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第13話:平穏を脅かす者に裁きを 作:湯
【イーサン】
LP8000 手札:3
魔法罠:2
フィールドの雷カウンター:6
・ヴォルタンク・スパークキャッスル ATK4100
【ドモン】
LP8000 手札:5
魔法罠:0
■ヴォルタンク・スパークキャッスル
リンクモンスター
リンク3/光/雷/攻2300
【リンクマーカー:右/左/下】
雷族モンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いのデッキがシャッフルされる度に、
このカードおよびこのカードのリンク先のモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):相手モンスターが効果を発動した場合、
フィールドの雷カウンターを3つ取り除いて発動する。その発動を無効にして破壊する。
(3):フィールドの雷カウンターを2つ取り除き、墓地の「ヴォルタンク」モンスター1体を選択して発動できる。
そのモンスターをこのカードのリンク先に特殊召喚する。
イーサンのフィールドは光の灯ったアンテナに囲まれている、
その中には蒼いボディの巨大な城が聳え立っており、頭上には1つの光が点灯している。
遊次「イーサン!」
向こうの路地からイーサンと灯が駆け寄る。
イーサンはドモンの居場所がわかり次第、遊次と灯にも連絡をしていた。
灯「もうデュエル始まっちゃってる!さすが、仕事が早い!」
イーサン「遊次、灯!そっちの依頼は片付いたのか?」
遊次「あぁ、こっちは大丈夫だ。
お、イーサンの場はいきなり絶好調って感じだな!」
イーサン「まあまあってことかな」
ドモン「おいおい、お仲間も勢ぞろいか?
さっさと俺のターンを始めたいんだが?」
イーサン「あぁ、お前のターンだ」
ドモン「いくぜ。俺のターン、ドロー!」
ドモンは手札から2枚のカードを選ぶ。
ドモン「俺はスケール9の『Sp-Ace ライトローンチパッド』と、
スケール11の『Sp-Ace レフトローンチパッド』で
ペンデュラムスケールをセッティング!」
ドモンの目の前に発射台が現れる。
左側にはL字型、右側には逆L字型の発射台型モンスターが設置される。
遊次「あいつ、ペンデュラム使いかよ!」
ドモン「レフトローンチパッドのP効果により、俺のP召喚は無効化されない。
さあ、見せてやる。俺のペンデュラム戦術を!
Pスケールは9~11、よってレベル10のモンスターを同時に召喚可能!」
2つの発射台の真ん中で、振り子が揺れ始める。
ドモン「未知への探求心は天へと上る!いざ、宙の彼方へと飛び立て!
ペンデュラム召喚!出でよ、俺のモンスター達!」
発射台から赤・青・緑の3つの光が発射される。
その光は空にて弾けると、巨大な3機のロケットがフィールドに現れる。
・Sp-Ace マーズレオパルド:☆10 ATK2400
・Sp-Ace マーキュリーヴァイパー:☆10 ATK2200
・Sp-Ace ジュピターロックエア:☆10 ATK2300
遊次「ロケット…」
トーマス「かっこいいーー!!」
観客となっているトーマスも思わずテンションが上がる。
灯「一気に大型モンスターが3体も…。これがP召喚…」
ドモン「本番はこれからだぜ!ジュピターの効果を発動!
P召喚に成功したターン、カードを2枚ドローできる!」
イーサン「(この効果にスパークキャッスルの効果は使わない…スルーだ)」
ドモン「次はマーキュリーの効果だ。
P召喚に成功したターン、相手フィールドの魔法罠カード1枚を破壊できる!」
ドモン「俺はお前のフィールド魔法を破壊するぜ。
攻撃力も上がる上に耐性もついて鬱陶しいからなぁ!」
イーサン「そうはさせない、『ヴォルタンク・スパークキャッスル』の効果発動!
雷カウンターを3つ取り除き、モンスター効果を無効にして破壊する!」
雷カウンター6 → 3
スパークキャッスルが頭上の光を稲妻へと変換し、マーキュリーヴァイパーへと放つ。
ドモン「だが、ライトローンチパッドの効果発動!
俺のSp-Aceモンスターは効果で破壊されない!」
ライトローンチパッドから放たれたバリアが電撃からモンスターを守る。
電撃は空中で弾ける。
マーキュリーヴァイパーの効果は無効になったものの破壊は免れた。
ドモン「そしてマーズレオパルドの効果。
P召喚に成功したターン、相手フィールドのモンスター1体を破壊する!
スパークキャッスルを破壊だ!」
マーズレオパルドから放たれたミサイル弾がスパークキャッスルへと向かう。
イーサン「フィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』の効果!
1ターンに1度、雷カウンターを1つ取り除くことで、ヴォルタンクモンスターの破壊を無効化する!」
雷カウンター3 → 2
放たれたミサイル弾は、アンテナから放たれた電磁波の壁により防がれる。
遊次「破壊効果の撃ち合いだな…」
灯「でも、2人ともモンスターは破壊されてない…。
イーサンのモンスターの方が攻撃力は上だから、このままだとドモンはイーサンにダメージを与えられないはず」
ドモン「フン、これで終わりじゃないぜ。
俺はフィールドのマーズ・マーキュリー・ジュピターの3体をリリースし、
EXデッキから、融合カード無しでモンスターを融合召喚する!」
遊次「融合カード無しで!」
灯「融合~!?」
フィールドのマーズ・マーキュリー・ジュピターが空へと飛び立つ。
ドモン「宙の彼方より帰還せし箱舟よ、全てを焼き尽くす巨星の力をその機体に宿せ!
