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Episode74:覚醒の鼓動 作:カズ
~現在の状況~
RIN→LP:7500 手札:2 デッキ:19 Mゾーン:2 M・Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0
V S
LILLY→LP:5700 手札:3 デッキ:20 Mゾーン:0 M・Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:2
*TURN04
「私のターン、ドロー!」
前のターン、ブラック・ソニックによってリリーのモンスターを一掃できたのはよかったが、ノーブル・フェザーがスタンバイフェイズ毎に発動する『パラレル・ポゼッション』に取り憑かれてしまっている。ダメージが発生する効果はノーブル・フェザーによって無効にできるとはいえ、恒久的にダメージ回避が出来るとも限らない。
「自分フィールドに『BF』が存在することで、手札の『BF-黒槍のブラスト』は特殊召喚できる!さらに前のターンに手札に加えた『BF-蒼炎のシュラ』を通常召喚して、この2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!ランク4『BF-エターナル・ウィング』!!」
第2ターンで受けたハンデス効果、その時にモンスターカードを2枚とも捨てられなかったおかげでエクシーズ召喚へと繋げられたが、凛はサーチ要因のエクシーズ・ウィングではなくエターナル・ウィングを呼び出した。
「続いて手札から速攻魔法『RUM-トルネード・フォース』を発動!エターナル・ウィングを素材として、ランクが1つ上のモンスターを特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!『BF-スパイラル・ウィング』!!」
エターナル・ウィングが持っている1つ目の効果をこの状況で使用しても、特殊召喚に制限がかかるばかりかデッキも早く削れてしまう。寧ろ凛の狙いは墓地送りではなく、ノーコストで墓地からランクアップできる効果の方だ。手札の量や質を問わずに自ら羽ばたける革命的な進化方法だが、それは果たしてリリーにどこまで影響を及ぼせるのか。
「スパイラル・ウィングの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから『BF-流離(さすら)いのコガラシ』を特殊召喚!そしてノーブル・フェザーの効果でこのカードの攻撃力を元に戻してから、バトル!ノーブル・フェザーでダイレクトアタック!!グロリアス・ストリーム!!」
「この瞬間、私は罠カード『パラレル・ディメンション・ペンデュラム』を発動!私のペンデュラムゾーンにカードが2枚存在し、相手モンスターがダイレクトアタックをした時にこのカードを発動できるの。墓地か除外されている『異界亡霊』を可能な限りペンデュラム召喚した後、バトルフェイズ終了!」
リリーは相手ターンでもペンデュラム召喚が可能になるトラップを仕掛けていたのだ。次々と予想を超える戦法を披露するリリーの下に再び5体の亡霊が舞い戻り、ポルターガイストにも似た不協和音が鳴り響いた。
(次のターンで、間違いなく『戦慄の異界亡霊』が出てくる。その時のために手札も減らしたから、あとはどっちのドロー運が強いかだけ!)
「私はこれでターンエンド!」
RIN→LP:7500 手札:0 デッキ:17 Mゾーン:3 M・Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0
「凛ちゃん、いつにもまして凄い気迫ですね」
「うん。だけどそれ以上に、凛から何か感じない?言葉では上手く言えないけど」
「…分かります。まるで大きな力に守られているような」
翼と希は、今までの凛のデュエルからは感じ取ることが出来なかった「大きな力」を第六感で感じ取った。もしもそれが覚醒竜によるものだとしたら、凛の目覚めもそう遠くない話だ。しかし、封印竜使いが真の意味で覚醒竜降臨を成し遂げるためには「一番大切なことをデュエルで強く願う」ことが条件であり、そのことを知るものは誰一人としていない。
「凛ちゃん、きっと勝ってくれますよね?」
「うん。だけどそのためには、僕達が凛のことを信じてあげないとね」
*TURN05
「私のターン、ドロー!私はレベル8の『異界亡霊ライアングル』、レベル7の『異界亡霊リック』、レベル6の『異界亡霊ライブ』、レベル4の『異界亡霊ランス』の4体でアナザー・ディメンションゲートを解放!!」
リリーはこのデュエル中にビヨンド召喚した全ての亡霊達を呼び出した。常に5体のモンスターを揃え、1ターンの内に相手の盤面をズタズタに引き裂くのが彼女の得意戦術だが、転生者である彼女にはエースから与えられた呪縛竜が控えている。
ノーブル・フェザーでダメージは無効にできるとはいえ『戦慄の異界亡霊ライアー・フライヤー』が存在する限り、凛のモンスターの攻守は2600ポイントも下がっているため、その効果も1度しか使えない。どのタイミングでノーブル・フェザーの効果を使うのか、いよいよこのデュエルのターニングポイントに差し掛かったのだ。
「さあ、一気に呪い殺してあげる!まずはライ・ストライダーで星影のノートゥングを攻撃!」
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を1000ポイント下げることで、その戦闘ダメージを無効にする!さらに墓地に眠っているエターナル・ウィングの効果発動!自分フィールドの『BF』が墓地へ送られたことでこのカードを復活させ、ランクが2つ上のモンスターへと進化させる!お願い!『BF-タイフーン・ウィング』!!」
ダメージを無効にしつつ盤面補助も抜かりなく行なっているが、決して優勢だと言い切れる状況でもない。リリーはあと4回も攻撃を仕掛けてくるので、凛に戦闘ダメージが入ることは確定している。しかし彼女はこの場面でまたしても奇襲を仕掛け、リリーの調子を狂わせる切っ掛けを掴もうと試みた。
「私が『BF』を特殊召喚したことで、罠カード『ブラック・リターン』を発動!『異界亡霊レイン・ボウ』を手札に戻して、その攻撃力分のライフを回復!」
「なっ…!ここでそのカードを?!」
RIN→LP:10600
この場面なら、最も攻撃力の高いライアー・フライヤーをバウンスした方が圧倒的に優位に立てるはずなのだが、凛は互いのデッキ、手札、墓地のカードの枚数を熟慮したうえでこの選択をした。
続いてリリーは攻撃力2000のラベル・デビルと攻撃力2500のリックで攻撃力が0になっているタイフーン・ウィングとノーブル・フェザーを攻撃し、凛に合計4500ポイントのダメージを与えた。もしブラック・リターンをセットしていなければ、凛はこのターンで敗北していたことになる。そして、リリーのラストバトル。
「削りきれなかったけど、これでラスト!『戦慄の異界亡霊ライアー・フライヤー』で『封印竜ノーブル・フェザー』を攻撃!フィアース・ディスコード!!」
「うぐっ…!ああぁぁっ!!」
RIN→LP:2800
鼓膜を劈くような不協和音が辺り一帯に響き渡り、凛やその周囲にいた希達の逃げ場を奪った。長時間聴けば精神崩壊を起こすほど不快な音だったが、リリーはそこまで人でなしではなく、即座にこの音は止んだ。しかし、問題はここからだ。
「ライアー・フライヤーのバトル終了時、モンスター効果発動!このカード以外の、お互いの手札・フィールド・墓地・除外されているカードを全てデッキに戻した後、お互いのプレイヤーはカードを5枚ドローする!!」
ライアー・フライヤーの効果は、互いのプレイヤーが手塩にかけて築き上げたフィールドを真っ新な更地に戻す、いわゆる「完全リセット」だった。当然、この効果は墓地からのペンデュラム召喚を得意とする【異界亡霊】にとって相性最悪の効果だが、再び必要なカードを呼び込んでしまえば大きな痛手にはならない。
一方で、エクストラデッキから特殊召喚したモンスターや墓地のカード効果など全てを無に帰するという点では、相手にとって相当深い傷を負わせることが出来ている。ただし、相手も同様にキーカードを引き込んでしまえば自分の身が危うくなるので、このカードもかなり賭博の要素が強いといえる。
「メインフェイズ2。手札から『パラレル・ドロップアウト』を発動し、カードを1枚伏せてターンエンド!」
LILLY→LP:5700 手札:3 デッキ:35 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN06
「私のターン……ドロー!」
前のターンで合計8000ポイント近くもの大ダメージを受け、リリーとのライフポイントも倍近く離された凛だったが、まだ彼女の闘志までは完全に燃え尽きていなかった。
(全てをリセットしてデュエルをやり直す効果……。これもきっと、生きていた時のリリーさんの思いが形になった効果なんだと思う。だからこそ、私はこれを乗り越えなきゃいけない!)
