第10話：悪しき魂を塗り潰す彩　作：柊柚子大好きおじさん

【ダニエラ】
LP5600　手札:2
魔法罠：0

・トライドビークル・ランドマンモス ATK 4800
・トライドビークル・エアファルコン ATK 4400
・トライドビークル・マリンホエール ATK 5100
・トライドビークル・サンフィッシュ ATK 3400


【灯】
LP8000　手札:3
魔法罠：1

・ペイントメージ - ゴッホ ATK 3600


灯の眼前には陸・空・海を統べる3体の巨大なモンスターが聳え立っている。
おまけに灯のモンスターによって炎属性に塗り換えられたマンボウ「サンフィッシュ」も
少し申し訳なさそうに存在している。


ダニエラ「さぁ、バトルだ！
『トライドビークル・マリンホエール』で『ペイントメージ - ゴッホ』に攻撃！」


マリンホエールが大きく口を開けると、そこには巨大なキャノン砲が。
キャノンにエネルギーをチャージすると、ゴッホに向けて一気に砲撃を放つ。
一瞬にして辺りは煙で埋め尽くされる。

灯「きゃああああああああ！！！」
LP 8000 → 6500

『ペイントメージ・カラフル・イリュージョン』の効果で
ゴッホの攻撃力は上がっているものの、
攻撃力はホエールの方が圧倒的に上だ。ダメージも大きい。

煙が少しずつ晴れていく。その中からは攻撃を耐え、勇敢に筆の剣を構えるゴッホの姿。


灯「…さっき発動した『ペイントメージ・カラフル・イリュージョン』の効果により、
1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない！」


ダニエラ「そんなもの関係ないね。行くよ、第二打！
『トライドビークル・ランドマンモス』でゴッホに攻撃！」

ランドマンモスが大きく咆哮すると、
背中の2つのキャノン砲にエネルギーが充填され、一気に放出される。


灯「ウッ…うううああああ！」
LP 6500 → 5300

二度目の攻撃を受けたゴッホは砲撃に耐え切れず破壊される。

灯「…墓地の『ペイントメージ - リム』の効果発動！
自分のペイントメージが破壊されたことによって、墓地から守備表示で特殊召喚する！」


■ペイントメージ - リム
　効果モンスター
　レベル2/風/魔法使い/攻撃力1000 守備力1200
　このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
　(1)：このカードが墓地に存在し、自分フィールドの「ペイントメージ」モンスターが
　戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
　このカードを墓地から特殊召喚し、その後デッキから「ペイントメージ」チューナーモンスター1体を特殊召喚する。
　(2)：デッキから風属性モンスター1体を除外し、フィールド上のモンスター1体を対象として発動できる。
　そのモンスターを風属性に変更する。


ライムグリーンの絵具のついた筆を持つ、小柄な女の子のモンスターが現れた。

遊次「あの子は灯の1ターン目にデッキから墓地に送ったモンスター…！」


灯「リムの効果！特殊召喚後、デッキから『ペイントメージ』のチューナーモンスターを特殊召喚できる！
『ペイントメージ - トワール』を守備表示で特殊召喚！」

灯のフィールドにキャンバスを模した小さなモンスターが現れた。


■ペイントメージ - トワール
　効果モンスター/チューナー
　レベル2/地/魔法使い/攻撃力500 守備力1000
　このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
　(1)：このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「ペイントメージ」モンスターが存在する場合に発動できる。
　このカードを墓地から特殊召喚する。
　この効果で特殊召喚したこのモンスターがフィールドを離れた場合、除外される。
　(2)：このカードをS素材としたモンスターは以下の効果を得る。
●このカードの攻撃力はフィールド上のモンスターの属性の数×300ポイントアップする。


遊次「よし…モンスターを2体守備表示で特殊召喚して守りを固めた！これなら！」


ダニエラ「フン、小賢しいねえ。小型モンスターを並べて防御を固めたか。
だがアタイの攻撃は続くよ！『
トライドビークル・サンフィッシュ』で『ペイントメージ - リム』を攻撃！」