融合召喚!『Sp-Ace サンアポロ』!」
■Sp-Ace サンアポロ
融合モンスター
レベル12/炎/機械/攻撃力3200
「Sp-Ace」モンスター ×3
自分のフィールドの上記カードをリリースした場合のみ、
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体をデッキに戻してそのモンスターを破壊し、
破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):相手が魔法・罠カードを発動した場合に発動できる。
自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体をデッキに戻してその発動を無効にし、破壊する。
3機のロケットが宙へと消えた後、宙から巨大な1機の真っ赤なロケットが着陸する。
ボディには太陽のマークが描かれており、巨大なランチャーが装着されている。
ドモン「こいつが俺の切り札だ。サンアポロの効果発動!
俺のEXデッキの表側のカードをデッキに戻し、相手のモンスターを1体破壊する!
そしてそのモンスターの元々の攻撃力分ダメージを与える!
スパークキャッスルを破壊だ!」
サンアポロのランチャーがスパークキャッスルへと向く。
そのランチャーから、EXデッキからデッキに戻したマーズレオパルドが
スパークキャッスルに対して射出される。
スパークキャッスルは大きな爆発と共に、破壊された。
イーサン「ぐあああ!!」
LP8000 → 5700
イーサン「…だが、お前のEXデッキからカードがデッキに戻ったことによりデッキがシャッフルされた。
よってフィールドの雷カウンターは3つとなる」
雷カウンター2 → 3
ドモン「フン!だから何だ!バトルフェイズ!
サンアポロでお前にダイレクトアタック!3200のダメージを受けろ!」
サンアポロのキャノンが超高熱の波動をイーサンにぶつける。
イーサン「ぐ…ぐわああああ!!!」
LP5700 → 2500
イーサンの体は大きく後方へ吹き飛ぶ。
灯「イーサン!」
ドモン「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」
ドモン「なんとか耐えたようだが、サンアポロはお前の魔法罠を1度無効にする効果も持つ。
更にPゾーンのカードにより効果では破壊されない!
次のターンお前はジ・エンドってわけだ」
遊次「持ちこたえたが…次のターンで挽回できなきゃキツいぜ、イーサン…」
【イーサン】
LP2500 手札:3
魔法罠:2
フィールドの雷カウンター:3
【ドモン】
LP8000 手札:2
魔法罠:3
・Sp-Ace サンアポロ ATK3200
イーサン「なかなかやるな、攻守共にバランスの取れた戦術だ。
手札消費の激しいペンデュラムデッキでまだ手札を2枚も残している」
ドモン「ハハハ!お褒めの言葉はありがたく頂戴するが、そんな余裕こいてる場合か?
お前は今、絶賛大ピンチなんだぜ」
イーサン「ピンチ…か。確かにお前にはそう見えるかもな」
ドモン「なんだ?負け惜しみか?誰がどう見てもお前はピンチだろうよ!」
イーサン「…なら、そう思える今の内にせいぜい威張っておくんだな。
俺をこのターン中に葬れなかったことを後悔することになる」
ドモン「フン…どこまでも強がりやがって!」
イーサン「俺のターン!ドロー!」
イーサン「俺は手札から『ヴォルタンク・コンデンサ』を召喚」
■ヴォルタンク・コンデンサ
効果モンスター
レベル4/光/雷/攻撃力1600
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いのデッキがシャッフルされる度に、このカードに雷カウンターを1つ置く。
(2):自分フィールドの雷カウンターを2つ取り除き、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。
イーサン「更に永続魔法『ヴォルタンク・ディフュージョン』を発動。
1ターンに1度、俺のデッキがシャッフルされる度に、相手モンスター1体に雷カウンターを置く。
このカードが存在する限り、雷カウンターが置かれたモンスターの効果は無効化される」
■ヴォルタンク・ディフュージョン
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のデッキがシャッフルされた場合、相手モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、
雷カウンターの乗った相手フィールドのモンスターの効果は無効化される。
ドモン「ハッ!その魔法カードの効果で俺のサンアポロに雷カウンターを置き、
効果を無効化しようってハラか?そうはさせねえ!サンアポロの効果発動!
EXデッキに表側で置かれているカードを1枚デッキに戻し、魔法罠カードの発動を無効にする!」
イーサンの永続魔法の発動は無効化される。
イーサン「だが、お前のEXデッキからカードがデッキに戻ったことでシャッフルが発生した。
俺のフィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』と、
フィールドのヴォルタンク・コンデンサに雷カウンターが置かれる」
雷カウンター3 → 5
イーサン「『ヴォルタンク・コンデンサ』の効果発動。
雷カウンターを2つ取り除き、魔法罠カードを1枚破壊する。俺はお前の伏せカードを破壊する」
雷カウンター5→ 3
ドモン「チッ…なら伏せカードを発動させるだけだ!
罠カード発動!『Sp-Ace バトルエナジー・インジェクション』!
