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第1話:なんでも屋「Next」 作:湯
「暇だーーーーーーっ!!!!!」
神楽遊次(かぐら ゆうじ)は椅子にもたれかかった姿勢のまま、
事務所の天井に向かって唐突に叫んだ。
茶色のメッシュが入ったオレンジの髪で、20歳。
胸には真っ赤に輝く大き目のペンダントを付けている。
(キャラデザイン:ttps://imgur.com/a/5NdVaZI
※URLの最初に「h」を付けてURLを開くと画像を見れます。)
「…それ、今日で何回目?」
事務所の掃除をしていた白い髪の女の子、
花咲灯(はなさき ともり)は呆れた目で呟く。
(キャラデザイン:キャラデザイン:ttps://imgur.com/a/uyRG5dJ
※URLの最初に「h」を付けてURLを開くと画像を見れます。)
「今日だけじゃないぞ。Nextを立ち上げてからこの数日間、何回聞いたことか」
30代後半の緑髪のパーマの男性、イーサン=レイノルズは
パソコンのキーを叩きながら灯の言葉に付け足した。
(キャラデザイン:ttps://imgur.com/a/XUIjiTv
※URLの最初に「h」を付けてURLを開くと画像を見れます。)
イーサン「計ってみたが、毎回約2時間ごとに同じ叫び声が聞こえるんだ。
8時始業で、今の暇だーが今日で2回目だから、もう12時か。
昼飯でも行くか?」
灯「いいね!ちょうど私もお腹が減ってたところ。遊次も行こうよ」
遊次「全っっっっ然、依頼が来ねえ!!!!!」
灯の提案を無視して、遊次は現状に感嘆していた。
遊次「俺が子供の頃から描いていた夢!
なんでも屋をついに設立したんだぞ!この街に!
なんでも屋だぞなんでも屋!なんでもやるんだぞ!
夢のような会社だろうが!
もっと依頼人で溢れかえってないとおかしい!!!」
遊次は数日前、この街「ドミノタウン」に
兼ねてより描いていた「なんでも屋」を設立した。
その名は「Next」。
13年前、大災害が起きてボロボロになった街を元気にしたいと、
遊次が子供の頃から描いていた夢だった。
親代わりのイーサンと、幼馴染の灯を誘ってついに設立したはいいものの、
小さな事務所は閑古鳥が鳴いていた。
イーサン「そりゃ、そんなにうまくはいかないさ。何しろ当事務所、
驚くことに今のところ一切の広報活動を行ってないからな」
灯「まあ、開いたばっかりで掃除とかその他もろもろ色々バタバタしてるからねー。しょうがないよー」
遊次「じゃあ作ってくれよ!ポスターでもなんでも!」
灯「作れって言われても…」
遊次「灯の美的センスと、イーサンの技術力!
お前たちが力を合わせれば絶対にできる!
さあ!今すぐポスター作成にとりかかろう!」
イーサン「肝心のお前は何をするんだ?」
遊次「俺は………ほら、所長だから。」
イーサン「天井に暇だーー!って叫ぶのが所長の仕事か?」
遊次「うぅ…でもしょうがないだろ?ポスターに関しては俺の出番はねえ。
俺の画力は終わってるし、技術面に関してはもっと終わってる。」
遊次はこれ以上ないほどの笑顔でサムズアップをして見せる。
灯「開き直ってる…」
遊次「そのかわり、依頼が来たら俺が先陣切って解決するんだ!
そんでお前らを腹いっぱい食わせてやるからな!任せとけ!」
イーサン「腹いっぱいって…。
前も言ったが、金銭面については相当厳しいぞ。
なんでも屋っつっても基本的にはミニマムな依頼がほとんどだろうからな。
逃げたペットの猫探しみたいな。そんなのでがっぽりは儲けられねえよ。」
遊次「でも一応事務所を立ち上げてお前たちを雇った以上、
俺はお前たちを食わせる責任がある!
だからこそ未だに依頼ゼロのこの現状を嘆いているんだ!」
灯「そんな焦らないで遊次。
私たちだってほとんどボランティアみたいな気持ちで入ってるんだから。」
灯「お金を稼ごうとか、そんな気持ちでやってないよ。
遊次の夢の手助けをしたい…というか、遊次の夢は私の夢だから。ね?」
遊次「灯…お前って奴はぁ…!!」
遊次は目をうるうるさせながら灯の手を取る。
灯は照れくさそうにその手を握り返している。
イーサン「まあ灯に関しては実家もあるし、
遊次は今までみたいに俺と暮らしていけば当面は困らないだろう。
一応俺だっていい大人だ、貯金は多少ある。」
イーサンは13年前から遊次の親代わりをしている。
母は遊次を産んでからしばらくして病死、
13年前の災害直後に父親も失踪してしまった。
遊次をここまで男手一つで育ててきたのはイーサンだった。
遊次「だからといっていつまでたっても今のままじゃいけねえ!
待ってても誰も来ないってことがわかったんだ。
ここからはとにかく動きまくるぞ!」
灯「そうだねえ。
それじゃあ遊次のいったとおり、ポスター作りからかなあ?」
イーサン「俺はホームページを鋭意制作中。
皆こっからが気合の入れどころ…ん…?」
Nextのメンバーが気合を入れなおしたその時、
事務所の扉がそーっと開いた。
扉から小さな頭が2つ、こちらを覗いた。
遊次「ま、まさか…」
灯「噂をすればさっそく…!?」
依頼者の少年「す、すみません…。なんでも屋って聞いたんですけど…。」
遊次「依頼者きたーーーーーーー!!!」
ついになんでも屋「Next」に初の依頼者がやってきた。
----------------------------------------------------------------------
依頼者の少年「僕はトミーって言います。こっちは兄のマイカ。」
依頼者は幼い兄弟で、子供たち2人だけでNextにやってきたのだ。
兄のマイカは事務所に入ってからもずっと下を向いたまま黙っている。
遊次「おう!トミー!マイカ!よろしくな!
さっそく依頼料についてなんだけど、君たちの親の年収はいくらぐらい…」
イーサン「アホか!!」
遊次が言い終わる前に、イーサンは遊次にチョップを入れていた。
遊次は「イデッ!!」と言って頭を押さえる。
灯「いきなりお金の話なんかしちゃだめでしょ!しかもこんな子供に」
遊次「すまねえ!!さっきまでお金のことばっか考えてたからつい!」
イーサン「ごめんな、君たち。ところで、依頼っていうのはどんな?」
イーサンが改めて仕切りなおす。
トミー「依頼っていうのは…」
マイカ「俺のカードを取り返してくれ!!!」
トミーの言葉を遮り、ずっと黙っていた兄のマイカが口を開いた。
遊次「カード?取り返す?」
灯「誰かにとられちゃったの?」
マイカ「そうだ!あの野郎…
俺の大事なデッキを丸ごと全部持っていきやがった!
