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24.燃え上がる魂 作:お野菜のデーモン
多くの没ネタが、無駄でなかったことの証のために!
阿笠の成り上がりを書くために!
SSよ、私は帰ってきた!!
まぁ、大した内容じゃないんですがね。
つーわけで、どうぞ。
───────────────────────
(江歴豪、現指標日本最強のデュエリスト。
使用デッキは継戦能力と爆発力に優れた機械族テーマ『荷電獣』……)
(阿笠遊理、今最もチャンピオンに近い男。
使用デッキは序盤から中盤の瞬間火力に長けたテーマ『魔法融合』……)
(長期戦は不利だ、狙うは短期決戦)
(先行ターンは守りを固め、返す刀でカタを付ける)
((この勝負、先に主導権を握った方の勝ちだ))
お互いトップデュエリスト、奇しくも行き着く思考は同じであった。
こうして、江歴と阿笠の試合が幕を開ける。
江歴 先行
LP4000
阿笠 後攻
LP4000
「俺のターン、手札から『荷電獣スマートホーン』を召喚。効果でデッキから『荷電獣Lightning Emitting Dragon』を手札に加える。続けて、手札から『荷電獣ストーブーン』を特殊召喚、そしてスマートホーンとストーブーンでシンクロ召喚、『荷電獣TV・レックス』!」
ストーブ型の豚とスマホ型のサイを踏み越え、荷電の王が姿を現す。
文字通り顔でもあるその液晶画面に映し出されているのは荷電カードのCMのようななにか。
どうやら妨害ではなく展開を取るつもりらしい。
「『荷電叩き売り』を手札に加える……前に、墓地の『荷電獣スマートホーン』の効果を発動。手札に戻る。そして『荷電叩き売り』を発動しスマートホーンを特殊召喚、デッキから『荷電獣レイトウゴン』を手札に加える」
「手札の『荷電獣レイトウゴン』と『荷電獣エアコング』を特殊召喚、エアコングとレイトウゴンの効果でTV・レックス、エアコング、スマートホーンのレベルを下げ、更に手札から『荷電獣クリーナーガ』を特殊召喚、レイトウゴンのレベルを1まで下げる」
(来るか、江歴豪……!)
これでフィールドのモンスターのレベルの合計は12。
それは、江歴が誇る最強のカードをS召喚する準備が整ったのだとそう告げていた。
「シンクロ召喚、素材はクリーナーガを除いた全て。現れろ荷電の王、『荷電獣TV・レックスーHD』!」
フィールドのTV・レックスが光に包まれる。あまり姿は変わっていないように見えるが、中身は全くの別物。江歴がこのカードを出した時の勝率は9割超え、恐ろしい能力を持ったカードなのだ。
「TV・レックスーHDの効果発動、デッキから好きなカード3枚を手札に加える、そのデメリットとして、俺はこのデュエル中『荷電』カード以外のカードを使えなくなるが……もはや関係ない」
昔、何かで見たことがある。リスクはバネという言葉がピッタリと当てはまったハイリスクハイリターンのカード。
手札に加えられたのは『荷電獣Sハンター』、2枚目の『荷電叩き売り』、『荷電獣クリーナーガ』。
これで次のターン以降の展開もバッチリというわけだ。
「墓地の普通のTV・レックスの効果発動、墓地から特殊召喚し……たった今特殊召喚された『荷電獣・TV・レックス』と『荷電獣クリーナーガ』をリリース、手札から『荷電獣Lightning Emitting Dragon』を特殊召喚」
そして、TVレックスと双璧を成す江歴さんの切り札。
正式名称は長いので専らLEDと略されるそれが、異常な光力を放ちながらフィールドに降り立つ。
(やつの攻撃力はリリースしたモンスターのレベルの合計×300で、クリーナーガのレベルは13、TVレックスが8…合計21で攻撃力は6300。とんでもねぇ、俺のデッキに真正面からぶつかってあれに勝てるカードは存在しない)