このターン、俺のSp-Aceモンスター1体の攻撃力を2000ポイントアップし、
そのモンスターが存在する限り、相手は必ずそのモンスターに攻撃しなければならない!」
ドモン「つまり、俺のサンアポロの攻撃力は5200ポイントとなり、
お前は必ずサンアポロに攻撃しなければならない!」
ドモン「フッフッフッ…お前を葬れなかったことを後悔する?そんなわけねえだろ!
このターン、お前は攻撃力5200のサンアポロに自爆して負けるのさ。
おまけにサンアポロはPゾーンの効果により、相手の効果では破壊されない!
バトルフェイズから逃げることはできねえ、後悔するのはお前の方ってわけだ」
ドモンは勝ち誇ったように高笑いしてみせる。
イーサン「…だがこれでお前の策は使い切ったことになるな。
サンアポロのモンスターを破壊する効果も、俺のフィールド魔法があれば防ぐことができる」
ドモン「何…?まだ諦めてねえのか?往生際が悪ぃ奴だ。
とっとと俺のサンアポロに特攻して自爆するんだな」
灯「イーサン、この状況を突破できるの…?」
遊次「…やってくれるさ、イーサンなら。
何せ前のターンでカッコつけて勝利宣言みたいなことしたんだ。
このまま負けたらダサすぎるぜ…!」
イーサン「まだ俺のメインフェイズは続いている。ここからは好きにやらせてもらう。
俺は手札から『ヴォルタンク・リブート』を発動。墓地のヴォルタンクを復活させる」
■ヴォルタンク・リブート
通常魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「ヴォルタンク」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードをデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
イーサン「再び俺のフィールドへ現れよ『ヴォルタンク・スパークキャッスル』!」
イーサンの元に再び巨大な城塞が現れる。
イーサン「俺が前のターンで召喚したモンスターが全てだと思わないことだ。
俺の切り札はまだEXデッキの中で眠っているんだ」
ドモン「なんだと…?」
イーサン「さあ、ようやくお披露目の時間だ。
俺は『ヴォルタンク・スパークキャッスル』と『ヴォルタンク・コンデンサ』を
リンクマーカーにセット!サーキッドコンバイン!」
イーサン「召喚条件は雷族モンスター2体以上!
LINK3のスパークキャッスルは3体分の素材として使用可能!」
フィールドに巨大なサーキッドが出現する。
3体へと分身したスパークキャッスルとコンデンサが
巨大なサーキッドによりスキャンされて、光の柱が発生する。
遊次「来やがった、イーサンのエースモンスター!」
イーサン「聳え立つ要塞に雷落ちる時、神撃の力が解き放たれる!リンク召喚!
降臨せよ、LINK4 『ヴォルタンク・サンダーフォートレス』!」
光の柱から、地響きとともに巨大なメカニックな青き要塞が姿を現す。
前方には2本の大きな柱、真ん中には電気扉が備わっており、城の中には砲台が設置されている。
ドモンの目の前に現れたのは、一見するとモンスターとは思えぬ「要塞」だった。
ドモン「こ、これが…モンスターだと…?
フン…だが攻撃力はしょせん3000!俺のサンアポロの敵ではない!
いくらそいつがでけえからって、俺のモンスターには勝てねえんだよ!」
イーサン「取柄はデカさだけじゃないさ。
手札の『ヴォルタンク・トランジスタ』の効果!
このモンスターはヴォルタンクモンスターのリンク先に特殊召喚できる」
■ヴォルタンク・トランジスタ
効果モンスター
レベル3/光/雷/攻撃力1400
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いのデッキがシャッフルされる度に、このカードに雷カウンターを1つ置く。
(2):このカードは自分フィールドの「ヴォルタンク」リンクモンスターのリンク先に
手札から特殊召喚できる。
(3):このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選んでデッキに戻しシャッフルする。
イーサン「罠カード発動『ヴォルタンク・レールガン』。
デッキがシャッフルされる度、このカードにも雷カウンターを乗せることができる」
イーサンの背後に巨大な電磁砲が出現する。
イーサン「墓地の『ヴォルタンク・リブート』の効果発動。
墓地のこのカードをデッキに戻し、カードを1枚ドローする」
イーサンは淡々と処理を進めていく。
イーサン「今、『ヴォルタンク・リブート』がデッキに戻ったことでシャッフルが発生した。
よってモンスターゾーンのサンダーフォートレスとトランジスタ、罠カードのレールガン、
そしてフィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』に雷カウンターが乗る」
フィールドに次々と雷が落ちる。
イーサン「サンダーフォートレスはリンク先のモンスターにも雷カウンターを置くため、
リンク先の『ヴォルタンク・トランジスタ』にはカウンターが2つ乗る」
雷カウンター 3 → 8
ドモン「ちょこまかと小細工しやがって!お前にもう勝ち目なんてねえ!
