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5.Not A Hero 作:お野菜のデーモン
5話目まで禄にデュエル描写書かなかった遊戯王SSがあったんですよ〜
なぁ〜にぃ〜!?!?やっちまったなぁ!!!!!
ということで、デュエル描写だけはずっと考えてて何ならメモ帳に書いてたので爆速投稿です。オリカ投稿みたく何時間に一回とかの制限とか、そういう感じの暗黙の了解があったら消します。
ちなみにこのSSでのデュエルはLPだけ4000、それ以外は11期版マスタールールを想定して進行していきます。よーするにアニメとほぼ同じです。
───────────────────────
『阿笠遊理選手の事故から早くも一週間が経過しました。入院先の病院は未だ沈黙を続けており…』
『皆さん知ってます?あの阿笠遊理とかいう雑魚…あぁいや、チャンピオンの方じゃなくて!運営委員が笑い取りに来てるとしか考えられませんよ!あんな名前だけの雑魚を、わざわざマイナーリーグから引っ張ってくるなんて…』
テレビを付ければ、流れてくるのはそんな情報ばかり。アイツについての情報か、俺への罵倒…勝手に言ってろ。
「……行くか」
いつも通りなのに、いつもより遥かに重く感じるデッキとデュエルディスクを腕に装着し、俺は指定されたスタジアムに向かう…今日の勝負、これが俺にとって最後のターニングポイントだ。
───────────────────────
スタジアムについて早々罵詈雑言が俺を出迎えた。
『失せろニセモノ!』
『勝てもしねぇ若手がメジャーに来んじゃねー!』
『消えろやカスゥー!』
物を投げられ、言葉の刃が背中に突き刺さる…こんなの気にもならない。
『Ladies&Gentleman!今夜もメジャーリーグをご覧いただきありがとうございます。本日の対戦カードは…ちょっ?!な、誰だアンタ!カメラの前に立ってんじゃ…』
「貸せ。すぐに返す」
フィールドでマイクパフォーマンスをしてるアナウンサーからマイクを奪い取ると、カメラに向かって俺は高らかに宣言する。
「『今日、俺は勝つためにここに来た。もし勝てなかったらその場で利腕を折ってそのまま引退する』…以上だ。悪かったな邪魔して」
「は、はぁ…もう、二度としないように。き、気を取り直して!本日の対戦カードは…」
これでもう、後には引けない。先に言っとくと今の宣言は決してシャレや酔狂で言ったわけではない。
そんな俺の気迫を感じ取ったのか、
ただ呆れて何も言えなくなっているのか。
いつの間にか俺への罵詈雑言は止まっていた。
───────────────────────
『さて、先程大見得を切った阿笠選手がリングにあがります。が……これは?』
『阿笠選手、リングに上がるなりチャンピオンの玉座を指差し静止しています。こ、これは挑発なのでしょうか?例えば「お前なんて眼中に無い」とでも言いたいのでしょうか、解説の響希さん?』
『うーん、どうでしょう……ですが、ただの挑発だとは思えませんね。何かしら意味があると思いますよ』
(……)
俺は、英雄になれるような人間じゃない。
今までの人生がその証拠だ。
マイナーリーグに甘んじ、
不注意で他人を傷つけ、
自分が定めた目標も守れなかった挙句、
その自分すらも見失いかけた。
俺は、どうしようもなく弱い人間だ。
(だが)
そんな俺にも、期待してくれる人がいる。
だったらもうそれでいい。
俺は俺と、そいつのために戦えればそれでいい。
(そうだよな、チャンピオン)
今まで固執していたチャンピオンの座から視線を外し、目の前の相手に集中する。
「ふん。挑発のつもりか知らんが、その程度の安い挑発で俺が動揺すると思ったか?」
「まさか、そもそも挑発じゃねぇし。少し自意識過剰なんじゃないかアンタ」
「…マイナーリーグ上がりで、黒星続きのカスが。さっきこの試合落としたら腕折るとか言ってたよな。精々その汚ぇ血撒き散らさねえように気をつけろよ」
