |
80 | Episode06の前に(更新済) | 1284 | 2 | 2015-06-25 | - | |
102 | Episode06:黒羽 凛 | 1434 | 1 | 2015-06-27 | - | |
89 | Episode07:同調 | 1347 | 1 | 2015-06-30 | - | |
77 | Episode08:変則試合 | 1332 | 2 | 2015-07-04 | - | |
151 | Episode09:2人の絆 | 1464 | 2 | 2015-07-05 | - | |
74 | Episode10:覚醒 | 1330 | 1 | 2015-07-09 | - | |
94 | Episode11:解放 | 1347 | 2 | 2015-07-13 | - | |
154 | Episode12:最後の封印竜 | 1336 | 0 | 2015-07-14 | - | |
80 | Episode13:ダイヤの煌めき | 1135 | 0 | 2015-07-25 | - | |
102 | Episode14:友のために | 1206 | 0 | 2015-08-12 | - | |
90 | ビヨンドモンスター・ビヨンド召喚について | 1730 | 2 | 2015-08-13 | - | |
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126 | Episode15:紅蓮魔竜解放 | 1416 | 2 | 2015-08-22 | - | |
95 | Episode16:ライセンス | 1296 | 2 | 2015-08-24 | - | |
176 | 少し遅めのキャラ設定(随時更新) | 2186 | 5 | 2015-08-29 | - | |
100 | Episode17:地獄の猛特訓 | 1281 | 1 | 2015-09-06 | - | |
146 | Episode18:関門 | 1435 | 1 | 2015-09-13 | - | |
92 | Episode19:スピードの中で | 1276 | 2 | 2015-09-18 | - | |
124 | Episode20:初の対外試合 | 1294 | 2 | 2015-09-20 | - | |
93 | Episode21:シンクロ封印 | 1235 | 1 | 2015-09-22 | - | |
81 | Episode22:1つの答え | 1234 | 2 | 2015-09-24 | - | |
80 | Episode23:黒羽の誇り | 1274 | 2 | 2015-10-01 | - | |
103 | Episode24:ハイスピードバトル | 1332 | 3 | 2015-10-06 | - | |
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85 | Episode26:運命の決戦 | 1205 | 3 | 2015-10-20 | - | |
97 | Episode27:来訪者、天導レイン | 1309 | 2 | 2015-11-03 | - | |
95 | Episode28:遊弥vsレイン | 1400 | 2 | 2015-11-09 | - | |
87 | Episode29:舞い降りた天使 | 1303 | 2 | 2015-12-05 | - | |
80 | Episode30:天使と悪魔 | 1406 | 3 | 2015-12-09 | - | |
105 | Episode31:禁断の無限暗黒竜 | 1468 | 2 | 2015-12-12 | - | |
80 | 番外編02:凛と紅葉が… | 1264 | 0 | 2016-01-05 | - | |
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85 | Episode33:死した希望の使者 | 1183 | 2 | 2016-01-31 | - | |
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91 | Epi35:戦慄のリバースビヨンド | 1300 | 1 | 2016-02-13 | - | |
84 | Epi36:加速するカウントダウン | 1254 | 2 | 2016-02-20 | - | |
84 | Epi37:希望のカード『V☆S』 | 1228 | 3 | 2016-03-25 | - | |
75 | Episode38:朱色の夜 | 1236 | 0 | 2016-04-11 | - | |
152 | Episode39:並び立つ盟友 | 1439 | 2 | 2016-04-22 | - | |
85 | Episode40:精一と彩 | 1315 | 2 | 2016-05-30 | - | |
84 | Episode41:漆黒の鎮魂歌 | 1305 | 4 | 2016-06-22 | - | |
129 | Episode42:涅槃の境地へ | 1329 | 4 | 2016-07-02 | - | |
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90 | Episode47:刻まれた記憶の欠片 | 1162 | 1 | 2016-09-06 | - | |
123 | Episode48:希望の行方 | 1520 | 0 | 2016-09-13 | - | |
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132 | 番外編03:遊弥と花奈の... | 1270 | 2 | 2016-11-02 | - | |
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119 | 未投稿オリカ紹介②(使用者:赤城紅葉) | 1244 | 0 | 2016-11-26 | - | |
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87 | Episode54:呪縛竜復活 | 1124 | 0 | 2017-01-11 | - | |