「最後に、手札から『荷電獣Sハンター』を特殊召喚、効果で自分フィールドのモンスターの攻撃力はフィールドの『荷電獣』モンスターのレベルの合計×100アップする。ターンエンド」
ダメ押しとばかりに特殊召喚されるSハンター、あれの効果でフィールドのモンスターの攻撃力が更にアップ…LEDの攻撃力は10000にも届かんばかりだ。
(…だが、付け入る隙はある)
荷電獣に妨害カードは存在しない。本来は後攻寄りのデッキなのだ。それが今回は先行、故にあの盤面は威圧感こそあれ吹けば飛ぶ程度の防御力しかない、展開を止めることも出来ないだろう。そここそが付け入る隙。
「…行くぞ。俺のターン、ドロー!」
「お前のスタンバイフェイズ時にLEDの効果発動、このターン、お前は攻撃する場合必ずTV・レックスを攻撃しなければならない。攻撃力7100のTV・レックスをな」
言外に攻撃は不可能だと告げられる。
が、そんなの関係ない。
(引きは最高、このターンに仕留めきる)
次のターンを返せば負けるのは俺、ワンターンキルが望ましい。
「デッキから『サンダー・ボルト』2枚、『ライトニング・ストーム』2枚、『ライトニング・ボルテックス』を墓地に送りExデッキから『電光の天雷竜』を特殊召喚、効果で墓地の『サンダー・ボルト』をコピーする」
これで一旦フィールドは一掃…と、そうは問屋が卸さない。
LEDが破壊される直前、不気味なほど規則的な点灯を見せる。
「予測済みだ、そのためのLEDでもある。効果発動!墓地、除外ゾーンから『荷電獣』を任意の数特殊召喚できる!戻れTV・レックスーHD、Sハンター、ストーブーン、エアコング!」
それは墓地の仲間たちに危機を伝えるモールス信号。傷だらけに錆だらけ、至る所から漏電した痛々しい姿の荷電獣達がそれに答えてフィールドに舞い戻る。
「荷電獣達が特殊召喚されたことで効果発動。Sハンター、エアコング、ストーブーンの順番でチェーンする!逆順処理でまずはストーブーンの効果、お前の『電光の天雷竜』とエアコングを対象に、レベルの高い方を破壊!そして破壊したモンスターのレベル分、レベルの低い方のレベルを上げる。この場合レベルが高いのは天雷竜の方だ。破壊しろ!」
ストーブーンの鼻息が天雷竜とエアコングを包む。天雷竜はあまりの熱気にその身を焼かれ、逆にエアコングは心地よい熱波に高揚。ドラミングをして絶好調をアピール。
続いてエアコング、雄大なドラミングの音色がSハンターを鼓舞、レベルが1アップ。最後にSハンターが両手を打ち鳴らし勝鬨を上げ、フィールド中がそれに乗せられる。
結果、先程より火力の上ではヤバい盤面が出来上がってしまった。
TV・レックスの攻撃力は9300、しかもあれを必ず攻撃しなければならない。
バカ正直に殴れば待っているのは死。
(だが、まだやれる)
「手札の『闇の護封剣』、デッキの『光の護封剣』、『炎の護封剣』を墓地に送り『護封剣士ートリニティ』を特殊召喚。効果で闇の護封剣をコピー」
護封剣士がフィールドに降り立ち、闇の剣を相手に向ける。彼らをここまで導いた光は既に無く、一様に機能を停止していく。
いつもはいぶし銀、言葉を選ばず言ってしまえば地味な活躍ばかりの彼だが、今回ばかりは大活躍だ。少し嬉しそう。
「そして手札から『ブラックホール』を発動!!」
『え?』とでも言いたげな表情のトリニティ。
『今回の出番闇の護封剣1回使っただけ?マジ?』とそんな感じの雰囲気だが、大マジだ。
フィールドに黒い渦が出現、護封剣士と荷電獣たちを飲み込んでいく…というところで、TV・レックスが飲み込まれる直前に機能の一部を再起動、先程LEDがやったのと同じようにデッキへ救難信号を発信。
「破壊された『荷電獣TV・レックスーHD』の効果発動、デッキから好きな『荷電獣』モンスターを任意の数特殊召喚する」