サンアポロは効果で破壊できねえ攻撃力5200の壁だ!突破なんてできねえんだよ!」
イーサン「…ちゃんとカードの効果を確認していればそんな大見得を切ることなんかなかったのにな」
ドモン「なんだと!?」
イーサン「サンダーフォートレスの効果を発動。
1ターンに1度、雷カウンターを3つ取り除き、相手フィールドのカード1枚を"デッキに戻す"」
ドモン「デッキに…戻す…だと…!!」
■ヴォルタンク・サンダーフォートレス
リンクモンスター
リンク4/光/雷/攻3000
【リンクマーカー:上/左/左下/下】
雷族モンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いのデッキがシャッフルされる度に、
このカードおよびこのカードのリンク先のモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):このカードがフィールドに存在する限り、
自分フィールドの雷カウンターの乗ったモンスターは相手の効果の対象にならない。
(3):相手フィールドのカード1枚を選択し、フィールドの雷カウンターを3つ取り除いて発動する。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
イーサン「俺はサンアポロをお前のEXデッキに戻す!」
遊次「いくらサンアポロが効果で破壊できなくてもデッキに戻しちまえばおさらばだ!」
イーサン「さあ、そのでかいロケットは再び宇宙に戻ってもらおうか」
雷カウンター 8 → 5
ドモン「ク、クソオオオオ!!!」
サンダーフォートレスはフィールドの雷を自らに集め、電磁波としてサンアポロに照射する。
サンアポロは電磁波により分解され、フィールドから消滅する。
灯「ドモンの発動した罠カードは、サンアポロがフィールドにいる限り攻撃しなければならないって効果…。
だからサンアポロがいなくなっちゃえば、なんにも関係ないってことだね!」
ドモン「クソが…!」
イーサン「フィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』の効果により、
俺のモンスターはフィールドの雷カウンター×300ポイント攻撃力が上がっている。
雷カウンターは5つ存在するため、1500ポイント攻撃力アップだ」
・ヴォルタンク・サンダーフォートレス ATK 4500
・ヴォルタンク・トランジスタ ATK 2900
イーサン「さあ、がら空きのフィールドに攻撃させてもらう!バトルだ!
『ヴォルタンク・トランジスタ』でダイレクトアタック!」
トランジスタが電極に雷を集中させ、それをドモンへと放つ。
ドモン「ぐううううう!!!」
LP8000 → 5100
イーサン「続いて、サンダーフォートレスでダイレクトアタック!」
要塞に設置された砲台に電撃がチャージされ、一気に放出される。
ドモン「ぐううああああ!!」
LP 5400 → 900
イーサン「お前の敗北は決定した。
お前らのようなチンピラ共にこの街の平和を脅かさせるわけにはいかない」
ドモン「ハッ…!何言ってんだ!俺のライフはまだ残ってる!
もう勝ったつもりかぁ!?」
ドモン「お前は俺のライフを削り切れなかった!甘えたなァ!
ライフがある限り勝利の可能性は無限大だ!必ず次のターンに逆転してみせる!」
イーサン「…できるものならな」
ドモン「必ず…次のターンで逆転のカードを!
トーマスは大人共には渡さねえ!もうクソみてえな大人共の好きにはさせねえんだ!」
イーサン「永続罠『ヴォルタンク・レールガン』の効果を発動」
ドモン「え……?」
イーサン「フィールドの雷カウンターを任意の数取り除き、
取り除いた数×300ポイントのダメージを相手に与える」
ドモン「な…な……!」
■ヴォルタンク・レールガン
永続罠
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分または相手のデッキがシャッフルされた場合、相手モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):フィールドの雷カウンターを任意の数取り除いて発動できる。
取り除いた雷カウンターの数×300ポイントのダメージを相手に与える。
(3):フィールドの雷カウンターを任意の数取り除き、相手モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、取り除いた雷カウンターの数×300ポイントダウンする。
イーサン「フィールドの雷カウンターを3つ取り除き、お前に900のダメージを与える。
お前のライフは900。これで終わりだ、何もできずにな」
雷カウンター 5→ 2
イーサン「お前の敗北はすでに確定していた。
自分の事ばかりに必死で周りが全く見えていない。見ようともしていない。
だからこそ、子供が悪事に手を染めても見て見ぬふりをして、
大人に仕返しすることしか考えていない」
ドモン「ク…クソが!!!違う!!」
イーサン「何が違うんだ?お前がやってることはただの復讐だろ。
お前らの過去に何があったのかは知らない。
恐らく、辛い事があっても大人達に手を差し伸べられなかった結果なんだろう」
イーサン「だが、どんな理由があれど、人々に迷惑をかけ、苦しめ、悪影響しか与えないような奴らなら…
大人がキッチリと叱ってやらなきゃならない」
ドモン「はァ…ハァ…!お前らに…お前らみたいな大人に…何がわかる!!」
イーサン「またそれか…。お前らとまともに話し合うつもりはない。これは裁きだ。
この街の…"俺の"平穏を脅かす奴には、裁きを下さねばならない」
電磁砲がフィールドの電気を吸収する。
ドモン「やめろ…やめろおおお!!!」
トーマス「ドモンっ!!」
電撃がドモンに向けて射出される。
ドモン「やめろおおおお!!!!!」
次の瞬間には、ドモンの体は大きく吹き飛んでいた。
LP1200 → 0
第13話 完
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
~あとがき~
まあまあいい具合にライフ管理できた気がします。
イーサンのデュエルはカウンターがややこしくてちょっとめんどくさいですね…。
そしてモンスターの見た目を言葉で描写するのが死ぬほどムズい。僕の文章能力では無理です。
ドモンのモンスターは全員のモンスター効果を書いてるとかなりめんどくさいので、
大事なモンスターだけにしました。
LP8000 手札:3
魔法罠:2
フィールドの雷カウンター:6
・ヴォルタンク・スパークキャッスル ATK4100
【ドモン】
LP8000 手札:5
魔法罠:0
■ヴォルタンク・スパークキャッスル
リンクモンスター
リンク3/光/雷/攻2300
【リンクマーカー:右/左/下】
雷族モンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いのデッキがシャッフルされる度に、
このカードおよびこのカードのリンク先のモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):相手モンスターが効果を発動した場合、
フィールドの雷カウンターを3つ取り除いて発動する。その発動を無効にして破壊する。
(3):フィールドの雷カウンターを2つ取り除き、墓地の「ヴォルタンク」モンスター1体を選択して発動できる。
そのモンスターをこのカードのリンク先に特殊召喚する。
イーサンのフィールドは光の灯ったアンテナに囲まれている、
その中には蒼いボディの巨大な城が聳え立っており、頭上には1つの光が点灯している。
遊次「イーサン!」
向こうの路地からイーサンと灯が駆け寄る。
イーサンはドモンの居場所がわかり次第、遊次と灯にも連絡をしていた。
灯「もうデュエル始まっちゃってる!さすが、仕事が早い!」
イーサン「遊次、灯!そっちの依頼は片付いたのか?」
遊次「あぁ、こっちは大丈夫だ。
お、イーサンの場はいきなり絶好調って感じだな!」
イーサン「まあまあってことかな」
ドモン「おいおい、お仲間も勢ぞろいか?