「まずは『黒い旋風』を発動!そして相手フィールドにのみモンスターが存在することで、手札の『BF-暁のシロッコ』はリリース無しで通常召喚できる!」
〇BF-暁のシロッコ(Lv5 闇)
鳥獣族/効果
攻2000/守 900
①:相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードはリリースなしで通常召喚できる。②:1ターンに1度、自分メインフェイズ1に自分フィールドの「BF」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、そのモンスター以外のフィールドの「BF」モンスターの攻撃力の合計分アップする。この効果を発動するターン、対象のモンスターしか攻撃できない。
このターンで少しでもリリーとの差を縮めるために、リセットされた盤面を埋め始めた。凛が前のターンで戦慄の異界亡霊を残したのも、初期化効果で必要なカードを手札に舞い込むように狙っていたのだ。
「『黒い旋風』の効果で、デッキから『BF-疾風のゲイル』を手札に加える。さらに自分フィールドに『BF』が存在する時、手札から『BF-残夜のクリス』は特殊召喚できる!さらに疾風のゲイルも特殊召喚!」
颯爽と3体のモンスターを並べ、このターンで一気に遅れを取り戻そうと奮闘しているが、ただ闇雲にモンスターを並べているわけではなかった。凛の手札には「自分フィールドに『BF』が3体」という条件を満たすことで、態々セットせずとも発動できるカードがあったのだ。
「そして、私のフィールドの『BF』が3体の時、手札から罠カード『デルタ・クロウ-アンチ・リバース』を発動!相手フィールドのセットカードを全て破壊する!!」
「手札から?!」
「さらに疾風のゲイルの効果発動!ライアー・フライヤーの攻撃力と守備力を半分にする!」
鬼気迫る勢いでリリーのフィールドを浸蝕していき、再び凛はエースモンスターである封印竜を呼び戻した。呪縛竜や封印竜以外の対モンスターでは無敵の耐性を持った最強竜だが、「それ」は凛だけの特別なものではない。
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を元々の数値に戻すことで、相手フィールドの全モンスターの攻撃力を1900ポイント下げる。そしてこのカードは相手モンスターに3回攻撃できる!」
リリーのフィールドにいるモンスターは1体のみとはいえ、セットカードも無く、ライアー・フライヤーの攻撃力を掻き消したことを見れば上々だといえよう。凛のモンスターの攻撃力は依然として1200ポイントも下がっているが、彷徨っている亡霊を祓ってしまえば関係ない。
「バトル!まずは残夜のクリスで、攻撃力0のライアー・フライヤーに攻撃!」
「くっ…!だけど破壊されたライアー・フライヤーは除外されず、エクストラデッキに表側表示で置かれるわ」
LILLY→LP:5000
遂にリリーの第一のエースモンスターを破壊し、凛のモンスターは永き呪いから解き放たれた。今までの払拭を晴らすがごとく、ノーブル・フェザーは気高き翼をはためかせ、魂の息吹をリリーにぶつけた。
どちらも決して引かないデュエルを見せ、呼吸するのも忘れていたおてんば決闘娘のメンバーも、持ってきたチアガールの衣装を着て凛を応援するのだった。
「リン!ファイト!!」
「貴方ならリリーを取り戻せる!」
「ゴーゴー!レッツゴー!!」
この応援は凛にとっても予想外だった故に、無意識のうちに笑顔がほころんだ。こうして支えてくれる仲間がいてくれることはとても心強く、自分が孤独ではないことを実感させてくれる。
一方でそれを快く思わなかったリリーの周りには、強力な闇の力「Zオーラ」が漂い始めた。死して孤独の闇へと堕ちてしまったリリーだからこそ、「仲間が誰一人としていない」ことの辛さを知ったのだ。彼女のZオーラはその証であり、今の凛とリリーは対極の存在ともいえる。
「これでもう、私は籠の鳥じゃない!私は……誇り高く羽ばたく翼を取り戻した、1人のデュエリスト!カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
「……この瞬間!私は墓地の罠カード『呪縛超越』を発動!このカードは、エクストラデッキから特殊召喚された、レベル・ランク・グレードが8以上の融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・ビヨンドモンスターのいずれかが破壊され、尚且つ3000ポイント以上のダメージが私に発生したターンのエンドフェイズに発動できる!ライフを半分払い、破壊されたモンスターを墓地またはエクストラデッキから特殊召喚し、そのモンスターを素材として呪縛竜をビヨンド召喚する!!」
LILLY→LP:1050
〇呪縛超越(永続罠)
このカード名の②の効果はデュエル中に1度しか使用できない。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの「呪縛」モンスターは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されず、相手の魔法・罠カードの効果の対象にならない。②:自分フィールドのEXデッキから特殊召喚されたレベル・ランク・グレードのいずれかが8以上の融合・S・X・P・Bモンスターが破壊され、自分が3000以上の戦闘ダメージを受けたターンのエンドフェイズに発動できる。LPを半分払い、墓地のこのカードを除外する。その後、自分の墓地か除外されている、または自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、そのターンに破壊されたモンスター1体を選んで特殊召喚し、そのモンスターをB素材として、EXデッキからグレード8以上の「呪縛竜」Bモンスター1体をB召喚する。
―――3000年の時を遡り、蘇りし禁断の力よ!新たな世界を創造する礎となれ!!―――
―――ビヨンド召喚!!降臨せよ、『呪縛竜Lou Carcolh(ル・カルコル)』!!―――
身体中にドロリとへばりついた粘液を纏い、曇り空を完全に覆い隠しながら大地に降り立った呪縛竜Lou Carcolh。元々の姿はカタツムリのような怪物だったのだが、長い年月を経て竜へと姿を変えたのだ。
日本でも江戸時代に書かれた『絵本百物語』という奇談集の中に「出世螺(しゅっせぼら)」という妖怪が登場するが、深い山に住んでいるホラガイが山に3000年住み着いた結果、大規模な山崩れと共に土中から抜け出し、そこから里・海に3000年ずつ住んだ末に竜へと化身したと記されている。このように、長生きした貝類が竜へと変じるのは決して有り得ない話ではないのだ。
「「「うわっ…キモっ!!」」」
とはいえ外見に貝類だった頃の面影は残っており、その姿を見た凛や希、そして翼におてんば決闘娘のメンバーが口を揃えてそう言った。カタツムリやナメクジのような軟体生物は小さいからこそ可愛げがあるものであって、それが100m以上の巨大サイズに化けたとなれば話は別。ここまで肥大化すれば最早怪物としか認識できず、こういった反応になるのは当然のことだ。
*TURN07
「私のターン、ドロー!!」
中学生相手に瀬戸際まで追い込まれ、ペンデュラム召喚に必要なカードも手札に揃わなかったリリーだが、これを「呪縛竜で倒せ」という暗示だと解釈したリリーは歪んだ顔で呪縛竜を操った。
「『呪縛竜Lou Carcolh』の効果発動!相手フィールドのモンスター1体を闇属性へと変更させ、このカードの攻撃力はフィールドの闇属性モンスター1体につき500ポイントアップさせる!さらに、対象モンスターは『フィールドの全ての闇属性モンスターに攻撃する』豪華特大サービスも付いてくるわ」
「ってことは……」
「そ。貴方のフィールドの闇属性モンスターも攻撃対象に含まれるってこと。攻撃順までは選べないけどね」
〇呪縛竜Lou Carcolh(グレード8 闇)
ドラゴン族/ビヨンド/効果
攻3300/守3300
レベル8以上のモンスター×1