(しぶとい…)
一気に五体のモンスターが並ぶ。内訳は右からクリーナーガ、レイトウゴン、エアコング、Sハンター、ストーブーン。
(このターンに仕留め切るのは不可能、なら…)
「手札の『無機融合』を発動、墓地の『ライトニング・ストーム』2枚、『ライトニング・ボルテックス』をデッキに戻し『エレメントキマイラ』を融合召喚、バトルだ!」
フィールドに降り立つ電撃を纏った姿のエレメントキマイラ。誰狙っても一緒だが、まずは守備の低いSハンターから。
「Sハンター撃破、そしてダメージステップ終了時効果発動、無機融合を手札に加え再び発動だ!」
今度は3種の護封剣をデッキに戻し、剣を纏った姿のエレメント・キマイラが降臨。
クリーナーガをバラバラに引き裂く。
3度目の無機融合のチャンスが回ってきたが…
「手札に戻すのは『サンダー・ボルト』、で…何も発動しない」
「何…?」
普通この場面ならサンダー・ボルトで一掃すべき。だがこれでいい、これがいい。
「ターンエンドだ」
無駄なモンスターは出さず、エレメントキマイラ一体だけで相手にターンを回す。
「…なるほどな。俺のターン、ドロー」
そして江歴も俺の考えを察したのだろう。
一瞬の間を置きつつターンが開始される。
「再びスマートホーンを召喚、効果でストーブーンを手札に加え、ストーブーンの攻撃力分俺のLPを削る」
江歴
LP4000→2600
そして行われる、前のターンの焼き直しのような展開。
ストーブーンを特殊召喚しTV・レックスをシンクロ召喚、効果でスマートホーンが戻った後にエアコングを手札に加え、『荷電叩き売り』で手札に戻ったスマートホーンを特殊召喚、レイトウゴンを手札に加え…
「…『荷電獣TV・レックスーHD』を再びシンクロ召喚!」
そして再び現れる荷電の王。デュエル中に一度の制約故に効果は使用されなかったが、関係ない。
「そして手札の『荷電獣Sハンター』を特殊召喚!」
今回の彼に求められているのはレベル、ただそれだけ。Sハンターの効果で攻撃力アップ、その火力は6300。
「バトルだ、TV・レックスーHDでエレメントキマイラを攻撃!」
阿笠
LP4000→200
「キマイラの効果発動、墓地の『無機融合』を手札に加え手札の『サンダー・ボルト』を発動する!」
人類が作り出した叡智の光と、自然が産んだ天からの光。その二つが激突…キマイラとTV・レックス、両方が吹き飛んだ。
「…ふっ…ターンエンド」
効果は既に使用済み。後続は出てこない。
(付き合わせて悪かったな、江歴さんよ)
「…俺のターン、ドロー!『無機融合』を発動、墓地の『サンダー・ボルト』、『ブラックホール』、『エレメントキマイラ』をデッキに戻し、『エレメントキマイラ』を特殊召喚!」
さて、試合前に言った有終の美なんて飾らせてやらない、これには二つの意味がある。
一つはそのまま、ただの挑発。
もう一つは…
「エレメントキマイラでダイレクトアタック、更にエレメントキマイラの効果で無機融合を手札に加え、発動。『電光の天雷竜』、『護封剣士ートリニティ』、『エレメントキマイラ』をデッキに戻し2体目のエレメントキマイラを特殊召喚、もう一度ダイレクトアタックだ」
江歴 LOSE
LP2600→100→0
阿笠
LP200
『ここで終わるなんて、そんなの認めない』。
そのための土台は作った、後は成り行きを見守るだけだ。
───────────────────────
むふふひさびさにデュエル描写書くのん
って感じで書いてたら
えっ
なにっ
なんだあっ
と、自分のオリカのあまりの扱いづらさに思わずキレていました。
誰じゃ荷電獣とかいう最高にめんどうくさいカードかんがえたのわぁ!?
阿笠の成り上がりを書くために!
SSよ、私は帰ってきた!!
