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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第6話:2000万のプライド

第6話:2000万のプライド 作:柊柚子大好きおじさん

依頼者である伊達アキトの依頼により、オースデュエルで詐欺師に賠償金を払わせる方針となった。

アキトの案内で、その詐欺師の会社に到着した。


アキト「ここが詐欺師の会社だ。奴の名前は虎岩。中にいるといいけど…」

看板には「株式会社ベリーグッドプロダクト」の文字があった。

遊次「ベリーグッドプロダクト…どこがベリーグッドだ!真逆じゃねえか!」

アキトがインターフォンを押す。
会社といってもしょせんは詐欺師、実態はただのアパートの一室だ。
工場は別にあり事務作業はこの部屋で行われているのだろう。

虎岩「はいィ、こちら株式会社ベリーグッドプロダクト。どちらさんでしょうか?」

やけになまりの強いドスの利いた声が聞こえる。

アキト「先日も伺いました、伊達探偵事務所の伊達アキトです」

虎岩「はぁ…またあんさんかいな。おたくもしつこいのぉ。
あんたに話すことはもうない言うてますやろ」

アキト「待ってください!今回はあなたにも良い条件を持ってきています。
とりあえず開けてもらえますか?」

虎岩「…なんやうさんくさいのぉ。まあええわ。今開けたる」


扉を開けて出てきたのは強面のジャージ姿の男だった。
年齢は30代後半ぐらいだろうか、髪をポマードで上げ、威圧感のある風体をしている。


虎岩「おいおい、後ろにえらいぎょうさんおりますがな。どちらさんでっか?」

遊次「俺はなんでも屋Nextの神楽遊次、お前をぶっ飛ばしに来た男だ、よろしくな」

灯「ちょっ、遊次!」

遊次がいつもの調子でド直球の自己紹介をしてしまう。
その言葉を聞いた虎岩の眉間に皺が寄る。

虎岩「ワケわかりまへんなぁ。なんでも屋?ぶっ飛ばす?ナメとんかガキ。
おい伊達はん、これのどこがワテにええ条件なん?」

今まで扉越しに会話していた虎岩が外に出てきた。
思わぬ遊次の暴走にアキトが慌てて弁明をしようとする。

アキト「あっ、その、いや…これは…」

遊次「おいアンタ、詐欺師なんだろ?俺とデュエルしろ。オースデュエルだ」

虎岩「ハハハ、詐欺師ぃ?聞き捨てなりまへんなぁ。
伊達はん、こんな変なん連れてきてどないするつもりなん?」

イーサン「…おべんちゃらはよしましょう。もう事情は全て伊達さんから聞いています。
彼の依頼人の会社に質の悪い製品を売りつけてますよね、要するに詐欺行為だ。
そして伊達さんが賠償を要求しても聞く耳を持たない」

遊次「そこでオースデュエルの出番ってわけだ。お前が負けたら被害者に賠償金を払え。
本当は今まで騙して来た被害者全員に払えと言いたいとこだが現実的な要求じゃねえ。
ならせめてアキトの依頼人には賠償金を払ってもらう。」


遊次は、本当は今後一切の詐欺行為を禁ずるような要求もしたいと考えているが、
詐欺行為の線引きが曖昧であり、契約として盛り込むのは難しい。
今回の事例も法的に詐欺行為と認められるかどうかは怪しく、
彼の行為が詐欺に当たるかどうかは、デュエルディスクAIの判断の範疇ではない。
そのため、抽象的な契約内容だとあまり効力を持たないことが多い。
オースデュエルを行う場合、契約内容はよりピンポイントで具体的な内容にすることが常識的だ。


虎岩「詐欺行為っちゅうんは言いがかりやけどなぁ。
本来は賠償なんかする筋合いはないけど、まあそこは100歩譲ったる。
ワテが負けた場合、あんたの依頼人とまた別途返金なりなんなりの交渉をせえっちゅうことやろ」