このカード名のカードはフィールドに1枚しか存在できない。このカードのB召喚は無効化されない。①:このカードは「封印竜」モンスターとの戦闘以外では破壊されない。②:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの属性は次の相手ターン終了時まで「闇」になる。その後、このカードの攻撃力は、フィールドの闇属性モンスターの数×500アップする。この効果に対して、相手は効果を発動できない。③:このカードの②の効果の対象になったモンスターは以下の効果を適用する。●このカードは戦闘では破壊されず、フィールドの全ての闇属性モンスターに1度ずつ攻撃する。●自分のバトルフェイズ中、モンスター効果は発動できない。④:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。お互いはデッキの上から13枚を墓地へ送る。
リリーの呪縛竜は一度の大ダメージでデュエルを終局へと導くものではなく、少しずつ鋭い楔を打ち込むことで相手のライフを削り取るという変則的なものになっているが、全てのモンスターを闇属性で固めている凛のデッキには非常に刺さっている。
「バトル!呪縛竜Lou Carcolhでノーブル・フェザーを攻撃!ザ・スペル・オブ・ビトレイアル!!」
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を1000ポイント下げることでダメージを無効にする!くっ……!」
リリーは残夜のクリスではなく敢えてノーブル・フェザーへと攻撃を仕掛けてきた。呪縛竜の効果で戦闘破壊は不可能になっているが、これも次のターンを見越してのこと。相当トリッキーかつギャンブルな効果を持った呪縛竜だが、互いにライフポイントが少ない今だからこそ輝くといっても過言ではないだろう。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド!」
LILLY→LP:1050 手札:3 デッキ:34 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN08
(このターンで、絶対に決める!そしてリリーさんを……皆の所に連れて帰る!!)
「私のターン、ドロー!!」
その時、凛の胸ポケットから微少だが眩い光が漏れ出した。裏表が白紙のカード、つまり「覚醒竜」が凛の思いに反応したのだ。気になって取り出してみたが、「カード名が浮き彫りになった」所以外に大きく変わったところはなかった。
(……それが、貴方の名前なんだね。今すぐにでも使ってあげたいけど、効果が分からないからお預けだ)
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を元に戻すことで、相手フィールドの全モンスターの攻撃力を1900ポイント下げる。そしてモンスターに3回攻撃できる!」
呪縛竜の現在の攻撃力は4800だが、この効果によってノーブル・フェザーと同じ攻撃力になり相討ち狙いへと運ばせた。凛の作戦が上手く決まればこのデュエルに勝利することも出来るが、果たして……?
「バトル!『封印竜ノーブル・フェザー』で『呪縛竜Lou Carcolh』を攻撃!グロリアス・ストリーム!!」
「……ここで呪縛竜を、エース様から頂いた力が潰えるのなら、道連れにする方がマシよ!速攻魔法『パラレル・リバイバル』を発動!私の墓地から『異界亡霊ラスト』を特殊召喚し、互いのプレイヤーはその攻撃力分のダメージを受ける!」
「なっ?!」
ラストの攻撃力は2800。ノーブル・フェザーのダメージ無効効果は呪縛竜によって禁じられており、また、凛のライフポイントも同数値であるため、このダメージは確実に通る。
凛の覚悟も決して負けていなかったのだが、結果的にリリーのエースに対する忠誠心が僅かに勝り、このデュエルを引き分けへと持ち込ませたのだ。
「きゃああぁっ!!」
「うぁっ…!!」
RIN→LP:0
LILLY→LP:0
マーガレット・リリーを相手に息も詰まる攻防を繰り広げた凛だったが、最後の最後で彼女の心に届かせるには至らなかった。このデュエルでの勝敗は着けられなかったが、彼女には確かな手応えを感じていた。
その傍ら、「敗北、其れ即ち死」という呪縛竜決戦に於いて両者引き分けという結果に納得がいかなかったリリーは、満身創痍になりながらも凛たちを強く睨めつけた。
「くっ…!私は、エース様のために『世界のリセット』を果たさねばならないのに……」
「リリーさん、それって一体…?」
「…貴方とは無縁の話よ。次にデュエルするとき、負けるのは貴方だから」
そう言い残し、リリーは何処へと姿を消した。最後の言葉の時にほんの一瞬だが、かつて生涯を共にしてきた同期たちの方へと視線が向けられていたのを、神経をすり減らし、眼が虚ろになるほど疲弊した凛には気付くはずもなかった。
RIN→LP:7500 手札:2 デッキ:19 Mゾーン:2 M・Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0
V S
LILLY→LP:5700 手札:3 デッキ:20 Mゾーン:0 M・Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:2
*TURN04
「私のターン、ドロー!」
前のターン、ブラック・ソニックによってリリーのモンスターを一掃できたのはよかったが、ノーブル・フェザーがスタンバイフェイズ毎に発動する『パラレル・ポゼッション』に取り憑かれてしまっている。ダメージが発生する効果はノーブル・フェザーによって無効にできるとはいえ、恒久的にダメージ回避が出来るとも限らない。
「自分フィールドに『BF』が存在することで、手札の『BF-黒槍のブラスト』は特殊召喚できる!さらに前のターンに手札に加えた『BF-蒼炎のシュラ』を通常召喚して、この2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!ランク4『BF-エターナル・ウィング』!!」
第2ターンで受けたハンデス効果、その時にモンスターカードを2枚とも捨てられなかったおかげでエクシーズ召喚へと繋げられたが、凛はサーチ要因のエクシーズ・ウィングではなくエターナル・ウィングを呼び出した。
「続いて手札から速攻魔法『RUM-トルネード・フォース』を発動!エターナル・ウィングを素材として、ランクが1つ上のモンスターを特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!『BF-スパイラル・ウィング』!!」
エターナル・ウィングが持っている1つ目の効果をこの状況で使用しても、特殊召喚に制限がかかるばかりかデッキも早く削れてしまう。寧ろ凛の狙いは墓地送りではなく、ノーコストで墓地からランクアップできる効果の方だ。手札の量や質を問わずに自ら羽ばたける革命的な進化方法だが、それは果たしてリリーにどこまで影響を及ぼせるのか。
「スパイラル・ウィングの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから『BF-流離(さすら)いのコガラシ』を特殊召喚!そしてノーブル・フェザーの効果でこのカードの攻撃力を元に戻してから、バトル!ノーブル・フェザーでダイレクトアタック!!グロリアス・ストリーム!!」
「この瞬間、私は罠カード『パラレル・ディメンション・ペンデュラム』を発動!私のペンデュラムゾーンにカードが2枚存在し、相手モンスターがダイレクトアタックをした時にこのカードを発動できるの。墓地か除外されている『異界亡霊』を可能な限りペンデュラム召喚した後、バトルフェイズ終了!」
リリーは相手ターンでもペンデュラム召喚が可能になるトラップを仕掛けていたのだ。次々と予想を超える戦法を披露するリリーの下に再び5体の亡霊が舞い戻り、ポルターガイストにも似た不協和音が鳴り響いた。
(次のターンで、間違いなく『戦慄の異界亡霊』が出てくる。その時のために手札も減らしたから、あとはどっちのドロー運が強いかだけ!)