「もう勝った気でいるのか?随分おめでたい頭だな。羨ましいよ」
「…………潰す」
とりあえず精神的優位は取れたか。この程度の挑発で毎回相手のペースを崩せるなら、何も苦労することは無いんだがな。と、そんなことを考えながらデュエルディスクを構え…
「「デュエル!!」」
試合開始の合図が、フィールドに響いた。
阿笠
LP4000
鎌瀬
LP4000
先行は……相手の方か。
「ちっ、俺のターンからか…俺は手札から『無限起動ハーヴェスター』を召喚。効果で『無限起動ブルータルドーザー』を手札に加え、そのままハーヴェスターをリリースして特殊召喚、効果で『無限起動トレンチャー』を特殊召喚しつつ、手札の『無限起動ロードローラー』を特殊召喚!」
まるでフィールド全体を埋め立てるかのような勢いで重機たちがその姿を現していく。
「ブルータルドーザーとトレンチャーの二体でオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ山をも崩す世界最高峰の放水車『無限起動リヴァーストーム』!で、X素材のトレンチャーを取り除くことでデッキから『セリオンズ"キング"レギュラス』を手札に加え、ついでに墓地のトレンチャーの効果発動。ハーヴェスターをフィールドに特殊召喚し効果でロードローラーとハーヴェスターのレベルを7にする!またまたエクシーズ召喚だ『無限起動コロッサルマウンテン』!これで終わりにしてもいいが、まだだ。X素材を取り除いて火力を上げ、そして手札のレギュラスの効果で墓地に送られたハーヴェスターを装備しつつ特殊召喚!」
相手の展開の終わりが近い。戦車と見間違うかのような見た目の放水車と超巨大ショベルカー、そして獅子を思わせるような圧倒的存在感を放つ機械の王が相手フィールドに並び立つ。
「っし、まぁこんなもんか……ターンエンドだ!せいぜいよーく悩めよ。引退したくなかったら、な!」
「ふん、俺のターン……ドロー!」
ようやく俺にターンが回ってきた。引いたカードは……まぁ、可もなく不可もなくってところか。事故では無いが別にいい訳でも…ど、どうしよう。
(……いや、弱気になるな。まだ全然戦える)
「……行くぞ。俺はデッキから『「攻撃」封じ』『「守備」封じ』を1枚ずつ墓地に送り、Exデッキから『シールウィッチ』を特殊召喚する。そしてついでにデッキの『ミミクリボー』の効果も発動。特殊召喚する方を俺は選ぶ!」
「シールウィッチにミミクリボー……雑魚どもを並べて何がしたいのか知らんが、『無限起動ロードローラー』をX素材としているエクシーズモンスターが存在している限りお前のフィールドのモンスターは守備表示になる。怯えろ雑魚ども!」
まず俺のフィールドに降り立ったのは両手に二つの異なる呪符を持った魔法使いの少女と、宝箱に包まれ外の世界に思いを馳せる茶色い毛玉。
二人……二人?とにかく、どちらもやる気マンマンと言った感じで相手フィールドを睨むが……相手の圧に逆に押されてしまったのか片や帽子を深く被って怯えはじめ、片や箱の蓋をそっと閉じカタカタ震え出す。
「……まぁ、いいさ。そんなことよりターンを続けるぞ。今度は手札から『サンダー・ボルト』1枚、デッキから『ライトニング・ボルテックス』2枚、『サンダー・ショート』2枚を墓地に送り『電光の天雷竜』をExデッキから特殊召喚。すぐに効果発動だ『サンダー・ボルト』を除外してその効果をコピーする!」
「させねぇよ、『セリオンズ"キング"レギュラス』!あいつを止めろ!」
次に現れたのは全身稲妻で構成された雷の竜。主の敵対者を排除すべく全身の雷を活性化させたが……その雷が相手に発されることはなく。チャージの隙をつき捨て身で飛び込んできた機械の王に横っ面を思い切り殴られ、その力は敢え無く胡散する。