アキト「ええ、そういうことになります」

虎岩「そちらさんの言い値っちゅうわけにはいかんで。
何億とか要求されてまう可能性もあるからな」

アキト「ええ、依頼人の要求だと、購入金額の2倍です。つまり1000万サークになりますね」
※1サーク = 1円


虎岩「おぉん…ほんで?
1万歩譲ってそのオースデュエルを受けるとして、ワテが勝ったら何をしてくれるんかのう?」

灯「それを聞きに来ました。あなた本人はデュエルに勝利した場合、何を要求しますか?」

内心ビクビクしながらも、灯は毅然として態度で虎岩に問いかける。

虎岩「おぉん…そやなぁ。仮にも1000万を要求されとるんや。
あんたら全員がワテの製品を買うっちゅうんはどうや?
500万 × 4人で2000万サーク。それが最低ラインや」

遊次「なっ…」
灯「そんな…」

まだ20歳の若者にはあまりにも重すぎる条件。

本人から承認があった場合は、1人の契約に他者を巻き込むこともできる。
あまりにもリスクのある条件が提示されても
ニーズヘッグとしては「デュエルを受けなければいい」というスタンスであるため、
もし両者の承認が行われた場合、多額の金額が動くような契約も可能である。

ここはオースデュエルにおける政治的問題点とされているが、
あらゆる契約をデュエルで片付けられる点は世間的にもプラスとして捉える声が大きい。


アキト「そ、そんな!この人達に迷惑をかけるのは無しだ!」

虎岩「別にあんたが2000万はろてくれんねやったらそれでもええで?」

アキト「それは……他の条件はないのか!」

虎岩「ないなぁ。ほなワテはこれで。
そもそもアンタらのデュエルなんか受けたる義理がないんや。
話聞いたっただけでもありがたいと思えや」

虎岩が話を切り上げ、部屋に戻ろうとする。

遊次「ま、待て!!」

虎岩「なんや?」

虎岩が睨みつける。

遊次「……」

呼び止めたはいいものの、あまりにも条件が大きさに、遊次は口をつぐむしかない。
しかし、ここで逃げたらアキトの依頼も叶えられず、アキトの依頼人も泣き寝入りしたままだ。
だが、灯やイーサン、アキトすらも巻き込んでしまう条件をホイホイ飲むことはできない。

虎岩「なんやねん、呼び止めといて。用がないならもう帰るで」




遊次「待て!……俺が…、俺が2000万を請け負う。
だから他の奴らは関係ねえ。契約対象は俺だけだ」

灯「遊次!!」
イーサン「そんな…お前1人でなんて無理だ!」

虎岩「ほぉ?おもろいやないか」

アキト「もういい遊次!やっぱり俺たちの手に負える事じゃなかったんだ。
相手の無理難題を吞まない限り交渉はできない、
そんな状況になった時点で、もう泣き寝入りするしか…」

遊次「ダメだ!!こんな奴に屈してて何がなんでも屋だ!
この街に活気を取り戻したいなんてほざいて、
結局自分かわいさに逃げるなんて冗談じゃねえ!」

イーサン「遊次、ムキになるな!そんな勢いまかせで決めていい話じゃない!」
灯「そうよ!いったん戻って考え直そうよ、ね?」


遊次「ダメだ、そもそも主導権は向こうにあるんだ。
こっちに不利な条件しか提示してこねえよ。だったらもう受けるしかねえんだ」

アキト「もういい遊次!俺はお前にそんなリスクを背負ってほしくて依頼したんじゃない!」

遊次「ダメだ、もう決めちまった。腹もくくっちまった。今から何を言われても聞かねえ。
さあ詐欺師、勝負とこうぜ」

虎岩「おぉ、ええで!兄ちゃんがええならワテは別にかまへん。
こっちもリスク背負うんや、そんぐらいの覚悟持ってもらわな話にならん」

遊次と虎岩はアパート前の広いスペースへ移動する。

イーサン「2000万だぞ遊次…遊びじゃないんだ!」

灯「そうよ、もし負けちゃったら…」

遊次「ナメんじゃねえ。お前らは俺がこんな奴に負けると思ってんのか。
だとしたら心外だな。あーあ、ショックだなぁー!」

遊次がわざとらしく声高に叫ぶ。

灯「ちが…でも…」

虎岩「いつまでダベっとんねん。はよ始めようや。
こんな街にいつまでもおる気はあらへん。ある程度稼いだらトンズラする気やったんや。
ならここで一気に稼ぐのが一番手っ取り早い!」