「私はこれでターンエンド!」
RIN→LP:7500 手札:0 デッキ:17 Mゾーン:3 M・Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0
「凛ちゃん、いつにもまして凄い気迫ですね」
「うん。だけどそれ以上に、凛から何か感じない?言葉では上手く言えないけど」
「…分かります。まるで大きな力に守られているような」
翼と希は、今までの凛のデュエルからは感じ取ることが出来なかった「大きな力」を第六感で感じ取った。もしもそれが覚醒竜によるものだとしたら、凛の目覚めもそう遠くない話だ。しかし、封印竜使いが真の意味で覚醒竜降臨を成し遂げるためには「一番大切なことをデュエルで強く願う」ことが条件であり、そのことを知るものは誰一人としていない。
「凛ちゃん、きっと勝ってくれますよね?」
「うん。だけどそのためには、僕達が凛のことを信じてあげないとね」
*TURN05
「私のターン、ドロー!私はレベル8の『異界亡霊ライアングル』、レベル7の『異界亡霊リック』、レベル6の『異界亡霊ライブ』、レベル4の『異界亡霊ランス』の4体でアナザー・ディメンションゲートを解放!!」
リリーはこのデュエル中にビヨンド召喚した全ての亡霊達を呼び出した。常に5体のモンスターを揃え、1ターンの内に相手の盤面をズタズタに引き裂くのが彼女の得意戦術だが、転生者である彼女にはエースから与えられた呪縛竜が控えている。
ノーブル・フェザーでダメージは無効にできるとはいえ『戦慄の異界亡霊ライアー・フライヤー』が存在する限り、凛のモンスターの攻守は2600ポイントも下がっているため、その効果も1度しか使えない。どのタイミングでノーブル・フェザーの効果を使うのか、いよいよこのデュエルのターニングポイントに差し掛かったのだ。
「さあ、一気に呪い殺してあげる!まずはライ・ストライダーで星影のノートゥングを攻撃!」
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を1000ポイント下げることで、その戦闘ダメージを無効にする!さらに墓地に眠っているエターナル・ウィングの効果発動!自分フィールドの『BF』が墓地へ送られたことでこのカードを復活させ、ランクが2つ上のモンスターへと進化させる!お願い!『BF-タイフーン・ウィング』!!」
ダメージを無効にしつつ盤面補助も抜かりなく行なっているが、決して優勢だと言い切れる状況でもない。リリーはあと4回も攻撃を仕掛けてくるので、凛に戦闘ダメージが入ることは確定している。しかし彼女はこの場面でまたしても奇襲を仕掛け、リリーの調子を狂わせる切っ掛けを掴もうと試みた。
「私が『BF』を特殊召喚したことで、罠カード『ブラック・リターン』を発動!『異界亡霊レイン・ボウ』を手札に戻して、その攻撃力分のライフを回復!」
「なっ…!ここでそのカードを?!」
RIN→LP:10600
この場面なら、最も攻撃力の高いライアー・フライヤーをバウンスした方が圧倒的に優位に立てるはずなのだが、凛は互いのデッキ、手札、墓地のカードの枚数を熟慮したうえでこの選択をした。
続いてリリーは攻撃力2000のラベル・デビルと攻撃力2500のリックで攻撃力が0になっているタイフーン・ウィングとノーブル・フェザーを攻撃し、凛に合計4500ポイントのダメージを与えた。もしブラック・リターンをセットしていなければ、凛はこのターンで敗北していたことになる。そして、リリーのラストバトル。
「削りきれなかったけど、これでラスト!『戦慄の異界亡霊ライアー・フライヤー』で『封印竜ノーブル・フェザー』を攻撃!フィアース・ディスコード!!」
「うぐっ…!ああぁぁっ!!」
RIN→LP:2800
鼓膜を劈くような不協和音が辺り一帯に響き渡り、凛やその周囲にいた希達の逃げ場を奪った。長時間聴けば精神崩壊を起こすほど不快な音だったが、リリーはそこまで人でなしではなく、即座にこの音は止んだ。しかし、問題はここからだ。
「ライアー・フライヤーのバトル終了時、モンスター効果発動!このカード以外の、お互いの手札・フィールド・墓地・除外されているカードを全てデッキに戻した後、お互いのプレイヤーはカードを5枚ドローする!!」
ライアー・フライヤーの効果は、互いのプレイヤーが手塩にかけて築き上げたフィールドを真っ新な更地に戻す、いわゆる「完全リセット」だった。当然、この効果は墓地からのペンデュラム召喚を得意とする【異界亡霊】にとって相性最悪の効果だが、再び必要なカードを呼び込んでしまえば大きな痛手にはならない。
一方で、エクストラデッキから特殊召喚したモンスターや墓地のカード効果など全てを無に帰するという点では、相手にとって相当深い傷を負わせることが出来ている。ただし、相手も同様にキーカードを引き込んでしまえば自分の身が危うくなるので、このカードもかなり賭博の要素が強いといえる。
「メインフェイズ2。手札から『パラレル・ドロップアウト』を発動し、カードを1枚伏せてターンエンド!」
LILLY→LP:5700 手札:3 デッキ:35 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN06
「私のターン……ドロー!」
前のターンで合計8000ポイント近くもの大ダメージを受け、リリーとのライフポイントも倍近く離された凛だったが、まだ彼女の闘志までは完全に燃え尽きていなかった。
(全てをリセットしてデュエルをやり直す効果……。これもきっと、生きていた時のリリーさんの思いが形になった効果なんだと思う。だからこそ、私はこれを乗り越えなきゃいけない!)