「……読んでたぜ、ここで止めてくれるってな。俺はデッキから『光の護封剣』、『闇の護封剣』、『炎の護封剣』を墓地に送り『護封剣士ートリニティ』を特殊召喚!特殊召喚成功時の効果でコピーするのは…『闇の護封剣』!」
「ちっ……セコい野郎だ」
3つの異なる素材で出来た剣が空から降り注ぐ。その内の1つを掴み、フィールドに降り立つは護封剣を操る剣士。彼はフィールドの巨大重機の迫力に若干押されつつも、怯えることはなく手に持った闇の剣を相手フィールドに掲げる。
すると相手フィールドはたちまち闇に包まれ、標的を見失った重機たちは静かに機能を停止させた。
圧に押され思うように動けなくなっていたモンスター達も、脅威が見えなくなり少しづつだが調子を戻し始める。
「だが、それがどうした?お前のフィールドはもうほぼ埋まってるんだ、後続のモンスターは出せない。もし出せたとして、一体何が出来る?リヴァーストームはともかくとしてコロッサルマウンテンの方は守備力3100。大してお前のフィールドの最高火力は『電光の天雷竜』の2000止まり。結局突破なんて出来ないんだよ!」
「ふん、そうかもな」
「…なんだと?」
(なんだ…こいつから溢れるこの、妙な自信は…?
…まさか、突破手段を既に用意している…!?)
顔から察するに、今相手はこんな感じのことを考えてるのだろう。だが…
(…………ど、どうしよ〜〜…)
否、全くもって否。我ながらアホすぎる。盤面の制圧とレギュラス突破を重視しすぎて、フィールドにモンスターを出しすぎた。
一応ここからでも勝てるカードはある。あの時アイツから貰ったカードだ。だが…
(て、手札がアレすぎる…)
いや、別に悪い訳では無い。悪くないけど、状況を考えると良くない。何とかあのカードを引かなければジリ貧になって、最終的に俺は負ける。
(とりあえずハッタリが効いてるうちに何とかしなければ…!)
───────────────────────
別に引っ張るほどの内容でもないけど、このままだとアホみたいに長くなって結果私の脳が破裂してしまうので後編に続きます。
次は何日後になるんでしょうね。
なぁ〜にぃ〜!?!?やっちまったなぁ!!!!!
ということで、デュエル描写だけはずっと考えてて何ならメモ帳に書いてたので爆速投稿です。オリカ投稿みたく何時間に一回とかの制限とか、そういう感じの暗黙の了解があったら消します。
ちなみにこのSSでのデュエルはLPだけ4000、それ以外は11期版マスタールールを想定して進行していきます。よーするにアニメとほぼ同じです。
───────────────────────
『阿笠遊理選手の事故から早くも一週間が経過しました。入院先の病院は未だ沈黙を続けており…』
『皆さん知ってます?あの阿笠遊理とかいう雑魚…あぁいや、チャンピオンの方じゃなくて!運営委員が笑い取りに来てるとしか考えられませんよ!あんな名前だけの雑魚を、わざわざマイナーリーグから引っ張ってくるなんて…』
テレビを付ければ、流れてくるのはそんな情報ばかり。アイツについての情報か、俺への罵倒…勝手に言ってろ。
「……行くか」
いつも通りなのに、いつもより遥かに重く感じるデッキとデュエルディスクを腕に装着し、俺は指定されたスタジアムに向かう…今日の勝負、これが俺にとって最後のターニングポイントだ。
───────────────────────
スタジアムについて早々罵詈雑言が俺を出迎えた。
『失せろニセモノ!』
『勝てもしねぇ若手がメジャーに来んじゃねー!』
『消えろやカスゥー!』
物を投げられ、言葉の刃が背中に突き刺さる…こんなの気にもならない。
『Ladies&Gentleman!今夜もメジャーリーグをご覧いただきありがとうございます。本日の対戦カードは…ちょっ?!な、誰だアンタ!カメラの前に立ってんじゃ…』
「貸せ。すぐに返す」
フィールドでマイクパフォーマンスをしてるアナウンサーからマイクを奪い取ると、カメラに向かって俺は高らかに宣言する。