遊次「あぁ、始めようぜ」

遊次と虎岩がデュエルディスクをセットする。

遊次「さあ、オースデュエルを開始しろ」

遊次がデュエルディスクAIに対してオースデュエルの開始を宣言する。


デュエルディスク・AI「オースデュエルの開始が宣言されました。内容確認中。

プレイヤー1 神楽遊次 契約内容:対戦相手 虎岩金蔵は1000万サークの賠償を伊達アキトの依頼人へ行う事。
プレイヤー2 虎岩金蔵 契約内容:対戦相手 神楽遊次は2000万サーク相当の製品を株式会社ベリーグッドプロダクトから購入する事。

契約内容を承認します。デュエルの敗者は、勝者が提示した契約を履行する事が義務付けられます。」


オースデュエルはあくまで個人間で行われるもの。
遊次が承認してしまった以上、もう止めることはできない。

アキト「あいつ…マジかよ…!」
イーサン「こうなったらもう止められない…。ただ黙って見守るしか…」
灯「遊次…」

オースデュエルがここに開始された。
観客と化した3人は、遊次の勝利をただ祈ることしかできない。
ギロとのオースデュエルよりもリスクの高い戦いに、灯とイーサンは緊張が止まらない。



虎岩「さあクソガキ、もう逃げられへんで!!」
遊次「逃げるつもりなんかねえよ!行くぞ!」

遊次・虎岩「デュエル!!」


先行・後攻はデュエルディスクによりランダムで選択される。
先行は遊次だ。


遊次「俺のターン!俺は手札から『妖義賊 - 忍びのイルチメ』を召喚!」


■妖義賊 - 忍びのイルチメ
 効果モンスター
 レベル4/地/戦士/攻撃力1500
 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):自分フィールドに「妖義賊」モンスターが存在する場合に発動できる。
 このカードを手札から特殊召喚する。
 (2):手札から「予告状」カードを1枚捨てて発動できる。
 相手の手札を確認し、その中からレベル4以下のモンスター1体を選ぶ。
 そのモンスターを効果を無効化し、自分フィールドに特殊召喚する。


遊次「イルチメの効果発動!1ターンに1度、手札の予告状カードを捨て、お前の手札を確認する。
その中にレベル4以下のモンスターがいた場合、俺のフィールドに特殊召喚できる」

遊次は手札から「融合の予告状」を捨てる。


虎岩「ほぉ、おもろいやないか。ええで、見せたる!」

虎岩の手札にはレベル2の岩石族モンスター「ロックロック・F」が1体。
それ以外は全て魔法・罠カードだ。
遊次は虎岩の手札をじっくりと確認し、相手の戦術を図る。


遊次「ふぅーん、なるほどねぇ…。意外な戦術だな。もっと豪快な感じかと思ったが」

虎岩「人を見た目で判断してもろては困るでぇ。こう見えてワテは繊細やねん」

遊次「ふん、どこがだ。まあいい、大体わかった。
俺はお前の手札から、レベル2の『ロックロック・F』をフィールドに特殊召喚!」

遊次のフィールドには岩でできた車を模した小型のモンスターが現れた。


イーサン「…遊次のデッキは相手のモンスターを奪うのが特徴だが、
先行だと相手のフィールドや墓地にモンスターはいない。
そういう時は相手の手札から拝借するってわけだ」