炎を纏ったマンボウは口から火炎を放射をする。
リムはその炎に飲まれ、破壊される。

ダニエラ「ここで『トライドビークル・エアファルコン』の効果を発動！
相手フィールドのモンスターを1体破壊する！トワールを破壊だ！」

エアファルコンの翼が風を纏い竜巻を起こす。その竜巻をトワールに向けて放つ。
トワールは竜巻に巻き込まれ破壊される。

灯「くっ…！」

ダニエラ「さあ、アンタのフィールドはがら空きさ！
『トライドビークル・エアファルコン』でダイレクトアタック！」


エアファルコンの翼の下に装着されている2つの機関銃が、一斉に灯の方へ向く。
そして機関銃から風の弾丸が乱射される。


灯「きゃあああああああ！！！」
LP 5300 → 900

攻撃力4400の直接攻撃に、灯の小柄な体は後方へ吹き飛ばされる。


遊次「灯ッ！！　あの野郎…」

遊次がダニエラを睨みつける。

ダニエラ「アタイはこれでターンエンドさ。
ターン終了時、ランドマンモスの効果で上がっていた攻撃力が元に戻る。
残念ながら獲物を殺しきれなかったようだね。でも結局は同じさ。
アンタにこの布陣を崩せるはずはない！」


【ダニエラ】
LP5600　手札:2
魔法罠：0

・トライドビークル・ランドマンモス ATK 2800
・トライドビークル・エアファルコン ATK 2400
・トライドビークル・マリンホエール ATK 3100
・トライドビークル・サンフィッシュ ATK 1400


【灯】
LP900　手札:3
魔法罠：1



灯「…負けるわけにはいかない…」

灯が立ち上がり、再び巨大なモンスター達と向き合う。

ダニエラ「フン、そんなに土下座するのがイヤかい？」

灯「…そうじゃない。
人を脅して無理やり物を奪っておいて、
子供にはいい顔して"悪人を成敗してる"なんて嘘をついてる、
あなたみたいな人に負けるわけにはいかないって言ったの…！」

灯は見たことのないほどの鋭い眼差しをダニエラに向ける。

ダニエラ「ッ…！　な、なにが悪いんだい！事実じゃないか！
貧しい子供たちをほっといて自分だけ私腹を肥やして…悪人じゃないか、そんな奴ら！」

灯「いい加減にして…！そんなくだらない事、二度と子供の前で口にしないでッ！」

灯は語気を強めて叫ぶ。

灯「あなたみたいな人ばっかりなの？そのなんとかっていうチーム。
なら私は絶対に許さない。
未来ある子供達に歪んだ考えを植え付ける、あなた達みたいな人を！」

灯がデッキに指をかける。

ダニエラ「チームを侮辱するのは許さないよ！！
今にも負けそうなアンタが何をカッコつけてんだい！
この世界は綺麗ごとじゃ成り立たないんだよ！
これ以上誰にも奪われないためには、"奪う"しかないのさ！」


灯「…過去に何かあったんでしょうね、あなたも。
こんなことをしなければならないほどに追い詰められたんでしょう。　でも…」

灯は遊次の方を振り返る。

遊次「灯…」

灯「どんなに辛いことがあっても前を向き続けてる人を私は知ってるから…。　だから…」

灯は前を向きなおす。

灯「そのひねくれた根性ごと、私が"奪って"あげる！！」


灯「俺の、ターン！！！」

灯「（お願い、応えて…私のデッキ…！）」

灯「ドロー！」
ドローしたカードを確認する。灯の眼には更に色が宿る。


灯「手札から『ペイントメージ - シャンパーニュ』を召喚！」


■ペイントメージ - シャンパーニュ
　効果モンスター
　レベル4/光/魔法使い/攻撃力1900
　このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
　(1)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
　墓地の「ペイントメージ」モンスター1体を対象として発動できる。
　そのモンスターを特殊召喚する。
　(2)：デッキから光属性モンスター1体を除外し、フィールド上のモンスター1体を対象として発動できる。
　そのモンスターを光属性に変更する。