「『今日、俺は勝つためにここに来た。もし勝てなかったらその場で利腕を折ってそのまま引退する』…以上だ。悪かったな邪魔して」
「は、はぁ…もう、二度としないように。き、気を取り直して!本日の対戦カードは…」
これでもう、後には引けない。先に言っとくと今の宣言は決してシャレや酔狂で言ったわけではない。
そんな俺の気迫を感じ取ったのか、
ただ呆れて何も言えなくなっているのか。
いつの間にか俺への罵詈雑言は止まっていた。
───────────────────────
『さて、先程大見得を切った阿笠選手がリングにあがります。が……これは?』
『阿笠選手、リングに上がるなりチャンピオンの玉座を指差し静止しています。こ、これは挑発なのでしょうか?例えば「お前なんて眼中に無い」とでも言いたいのでしょうか、解説の響希さん?』
『うーん、どうでしょう……ですが、ただの挑発だとは思えませんね。何かしら意味があると思いますよ』
(……)
俺は、英雄になれるような人間じゃない。
今までの人生がその証拠だ。
マイナーリーグに甘んじ、
不注意で他人を傷つけ、
自分が定めた目標も守れなかった挙句、
その自分すらも見失いかけた。
俺は、どうしようもなく弱い人間だ。
(だが)
そんな俺にも、期待してくれる人がいる。
だったらもうそれでいい。
俺は俺と、そいつのために戦えればそれでいい。
(そうだよな、チャンピオン)
今まで固執していたチャンピオンの座から視線を外し、目の前の相手に集中する。
「ふん。挑発のつもりか知らんが、その程度の安い挑発で俺が動揺すると思ったか?」
「まさか、そもそも挑発じゃねぇし。少し自意識過剰なんじゃないかアンタ」
「…マイナーリーグ上がりで、黒星続きのカスが。さっきこの試合落としたら腕折るとか言ってたよな。精々その汚ぇ血撒き散らさねえように気をつけろよ」
「もう勝った気でいるのか?随分おめでたい頭だな。羨ましいよ」
「…………潰す」
とりあえず精神的優位は取れたか。この程度の挑発で毎回相手のペースを崩せるなら、何も苦労することは無いんだがな。と、そんなことを考えながらデュエルディスクを構え…
「「デュエル!!」」
試合開始の合図が、フィールドに響いた。
阿笠
LP4000
鎌瀬
LP4000
先行は……相手の方か。
「ちっ、俺のターンからか…俺は手札から『無限起動ハーヴェスター』を召喚。効果で『無限起動ブルータルドーザー』を手札に加え、そのままハーヴェスターをリリースして特殊召喚、効果で『無限起動トレンチャー』を特殊召喚しつつ、手札の『無限起動ロードローラー』を特殊召喚!」
まるでフィールド全体を埋め立てるかのような勢いで重機たちがその姿を現していく。
「ブルータルドーザーとトレンチャーの二体でオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ山をも崩す世界最高峰の放水車『無限起動リヴァーストーム』!で、X素材のトレンチャーを取り除くことでデッキから『セリオンズ"キング"レギュラス』を手札に加え、ついでに墓地のトレンチャーの効果発動。ハーヴェスターをフィールドに特殊召喚し効果でロードローラーとハーヴェスターのレベルを7にする!またまたエクシーズ召喚だ『無限起動コロッサルマウンテン』!これで終わりにしてもいいが、まだだ。X素材を取り除いて火力を上げ、そして手札のレギュラスの効果で墓地に送られたハーヴェスターを装備しつつ特殊召喚!」
相手の展開の終わりが近い。戦車と見間違うかのような見た目の放水車と超巨大ショベルカー、そして獅子を思わせるような圧倒的存在感を放つ機械の王が相手フィールドに並び立つ。
「っし、まぁこんなもんか……ターンエンドだ!せいぜいよーく悩めよ。引退したくなかったら、な!」
「ふん、俺のターン……ドロー!」
ようやく俺にターンが回ってきた。引いたカードは……まぁ、可もなく不可もなくってところか。事故では無いが別にいい訳でも…ど、どうしよう。