さっさと俺のターンを始めたいんだが?」
イーサン「あぁ、お前のターンだ」
ドモン「いくぜ。俺のターン、ドロー!」
ドモンは手札から2枚のカードを選ぶ。
ドモン「俺はスケール9の『Sp-Ace ライトローンチパッド』と、
スケール11の『Sp-Ace レフトローンチパッド』で
ペンデュラムスケールをセッティング!」
ドモンの目の前に発射台が現れる。
左側にはL字型、右側には逆L字型の発射台型モンスターが設置される。
遊次「あいつ、ペンデュラム使いかよ!」
ドモン「レフトローンチパッドのP効果により、俺のP召喚は無効化されない。
さあ、見せてやる。俺のペンデュラム戦術を!
Pスケールは9~11、よってレベル10のモンスターを同時に召喚可能!」
2つの発射台の真ん中で、振り子が揺れ始める。
ドモン「未知への探求心は天へと上る!いざ、宙の彼方へと飛び立て!
ペンデュラム召喚!出でよ、俺のモンスター達!」
発射台から赤・青・緑の3つの光が発射される。
その光は空にて弾けると、巨大な3機のロケットがフィールドに現れる。
・Sp-Ace マーズレオパルド:☆10 ATK2400
・Sp-Ace マーキュリーヴァイパー:☆10 ATK2200
・Sp-Ace ジュピターロックエア:☆10 ATK2300
遊次「ロケット…」
トーマス「かっこいいーー!!」
観客となっているトーマスも思わずテンションが上がる。
灯「一気に大型モンスターが3体も…。これがP召喚…」
ドモン「本番はこれからだぜ!ジュピターの効果を発動!
P召喚に成功したターン、カードを2枚ドローできる!」
イーサン「(この効果にスパークキャッスルの効果は使わない…スルーだ)」
ドモン「次はマーキュリーの効果だ。
P召喚に成功したターン、相手フィールドの魔法罠カード1枚を破壊できる!」
ドモン「俺はお前のフィールド魔法を破壊するぜ。
攻撃力も上がる上に耐性もついて鬱陶しいからなぁ!」
イーサン「そうはさせない、『ヴォルタンク・スパークキャッスル』の効果発動!
雷カウンターを3つ取り除き、モンスター効果を無効にして破壊する!」
雷カウンター6 → 3
スパークキャッスルが頭上の光を稲妻へと変換し、マーキュリーヴァイパーへと放つ。
ドモン「だが、ライトローンチパッドの効果発動!
俺のSp-Aceモンスターは効果で破壊されない!」
ライトローンチパッドから放たれたバリアが電撃からモンスターを守る。
電撃は空中で弾ける。
マーキュリーヴァイパーの効果は無効になったものの破壊は免れた。
ドモン「そしてマーズレオパルドの効果。
P召喚に成功したターン、相手フィールドのモンスター1体を破壊する!
スパークキャッスルを破壊だ!」
マーズレオパルドから放たれたミサイル弾がスパークキャッスルへと向かう。
イーサン「フィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』の効果!
1ターンに1度、雷カウンターを1つ取り除くことで、ヴォルタンクモンスターの破壊を無効化する!」
雷カウンター3 → 2
放たれたミサイル弾は、アンテナから放たれた電磁波の壁により防がれる。
遊次「破壊効果の撃ち合いだな…」
灯「でも、2人ともモンスターは破壊されてない…。
イーサンのモンスターの方が攻撃力は上だから、このままだとドモンはイーサンにダメージを与えられないはず」
ドモン「フン、これで終わりじゃないぜ。
俺はフィールドのマーズ・マーキュリー・ジュピターの3体をリリースし、
EXデッキから、融合カード無しでモンスターを融合召喚する!」
遊次「融合カード無しで!」
灯「融合~!?」
フィールドのマーズ・マーキュリー・ジュピターが空へと飛び立つ。
ドモン「宙の彼方より帰還せし箱舟よ、全てを焼き尽くす巨星の力をその機体に宿せ!