許せねえ!!いくら約束だからってあんな…」
怒りの感情を剝き出しにしたまま、マイカは言葉を紡いだ。
しかし、一同はまだ状況が呑み込めない。
イーサン「落ち着いてくれ。何があったんだ?」
トミー「お兄ちゃんはデッキを奪られちゃったんだ。」
灯「デッキを…。そっか、災難だったね。
それで、助けを求めてうちに来てくれたんだね。」
灯が子供と同じ目線で問いかけると、トミーはうなずく。
遊次「奪われたって誰に?どんな奴だ?」
トミー「名前はわからない…急に話しかけられたから。
体はおっきくて、怖かったよ。」
イーサン「さっき、"約束"って言ってたよな。
約束の結果、デッキを奪われたって。間違いないかい?」
マイカ「…あぁ。デュエルをしたんだ、そいつと。
負けたらデッキを渡すって約束で。でも!断れなかったんだ!」
遊次「オースデュエル、だな?」
オースデュエルとは、この世界に存在するデュエルによる契約方式だ。
なにか物事を決めるときや争いが起きたとき、両者の間で契約を結び、
デュエルの敗者は勝者が提示した契約を履行しなければならない。
当然、法律に背く内容・反倫理的な内容・実行不可能と判断される内容は
契約として認められない。
デュエルディスクに組み込まれたAIがそれらを判断し
オースデュエルを実行する。
イーサン「断れなかったって、なんでだ?
そんな契約、断っちまえばよかったんじゃないか?」
当然、オースデュエルは一方的に開始されるものではなく
拒否することも可能だ。
マイカ「断れなかったんだよ!
そいつは前にも俺のダチからデッキをパクった奴だった。同じ方法で!
俺がデュエルに勝ったら、ダチから奪ったデッキを返すって
約束だったんだ!だから断るわけにはいかなかった!」
マイカからデッキを奪った者が提示した条件は、
マイカの友達のデッキを返すこと。
ただしマイカがデュエルに敗北した場合、
その者にマイカのデッキを渡さなければならない。
そのような契約内容のオースデュエルだったということになる。
遊次「そっか…。そりゃ断れねえよな。お前は間違ってねえ。」
友達のために懸命に戦ったマイカに対して遊次は賞賛の言葉を贈る。
彼は子供ながらに何かを守るために戦った立派なデュエリストであり、
同時にこんな健気な子供を狙って勝負を仕掛けた犯人に対して
怒りが湧き上がってくる。
灯「お友達もその犯人にデッキを奪われたんだよね。
子供ばっかりを狙ってるってことなのかな」
遊次「だとしたら許せねえ。今すぐそいつをぶっ飛ばして、
マイカのデッキを取り返す」
灯「ぶっ飛ばすって…。いくら相手が悪人でもだめだよ暴力は」
遊次「暴力じゃねえよ。もちろん正当な方法で、だ」
そう言うと遊次は自らのデッキを眼前に掲げる。
灯「そっか、そうだよね。でもどうやって?
名前も顔もわからないんだよ?」
遊次「かたっぱしから探していくしかねえだろ!
でかくて怖い奴なんだよな?」
トミー「うん…。」
イーサン「ほかに特徴は?身長とか年齢とかさ。あと性別も聞いてないな」
トミー「そいつは男で、身長はおっきかったよ…。
うーん、190cm…ぐらいあったと思う…」
遊次「190!?そりゃかなり見つけやすいな」
イーサン「年齢は?どれぐらいに見えた?」
トミー「うーん、20代後半ぐらいだよ、多分」
遊次「オッケー!そんだけわかりゃ十分だ!
とっとと見つけて俺がぶっ倒す!」
イーサン「ちょっと待て。闇雲に探すよりも効率のいい方法がある。
俺はSNSとかネットで情報を探して犯人を特定してみるよ」
灯「私はデッキを奪われたっていうマイカ君のお友達にも話聞いてみるね!」
遊次「あぁ、頼んだ!俺はとにかく街を探し回って聞き込みしてみるぜ。
マイカ、待ってろ。すぐお前のデッキを取り返してやる」
マイカ「絶対だよ!俺の大事なデッキなんだ!
昔から俺と一緒に戦ってきた宝物なんだよ!
俺のライドライオ…。このままお別れなんて絶対にイヤだ!」
ライドライオというカードがマイカのフェイバリットカードらしい。
マイカにとっては家族を奪われたような心持ちだろう。
遊次「…あぁ!大丈夫だ、俺達に任せとけ!」
マイカの真っ直ぐな熱いを受け止め、遊次達の心にも火が点く。
遊次「それじゃあなんでも屋Next、初仕事開始だ!」
遊次は扉を開けると、走って街へ繰り出していった。
その背中を不安げに見つめながらトミーが口を開く。
トミー「…でも、もしアイツを見つけても、勝てるのかな?
お兄ちゃんだって弱いわけじゃないんだ。クラスでも上のほうだと思う。
それでも簡単に負けちゃったんだ…。
もしあのなんでも屋の人が負けちゃったら…」
トミーは心配そうに灯の顔を見つめる。
灯はそれに応え、笑顔で返す。
灯「大丈夫。あのなんでも屋のお兄さん、強いから。ね?」
灯はイーサンに視線を送る。
イーサン「あぁ、あいつは負けないさ、
必ずお兄ちゃんのデッキを取り返してくれる。
絵は描けなくてもパソコンが触れなくても、
デュエルに関しちゃ間違いなくウチのNo.1さ」
灯とイーサンの言葉はおべんちゃらではなく、
心から遊次に送る信頼だった。トミーもそれを感じていた。
トミー「…そっか。信じるよ、あの人のこと。
お兄ちゃんも、信じて待ってみよう」
マイカ「…うん」
灯「じゃあ私はマイカ君のお友達に話を聞きに行ってくる!
何かわかったら連絡するから!
トミー君とマイカ君も一緒に来てくれる?
その子のところまで案内してほしいな」
マイカ「わかった」
イーサン「頼んだぞ 俺は俺で情報を集めておく」
灯は事務所前に駐めてある真っ赤な車にトミーとマイカを乗せ、
マイカの友達の家へと向かった。
----------------------------------------------------------------------
灯はトミーとマイカの友達であるボブの家に来ていた。
彼もその大柄な男にデッキを奪われた被害者の1人だ。
軽く自己紹介を済ませ、本題のデッキ強奪について聞くことにした。
ボブ「俺も断れない状況に追い込まれてデッキを奪われたんだ。
俺の時は妹のデッキを人質にされて…。ひでえよ…。」
灯「そう…。つらかったね。そうやって連鎖するように
デッキを奪った子の関係者をターゲットにしてるわけね。
その犯人について何か知ってることはない?