「まずは『黒い旋風』を発動!そして相手フィールドにのみモンスターが存在することで、手札の『BF-暁のシロッコ』はリリース無しで通常召喚できる!」
〇BF-暁のシロッコ(Lv5 闇)
鳥獣族/効果
攻2000/守 900
①:相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードはリリースなしで通常召喚できる。②:1ターンに1度、自分メインフェイズ1に自分フィールドの「BF」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、そのモンスター以外のフィールドの「BF」モンスターの攻撃力の合計分アップする。この効果を発動するターン、対象のモンスターしか攻撃できない。
このターンで少しでもリリーとの差を縮めるために、リセットされた盤面を埋め始めた。凛が前のターンで戦慄の異界亡霊を残したのも、初期化効果で必要なカードを手札に舞い込むように狙っていたのだ。
「『黒い旋風』の効果で、デッキから『BF-疾風のゲイル』を手札に加える。さらに自分フィールドに『BF』が存在する時、手札から『BF-残夜のクリス』は特殊召喚できる!さらに疾風のゲイルも特殊召喚!」
颯爽と3体のモンスターを並べ、このターンで一気に遅れを取り戻そうと奮闘しているが、ただ闇雲にモンスターを並べているわけではなかった。凛の手札には「自分フィールドに『BF』が3体」という条件を満たすことで、態々セットせずとも発動できるカードがあったのだ。
「そして、私のフィールドの『BF』が3体の時、手札から罠カード『デルタ・クロウ-アンチ・リバース』を発動!相手フィールドのセットカードを全て破壊する!!」
「手札から?!」
「さらに疾風のゲイルの効果発動!ライアー・フライヤーの攻撃力と守備力を半分にする!」
鬼気迫る勢いでリリーのフィールドを浸蝕していき、再び凛はエースモンスターである封印竜を呼び戻した。呪縛竜や封印竜以外の対モンスターでは無敵の耐性を持った最強竜だが、「それ」は凛だけの特別なものではない。
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を元々の数値に戻すことで、相手フィールドの全モンスターの攻撃力を1900ポイント下げる。そしてこのカードは相手モンスターに3回攻撃できる!」
リリーのフィールドにいるモンスターは1体のみとはいえ、セットカードも無く、ライアー・フライヤーの攻撃力を掻き消したことを見れば上々だといえよう。凛のモンスターの攻撃力は依然として1200ポイントも下がっているが、彷徨っている亡霊を祓ってしまえば関係ない。
「バトル!まずは残夜のクリスで、攻撃力0のライアー・フライヤーに攻撃!」
「くっ…!だけど破壊されたライアー・フライヤーは除外されず、エクストラデッキに表側表示で置かれるわ」
LILLY→LP:5000
遂にリリーの第一のエースモンスターを破壊し、凛のモンスターは永き呪いから解き放たれた。今までの払拭を晴らすがごとく、ノーブル・フェザーは気高き翼をはためかせ、魂の息吹をリリーにぶつけた。
どちらも決して引かないデュエルを見せ、呼吸するのも忘れていたおてんば決闘娘のメンバーも、持ってきたチアガールの衣装を着て凛を応援するのだった。
「リン!ファイト!!」
「貴方ならリリーを取り戻せる!」
「ゴーゴー!レッツゴー!!」
この応援は凛にとっても予想外だった故に、無意識のうちに笑顔がほころんだ。こうして支えてくれる仲間がいてくれることはとても心強く、自分が孤独ではないことを実感させてくれる。
一方でそれを快く思わなかったリリーの周りには、強力な闇の力「Zオーラ」が漂い始めた。死して孤独の闇へと堕ちてしまったリリーだからこそ、「仲間が誰一人としていない」ことの辛さを知ったのだ。彼女のZオーラはその証であり、今の凛とリリーは対極の存在ともいえる。
「これでもう、私は籠の鳥じゃない!私は……誇り高く羽ばたく翼を取り戻した、1人のデュエリスト!カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
「……この瞬間!私は墓地の罠カード『呪縛超越』を発動!このカードは、エクストラデッキから特殊召喚された、レベル・ランク・グレードが8以上の融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・ビヨンドモンスターのいずれかが破壊され、尚且つ3000ポイント以上のダメージが私に発生したターンのエンドフェイズに発動できる!ライフを半分払い、破壊されたモンスターを墓地またはエクストラデッキから特殊召喚し、そのモンスターを素材として呪縛竜をビヨンド召喚する!!」
LILLY→LP:1050
〇呪縛超越(永続罠)
このカード名の②の効果はデュエル中に1度しか使用できない。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの「呪縛」モンスターは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されず、相手の魔法・罠カードの効果の対象にならない。②:自分フィールドのEXデッキから特殊召喚されたレベル・ランク・グレードのいずれかが8以上の融合・S・X・P・Bモンスターが破壊され、自分が3000以上の戦闘ダメージを受けたターンのエンドフェイズに発動できる。LPを半分払い、墓地のこのカードを除外する。その後、自分の墓地か除外されている、または自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、そのターンに破壊されたモンスター1体を選んで特殊召喚し、そのモンスターをB素材として、EXデッキからグレード8以上の「呪縛竜」Bモンスター1体をB召喚する。
―――3000年の時を遡り、蘇りし禁断の力よ!新たな世界を創造する礎となれ!!―――
―――ビヨンド召喚!!降臨せよ、『呪縛竜Lou Carcolh(ル・カルコル)』!!―――
身体中にドロリとへばりついた粘液を纏い、曇り空を完全に覆い隠しながら大地に降り立った呪縛竜Lou Carcolh。元々の姿はカタツムリのような怪物だったのだが、長い年月を経て竜へと姿を変えたのだ。
日本でも江戸時代に書かれた『絵本百物語』という奇談集の中に「出世螺(しゅっせぼら)」という妖怪が登場するが、深い山に住んでいるホラガイが山に3000年住み着いた結果、大規模な山崩れと共に土中から抜け出し、そこから里・海に3000年ずつ住んだ末に竜へと化身したと記されている。このように、長生きした貝類が竜へと変じるのは決して有り得ない話ではないのだ。
「「「うわっ…キモっ!!」」」
とはいえ外見に貝類だった頃の面影は残っており、その姿を見た凛や希、そして翼におてんば決闘娘のメンバーが口を揃えてそう言った。カタツムリやナメクジのような軟体生物は小さいからこそ可愛げがあるものであって、それが100m以上の巨大サイズに化けたとなれば話は別。ここまで肥大化すれば最早怪物としか認識できず、こういった反応になるのは当然のことだ。
*TURN07
「私のターン、ドロー!!」
中学生相手に瀬戸際まで追い込まれ、ペンデュラム召喚に必要なカードも手札に揃わなかったリリーだが、これを「呪縛竜で倒せ」という暗示だと解釈したリリーは歪んだ顔で呪縛竜を操った。
「『呪縛竜Lou Carcolh』の効果発動!相手フィールドのモンスター1体を闇属性へと変更させ、このカードの攻撃力はフィールドの闇属性モンスター1体につき500ポイントアップさせる!さらに、対象モンスターは『フィールドの全ての闇属性モンスターに攻撃する』豪華特大サービスも付いてくるわ」
「ってことは……」
「そ。貴方のフィールドの闇属性モンスターも攻撃対象に含まれるってこと。攻撃順までは選べないけどね」
〇呪縛竜Lou Carcolh(グレード8 闇)
ドラゴン族/ビヨンド/効果
攻3300/守3300
レベル8以上のモンスター×1