融合召喚!『Sp-Ace サンアポロ』!」
■Sp-Ace サンアポロ
融合モンスター
レベル12/炎/機械/攻撃力3200
「Sp-Ace」モンスター ×3
自分のフィールドの上記カードをリリースした場合のみ、
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体をデッキに戻してそのモンスターを破壊し、
破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):相手が魔法・罠カードを発動した場合に発動できる。
自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体をデッキに戻してその発動を無効にし、破壊する。
3機のロケットが宙へと消えた後、宙から巨大な1機の真っ赤なロケットが着陸する。
ボディには太陽のマークが描かれており、巨大なランチャーが装着されている。
ドモン「こいつが俺の切り札だ。サンアポロの効果発動!
俺のEXデッキの表側のカードをデッキに戻し、相手のモンスターを1体破壊する!
そしてそのモンスターの元々の攻撃力分ダメージを与える!
スパークキャッスルを破壊だ!」
サンアポロのランチャーがスパークキャッスルへと向く。
そのランチャーから、EXデッキからデッキに戻したマーズレオパルドが
スパークキャッスルに対して射出される。
スパークキャッスルは大きな爆発と共に、破壊された。
イーサン「ぐあああ!!」
LP8000 → 5700
イーサン「…だが、お前のEXデッキからカードがデッキに戻ったことによりデッキがシャッフルされた。
よってフィールドの雷カウンターは3つとなる」
雷カウンター2 → 3
ドモン「フン!だから何だ!バトルフェイズ!
サンアポロでお前にダイレクトアタック!3200のダメージを受けろ!」
サンアポロのキャノンが超高熱の波動をイーサンにぶつける。
イーサン「ぐ…ぐわああああ!!!」
LP5700 → 2500
イーサンの体は大きく後方へ吹き飛ぶ。
灯「イーサン!」
ドモン「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」
ドモン「なんとか耐えたようだが、サンアポロはお前の魔法罠を1度無効にする効果も持つ。
更にPゾーンのカードにより効果では破壊されない!
次のターンお前はジ・エンドってわけだ」
遊次「持ちこたえたが…次のターンで挽回できなきゃキツいぜ、イーサン…」
【イーサン】
LP2500 手札:3
魔法罠:2
フィールドの雷カウンター:3
【ドモン】
LP8000 手札:2
魔法罠:3
・Sp-Ace サンアポロ ATK3200
イーサン「なかなかやるな、攻守共にバランスの取れた戦術だ。
手札消費の激しいペンデュラムデッキでまだ手札を2枚も残している」
ドモン「ハハハ!お褒めの言葉はありがたく頂戴するが、そんな余裕こいてる場合か?
お前は今、絶賛大ピンチなんだぜ」
イーサン「ピンチ…か。確かにお前にはそう見えるかもな」
ドモン「なんだ?負け惜しみか?誰がどう見てもお前はピンチだろうよ!」
イーサン「…なら、そう思える今の内にせいぜい威張っておくんだな。
俺をこのターン中に葬れなかったことを後悔することになる」
ドモン「フン…どこまでも強がりやがって!」
イーサン「俺のターン!ドロー!」
イーサン「俺は手札から『ヴォルタンク・コンデンサ』を召喚」
■ヴォルタンク・コンデンサ
効果モンスター
レベル4/光/雷/攻撃力1600
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いのデッキがシャッフルされる度に、このカードに雷カウンターを1つ置く。
(2):自分フィールドの雷カウンターを2つ取り除き、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。
イーサン「更に永続魔法『ヴォルタンク・ディフュージョン』を発動。
1ターンに1度、俺のデッキがシャッフルされる度に、相手モンスター1体に雷カウンターを置く。
このカードが存在する限り、雷カウンターが置かれたモンスターの効果は無効化される」
■ヴォルタンク・ディフュージョン
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のデッキがシャッフルされた場合、相手モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、
雷カウンターの乗った相手フィールドのモンスターの効果は無効化される。
ドモン「ハッ!その魔法カードの効果で俺のサンアポロに雷カウンターを置き、
効果を無効化しようってハラか?そうはさせねえ!サンアポロの効果発動!
EXデッキに表側で置かれているカードを1枚デッキに戻し、魔法罠カードの発動を無効にする!」
イーサンの永続魔法の発動は無効化される。
イーサン「だが、お前のEXデッキからカードがデッキに戻ったことでシャッフルが発生した。
俺のフィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』と、
フィールドのヴォルタンク・コンデンサに雷カウンターが置かれる」
雷カウンター3 → 5
イーサン「『ヴォルタンク・コンデンサ』の効果発動。
雷カウンターを2つ取り除き、魔法罠カードを1枚破壊する。俺はお前の伏せカードを破壊する」
雷カウンター5→ 3
ドモン「チッ…なら伏せカードを発動させるだけだ!
罠カード発動!『Sp-Ace バトルエナジー・インジェクション』!