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124 | Episode57:共鳴する四龍 | 1174 | 4 | 2017-01-25 | - | |
78 | Episode58:本当の気持ち | 1273 | 3 | 2017-01-30 | - | |
82 | Episode59:真実への鍵 | 1158 | 2 | 2017-02-08 | - | |
82 | IF01:バレンタインデー | 1353 | 6 | 2017-02-11 | - | |
74 | Episode60:エレンとアレックス | 1158 | 3 | 2017-02-16 | - | |
179 | ルール改訂と今後の進行について | 1393 | 2 | 2017-02-18 | - | |
67 | Episode61:想いの証 | 1051 | 5 | 2017-02-21 | - | |
91 | Episode62:茨の道標 | 1242 | 5 | 2017-02-27 | - | |
136 | Episode63:光と闇の花 | 1099 | 3 | 2017-03-20 | - | |
89 | Episode64:渇望と葛藤 | 1139 | 2 | 2017-03-23 | - | |
85 | Episode65:麗しき孤月 | 1083 | 2 | 2017-03-29 | - | |
149 | Episode66:月夜のイリュージョン | 1417 | 2 | 2017-04-21 | - | |
164 | Episode67:常闇に消える月華 | 1416 | 1 | 2017-05-05 | - | |
109 | Episode68:模索者たち | 1146 | 4 | 2017-07-22 | - | |
122 | Episode69:純黒の反逆者 | 1249 | 0 | 2017-07-27 | - | |
138 | Episode70:紅と黒の禁呪 | 1156 | 2 | 2017-08-07 | - | |
101 | Episode71:希望は往く | 1290 | 3 | 2017-08-17 | - | |
152 | Episode72:リリーの過去 | 1290 | 2 | 2017-08-24 | - | |
84 | Episode73:異次元の亡霊 | 1221 | 2 | 2017-09-13 | - | |
121 | Episode74:覚醒の鼓動 | 1388 | 3 | 2017-09-22 | - | |
138 | Episode75:挑戦者の儀 | 1140 | 0 | 2017-10-05 | - | |
143 | Episode76:神速の決闘 | 1229 | 2 | 2017-11-14 | - | |
66 | Episode77:動き出す陰謀 | 937 | 2 | 2018-01-23 | - | |
85 | Episode78:最期の兄弟喧嘩 | 928 | 2 | 2018-03-03 | - | |
151 | Episode79:黄龍の手向け | 986 | 2 | 2018-03-28 | - | |
116 | Episode80:堕天使の罠 | 960 | 0 | 2018-04-14 | - | |
113 | Episode81:断罪する魔神 | 961 | 0 | 2018-04-19 | - | |
127 | Episode82:姫君のバイブル | 1064 | 1 | 2018-05-07 | - | |
129 | Episode83:開かれたページ | 1094 | 0 | 2018-05-11 | - | |
171 | Episode84:望まぬ決戦 | 1128 | 2 | 2018-05-29 | - | |
84 | 未投稿オリカ紹介⑥(使用者:古城奏多) | 1013 | 0 | 2018-05-31 | - | |
147 | 未投稿オリカ紹介⑦(使用者:清水ルーナ) | 1202 | 0 | 2018-06-02 | - | |
149 | 未投稿オリカ紹介⑧(使用者:アレックス) | 1071 | 0 | 2018-06-04 | - | |
69 | 未投稿オリカ紹介⑨(使用者:リリー) | 901 | 0 | 2018-06-06 | - | |
202 | 未投稿オリカ紹介⑩(使用者:ソフィア) | 1297 | 0 | 2018-06-06 | - | |
129 | 呪縛竜のおさらい | 906 | 0 | 2018-06-06 | - | |
117 | IF02:星 遊未 | 895 | 0 | 2018-06-09 | - | |
88 | Episode85:新たなる激闘へ | 1086 | 0 | 2018-07-10 | - | |
118 | Episode86:愛するもの | 983 | 0 | 2018-07-27 | - | |
83 | Episode87:涅槃を超えた先 | 947 | 0 | 2018-08-10 | - | |
134 | Episode88:終焉の弧光 | 1363 | 0 | 2018-09-12 | - | |
73 | 【重要】投稿再開のお知らせ | 836 | 3 | 2022-06-04 | - | |
54 | Episode89:四竜が紡いだ奇跡 | 528 | 3 | 2022-06-25 | - | |
59 | Episode90:光臨者、天導レイン | 521 | 2 | 2022-07-07 | - | |
58 | Episode91:舞い堕ちた天使 | 503 | 2 | 2022-09-03 | - | |
60 | Episode92:紅の決意 | 548 | 0 | 2022-09-19 | - | |
54 | Episode93:凛々しい黒羽 | 592 | 0 | 2022-10-04 | - | |
66 | Episode94:最強の双子 | 553 | 0 | 2022-10-24 | - | |
47 | Episode95:最凶の龍 | 556 | 0 | 2022-12-29 | - | |