このカード名のカードはフィールドに1枚しか存在できない。このカードのB召喚は無効化されない。①:このカードは「封印竜」モンスターとの戦闘以外では破壊されない。②:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの属性は次の相手ターン終了時まで「闇」になる。その後、このカードの攻撃力は、フィールドの闇属性モンスターの数×500アップする。この効果に対して、相手は効果を発動できない。③:このカードの②の効果の対象になったモンスターは以下の効果を適用する。●このカードは戦闘では破壊されず、フィールドの全ての闇属性モンスターに1度ずつ攻撃する。●自分のバトルフェイズ中、モンスター効果は発動できない。④:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。お互いはデッキの上から13枚を墓地へ送る。
リリーの呪縛竜は一度の大ダメージでデュエルを終局へと導くものではなく、少しずつ鋭い楔を打ち込むことで相手のライフを削り取るという変則的なものになっているが、全てのモンスターを闇属性で固めている凛のデッキには非常に刺さっている。
「バトル!呪縛竜Lou Carcolhでノーブル・フェザーを攻撃!ザ・スペル・オブ・ビトレイアル!!」
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を1000ポイント下げることでダメージを無効にする!くっ……!」
リリーは残夜のクリスではなく敢えてノーブル・フェザーへと攻撃を仕掛けてきた。呪縛竜の効果で戦闘破壊は不可能になっているが、これも次のターンを見越してのこと。相当トリッキーかつギャンブルな効果を持った呪縛竜だが、互いにライフポイントが少ない今だからこそ輝くといっても過言ではないだろう。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド!」
LILLY→LP:1050 手札:3 デッキ:34 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN08
(このターンで、絶対に決める!そしてリリーさんを……皆の所に連れて帰る!!)
「私のターン、ドロー!!」
その時、凛の胸ポケットから微少だが眩い光が漏れ出した。裏表が白紙のカード、つまり「覚醒竜」が凛の思いに反応したのだ。気になって取り出してみたが、「カード名が浮き彫りになった」所以外に大きく変わったところはなかった。
(……それが、貴方の名前なんだね。今すぐにでも使ってあげたいけど、効果が分からないからお預けだ)
「ノーブル・フェザーの効果発動!このカードの攻撃力を元に戻すことで、相手フィールドの全モンスターの攻撃力を1900ポイント下げる。そしてモンスターに3回攻撃できる!」
呪縛竜の現在の攻撃力は4800だが、この効果によってノーブル・フェザーと同じ攻撃力になり相討ち狙いへと運ばせた。凛の作戦が上手く決まればこのデュエルに勝利することも出来るが、果たして……?
「バトル!『封印竜ノーブル・フェザー』で『呪縛竜Lou Carcolh』を攻撃!グロリアス・ストリーム!!」
「……ここで呪縛竜を、エース様から頂いた力が潰えるのなら、道連れにする方がマシよ!速攻魔法『パラレル・リバイバル』を発動!私の墓地から『異界亡霊ラスト』を特殊召喚し、互いのプレイヤーはその攻撃力分のダメージを受ける!」
「なっ?!」
ラストの攻撃力は2800。ノーブル・フェザーのダメージ無効効果は呪縛竜によって禁じられており、また、凛のライフポイントも同数値であるため、このダメージは確実に通る。
凛の覚悟も決して負けていなかったのだが、結果的にリリーのエースに対する忠誠心が僅かに勝り、このデュエルを引き分けへと持ち込ませたのだ。
「きゃああぁっ!!」
「うぁっ…!!」
RIN→LP:0
LILLY→LP:0
マーガレット・リリーを相手に息も詰まる攻防を繰り広げた凛だったが、最後の最後で彼女の心に届かせるには至らなかった。このデュエルでの勝敗は着けられなかったが、彼女には確かな手応えを感じていた。
その傍ら、「敗北、其れ即ち死」という呪縛竜決戦に於いて両者引き分けという結果に納得がいかなかったリリーは、満身創痍になりながらも凛たちを強く睨めつけた。
「くっ…!私は、エース様のために『世界のリセット』を果たさねばならないのに……」
「リリーさん、それって一体…?」
「…貴方とは無縁の話よ。次にデュエルするとき、負けるのは貴方だから」
そう言い残し、リリーは何処へと姿を消した。最後の言葉の時にほんの一瞬だが、かつて生涯を共にしてきた同期たちの方へと視線が向けられていたのを、神経をすり減らし、眼が虚ろになるほど疲弊した凛には気付くはずもなかった。
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イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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121 | Episode01:危ないスタート | 2430 | 1 | 2015-06-21 | - | |
125 | Episode02:悪魔のドラゴン | 1976 | 2 | 2015-06-22 | - | |
93 | Episode03:切り札 | 1499 | 2 | 2015-06-23 | - | |
106 | Episode04:紅蓮の悪魔 | 1556 | 2 | 2015-06-23 | - | |
94 | Episode05:終止符 | 1458 | 2 | 2015-06-25 | - | |
80 | Episode06の前に(更新済) | 1284 | 2 | 2015-06-25 | - | |
102 | Episode06:黒羽 凛 | 1435 | 1 | 2015-06-27 | - | |
89 | Episode07:同調 | 1347 | 1 | 2015-06-30 | - | |
77 | Episode08:変則試合 | 1332 | 2 | 2015-07-04 | - | |
151 | Episode09:2人の絆 | 1465 | 2 | 2015-07-05 | - | |
74 | Episode10:覚醒 | 1330 | 1 | 2015-07-09 | - | |
94 | Episode11:解放 | 1347 | 2 | 2015-07-13 | - | |
154 | Episode12:最後の封印竜 | 1337 | 0 | 2015-07-14 | - | |
80 | Episode13:ダイヤの煌めき | 1136 | 0 | 2015-07-25 | - | |
102 | Episode14:友のために | 1207 | 0 | 2015-08-12 | - | |
90 | ビヨンドモンスター・ビヨンド召喚について | 1730 | 2 | 2015-08-13 | - | |
136 | 番外編01:遊弥と紅葉の… | 1185 | 2 | 2015-08-19 | - | |
126 | Episode15:紅蓮魔竜解放 | 1417 | 2 | 2015-08-22 | - | |
95 | Episode16:ライセンス | 1297 | 2 | 2015-08-24 | - | |
176 | 少し遅めのキャラ設定(随時更新) | 2187 | 5 | 2015-08-29 | - | |
100 | Episode17:地獄の猛特訓 | 1281 | 1 | 2015-09-06 | - | |
146 | Episode18:関門 | 1435 | 1 | 2015-09-13 | - | |
92 | Episode19:スピードの中で | 1277 | 2 | 2015-09-18 | - | |
124 | Episode20:初の対外試合 | 1295 | 2 | 2015-09-20 | - | |
93 | Episode21:シンクロ封印 | 1236 | 1 | 2015-09-22 | - | |
81 | Episode22:1つの答え | 1235 | 2 | 2015-09-24 | - | |