このターン、俺のSp-Aceモンスター1体の攻撃力を2000ポイントアップし、
そのモンスターが存在する限り、相手は必ずそのモンスターに攻撃しなければならない!」
ドモン「つまり、俺のサンアポロの攻撃力は5200ポイントとなり、
お前は必ずサンアポロに攻撃しなければならない!」
ドモン「フッフッフッ…お前を葬れなかったことを後悔する?そんなわけねえだろ!
このターン、お前は攻撃力5200のサンアポロに自爆して負けるのさ。
おまけにサンアポロはPゾーンの効果により、相手の効果では破壊されない!
バトルフェイズから逃げることはできねえ、後悔するのはお前の方ってわけだ」
ドモンは勝ち誇ったように高笑いしてみせる。
イーサン「…だがこれでお前の策は使い切ったことになるな。
サンアポロのモンスターを破壊する効果も、俺のフィールド魔法があれば防ぐことができる」
ドモン「何…?まだ諦めてねえのか?往生際が悪ぃ奴だ。
とっとと俺のサンアポロに特攻して自爆するんだな」
灯「イーサン、この状況を突破できるの…?」
遊次「…やってくれるさ、イーサンなら。
何せ前のターンでカッコつけて勝利宣言みたいなことしたんだ。
このまま負けたらダサすぎるぜ…!」
イーサン「まだ俺のメインフェイズは続いている。ここからは好きにやらせてもらう。
俺は手札から『ヴォルタンク・リブート』を発動。墓地のヴォルタンクを復活させる」
■ヴォルタンク・リブート
通常魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「ヴォルタンク」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードをデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
イーサン「再び俺のフィールドへ現れよ『ヴォルタンク・スパークキャッスル』!」
イーサンの元に再び巨大な城塞が現れる。
イーサン「俺が前のターンで召喚したモンスターが全てだと思わないことだ。
俺の切り札はまだEXデッキの中で眠っているんだ」
ドモン「なんだと…?」
イーサン「さあ、ようやくお披露目の時間だ。
俺は『ヴォルタンク・スパークキャッスル』と『ヴォルタンク・コンデンサ』を
リンクマーカーにセット!サーキッドコンバイン!」
イーサン「召喚条件は雷族モンスター2体以上!
LINK3のスパークキャッスルは3体分の素材として使用可能!」
フィールドに巨大なサーキッドが出現する。
3体へと分身したスパークキャッスルとコンデンサが
巨大なサーキッドによりスキャンされて、光の柱が発生する。
遊次「来やがった、イーサンのエースモンスター!」
イーサン「聳え立つ要塞に雷落ちる時、神撃の力が解き放たれる!リンク召喚!
降臨せよ、LINK4 『ヴォルタンク・サンダーフォートレス』!」
光の柱から、地響きとともに巨大なメカニックな青き要塞が姿を現す。
前方には2本の大きな柱、真ん中には電気扉が備わっており、城の中には砲台が設置されている。
ドモンの目の前に現れたのは、一見するとモンスターとは思えぬ「要塞」だった。
ドモン「こ、これが…モンスターだと…?
フン…だが攻撃力はしょせん3000!俺のサンアポロの敵ではない!
いくらそいつがでけえからって、俺のモンスターには勝てねえんだよ!」
イーサン「取柄はデカさだけじゃないさ。
手札の『ヴォルタンク・トランジスタ』の効果!
このモンスターはヴォルタンクモンスターのリンク先に特殊召喚できる」
■ヴォルタンク・トランジスタ
効果モンスター
レベル3/光/雷/攻撃力1400
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いのデッキがシャッフルされる度に、このカードに雷カウンターを1つ置く。
(2):このカードは自分フィールドの「ヴォルタンク」リンクモンスターのリンク先に
手札から特殊召喚できる。
(3):このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選んでデッキに戻しシャッフルする。
イーサン「罠カード発動『ヴォルタンク・レールガン』。
デッキがシャッフルされる度、このカードにも雷カウンターを乗せることができる」
イーサンの背後に巨大な電磁砲が出現する。
イーサン「墓地の『ヴォルタンク・リブート』の効果発動。
墓地のこのカードをデッキに戻し、カードを1枚ドローする」
イーサンは淡々と処理を進めていく。
イーサン「今、『ヴォルタンク・リブート』がデッキに戻ったことでシャッフルが発生した。
よってモンスターゾーンのサンダーフォートレスとトランジスタ、罠カードのレールガン、
そしてフィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』に雷カウンターが乗る」
フィールドに次々と雷が落ちる。
イーサン「サンダーフォートレスはリンク先のモンスターにも雷カウンターを置くため、
リンク先の『ヴォルタンク・トランジスタ』にはカウンターが2つ乗る」
雷カウンター 3 → 8
ドモン「ちょこまかと小細工しやがって!お前にもう勝ち目なんてねえ!