まぁ、大した内容じゃないんですがね。
つーわけで、どうぞ。
───────────────────────
(江歴豪、現指標日本最強のデュエリスト。
使用デッキは継戦能力と爆発力に優れた機械族テーマ『荷電獣』……)
(阿笠遊理、今最もチャンピオンに近い男。
使用デッキは序盤から中盤の瞬間火力に長けたテーマ『魔法融合』……)
(長期戦は不利だ、狙うは短期決戦)
(先行ターンは守りを固め、返す刀でカタを付ける)
((この勝負、先に主導権を握った方の勝ちだ))
お互いトップデュエリスト、奇しくも行き着く思考は同じであった。
こうして、江歴と阿笠の試合が幕を開ける。
江歴 先行
LP4000
阿笠 後攻
LP4000
「俺のターン、手札から『荷電獣スマートホーン』を召喚。効果でデッキから『荷電獣Lightning Emitting Dragon』を手札に加える。続けて、手札から『荷電獣ストーブーン』を特殊召喚、そしてスマートホーンとストーブーンでシンクロ召喚、『荷電獣TV・レックス』!」
ストーブ型の豚とスマホ型のサイを踏み越え、荷電の王が姿を現す。
文字通り顔でもあるその液晶画面に映し出されているのは荷電カードのCMのようななにか。
どうやら妨害ではなく展開を取るつもりらしい。
「『荷電叩き売り』を手札に加える……前に、墓地の『荷電獣スマートホーン』の効果を発動。手札に戻る。そして『荷電叩き売り』を発動しスマートホーンを特殊召喚、デッキから『荷電獣レイトウゴン』を手札に加える」
「手札の『荷電獣レイトウゴン』と『荷電獣エアコング』を特殊召喚、エアコングとレイトウゴンの効果でTV・レックス、エアコング、スマートホーンのレベルを下げ、更に手札から『荷電獣クリーナーガ』を特殊召喚、レイトウゴンのレベルを1まで下げる」
(来るか、江歴豪……!)
これでフィールドのモンスターのレベルの合計は12。
それは、江歴が誇る最強のカードをS召喚する準備が整ったのだとそう告げていた。
「シンクロ召喚、素材はクリーナーガを除いた全て。現れろ荷電の王、『荷電獣TV・レックスーHD』!」
フィールドのTV・レックスが光に包まれる。あまり姿は変わっていないように見えるが、中身は全くの別物。江歴がこのカードを出した時の勝率は9割超え、恐ろしい能力を持ったカードなのだ。
「TV・レックスーHDの効果発動、デッキから好きなカード3枚を手札に加える、そのデメリットとして、俺はこのデュエル中『荷電』カード以外のカードを使えなくなるが……もはや関係ない」
昔、何かで見たことがある。リスクはバネという言葉がピッタリと当てはまったハイリスクハイリターンのカード。
手札に加えられたのは『荷電獣Sハンター』、2枚目の『荷電叩き売り』、『荷電獣クリーナーガ』。
これで次のターン以降の展開もバッチリというわけだ。
「墓地の普通のTV・レックスの効果発動、墓地から特殊召喚し……たった今特殊召喚された『荷電獣・TV・レックス』と『荷電獣クリーナーガ』をリリース、手札から『荷電獣Lightning Emitting Dragon』を特殊召喚」
そして、TVレックスと双璧を成す江歴さんの切り札。
正式名称は長いので専らLEDと略されるそれが、異常な光力を放ちながらフィールドに降り立つ。
(やつの攻撃力はリリースしたモンスターのレベルの合計×300で、クリーナーガのレベルは13、TVレックスが8…合計21で攻撃力は6300。とんでもねぇ、俺のデッキに真正面からぶつかってあれに勝てるカードは存在しない)
「最後に、手札から『荷電獣Sハンター』を特殊召喚、効果で自分フィールドのモンスターの攻撃力はフィールドの『荷電獣』モンスターのレベルの合計×100アップする。ターンエンド」
ダメ押しとばかりに特殊召喚されるSハンター、あれの効果でフィールドのモンスターの攻撃力が更にアップ…LEDの攻撃力は10000にも届かんばかりだ。
(…だが、付け入る隙はある)
荷電獣に妨害カードは存在しない。本来は後攻寄りのデッキなのだ。それが今回は先行、故にあの盤面は威圧感こそあれ吹けば飛ぶ程度の防御力しかない、展開を止めることも出来ないだろう。そここそが付け入る隙。