大柄な男性ってことはわかってるんだけど…」
ボブ「うーん…。俺もそのぐらいしか…」
灯「そっか…。その男にオースデュエルを仕掛けられた場所はどこ?」
ボブ「児童館の近くの公園。
友達と遊んでたら急に数人で現れて…。怖かった。」
マイカ「俺の時も児童館の近くだった!
トミーといるところにゾロゾロと現れやがったんだ。
それで、君のお友達からデッキを奪ったから、
取り返したければオースデュエルを受けろって…」
灯「児童館の近くね。子供を狙うためにその付近を狙ってるのかも。
ありがとう!」
灯はその事を遊次とイーサンにも電話で連絡をする。
スマートフォンで遊次とイーサンにビデオ通話をかける。
・
・
・
遊次「オッケー!じゃあ俺は児童館の近くを回ってみる!
ちょうど近くに来てんだ」
イーサン「でも、たまたまその付近にいるかはわからないがな。
それと、俺も1つSNSで情報を掴んだ。
ドミノタウン在住と思われるアカウントに絞って情報を集めたところ、
こんな投稿があった。」
イーサン「"また近所でギロを見かけた。
うちの子供が狙われないといいけど…。送り迎えした方がいいな"」
イーサン「別の投稿。"ギロって人怖すぎ!
あんな図体で現れたらそりゃ子供もビビるわ"」
遊次「子供を狙うとかでけえ図体とか、特徴が一致してんな。」
灯「ギロ…その人が犯人なのかな?」
遊次「子供狙う図体のでけえ奴なんか、
そんじょそこらにあふれかえってるわけねえ!
もうほぼそいつだろ!ぜってえ俺がぶっ飛ばす!」
イーサン「まだ確定はしてないがな。」
トミー「ギロ…。どこかで聞いたことある気が…」
通話を聞いていたトミーは独り言のように呟く。
その男の名前にどこか心当たりがあるらしい。
遊次「なあアンタ、ギロって奴知ってるか?こーーんなでっけえ奴。」
通行人「は、はい?いえ、知らないです…」
遊次は通話中にも関わらず、
すでに周辺の人に聞き込みを開始しているようだ。
トミー「ギロ…ギロ…」
ボブ「ギロってさ、あれじゃない?最近、でっかい看板つけてた…」
トミー「そ、それ!それだ!」
子供たちが何やら重要な情報を思い出したらしい。
灯「何か思い出したの?詳しく教えて!」
トミー「児童館の近くにずっと空き家だったところがあったんだ。
でも最近、そこに"GILO"っていうでっかい看板がついてて…。
学校でもちょっと噂になってたんだ。
多分、最近その家を借りた?ってことだと思うけど…」
灯「それ、めっちゃ大事な情報だよ!ありがとみんな!
イーサン、遊次、聞いた?
児童館近くの、GILOって大きな看板のかかった家!」
遊次「でっけえ看板?ちょうど目の前の家にかかってるけど…」
遊次の目の前にはまさに「GILO」という大きな看板がかかった、
ボロボロの家が建っていた。
イーサン「それだ遊次!
でもまだギロって奴が犯人とは確定してないから、慎重に…」
遊次「たのもーーーーーーーーー!!」
イーサンが忠告し終わる前には、
遊次はすでにその家のドアを蹴破っていた。
ボロボロの空き家だったため、幸か不幸か、ドアは一撃で簡単に外れた。
中にいた数人の男と、
奥に鎮座していた大柄な男は目を丸くして驚いていた。
大柄な男「な、なんだお前は!!!!人んちに勝手に…」
遊次「おめえがギロって奴か?
今からお前をぶっ飛ばすから、覚悟しとけ!!」
一部始終を通話で聞いていた灯とイーサンは溜息をついた。
イーサン「はぁ…またこうなるのか…」
灯「うん…ちょっと想像はついてたけど…」
遊次が無鉄砲に突っ走ってしまうのは2人にとっては日常茶飯事らしい。
イーサン「とにかく、灯たちもギロの家に向かってくれ。
俺も今から向かう!」
灯「わかった!トミー君とマイカ君も行こう!
ボブ君、話聞かせてくれてありがとう!助かった!」
灯はボブにお礼を言うと、急いで車に乗り込んだ。
子供たちもそれに続いて車に乗り込む。
灯は意外にも車の運転ができ、Nextに免許を持っているのは灯だけだ。
灯は早速、真っ赤に光るボディの車を走らせ遊次のもとへ向かった。
・
・
・
細い男「人ん家のドアブチ壊しやがって!なんなんだお前は!」
小さい男「しかもギロ様に向かってなんだその態度は!!」
ギロの取り巻きである2人の男も、突然現れた遊次に動揺を隠せない。
ギロ「ギロは俺だが、お前はなんだ?
俺をぶっ飛ばす?言い間違いなら今のうちに訂正しとけよ」
ギロは立ち上がり、遊次の目の前に立っていた。
かねてから言われていた特徴どおり大柄なだけあり、
目の前に来ただけで圧倒される迫力だ。
その眼差しは怒りに満ちており、遊次に向けられていた。
遊次「訂正なんかする必要はねえ。何度でも言ってやる。
俺はお前をぶっ飛ばす!
子供たちから大事なデッキを奪いやがったクズ野郎のお前をな!」
ギロ「ほぉ…。奪った?それは聞き捨てならねえなぁ。
おいお前ら、俺が子供たちから、
デッキを"奪う"なんて真似、1度でもしたか?」
ギロが取り巻き達のほうを振り返る。
細い男「いいえ!めっそうもない!!」
小さい男「とんだ言いがかりです!!」
遊次「あ、あれ…?
お前が子供たちからデッキを奪った犯人じゃねえのか…?
やべ、いつもみたいに勢いに任せて突入しちまったけど…
ミスったか?俺…」
遊次も今頃になって自分の無鉄砲さに気付いたらしい。
ギロ「奪ったなんてとんでもない!俺はただ子供たちと"約束"をして、
その約束どおりデッキを"もらった"だけだぜ!」
遊次「やっぱりお前じゃねえか!!!