サンアポロは効果で破壊できねえ攻撃力5200の壁だ!突破なんてできねえんだよ!」
イーサン「…ちゃんとカードの効果を確認していればそんな大見得を切ることなんかなかったのにな」
ドモン「なんだと!?」
イーサン「サンダーフォートレスの効果を発動。
1ターンに1度、雷カウンターを3つ取り除き、相手フィールドのカード1枚を"デッキに戻す"」
ドモン「デッキに…戻す…だと…!!」
■ヴォルタンク・サンダーフォートレス
リンクモンスター
リンク4/光/雷/攻3000
【リンクマーカー:上/左/左下/下】
雷族モンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いのデッキがシャッフルされる度に、
このカードおよびこのカードのリンク先のモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):このカードがフィールドに存在する限り、
自分フィールドの雷カウンターの乗ったモンスターは相手の効果の対象にならない。
(3):相手フィールドのカード1枚を選択し、フィールドの雷カウンターを3つ取り除いて発動する。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
イーサン「俺はサンアポロをお前のEXデッキに戻す!」
遊次「いくらサンアポロが効果で破壊できなくてもデッキに戻しちまえばおさらばだ!」
イーサン「さあ、そのでかいロケットは再び宇宙に戻ってもらおうか」
雷カウンター 8 → 5
ドモン「ク、クソオオオオ!!!」
サンダーフォートレスはフィールドの雷を自らに集め、電磁波としてサンアポロに照射する。
サンアポロは電磁波により分解され、フィールドから消滅する。
灯「ドモンの発動した罠カードは、サンアポロがフィールドにいる限り攻撃しなければならないって効果…。
だからサンアポロがいなくなっちゃえば、なんにも関係ないってことだね!」
ドモン「クソが…!」
イーサン「フィールド魔法『ヴォルタンク・カレントコレクター』の効果により、
俺のモンスターはフィールドの雷カウンター×300ポイント攻撃力が上がっている。
雷カウンターは5つ存在するため、1500ポイント攻撃力アップだ」
・ヴォルタンク・サンダーフォートレス ATK 4500
・ヴォルタンク・トランジスタ ATK 2900
イーサン「さあ、がら空きのフィールドに攻撃させてもらう!バトルだ!
『ヴォルタンク・トランジスタ』でダイレクトアタック!」
トランジスタが電極に雷を集中させ、それをドモンへと放つ。
ドモン「ぐううううう!!!」
LP8000 → 5100
イーサン「続いて、サンダーフォートレスでダイレクトアタック!」
要塞に設置された砲台に電撃がチャージされ、一気に放出される。
ドモン「ぐううああああ!!」
LP 5400 → 900
イーサン「お前の敗北は決定した。
お前らのようなチンピラ共にこの街の平和を脅かさせるわけにはいかない」
ドモン「ハッ…!何言ってんだ!俺のライフはまだ残ってる!
もう勝ったつもりかぁ!?」
ドモン「お前は俺のライフを削り切れなかった!甘えたなァ!
ライフがある限り勝利の可能性は無限大だ!必ず次のターンに逆転してみせる!」
イーサン「…できるものならな」
ドモン「必ず…次のターンで逆転のカードを!
トーマスは大人共には渡さねえ!もうクソみてえな大人共の好きにはさせねえんだ!」
イーサン「永続罠『ヴォルタンク・レールガン』の効果を発動」
ドモン「え……?」
イーサン「フィールドの雷カウンターを任意の数取り除き、
取り除いた数×300ポイントのダメージを相手に与える」
ドモン「な…な……!」
■ヴォルタンク・レールガン
永続罠
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分または相手のデッキがシャッフルされた場合、相手モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターに雷カウンターを1つ置く。
(2):フィールドの雷カウンターを任意の数取り除いて発動できる。
取り除いた雷カウンターの数×300ポイントのダメージを相手に与える。
(3):フィールドの雷カウンターを任意の数取り除き、相手モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、取り除いた雷カウンターの数×300ポイントダウンする。
イーサン「フィールドの雷カウンターを3つ取り除き、お前に900のダメージを与える。
お前のライフは900。これで終わりだ、何もできずにな」
雷カウンター 5→ 2
イーサン「お前の敗北はすでに確定していた。
自分の事ばかりに必死で周りが全く見えていない。見ようともしていない。
だからこそ、子供が悪事に手を染めても見て見ぬふりをして、
大人に仕返しすることしか考えていない」
ドモン「ク…クソが!!!違う!!」
イーサン「何が違うんだ?お前がやってることはただの復讐だろ。
お前らの過去に何があったのかは知らない。
恐らく、辛い事があっても大人達に手を差し伸べられなかった結果なんだろう」
イーサン「だが、どんな理由があれど、人々に迷惑をかけ、苦しめ、悪影響しか与えないような奴らなら…
大人がキッチリと叱ってやらなきゃならない」
ドモン「はァ…ハァ…!お前らに…お前らみたいな大人に…何がわかる!!」
イーサン「またそれか…。お前らとまともに話し合うつもりはない。これは裁きだ。
この街の…"俺の"平穏を脅かす奴には、裁きを下さねばならない」
電磁砲がフィールドの電気を吸収する。
ドモン「やめろ…やめろおおお!!!」
トーマス「ドモンっ!!」
電撃がドモンに向けて射出される。
ドモン「やめろおおおお!!!!!」
次の瞬間には、ドモンの体は大きく吹き飛んでいた。
LP1200 → 0
第13話 完
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~あとがき~
まあまあいい具合にライフ管理できた気がします。
イーサンのデュエルはカウンターがややこしくてちょっとめんどくさいですね…。
そしてモンスターの見た目を言葉で描写するのが死ぬほどムズい。僕の文章能力では無理です。
ドモンのモンスターは全員のモンスター効果を書いてるとかなりめんどくさいので、
大事なモンスターだけにしました。
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