53 | Episode96:神の恵 | 534 | 0 | 2023-01-18 | - | |
76 | Episode97:先導者vs時空竜 | 637 | 0 | 2023-01-22 | - | |
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37 | Episode103:永遠の友達 | 321 | 0 | 2023-11-26 | - | |
48 | Episode104:うららの運命 | 224 | 0 | 2024-04-29 | - | |
30 | Episode105:胡桃の最終演目 | 223 | 0 | 2024-05-06 | - | |
28 | Episode106:希望の少女たち | 241 | 1 | 2024-05-16 | - | |
43 | Episode107:輝く希望 | 332 | 0 | 2024-08-11 | - | |
28 | 第4章完結記念外伝&重大発表 | 336 | 0 | 2024-08-13 | - | |
36 | 第4章初登場オリカまとめ | 291 | 0 | 2024-08-17 | - | |
21 | IF03:愛の形 | 133 | 0 | 2024-10-24 | - | |
18 | Episode108:最期の戦い | 123 | 0 | 2024-11-16 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/12/21 新商品 PREMIUM PACK 2025 カードリスト追加。
- 01/15 16:00 評価 3点 《竜の影光》「ぶっちゃけ弱いです。 3つ効果が全てのパワーが…
- 01/15 15:53 評価 5点 《鎧騎士竜-ナイト・アームド・ドラゴン-》「漫画版万丈目のリメ…
- 01/15 15:48 評価 8点 《光と昇華の竜》「メインデッキのモンスターに戻れた《闇と消滅の…
- 01/15 15:46 評価 9点 《闇と消滅の竜》「メインデッキのモンスターに戻れた《光と昇華の…
- 01/15 15:42 評価 9点 《光と闇の竜王》「融合版《光と闇の竜》の割と評価が難しいカード…
- 01/15 15:06 評価 3点 《ヴェノム・サーペント》「《ヴェノム》の下級モンスターの一体。…
- 01/15 15:00 評価 2点 《ヴェノム・スネーク》「今見ると《捕食植物》の元になったと思わ…
- 01/15 13:10 デッキ テラナイト
- 01/15 12:39 デッキ ファンカスノーレ
- 01/15 10:59 SS 26話 共同戦線Ⅰ
- 01/15 10:51 評価 1点 《シールドスピア》「何となく強そうな名前とイラストにやる気の無…
- 01/15 10:50 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 01/15 09:50 評価 3点 《ヴェノム・コブラ》「メインデッキに入る《ヴェノム》では唯一の…
- 01/15 09:22 評価 5点 《百鬼羅刹 グリアーレ三傑》「《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》に続く新…
- 01/15 09:07 評価 4点 《蛇神の勅命》「《ヴェノム》モンスターを手札から見せるだけで魔…
- 01/15 01:39 評価 3点 《幻獣機コンコルーダ》「トークンを護る立場と思わせて、今際の際…
- 01/14 23:38 SS 第29話 旅館の女将はネギ農家
- 01/14 22:49 デッキ 【1月新規代用カード入】FW@イグニスター2
- 01/14 19:51 SS 第52話:堕ちた力
- 01/14 16:42 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
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(2017-02-21 23:04)
本編の感想ですが、精一と彩にとって辛くて悲しい展開になってしまいましたね。二人には、どうかこの逆境に負けずに呪縛竜を倒して幸せになってほしいです!
エレンちゃんの悲壮な覚悟と恋人への愛情や健気さに感動しました。エレンちゃんが今後どうなるのか、とても気になります!
ノルウェー編では、花奈・小町・うららの3人がどんな風に活躍するのか、とても楽しみです!
うららへのパイタッチも楽しみにしております!
(2017-02-21 23:11)
エレンが望む道を自ら進んでいくという結果になりましたが、エレンの愛が重すぎたからであり、どこかしら歪んだ愛情だったのかもしれません。エレンにとってはどんな形だろうと、アレックスとまた一緒に居られるだけでも幸せなんです。そんな彼女を救えるのかは、A.W.Ⅱ編までのお楽しみです。
次回以降のノルウェー編では【幻想奇術師(ファンタジーマジシャン)】が明らかになりますので、ルーナのデュエルもお楽しみに。
から揚げさん
エレンは自ら進んで敵の手に堕ちてしまいましたが、その一方で精一達にとって相当な痛手となりました。これも15人のデュエリストに課せられた「試練」ですが、彼らがそれをどう乗り越え、成長していくかが第3章での鍵となります。
それはそうと...貴方はどんだけパイタッチが好きなんですか?! (2017-02-22 11:27)
そして呪縛竜……4の効果はかなりのデメリットですが、それを補って有り余るほど強烈な2と3の効果。そんな呪縛竜に敢然と立ち向かっていったエレンのアレックスを想う心がいつか報われる時が来てほしいですね。今は愛する彼と共に闇へと消えてしまいましたが、一読者としてきっとその困難を乗り越えてくれることを信じています。
(2017-02-22 23:45)
アレックスや奏多が所持しているのもそうですが、残り4体の呪縛竜も「次の相手ターン終了時まで」妨害する効果と「相手モンスターに追加効果を付与する」効果を持っています(軽いネタバレ)。エレンもアレックスも呪縛竜の被害者となってしまった今回の話でしたが、果たして2人を呪縛竜の闇から救い出せるのか、それは今後のお楽しみです。 (2017-02-23 11:16)