(……いや、弱気になるな。まだ全然戦える)
「……行くぞ。俺はデッキから『「攻撃」封じ』『「守備」封じ』を1枚ずつ墓地に送り、Exデッキから『シールウィッチ』を特殊召喚する。そしてついでにデッキの『ミミクリボー』の効果も発動。特殊召喚する方を俺は選ぶ!」
「シールウィッチにミミクリボー……雑魚どもを並べて何がしたいのか知らんが、『無限起動ロードローラー』をX素材としているエクシーズモンスターが存在している限りお前のフィールドのモンスターは守備表示になる。怯えろ雑魚ども!」
まず俺のフィールドに降り立ったのは両手に二つの異なる呪符を持った魔法使いの少女と、宝箱に包まれ外の世界に思いを馳せる茶色い毛玉。
二人……二人?とにかく、どちらもやる気マンマンと言った感じで相手フィールドを睨むが……相手の圧に逆に押されてしまったのか片や帽子を深く被って怯えはじめ、片や箱の蓋をそっと閉じカタカタ震え出す。
「……まぁ、いいさ。そんなことよりターンを続けるぞ。今度は手札から『サンダー・ボルト』1枚、デッキから『ライトニング・ボルテックス』2枚、『サンダー・ショート』2枚を墓地に送り『電光の天雷竜』をExデッキから特殊召喚。すぐに効果発動だ『サンダー・ボルト』を除外してその効果をコピーする!」
「させねぇよ、『セリオンズ"キング"レギュラス』!あいつを止めろ!」
次に現れたのは全身稲妻で構成された雷の竜。主の敵対者を排除すべく全身の雷を活性化させたが……その雷が相手に発されることはなく。チャージの隙をつき捨て身で飛び込んできた機械の王に横っ面を思い切り殴られ、その力は敢え無く胡散する。
「……読んでたぜ、ここで止めてくれるってな。俺はデッキから『光の護封剣』、『闇の護封剣』、『炎の護封剣』を墓地に送り『護封剣士ートリニティ』を特殊召喚!特殊召喚成功時の効果でコピーするのは…『闇の護封剣』!」
「ちっ……セコい野郎だ」
3つの異なる素材で出来た剣が空から降り注ぐ。その内の1つを掴み、フィールドに降り立つは護封剣を操る剣士。彼はフィールドの巨大重機の迫力に若干押されつつも、怯えることはなく手に持った闇の剣を相手フィールドに掲げる。
すると相手フィールドはたちまち闇に包まれ、標的を見失った重機たちは静かに機能を停止させた。
圧に押され思うように動けなくなっていたモンスター達も、脅威が見えなくなり少しづつだが調子を戻し始める。
「だが、それがどうした?お前のフィールドはもうほぼ埋まってるんだ、後続のモンスターは出せない。もし出せたとして、一体何が出来る?リヴァーストームはともかくとしてコロッサルマウンテンの方は守備力3100。大してお前のフィールドの最高火力は『電光の天雷竜』の2000止まり。結局突破なんて出来ないんだよ!」
「ふん、そうかもな」
「…なんだと?」
(なんだ…こいつから溢れるこの、妙な自信は…?
…まさか、突破手段を既に用意している…!?)
顔から察するに、今相手はこんな感じのことを考えてるのだろう。だが…
(…………ど、どうしよ〜〜…)
否、全くもって否。我ながらアホすぎる。盤面の制圧とレギュラス突破を重視しすぎて、フィールドにモンスターを出しすぎた。
一応ここからでも勝てるカードはある。あの時アイツから貰ったカードだ。だが…
(て、手札がアレすぎる…)
いや、別に悪い訳では無い。悪くないけど、状況を考えると良くない。何とかあのカードを引かなければジリ貧になって、最終的に俺は負ける。
(とりあえずハッタリが効いてるうちに何とかしなければ…!)
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別に引っ張るほどの内容でもないけど、このままだとアホみたいに長くなって結果私の脳が破裂してしまうので後編に続きます。
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