「…行くぞ。俺のターン、ドロー!」
「お前のスタンバイフェイズ時にLEDの効果発動、このターン、お前は攻撃する場合必ずTV・レックスを攻撃しなければならない。攻撃力7100のTV・レックスをな」
言外に攻撃は不可能だと告げられる。
が、そんなの関係ない。
(引きは最高、このターンに仕留めきる)
次のターンを返せば負けるのは俺、ワンターンキルが望ましい。
「デッキから『サンダー・ボルト』2枚、『ライトニング・ストーム』2枚、『ライトニング・ボルテックス』を墓地に送りExデッキから『電光の天雷竜』を特殊召喚、効果で墓地の『サンダー・ボルト』をコピーする」
これで一旦フィールドは一掃…と、そうは問屋が卸さない。
LEDが破壊される直前、不気味なほど規則的な点灯を見せる。
「予測済みだ、そのためのLEDでもある。効果発動!墓地、除外ゾーンから『荷電獣』を任意の数特殊召喚できる!戻れTV・レックスーHD、Sハンター、ストーブーン、エアコング!」
それは墓地の仲間たちに危機を伝えるモールス信号。傷だらけに錆だらけ、至る所から漏電した痛々しい姿の荷電獣達がそれに答えてフィールドに舞い戻る。
「荷電獣達が特殊召喚されたことで効果発動。Sハンター、エアコング、ストーブーンの順番でチェーンする!逆順処理でまずはストーブーンの効果、お前の『電光の天雷竜』とエアコングを対象に、レベルの高い方を破壊!そして破壊したモンスターのレベル分、レベルの低い方のレベルを上げる。この場合レベルが高いのは天雷竜の方だ。破壊しろ!」
ストーブーンの鼻息が天雷竜とエアコングを包む。天雷竜はあまりの熱気にその身を焼かれ、逆にエアコングは心地よい熱波に高揚。ドラミングをして絶好調をアピール。
続いてエアコング、雄大なドラミングの音色がSハンターを鼓舞、レベルが1アップ。最後にSハンターが両手を打ち鳴らし勝鬨を上げ、フィールド中がそれに乗せられる。
結果、先程より火力の上ではヤバい盤面が出来上がってしまった。
TV・レックスの攻撃力は9300、しかもあれを必ず攻撃しなければならない。
バカ正直に殴れば待っているのは死。
(だが、まだやれる)
「手札の『闇の護封剣』、デッキの『光の護封剣』、『炎の護封剣』を墓地に送り『護封剣士ートリニティ』を特殊召喚。効果で闇の護封剣をコピー」
護封剣士がフィールドに降り立ち、闇の剣を相手に向ける。彼らをここまで導いた光は既に無く、一様に機能を停止していく。
いつもはいぶし銀、言葉を選ばず言ってしまえば地味な活躍ばかりの彼だが、今回ばかりは大活躍だ。少し嬉しそう。
「そして手札から『ブラックホール』を発動!!」
『え?』とでも言いたげな表情のトリニティ。
『今回の出番闇の護封剣1回使っただけ?マジ?』とそんな感じの雰囲気だが、大マジだ。
フィールドに黒い渦が出現、護封剣士と荷電獣たちを飲み込んでいく…というところで、TV・レックスが飲み込まれる直前に機能の一部を再起動、先程LEDがやったのと同じようにデッキへ救難信号を発信。
「破壊された『荷電獣TV・レックスーHD』の効果発動、デッキから好きな『荷電獣』モンスターを任意の数特殊召喚する」
(しぶとい…)
一気に五体のモンスターが並ぶ。内訳は右からクリーナーガ、レイトウゴン、エアコング、Sハンター、ストーブーン。
(このターンに仕留め切るのは不可能、なら…)
「手札の『無機融合』を発動、墓地の『ライトニング・ストーム』2枚、『ライトニング・ボルテックス』をデッキに戻し『エレメントキマイラ』を融合召喚、バトルだ!」
フィールドに降り立つ電撃を纏った姿のエレメントキマイラ。誰狙っても一緒だが、まずは守備の低いSハンターから。
「Sハンター撃破、そしてダメージステップ終了時効果発動、無機融合を手札に加え再び発動だ!」
今度は3種の護封剣をデッキに戻し、剣を纏った姿のエレメント・キマイラが降臨。
クリーナーガをバラバラに引き裂く。
3度目の無機融合のチャンスが回ってきたが…