80 | Episode23:黒羽の誇り | 1275 | 2 | 2015-10-01 | - | |
103 | Episode24:ハイスピードバトル | 1333 | 3 | 2015-10-06 | - | |
73 | Episode25:超越する力 | 1217 | 2 | 2015-10-11 | - | |
85 | Episode26:運命の決戦 | 1205 | 3 | 2015-10-20 | - | |
97 | Episode27:来訪者、天導レイン | 1309 | 2 | 2015-11-03 | - | |
96 | Episode28:遊弥vsレイン | 1403 | 2 | 2015-11-09 | - | |
87 | Episode29:舞い降りた天使 | 1304 | 2 | 2015-12-05 | - | |
80 | Episode30:天使と悪魔 | 1407 | 3 | 2015-12-09 | - | |
105 | Episode31:禁断の無限暗黒竜 | 1469 | 2 | 2015-12-12 | - | |
80 | 番外編02:凛と紅葉が… | 1265 | 0 | 2016-01-05 | - | |
89 | Episode32:パワー・ツール | 1241 | 3 | 2016-01-29 | - | |
85 | Episode33:死した希望の使者 | 1184 | 2 | 2016-01-31 | - | |
114 | Episode34:高貴の翼 | 1455 | 3 | 2016-02-04 | - | |
91 | Epi35:戦慄のリバースビヨンド | 1300 | 1 | 2016-02-13 | - | |
84 | Epi36:加速するカウントダウン | 1255 | 2 | 2016-02-20 | - | |
84 | Epi37:希望のカード『V☆S』 | 1229 | 3 | 2016-03-25 | - | |
75 | Episode38:朱色の夜 | 1236 | 0 | 2016-04-11 | - | |
152 | Episode39:並び立つ盟友 | 1439 | 2 | 2016-04-22 | - | |
85 | Episode40:精一と彩 | 1316 | 2 | 2016-05-30 | - | |
84 | Episode41:漆黒の鎮魂歌 | 1305 | 4 | 2016-06-22 | - | |
129 | Episode42:涅槃の境地へ | 1330 | 4 | 2016-07-02 | - | |
80 | Episode43:トワノキズナ | 1261 | 3 | 2016-07-23 | - | |
144 | Episode44:銀河と宇宙 | 1456 | 3 | 2016-08-09 | - | |
127 | Episode45:銀河眼vs宇宙眼 | 1543 | 0 | 2016-08-20 | - | |
65 | Episode46:絶望の凱旋 | 1139 | 0 | 2016-08-24 | - | |
90 | Episode47:刻まれた記憶の欠片 | 1163 | 1 | 2016-09-06 | - | |
123 | Episode48:希望の行方 | 1520 | 0 | 2016-09-13 | - | |
89 | Episode49:悪夢の決戦前夜 | 1108 | 0 | 2016-10-03 | - | |
76 | Episode50:創世の星屑竜 | 1069 | 0 | 2016-10-25 | - | |
132 | Episode51:託された未来 | 1205 | 0 | 2016-10-30 | - | |
132 | 番外編03:遊弥と花奈の... | 1271 | 2 | 2016-11-02 | - | |
107 | 未投稿オリカ紹介①(使用者:藤堂遊弥) | 1257 | 0 | 2016-11-09 | - | |
119 | 未投稿オリカ紹介②(使用者:赤城紅葉) | 1244 | 0 | 2016-11-26 | - | |
105 | 未投稿オリカ紹介③(使用者:茨木花奈) | 1246 | 0 | 2016-12-08 | - | |
60 | 未投稿オリカ紹介④(使用者:霧野命慈) | 1044 | 0 | 2016-12-20 | - | |
66 | 未投稿オリカ紹介⑤(使用者:霧野精一) | 1139 | 0 | 2016-12-30 | - | |
109 | Episode52:極寒の夏 | 1213 | 2 | 2017-01-01 | - | |
153 | Episode53:闇の邂逅 | 1373 | 2 | 2017-01-07 | - | |
87 | Episode54:呪縛竜復活 | 1124 | 0 | 2017-01-11 | - | |
127 | Episode55:届かぬ声で... | 1044 | 2 | 2017-01-15 | - | |
141 | Episode56:禁忌の目覚め | 1129 | 5 | 2017-01-19 | - | |
124 | Episode57:共鳴する四龍 | 1174 | 4 | 2017-01-25 | - | |
78 | Episode58:本当の気持ち | 1274 | 3 | 2017-01-30 | - | |
82 | Episode59:真実への鍵 | 1159 | 2 | 2017-02-08 | - | |
82 | IF01:バレンタインデー | 1354 | 6 | 2017-02-11 | - | |
74 | Episode60:エレンとアレックス | 1159 | 3 | 2017-02-16 | - | |
179 | ルール改訂と今後の進行について | 1394 | 2 | 2017-02-18 | - | |
67 | Episode61:想いの証 | 1052 | 5 | 2017-02-21 | - | |
91 | Episode62:茨の道標 | 1244 | 5 | 2017-02-27 | - | |
136 | Episode63:光と闇の花 | 1100 | 3 | 2017-03-20 | - | |
89 | Episode64:渇望と葛藤 | 1139 | 2 | 2017-03-23 | - | |
85 | Episode65:麗しき孤月 | 1083 | 2 | 2017-03-29 | - | |
149 | Episode66:月夜のイリュージョン | 1418 | 2 | 2017-04-21 | - | |
164 | Episode67:常闇に消える月華 | 1417 | 1 | 2017-05-05 | - | |
109 | Episode68:模索者たち | 1146 | 4 | 2017-07-22 | - | |
122 | Episode69:純黒の反逆者 | 1250 | 0 | 2017-07-27 | - | |
138 | Episode70:紅と黒の禁呪 | 1156 | 2 | 2017-08-07 | - | |
101 | Episode71:希望は往く | 1291 | 3 | 2017-08-17 | - | |
152 | Episode72:リリーの過去 | 1291 | 2 | 2017-08-24 | - | |
84 | Episode73:異次元の亡霊 | 1221 | 2 | 2017-09-13 | - | |
122 | Episode74:覚醒の鼓動 | 1389 | 3 | 2017-09-22 | - | |
138 | Episode75:挑戦者の儀 | 1140 | 0 | 2017-10-05 | - | |
143 | Episode76:神速の決闘 | 1230 | 2 | 2017-11-14 | - | |
66 | Episode77:動き出す陰謀 | 938 | 2 | 2018-01-23 | - | |
85 | Episode78:最期の兄弟喧嘩 | 929 | 2 | 2018-03-03 | - | |