ふざけんじゃねえ!か弱い子供ばっか狙いやがって!」
やはりマイカやボブからデッキを奪ったのはこのギロだったらしい。
ギロ「そもそもなんなんだお前は。
名乗りもしねえで失礼なことばっかほざきやがる。」
遊次「俺は神楽遊次。なんでも屋をやってる。
お前に奪われたデッキを取り返すってのが依頼内容だ。
だから俺はお前をぶっ飛ばしに来た!」
ギロ「なんでも屋…?ククク…何言ってんだお前。
けっこういい歳だよな?ガキじゃあるめえし。」
細い男「ギャハハ!!なんでも屋だってよ!!」
小さい男「ガキのおままごとじゃねえか!!」
遊次「バカにすんじゃねえ!俺は本気だ!
お前らがどう思おうが関係ねえ デッキは返してもらう!」
ギロ「言ったよな?俺はそもそも"約束"をしてデッキをもらってんだ。
わかるか?約束。
ガキ共もデュエルに負けたらデッキを渡すことを承認してるってことだ。
何が悪い?」
遊次「その約束ってのも半ば無理やり交わしたようなもんだろ!
ダチのデッキが奪われてんだ、それを取り返すためなら断れるはずねえ!」
ギロ「何故だ?そんなダチのことなんか無視して断わりゃあいい。
そうすりゃお前の依頼人もデッキを奪われ…おっと、
デッキを俺にプレゼントすることなんかなかったのにな!ハハハ!」
遊次「てめえ…!んなことできるわけねえだろ!
デュエリストにとってデッキは宝物だ。
ダチが宝物奪われたってんなら、デュエリストは勝負を受けるしかねえ!」
ギロ「ハッ、勝ち目のねえ戦いを受けちまったそのガキがバカなだけだろうが。俺は正々堂々デュエルをして勝っただけさ。」
遊次「どこが正々堂々だ!
そもそも子供ばっか付け狙ってデッキを奪うそのやり口が気に食わねえ。
相手を選んでる時点でデュエリスト失格だお前は!」
遊次はギロを睨み、真っ直ぐ対峙している。
その時、背後に真っ赤な車が現れた。
車からは灯とイーサンが降りてきた。
灯はここへ向かう途中にイーサンを拾ってきたらしい。
灯「遊次!」
遊次「灯、イーサン!やっぱこいつが犯人だったぜ!」
トミーとマイカも車から降りる。
家にぽっかりと空いた穴から見える大柄な男は、
まさにマイカからデッキを奪った男本人であった。
マイカ「あいつだ!!俺のデッキを奪ったのは!あの野郎、よくも!」
トミー「に、兄さん!落ち着いて!」
マイカは今にも襲い掛かりそうな勢いでギロを威嚇する。
トミーは必死にそれを押さえつける。
遊次「大丈夫だマイカ。今から俺が取り返してやる。」
遊次「おいギロ、俺とデュエルをしろ!オースデュエルだ!」
ギロ「ほう?」
細い男「ギロ様に勝負を挑むなんて!」
小さい男「命知らずにも程がありますなぁ!」
遊次「俺が勝ったらお前が今まで奪ったカードは全て返してもらう。」
ギロ「お前が負けたらどうすんだ?肝心なのはそこだぜ」
遊次「俺が負けたら、俺のデッキはお前にくれてやる」
ギロ「ほう、面白い。自らデッキを人質に差し出すとは。
だがダメだ、条件が釣り合わねえ。
こっちは奪った…いや、もらったカード全部を賭けるんだ、
お前のデッキ1つじゃ足りねえよ。却下だ」
遊次「な…!てめえ、逃げんのか!!」
ギロ「逃げるわけじゃねえ。これは交渉・契約なんだ。
釣り合ってなきゃ却下に決まってんだろ。
それとも、もっといい条件でも提示してくれんのか?」
遊次「それは…」
遊次が迷っている時、背後から声がする。
灯「遊次、私のデッキも賭けて。」
イーサン「気が合うな灯、俺も同じことを考えていた。
俺のデッキも賭けてくれ。」
遊次「お、お前ら…!でも…いいのか?もし俺が負けちまったら…」
灯「遊次が負けるわけない。私信じてるから!」
イーサン「あんな小悪党に負けるほどお前はヤワじゃないだろ?
見せてやれ!お前のデュエルを!」
遊次「灯、イーサン…。」
遊次は葛藤していた。
先ほど自分も言ったように、デッキはデュエリストにとって宝だ。
他人の宝物をそう簡単に賭けていいものだろうか。
しかし、これにノらなければギロからカードを取り返せない。
灯とイーサンから贈られる真っ直ぐなまなざしを受け、
遊次は決意を固めた。
遊次「わかった。ありがとう、俺を信じてくれて。
お前たちの覚悟も俺が背負ってやる!
おいギロ!後ろの灯とイーサンのデッキも賭ける!それでどうだ!」
ギロ「フン、いいだろう!
デッキが一気に3つも手に入るとなりゃあ儲けもんだ!
わざわざカモがネギしょってやってきやがったぜ!
後悔するなよ!さあ、オースデュエルの開始だ!」
遊次とギロはポケットから小さな機械を取り出し腕にセットする。
手のひらサイズの機械を腕に取り付けると、
一瞬の間にデュエルディスクへと変形した。
両者はそのデュエルディスクに自らのデッキをセットする。
そしてそのデュエルディスクから機械音声が流れだす。
デュエルディスク・AI「オースデュエルの開始が宣言されました。
内容確認中。
プレイヤー1 神楽遊次 契約内容:対戦相手 ギロ=ギャバンが他者から受領したカードを全て元の持ち主に返還する事。
プレイヤー2 ギロ=ギャバン 契約内容:対戦相手 神楽遊次および花咲灯・イーサン=レイノルズのデッキをギロ=ギャバンへ受け渡す事。
契約内容を承認します。デュエルの敗者は、
勝者が提示した契約を履行する事が義務付けられます。」
デュエルディスクに組み込まれたAIが契約内容を確認し、
法律・倫理性・実行可能性の観点から問題なしと判断。
今ここに遊次とギロのオースデュエルが成立した。
遊次「さあ、行くぞクソ野郎!」
ギロ「かかってきやがれ!」
遊次・ギロ「デュエル!」
第1話 完
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~あとがき~
初めてSSを書いたので拙い部分もあると思います。
設定や人物の詳細などは概要欄?的なとこに書いてます。
ちなみに主人公の名前は「Next」 = 「次」なので「遊次」です。
オースデュエルという設定はデュエルによって物語を動かすのに
うってつけだと思っています。
アニメでも「よく考えたらそれデュエルやる意味ある?」みたいな事
割とありますからね。
自分と相手・双方の目的を進めるためにはリスクを背負わなければならず
1回のデュエルが与える物語への影響は大きくなります。
次回は初のデュエル回です。
コメント頂けると幸いです!