「手札に戻すのは『サンダー・ボルト』、で…何も発動しない」
「何…?」
普通この場面ならサンダー・ボルトで一掃すべき。だがこれでいい、これがいい。
「ターンエンドだ」
無駄なモンスターは出さず、エレメントキマイラ一体だけで相手にターンを回す。
「…なるほどな。俺のターン、ドロー」
そして江歴も俺の考えを察したのだろう。
一瞬の間を置きつつターンが開始される。
「再びスマートホーンを召喚、効果でストーブーンを手札に加え、ストーブーンの攻撃力分俺のLPを削る」
江歴
LP4000→2600
そして行われる、前のターンの焼き直しのような展開。
ストーブーンを特殊召喚しTV・レックスをシンクロ召喚、効果でスマートホーンが戻った後にエアコングを手札に加え、『荷電叩き売り』で手札に戻ったスマートホーンを特殊召喚、レイトウゴンを手札に加え…
「…『荷電獣TV・レックスーHD』を再びシンクロ召喚!」
そして再び現れる荷電の王。デュエル中に一度の制約故に効果は使用されなかったが、関係ない。
「そして手札の『荷電獣Sハンター』を特殊召喚!」
今回の彼に求められているのはレベル、ただそれだけ。Sハンターの効果で攻撃力アップ、その火力は6300。
「バトルだ、TV・レックスーHDでエレメントキマイラを攻撃!」
阿笠
LP4000→200
「キマイラの効果発動、墓地の『無機融合』を手札に加え手札の『サンダー・ボルト』を発動する!」
人類が作り出した叡智の光と、自然が産んだ天からの光。その二つが激突…キマイラとTV・レックス、両方が吹き飛んだ。
「…ふっ…ターンエンド」
効果は既に使用済み。後続は出てこない。
(付き合わせて悪かったな、江歴さんよ)
「…俺のターン、ドロー!『無機融合』を発動、墓地の『サンダー・ボルト』、『ブラックホール』、『エレメントキマイラ』をデッキに戻し、『エレメントキマイラ』を特殊召喚!」
さて、試合前に言った有終の美なんて飾らせてやらない、これには二つの意味がある。
一つはそのまま、ただの挑発。
もう一つは…
「エレメントキマイラでダイレクトアタック、更にエレメントキマイラの効果で無機融合を手札に加え、発動。『電光の天雷竜』、『護封剣士ートリニティ』、『エレメントキマイラ』をデッキに戻し2体目のエレメントキマイラを特殊召喚、もう一度ダイレクトアタックだ」
江歴 LOSE
LP2600→100→0
阿笠
LP200
『ここで終わるなんて、そんなの認めない』。
そのための土台は作った、後は成り行きを見守るだけだ。
───────────────────────
むふふひさびさにデュエル描写書くのん
って感じで書いてたら
えっ
なにっ
なんだあっ
と、自分のオリカのあまりの扱いづらさに思わずキレていました。
誰じゃ荷電獣とかいう最高にめんどうくさいカードかんがえたのわぁ!?
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- 07/19 19:40 SS 幻夢
- 07/19 17:09 評価 10点 《絢嵐たるスエン》「絢爛魔法罠or《サイクロン》のサーチャー。 …
- 07/19 17:06 評価 10点 《絢嵐たるエルダム》「(1)は絢爛下級共通の効果。 先攻だと自己…
- 07/19 16:29 評価 5点 《剛鬼ドラゴン・オーガ》「急に生えてきた剛鬼のシンクロ要素。 …
- 07/19 16:10 評価 9点 《トライゲート・ウィザード》「無効にして除外という最高級の妨害…
- 07/19 16:09 評価 5点 《破滅なる予幻視》「《無垢なる予幻視》に続く2枚目の予幻視。 …
- 07/19 16:06 掲示板 オリカ作成時のテキストの文法について語らせて
- 07/19 16:00 掲示板 オリカ作成時のテキストの文法について語らせて
- 07/19 15:58 評価 6点 《アルトメギア・ペリペティア-激動-》「場のアルトメギアモンス…
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