151 | Episode79:黄龍の手向け | 987 | 2 | 2018-03-28 | - | |
116 | Episode80:堕天使の罠 | 960 | 0 | 2018-04-14 | - | |
113 | Episode81:断罪する魔神 | 961 | 0 | 2018-04-19 | - | |
127 | Episode82:姫君のバイブル | 1064 | 1 | 2018-05-07 | - | |
129 | Episode83:開かれたページ | 1094 | 0 | 2018-05-11 | - | |
171 | Episode84:望まぬ決戦 | 1129 | 2 | 2018-05-29 | - | |
84 | 未投稿オリカ紹介⑥(使用者:古城奏多) | 1014 | 0 | 2018-05-31 | - | |
147 | 未投稿オリカ紹介⑦(使用者:清水ルーナ) | 1202 | 0 | 2018-06-02 | - | |
150 | 未投稿オリカ紹介⑧(使用者:アレックス) | 1074 | 0 | 2018-06-04 | - | |
69 | 未投稿オリカ紹介⑨(使用者:リリー) | 902 | 0 | 2018-06-06 | - | |
202 | 未投稿オリカ紹介⑩(使用者:ソフィア) | 1297 | 0 | 2018-06-06 | - | |
129 | 呪縛竜のおさらい | 907 | 0 | 2018-06-06 | - | |
117 | IF02:星 遊未 | 896 | 0 | 2018-06-09 | - | |
88 | Episode85:新たなる激闘へ | 1086 | 0 | 2018-07-10 | - | |
118 | Episode86:愛するもの | 983 | 0 | 2018-07-27 | - | |
83 | Episode87:涅槃を超えた先 | 947 | 0 | 2018-08-10 | - | |
134 | Episode88:終焉の弧光 | 1364 | 0 | 2018-09-12 | - | |
73 | 【重要】投稿再開のお知らせ | 837 | 3 | 2022-06-04 | - | |
55 | Episode89:四竜が紡いだ奇跡 | 530 | 3 | 2022-06-25 | - | |
59 | Episode90:光臨者、天導レイン | 522 | 2 | 2022-07-07 | - | |
58 | Episode91:舞い堕ちた天使 | 503 | 2 | 2022-09-03 | - | |
60 | Episode92:紅の決意 | 549 | 0 | 2022-09-19 | - | |
54 | Episode93:凛々しい黒羽 | 593 | 0 | 2022-10-04 | - | |
66 | Episode94:最強の双子 | 553 | 0 | 2022-10-24 | - | |
47 | Episode95:最凶の龍 | 557 | 0 | 2022-12-29 | - | |
53 | Episode96:神の恵 | 535 | 0 | 2023-01-18 | - | |
76 | Episode97:先導者vs時空竜 | 638 | 0 | 2023-01-22 | - | |
44 | Episode98:トワノチカイ | 520 | 0 | 2023-02-14 | - | |
53 | Episode99:遊弥、復活 | 550 | 0 | 2023-03-12 | - | |
50 | Episode100:目覚めし星の光 | 580 | 0 | 2023-03-26 | - | |
64 | Episode101:決戦・冀望郷 | 487 | 0 | 2023-05-03 | - | |
39 | Episode102:最弱の意地 | 465 | 0 | 2023-06-28 | - | |
37 | Episode103:永遠の友達 | 322 | 0 | 2023-11-26 | - | |
48 | Episode104:うららの運命 | 225 | 0 | 2024-04-29 | - | |
30 | Episode105:胡桃の最終演目 | 224 | 0 | 2024-05-06 | - | |
28 | Episode106:希望の少女たち | 241 | 1 | 2024-05-16 | - | |
44 | Episode107:輝く希望 | 335 | 0 | 2024-08-11 | - | |
29 | 第4章完結記念外伝&重大発表 | 339 | 0 | 2024-08-13 | - | |
36 | 第4章初登場オリカまとめ | 292 | 0 | 2024-08-17 | - | |
21 | IF03:愛の形 | 133 | 0 | 2024-10-24 | - | |
18 | Episode108:最期の戦い | 123 | 0 | 2024-11-16 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/12/21 新商品 PREMIUM PACK 2025 カードリスト追加。
- 01/15 18:51 デッキ トリシュトリシュエンプラ…
- 01/15 18:43 評価 10点 《封印の黄金櫃》「墓堀りグール「自分からデュエルで使えなくす…
- 01/15 18:35 評価 8点 《金色の魅惑の女王》「ライゼオルのデッドネーターみたいな効果を…
- 01/15 18:20 評価 9点 《闇と消滅の竜》「SINモンスターみたいな条件でポンと出てきて、…
- 01/15 18:13 評価 8点 《サイコウィールダー》「LV3が場に居ると手札から出せるモンスタ…
- 01/15 17:30 評価 3点 《スーパービークロイド-ジャンボドリル》「このあたりの時代にや…
- 01/15 16:00 評価 3点 《竜の影光》「ぶっちゃけ弱いです。 3つ効果が全てのパワーが…
- 01/15 15:53 評価 5点 《鎧騎士竜-ナイト・アームド・ドラゴン-》「漫画版万丈目のリメ…
- 01/15 15:48 評価 8点 《光と昇華の竜》「メインデッキのモンスターに戻れた《闇と消滅の…
- 01/15 15:46 評価 9点 《闇と消滅の竜》「メインデッキのモンスターに戻れた《光と昇華の…
- 01/15 15:42 評価 9点 《光と闇の竜王》「融合版《光と闇の竜》の割と評価が難しいカード…
- 01/15 15:06 評価 3点 《ヴェノム・サーペント》「《ヴェノム》の下級モンスターの一体。…
- 01/15 15:00 評価 2点 《ヴェノム・スネーク》「今見ると《捕食植物》の元になったと思わ…
- 01/15 13:10 デッキ テラナイト
- 01/15 12:39 デッキ ファンカスノーレ
- 01/15 10:59 SS 26話 共同戦線Ⅰ
- 01/15 10:51 評価 1点 《シールドスピア》「何となく強そうな名前とイラストにやる気の無…
- 01/15 10:50 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 01/15 09:50 評価 3点 《ヴェノム・コブラ》「メインデッキに入る《ヴェノム》では唯一の…
- 01/15 09:22 評価 5点 《百鬼羅刹 グリアーレ三傑》「《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》に続く新…
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結局は相討ちに終わり、まだまだ決闘が続く予感…。しかしとりあいずは凛編は終わりですな。 (2017-09-22 19:58)
コメントありがとうございます。実はとある有名なゲームのヌ〇ルゴンもLou Carcolhをモデルにしているそうです(設定舞台がフランスだとのことで)。
凛とリリーの決着は第4章以降に持ち越しとなってしまいましたが、引き分けと善戦。次回以降は予告していた通り中国編です。お楽しみに。 (2017-09-22 22:28)