神楽遊次(かぐら ゆうじ)は椅子にもたれかかった姿勢のまま、
事務所の天井に向かって唐突に叫んだ。
茶色のメッシュが入ったオレンジの髪で、20歳。
胸には真っ赤に輝く大き目のペンダントを付けている。
(キャラデザイン:ttps://imgur.com/a/5NdVaZI
※URLの最初に「h」を付けてURLを開くと画像を見れます。)
「…それ、今日で何回目?」
事務所の掃除をしていた白い髪の女の子、
花咲灯(はなさき ともり)は呆れた目で呟く。
(キャラデザイン:キャラデザイン:ttps://imgur.com/a/uyRG5dJ
※URLの最初に「h」を付けてURLを開くと画像を見れます。)
「今日だけじゃないぞ。Nextを立ち上げてからこの数日間、何回聞いたことか」
30代後半の緑髪のパーマの男性、イーサン=レイノルズは
パソコンのキーを叩きながら灯の言葉に付け足した。
(キャラデザイン:ttps://imgur.com/a/XUIjiTv
※URLの最初に「h」を付けてURLを開くと画像を見れます。)
イーサン「計ってみたが、毎回約2時間ごとに同じ叫び声が聞こえるんだ。
8時始業で、今の暇だーが今日で2回目だから、もう12時か。
昼飯でも行くか?」
灯「いいね!ちょうど私もお腹が減ってたところ。遊次も行こうよ」
遊次「全っっっっ然、依頼が来ねえ!!!!!」
灯の提案を無視して、遊次は現状に感嘆していた。
遊次「俺が子供の頃から描いていた夢!
なんでも屋をついに設立したんだぞ!この街に!
なんでも屋だぞなんでも屋!なんでもやるんだぞ!
夢のような会社だろうが!
もっと依頼人で溢れかえってないとおかしい!!!」
遊次は数日前、この街「ドミノタウン」に
兼ねてより描いていた「なんでも屋」を設立した。
その名は「Next」。
13年前、大災害が起きてボロボロになった街を元気にしたいと、
遊次が子供の頃から描いていた夢だった。
親代わりのイーサンと、幼馴染の灯を誘ってついに設立したはいいものの、
小さな事務所は閑古鳥が鳴いていた。
イーサン「そりゃ、そんなにうまくはいかないさ。何しろ当事務所、
驚くことに今のところ一切の広報活動を行ってないからな」
灯「まあ、開いたばっかりで掃除とかその他もろもろ色々バタバタしてるからねー。しょうがないよー」
遊次「じゃあ作ってくれよ!ポスターでもなんでも!」
灯「作れって言われても…」
遊次「灯の美的センスと、イーサンの技術力!
お前たちが力を合わせれば絶対にできる!
さあ!今すぐポスター作成にとりかかろう!」
イーサン「肝心のお前は何をするんだ?」
遊次「俺は………ほら、所長だから。」
イーサン「天井に暇だーー!って叫ぶのが所長の仕事か?」
遊次「うぅ…でもしょうがないだろ?ポスターに関しては俺の出番はねえ。
俺の画力は終わってるし、技術面に関してはもっと終わってる。」
遊次はこれ以上ないほどの笑顔でサムズアップをして見せる。
灯「開き直ってる…」
遊次「そのかわり、依頼が来たら俺が先陣切って解決するんだ!
そんでお前らを腹いっぱい食わせてやるからな!任せとけ!」
イーサン「腹いっぱいって…。
前も言ったが、金銭面については相当厳しいぞ。
なんでも屋っつっても基本的にはミニマムな依頼がほとんどだろうからな。
逃げたペットの猫探しみたいな。そんなのでがっぽりは儲けられねえよ。」
遊次「でも一応事務所を立ち上げてお前たちを雇った以上、
俺はお前たちを食わせる責任がある!
だからこそ未だに依頼ゼロのこの現状を嘆いているんだ!」
灯「そんな焦らないで遊次。
私たちだってほとんどボランティアみたいな気持ちで入ってるんだから。」
灯「お金を稼ごうとか、そんな気持ちでやってないよ。
遊次の夢の手助けをしたい…というか、遊次の夢は私の夢だから。ね?」
遊次「灯…お前って奴はぁ…!!」
遊次は目をうるうるさせながら灯の手を取る。
灯は照れくさそうにその手を握り返している。
イーサン「まあ灯に関しては実家もあるし、
遊次は今までみたいに俺と暮らしていけば当面は困らないだろう。
一応俺だっていい大人だ、貯金は多少ある。」
イーサンは13年前から遊次の親代わりをしている。
母は遊次を産んでからしばらくして病死、
13年前の災害直後に父親も失踪してしまった。
遊次をここまで男手一つで育ててきたのはイーサンだった。
遊次「だからといっていつまでたっても今のままじゃいけねえ!
待ってても誰も来ないってことがわかったんだ。
ここからはとにかく動きまくるぞ!」
灯「そうだねえ。
それじゃあ遊次のいったとおり、ポスター作りからかなあ?」
イーサン「俺はホームページを鋭意制作中。
皆こっからが気合の入れどころ…ん…?」
Nextのメンバーが気合を入れなおしたその時、
事務所の扉がそーっと開いた。
扉から小さな頭が2つ、こちらを覗いた。
遊次「ま、まさか…」
灯「噂をすればさっそく…!?」
依頼者の少年「す、すみません…。なんでも屋って聞いたんですけど…。」
遊次「依頼者きたーーーーーーー!!!」
ついになんでも屋「Next」に初の依頼者がやってきた。
----------------------------------------------------------------------
依頼者の少年「僕はトミーって言います。こっちは兄のマイカ。」
依頼者は幼い兄弟で、子供たち2人だけでNextにやってきたのだ。
兄のマイカは事務所に入ってからもずっと下を向いたまま黙っている。
遊次「おう!トミー!マイカ!よろしくな!
さっそく依頼料についてなんだけど、君たちの親の年収はいくらぐらい…」
イーサン「アホか!!」
遊次が言い終わる前に、イーサンは遊次にチョップを入れていた。
遊次は「イデッ!!」と言って頭を押さえる。
灯「いきなりお金の話なんかしちゃだめでしょ!しかもこんな子供に」
遊次「すまねえ!!さっきまでお金のことばっか考えてたからつい!」
イーサン「ごめんな、君たち。ところで、依頼っていうのはどんな?」
イーサンが改めて仕切りなおす。
トミー「依頼っていうのは…」
マイカ「俺のカードを取り返してくれ!!!」
トミーの言葉を遮り、ずっと黙っていた兄のマイカが口を開いた。
遊次「カード?取り返す?」
灯「誰かにとられちゃったの?」
マイカ「そうだ!あの野郎…
俺の大事なデッキを丸ごと全部持っていきやがった!