灯「頑張って、遊次…!」

虎岩「ええで、そんなモンスターくれたるわ。
そいつがお前のフィールドにおったとこでなんにもならへんがな!」


遊次「それはどうかな!このモンスターをエクシーズ召喚する場合、
元々の持ち主が相手となるモンスターのレベルは4として扱うことができる!」

虎岩「なんやと、なんやその効果!!」


遊次「俺は忍びのイルチメと、お前から奪ったロックロック・Fでオーバーレイ!」

遊次「夜に這い寄る不敵な魔の手、その技巧で勝利を奪い取れ!
エクシーズ召喚!現れよ!『妖義賊 - 怪盗ルパン』!」


■妖義賊 - 怪盗ルパン
 エクシーズモンスター
 ランク4/闇/戦士/攻撃力2100
 元々の持ち主が相手となるモンスターをこのカードのX召喚の素材とする場合、そのレベルを4として扱う。
 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):エクシーズ素材を一つ取り除き、相手フィールドのモンスターを1体を対象として発動できる。
 そのモンスターの効果を無効にし、コントロールを得る。
 (2):このカードが元々の持ち主が相手となるモンスターを素材としている場合、以下の効果を得る。
 自分の墓地の「予告状」カードを1枚選択して発動する。そのカードを除外する。
 この効果は相手ターンでも発動できる。


遊次「更に俺は手札から魔法カード『爆炎の予告状』を発動!」


■爆炎の予告状
 通常魔法
 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):このカードは発動後、墓地に送られる。
 このカードの発動後2回目の自分メインフェイズに、このカードを墓地から除外できる。
 (2):このカードが墓地から除外された場合に発動できる。
 相手フィールドのカードを全て破壊する。


虎岩「……なんや、何にも起こらんやんけ!」

遊次「あぁ、起こらないぜ。今はな。
ただし、2ターン後にこのカードは墓地から除外され、お前のフィールドを全て破壊する!」


イーサン「いいぞ、相手のモンスターを素材とするルパンは、相手ターンに予告状を除外できる。
つまり相手ターンのいつでも相手フィールドを全て破壊できるってわけだ」

アキト「あのカード、見覚えがある…。
俺と遊んでた頃も使ってた義賊のデッキだ。ずっと同じデッキを貫いてるんだな…」

灯「伊達さんと遊んでいた頃からなんですね。
私が引っ越してきたのはもうちょっと後だけど、その時からずっと…」


虎岩が遊次の墓地にある爆炎の予告状の効果を読む。
そしてフィールド上の怪盗ルパンの効果も理解する。

虎岩「あぁ、なんやわかったわ、お前のやりたいこと。
確かにダルいなぁ、先行でその布陣張られるんは」

遊次「へっ、吠え面かきやがれ!俺はこれでターンエンドだ!」



【遊次】
LP8000 手札:2
魔法罠:0

・妖義賊 - 怪盗ルパン ATK2100

【虎岩】
LP8000 手札:4
魔法罠:0



虎岩「ワテのターン!ドロー!
せっかくドローしても、さっきお前にパクられとるから、手札は5枚や。悲しいなぁ。
おまけにカンニングもされとる。思ったよりめんどくさい展開や。
さーて、どうしたもんかなぁ」

虎岩がしばらくの間考え込む。


遊次「(あいつの手札を確認した時、効果ダメージ系の魔法・罠カードばっかりだった。
要するにそういうチマチマした戦術ってことだ。
だが、あいつが魔法罠カードをいくら発動しようが、予告状で全部破壊しちまえば問題ねえ!)


虎岩「うーん、これしかないか…。ワテは手札を4枚伏せてターンエンドや」

虎岩は苦しそうな表情でカードを伏せた。
その瞬間、釣り竿に魚がヒットしたかのように遊次が反応した。

遊次「ハハッ!バカがぁ!お前のエンドフェイズ時、怪盗ルパンの効果発動!
元々の持ち主が相手となるモンスターを素材としている場合、
相手ターンでも墓地から予告状カードを除外することができる!俺は『爆炎の予告状』を除外!
そして『爆炎の予告状』の効果!墓地から除外された時にお前のフィールドを全て破壊する!」