筆を持った、薄い黄色の基調とした燕尾服の少年が現れる。


灯「このモンスターの召喚時、墓地から『ペイントメージ』を特殊召喚できる！
墓地からチューナーモンスター、『ペイントメージ・パレット』を特殊召喚！」


ダニエラ「チューナーとチューナー以外のモンスター。そして合計レベルは6…。
あのゴッホとかいうシンクロモンスターを召喚した時と同じだねぇ」

ダニエラ「そしてパレットを素材としたモンスターは同じ属性を持つモンスターの効果対象にならない…。
あの時と全く同じさ。そのシャンパーニュってモンスターの効果でアタイのモンスターを光属性に変更し、
効果対象にならないようにしようって魂胆だろう？」

灯「……」

ダニエラ「そうはいかないよ！『トライドビークル・エアファルコン』の効果を発動！
相手フィールドのモンスター1体を破壊する！シャンパーニュを破壊させてもらうよ！」

灯「フィールドの永続罠『ペイントメージ・カラフル・イリュージョン』の効果を発動！」

灯が前のターンから発動させていた永続罠の効果を使用する。


■ペイントメージ・カラフル・イリュージョン
　永続罠
　このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では1度しか発動できない。
　(1)：自分フィールドに「ペイントメージ」モンスターが存在する場合、
　フィールド上のモンスターの属性の数によって以下の効果を得る。
　●1種類以上：相手フィールドの魔法罠カード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。
　●2種類以上：自分フィールドの「ペイントマージ」モンスター1体を対象として発動する。
　そのモンスターはこのターン、1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
　●3種類以上：自分フィールドの「ペイントマージ」モンスター1体を対象として発動する。
　そのモンスターの攻撃力はこのターン、1500ポイントアップする。
　●4種類以上：1ターンに1度、相手がモンスター・魔法・罠の効果を発動した場合に発動できる。その効果を無効にする。


灯「フィールドには今、『地』『風』『水』『炎』『光』の5種類の属性が存在する！
よって4つ目の効果を使用し、相手が発動したモンスター効果を無効にする！」

ダニエラ「フン！それが秘策のつもりかい！残念だねえ、そうはいかないよ！
アタイのエアファルコンの効果発動！
場にX・リンクモンスターの『トライドビークル』が存在する時、
相手が発動した魔法罠カードの効果を無効にして、破壊できるのさ！
『ペイントメージ・カラフル・イリュージョン』を無効にして破壊する！」

ダニエラ「そのカードは同一チェーン上では効果は1回しか発動できない。
他の効果は使えないよ！その罠カードは何の役割も果たせずに破壊されるってわけさ！」

灯のフィールドの罠カードが、エアファルコンの巻き起こす旋風によって破壊される。

ダニエラ「そしてその罠カードが無効になったってことは、エアファルコンの破壊効果は維持される！
よってシャンパーニュは破壊される！」

シャンパーニュは破壊され、灯のフィールドにはレベル2チューナーモンスターのパレットのみが残る。

ダニエラ「ハッハッハッハ！この布陣に抜かりはないよ！
バトルも、破壊も、守りも！アタイのモンスター達は全てを司ってるのさ！
陸・空・海！この地球のすべてさ！アタイに死角はない！」

ダニエラが勝ち誇ったように笑う。


灯「…でも、今ので終わりでしょ？」

ダニエラ「あぁ…？」

灯「ここからが反撃の本当の第一歩目だ！
魔法カード『ペイントメージ・シャッフル』を発動！
場のペイントメージ1体をデッキに戻し、その後、違う属性のペイントメージをデッキから呼び出せる」


■ペイントメージ・シャッフル
　通常魔法
　このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
　(1)：自分フィールドの「ペイントメージ」モンスター1体を選択して発動できる。
　選択したモンスターをデッキに戻し、そのモンスターとは異なる属性の「ペイントメージ」モンスターをデッキから特殊召喚する。
　(2)：このカードが墓地に存在し、墓地の「ペイントメージ」モンスター3体を選択して発動する。
　選択したモンスターをデッキに戻し、カードを1枚ドローする。
　この効果はこのカードが墓地に送られたターンには使用できない。