許せねえ!!いくら約束だからってあんな…」
怒りの感情を剝き出しにしたまま、マイカは言葉を紡いだ。
しかし、一同はまだ状況が呑み込めない。
イーサン「落ち着いてくれ。何があったんだ?」
トミー「お兄ちゃんはデッキを奪られちゃったんだ。」
灯「デッキを…。そっか、災難だったね。
それで、助けを求めてうちに来てくれたんだね。」
灯が子供と同じ目線で問いかけると、トミーはうなずく。
遊次「奪われたって誰に?どんな奴だ?」
トミー「名前はわからない…急に話しかけられたから。
体はおっきくて、怖かったよ。」
イーサン「さっき、"約束"って言ってたよな。
約束の結果、デッキを奪われたって。間違いないかい?」
マイカ「…あぁ。デュエルをしたんだ、そいつと。
負けたらデッキを渡すって約束で。でも!断れなかったんだ!」
遊次「オースデュエル、だな?」
オースデュエルとは、この世界に存在するデュエルによる契約方式だ。
なにか物事を決めるときや争いが起きたとき、両者の間で契約を結び、
デュエルの敗者は勝者が提示した契約を履行しなければならない。
当然、法律に背く内容・反倫理的な内容・実行不可能と判断される内容は
契約として認められない。
デュエルディスクに組み込まれたAIがそれらを判断し
オースデュエルを実行する。
イーサン「断れなかったって、なんでだ?
そんな契約、断っちまえばよかったんじゃないか?」
当然、オースデュエルは一方的に開始されるものではなく
拒否することも可能だ。
マイカ「断れなかったんだよ!
そいつは前にも俺のダチからデッキをパクった奴だった。同じ方法で!
俺がデュエルに勝ったら、ダチから奪ったデッキを返すって
約束だったんだ!だから断るわけにはいかなかった!」
マイカからデッキを奪った者が提示した条件は、
マイカの友達のデッキを返すこと。
ただしマイカがデュエルに敗北した場合、
その者にマイカのデッキを渡さなければならない。
そのような契約内容のオースデュエルだったということになる。
遊次「そっか…。そりゃ断れねえよな。お前は間違ってねえ。」
友達のために懸命に戦ったマイカに対して遊次は賞賛の言葉を贈る。
彼は子供ながらに何かを守るために戦った立派なデュエリストであり、
同時にこんな健気な子供を狙って勝負を仕掛けた犯人に対して
怒りが湧き上がってくる。
灯「お友達もその犯人にデッキを奪われたんだよね。
子供ばっかりを狙ってるってことなのかな」
遊次「だとしたら許せねえ。今すぐそいつをぶっ飛ばして、
マイカのデッキを取り返す」
灯「ぶっ飛ばすって…。いくら相手が悪人でもだめだよ暴力は」
遊次「暴力じゃねえよ。もちろん正当な方法で、だ」
そう言うと遊次は自らのデッキを眼前に掲げる。
灯「そっか、そうだよね。でもどうやって?
名前も顔もわからないんだよ?」
遊次「かたっぱしから探していくしかねえだろ!
でかくて怖い奴なんだよな?」
トミー「うん…。」
イーサン「ほかに特徴は?身長とか年齢とかさ。あと性別も聞いてないな」
トミー「そいつは男で、身長はおっきかったよ…。
うーん、190cm…ぐらいあったと思う…」
遊次「190!?そりゃかなり見つけやすいな」
イーサン「年齢は?どれぐらいに見えた?」
トミー「うーん、20代後半ぐらいだよ、多分」
遊次「オッケー!そんだけわかりゃ十分だ!
とっとと見つけて俺がぶっ倒す!」
イーサン「ちょっと待て。闇雲に探すよりも効率のいい方法がある。
俺はSNSとかネットで情報を探して犯人を特定してみるよ」
灯「私はデッキを奪われたっていうマイカ君のお友達にも話聞いてみるね!」
遊次「あぁ、頼んだ!俺はとにかく街を探し回って聞き込みしてみるぜ。
マイカ、待ってろ。すぐお前のデッキを取り返してやる」
マイカ「絶対だよ!俺の大事なデッキなんだ!
昔から俺と一緒に戦ってきた宝物なんだよ!
俺のライドライオ…。このままお別れなんて絶対にイヤだ!」
ライドライオというカードがマイカのフェイバリットカードらしい。
マイカにとっては家族を奪われたような心持ちだろう。
遊次「…あぁ!大丈夫だ、俺達に任せとけ!」
マイカの真っ直ぐな熱いを受け止め、遊次達の心にも火が点く。
遊次「それじゃあなんでも屋Next、初仕事開始だ!」
遊次は扉を開けると、走って街へ繰り出していった。
その背中を不安げに見つめながらトミーが口を開く。
トミー「…でも、もしアイツを見つけても、勝てるのかな?
お兄ちゃんだって弱いわけじゃないんだ。クラスでも上のほうだと思う。
それでも簡単に負けちゃったんだ…。
もしあのなんでも屋の人が負けちゃったら…」
トミーは心配そうに灯の顔を見つめる。
灯はそれに応え、笑顔で返す。
灯「大丈夫。あのなんでも屋のお兄さん、強いから。ね?」
灯はイーサンに視線を送る。
イーサン「あぁ、あいつは負けないさ、
必ずお兄ちゃんのデッキを取り返してくれる。
絵は描けなくてもパソコンが触れなくても、
デュエルに関しちゃ間違いなくウチのNo.1さ」
灯とイーサンの言葉はおべんちゃらではなく、
心から遊次に送る信頼だった。トミーもそれを感じていた。
トミー「…そっか。信じるよ、あの人のこと。
お兄ちゃんも、信じて待ってみよう」
マイカ「…うん」
灯「じゃあ私はマイカ君のお友達に話を聞きに行ってくる!
何かわかったら連絡するから!
トミー君とマイカ君も一緒に来てくれる?
その子のところまで案内してほしいな」
マイカ「わかった」
イーサン「頼んだぞ 俺は俺で情報を集めておく」
灯は事務所前に駐めてある真っ赤な車にトミーとマイカを乗せ、
マイカの友達の家へと向かった。
----------------------------------------------------------------------
灯はトミーとマイカの友達であるボブの家に来ていた。
彼もその大柄な男にデッキを奪われた被害者の1人だ。
軽く自己紹介を済ませ、本題のデッキ強奪について聞くことにした。
ボブ「俺も断れない状況に追い込まれてデッキを奪われたんだ。
俺の時は妹のデッキを人質にされて…。ひでえよ…。」
灯「そう…。つらかったね。そうやって連鎖するように
デッキを奪った子の関係者をターゲットにしてるわけね。
その犯人について何か知ってることはない?