虎岩のフィールドを燃え盛る炎が襲う。


虎岩「ハハハ、引っかかったなぁ!まんまと使いよった!アホはお前や!」

遊次「何ッ!?」

虎岩「速攻魔法発動!『ロック・リフレクション・サモナー』!
ワテのフィールドの魔法・罠を破壊する効果が発動した時、それを無効にする!
そしてその後、デッキから岩石族モンスターを1体特殊召喚できる!」


■ロック・リフレクション・サモナー
 速攻魔法
 (1):自分フィールドの魔法・罠カードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
 その効果を無効にし破壊する。
 その後、デッキから岩石族モンスター1体を特殊召喚できる。


遊次の爆炎の予告状の効果はあっけなく無効化されてしまった。


遊次「そんなカード、俺が手札見た時にはなかったぞ!」

虎岩「せやから後から引いたんや!幸運なことにな!
そしてワテはデッキから『ロックロック・A』を特殊召喚するで!」


■ロックロック・A
 効果モンスター
 レベル7/地/岩石/攻撃力2200
 このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
 自分フィールドの魔法・罠カードの数以下になるように、
 相手フィールドに「ロックロック・トークン」(岩石族・地・星1・攻/守2000)を特殊召喚する。
 このトークンはリリースできず、融合・S・X・リンク召喚の素材にできない。
 (2):相手フィールドの「ロックロック・トークン」1体を選択して発動する。
 そのモンスターを破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える。


虎岩「特殊召喚した『ロックロック・A』の効果!
自分フィールドの魔法・罠以下の数分、お前のフィールドにトークンを特殊召喚する!」

虎岩の魔法罠ゾーンにはカードが4枚。
よって遊次のフィールドには4体のトークンが特殊召喚される。

遊次「げっ!なんだ!?」

虎岩「そのトークンはリリースもできず、いかなる召喚の素材にもでけへん。
要するにただの邪魔モンっちゅうこっちゃ!」


遊次「俺の爆炎の予告状を防いだ上に展開までしてきやがった…。
くそ!しおらしくターンエンドしてきやがって、騙されたぜ!」

虎岩「ハッハッハ!詐欺師の演技力ナメたらあきまへんで〜!
……ハッ!!」

遊次「お前ぇ!今完全に詐欺師って認めたよな!?」

虎岩「み、認めてへん!聞き間違いやろ!
ワテは"さ・み・し・い"って言うたんや!」

遊次「だとしたら文法がおかしいだろ!!」


イーサン「…遊次のフィールドに相手のモンスターの攻撃力を超えるモンスターはいない。
だが遊次のフィールドはぎゅうぎゅう詰めだ。どうする…?」



【遊次】
LP8000 手札:2
魔法罠:0

・妖義賊 - 怪盗ルパン ATK2100
・ロックロック・トークン ATK2000
・ロックロック・トークン ATK2000
・ロックロック・トークン ATK2000
・ロックロック・トークン ATK2000

【虎岩】
LP8000 手札:0
魔法罠:4

・ロックロック・A ATK2200


虎岩「ワテはこれでターンエンドや。
ワテの手札を見たお前ならこのヤバさ、わかるやろ?」

遊次「くっ…一体どうすれば…」


第6話 完

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~あとがき~

デュエル回です。
依頼もデュエルまでのやり取りも本当はスパッといきたいんですが、
細かいところを突き詰めるとどうしてもやり取りが多くなってしまう。
契約を履行しなければ一応違法扱いなんで、このへんはある程度シビアに突き詰めないといけません。

ただこの世界、デュエルを広めたのもオースデュエルを広めたのもニーズヘッグという1企業なので、
完全独占市場なんですよね。
だからある意味、デュエルに関しては政府よりニーズヘッグが権力を持っちゃってます。
ニーズヘッグがいないとデュエルに関する政策は進められないので政府も頭が上がりませんし、
ニーズヘッグが政府の介入をほとんど拒んでますので。

ちなみに裏設定的には、デュエルディスクAIはチャットボットみたいな感じで、
質問したらAIが受け答えしてくれます。契約内容なんかはAIと一緒に決められます。
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