灯「現れよ、『ペイントメージ・オウトロメール』」


■ペイントメージ - オウトロメール
　効果モンスター
　レベル2/水/魔法使い/攻撃力900
　このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
　(1)：フィールドのモンスター1体を選択して発動できる。
　そのモンスターと同じ属性の『ペイントメージ』モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
　(2)：デッキから水属性モンスター1体を除外し、フィールド上のモンスター1体を対象として発動できる。
　そのモンスターを水属性に変更する。


現れたのは、ラピスラズリのようなボブヘアの藍色の髪をしたメガネの少女のモンスターだ。

灯「オウトロメールの効果発動。フィールドのモンスター1体を選択し、
そのモンスターと同じ属性の『ペイントメージ』をデッキから特殊召喚できる！
俺はあなたのフィールドのエアファルコンを選択し、デッキから風属性の『ペイントメージ』を特殊召喚する！」

灯「現れよ、『ペイントメージ - オリーヴ』」

現れたのは、まさにオリーヴの色をしたマッシュヘアの男の子のモンスターだ。


■ペイントメージ - オリーヴ
　効果モンスター
　レベル4/風/魔法使い/攻撃力1700
　このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
　(1)：このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
　手札から「ペイントメージ」モンスター1体を特殊召喚する。
　(2)：デッキから風属性モンスター1体を除外し、フィールド上のモンスター1体を対象として発動できる。
　そのモンスターを風属性に変更する。


ダニエラ「フン…一生懸命モンスターを並べたはいいが、
肝心のチューナーがいないんじゃどうしようもないだろう！」

灯「いるよ、チューナーなら。　墓地の『ペイントメージ - トワール』の効果発動！
フィールドに『ペイントメージ』がいる時、このモンスターを墓地から特殊召喚できる！」

フィールドにはレベル2のオウトロメール、レベル4のオリーヴ、レベル2チューナーのトワールが存在する。

ダニエラ「チューナーが墓地から…」

遊次「ふっ…」
遊次がにやりと不敵な笑みを浮かべる。


灯「行くぜ、俺はレベル2のオウトロメール、レベル4のオリーヴに
レベル2のトワールをチューニング！！」

トワールは2つの大きな光の輪となり、その中にオウトロメールとオリーヴが入ってゆく。

ダニエラ「レベル8シンクロ…！」


灯「数多の彩より生まれし華麗なる精霊よ、その手で悪しき魂を塗り潰せ」

灯「シンクロ召喚！レベル8、『ペイントメージ - アールヌーヴォー』！」


光の中から現れたのは、虹色の羽を持つ錫杖を持った精霊だった。
白い肌に、白いドレスのようなローブを身に纏い、口元は布で隠されている。


遊次「来た！灯の切り札！」

ダニエラは警戒し、訝し気にそのモンスターを見つめている。


灯「『ペイントメージ - トワール』をシンクロ素材としたモンスターは、
フィールドの属性の数×300ポイント攻撃力をアップする！
フィールドには地・風・水・炎・光の5種類！
よって攻撃力は1500ポイントアップし、4500となる！」

ダニエラ「な、なんだって…！
だが、アタイのマリンホエールの効果でトライドビークルは戦闘破壊されないよ！
そんなモンスターがなんだってんだい？」


灯「…そんな効果、もう"無い"よ」


ダニエラ「な…、何言ってんだい！」


灯「『ペイントメージ - アールヌーヴォー』の効果。
アールヌーヴォーのS素材としたモンスターと同じ属性のモンスターは、
全て効果が無効化される」

灯「アールヌーヴォーの素材としたのは地・風・水。
よってあなたのランドマンモス、エアファルコン、マリンホエールは、
全て効果が無効となる」

ダニエラ「な、なんだってええええ！！！」


■ペイントメージ - アールヌーヴォー
　シンクロモンスター
　レベル8/光/魔法使い/攻撃力3000
　チューナー ＋ チューナーと異なる属性のモンスター1体以上
　(1)：このカードがフィールドに存在する限り、
　このカードのS素材となったモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスターの効果は無効化される。
　(2)：このカードは、S素材となったモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスター全てに攻撃できる。