大柄な男性ってことはわかってるんだけど…」
ボブ「うーん…。俺もそのぐらいしか…」
灯「そっか…。その男にオースデュエルを仕掛けられた場所はどこ?」
ボブ「児童館の近くの公園。
友達と遊んでたら急に数人で現れて…。怖かった。」
マイカ「俺の時も児童館の近くだった!
トミーといるところにゾロゾロと現れやがったんだ。
それで、君のお友達からデッキを奪ったから、
取り返したければオースデュエルを受けろって…」
灯「児童館の近くね。子供を狙うためにその付近を狙ってるのかも。
ありがとう!」
灯はその事を遊次とイーサンにも電話で連絡をする。
スマートフォンで遊次とイーサンにビデオ通話をかける。
・
・
・
遊次「オッケー!じゃあ俺は児童館の近くを回ってみる!
ちょうど近くに来てんだ」
イーサン「でも、たまたまその付近にいるかはわからないがな。
それと、俺も1つSNSで情報を掴んだ。
ドミノタウン在住と思われるアカウントに絞って情報を集めたところ、
こんな投稿があった。」
イーサン「"また近所でギロを見かけた。
うちの子供が狙われないといいけど…。送り迎えした方がいいな"」
イーサン「別の投稿。"ギロって人怖すぎ!
あんな図体で現れたらそりゃ子供もビビるわ"」
遊次「子供を狙うとかでけえ図体とか、特徴が一致してんな。」
灯「ギロ…その人が犯人なのかな?」
遊次「子供狙う図体のでけえ奴なんか、
そんじょそこらにあふれかえってるわけねえ!
もうほぼそいつだろ!ぜってえ俺がぶっ飛ばす!」
イーサン「まだ確定はしてないがな。」
トミー「ギロ…。どこかで聞いたことある気が…」
通話を聞いていたトミーは独り言のように呟く。
その男の名前にどこか心当たりがあるらしい。
遊次「なあアンタ、ギロって奴知ってるか?こーーんなでっけえ奴。」
通行人「は、はい?いえ、知らないです…」
遊次は通話中にも関わらず、
すでに周辺の人に聞き込みを開始しているようだ。
トミー「ギロ…ギロ…」
ボブ「ギロってさ、あれじゃない?最近、でっかい看板つけてた…」
トミー「そ、それ!それだ!」
子供たちが何やら重要な情報を思い出したらしい。
灯「何か思い出したの?詳しく教えて!」
トミー「児童館の近くにずっと空き家だったところがあったんだ。
でも最近、そこに"GILO"っていうでっかい看板がついてて…。
学校でもちょっと噂になってたんだ。
多分、最近その家を借りた?ってことだと思うけど…」
灯「それ、めっちゃ大事な情報だよ!ありがとみんな!
イーサン、遊次、聞いた?
児童館近くの、GILOって大きな看板のかかった家!」
遊次「でっけえ看板?ちょうど目の前の家にかかってるけど…」
遊次の目の前にはまさに「GILO」という大きな看板がかかった、
ボロボロの家が建っていた。
イーサン「それだ遊次!
でもまだギロって奴が犯人とは確定してないから、慎重に…」
遊次「たのもーーーーーーーーー!!」
イーサンが忠告し終わる前には、
遊次はすでにその家のドアを蹴破っていた。
ボロボロの空き家だったため、幸か不幸か、ドアは一撃で簡単に外れた。
中にいた数人の男と、
奥に鎮座していた大柄な男は目を丸くして驚いていた。
大柄な男「な、なんだお前は!!!!人んちに勝手に…」
遊次「おめえがギロって奴か?
今からお前をぶっ飛ばすから、覚悟しとけ!!」
一部始終を通話で聞いていた灯とイーサンは溜息をついた。
イーサン「はぁ…またこうなるのか…」
灯「うん…ちょっと想像はついてたけど…」
遊次が無鉄砲に突っ走ってしまうのは2人にとっては日常茶飯事らしい。
イーサン「とにかく、灯たちもギロの家に向かってくれ。
俺も今から向かう!」
灯「わかった!トミー君とマイカ君も行こう!
ボブ君、話聞かせてくれてありがとう!助かった!」
灯はボブにお礼を言うと、急いで車に乗り込んだ。
子供たちもそれに続いて車に乗り込む。
灯は意外にも車の運転ができ、Nextに免許を持っているのは灯だけだ。
灯は早速、真っ赤に光るボディの車を走らせ遊次のもとへ向かった。
・
・
・
細い男「人ん家のドアブチ壊しやがって!なんなんだお前は!」
小さい男「しかもギロ様に向かってなんだその態度は!!」
ギロの取り巻きである2人の男も、突然現れた遊次に動揺を隠せない。
ギロ「ギロは俺だが、お前はなんだ?
俺をぶっ飛ばす?言い間違いなら今のうちに訂正しとけよ」
ギロは立ち上がり、遊次の目の前に立っていた。
かねてから言われていた特徴どおり大柄なだけあり、
目の前に来ただけで圧倒される迫力だ。
その眼差しは怒りに満ちており、遊次に向けられていた。
遊次「訂正なんかする必要はねえ。何度でも言ってやる。
俺はお前をぶっ飛ばす!
子供たちから大事なデッキを奪いやがったクズ野郎のお前をな!」
ギロ「ほぉ…。奪った?それは聞き捨てならねえなぁ。
おいお前ら、俺が子供たちから、
デッキを"奪う"なんて真似、1度でもしたか?」
ギロが取り巻き達のほうを振り返る。
細い男「いいえ!めっそうもない!!」
小さい男「とんだ言いがかりです!!」
遊次「あ、あれ…?
お前が子供たちからデッキを奪った犯人じゃねえのか…?
やべ、いつもみたいに勢いに任せて突入しちまったけど…
ミスったか?俺…」
遊次も今頃になって自分の無鉄砲さに気付いたらしい。
ギロ「奪ったなんてとんでもない!俺はただ子供たちと"約束"をして、
その約束どおりデッキを"もらった"だけだぜ!」
遊次「やっぱりお前じゃねえか!!!
ふざけんじゃねえ!か弱い子供ばっか狙いやがって!」
やはりマイカやボブからデッキを奪ったのはこのギロだったらしい。
ギロ「そもそもなんなんだお前は。
名乗りもしねえで失礼なことばっかほざきやがる。」
遊次「俺は神楽遊次。なんでも屋をやってる。
お前に奪われたデッキを取り返すってのが依頼内容だ。
だから俺はお前をぶっ飛ばしに来た!」
ギロ「なんでも屋…?ククク…何言ってんだお前。
けっこういい歳だよな?ガキじゃあるめえし。」
細い男「ギャハハ!!なんでも屋だってよ!!」
小さい男「ガキのおままごとじゃねえか!!」
遊次「バカにすんじゃねえ!俺は本気だ!