ダニエラ「だ、だからってこっちにはモンスターが4体もいるんだ！
そいつ1匹出てきたところでなんてことないさね！」


灯「さあ、バトルだ！　『ペイントメージ - アールヌーヴォー』でマリンホエールに攻撃！」

アールヌーヴォーが錫杖を振り上げると、大きな光の玉が現れる。
その中には地・風・水…アールヌーヴォーの素材となったモンスターの属性の色が交じり合っている。
錫杖をマリンホエールに向けると、その光の玉は光速ともいえる速度で敵を襲う。

ダニエラ「ぐおおおおおお！！」
LP5600 → 3700

ダニエラ「ハハ…だが耐えきった…！
次のターンで逆転してみせるさ、必ず！」

灯「次のターンなんて無い！
アールヌーヴォーはS素材としたモンスターと同じ属性のモンスター全てに攻撃できる！
よって、残るあなたのモンスター『ランドマンモス』と『エアファルコン』もこのまま攻撃可能！」

ダニエラ「なんだって！！そんなの・・・」

灯「アールヌーヴォーでランドマンモスに攻撃！」

ダニエラ「うわああああああ！！」
LP3700 → 2000

遊次「勝負…あったようだな」

灯「残るモンスターは1体！
これで終わりだ！アールヌーヴォーでエアファルコンに攻撃！」

ダニエラ「ま、待ってくれ…アタイはこんなところで…こんなところでえええええ！！」

風を纏った光の玉がエアファルコンを襲う。
その光は弾け、光矢はダニエラへと向かう。

ダニエラ「ぐうううあああああああ！！」
LP2000 → 0

衝撃により吹き飛ばされるダニエラ。
たった1体のモンスターの攻撃により、ダニエラのフィールドは壊滅。
何が起きたのかわかっていない顔をしている、ただ一匹取り残されたマンボウを除いては。


野次馬「し、信じられない…。本当に勝っちまった…！」
野次馬「あの鉄壁の布陣をかいくぐった上に、5600のライフを一気に削り切った…」

遊次が野次馬達に得意げに語る。

遊次「当たり前だろ。灯を怒らせちまったんだから。
怒ったアイツはもう誰も手が付けられねぇ！」


灯「ふぅ…。」

灯は大きく息を吐く。ようやく緊張の糸が切れたらしい。


灯「はぁ～…。勝ててよかったぁ～！」


灯はもう、いつもの口調に戻っていた。


第10話　完
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～あとがき～

マンボウの扱いに死ぬほど困った回でした。
炎に塗り替えられたせいでどうしようもなくてフィールドに留まってたけど、
相手に展開されないために塗り替える灯のプレイは妥当だし…。

一応マンボウがいるおかげで属性が増えてアールヌーヴォーの火力が上がっており、
そのおかげで攻撃のみでワンキルするっていう綺麗な流れができているのですが、
そのせいでマンボウが最後まで残るという…。

ペイントメージの命名やコンセプトはこんな感じです。
モンスター名は基本的にフランス語ベースです。

【命名】
・非チューナー：属性にまつわる色の名前（炎=赤、風=緑、など)。
・チューナー：画材の名前
・レベル6シンクロ：画家の名前 その画家の画風や有名な絵によって属性が決定（ゴッホ=ひまわり=太陽=炎など）
・レベル8シンクロ：美術の概念的な用語

【コンセプト】
・非チューナー：自分と同じ属性にモンスターの属性を塗り替える。レベル2が女の子、レベル4が男の子
・チューナー：素材にした時に効果付与
・レベル6シンクロ：任意の属性に塗り替える効果と、自分と同じ属性のモンスターに対するメタ
・レベル8シンクロ：シンクロ素材にしたモンスターの属性に対するメタ