お前らがどう思おうが関係ねえ デッキは返してもらう!」
ギロ「言ったよな?俺はそもそも"約束"をしてデッキをもらってんだ。
わかるか?約束。
ガキ共もデュエルに負けたらデッキを渡すことを承認してるってことだ。
何が悪い?」
遊次「その約束ってのも半ば無理やり交わしたようなもんだろ!
ダチのデッキが奪われてんだ、それを取り返すためなら断れるはずねえ!」
ギロ「何故だ?そんなダチのことなんか無視して断わりゃあいい。
そうすりゃお前の依頼人もデッキを奪われ…おっと、
デッキを俺にプレゼントすることなんかなかったのにな!ハハハ!」
遊次「てめえ…!んなことできるわけねえだろ!
デュエリストにとってデッキは宝物だ。
ダチが宝物奪われたってんなら、デュエリストは勝負を受けるしかねえ!」
ギロ「ハッ、勝ち目のねえ戦いを受けちまったそのガキがバカなだけだろうが。俺は正々堂々デュエルをして勝っただけさ。」
遊次「どこが正々堂々だ!
そもそも子供ばっか付け狙ってデッキを奪うそのやり口が気に食わねえ。
相手を選んでる時点でデュエリスト失格だお前は!」
遊次はギロを睨み、真っ直ぐ対峙している。
その時、背後に真っ赤な車が現れた。
車からは灯とイーサンが降りてきた。
灯はここへ向かう途中にイーサンを拾ってきたらしい。
灯「遊次!」
遊次「灯、イーサン!やっぱこいつが犯人だったぜ!」
トミーとマイカも車から降りる。
家にぽっかりと空いた穴から見える大柄な男は、
まさにマイカからデッキを奪った男本人であった。
マイカ「あいつだ!!俺のデッキを奪ったのは!あの野郎、よくも!」
トミー「に、兄さん!落ち着いて!」
マイカは今にも襲い掛かりそうな勢いでギロを威嚇する。
トミーは必死にそれを押さえつける。
遊次「大丈夫だマイカ。今から俺が取り返してやる。」
遊次「おいギロ、俺とデュエルをしろ!オースデュエルだ!」
ギロ「ほう?」
細い男「ギロ様に勝負を挑むなんて!」
小さい男「命知らずにも程がありますなぁ!」
遊次「俺が勝ったらお前が今まで奪ったカードは全て返してもらう。」
ギロ「お前が負けたらどうすんだ?肝心なのはそこだぜ」
遊次「俺が負けたら、俺のデッキはお前にくれてやる」
ギロ「ほう、面白い。自らデッキを人質に差し出すとは。
だがダメだ、条件が釣り合わねえ。
こっちは奪った…いや、もらったカード全部を賭けるんだ、
お前のデッキ1つじゃ足りねえよ。却下だ」
遊次「な…!てめえ、逃げんのか!!」
ギロ「逃げるわけじゃねえ。これは交渉・契約なんだ。
釣り合ってなきゃ却下に決まってんだろ。
それとも、もっといい条件でも提示してくれんのか?」
遊次「それは…」
遊次が迷っている時、背後から声がする。
灯「遊次、私のデッキも賭けて。」
イーサン「気が合うな灯、俺も同じことを考えていた。
俺のデッキも賭けてくれ。」
遊次「お、お前ら…!でも…いいのか?もし俺が負けちまったら…」
灯「遊次が負けるわけない。私信じてるから!」
イーサン「あんな小悪党に負けるほどお前はヤワじゃないだろ?
見せてやれ!お前のデュエルを!」
遊次「灯、イーサン…。」
遊次は葛藤していた。
先ほど自分も言ったように、デッキはデュエリストにとって宝だ。
他人の宝物をそう簡単に賭けていいものだろうか。
しかし、これにノらなければギロからカードを取り返せない。
灯とイーサンから贈られる真っ直ぐなまなざしを受け、
遊次は決意を固めた。
遊次「わかった。ありがとう、俺を信じてくれて。
お前たちの覚悟も俺が背負ってやる!
おいギロ!後ろの灯とイーサンのデッキも賭ける!それでどうだ!」
ギロ「フン、いいだろう!
デッキが一気に3つも手に入るとなりゃあ儲けもんだ!
わざわざカモがネギしょってやってきやがったぜ!
後悔するなよ!さあ、オースデュエルの開始だ!」
遊次とギロはポケットから小さな機械を取り出し腕にセットする。
手のひらサイズの機械を腕に取り付けると、
一瞬の間にデュエルディスクへと変形した。
両者はそのデュエルディスクに自らのデッキをセットする。
そしてそのデュエルディスクから機械音声が流れだす。
デュエルディスク・AI「オースデュエルの開始が宣言されました。
内容確認中。
プレイヤー1 神楽遊次 契約内容:対戦相手 ギロ=ギャバンが他者から受領したカードを全て元の持ち主に返還する事。
プレイヤー2 ギロ=ギャバン 契約内容:対戦相手 神楽遊次および花咲灯・イーサン=レイノルズのデッキをギロ=ギャバンへ受け渡す事。
契約内容を承認します。デュエルの敗者は、
勝者が提示した契約を履行する事が義務付けられます。」
デュエルディスクに組み込まれたAIが契約内容を確認し、
法律・倫理性・実行可能性の観点から問題なしと判断。
今ここに遊次とギロのオースデュエルが成立した。
遊次「さあ、行くぞクソ野郎!」
ギロ「かかってきやがれ!」
遊次・ギロ「デュエル!」
第1話 完
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
~あとがき~
初めてSSを書いたので拙い部分もあると思います。
設定や人物の詳細などは概要欄?的なとこに書いてます。
ちなみに主人公の名前は「Next」 = 「次」なので「遊次」です。
オースデュエルという設定はデュエルによって物語を動かすのに
うってつけだと思っています。
アニメでも「よく考えたらそれデュエルやる意味ある?」みたいな事
割とありますからね。
自分と相手・双方の目的を進めるためにはリスクを背負わなければならず
1回のデュエルが与える物語への影響は大きくなります。
次回は初のデュエル回です。
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デュエル回も楽しみにしています。 (2023-03-25 11:26)
ありがとうございます!
ハードル上がっちゃうから時間かけたとか言わなければよかったかも… (2023-03-26 17:56)